まず、本発明の実施形態に係る携帯装置の構成について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る携帯装置の概略構成を示す概観図である。図1(A)は、筐体12の外面、筐体13の内面、筐体14の内面、及び筐体15の外面が現れるように配置した斜視図である。図1(B)は、筐体12の内面、筐体13の外面、筐体14の外面、及び筐体15の内面が現れるように配置した斜視図である。図1(C)は、筐体12・13の外面により一方の外面が構成されるように折り畳んだ状態を示す斜視図である。
図1に示す携帯装置1は、外面及び内面が矩形で板状の筐体12〜15をヒンジ(連結手段)16〜19により環状に連結した構成である。また、各筐体12〜15は、それぞれ同じ大きさである。ここで、複数の筐体を環状に連結したときに、初期状態において、外側を向く面を外面、内側を向く面を内面と称する。
図1(A)に示すように、筐体12の外面12Aには、情報入出力部としてテンキー(操作部)21が設けられている。なお、テンキーは、1キー〜0キーの他に、電話の発信キー、電話の終話/電源キー、クリア/メモキー、*キー、及び♯キーを含むものとする。図1(B)に示すように、筐体12の内面12Bには、複数の小孔25Aが形成されており、この小孔25Aを介して音声を放音するように、筐体12の内部にはスピーカ25(不図示)が設けられている。また、図1(A)に示すように、筐体12の側面12Dには、通話時の音声を収音するためのマイク23が設けられている。
図1(B)に示すように、筐体13の外面13Aには、情報入出力部としてタッチパネル(操作部)31とモニタ(表示部)33の兼用する部材が設けられている。筐体13の側面13Cには、通話時に相手の音声を放音するためのスピーカ37が設けられている。また、筐体13の側面13Eには、テレビ機能やカメラ機能を選択したり、シャッタ操作を受け付けたりするためのスイッチ35が設けられている。
図1(B)に示すように、筐体14の外面14Aには、情報入出力部としてタッチパネル(操作部)41とモニタ(表示部)43を兼用する部材が設けられている。図1(A)に示すように、筐体14の内面14Bには、複数の小孔45Aが形成されており、この小孔45Aを介して音声を放音するように、筐体14の内部にはスピーカ45(不図示)が設けられている。また、筐体14の側面14Eには、ヘッドホン端子を挿入するための端子47(不図示)がカバー47Cの内側に設けられている。
図1(A)に示すように、筐体15の外面15Aには、情報入出力部として、円盤状の操作部である円形操作部51が設けられている。また、筐体15には、円形操作部51の回転操作等を検出する不図示の回転検出部を備えている。また、円形操作部51の中央に設けられた孔51Aの内部には、撮像部53が設けられている。筐体15の側面15Cには、筐体全体の折り畳み状態を検出するスイッチ55Aが設けられている。また、筐体15の側面15Dにも、筐体全体の折り畳み状態を検出するスイッチ55Bが設けられている。スイッチ55A・55B(以下、スイッチ55Aと55Bを折り畳み検出部55と総称する。)は、側面15C・15Dに対して出入可能である。スイッチ55A・55Bは、携帯装置1の筐体全体を2つに折り畳んだときに出入することで、どのヒンジで折り畳まれているかを検出する。例えば、携帯装置1を図1(C)の状態に2つ折りにした場合には、スイッチ55Bが筐体14の側面14Cで押されて側面15Dの中に押し込まれた状態(ON状態)になる。一方、スイッチ55Aは、筐体12の側面12Dに押されることなく、側面15Cから突出した状態(OFF状態)になる。また、図1(A)や図1(B)に示したように筐体全体を環状にした場合には、スイッチ55A・55Bは共に突出した状態(OFF状態)になる。このように、どのヒンジを軸として2つ折りにするかにより、スイッチ55A・55BのON・OFF状態が異なるので、折り畳み検出部55は、この状態に応じた信号を後述する制御部63に出力する。
なお、携帯装置1の筐体全体がどのヒンジで折り畳まれて2つ折りになっているかを検出するための構成としては、ヒンジ16〜19の内部に、隣接する筐体の折り曲げ角度を検出する角度センサを設けるようにしても良い。また、隣接する筐体が当接しているか否かを検出するスイッチをヒンジ内に設けるようにしても良い。
図1(A)に示す白抜き矢印のように、筐体12〜15をヒンジ17とヒンジ19を軸として2つに折り畳むと、図1(C)に示すように、筐体12の外面12A(テンキー21)と、筐体13の外面13A(タッチパネル31・モニタ33)が並んで一方の外面が構成された状態になる。このとき、携帯装置1は、テンキー21またはタッチパネル31のアイコン32が操作されると、携帯電話1Dとして機能する。また、携帯装置1は、他の操作部が操作されたり、別のヒンジ16・18を軸として折り畳み、いずれかの操作部が操作されたりすると、ミュージックミキサ、音楽プレーヤ、テレビ、カメラ、または画像や動画のビュアとして機能する。携帯装置1をこのように動作させるために、以下に説明するように制御系が構成されている。
図2は、携帯装置の制御系のブロック図である。携帯装置1は、信号ライン61を介して、制御部63、折り畳み検出部55、操作部65、表示部67、記憶部69、通信部71、音声信号処理部73、ミキサ75、チューナ77、及び画像処理部79が接続されている。
制御部63は、携帯装置1の各部を制御する。
折り畳み検出部55は、前述したスイッチ55A・55Bから成り、筐体12〜15の折り畳みの状態を検出する。
操作部65は、テンキー21、タッチパネル31、スイッチ35、タッチパネル41、及び円形操作部51から成る。テンキー21は、携帯装置1が携帯電話として機能するときに、電話番号や文字の入力用インタフェースとなる。また、テンキー21は、携帯装置1がミュージックミキサとして機能するときに、効果音などの選択や音量を変更するためのインタフェースとなる。
タッチパネル31は、携帯装置1が携帯電話として機能するときに、複数のアイコン32の選択操作用のインタフェースとなる。また、タッチパネル31は、携帯装置1がテレビ、カメラ、または画像や動画のビュアとして機能するときに、各種操作を受け付けるためのインタフェースとなる。
スイッチ35は、前記のように、テレビ機能とカメラ機能を選択したり、シャッタ操作を受け付けたりする。
タッチパネル41は、携帯装置1が音楽プレーヤとして機能するときに、イコライザの操作等を行うためのインタフェースとなる。また、タッチパネル41は、携帯装置1がテレビ、カメラ、または画像や動画のビュアとして機能するときに、各種操作を受け付けるためのインタフェースとなる。
円形操作部51は、携帯装置1が音楽プレーヤとして機能するときに、曲の選択、再生、早送り、巻き戻し、停止等を行うためのインタフェースとなる。また、円形操作部51は、携帯装置1がミュージックミキサとして機能するときに、ターンテーブルの代わりとなる。
表示部67は、モニタ33及びモニタ43から成る。
モニタ33は、携帯装置1が携帯電話として機能するときに、複数のアイコンや入力された電話番号や文字列や通話相手の名前等を表示する。また、モニタ33は、携帯装置1がテレビ、カメラ、または静止画や動画のビュアとして機能するときに、画像や文字等の情報を表示する。
モニタ43は、携帯装置1が音楽プレーヤ1Pとして機能するときに、曲名や時間やイコライザ等を表示する。また、モニタ43は、携帯装置1がテレビ、カメラ、またはビュアとして機能するときに、画像や文字等の情報を表示する。また、モニタ33・43は、隣接して設けられており、境界がわかりにくくなっているので、2つのモニタを1つのモニタとして1つの画像を表示させることができる。
記憶部69は、ROM69AとRAM69Bから成る。ROM69Aは、携帯装置1の筐体全体の折り畳み方に応じた機能を実現するためのプログラムや情報を記憶している。RAM69Bは、ユーザにより入力された様々な情報を記憶している。例えば、携帯電話のアドレス帳、音楽・写真・動画のデータ、テレビの受信チャンネルの情報等を記憶している。
通信部71は、他のユーザと通話するためのものである。通信部71には、アンテナ71Aが接続されており、このアンテナ71Aから電波を送受信して、中継局や電話局を介して他のユーザと通信する。
音声信号処理部73には、電話用の音声入出力部74Aと、音楽用の音声出力部74Bが接続されている。音声信号処理部73は、マイク23で収音した音声を電気信号に変換して、通信部71に出力したり、通信部71から送られてきた電気信号を音声信号に変換してスピーカ37から放音させたりする。また音声信号処理部73は、制御部63の指示に基づいてRAM69Bから音楽データを読み出して音声信号に変換し、端子47に接続された不図示のヘッドホンやスピーカ25・45から音声を放音させる。また、音声信号処理部73は、ミキサ75やチューナ77から送られてきた電気信号を音声信号に変換して、端子47に接続された不図示のヘッドホンやスピーカ25・45から音声を放音させる。
ミキサ(音声加工部)75は、テンキー21や円形操作部51の操作に応じて、RAM69Bから読み出した音楽データをミキシングして、音声信号処理部73に出力する。
電話用の音声入出力部74Aは、マイク23とスピーカ37から成る。また、音楽用の音声出力部74Bは、ステレオスピーカ25・45と、端子47から成る。
チューナ77は、テレビやラジオの放送を再生するためのものである。チューナ77にはアンテナ77Aが接続されており、タッチパネル31・41で受け付けたチャンネル(放送局)を選択し、このアンテナ77Aで受信した放送を映像データや音声データを抽出する。そして、チューナ77は、画像データを画像処理部79に出力し、音声データを音声信号処理部73に出力する。
画像処理部79は、撮像部53で撮影された画像や映像を処理して、モニタ33・43に出力する。また、画像処理部79は、チューナ77が出力した画像データを処理して、モニタ33・43に出力する。なお、モニタ33とモニタ43に一つの画像を分割して表示させる場合には、画像処理部79は画像の分割処理も行う。
次に、携帯装置1の機能の変更方法について説明する。図3は、携帯装置の機能の切り替え方を説明するための概念図である。携帯装置1では、筐体全体を2つに折り畳んだ状態から環状に広げた状態に変形されて、さらに広げる前と異なるヒンジで2つに折り畳んでから、特定の操作部65を操作することで機能を変更できる。
図3(A)に示す状態では、図1(C)に基づいて説明したように、携帯装置1は携帯電話1Dとして機能している。この状態から同図に示す黒矢印の方向にヒンジ16・18の部分で広げて、図3(B)に示すように筐体12が上面となるように環状に広げた状態(箱のような状態)に変形させる。そして、同図に示す白矢印の方向にヒンジ16・18で筐体全体を2つに折り畳むと、図3(C)に示す状態になる。すなわち、筐体12の外面12A(テンキー21)と、筐体15の外面15A(円形操作部51)が並んで、一方の外面を構成する状態になる。この状態で、テンキー21または円形操作部51が操作されると、携帯装置1はミュージックミキサ1Mとして機能する。
また、図3(C)に示した状態から同図に示す黒矢印の方向にヒンジ17・19の部分で広げて、図3(D)に示すように筐体15が上面となるように環状に広げた状態(箱のような状態)に変形させる。そして、同図に示す白矢印の方向にヒンジ17・19で筐体全体を2つに折り畳むと、図3(E)に示す状態になる。すなわち、筐体14の外面14A(タッチパネル41・モニタ43)と、筐体15の外面15A(円形操作部51)が並んで、一方の外面を構成する状態になる。この状態で、タッチパネル41または円形操作部51が操作されると、携帯装置1は音楽プレーヤ1Pとして機能する。
また、図3(E)に示した状態から同図に示す黒矢印の方向にヒンジ16・18の部分で広げて、図3(F)に示すように筐体14が上面となるように環状に広げた状態(箱のような状態)に変形させる。そして、同図に示す白矢印の方向にヒンジ16・18で筐体全体を2つに折り畳むと、図3(G)に示す状態になる。すなわち、筐体13の外面13A(タッチパネル31・モニタ33)と、筐体14の外面14A(タッチパネル41・モニタ43)が並んだ状態になる。この状態で、タッチパネル31またはタッチパネル41が操作されると、携帯装置1はテレビ1T、カメラ1C、またはビュア1Vのいずれかとして機能する。
また、図3(G)に示した状態から同図に示す黒矢印の方向にヒンジ17・19の部分で広げて、図3(H)に示すように筐体13が上面となるように環状に広げた状態(箱のような状態)に変形させる。そして、同図に示す白矢印の方向にヒンジ17・19で筐体全体を2つに折り畳むと、図3(A)に示した状態になる。すなわち、筐体12の外面12A(テンキー21)と、筐体13の外面13A(タッチパネル31・モニタ33)が並んだ状態になる。このとき、携帯装置1は、テンキー21またはタッチパネル31が操作されると、携帯電話1Dとして機能する。
このように、携帯装置1では、筐体全体を2つ折りにした状態から、一旦環状に変形し、再度2つ折りにすることで、機能を変更できる。また、各筐体の外面に操作部を設けているので、ユーザは、2つ折りにした携帯装置のどちらかの外面の操作部を操作することで、直感的に機能を選択できる。なお、携帯装置1では、筐体の1つおきに操作部を設けても、筐体を2つ折りにしたときに、2つの外面のいずれにおいても操作部を操作することができる。
次に、携帯装置1は、筐体全体を2つに折り畳んだ状態では、一方の外面に2つの筐体の面(情報入出力部)が並び、他方の外面にも別の2つの筐体の面(情報入出力部)が並んだ状態になる。携帯装置1では、2つに折り畳んで、ある装置として機能させているときには、ロック機能を有効にしておくことで、誤って反対側の面の操作部に触れた場合でも、携帯装置1が誤動作することが無い。
また、携帯装置1では、2つに折り畳んで、ある装置として機能させているときに、ロック機能を解除する操作が行われてから、他方の面の操作部65で機能の変更操作が行われると、機能を切り替えることができる。
図4は、携帯装置を2つ折りしたときの2つの外面(表裏面)と、モニタが2つ並んだときの選択表示を示す図である。例えば、図4(A)に示すように、携帯装置1が、ヒンジ17・19で2つに折り畳まれて、携帯電話1Dとして機能している。このとき、同図に示す軸Jで180度回転されると(反転されると)、図4(B)に示す状態になり、音楽プレーヤ1Pとして機能させることが可能な状態になる。このとき、携帯装置1のタッチパネル41または円形操作部51が操作されて、ロック機能が解除されると、携帯装置1は、モニタ43に、携帯電話機能を音楽プレーヤ機能に変更するか否かの確認表示を行う。携帯装置1は、タッチパネル41または円形操作部51が操作されて、変更を了承する旨の選択が行われると、音楽プレーヤ1Pとして機能する。
また、携帯装置1は、図4(B)に示したように、音楽プレーヤ1Pとして機能しているときに反転されると、図4(A)に示したように携帯電話1Dとして機能させることが可能な状態になる。このとき、テンキー21またはタッチパネル31が操作されてロック機能が解除されると、携帯装置1は、モニタ33に音楽プレーヤ機能を携帯電話機能に変更するか否の確認表示を行う。携帯装置1は、テンキー21またはタッチパネル31が操作されて、変更を了承する旨の選択が行われると、携帯電話1Dとして機能する。
同様に、図4(C)に示すように、携帯装置1が、ヒンジ16・18で2つに折り畳まれて、ミュージックミキサ1Mとして機能している。このとき、同図に示す軸Jで180度回転されると(反転されると)、図4(D)に示す状態になり、テレビ1T、カメラ1C、またはビュア1Vとして機能させることが可能な状態になる。このとき、携帯装置1のタッチパネル31またはタッチパネル41が操作されてロック機能が解除されると、携帯装置1は、モニタ33またはモニタ43に、ミュージックミキサ機能をテレビ/カメラ/ビュア機能に変更するか否かの確認表示を行う。携帯装置1は、タッチパネル31またはタッチパネル41が操作されて、変更を了承する旨の選択が行われると、さらに図4(E)に示すテレビ/カメラ/ビュア機能の選択画面をモニタ33・43に表示させる。携帯装置1では、モニタ43に表示しているテレビアイコン43Tの選択操作を検出すると、図4(F)に示すようにテレビ1Tとして機能させる。また、携帯装置1では、モニタ43に表示しているカメラアイコン43Cの選択操作を検出すると、図4(G)に示すようにカメラ1Cとして機能させる。また、携帯装置1では、モニタ33に表示しているビュアアイコン33Vの選択操作を検出すると、図4(H)に示すように(フォト)ビュア1Vとして機能させる。
また、携帯装置1は、図4(D)に示したように、テレビ1T/カメラ1C/ビュア1Vとして機能しているときに反転されると、図4(C)に示したようにミュージックミキサ1Mとして機能させることが可能な状態になる。このとき、テンキー21または円形操作部51が操作されてロック機能が解除されると、携帯装置1は、スピーカ37・25・45のいずれかから音声を放音して、テレビ/カメラ/ビュア機能をミュージックミキサ機能に変更するか否の確認表示を行う。携帯装置1は、テンキー21または円形操作部51が操作されて、変更を了承する旨の選択が行われると、ミュージックミキサ1Mとして機能する。
このように、携帯装置1では、筐体全体を2つ折りにした状態のときに、筐体全体を変形させずに操作部65を操作するだけでも、機能を変更できる。
また、操作部が各筐体に設けられ、複数の筐体全体がヒンジにより2つ折りにされたときに、両方の外面のどちらにおいてもユーザの操作を受け付けることができる。したがって、ユーザは、2つ折りにした携帯装置のどちらかの外面の操作部を操作することで、直感的に機能を選択できる。
なお、ロック機能の解除方法としては、2つの操作部(例えば、タッチパネル41と円形操作部51)を同時に長押しする方法や、特定のボタンを長押しする方法等、任意の方法を設定することが可能である。また、現在選択中の機能面において、特定の操作を行うことでロック機能を解除できるように構成しても良い。
また、携帯装置1は、筐体全体を2つに折り畳んだ状態にできる2つの面の向きを検出する向き検出部80を設けることも可能である。向き検出部80としては、例えばジャイロセンサが好適である。携帯装置1では、向き検出部80を備えることで、2つの筐体の外面が並んで形成される2つの面の向きに応じて、その機能を選択・変更することが可能となる。例えば、向き検出部80により、携帯装置1を2つ折りにしたときに、上向きの面に応じた機能を設定できるように設定した場合には、以下のように動作させることができる。図4(A)に示すように、上向きの面が筐体12と筐体13の外面の場合には携帯電話1Dとして機能するように設定することができる。
また、携帯装置1を回転(反転)させて、図4(A)に示す状態から図4(B)に示す状態にすると、携帯電話1Dから音楽プレーヤ1Pに機能を切り替えることができる。同様に、図4(B)から図4(A)の状態に変更すると、音楽プレーヤ1Pから携帯電話1Dに機能を切り替えることができる。また、携帯装置1を回転(反転)させて、図4(C)に示す状態から図4(D)に示す状態にすると、ミュージックミキサ1Mからテレビ1T、カメラ1C、またはビュア1Vのいずれかの機能を選択できるように機能を切り替えることができる。同様に、図4(D)から図4(C)の状態に変更すると、テレビ1T、カメラ1C、またはビュア1Vからミュージックミキサ1Mに機能を切り替えることができる。
なお、向き検出部80により機能を切り替えた後は、ロック機能により機能を固定するように設定することも可能である。
携帯装置1を図4(A)に示した携帯電話1Dとして機能させているときには、テンキー21を操作することで、他者と通話できる。また、タッチパネル31のアイコン32やテンキー21を操作することで、メーラ機能や携帯装置1の各種の設定等を行うことができる。
また、携帯装置1を図4(B)に示した音楽プレーヤ1Pとして機能させているときには、円形操作部51を操作することで、RAM69Bに記憶させた音楽データを読み出して再生することができる。音楽を聞くときには、筐体41の側面43Dに設けられた端子カバー47Cを開いて、端子47にヘッドホン(イヤホン)の端子を接続する。そして、ユーザはヘッドホン(イヤホン)を耳に装着することで音楽を聞くことができる。また、モニタ43には、曲名やアーティスト名等を表示させることができる。また、モニタ43には、後述する図5(C)に示すように、イコライザを表示させることができる。このとき、モニタ43に表示された周波数単位のバーの部分をタッチすると、タッチパネル41がこのタッチを検出して、周波数単位の音量を変更することができる。
また、携帯装置1を図4(C)に示したミュージックミキサ1Mとして機能させているときには、クラブやディスコのDJブースに設置されたミュージックミキサに相当する動作をさせることができる。例えば、テンキー21の操作に応じて、ミキサ(サンプラ、シーケンサ、クロスフェーダ)として機能させることができる。ユーザは、テンキー21を操作すると、楽曲やフィルタの選択、音量や効果の調整等を行うことができる。また、円形操作部51は、ターンテーブルに相当するものである。ユーザは、円形操作部51を回転させるように(表面をなでるように)操作することで、スクラッチ演奏を行うことができる。このとき、不図示の回転操作検出部によりこの操作が検出されて、ミキサ75で音声が加工される。ユーザは、自己のプレイを聞くときには、音楽プレーヤ1Pとして機能させる場合と同様に、端子47に接続したヘッドホンを装着すると良い。また、ユーザはテンキー21を操作することで、自己のプレイを録音して後で聞くこともできる。
また、携帯装置1を図4(D),図4(F)に示したテレビ1Tとして機能させているときには、テレビ放送やラジオ放送を受信することができる。例えば、図4(F)に示すように、テレビ放送を受信しているときには、ユーザは、モニタ33に表示されたチャンネルアイコンや音量アイコンの部分を操作することで、チャンネルや音量を変更することができる。また、ユーザは、タッチパネル31を操作することで、モニタ33・43の全域に映像を表示させることができる。ユーザは、テレビ放送を視聴したりラジオ放送を聴取したりするときには、音楽プレーヤ1Pとして機能させる場合と同様に、端子47に接続したヘッドホンを装着すると良い。
また、携帯装置1を図4(D),図4(G)に示したカメラ1Cとして機能させているときには、写真や動画を撮影することができる。図4(C)に示す円形操作部51の中央の孔51Aの内部には撮像部53が設けられているので、この孔51Aがカメラのレンズに相当する。そのため、孔51Aを被写体に向け、モニタ33・43がユーザの方を向くように携帯装置1を保持する。このとき、図4(G)に示すように、撮像部53で撮影している映像(画像)がモニタ33・43に表示される。ユーザは、筐体13の側面13Cに設けられたスイッチ35を操作することで、写真や動画を撮影することができる。また、ユーザは、タッチパネル31・41を操作することで、撮影サイズ・画質・シャッタスピード・フラッシュの有無等を選択・変更することができる。
また、携帯装置1を図4(D),図4(H)に示したビュア1Vとして機能させているときには、写真の表示や動画の再生を行うことができる。ユーザは、タッチパネル31・41を操作することで、表示・再生する写真や動画を選択したり、写真の表示自動切り替え機能を設定したりすることができる。
このように、携帯装置1では、筐体全体を2つに折り畳んだときに、同じ面に並ぶ複数の情報入出力部の並び方に応じて異なる機能を実現できる。
また、携帯装置1は、携帯電話1D以外の装置として機能しているときに、外部からの着信を受けた場合には、筐体12と筐体13が並ぶように2つに折り畳まれると、通話が可能な状態になる。例えば、ユーザは、携帯装置1をテレビとして機能させていたときに電話の着信を受けると、図4(A)に示したように筐体12と筐体13の外面が並ぶ状態に筐体全体の並びを変更すると良い。これにより、携帯装置1は携帯電話1Dとして機能するので、ユーザは外部からの着信を受けることができる。
次に、携帯装置1は、音楽プレーヤ1Pとして機能しているときに、筐体全体が環状に変形されると、スピーカ25・45から音声を放音させることができる。図5は、携帯装置のスピーカ機能を説明するための斜視図である。図5(A)に示すように、携帯装置1が音楽プレーヤ1Pとして機能している。このとき、ヒンジ16・18の部分を拡げて筐体全体を環状にすると、図5(B)・(C)に示すように、筐体13と筐体15の内面に設けたスピーカ25・45から再生中の音楽(ステレオ音声)を放音させることができる。
また、このとき、タッチパネル41や円形操作部51を操作することで、図5(B)に示したように、各筐体の側面12F・13F・14F・15Fが底面となるように置くことで、モニタ33・43に楽曲名やアーティスト名を表示させることができる。また、タッチパネル41や円形操作部51を操作して別の操作をすることで、図5(C)に示したように、モニタ33に楽曲名やアーティスト名を表示させるとともに、イコライザを表示させることができる。また、モニタ43には、時刻や日時を表示させることができる。このとき、ユーザは、タッチパネル31をタッチして、イコライザのバーグラフが表示された部分をタッチすることで、周波数毎の音量を変更することができる。
また、携帯装置1では、図5(B)や図5(C)に示した環状の状態から、図5(A)に示した2つ折りの状態に変更することで、スピーカの放音を停止させることができる。したがって、携帯装置のユーザは、内蔵スピーカの放音を停止させたいときには、筐体全体を2つ折りに変形させれば良く、容易に音声を停止できる。
また、携帯装置1の隣接する2つの筐体の内面にスピーカを設けるとともに、この2つの筐体の外面と内面が入れ替えられるようにヒンジを構成しておくようにしても良い。例えば、図5(D)に示すように、筐体12と筐体15の内面にスピーカを設けておく。また、筐体12と筐体15は、内面と外面の入れ替えができるようにヒンジ16・18・19を構成しておく。そして、図5(E)に示すように、筐体12と筐体15をヒンジの部分で回転させて、内面と外面を入れ替えると、図5(F)に示す状態になる。すなわち、スピーカ25とスピーカ45が筐体の外側に位置するように変形することができる。このように変形できる構造にすることで、複数の聴取者が音楽を聞くことができる。
また、携帯装置1をテレビ1Tやビュア1Vとして機能させているときに、図5(B)に示したように、筐体全体を環状に変形させた場合にも、テレビ放送、ラジオ放送、動画の音声をスピーカ25・45から放音させることができる。
また、本発明は、図5(D)〜(F)に示した実施例に限定するものではなく、どの筐体をその内面と外面が入れ替えられる構造にしても良い。つまり、携帯装置1の筐体12〜15のいずれを内面と外面が入れ替えられる構造にしても良い。また、このように、内面と外面を入れ替えられる構造にした場合、各面に設けるのはスピーカに限らず、他の操作部や表示部であっても良い。例えば、筐体14の内面にゲーム用の操作部を設けて、このゲーム用の操作部とモニタ33が並ぶように2つに折り畳むことで、携帯装置1をゲーム1Gとして機能させることができる。
なお、図5(D)〜(F)には、ヒンジ16・18・19として、2軸式のヒンジを示したが、もちろん1軸で筐体間の折り曲げと回転ができるように構成しても良い。また、ヒンジを2軸で構成する場合、筐体間の折り曲げを行うためのヒンジとしては、蝶番タイプのものだけでなく、ボールジョイントタイプのものや、強度と柔軟性を備えた例えばフィルムやフレキシブル基板のようなタイプのものなどを用いることも可能である。
次に、携帯装置1の電源投入後の動作についてフローチャートを用いて説明する。図6は、携帯装置の電源投入後の動作を説明するためのフローチャートである。
図6(A)に示すように、携帯装置1の制御部63は、テンキー21の終話/電源キーが操作されて電源が投入されると(s1)、まず折り畳み検出部55のスイッチ55Aの状態を確認する。制御部63は、スイッチ55Aが押された状態(ON状態)の場合には(s2:Y)、第1処理を行う(s3)。
図6(B)に示すように、制御部63は、第1処理として、まず、操作部65(テンキー21、タッチパネル31、タッチパネル41、または円形操作部51)の操作を確認する。すなわち、制御部63は、テンキー21または円形操作部51が操作された場合には(s11:Y)、ミュージックミキサ1Mとして機能するように設定する(s12)。
一方、制御部63は、操作されたのがテンキー21または円形操作部51ではなく(s11:N)、タッチパネル31またはタッチパネル41の場合には(s13:Y)、モニタ33・43にテレビ/カメラ/ビュアの選択画面を表示させる(s14)。そして、操作を検出するまで待機する(s15:N,s16:N,s17:N)。
制御部63は、タッチパネル41においてテレビ機能の選択操作を検出した場合には(s15:Y)、テレビ1Tとして機能するように設定する(s18)。また、制御部63は、タッチパネル41においてカメラ機能の選択操作を検出した場合には(s15:N,s16:Y)、カメラ1Cとして機能するように設定する(s19)。また、制御部63は、タッチパネル41においてビュア機能の選択操作を検出した場合には(s15:N,s16:N,s17:Y)、ビュア1Vとして機能するように設定する(s20)。
また、図6(A)に示したように、制御部63は、スイッチ55Bが押された状態(ON状態)の場合には(s4:Y)、第2処理を行う(s5)。
図6(C)に示すように、制御部63は、第2処理として、まず、操作部65(テンキー21、タッチパネル31、タッチパネル41、または円形操作部51)の操作を確認する。すなわち、制御部63は、テンキー21またはタッチパネル31が操作された場合には(s21:Y)、携帯電話1Dとして機能するように設定する(s22)。
一方、制御部63は、操作されたのがテンキー21またはタッチパネル31ではなく(s21:N)、タッチパネル41または円形操作部51の場合には(s23:Y)、音楽プレーヤ1Pとして機能するように設定する(s24)。
また、制御部63は、スイッチ55A・55Bが共に押されていない状態(OFF状態)のときには(s3:N,s4:N)、筐体全体が環状に広げられているので、どちらかのスイッチが押された状態(ON状態)に変更されるまで待機する。
次に、携帯装置1において機能を切り替えるときの動作についてフローチャートを用いて説明する。図7,図8は、携帯装置の機能切り替え時の動作を説明するためのフローチャートである。
携帯装置1の制御部63は、2つに折り畳んだ状態と操作部65の操作により設定された機能を実行している(s31)。制御部63は、筐体全体の折り畳み方が変更されてスイッチ55AがOFFからONに切り替わった場合には(s32:Y)、図6(B)に示した第1処理を実行する(s33)。一方、制御部63は、筐体全体の折り畳み方が変更されてスイッチ55BがOFFからONに切り替わった場合には(s34:Y)、図6(C)に示した第2処理を実行する(s35)。
また、制御部63は、筐体全体が環状に変形されて、スイッチ55A,55Bが共にOFFに切り替わった場合には(s32:N,s34:N,s36:Y)、両スイッチが切り替わる直前までどの機能を実行していたかで処理が異なる。すなわち、直前まで音楽プレーヤ1P、テレビ1T、またはビュア1Vとして機能していた場合には(s37:Y)、制御部63は、音声をスピーカから放音させるための変形と判断する。そして、音声をスピーカ25・45から放音させる(s38)。一方、直前まで上記の3つの機能と異なる機能を実行していた場合には、機能を変更するための変形と判断して(s37:N)、ステップs31以降の処理を実行する。
また、ステップs38において音声をスピーカ25・45から放音させていた状態(環状[角筒状]の状態)から、変形されて2つに折り畳まれてスイッチ55A・55Bが切り替わると、制御部63は以下の処理を行う。
制御部63は、スイッチ55AがOFFからONに切り替わった場合には(s39:Y)、直前までテレビとして機能していた場合には(s40:Y)、引き続きテレビとして機能させる(s41)。また、直前までビュアとして機能していた場合には(s40:Y)、引き続きビュアとして機能させる(s41)。一方、制御部63は、直前まで音楽プレーヤ1Pとして機能していた場合には(s40:N)、図6(B)に示した第1処理を実行する(s42)。
また、制御部63は、スイッチ55BがOFFからONに切り替わった場合には(s39:N,s43:Y)、直前まで音楽プレーヤ1Pとして機能していた場合には(s44:Y)、引き続き音楽プレーヤ1Pとして機能させる(s43)。一方、直前までテレビまたはビュアとして機能していた場合には(s44:N)、図6(C)に示した第2処理を実行する(s46)。
また、制御部63は、折り畳み方を変更せずに、いずれかの操作部の操作を検出すると、機能を切り替える等、その操作に応じた処理を行う。すなわち、制御部63は、ステップs36においてスイッチ55A・55Bが共にONからOFFに切り替えられていない場合には、続いて以下の処理を行う。図8に示すように、制御部63は、スイッチ55BがONの状態のときには(s51:Y)、ロック機能の解除後にテンキー21またはタッチパネル31が操作されたことを検出すると(s52)、音楽プレーヤ1Pとして現在機能しているか否かで異なる処理を行う。すなわち、制御部63は、音楽プレーヤ1Pとして現在機能している場合には(s53:Y)、携帯電話1Dの機能に変更する(s54)。一方、制御部63は、音楽プレーヤ1P以外の機能を現在実行している場合には(s53:N)、機能を変更せずに、現在実行している機能に応じた処理を行うか、誤操作と判断して特に処理を行わない(s55)。
また、制御部63は、スイッチ55AがONの状態のときには(s51:N)、
ロック機能の解除後にタッチパネル31またはタッチパネル41が操作されたことを検出すると(s56)、ミュージックミキサ1Mとして現在機能しているか否かで異なる処理を行う。すなわち、制御部63は、ミュージックミキサ1Mとして現在機能している場合には(s57:Y)、選択画面の操作に応じてテレビ1T、カメラ1C、またはビュア1Vの機能に変更する(s58)。一方、制御部63は、ミュージックミキサ1M以外の機能を現在実行している場合には(s53:N)、ステップs55の処理を実行する。
さらに、制御部63は、ロック機能の解除後に、テンキー21またはタッチパネル31の操作が無く(s52:N)、タッチパネル41または円形操作部51が操作されたことを検出すると(s59:Y)、携帯電話1Dとして現在機能しているか否かで異なる処理を行う。すなわち、制御部63は、携帯電話1Dとして現在機能している場合には(s60:Y)、音楽プレーヤ1Pとして機能するように変更する(s61)。一方、制御部63は、携帯電話1D以外の機能を現在実行している場合には(s60:N)、ステップs55の処理を実行する。
加えて、制御部63は、ロック機能の解除後に、タッチパネル31またはタッチパネル41の操作が無く(s56:N)、円形操作部51またはテンキー21が操作されたことを検出すると(s62:Y)、テレビ1T、カメラ1C、またはビュア1Vとして現在機能しているか否かで異なる処理を行う。すなわち、制御部63は、テレビ1T、カメラ1C、またはビュア1Vとして現在機能している場合には(s63:Y)、ミュージックミキサ1Mとして機能するように変更する(s64)。一方、制御部63は、テレビ1T、カメラ1C、またはビュア1V以外の機能を現在実行している場合には(s63:N)、ステップs55の処理を実行する。
また、ステップs52・s56・s59・s62において、各操作部の操作が無かった場合には、図7に示したステップs31以降の処理を行う。
次に、携帯装置を構成する筐体数を変えた例について説明する。図9は、筐体数の異なる携帯装置を説明するための斜視図である。本発明の実施形態に係る携帯装置としては、例えば、図9(A)に示す携帯装置3のように、筐体82〜86をそれぞれヒンジ87〜91により連結して、環状(リング状)になるように構成すると良い。このとき、筐体の各外面には任意の情報入出力部を設けると良い。携帯装置3は、全筐体が奇数個であるため、筐体全体を2つ折りにすると、図9(B)に示すように、複数の筐体からなる2つの面と、1つの筐体から成る1つの面ができる。この場合、携帯装置3は、複数の筐体からなる2つの面のいずれかに設けられた操作部が操作されると、その操作部を含む面に設定されている機能を実行する。例えば、筐体82の外面82Aにタッチパネルとモニタが設けられ、筐体86の外面86Aにテンキーが設けられているものとする。このとき、テンキーまたはタッチパネルが操作されると、携帯装置3は携帯電話として機能する。
次に、本発明の実施形態に係る携帯装置としては、図9(C)に示す携帯装置5のように、筐体102〜107をそれぞれヒンジ108〜113により連結して、環状(リング状)になるように構成することも可能である。このとき、筐体の各外面には任意の情報入出力部を設けると良い。携帯装置5は、全筐体が偶数個であるため、筐体全体を2つ折りにすると、図9(D)に示すように、複数の筐体からなる2つの面ができる。この場合、携帯装置5は、複数の筐体からなる2つの面のいずれかに設けられた操作部が操作されると、その操作部を含む面に設定されている機能を実行する。例えば、筐体102の外面102Aと筐体103の外面Aにタッチパネルとモニタを設けて、筐体107の外面107Aにテンキーを設けているものとする。このとき、テンキーまたはタッチパネルが操作されると、携帯装置5は携帯電話として機能する。
次に、以上の説明では、携帯装置を構成する複数の板状の筐体は、それぞれ同じサイズのものを使用した場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではない。すなわち、複数の筐体をヒンジで連結して環状にしたときに、2つに折り畳むことができるのであれば、筐体は任意の形状にすることが可能である。例えば、図9(E)に示す携帯装置7のように、筐体122・124と、筐体123・125を異なる形状にして、筐体122、筐体123、筐体124、筐体125の順にヒンジ126〜129で連結して環状にする。この携帯装置7を2つに折り畳むと、図9(F)に示すように、2つの筐体からなる2つの面ができ、各外面に任意の情報入出力部を設けることで、問題なく使用できる。
また、図示は省略するが、携帯装置では、各筐体の外面及び内面の形状は矩形に限るものではなく、多角形や円形や楕円形など任意の形状にすることが可能である。
なお、図9において図示を省略しているが、各携帯装置3,5,7は、どのヒンジを軸として2つに折り畳んでいるかを検出する折り畳み検出部を当然備えている。また、各携帯装置3,5,7は、携帯装置1と同様に、各筐体に設けた情報入出力部に応じた操作部や表示部等を備えている。
また、図1などに示した筐体の並び順はこれに限るものではなく、所望の並び順に変更可能である。
1,3,5,7…携帯装置 12〜15…筐体 16〜19…ヒンジ 21…テンキー 23…マイク 25,45,37…スピーカ 31,41…タッチパネル 32…アイコン 33,43…モニタ 35,55A,55B…スイッチ 47…端子 51…円形操作部 51A…孔 53…撮像部 55…折り畳み検出部 61…信号ライン 63…制御部 65…操作部 67…表示部 69…記憶部 71…通信部 73…音声信号処理部 75…ミキサ 77…チューナ 79…画像処理部