JP2006009677A - 消音器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多数の小孔を形成したガス流路形成部材の外周に外殻形成部材を設け、これらの間隙部に吸音材を備える消音器の製造方法において、前記間隙部の全長が長くかつ間隙が狭小な場合であっても、間隙部内に吸音材を高い嵩密度でかつ均一に充填する製造方法を提供する。
【解決手段】多数の小孔5を備えたガス流路形成部材3と、該ガス流路形成部材3の外周に間隙部4を備えるように配置された外殻形成部材2と、間隙部4に充填された吸音材9を備えた消音器の製造方法であって、区分手段により区分した小孔5から間隙部4の空気を排気するとともに、区分手段を移動させつつ、間隙部4に吸音材9を充填することを特徴とする消音器の製造方法。
【選択図】図1
【解決手段】多数の小孔5を備えたガス流路形成部材3と、該ガス流路形成部材3の外周に間隙部4を備えるように配置された外殻形成部材2と、間隙部4に充填された吸音材9を備えた消音器の製造方法であって、区分手段により区分した小孔5から間隙部4の空気を排気するとともに、区分手段を移動させつつ、間隙部4に吸音材9を充填することを特徴とする消音器の製造方法。
【選択図】図1
Description
本発明は消音器の製造方法に関する。
従来、内燃機関や燃料電池を動力源とする車両などに用いられる消音器として、多数の小孔を備えるインナパイプと、該インナパイプの外周に間隙部を備えるように配置されたハウジングと、間隙部に充填された吸音材とを備えた消音器が知られている。
近年、車両の静寂性の向上や消音器の省スペース化の要望から、より高い消音性能を備えた消音器の開発が望まれている。消音器の消音性能の向上を図る方策の一つとして吸音材を高嵩密度に充填することが考えられる。
この吸音材を高嵩密度に充填する方法として、次に挙げる方法が知られている。
消音器の製造方法において吸音材を圧縮空気と同時にノズルより、多数の小孔を有するインナパイプとハウジングとの間の空間に供給するとともに、インナパイプより空気を吸引することにより、消音器に吸音材を充填する(特許文献1参照)。これを第1の従来の技術とする。
消音器の製造方法において吸音材を圧縮空気と同時にノズルより、多数の小孔を有するインナパイプとハウジングとの間の空間に供給するとともに、インナパイプより空気を吸引することにより、消音器に吸音材を充填する(特許文献1参照)。これを第1の従来の技術とする。
消音器の製造方法において、多数本のグラスファイバーを集束剤で束ねた集束材を解繊してバルキー状にし、この解繊された繊維束を多数の小孔を備えるインナパイプの外周に巻設して、消音層を形成する方法(特許文献2参照。)。これを第2の従来の技術とする。
特公平4―56319号公報
特開2000−240426号公報
前記第1の従来技術においては、全長が長くインナパイプとハウジングとの間隙が狭小な消音器の場合、間隙に充填された吸音材に排気圧力が均一にかからないために、吸音材が均一に圧縮せず、吸音材を高密度かつ均一に充填することで困難であった。
また、前記第2の従来技術においては、インナパイプに吸音材を巻設するため、インナパイプとハウジングとが同心円状のもの以外、例えばインナパイプとハウジングが偏心しているような場合には適用することが困難であった。
そこで、本発明は、これらの問題を解決する消音器の製造方法を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、多数の小孔を備えたガス流路形成部材と、該ガス流路形成部材の外周に間隙部を備えるように配置された外殻形成部材と、間隙部に充填された吸音材を備えた消音器の製造方法であって、
区分手段により区分した前記小孔から間隙部の空気を排気するとともに、
区分手段を移動させつつ、間隙部に吸音材を充填することを特徴とする消音器の製造方法である。
区分手段により区分した前記小孔から間隙部の空気を排気するとともに、
区分手段を移動させつつ、間隙部に吸音材を充填することを特徴とする消音器の製造方法である。
本発明においては、区分手段により区分された小孔から間隙部内の空気が排気されるため、吸音材の充填位置での吸引力を増大し、充填材が高い嵩密度に充填される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、区分手段は、ガス流路形成部材の内部又は外部を仕切る仕切体であることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、区分手段は、ガス流路形成部材の内周または外周に略密着して小孔を閉塞する閉塞体であることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、区分手段をガス流路形成部材の軸方向に移動させることを特徴とするものである。
前記請求項2乃至4の発明においても前記と同様の作用を発揮させることができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、区分手段をガス流路形成部材の周方向に移動させることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、区分手段をガス流路形成部材の周方向に移動させることを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、区分手段における小孔の区分位置を、ガス流路形成部材の周方向において変化させたことを特徴とするものである。
請求項5及び6の発明においては、インナパイプの周方向の位置において、空気の吸引量を変化させることもできる。
本発明によれば、区分手段を有することにより、空気の吹込みおよび吸引圧力が増大するため、吸音材を高い嵩密度で充填できるとともに、嵩密度の均一性の向上を図ることができる。したがって、消音器の消音性能の向上を図ることができる。
更に、全長が長く、かつ狭小な間隙においても吸音材を高密度で充填することができる。
更に、ガス流路形成部材と外殻形成部材が偏心している消音器においても、ガス流路形成部材と外殻形成部材間の間隙部内に吸音材を、高い嵩密度で、かつ均一に充填することができる。
請求項5及び6記載の発明によれば、周方向の位置において、吸引空気量を変化させたい場合にも対応できる。
本発明を実施するための最良の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1及び図2は実施例1を示す。
図1(a)は消音器1の製造工程の初期状態を示す軸方向の断面図である。
図1(a)は消音器1の製造工程の初期状態を示す軸方向の断面図である。
先ず、図1(a)に示すように、一般部と略同心円状に一端2aが縮径された円筒状の外殻形成部材であるハウジング2にガス流路形成部材であるインナパイプ3の一端3aを嵌合し、ハウジング2とインナパイプ3の間に、他端部が開口した間隙部4を形成する。
ここで、ハウジング2とインナパイプ3は、図2に示す横断面図のように、略同心円状に配置され、間隙部4におけるハウジング2とインナパイプ3との間の距離が全周にわたって、同一又は略同一寸法になっている。
また、インナパイプ3には、間隙部4と連通可能な多数の小孔5が設けられている。
次に、上記のインナパイプ3の内部に、区分手段である仕切体6を摺動可能に挿入する。なお、仕切体6にはロッド7が固着されており、該ロッド7の他端は、インナパイプ3外に突出し、図示しない軸方向移動手段に連結されている。
次に、上記のインナパイプ3の内部に、区分手段である仕切体6を摺動可能に挿入する。なお、仕切体6にはロッド7が固着されており、該ロッド7の他端は、インナパイプ3外に突出し、図示しない軸方向移動手段に連結されている。
次に、インナパイプの一端3aに、図示しない例えばファンのような吸引手段を接続する。この吸引手段により、仕切体6により区分された、仕切体6と吸引手段との間に存在する小孔5を通じて間隙部4内の空気が一端3aから外部へ吸引される。なお、ハウジング2とインナパイプ3は図示しない固定手段により固定されている。
次に、吹込みノズル8に、図示しない圧縮空気供給手段からの圧縮空気と共にガラスの長繊維をバインダーで集束した吸音材9を供給し、吹込みノズル8から吸音材9を圧縮空気とともに間隙部4内へ供給する。この供給時に圧縮空気により吸音材9は解されて、吹込みノズル8より間隙部4に吹込まれて充填を開始する。
なお、吸音材としては、ガラスの長繊維の他にセラミックス、金属、樹脂など任意の材質を採用することができる。また、繊維の長さに関しても任意に設定することができる。
次に、図示しない軸方向移動手段により仕切体6を、インナパイプ3の内壁面に沿って、図1(a)の下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動させつつ、吹込みノズル8より吸音材9を間隙部4に充填し続ける(図1(b))。
間隙部4に所定量の吸音材9を充填後、ハウジング2の他端2bを任意の加工方法によるネッキング工程により縮径して、インナパイプ3の他端3bと嵌合する(図1(c))。
上記の工程のように消音器に吸音材9を充填するために、第1の従来の技術と比較して、吹き込み及び吸引力が増大する。さらに、ハウジング2の一端2a側から順次吸音材9が充填されていくために、吸音材9を高密度で充填することができるとともに、充填密度(嵩密度)の均一性を向上することができる。
このことにより、消音器の消音性能の向上を図ることができる。
さらに、仕切体6の移動速度と空気及び吸音材9の吹込み量とを任意に変化させることにより、吸音材9の充填密度を任意に制御することができる。また、充填中に仕切体6の移動速度と空気の吹き込み量を変化させることにより、一つの消音器の中で、長手方向に吸音材の密度分布を意図的に変化させることができる。このことにより、消音器の消音要件に関する設計自由度が増加する。
さらに、仕切体6の移動速度と空気及び吸音材9の吹込み量とを任意に変化させることにより、吸音材9の充填密度を任意に制御することができる。また、充填中に仕切体6の移動速度と空気の吹き込み量を変化させることにより、一つの消音器の中で、長手方向に吸音材の密度分布を意図的に変化させることができる。このことにより、消音器の消音要件に関する設計自由度が増加する。
図3は実施例2を示す。
本実施例2では、区分手段である仕切体16をインナパイプ3の内部ではなく、インナパイプ3の外部、すなわち間隙部4内を軸方向に摺動可能に挿入したものである。また、仕切体16には前記と同様にロッド17が固着されている。
本実施例2では、区分手段である仕切体16をインナパイプ3の内部ではなく、インナパイプ3の外部、すなわち間隙部4内を軸方向に摺動可能に挿入したものである。また、仕切体16には前記と同様にロッド17が固着されている。
なお、吹込みノズル8は仕切体16を貫通して設けられている。
本実施例2においてもインナパイプ3の一端3aに前記と同様に接続された空気の吸引手段により、空気の吸引を行うことにより、吸音材9は、空気と共に、仕切体16とハウジング2とインナパイプ3とで区切られた空間(間隙部)に、ノズル8より吹込まれて充填される。
本実施例2においてもインナパイプ3の一端3aに前記と同様に接続された空気の吸引手段により、空気の吸引を行うことにより、吸音材9は、空気と共に、仕切体16とハウジング2とインナパイプ3とで区切られた空間(間隙部)に、ノズル8より吹込まれて充填される。
また、本実施例においても吸音材9を吹込むと同時に、吹込みノズル8と仕切体16を一体的にインナパイプ3の外壁面に沿って、図示しない軸方向移動手段により、図3の下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動させ、前記と同様に、吸音材9を間隙部4の全体に充填する。
なお、前記の工程以外については、図1に示す前記実施例1の工程と同様である。また、前記実施例1と同一部分については、前記と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例2においても前記実施例1と同様の効果を奏する。
図4は実施例3を示す。
本実施例3では、区分手段として、インナパイプ3の内周に略密着して小孔5を閉塞する無孔状の筒状の閉塞体26を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
本実施例3では、区分手段として、インナパイプ3の内周に略密着して小孔5を閉塞する無孔状の筒状の閉塞体26を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
本実施例2においてもインナパイプ3の一端3aに前記と同様に接続された吸引手段により、空気の吸引を行いながら、吸音材9を前記と同様に吹き込みノズル8より供給することにより、その吸音材9は、空気と共に間隙部4に吹込まれて充填される。
また、吸音材9を吹込みながら、該筒状の閉塞体26を、インナパイプ3の内壁面に沿って、図示しない軸方向移動手段により、図4の下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動せる。
なお、前記の工程以外については、図1に示す前記実施例1の工程と同様である。また、前記実施例1と同一部分については、前記と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例3においても前記実施例1と同様の効果を奏する。
図5は実施例4を示す。
本実施例4では、区分手段として、インナパイプ3の外周に略密着して小孔5を閉塞する無孔状の筒状の閉塞体36を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
本実施例4では、区分手段として、インナパイプ3の外周に略密着して小孔5を閉塞する無孔状の筒状の閉塞体36を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
本実施例3においてもインナパイプ3の一端3aに前記と同様に接続された吸引手段により、空気の吸引を行いながら、吸音材9を前記と同様に吹き込みノズル8より供給することにより、その吸音材9は、空気と共に仕切体16とハウジング2とインナパイプ3とで区切られた間隙部4内に吹込まれて充填される。
また、吸音材9を吹込みながら、該筒状の閉塞体36を、インナパイプ3の外壁面に沿って、図示しない軸方向移動手段により、図5の下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動せる。
なお、前記の工程以外については、図1に示す前記実施例1の工程と同様である。また、前記実施例1と同一部分については、前記と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例4においても前記実施例1と同様の効果を奏する。
図6及び図7は実施例5を示す。
本実施例5は、図6に示すように、消音器41を構成する円筒状の外殻形成部材であるハウジング42の一端42aを偏心状に縮径し、該偏心状に縮径された一端42aに、ガス流路形成部材であるインナパイプ43の一端43aを嵌合し、ハウジング42とインナパイプ43の間に間隙部44を形成している。
本実施例5は、図6に示すように、消音器41を構成する円筒状の外殻形成部材であるハウジング42の一端42aを偏心状に縮径し、該偏心状に縮径された一端42aに、ガス流路形成部材であるインナパイプ43の一端43aを嵌合し、ハウジング42とインナパイプ43の間に間隙部44を形成している。
前記の嵌合により、ハウジング42とインナパイプ43は、図7に示すように、相対的に偏心状に配置され、上記間隙部44は、図7に示すように、横断面において、ハウジング42とインナパイプ43の間隔が、周方向の一部において狭い狭小間隙部44aが形成される。
前記インナパイプ43の内部には区分手段である仕切体46が軸方向に摺動可能に挿入されている。
更に、仕切体46は、狭小間隙部44aに優先的に吸音材9が充填されるように、インナパイプ43の中心軸Aに対して、狭小間隙部44a側に至るにつれて開口部42b方向(図の上方)に傾斜するように形成されている。すなわち、区分手段における小孔の区分位置が周方向において変化している。また、仕切体46にロッド7が固着され、前記と同様に軸方向移動手段により仕切体46を軸方向に移動できるようになっている。
次に、インナパイプ43の一端43aに前記と同様に接続された吸引手段により空気の吸引を行いながら、吸音材9を前記と同様に吹き込みノズル8より供給することにより、その吸音材9は、空気と共に間隙部44(44a)に吹込まれて充填される。
また、吸音材9を吹込みながら、仕切体46を、インナパイプ43の内壁面に沿って、図示しない軸方向移動手段により、図6の下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動させる。
なお、この仕切体46の代わりに、前記実施例2(図3)のように、インナパイプ43の外側、すなわち間隙部44(44a)に区分手段である仕切体16を摺動可能に嵌合してもよい。
この仕切体16は上記仕切体46と同様に、インナパイプ43の中心軸Aに対して、狭小間隙部44aに至るにつれてハウジング開口部42b方向(図の上方)に傾斜するように形成する。
上記の傾斜した仕切体46又は16を設けることにより、前記実施例1と同様の効果を奏するとともに、狭小間隙部44aからの吸引圧力を他の間隙部44よりも増大することができ、インナパイプ43とハウジング42の間の狭小間隙部44aにも吸音材9を高嵩密度に充填することができる。したがって、本実施例5は、インナパイプ43とハウジング42が相互に偏心した構造に特に適する。
なお、前記の工程以外については、図1に示す前記実施例1の工程と同様である。また、前記実施例1と同一部分については、前記と同一の符号を付して説明を省略する。
図8は実施例6を示す。
本実施例6では、前記実施例5(図6)で示す消音器41に、区分手段としてインナパイプ43の内周に略密着して小孔5を閉塞する筒状の閉塞体56を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
本実施例6では、前記実施例5(図6)で示す消音器41に、区分手段としてインナパイプ43の内周に略密着して小孔5を閉塞する筒状の閉塞体56を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
そして、該筒状の閉塞体56の挿入側の一端56aの開口部が、インナパイプ43の中心軸Aに対して、狭小間隙部44a側に至るにつれてハウジング開口部42b方向(図の上方)に傾斜するように形成されている。
上記筒状の閉塞体56により、狭小間隙部44aからの吸引圧力を増大することができ、狭小間隙部44aにも吸音材9を高嵩密度に充填することができる。
本実施例6において、インナパイプ43の一端43aに前記と同様に接続された吸引手段により、空気の吸引を行いながら、吸音材9を前記と同様に吹き込みノズル8より供給することにより、その吸音材9は、空気と共に、間隙部44(44a)に吹込まれて充填される。
また、吸音材9を吹込みながら、該筒状の閉塞体56を、インナパイプ3の内壁面に沿って、図示しない軸方向移動手段により、図8の下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動させる。
なお、この閉塞体56の代わりに、前記実施例4(図5)のように、区分手段として、インナパイプ43の外周に略密着して小孔5を閉塞する筒状の閉塞体36を軸方向に摺動可能に嵌合して設けるとともに、この筒状の閉塞体36を上記筒状の閉塞体56と同様に、インナパイプ43の中心軸Aに対して、狭小間隙部44a側に至るにつれてハウジング開口部42b方向(図の上方)に傾斜するように形成してもよい。
なお、前記の工程以外については、図1に示す前記実施例1の工程と同様である。また、前記実施例1と同一部分については、前記と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例6においてもインナパイプ43とハウジング42の間の狭小間隙部44aにも吸音材9を高嵩密度に充填することができ、前記実施例5と同様の効果を奏する。
図9は実施例7を示す。
本実施例7は、前記実施例5(図6)で示す消音器41のインナパイプ43内に、区分手段として仕切体66を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
本実施例7は、前記実施例5(図6)で示す消音器41のインナパイプ43内に、区分手段として仕切体66を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
更に、前記仕切体66は、インナパイプ43に略密着する径の円柱体で形成されているとともに、その仕切体66の挿入側(図下側)の外周部の一部に、外面と下側が開口する切欠部66aを形成している。該切欠部66aの形状、数は任意に形成する。該切欠部66aは、狭小間隙部44aの方向に向けられてインナパイプ43に挿入される。なお、仕切体66のロッド47には前記と同様に軸方向移動手段が設けられている。
本実施例7においては、上記切欠部66aを、狭小間隙部44a側に向けることにより、該狭小間隙部44aからの吸引圧力を増大することができ、狭小間隙部44aにも吸音材9を高嵩密度に充填することができる。
本実施例において、インナパイプ43の一端43aに接続された吸引手段により、空気の吸引を行いながら、吸音材9を前記と同様に吹き込みノズル8より供給することにより、その吸音材9は、空気と共に、間隙部44、44a内に吹込まれて充填される。
また、吸音材9を吹込みながら、該仕切体66を、インナパイプ43の内壁面に沿って、図示しない軸方向移動手段により、図9の下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動させる。
なお、前記の工程以外については、図1に示す前記実施例1の工程と同様である。また、前記実施例1と同一部分については、前記と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例7においても前記実施例5と同様の効果を奏する。
図10は実施例8を示す。
本実施例8では、前記実施例5(図6)で示す消音器41に、区分手段としてインナパイプ43の内周に略密着して小孔5を閉塞する筒状の閉塞体76を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
本実施例8では、前記実施例5(図6)で示す消音器41に、区分手段としてインナパイプ43の内周に略密着して小孔5を閉塞する筒状の閉塞体76を軸方向に摺動可能に挿入したものである。
更に、前記筒状の閉塞体76には、その挿入側(図下側)の周方向の一部に切欠部76aが形成されている。該切欠部76aの形状、数は任意に形成する。また、該切欠部76aは、狭小間隙部44a側の方向に向けられてインナパイプ43に挿入される。
また、上記実施例4のように、インナパイプ36の外側に設けた筒状の閉塞体36に前記の切欠部76aを設けてもよい。
上記筒状の閉塞体76の切欠部76aにより、狭小間隙部44aからの吸引圧力を増大させることができ、狭小間隙部44aにも吸音材9を高嵩密度に充填することができる。
本実施例においても、インナパイプ43の一端43aに前記と同様に接続された吸引手段により、空気の吸引を行いながら、吸音材9を前記と同様に吹き込みノズル8より供給することにより、その吸音材9は、空気と共に、間隙部44、44a内に吹込まれて充填される。
また、吸音材9を吹込みながら、該筒状の閉塞体76を、インナパイプ43の壁面に沿って、図示しない軸方向移動手段により、図10の下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動させる。
なお、前記の工程以外については、図1に示す前記実施例1の工程と同様である。また、前記実施例1と同一部分については、前記と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例8においても前記実施例7と同様の効果を奏する。
また、前記実施例5乃至8において、仕切体46、66および閉塞体56、76のロッド7などに、該仕切体46、66および閉塞体56、76を周方向に所定の範囲で揺動又は全周にわたって回転させる回動手段を設けて、該仕切体46、66および閉塞体56、76を、インナパイプ43の周方向に揺動又は回転しながら、インナパイプ43の壁面に沿って図示しない軸方向移動手段により、下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動させてもよい。
また、前記実施例5乃至8において、仕切体46、66および閉塞体56、76のロッド7などに、該仕切体46、66および閉塞体56、76を周方向に所定の範囲で揺動又は全周にわたって回転させる回動手段を設けて、該仕切体46、66および閉塞体56、76を、インナパイプ43の周方向に揺動又は回転しながら、インナパイプ43の壁面に沿って図示しない軸方向移動手段により、下降状態からX方向(軸方向)に向かって徐々に移動させてもよい。
上記のように、仕切体46、66および閉塞体56、76をインナパイプ43の周方向に揺動させることにより、狭小間隙部44a部における周方向の所望の範囲からの吸引圧力も増大することができ、より狭小間隙部44aにも吸音材9を高嵩密度に充填することができる。
図11は、実施例9を示す。
上記実施例1乃至8においては、ガス流路形成部材としてパイプ形状のインナパイプ3、43及び外殻形成部材としてパイプ状のハウジング2、42を使用したが、ガス流路形成部材は、ガスの流路を構成するものであればよく、図11(a)に示すような外殻形成部材82とガス流路形成部材83を一体的に形成した消音器81や、図11(b)に示すような外殻形成部材92の一部とガス流路形成部材93でガス流路93aを構成した消音器91においても本発明を適用することができる。なお、図11(a)、(b)は、消音器81、91を外殻形成部材の軸に直交する断面図である。
上記実施例1乃至8においては、ガス流路形成部材としてパイプ形状のインナパイプ3、43及び外殻形成部材としてパイプ状のハウジング2、42を使用したが、ガス流路形成部材は、ガスの流路を構成するものであればよく、図11(a)に示すような外殻形成部材82とガス流路形成部材83を一体的に形成した消音器81や、図11(b)に示すような外殻形成部材92の一部とガス流路形成部材93でガス流路93aを構成した消音器91においても本発明を適用することができる。なお、図11(a)、(b)は、消音器81、91を外殻形成部材の軸に直交する断面図である。
その他の構造及び吸音材の充填方法、すなわち製造方法は前記実施例と同様である。
上記実施例1乃至9においては、吸音材9を充填する際に、吹込みノズル8からの吹込みと図示しない吸引手段による吸引を同時に行なったが、吹込みと吸引のどちらか一方のみを行ないながら、充填してもよい。
また、図1乃至図10においては吹込みノズル8を一つのみしか図示していないが、任意の数だけ設けることができる。
また、上記実施例1乃至8においては、ハウジング2、42とインナパイプ3、43の関係を、略同心円状および相対的に偏心した状態としたが、これらのハウジングとインナパイプの関係を相対的に傾斜した状態など任意な関係においても本発明を適用することができる。
また、上記実施例1乃至9においては、縮径された円筒状ハウジング2、42を使用したが、筒状体の両端に端板を接合したものや、いくつかの部品に分割して形成したものを接合してハウジングとしたものを使用しても良い。さらに、ハウジングおよびインナパイプの材質及び形状については任意に設定することができる。
また、上記実施例1乃至8においては、区分手段として仕切体または筒状の閉塞体のいずれか一つで構成したが、上記実施例1乃至8において示した仕切体、筒状の閉塞体を組み合わせたものを区分手段として前記実施例1乃至9の実施例に用いても良い。
2、42、82、92 外殻形成部材
3、43、83、93 ガス流路形成部材
4、44、44a 間隙部
6、16、26、36、46、56、66、76 区分手段
8 吹込みノズル
9 吸音材
3、43、83、93 ガス流路形成部材
4、44、44a 間隙部
6、16、26、36、46、56、66、76 区分手段
8 吹込みノズル
9 吸音材
Claims (6)
- 多数の小孔を備えたガス流路形成部材と、該ガス流路形成部材の外周に間隙部を備えるように配置された外殻形成部材と、間隙部に充填された吸音材を備えた消音器の製造方法であって、
区分手段により区分した前記小孔から間隙部の空気を排気するとともに、
区分手段を移動させつつ、間隙部に吸音材を充填することを特徴とする消音器の製造方法。 - 区分手段は、ガス流路形成部材の内部又は外部を仕切る仕切体であることを特徴とする請求項1記載の消音器の製造方法。
- 区分手段は、ガス流路形成部材の内周または外周に略密着して小孔を閉塞する閉塞体であることを特徴とする請求項1記載の消音器の製造方法。
- 区分手段をガス流路形成部材の軸方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の消音器の製造方法。
- 区分手段をガス流路形成部材の周方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の消音器の製造方法。
- 区分手段における小孔の区分位置を、ガス流路形成部材の周方向において変化させたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の消音器の製造方法。
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