JP5093495B2 - 消音器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関等の消音器の製造方法に関し、詳しくは外筒内に繊維材料を噴入し充填する消音機の製造方法に係る。
従来、内燃機関や燃焼装置等の排気管の途中に介装される消音器においては、内部にガラス繊維の錯綜体であるグラスウールを充填し、その中に多数の開孔(通気孔)を穿設したインナパイプを貫挿配置した吸音型(共鳴型)消音器が多用される。そして、繊維の充填を容易化するとともに飛散防止を企図して、連続ガラス長繊維を消音器内へ直接吹き込んで積層し消音器内で吸音層を形成する工法、所謂直接充填法が採用されることが増えている。
例えば、特許文献1においては、ガラス多繊維の連続ストランドと圧縮空気をノズル内へ導入し、ノズル内で連続単繊維に解繊しつつ外筒とインナパイプの間隙へ吹き込み、間隙に積層させて吸音層を形成する、直接充填法による消音機製造方法が開示されている。吹き込み時にはインナパイプの開孔を介して外筒内の空気を排出し、ガラス長繊維を間隙へと積極吸引する。特に特許文献1においては、充填を終えてネッキング加工を施すまでの間に積層が嵩膨張しはみ出すのを防ぐべく、積層を氷結状態にしてネッキング加工を施す技術が開示されている。
最近の吸音型消音器においては、消音量や共鳴域のチューニングのために、インナパイプの開孔群をインナパイプ全域ではなく一端側に偏在させることがある。そのような吸音型消音器に上記工法を適用すると、開孔群周囲では空気排出の勢いに乗ってガラス長繊維が密に堆積するが、それ以外の部分ではただ堆積するだけなので相対的に疎な堆積となる。すなわち、吸音型消音器として軸方向に亘り均一な堆積密度分布を期するところ、疎密な堆積分布となって所望の消音量や共鳴域を得られないという問題が懸念される。このような堆積密度の偏在は、充填後の嵩膨張によっても改善されない。
特開2008−69766号公報
本発明は上記問題に鑑み、直接充填においても、ガラス長繊維が軸方向に亘り均一な堆積密度分布となるような消音器の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明によれば、外筒と該外筒を貫通する多孔付きインナパイプを有する消音器の製造方法であって、前記外筒内に繊維材料を噴入するとともに前記インナパイプの一端開口から前記外筒内の空気を排出して、前記繊維材料を前記外筒と前記インナパイプ間に充填する第1の工程と、前記外筒の一端開口を閉塞し前記外筒内の空気を排出して前記外筒内を負圧とする第2の工程と、前記インナパイプの一端開口から前記負圧の外筒内へ気体を導入する第3の工程を含むこととした。
2番目の発明では、1番目の発明において、気体の導入は瞬間的かつ間歇的である。
本発明によれば、直接充填においても、ガラス長繊維が軸方向に亘り均一な堆積密度である吸音型消音器を製造することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明の第1の実施形態に係る外筒1の充填状態を示す縦断面図であり、図4はその装置40を示す。各図における上下方向が装置40の天地方向を示す。装置40の天板17の開口41上に環状の受け部16が固定されており、その上に外筒1が鉛直に載置される。外筒1のテーパ部2が弾性状の受け部16に圧接され、気密性を確保している。なお、外筒1には前工程にてテーパ部2及び小径部3が形成され、小径部3にはインナパイプ4の一端が嵌装固定されているが、外筒1の他方(上方)は開口している。
外筒1とインナパイプ4の上端ともに、弾性状のキャップ8にて気密に閉塞されている。キャップ8中央部からは挿入部10が一体的に突出し、インナパイプ4内に嵌装される。挿入部10の先端は、インナパイプ4内に緩く嵌入されるが、先端は多孔群5までには至っていない。インナパイプ4には、外筒1内の略全域に亘って周囲に金属錯綜体たるステンレスウール7が巻回されている。そして、連続長繊維を噴入するための2本のノズル13の各吹出口14が、キャップ8を貫通し空間15内で開口している。
この状態において、排出ポンプ33を駆動しインナパイプ4下端から空気を強制的に排出(A)しつつ、上方の各吹出口14から連続長繊維11を加圧空気とともに噴出し、外筒1とインナパイプ4との隙間に充填する。このとき、多孔群5周囲では多孔群5への空気流入の勢いに乗ったガラス長繊維がインナパイプ4外表面に押し付けられて密に堆積するが、それ以外の部分ではただ堆積するだけなので相対的に疎な堆積となる。
次いで、ガラス長繊維の供給と空気排出(A)を停止し充填を完了すると、図2に示すように、外筒1の軸方向に亘って疎密な分布の積層繊維15が形成される。このまま次工程で外筒1の上端開口を縮径あるいは閉塞すると、積層繊維15の密度が不均一な消音器が完成するが、このような消音器では設計通りの消音量や消音域(共鳴周波数)を得難い。そこで、充填工程修了直後に、積層繊維15の密度を均一化させる次工程を施す。
図3は、積層繊維15の密度偏在を均一化させる工程を示す。充填を停止した状態のまま空気排出(A)だけを稼動し、外筒内を負圧とする。充填時の空気排出よりも強力に排出し、−20kpa前後の負圧空間を形成するのが望ましい。そして、一旦空気排出(A)を止めて、負圧状態を維持する。
次に、インナパイプ4下端から大気を流入(B)させる。瞬間的にバルブ26を開くことで、大気が流入し正圧衝撃波及び空気流となってインナパイプ4内へ伝播及び流入する。そして、多孔群5を通過し外筒1とインナパイプ4の隙間へ流入する際に積層繊維15に衝突する。この衝突によって、多孔群5周囲の密な積層繊維が押されて図上方(疎な積層の方向)へ移動する。これによって、多孔群5周囲の密度が減少するとともに、それ以外の疎の部分の密度が向上する。その結果、積層繊維15の密度偏在が解消される。
瞬間的にバルブ26を開く時間は1秒以下が好ましく、5〜10秒間隔で間歇的に数回ほど行なうとよい。また、大気を吸引流入させる代わりに、加圧空気や加圧ガスを吹き込んでも構わない。
以上のような密度均一化工程を具現化する装置40を、図4を用いて詳説する。底板19上には4本の柱18が立設し、天板17を支える。天板17の開口41と同軸状に、天板17上面に受け部16と下面にファンネル23が取り付けられている。ファンネル23内部には漏斗状の空間42が形成され、受け部16に外筒1を載置するとインナパイプ4の下端が空間42内に開口する。ファンネル23に接続する配管24は他端を排出ポンプ33に接続し、クランプ32にて固定される。また、排出ポンプ33には、気体排出用のダクト34が接続されている。
配管24は分岐管25を有し、分岐管25の下端開口は回動するバルブ26にて開閉自在となっている。バルブ26は、ピボット27、アーム28、ピボット29を介して、アクチュエータたるシリンダ装置30の伸縮駆動に従って回動し、分岐管25の下端開口を開閉する。シリンダ装置30は、アーム31によって柱18の一つに支持される。上述のようにインナパイプ4に正圧の空気を流入(B)させるには、シリンダ装置30を駆動しバルブ26にて分岐管25の下端開口を開けばよい。
天板17上面には柱20が立設し、アーム21を介してシリンダ装置22を支持する。シリンダ装置22の駆動体であるロッド12は天地方向に昇降自在であって、キャップ8及びノズル13を昇降駆動する。すなわち、ノズル13と共にキャップ8を下降させ外筒1上端及びインナパイプ4上端を気密に閉塞することや、上昇させて開放することが任意に行なわれる。なお、開閉バルブは回動式に限らず、軸動式やシャッタ式など任意に選択すればよい。
図5は本発明の第2の実施形態に係る、消音器51内の繊維密度分布均一化工程を示す縦断面図である。装置60は概ね充填装置40と同構造であるが、キャップ56はノズルを有していない。すなわち、装置60は繊維充填機能を持たない。
装置60は、環状の受け部16に外筒51が縦に載置されるのは第1の実施形態と同じであるが、繊維充填を既に修了し、更に外筒51の上部にもテーパ部52及び小端部53が形成され、小端部53には緩衝部材54を介してインナパイプ55上端が保持されている。すなわち、第1の実施形態の後に施される上部縮管加工を予め施され、内部の繊維密度分布を除いては消音器の体を成しているのが消音器51である。このように、消音器製造の最終工程にて密度均一化を施すか、第1の実施形態の如く製造途中(充填直後)に均一化を施すかは、適宜選択すればよい。
第2の実施形態においても、小端部53及びインナパイプ55の上端開口をキャップ56にて閉塞した状態で負圧化した後、気体を瞬間的かつ間歇的に流入(C)させることで、内部の繊維密度分布を均一化できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に包含される。外筒や装置の形状は、適宜設定すればよい。また、特許文献1のように、均一化工程を終えた積層繊維を氷結状態にしておいてネッキング加工を施してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る充填状態の断面図 本発明の第1の実施形態に係る充填修了状態の断面図 本発明の第1の実施形態に係る充填一化状態の断面図 本発明に用いる装置の正面図 本発明の第2の実施形態に係る充填状態の断面図
符号の説明
1,51 外筒
2,52 テーパ部
3,53 小端部
4,55 インナパイプ
5,59 多孔群
6,58 積層繊維
7 ステンレスウール
8,56 キャップ
9 凸部
10 挿入部
11 連結部
12,57 ロッド
13 ノズル
14 吹出口
15 空間
16 受け部
17 天板
18 柱
19 底板
20 柱
21,28,31 アーム
22,30 シリンダ装置
23 ファンネル
24 配管
25 分岐管
26 バルブ
27,29 ピボット
32 クランプ
33 排出ポンプ
34 ダクト
40,60 装置
54 緩衝部材

Claims (2)

  1. 外筒と該外筒を貫通する多孔付きインナパイプを有する消音器の製造方法であって、
    前記外筒内に繊維材料を噴入するとともに前記インナパイプの一端開口から前記外筒内の空気を排出して、前記繊維材料を前記外筒と前記インナパイプ間に充填する第1の工程と、
    前記外筒の一方の開口部を閉塞し前記外筒内の空気を排出して前記外筒内を負圧とする第2の工程と、
    前記インナパイプの一端開口部から前記負圧の外筒内へ気体を導入する第3の工程と、を含むことを特徴とする消音器の製造方法。
  2. 前記気体の導入は、瞬間的かつ間歇的であることを特徴とする請求項1に記載の消音器の製造方法。
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