JP5094086B2 - 積層鉄心の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の分割鉄心片をかしめ積層して環状配置した分割積層鉄心の下端側および上端側に、それぞれ下側環状鉄心片および上側環状鉄心片をかしめ積層した積層鉄心製造方法に関する。
従来、積層鉄心、例えば、固定子積層鉄心を製造する場合、固定子積層鉄心の磁極への巻線を作業性よく、かつ密に巻き回しするため、鉄心片のヨークをその磁極毎に分割した分割鉄心片として打ち抜き形成し、かしめ部を介してかしめ積層して得られる分割積層鉄心の磁極に巻線を巻き回しするようにしている。
ここで、分割鉄心片からなる固定子積層鉄心の製造方法には、プレス金型装置で分割鉄心片を帯状につないで打ち抜き形成した帯状鉄心片を積層し、この積層した帯状積層鉄心を更に別途の成形装置で環状に成形し接続して固定子積層鉄心を製造する方法がある。この他に、図6に示すように、プレス金型装置101の外形抜きパンチ102で金属板103から環状に配置された複数の分割鉄心片を打ち抜き、ダイプレート104内に形成した打ち抜き孔105内に抜き込みながら順次かしめ積層することで分割積層鉄心106が環状に配置された固定子積層鉄心100を製造する方法(例えば、特許文献1参照)がある。
特開平8−182231号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、環状に接続した状態の固定子積層鉄心をプレス金型装置で製造できるが、プレス金型装置から複数の固定子積層鉄心が排出される際に、倒れたり、変形して絡み合って、排出できなくなることがある。特に、固定子積層鉄心100をプッシャー107でプレス金型装置101から排出テーブル108上に排出する際、あるいは排出テーブル108上で取り扱う際に、偏った外力が掛かると、固定子積層鉄心100の形が崩れることがあり、甚だしい場合には固定子積層鉄心100が分割積層鉄心106に分解するという問題が生じる。
本発明は係る事情に鑑みてなされたもので、プレス金型装置で環状配置した分割積層鉄心からなる積層鉄心を製造するに当たり、機械的強度が強く、プレス金型装置からの排出が支障なくでき、併せて取り扱い時に形崩れしない積層鉄心製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う発明に係る積層鉄心の製造方法は、複数の分割鉄心片をかしめ積層して環状配置した分割積層鉄心の下端側および上端側に、それぞれ下側環状鉄心片および上側環状鉄心片をかしめ積層した積層鉄心をプレス金型装置で製造する方法であって、
被加工板から前記下側環状鉄心片を打ち抜き形成する第1工程と、
前記下側環状鉄心片の上に、前記被加工板から打ち抜いて環状に配置された複数の前記分割鉄心片をかしめ部を介して所望枚数かしめ積層する第2工程と、
前記第2工程で環状配置された前記分割積層鉄心の上に、前記被加工板から打ち抜き形成した前記上側環状鉄心片をかしめ部を介してかしめ積層する第3工程とを有し、
前記プレス金型装置から、円周方向両端にそれぞれ設けられた凹凸部を介して連結され、環状配置された前記分割積層鉄心がその上下を前記上、下側環状鉄心片で接続補強された状態で排出され
使用にあっては、前記下側環状鉄心片および前記上側環状鉄心片を除去する。
発明に係る積層鉄心の製造方法において、前記下側環状鉄心片は、前記分割鉄心片をかしめる前記かしめ部とは異なる位置に形成されたかしめ部を用いてその上部に環状に配置された前記分割鉄心片とかしめ結合され、しかも、前記下側環状鉄心片に形成されたかしめ部は貫通孔から形成することができる。
請求項12記載の積層鉄心の製造方法においては、環状配置した分割積層鉄心の下端側および上端側にそれぞれ存在する下側環状鉄心片および上側環状鉄心片により積層鉄心としての接続強度が高められ、プレス金型装置からの排出時に積層鉄心同士が押し合ったり、倒れたりしても、形崩れすることなく、積層鉄心を円滑に排出することができる。また、排出後の取り扱い時に予期せぬ外力を受けても、上、下側環状鉄心片により変形や形崩れ等が防止され、積層鉄心の取り扱いを容易に行なうことができるとともに、積層鉄心の製造歩留りを向上させることができる。
特に、請求項記載の積層鉄心の製造方法においては、下側環状鉄心片は、分割鉄心片をかしめるかしめ部とは異なる位置に形成されたかしめ部を用いてその上部に環状に配置された分割鉄心片とかしめ結合されるので、下側環状鉄心片を取り外す際の外力が分割鉄心片をかしめるかしめ部に直接作用せず、環状配置した分割積層鉄心の形状に悪影響を与えずに取り外せる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を適用した積層鉄心の説明図、図2は同積層鉄心の積層状態を示す説明図、図3は同積層鉄心の製造方法における工程説明図、図4は本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を適用した積層鉄心の積層状態を示す説明図、図5は同積層鉄心の製造方法における工程説明図である。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を適用した固定子積層鉄心10は、環状に配置された複数の分割鉄心片11、12をかしめ部13を介してかしめ積層して環状配置した分割積層鉄心14からなる固定子積層鉄心本体15の下端側および上端側に、それぞれ下側環状鉄心片16および上側環状鉄心片17がかしめ積層されている。以下詳細に説明する。
分割鉄心片11は、分割磁極(1つの磁極)毎にヨーク26が分割されたもので、分割ヨーク片部18および分割磁極片部19を有し、分割ヨーク片部18および分割磁極片部19にはそれぞれ下側に突出したかしめ突起20およびその上側に形成されたかしめ穴21からなるかしめ部13が形成されている。また、分割鉄心片12は、分割鉄心片11と同様に分割磁極毎にヨーク26が分割されたもので、分割ヨーク片部22および分割磁極片部19を有し、分割ヨーク片部22および分割磁極片部19にはそれぞれ下側に突出し、かしめ穴21に嵌入可能なかしめ突起20、その上側に形成されたかしめ穴21からなるかしめ部13が形成されている。
なお、分割ヨーク片部22は、分割ヨーク片部18と比較して、両端側の形状が異なっている。これによって、環状に配置された複数の分割鉄心片11、12をかしめ部13を介して順次所望枚数かしめ積層することにより両端に凹凸部を備えた分割積層鉄心14が形成されるとともにこの凹凸部を介して隣り合う分割積層鉄心14同士が連結されて、環状配置した分割積層鉄心14からなる固定子積層鉄心本体15が形成される。ここで、分割積層鉄心14には、分割ヨーク片部18、22の積層により分割ヨーク24が、分割磁極片部19の積層により分割磁極がそれぞれ形成されているので、分割ヨーク24の連結により固定子積層鉄心本体15のヨーク26が、複数の分割磁極から固定子積層鉄心本体15の磁極27がそれぞれを形成される。
ここで、図2に示すように、下側環状鉄心片16には、分割鉄心片11に形成されたかしめ突起20が嵌入可能な貫通孔からなるかしめ部28が形成されている。これによって、下側環状鉄心片16の上部に環状に配置された分割鉄心片11をかしめ結合することができ、更にその上に環状に配置された複数の分割鉄心片12、11をかしめ部13を介して2枚毎交互にかしめ積層することで、下側環状鉄心片16の上部に固定子積層鉄心本体15が形成される。なお、分割鉄心片12、11のかしめ積層は2枚毎交互ではなく、所望枚数毎交互にかしめ積層することができる。
また、上側環状鉄心片17には、固定子積層鉄心本体15の最上段にある分割鉄心片12に形成されたかしめ穴21に嵌入可能なかしめ突起20からなるかしめ部13が形成されている。これによって、固定子積層鉄心本体15の上に上側環状鉄心片17をかしめ部13を介してかしめ積層することができる。その結果、固定子積層鉄心本体15の下端側および上端側に、それぞれ下側環状鉄心片16および上側環状鉄心片17がかしめ積層された固定子積層鉄心10が形成される。そして、固定子積層鉄心10では、固定子積層鉄心本体15の上、下端にそれぞれ上、下側環状鉄心片16、17が存在しているため、固定子積層鉄心10を取り扱う際に偏った外力が掛かっても、固定子積層鉄心本体15の形崩れや変形、更には分解が生じるのを防止できる。
続いて、本発明の第1の実施の形態に係る固定子積層鉄心10の製造方法について説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る固定子積層鉄心10の製造方法に適用されるプレス金型装置(図示せず)は、図3に示すように、被加工板の一例である帯状薄鋼板29に搬送用ガイド孔(パイロット孔)30を形成するとともに回転子用孔31を形成するステーションA、スロット32抜きを行なうステーションB、スロット32と回転子用孔31を繋ぐ連絡部32aを打ち抜くステーションC、分割鉄心片11の分割ヨーク片部18の形成領域に所定数の切り込み33を形成するステーションD、分割鉄心片12の分割ヨーク片部22の形成領域に所定数の切り込み34(切り込み33とは逆向き)を形成するステーションE、下側環状鉄心片16に貫通孔からなるかしめ部28を形成するステーションF、分割鉄心片11、12および上側環状鉄心片17にかしめ部13を形成するステーションG、外形抜きおよびかしめ積層を行なうステーションHを備えている。ここで、帯状薄鋼板29に搬送用ガイド孔30を形成することで、帯状薄鋼板29を搬送用ガイド孔30の1ピッチの距離を単位として間欠的に移動させることができ、ステーションB〜Hを1ピッチの送り距離に相当する隙間を設けて配置することで、下側環状鉄心片16、分割鉄心片11、12、および上側環状鉄心片17を精度よく形成し正確にかしめ積層することができる。
先ず、最下層となる下側環状鉄心片16を打ち抜き形成するために、ステーションAにおいて、帯状薄鋼板29の幅方向の両側に搬送用ガイド孔30を形成し、中央部に回転子用孔31を形成し、ステーションBにおいて、回転子用孔31の周囲に予め決められた数のスロット32を打ち抜き、ステーションCにおいて、スロット32と回転子用孔31を繋ぐ連絡部32aを打ち抜いて回転子用孔31を中心に所定数の分割磁極片部19を形成する。そして、ステーションD、Eは遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させ、ステーションFでかしめ部28を形成する。続いて、ステーションGは遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させ、ステーションHで外形抜きし、下側環状鉄心片16を打ち抜き孔(図示せず)内に抜き込む(以上、第1工程)。
そして、下側環状鉄心片16の上に分割鉄心片11、12を所望積み厚まで(この実施の形態では2枚毎交互に)打ち抜き積層する。以下、これについて述べる。
ステーションAで帯状薄鋼板29に搬送用ガイド孔30および回転子用孔31を形成し、ステーションBにおいて回転子用孔31の周囲に予め決められた数のスロット32を打ち抜き、ステーションCでスロット32と回転子用孔31を繋ぐ連絡部32aを打ち抜き、回転子用孔31を中心に所定数の分割磁極片部19を形成する。そして、ステーションDでは、分割鉄心片11の形成に際して分割ヨーク片部18の形成領域に切り込み33を形成し、ステーションE、Fを遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させステーションGでかしめ部13を形成する。更に、ステーションHで外形抜きして、環状に配置された複数の分割鉄心片11を打ち抜き孔内に収容されている下側環状鉄心片16の上に載置するとともに、下側環状鉄心片16に形成されたかしめ部28の貫通孔に分割鉄心片11に形成されたかしめ部13のかしめ突起20を嵌入させることでかしめ積層を行なう。
分割鉄心片12の形成に際しては、ステーションAで帯状薄鋼板29に搬送用ガイド孔30および回転子用孔31を形成し、ステーションBにおいて、前記と同様に回転子用孔31の周囲にスロット32を打ち抜き、ステーションCでスロット32と回転子用孔31を繋ぐ連絡部32aを打ち抜き分割磁極片部19を形成する。更に、ステーションDは遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させステーションEで分割鉄心片12に切り込み34を形成し、ステーションFは遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させステーションGでかしめ部13を形成する。続いて、ステーションHで外形抜きして、環状に配置された複数の分割鉄心片12を打ち抜き孔内に収容されている環状に配置された複数の分割鉄心片11の上に載置するとともに、分割鉄心片12のかしめ突起20を分割鉄心片11のかしめ穴21に嵌入させてかしめ積層を行なう。このようにして、下側環状鉄心片16の上に分割鉄心片11、12をこの実施の形態では2枚毎交互に所望枚数かしめ積層することにより、下側環状鉄心片16の上に環状配置された分割積層鉄心14からなる固定子積層鉄心本体15が形成される(以上、第2工程)。
下側環状鉄心片16の上部に固定子積層鉄心本体15が形成されると、ステーションAで帯状薄鋼板29に搬送用ガイド孔30および回転子用孔31を形成し、ステーションBで回転子用孔31の周囲にスロット32を打ち抜き、ステーションCでスロット32と回転子用孔31を繋ぐ連絡部32aを打ち抜き、ステーションD〜Fを遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させ、ステーションGでかしめ部13を形成する。次いで、ステーションHで外形抜きを行なって上側環状鉄心片17を形成し、打ち抜き孔内の固定子積層鉄心本体15の上に載置するとともに、上側環状鉄心片17に形成したかしめ部13のかしめ突起20を、固定子積層鉄心本体15の最上層の分割鉄心片(図2では分割鉄心片12)に形成したかしめ部13のかしめ穴21に嵌入してかしめ積層する(以上、第3工程)。これにより、固定子積層鉄心本体15の上下端にそれぞれ上、下側環状鉄心片16、17がかしめ結合された固定子積層鉄心10が打ち抜き孔内で形成される。
なお、以上の説明は、ステーションHで打ち抜かれる鉄心片をどのような流れで作製するかを主体に述べたが、実際には、ステーションHで下側環状鉄心片16が打ち抜かれると、引き続いて環状に配置された複数の分割鉄心片11、12が所望枚数毎交互にそれぞれ所望積み厚まで打ち抜きされ、最後に上側環状鉄心片17が打ち抜き形成されることになる。
得られた固定子積層鉄心10は、図示しない排出手段を用いてプレス金型装置から排出される。固定子積層鉄心10の上下に設けられた上、下側環状鉄心片17、16により固定子積層鉄心10としての接続強度が高められるため、プレス金型装置からの排出時に固定子積層鉄心10同士が押し合ったり、倒れたりしても、形崩れすることなく、固定子積層鉄心10を円滑に排出することができる。また、排出後の取り扱い時に予期せぬ外力を受けても、上、下側環状鉄心片17、16により変形や形崩れ等が防止され、固定子積層鉄心10の取り扱いが容易になる。そして、固定子積層鉄心10の使用にあっては、上、下側環状鉄心片17、16を除去して、固定子積層鉄心本体15を取り出す。
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法が適用された固定子積層鉄心35について説明する。
図4に示すように、第2の実施の形態に係る固定子積層鉄心35は、第1の実施の形態に係る固定子積層鉄心10と比較して、下側環状鉄心片36の上に分割鉄心片の一例である連結用の分割鉄心片37をかしめ積層し、分割鉄心片37の上に分割鉄心片11、12が、かしめ部13を介して所望枚数毎交互にかしめ積層されていることが特徴となっている。このため、特徴点に関してのみ説明し、同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
連結用の分割鉄心片37は、分割ヨーク片部22および分割磁極片部19を備え、分割ヨーク片部22および分割磁極片部19にはそれぞれ貫通孔からなるかしめ部28と、更に、かしめ部28とは異なる位置に、下側に突出したかしめ突起からなるかしめ部39が設けられている。また、下側環状鉄心片36には、連結用の分割鉄心片37に形成されたかしめ突起が嵌入可能な貫通孔からなるかしめ部41が設けられている。これによって、下側環状鉄心片36に連結用の分割鉄心片37をかしめ部39のかしめ突起とかしめ部41の貫通孔を介してかしめ結合することができる。更に、環状に配置された連結用の分割鉄心片37の上に環状に配置された複数の分割鉄心片12、11をかしめ部13を介してかしめ積層することができ、下側環状鉄心片36の上部に固定子積層鉄心本体43が形成される。そして、固定子積層鉄心35の使用にあっては、上、下側環状鉄心片17、36を除去して、固定子積層鉄心本体43を取り出す。
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る固定子積層鉄心35の製造方法について説明する。
本発明の第2の実施の形態に係る固定子積層鉄心35の製造方法に適用されるプレス金型装置(図示せず)は、第1の実施の形態に係る固定子積層鉄心10の製造方法に適用されるプレス金型装置のステーションEとステーションFの間に、図5に示すように、帯状薄鋼板29に貫通孔からなるかしめ部41を形成するステーションI、ステーションIの下流側に連結用の分割鉄心片37にかしめ部39をかしめ突起として形成するステーションJを設けて、ステーションHで外形抜きした下側環状鉄心片36の上に環状に配置された分割鉄心片37を、かしめ部39としてのかしめ突起を下側環状鉄心片36のかしめ部41としての貫通孔に嵌入してかしめ積層して(第1工程)、更にその上に環状に配置された複数の分割鉄心片11、12をかしめ部13を介して所望枚数ずつ交互に所望積み厚さまでかしめ積層して固定子積層鉄心本体43を形成する(第2工程)ことが特徴となっている。従って、第1、第2工程についてのみ説明する。
先ず、最下層となる下側環状鉄心片36を打ち抜き形成するために、ステーションAにおいて、帯状薄鋼板29の幅方向の両側に搬送用ガイド孔30を形成し、中央部に回転子用孔31を形成し、ステーションBにおいて、回転子用孔31の周囲に所定数のスロット32を打ち抜き、ステーションCでスロット32と回転子用孔31を繋ぐ連絡部32aを打ち抜き、回転子用孔31を中心に所定数の分割磁極片部19を形成する。そして、ステーションD〜Eを遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させ、ステーションIで貫通孔からなるかしめ部41を形成する。続いて、ステーションJ、F、Gを遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させ、ステーションHで外形抜きし、形成された下側環状鉄心片36を打ち抜き孔(図示せず)内に抜き込む(以上、第1工程)。
続いて、連結用の分割鉄心片37の打ち抜き形成と、下側環状鉄心片36への積層について述べる。
ステーションAで帯状薄鋼板29に搬送用ガイド孔30および回転子用孔31を形成し、ステーションBでスロット32打ち抜き、ステーションCでスロット32と回転子用孔31を繋ぐ連絡部32aを打ち抜き分割磁極片部19を形成する。次いで、ステーションDを遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させステーションEで切り込み34を形成し、ステーションIは遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させ、ステーションJでかしめ部39をかしめ突起として形成し、ステーションFでかしめ部28として貫通孔を形成する。そして、ステーションGを遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させ、ステーションHで外形抜きして環状に配置された複数の分割鉄心片37を打ち抜き、打ち抜き孔内に収容されている下側環状鉄心片36の上に載置するとともに、下側環状鉄心片36に形成されたかしめ部41の貫通孔に分割鉄心片37に形成したかしめ部39のかしめ突起を嵌入させることでかしめ積層を行なう。
更に、連結用の分割鉄心片37の上方に分割鉄心片11、12を所望積み厚さまで所望枚数毎交互に打ち抜き積層する。この積層は、第1の実施の形態と同様であるから、簡単に述べる。
ステーションAで帯状薄鋼板29に搬送用ガイド孔30および回転子用孔31を形成し、ステーションBでスロット32を打ち抜き、ステーションCでスロット32と回転子用孔31を繋ぐ連絡部32aを打ち抜き分割磁極片部19を形成する。次いで、ステーションDで切り込み33を形成し、ステーションE、I、J、Fを遊びのステーションとして帯状薄鋼板29を通過させ、ステーションGでかしめ部13を形成する。続いて、ステーションHで外形抜きして環状に配置された複数の分割鉄心片11を、打ち抜き孔内に収容されている連結用の分割鉄心片37の上に載置するとともに、分割鉄心片11のかしめ突起20を分割鉄心片37のかしめ部28に嵌入させてかしめ積層を行なう。そして、所望枚数積層した分割鉄心片11の上に分割鉄心片12を順次所望枚数かしめ積層し、分割鉄心片11、12の交互積層を所望積み厚さまで行ない、下側環状鉄心片36の上に環状配置された複数の分割鉄心片37および分割鉄心片11、12からなる固定子積層鉄心本体43が形成される(以上、第2工程)。
得られた固定子積層鉄心35の使用にあっては、上、下側環状鉄心片17、36を除去して、固定子積層鉄心本体43を取り出して使用する。ここで、下側環状鉄心片36と分割鉄心片37を連結しているかしめ部39、41は、連結用の分割鉄心片37および分割鉄心片11、12を連結しているかしめ部13とは異なる位置に設けられているため、固定子積層鉄心35から下側環状鉄心片36を除去する際の外力がかしめ部13に直接作用せずに取り出せる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、本実施形態では、固定子積層鉄心の場合について説明したが、回転子積層鉄心の場合にも適用できる。
また、第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法では、プレス金型装置のステーションEとステーションFの間にステーションIとステーションJを設けたが、ステーションAとステーションHの間であれば任意の位置にステーションIとステーションJを配置することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を適用した積層鉄心の説明図である。 同積層鉄心の積層状態を示す説明図である。 同積層鉄心の製造方法における工程説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を適用した積層鉄心の積層状態を示す説明図である。 同積層鉄心の製造方法における工程説明図である。 従来例に係る積層鉄心の製造方法を示す説明図である。
10:固定子積層鉄心、11、12:分割鉄心片、13:かしめ部、14:分割積層鉄心、15:固定子積層鉄心本体、16:下側環状鉄心片、17:上側環状鉄心片、18:分割ヨーク片部、19:分割磁極片部、20:かしめ突起、21:かしめ穴、22:分割ヨーク片部、24:分割ヨーク、26:ヨーク、27:磁極、28:かしめ部、29:帯状薄鋼板、30:搬送用ガイド孔、31:回転子用孔、32:スロット、32a:連絡部、33、34:切り込み、35:固定子積層鉄心、36:下側環状鉄心片、37:連結用の分割鉄心片、39:かしめ部、41:かしめ部、43:固定子積層鉄心本体

Claims (2)

  1. 複数の分割鉄心片をかしめ積層して環状配置した分割積層鉄心の下端側および上端側に、それぞれ下側環状鉄心片および上側環状鉄心片をかしめ積層した積層鉄心をプレス金型装置で製造する方法であって、
    被加工板から前記下側環状鉄心片を打ち抜き形成する第1工程と、
    前記下側環状鉄心片の上に、前記被加工板から打ち抜いて環状に配置された複数の前記分割鉄心片をかしめ部を介して所望枚数かしめ積層する第2工程と、
    前記第2工程で環状配置された前記分割積層鉄心の上に、前記被加工板から打ち抜き形成した前記上側環状鉄心片をかしめ部を介してかしめ積層する第3工程とを有し、
    前記プレス金型装置から、円周方向両端にそれぞれ設けられた凹凸部を介して連結され、環状配置された前記分割積層鉄心がその上下を前記上、下側環状鉄心片で接続補強された状態で排出され
    使用にあっては、前記下側環状鉄心片および前記上側環状鉄心片を除去することを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  2. 請求項記載の積層鉄心の製造方法において、前記下側環状鉄心片は、前記分割鉄心片をかしめる前記かしめ部とは異なる位置に形成されたかしめ部を用いてその上部に環状に配置された前記分割鉄心片とかしめ結合され、しかも、前記下側環状鉄心片に形成されたかしめ部は貫通孔から形成されていることを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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