JP5095336B2 - 自動販売機等の硬貨投入口装置 - Google Patents

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本発明は、缶入りやペットボトル入りの飲料、タバコ等の各種商品を販売する自動販売機や、入場券、乗車券または商品引き換え券を販売する各種の自動販売機、プリペードカードの残高補充装置や両替機等において、硬貨を受け入れて硬貨識別装置へと送り出す硬貨投入口装置に関する。特には、連続または一括で投入された複数枚の硬貨を、水平軸に沿って整列させた(表面・裏面が上下を向くように整列させた)後、1枚ずつ分離して硬貨識別装置へと送り出す装置に関する。
複数の硬貨が硬貨投入口に連続してまたは一括して投入された場合、硬貨が連なった状態で硬貨識別装置へと送り込まれたならば、硬貨識別装置での識別が困難となり、硬貨返却口へと返却されたり、硬貨詰まりが発生することがあった。このため、複数の硬貨を連続して投入するのを難しくした形状の硬貨投入口を採用することが多かった。ところが、硬貨を一枚ずつ投入する場合、利便性を欠き、投入するのに時間がかかるばかりでなく、片手で投入しようとして落としてしまうことがあるなどの問題がある。
そこで、近年、受け入れ皿式の投入口に複数の硬貨を連続して、または同時に受け入れ可能な硬貨投入口装置が、種々検討されており、乗車券販売機等に用いられつつある。特許文献1には、水平に置かれたコインを水平方向に搬送しつつ、その上方から、搬送方向とは逆向きに作用を行う逆転ローラを硬貨に接触させることにより、硬貨を1枚ずつ分離することが開示されている。また、特許文献2においては、一対のローラについて、硬貨1枚のみが通過可能なの間隔に配置するとともに、正逆の回転を繰り返すことにより、ローラの上方から投入された硬貨が一枚ずつ下方へと排出することが開示されている。一方、特許文献3には、受け入れ皿式の投入口の底面に、断面V字形状の部分を有し、硬貨を垂直方向に向けるようにして、排出する投入口形状が開示されている。
しかし、特許文献1の硬貨分離方式であると、比較的大きなスペースを必要とし、特には水平方向に大きな寸法を必要とする。また、ベルトコンベアとローラとの間で硬貨が詰まるのを防止するためには、逆転機構等を必要とする場合もありうる。特許文献2の硬貨分離方式においても、ローラの逆転のための装置負担が大きくなる他、処理速度を大きくするのが難しいという問題がある。さらに、特許文献3の硬貨整列方式は、硬貨を水平方向に向けるのに適していないだけでなく、多数の硬貨を一度に投入した場合に、断面V字状部分で硬貨が詰まり、手で詰まりを解消する必要があるという問題があった。
特開2003−245406 特開平05−166032 特開2003−162754
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、連続または一括して複数の硬貨を受け入れ、硬貨識別装置へと送り出す硬貨投入口装置において、硬貨の詰まりや返却の発生率を低く抑えることができ、小型で簡単な構造を実現し、比較的安価な装置とすることのできる硬貨投入口装置を提供するものである。
連続または一括で投入された複数枚の硬貨を、水平軸に沿って整列させた後、1枚ずつ分離して硬貨識別装置へと送り出す硬貨投入口装置であって、垂直の投入口取付け板(2)と、この投入口取付け板(2)から前方に突き出す受け皿部(11)、及び、前記投入口取付け板(2)を貫いて延び、前記受け皿部(11)からの硬貨(4)を1枚ずつ連続して受け入れ可能な、受け入れシュート部(12)からなる投入口(1)と、前記硬貨識別装置へと前記硬貨(4)を送り出す送り出しシュート(3)と、前記投入口(1)から連続して送り込まれた前記硬貨(4)を、1枚ずつ間隔を置いて、前記送り出しシュート(3)へと排出する断続排出機構(5)とからなり、この断続排出機構(5)は、
断続的に駆動される駆動ローラ(7)と、この駆動ローラ(7)に組み合わされバネ(81)の作用により前記駆動ローラ(7)へと押圧される上ローラ(8)と、前記受け入れシュート部(12)の滑落面(13)へと前記硬貨(4)を押圧する硬貨押さえ板(22)と、この硬貨押さえ板(22)と前記滑落面(13)との間に前記硬貨(4)が送られて来たことを検知するセンサー機構(51)と、このセンサー機構(51)の検知に基づき前記駆動ローラ(7)の駆動部を制御する制御機構とからなる。
硬貨の詰まりや返却の発生率を低く抑えることができ、小型で簡単な構造を実現し、比較的安価な装置とすることができる。
本発明の実施例の硬貨投入口装置の構造について、図1〜3を用いて説明する。図1には、自動販売機本体から分離した形の硬貨投入口装置10を、上方からの平面図により示す。図1の紙面の上下方向が、左右方向に相当する。図2には、硬貨投入口装置10を、硬貨4が送られるシュート12,3の中心線に沿って切断した場合の、縦断面図を示す。また、図3には、硬貨投入口装置10を右方から見た場合の側面図を示す。
硬貨投入口装置10は、受け皿部11及び受け入れシュート部12からなる金属製の投入口1と、自動販売機9の前面板91の取付け開口92に組み付けられて前方の外面が該前面板91の外面に連続することとなる投入口取付け板2と、不図示の硬貨識別装置へと硬貨4を送り出す送り出しシュート3と、投入口1から連続して送り込まれた硬貨4を、1枚ずつ間隔を置いて、送り出しシュート3へと排出する断続排出機構5とからなる。なお、図6に示す例において、自動販売機9の前面板91には、金銭返却レバー93、金銭返却口94、商品取り出し口95、商品選択ボタン96等が備えられる。
投入口1の受け皿部11は、複数の硬貨4を受け入れ可能であり、例えば5〜15枚の硬貨4を一度に受け入れることが可能である。受け入れシュート部12の入り口をなす水平スリット14は、1枚の硬貨4のみ同時に通過可能な寸法に設けられる。水平スリット14は、具体的には、左右方向のスリット長さが、500円硬貨の外径26.5mmより大きく、1円硬貨の外径20mmの2倍よりは十分に小さい寸法、すなわち27〜33mm、好ましくは27〜30mm、例えば27.5mmであり、厚み方向のスリット幅が、500円硬貨の厚み2.0mmより大きく、1円硬貨及び10円硬貨の厚み約1.3mmの2倍より十分に小さい寸法、すなわち2.1〜2.5mm、例えば2.2〜2.3mmである。図2に示すように、受け皿部11の後部上面と、受け入れシュート部12の上面とが、一つの傾斜平面、すなわち滑落面13をなしており、投入口1の水平スリット14は、滑落面13と、上方のひさし(庇)部16と、その左右の厚肉部17とにより囲まれてなる。なお、図1〜2に示すように、投入口1の受け皿部11及び受け入れシュート部12の上面の全体に、受け入れシュート部12の中心線に平行の複数の畝状突起18が設けられている。これにより、多少のゴミがあっても詰まりが生じず、硬貨4がスムーズに滑落するようになっている。上記の水平スリット14等の厚みは、畝状突起18の稜部から、ひさし部16の下面までの距離である。
ひさし部16は、平面図において、前縁が円弧状に湾入した形状をなし、他の硬貨4の上に重ねられた硬貨4’が、水平スリット14における左右方向中央部へと導かれるようになっている。図2中に示すように、ひさし部16の下面は滑落面13と平行に傾斜しており、受け入れシュート部12における、ひさし部16に覆われた箇所では水平スリット14の厚みが維持されている。なお、該箇所にて、水平スリット14と同一の左右方向寸法が維持されている。図1及び2に示すように、ひさし(庇)部16の中央部には、先端が半球状に丸められた円柱状のピン25が取付けられて、滑落面13と平行に、前方へと突き出している。図1中に示す具体例において、ピン25の先端は、水平スリット14の左右端を結ぶ線上にまで達している。このピン25は、他の硬貨4の上に重ねられた硬貨4’がひさし(庇)部16の円弧状湾入形状により中央部へと導かれた際に、該硬貨4’に突き当たって、後方へと送り返すものである。すなわち、ピン25は、硬貨4の重なりを崩すことにより、硬貨4が、1枚ずつ、円滑に水平スリット14から受け入れシュート部12へと導かれるようにする。なお、ひさし(庇)部16を左右から支持する、左右の厚肉部17は前方内側の角部が、丸められており、硬貨4が円滑に水平スリット14へと導かれるようになっている。また、図示の例では、受け入れシュート部12の全体にわたって、左右方向の幅は、水平スリット14の左右方向寸法(スリット長さ)とほぼ同一である。
投入口1の受け入れシュート部12は、ひさし部16に覆われる箇所よりも、奥の側に、板バネ状の硬貨押さえ板22を備える。投入口取付け板2の後面に、支持用の水平板21が取付け具を介して取付けられており、硬貨押さえ板22の根元部22Aが、該水平板21にネジ止めされている。図示の例で、硬貨押さえ板22は、投入口取付け板2の後面の近傍から、受け入れシュート部12の排出端より少し手前の箇所までの領域にて、滑落面13にほぼ平行に延びている。また、硬貨押さえ板22の先端部22Cは、直角に上方へと折り曲げられている。硬貨押さえ板22と滑落面13との間の間隔は、上記のひさし部16と滑落面13との厚みと同様に設定することもできる。しかし、例えば、初期状態について、1円硬貨及び10円硬貨の厚み約1.3mmよりわずかに小さい間隔に設定し、厚み2.0mmの500円硬貨についても滑落を妨げない程度の押圧を行うようにバネ力を設定するならば、勢いよく送り込まれた硬貨4に対して、適当な減速作用、または一時的な停止作用を行うことができる。なお、ひさし部16を省いて、押さえ板22が上記のひさし部16の作用を兼ねるようにすることもできる。この場合、押さえ板22の屈曲部22Bすなわち前方端部が、取付け板2より前方に突き出すようにすることができる。
なお、投入口1の受け皿部11は、図示の例で、前方側(手前側)の張り出し受け部15が、滑落面13よりも緩い傾斜をなしており、複数の硬貨4が受け皿部11に一括して投入された場合、前方側の張り出し受け部15に一旦貯留された硬貨4が、なるべく徐々に滑落面3へと送り出されるようにしている。
断続排出機構5は、投入口1の受け入れシュート部12と、送り出しシュート3との間の間隙に配置される上下一対のローラ7,8と、これらのうちの駆動ローラ7を駆動するモータ6と、受け入れシュート部12にて硬貨4の通過を検知するセンサー機構51と、これらを制御する不図示の駆動ローラ制御部とからなる。通常、自動販売機9本体の制御部が、駆動ローラ制御部をなす。すなわち、自動販売機9本体の制御部に、駆動ローラ7の断続駆動を制御する制御機能が、プログラミング等により設けられる。センサー機構51は、上記の水平板21に取付けられる上方センサー部材52と、取付け板2の水平の孔に嵌め込まれて取付けられる下方センサー部材55とからなる。これらセンサー部材52,55には、受光部54及び発光部57がそれぞれ設けられ、遮光の発生を検知する方式により、硬貨4の通過を検知する。なお、図には示さないが、投入口1の滑落面13及び押さえ板22には、上下のセンサー部材の受光部54及び発光部57を結ぶ箇所を開放するように、開口が設けられる。
図1〜2に示すように、受光部54及び発光部57による遮光検知箇所が、受け入れシュート部12の中央線を外れて配置される。このように中央線を外すならば、硬貨4同士が連なった箇所と遮光検知箇所とが一致する確率が低くなる。そのため、各硬貨4の位置をそれぞれ検出しようとする場合に、その検出精度を向上することができる。また、50円硬貨及び5円硬貨の中央の穴を不必要に検出する確率も小さくなる。例えば、受け入れシュート部12の幅が27.5mmである場合、受け入れシュート部12の左右一方の縁から18〜20mmの領域に、遮光検知箇所が来るようにするならば、径の最も小さい1円硬貨が受け入れシュート部12のいずれの縁に沿って滑り落ちるという場合にでも、1円硬貨の通過を確実に検出することができる。なお、上下のセンサー部材を、左右各一対用意して、受け入れシュート部12の中央線の左右にて、遮光検知を行うならば、硬貨4の中心位置、及び、各硬貨4の先端及び手前側の端部の位置を割り出すこともできる。
図2中に示すように、駆動ローラ7は、滑落面13がなす1つの幾何学的平面(畝状突起18の稜線を結ぶ平面)に接するように配置されている。駆動ローラ7に組み合わさる上ローラ8は、初期状態において、滑落面13の幾何学的平面内にて、駆動ローラ7に接触するのであり、図3に示すように、コイルバネ81による下方へのバネ力を受けつつ上方へと可動に支持されている。図2には、駆動ローラ7と上ローラ8とが硬貨4を挟み込みことにより、上ローラ8が上方へと押し上げられた状態を示す。すなわち、上ローラ8は、硬貨4に対して圧力を加えたまま、硬貨4の厚みの分だけ駆動ローラ7から引き離される。上ローラ8は、図に示すように、駆動ローラ7よりも径が小さく、特に、硬貨4の径の半分以下となっている。例えば、径が、1円硬貨の径の半分である10mmとなっている。このように小さな径とするならば、駆動ローラ7が、連なって送られた2つの硬貨4の中間に位置した場合、コイルバネ81の押圧作用により2つの硬貨4を引き離す作用を行うことができる。そのため、上ローラ8は、外周面が滑り易いように、ポリプロピレン等の樹脂により形成し、表面を平滑にしておくことができる。
また、駆動ローラー7の下流には、駆動ローラー7に沿って延びる細幅の送り出しガイド板31が設けられており、送り出しガイド板31の上面は、滑落面3の幾何学的平面内に位置する。送り出しシュート3の上端には、上下にホッパー状に広がる上下一対の導入板32,33が設けられており、送り出しガイド板31の下端部が、平面図から見て、下方の導入板32に部分的に重なる位置にまで突き出している。このようにして、送り出しシュート3と、硬貨投入口装置10の他の部分との組み付け誤差を吸収可能となっている。
図1〜2に示すように、投入口取付け板2は、前方の金属板28と、ウレタンフォーム等からなる後方の断熱材29とが積層されてなり、左右には、金属板28が断熱材29の後面に沿って延びる、取付け用延在部27が設けられている。図1中に示すように、投入口取付け板2の左方の取付け用延在部27には、垂直のモータ取付け板61が接続しており、このモータ取付け板61と一体に、コの字状の垂直フレーム板63が設けられている。垂直フレーム板63は、左右の取付け部が、投入口取付け板2の左右の取付け用延在部27にそれぞれ接続している。そして、駆動ローラ7及び上ローラ8は、左右の軸部が、垂直フレーム板63の左右の壁部ににより支持されており、上ローラ8に下方へのバネ力を加えるコイルバネ81も、垂直フレーム板63の左右の壁部から支持されている。図3に示す例で、垂直フレーム板63の左右の壁部に、下方端からの切り欠き67及び後方端からの切り欠き68が、直角折り曲げ状に設けられ、これら切り欠き67及び68のところで、それぞれ駆動ローラ7及び上ローラ8が支持されている。また、図3に示す例で、コイルバネ81の下端が、これら左右の壁部の後方下端の角部近傍にて係止されている。なお、図示の例において、垂直フレーム板63の後方の壁部は、中央に一つの大きな開口を有する矩形枠状であり、上方の枠部分のスリットに、前述の水平板21の後方端から突き出すタブ部分21Aが差し込まれて接続されており、下方の枠部分の上端に、送り出しガイド板31の中央部分が接続して支持されている。
一方、モータ取付け板61には、駆動モータ6のギアボックス62が取付けられており、このギアボックス62の上面に、モータ本体64が搭載されている。モータ本体64は、ギアボックス62内のギア機構、及び、カップリング71を介して、駆動ローラ7のローラ軸の左端に接続している。
図2に示す例において、駆動ローラ7の外周面には、ローラ軸方向に延びる溝または突起が設けられており、駆動ローラ7と上ローラ8との間に硬貨4を挟み込んだならば、コイルバネ81の作用の下で確実な送り動作が行われる。この際、硬貨4の挟み込みを開始する段階にて、駆動ローラ7の外周面の溝または突起により、硬貨4の挙動が安定しなくなるおそれがある。すなわち、溝または突起の箇所に硬貨4の先端部が挟み込まれたならば、硬貨4が、ローラ7,8の箇所を軸にして、上下に振れるおそれがある。しかし、バネ板として構成された押さえ板22によって、硬貨4の手前側(自動販売機の前方側)の部分が適宜に押さえられるので、硬貨4の振れを防止でき、かつ、受け入れシュート部12に、局部的な荷重や一時的な詰まりが生じるのを防止することができる。したがって、駆動ローラ7の送り回転の分だけ、硬貨4を確実に送り出すことができる。なお、駆動ローラ7は、グリップ性の強い材料、例えば、ゴムや樹脂エラストマー等により設けることができる。
以下に、実施例の硬貨投入口装置の作動について説明する。まず、第1の作動例について説明する。
投入口1の受け皿部11に複数の硬貨4−1,4−2,4−3,4−4が受け入れられる。この後、自動販売機の利用者は、必要に応じて、手で硬貨4−1を水平スリット14の側へと押し込む。すると、複数の硬貨4は、ピン25及び円弧状のひさし部16の作用により重なりを崩され、順次、投入口1の受け入れシュート部12へと滑り込んで行く。なお、ピン25が中央部にあるので、自動販売機の利用者が、硬貨4を無理矢理に水平スリット14へと押し込むというような投入が防がれている。そのような押し込みを行うと指にぶつかり、指が痛くなるからである。
まず、1枚目の硬貨4−1が、滑落面3に沿って滑り落ち、硬貨4−1の先端がローラ7,8間の箇所に到達する。この時点で、センサー機構51を用いた遮光発生の検知により、1枚目の硬貨4−1の投入が検知され、駆動ローラ7による送り動作が所定時間だけ行われる。このようにして、1枚目の硬貨4−1が、送り出しシュート3の側へと送り出される。
1枚目の硬貨4−1が引き出される際に硬貨押さえ板22が下方へと引っ張られて振動することで、2枚目の硬貨4−2がずり落ちて来る。この時点で、センサー機構51を用いた遮光発生の検知により、2枚目の硬貨4−2の投入が検知され、駆動ローラ7による送り動作が所定時間だけ行われる。このようにして、2枚目の硬貨4−2が、同様に送り出しシュート3の側へと送り出される。3枚目及び4枚目の硬貨4−3,4−4も同様に硬貨押さえ板22により一旦減速または停止された後、順次、駆動ローラ7により引き出されて、送り出しシュート3へと送り出される。以上の動作の結果、複数の硬貨4が、ほぼ一定の間隔で、硬貨識別装置へと送られる。
次に、第2の作動例について説明する。第2の作動例においては、1つの遮光検知箇所での検知に基づき、各硬貨4の先端の縁、及び手前側の縁の位置が検出され、これに基づき、駆動ローラ7の駆動が行われる。
まず、1枚目の硬貨4−1の先端が硬貨押さえ板22の先端部22Cの少し手前にまで達した時点でセンサー機構51による検知が行われる。すると、ローラ7,8間の箇所への到達時間に相当する所定のわずかなタイムラグの後、モータ6がON状態になり、駆動ローラ7が駆動される。これにより、1枚目の硬貨4−1がローラ7,8間に挟み込まれて送り出しシュート3の側へと送り出されて行く。この後、センサー機構51における遮光の中断により、1枚目の硬貨4−1の手前側(送り方向とは逆側)の縁が検知されると、所定のタイムラグの後、モータ6がOFF状態になる。例えば、硬貨4−1についての、先端の縁の検知と、手前側の縁の検知との時間差に基づき、硬貨4−1の外径を推算することができ、これに基づき、駆動ローラ7の駆動時間を決めることができる。
なお、1枚目の硬貨4−1を送り出す最後の段階で、万一、2枚目の硬貨4−2の先端部が、ローラ7,8間に達した場合、1枚目の硬貨4−1の手前側の端部と、2枚目の硬貨4−2の先端部とに、コイルバネ81の押圧力が集中するようになる。そのため、外周面が滑りやすく径の小さい上ローラ8が、くさび状に、これら硬貨4−1,4−2の間に入り込んで、硬貨同士を引き離す作用を行う。引き離し動作の直後に、所定時間だけ駆動ローラ7を休止させることで、2枚目の硬貨4−2の送り出しを、1枚目の硬貨4−1の送り出しから、ある所定の間隔を置いて行うことができる。
1枚目の硬貨4−1と2枚目の硬貨4−2との連なりが生じなかった場合、2枚目の硬貨4−2の先端側の縁による遮光が、センサー機構51により検知されたならば、上記タイムラグの後、駆動ローラ7が再度駆動され、同様に送り出しシュート3の側へと送り出される。以降、同様の駆動が繰り返される。
次に、第3の作動例について説明する。第3の作動例においては、上下の対のセンサー部材52,55が左右に設けられ、これらによる左右での遮光検知と、制御機構での計算により、硬貨4の先端の位置、及び、手前側の端部の位置が割り出される。そして、これらに基づき、駆動ローラ7の駆動が行われる。2つの硬貨4が連なってローラー7,8間の箇所へと送られてくる場合、これら硬貨4の連なり箇所を押圧する際の駆動ローラ7の送り速度を小さくし、上ローラー8の押圧作用ないしくさび作用による2つの硬貨4の分離が確実に行われるようにする。硬貨4の位置の正確な検出に基づき、確実に一定の最小間隔を維持しつつ、硬貨4を順次、硬貨識別装置へと送り出すことができる。
以下に、比較例の硬貨投入口装置100について、図4〜5を用いて説明する。図4は、図1に対応する上方から見た平面図であり、図5は、図2に対応する、中央線に沿って切断した場合の縦断面図である。図4〜5に示すように、比較例においては、断続送り出し機構5が設けられておらず、投入口1から送り込まれた硬貨は、投入口1の滑落面13から直接、送り出しシュート3へと滑り落ちる。したがって、複数の硬貨4が連続して投入された場合、投入された間隔のまま、硬貨識別装置へ送られる。
実施例の硬貨投入口装置の上面図である。 図1の硬貨投入口装置の縦断面図である。 図1の硬貨投入口装置の側面図である。 比較例の硬貨投入口装置についての、図1と同様の上面図である。 図4の硬貨投入口装置についての、図2と同様の縦断面図である。 硬貨投入口装置を含む自動販売機の全体の一例を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1 投入口 10 硬貨投入口装置 11 受け皿部 12 受け入れシュート部
13 滑落面 14 水平スリット 15 張り出し受け部 16 ひさし部
17 厚肉部 18 畝状突起 2 投入口取付け板 21 水平板
22 硬貨押さえ板 22A 根元部 22B 屈曲部 22C 先端部
25 ピン 3 送り出しシュート 31 送り出しガイド板
32,33 導入板 4 硬貨 5 断続排出機構 51 センサー機構
52 上方のセンサー部材 54 受光部 55 下方のセンサー部材 57 発光部
6 モーター 61 モータ取付け板 62 ギアボックス 63 垂直フレーム板
7 駆動ローラ 71 カップリング 8 上ローラ 81 コイルバネ
9 自動販売機 91 前面板 92 取付け開口 93 金銭返却レバー
94 金銭返却口 95 商品取り出し口 96 商品選択ボタン

Claims (3)

  1. 連続または一括で投入された複数枚の硬貨を、水平軸に沿って整列させた後、1枚ずつ分離して硬貨識別装置へと送り出す硬貨投入口装置であって、
    垂直の投入口取付け板(2)と、
    この投入口取付け板(2)から前方に突き出す受け皿部(11)、及び、前記投入口取付け板(2)を貫いて延び、前記受け皿部(11)からの硬貨(4)を1枚ずつ連続して受け入れ可能な、受け入れシュート部(12)からなる投入口(1)と、
    前記硬貨識別装置へと前記硬貨(4)を送り出す送り出しシュート(3)と、
    前記投入口(1)から連続して送り込まれた前記硬貨(4)を、1枚ずつ間隔を置いて、前記送り出しシュート(3)へと排出する断続排出機構(5)とからなり、
    この断続排出機構(5)は、
    断続的に駆動される駆動ローラ(7)と、
    この駆動ローラ(7)に組み合わされバネ(81)の作用により前記駆動ローラ(7)へと押圧される上ローラ(8)と、
    前記受け入れシュート部(12)の滑落面(13)へと前記硬貨(4)を押圧する硬貨押さえ板(22)と、
    この硬貨押さえ板(22)と前記滑落面(13)との間に前記硬貨(4)が送られて来たことを検知するセンサー機構(51)と、
    このセンサー機構(51)の検知に基づき前記駆動ローラ(7)の駆動部を制御する制御機構とからなることを特徴とする硬貨投入口装置。
  2. 前記受け入れシュート部(12)の入り口部分が、前記投入口取付け板(2)から前方に突き出すひさし部(16)により覆われ、このひさし部(16)の前縁が湾入状をなし、このひさし部(16)の中央部には、前方へと突き出すピン(25)が配置され、
    前記ひさし部(16)と前記滑落面(13)との間には、前記硬貨(4)が1枚ずつのみ通過可能な通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の硬貨投入口装置。
  3. 前記駆動ローラ(7)の外周面に、溝または突起のパターンが設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨投入口装置。
JP2007253871A 2007-09-28 2007-09-28 自動販売機等の硬貨投入口装置 Active JP5095336B2 (ja)

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