JPH0728860B2 - 血液成分の分光特性測定装置 - Google Patents
血液成分の分光特性測定装置Info
- Publication number
- JPH0728860B2 JPH0728860B2 JP61168339A JP16833986A JPH0728860B2 JP H0728860 B2 JPH0728860 B2 JP H0728860B2 JP 61168339 A JP61168339 A JP 61168339A JP 16833986 A JP16833986 A JP 16833986A JP H0728860 B2 JPH0728860 B2 JP H0728860B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- measuring
- measuring device
- blood component
- spectral characteristic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は医学上の診断用試験などに際し血液の分光特
性を測定するために使用する用具の改良に関する。
性を測定するために使用する用具の改良に関する。
従来の技術 血液中の各種成分の種類と濃度を測定することは医学の
診断に不可避で従来から各種の測定方法が提案され実施
されてきている。例えば糖尿病の診断に必要な血糖値の
連続測定では2つの方法が用いられている、その一つは
血管に連結して直接血液中の血糖値を測定する方法であ
る、しかし此れは血液凝固が起こり連結路が閉塞すると
か血しょう蛋白質の沈着等によって時間と共にセンサー
の性能が劣化する等の欠点がある。他の一つは体内にセ
ンサーを埋め込む方法であるが周囲の組織が成長し測定
条件が変わったりセンサーに使用した材料の生体適合性
が問題となったりする。血糖以外の成分の連続測定法に
ついても同様な欠点があった、又いずれの方法であって
も患者の生体を傷つけ肉体のみならず精神的にも患者に
苦痛を与えることは避けられず大きな問題となってい
た。このため生体に傷をつけることなく非採血で血液の
成分組成について情報を得る方法が研究され、生体表面
上に全反射プリズムを置きレーザー光を光源として内部
多重全反射(ATR Attenuated Total Reflection)法に
よる血液中の成分測定法が提案されていたが(USP 4169
676)、この方法では光線の生体内への浸透深さが極め
て浅く表皮直下の毛細血管にまで達しない為血管より組
織内に移行し表層部にまで達した成分を測定するのみで
時時刻々に変化する血液内の血液成分に就いての直接的
測定は困難であった。或程度皮膚内部にまで測定用の光
線を浸透せしめる方法としては指先端部や口唇部を軽く
挟むようにして光源部とセンサーを配置し測定する方法
が提案されているが実際に使用してみると器具が外れや
すく極めて不安定で測定中も患者の動きを著しく制約す
ることが判明した。
診断に不可避で従来から各種の測定方法が提案され実施
されてきている。例えば糖尿病の診断に必要な血糖値の
連続測定では2つの方法が用いられている、その一つは
血管に連結して直接血液中の血糖値を測定する方法であ
る、しかし此れは血液凝固が起こり連結路が閉塞すると
か血しょう蛋白質の沈着等によって時間と共にセンサー
の性能が劣化する等の欠点がある。他の一つは体内にセ
ンサーを埋め込む方法であるが周囲の組織が成長し測定
条件が変わったりセンサーに使用した材料の生体適合性
が問題となったりする。血糖以外の成分の連続測定法に
ついても同様な欠点があった、又いずれの方法であって
も患者の生体を傷つけ肉体のみならず精神的にも患者に
苦痛を与えることは避けられず大きな問題となってい
た。このため生体に傷をつけることなく非採血で血液の
成分組成について情報を得る方法が研究され、生体表面
上に全反射プリズムを置きレーザー光を光源として内部
多重全反射(ATR Attenuated Total Reflection)法に
よる血液中の成分測定法が提案されていたが(USP 4169
676)、この方法では光線の生体内への浸透深さが極め
て浅く表皮直下の毛細血管にまで達しない為血管より組
織内に移行し表層部にまで達した成分を測定するのみで
時時刻々に変化する血液内の血液成分に就いての直接的
測定は困難であった。或程度皮膚内部にまで測定用の光
線を浸透せしめる方法としては指先端部や口唇部を軽く
挟むようにして光源部とセンサーを配置し測定する方法
が提案されているが実際に使用してみると器具が外れや
すく極めて不安定で測定中も患者の動きを著しく制約す
ることが判明した。
発明が解決しようとする問題点 従来装置においては、患者の生体に傷をつけ、また精神
的苦痛を与えたりすることがあったり、さらには取扱い
が不便であったりした。
的苦痛を与えたりすることがあったり、さらには取扱い
が不便であったりした。
本発明は、これらの欠点を除去し患者に苦痛を与えない
非採血法で、少なくとも表層下の毛細血管まで測定の為
の光線が到達ししかも測定中に患者の行動をあまり束縛
しないで確実に測定がなされるような血液成分の分光特
性測定のための製作容易な実用的測定装置を提供するこ
とにある。
非採血法で、少なくとも表層下の毛細血管まで測定の為
の光線が到達ししかも測定中に患者の行動をあまり束縛
しないで確実に測定がなされるような血液成分の分光特
性測定のための製作容易な実用的測定装置を提供するこ
とにある。
問題点を解決するための手段 本発明は、血流を妨げない程度に2本の相隣る手指を密
着せしめながら固定しこの密着せしめた手指の密着部近
傍の薄肉部を挟んで光源部とセンサーを配置し、光が手
指を透過する際の光吸収によって血液成分を測定する装
置である。
着せしめながら固定しこの密着せしめた手指の密着部近
傍の薄肉部を挟んで光源部とセンサーを配置し、光が手
指を透過する際の光吸収によって血液成分を測定する装
置である。
作用 本発明においては測定用光線は皮膚表層部直下の毛細血
管部を透過ししかも測定中の手指は安定に固定されるた
め測定中も患者はかなり自由に行動することが出来、そ
の実用的効果は極めて大きなものがある。
管部を透過ししかも測定中の手指は安定に固定されるた
め測定中も患者はかなり自由に行動することが出来、そ
の実用的効果は極めて大きなものがある。
実施例 以下実施例について発明の内容を詳細に説明する。第1
図は本発明の一実施例の測定用具の断面図である。側面
に瓢箪型開口2を有する筒1の両口部に中心にネジ機構
を有する蓋4a及び4bを設け、このネジ部に適合するネジ
部を有する指押え具3a及び3bを筒の長軸方向で任意の位
置に位置設定できるように設置してある、光源9より発
した光は光強度変調回路8により適当に変調されて光チ
ャンネル11を通って分光器7に至り分光された光は光フ
ァイバー10を介して射出レンズ系6に至る。
図は本発明の一実施例の測定用具の断面図である。側面
に瓢箪型開口2を有する筒1の両口部に中心にネジ機構
を有する蓋4a及び4bを設け、このネジ部に適合するネジ
部を有する指押え具3a及び3bを筒の長軸方向で任意の位
置に位置設定できるように設置してある、光源9より発
した光は光強度変調回路8により適当に変調されて光チ
ャンネル11を通って分光器7に至り分光された光は光フ
ァイバー10を介して射出レンズ系6に至る。
測定に際しては患者は2本の指を揃えてこの瓢箪型開口
部2に挿入し、指押え具3a及び3bにて挿入した指が密着
するよう固定する、次いで射出レンズより分光された光
を射出せしめると光は挿入され密着している2指の密着
部近傍の皮膚表層中を通り、毛細血管内の血液中の成分
組成に従った吸収を受けた後、吸収されなかった光はセ
ンサー12に至る。ここで光−電気変換を受けたのち電気
信号として前置増幅器13,ゲート回路14を経た後、主増
幅器兼演算回路15に達し、記憶部16に記憶されて必要に
応じて取出され利用される。
部2に挿入し、指押え具3a及び3bにて挿入した指が密着
するよう固定する、次いで射出レンズより分光された光
を射出せしめると光は挿入され密着している2指の密着
部近傍の皮膚表層中を通り、毛細血管内の血液中の成分
組成に従った吸収を受けた後、吸収されなかった光はセ
ンサー12に至る。ここで光−電気変換を受けたのち電気
信号として前置増幅器13,ゲート回路14を経た後、主増
幅器兼演算回路15に達し、記憶部16に記憶されて必要に
応じて取出され利用される。
この測定用具を用いて瓢箪型開口部2に左手の人差し指
と中指を挿入し、正常人の血液について非採血的に分光
測定した結果を第2図に示す。650mm以下でのヘモグロ
ビンによる吸収、近赤外領域での水による吸収等が明確
に認められる。
と中指を挿入し、正常人の血液について非採血的に分光
測定した結果を第2図に示す。650mm以下でのヘモグロ
ビンによる吸収、近赤外領域での水による吸収等が明確
に認められる。
さらに長波長域で実施すれば血糖による吸収の測定が可
能であると考えられる。
能であると考えられる。
なお、この用具は第1図に示した如く屈曲自由な光ファ
イバーと電線とを介して主装置に接続されているため、
測定中も患者はかなり自由に身体を動かすことも可能で
あり実用的効果は大なるものがある。
イバーと電線とを介して主装置に接続されているため、
測定中も患者はかなり自由に身体を動かすことも可能で
あり実用的効果は大なるものがある。
発明の効果 以上に述べた如く、本発明による測定用具を用いれば極
めて容易に密着せしめた手指の密着部近傍の薄肉部を透
過経路とする分光測定が実施でき、皮膚表層部の毛細管
中の血液成分による分光透過特性の明確に得られる。
めて容易に密着せしめた手指の密着部近傍の薄肉部を透
過経路とする分光測定が実施でき、皮膚表層部の毛細管
中の血液成分による分光透過特性の明確に得られる。
第1図は本発明の一実施例の測定装置の主要部を示す断
面図、第2図は同装置を用いて測定した正常人の血液の
可視〜近赤外域での分光測定特性図である。 1……筒、2……測定用の指を挿入するための瓢箪型開
口、3a,3b……2本の指を密着固定させるための押え
具、4a,4b……3a,3bの支持部、5a,5b……指押え具間隙
調節用ネジ、6……光射出部、7……分光器、8……光
源、9……光強度変調回路、10……光ファイバー、11…
…光チャンネル、12……光センサー、13……前置増幅
器、14……ゲート回路、15……主増幅器兼演算回路、16
……記憶部。
面図、第2図は同装置を用いて測定した正常人の血液の
可視〜近赤外域での分光測定特性図である。 1……筒、2……測定用の指を挿入するための瓢箪型開
口、3a,3b……2本の指を密着固定させるための押え
具、4a,4b……3a,3bの支持部、5a,5b……指押え具間隙
調節用ネジ、6……光射出部、7……分光器、8……光
源、9……光強度変調回路、10……光ファイバー、11…
…光チャンネル、12……光センサー、13……前置増幅
器、14……ゲート回路、15……主増幅器兼演算回路、16
……記憶部。
Claims (1)
- 【請求項1】身体の一部に光線を透過せしめ、これを分
光分析することによって、採血することなく生体血液の
成分組成を非破壊的に測定する装置において、密着せし
めた相隣る手指の密着部近傍の薄肉部を光線が透過する
ような構造とする事を特徴とする血液成分の分光特性測
定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61168339A JPH0728860B2 (ja) | 1986-07-17 | 1986-07-17 | 血液成分の分光特性測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61168339A JPH0728860B2 (ja) | 1986-07-17 | 1986-07-17 | 血液成分の分光特性測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6323646A JPS6323646A (ja) | 1988-01-30 |
JPH0728860B2 true JPH0728860B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=15866224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61168339A Expired - Lifetime JPH0728860B2 (ja) | 1986-07-17 | 1986-07-17 | 血液成分の分光特性測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728860B2 (ja) |
-
1986
- 1986-07-17 JP JP61168339A patent/JPH0728860B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6323646A (ja) | 1988-01-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |