JP5095180B2 - 吸塵サンダー及び吸塵研磨装置 - Google Patents
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Description
駆動エアを供給するエア導入管とハウジング内に収納されたエアモータとエア排出管とを有する駆動経路、流入口がエア排出管のエア排出口と隙間を隔てて正対するベンチュリ管、ハウジングのパッド取付口からベンチュリ管に通じる吸塵経路;
を有し、
パッドをエアモータの軸部に取付け、駆動経路にエアを流入させ、パッドを回転させて研磨を行い、
エア排出口から流出するエアにより、吸塵経路に負圧を発生させて吸塵を行う吸塵サンダーにおいて、
該駆動経路が、駆動エアの一部をエア導入管から分岐させ、エアモータをバイパスさせて、エアモータを通過したエアと合流させるバイパス手段を更に有し、その結果、合流したエアがエア排出口から流出する、吸塵サンダーを提供する。
前記パッドは、バックアップパッドであって、支持面、背面及び支持面から背面まで貫通する孔を有し、背面がエアモータの軸部に着脱自在に固定されており;、
前記研磨材は、研磨面、背面及び研磨面から背面まで貫通する孔を有し、背面が前記バックアップパッドの支持面に着脱自在に固定されている;
吸塵研磨装置を提供する。
パッドが、バックアップパッド及び中間パッドから構成されており;
バックアップパッドは、支持面、背面及び支持面から背面まで貫通する孔を有し、背面がエアモータの軸部に着脱自在に固定されており;
中間パッドは、支持面、背面及び支持面から背面まで貫通する孔を有し、背面が前記バックアップパッドの支持面に着脱自在に固定されており;
研磨材は、研磨面、背面及び研磨面から背面まで貫通する孔を有し、背面が前記中間パッドの支持面に着脱自在に固定されている;
吸塵研磨装置を提供する。
図2は本発明の一例である吸塵サンダーの構成を示す断面図である。図1の吸塵サンダーと構成を比較した場合、相違点は、駆動経路において、エア導入管5とエア排出管7との間にバイパス手段14を設けたことにある。バイパス手段14は、始点がエア導入管に、終点がエア排出管に接続されている。バイパス手段14は、駆動エアの一部をエア導入管5から分岐させ、エアモータ6をバイパスさせて、エアモータ6を通過したエアと合流させる。バイパス手段は管であってよく、またハウジングの一部を成形した誘導路であってもよい。
本発明の吸塵サンダーは、パッド(バックアップパッド、中間パッド)及び研磨材と組み合わせ、吸塵研磨装置として、自動車補修作業等において好適に使用される。
研磨材は、一般的に紙、フィルム、スポンジのような柔らかい基材を有しているため、そのままでは被研磨面に研磨圧を印加し難い。そのため、研磨作業に際して、バックアップパッドは研磨材をバックアップして、被研磨面に適切な研磨圧を印加する。
中間パッドとは、研磨作業時に要求されるパッドの硬さや適合性を調節するために使用するパッドをいう。これは、本発明の吸塵研磨装置において必須のものではなく、必要に応じて、研磨材とバックアップパッドとの間に取り付けられる。例えば、曲面状の被研磨物を研磨する場合、研磨材を支持する面が弾性樹脂であると硬度が高すぎて被研磨物の曲面全体に均等に研磨材が接触しないため、研磨ムラが起こって表面全体を均一に研磨できない、という不具合を生じる。そこで、例えば、スポンジ製のパッドを研磨材とバックアップパッドとの間に取り付けて、支持面の硬度を低下させるために使用される。
研磨材は、研磨面、背面及び研磨面から背面まで貫通する孔を有しており、研磨材の背面は、バックアップパッド又は中間パッドの支持面に着脱自在に固定される。本発明の研磨材は、特定の孔構造又は材質のものに限定されない。例えば、直径約10mmの吸塵用の孔が6〜7個程度決められた位置に空けられている塗布研磨材を用いることができる。具体的には、スリーエム社から市販されている、DFワンタッチユニ、DF空とぎ仕上げディスク、ワンタッチ水とぎファインディスク(いずれも商品名)のような穴あき塗布研磨材が用いられる。
上述のように、バックアップパッドの背面を、吸塵サンダーのエアモータの軸部に固定し、研磨材の背面をバックアップパッドの支持面に着脱自在に固定して、本発明の吸塵研磨装置が得られる。また、パッドとして中間パッドを用いる場合は、バックアップパッドの背面を吸塵サンダーのエアモータの軸部に固定し、中間パッドの背面をバックアップパッドの支持面に着脱自在に固定し、研磨材の背面を中間パッドの支持面に着脱自在に固定して、本発明の吸塵研磨装置が得られる。
本発明の吸塵研磨装置は、自動車補修作業として行われる研磨工程の、例えば、段研ぎ、パテ研ぎ、及び足付けの工程を行うのに、特に有用である。その際、好ましくは、図8に示される孔構造を有するバックアップパッドと、図14に示される孔構造を有する研磨材を組み合わせて用いる。そして、段研ぎ工程では、好ましくは、平均粒径50μm(JIS P240)〜200μm(JIS P80)の研磨粒子を有する研磨材を用い、パテ研ぎ工程では、好ましくは、平均粒径40μm(JIS P320)〜400μm(JIS P40)の研磨粒子を有する研磨材を用い、足付け工程では、好ましくは、平均粒径10μm(JIS P2000)〜80μm(JIS P180)の研磨粒子を有する研磨材を用いる。
図4に示すように、バイパス手段の終点がエアモータ室のエア排気口付近に接続されている吸塵サンダーを作成した。この吸塵サンダーのエア導入管にエア元圧588kPaでエアを送って駆動し、バルブ15を調節してエアモータの回転数を4000rpmに調節した。この状態で、吸塵経路13内に発生した負圧を測定した。
バイパス手段を有しないこと以外は実施例のものと同じ構造を有する従来型の吸塵サンダーを準備した。この従来型吸塵サンダーを用いること以外は実施例と同様にして、2通りの回転数における、吸塵経路13内に発生した負圧を測定した。結果を表1に示す。
直径125mmの市販の(無孔)バックアップパッドの支持面にメカニカルファスナーのフック材を取り付け、また、背面に吸塵サンダーのエアモータに取付けるためのねじを取り付けた。次に、このパッド材に孔をあけ、孔構造を形成してバックアップパッドを得た。
実施例Aの吸塵サンダーの代わりに「吸塵式ダブルアクションサンダーSI3111(信濃機販社製)」を用いること以外は実施例Bと同様にして、吸塵研磨装置を構成し、研磨試験を行った。結果を表3に示す。
2…ハウジング、
3…スカート、
4…パッド、
5…エア導入管、
6…エアモータ、
7…エア排出管、
8…元バルブ、
9…回転軸部、
10…バランスウェイト、
11…エア排出口、
12…ベンチュリ管、
13…吸塵経路、
14…バイパス手段、
15…バルブ
100…エアモータ室内のエア排気口付近、
20…研磨材、
24、24’…孔、
30…バックアップパッド、
31…剛性材層、
32…弾性樹脂層、
33…ボルト、
34、34’…孔、
40…バックアップパッド、
44、44’…孔、
50…バックアップパッド、
54、54’…孔、
55…溝、
60…中間パッド、
61…スポンジ層、
64、64’…孔、
70、80、90…中間パッド、
74、74’、84、84’、94、94’…孔、
75、85、95…溝。
Claims (5)
- パッド取付け口を残して吸塵サンダーの外形を構成するハウジング、及び
駆動エアを供給するエア導入管とハウジング内に収納されたエアモータとエア排出管とを有する駆動経路、流入口がエア排出管のエア排出口と隙間を隔てて正対するベンチュリ管、ハウジングのパッド取付口からベンチュリ管に通じる吸塵経路、
を有し、パッドをエアモータの軸部に取付け、駆動経路にエアを流入させ、パッドを回転させて研磨を行い、エア排出口から流出するエアにより、吸塵経路に負圧を発生させて吸塵を行う吸塵サンダーであって、
該駆動経路が、駆動エアの一部をエア導入管から分岐させ、エアモータをバイパスさせて、エアモータを通過したエアと合流させるバイパス手段及びバイパス手段を通過するエアの流量を調節するバルブを更に有し、その結果、合流したエアがエア排出口から流出する、吸塵サンダー、
支持面、背面及び支持面から背面まで貫通する孔を有し、背面がエアモータの軸部に着脱自在に固定されているパッド、及び
研磨面、背面及び研磨面から背面まで貫通する孔を少なくとも20個有し、背面が前記パッドの支持面に着脱自在に固定されている研磨材、
を有する吸塵研磨装置。 - 前記パッドが、バックアップパッド及び中間パッドから構成されており、
バックアップパッドは、支持面、背面及び支持面から背面まで貫通する孔を有し、背面がエアモータの軸部に着脱自在に固定されており、
中間パッドは、支持面、背面及び支持面から背面まで貫通する孔を有し、背面が前記バックアップパッドの支持面に着脱自在に固定されており、
研磨材は、研磨面、背面及び研磨面から背面まで貫通する孔を少なくとも20個有し、背面が該中間パッドの支持面に着脱自在に固定されている、
請求項1に記載の吸塵研磨装置。 - 前記パッドが研磨面から背面まで貫通する孔を少なくとも20個有するものである請求項1に記載の吸塵研磨装置。
- 前記バックアップパッドが研磨面から背面まで貫通する孔を少なくとも20個有するものである請求項2に記載の吸塵研磨装置。
- 前記中間パッドが研磨面から背面まで貫通する孔を3〜70個有するものである請求項2又は4に記載の吸塵研磨装置。
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