JP5092465B2 - ピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法 - Google Patents

ピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法 Download PDF

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本発明は,ピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法に関する。さらに詳しくは,ピペコリン酸のカルボキシル基を立体選択的にエステル化するに当たって,ピペコリン酸を式(1)に示すN−置換ピペコリン酸に変換した後に,アルコールを含む有機溶媒中で,立体選択性を有する生体触媒を用いてエステル化することを特徴とする,ピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法に関する。本方法によって得られる光学活性N−置換ピペコリン酸エステル,また,それより得られる光学活性N−置換ピペコリン酸,光学活性ピペコリン酸エステル,光学活性ピペコリン酸は,医薬品の合成原料や中間体として有用であり光学分割剤やキラルビルディングブロック等としても役立つ。
Figure 0005092465
(式中の置換基Rはホルミル基,アセチル基,ベンジルオキシカルボニル基,またはtert−ブトキシカルボニル基を示す)
光学活性ピペコリン酸や光学活性ピペコリン酸エステルの製造法としては,微生物変換による方法(例えば,特許文献1,2参照),化学的合成法(例えば,特許文献3参照),ジアステレオマー法(例えば,特許文献4,5参照)等がある。しかしながら,微生物変換による方法や化学合成法は生成物の蓄積濃度や収率が低いため,生成物の単離に多大なコストを要し,ジアステレオマー法は光学分割剤が高価な上,その回収を含め煩雑な単位操作が必要という問題点を抱えている。
特許第3266635号明細書 国際公開第01/48216号パンフレット 特開2004−51606号公報 特開2000−178253号公報 特開平9−67344号公報
本発明の目的は,従来技術の上記したような課題を解決し,ピペコリン酸を立体選択的にエステル化する工業的に有利な方法を確立し,医薬品の合成原料や中間体として有用なピペコリン酸骨格を有する光学活性化合物を提供することにある。
本発明者らは,懸かる課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果,アルコールを含む有機溶媒中で,立体選択性を有する生体触媒を用いて行うエステル化の反応基質として,ピペコリン酸の窒素部位に置換基を導入した式(1)に示す化合物を用いることにより,ピペコリン酸を直接エステル化する場合よりも著しく高い収率で立体選択的にエステル化できることを見出し,本発明を完成するに至った。
即ち本発明は,下記の(1)から(7)に示すピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法に関する。
(1)ピペコリン酸を式(1)に示すN−置換ピペコリン酸に変換した後に,アルコールを含む有機溶媒中で,立体選択性を有する生体触媒を用いてエステル化することを特徴とする,ピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
Figure 0005092465
(式中の置換基Rはホルミル基,アセチル基,ベンジルオキシカルボニル基,またはtert−ブトキシカルボニル基を示す)
(2)立体選択性を有する生体触媒がエステル加水分解酵素である,(1)に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
(3)エステル加水分解酵素がリパーゼである,(2)に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
(4)リパーゼがキャンディダ属に属する酵母由来のものである,(3)に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
(5)アルコールが1級または2級のアルコールである,(1)に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
(6)1級または2級のアルコールがメタノール,エタノール,1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブタノール,2−ブタノール,2−メチルプロパノール,1−ペンタノール,2−ペンタノール,3−ペンタノールから選ばれる一種以上である,(5)に記載の光学活性なピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
(7)有機溶媒がジイソプロピルエーテルまたはtert−ブチルメチルエーテルである,(1)に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
本発明に示すように,窒素部位に置換基を有するN−置換ピペコリン酸を基質とし,アルコールを含む有機溶媒中で,立体選択性を有する生体触媒を用いてエステル化する方法をとることによって,医薬品の合成原料や中間体として重要なピペコリン酸骨格を有する光学活性物質の提供が可能となる。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される式(1)で示される化合物は,ピペコリン酸の窒素部位に置換基を導入したものであり,置換基としてはホルミル基,アセチル基,ベンジルオキシカルボニル基,またはtert−ブトキシカルボニル基が挙げられる。ピペコリン酸の窒素部位に置換基を導入する方法としては,例えば,塩基性条件下で基質であるピペコリン酸と,ニ炭酸−ジ−tert−ブチルまたは塩化ベンジルオキシカルボニルを反応させる方法等が挙げられる。このようなピペコリン酸の窒素部位に置換基を導入したN−置換ピペコリン酸を原料とすることにより,本発明の立体選択性を有する生体触媒を用いたエステル化反応は極めて高い反応収率を持つこととなる。また,反応液中に含まれる光学活性N−置換ピペコリン酸エステルと光学活性N−置換ピペコリン酸は,反応液に塩基性物質と水を加え混合することによって,後者の光学活性N−置換ピペコリン酸のみを水溶性の塩となすことができるので,有機溶媒に溶解しているN−置換ピペコリン酸エステルと容易に分離することが可能となる。
本発明に使用される生体触媒としてはアルコールを含む有機溶媒中でN−置換ピペコリン酸を立体選択的にエステル化する能力を有するものであれば特に由来は限定されない。このような能力を有する生体触媒としては,エステル加水分解酵素,例えば、微生物由来のリパーゼを挙げることができる。即ち,例えば,キャンディダ属,アスペルギルス属,アルカリゲネス属,またはシュードモナス属等に属する微生物由来のものを挙げることができ,中でも,キャンディダ属に属する酵母由来のリパーゼ,特に,キャンディダ アンタルクティカ(Candida antarctica)が産生する リパーゼをその好適な例として挙げることができる。
本発明で用いられる有機溶媒中のアルコールとしては1級または2級のアルコールが挙げられ,具体的にはメタノール,エタノール,1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブタノール,2−ブタノール,2−メチルプロパノール,1−ペンタノール,2−ペンタノール,3−ペンタノールが用いられる。中でも好ましいのはメタノール,エタノールであり,より好ましくはメタノールである。
本発明で使用される有機溶媒としては,生体触媒を用いた反応を阻害しないものであり,適度な沸点を有し,基質および光学活性N−置換ピペコリン酸エステルをよく溶解し,かつ,水と層分離する有機溶媒が選ばれる。このような条件を満たすものとしては,n−ヘキサン,n−ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類,ベンゼン,トルエンなどの芳香族炭化水素類,またはジエチルエーテル,ジイソプロピルエーテル,tert−ブチルメチルエーテルなどのエーテル類が挙げられる。これらの有機溶媒は単独,または互いに混合して用いることができる。また,有機溶媒中に含まれる水分は少ないことが望ましく,好ましくは1.0重量%以下,より好ましくは0.5重量%以下であることが転化率よく生体触媒反応を行う上で望ましい。
本発明における立体選択的なエステル化反応は有機溶媒中,式(1)で示されるN−置換ピペコリン酸とアルコールを生体触媒の存在下で反応させることにより実施される。この際,N−置換ピペコリン酸の有機溶媒に対する濃度は1〜30重量%が好ましく,より好ましくは5〜15重量%である。また,エステル化剤であるアルコールの濃度は有機溶媒に対して1〜30重量%が好ましく,1〜10重量%がより好ましい。なお,N−置換ピペコリン酸とアルコールのモル比は1:1〜1:10が好ましく,1:1〜1:5がより好ましい。
使用される生体触媒の量は,経済性や反応後の生成物の精製等を考慮すると少ない方が好ましいが,極端に少ないと反応速度の点で不利である。これらのことを考慮すると使用される生体触媒の量は基質であるN−置換ピペコリン酸に対して1〜30重量%が好ましく,5〜15重量%がより好ましい。
生体触媒には反応に適した温度範囲があるため,使用する生体触媒および反応液組成に応じ好適な反応温度を選ぶ必要がある。本発明における好ましい反応温度範囲は30〜90℃であり,反応温度が30℃を下回ると十分な反応速度が得られず,90℃を上回ると熱変性により生体触媒活性が低下し反応速度が落ちるので不利となる。なお,一般的に生体触媒を担体に固定化することによって耐熱性を付与することができので,反応速度を高める上で有用である。
本発明を実施する上で反応圧力に特別な制限はなく,減圧,常圧,加圧の何れでもよい。
上記方法によってN−置換ピペコリン酸のD体またはL体の何れか一方を立体選択的にエステル化し,光学活性N−置換ピペコリン酸エステルと光学活性N−置換ピペコリン酸を含む有機溶媒溶液に変換することができる。
本発明により得られる光学活性N−置換ピペコリン酸エステルと光学活性N−置換ピペコリン酸は何れも有機溶媒に溶解するが,塩基性の水溶液(例えば炭酸ナトリウム水溶液など)を添加すると光学活性N−置換ピペコリン酸は塩を形成し有機溶媒に対する溶解度が著しく低下し,水に対する溶解度が極めて高くなる。この性質を利用して光学活性N−置換ピペコリン酸エステルと光学活性N−置換ピペコリン酸の分離を行うことができる。即ち,立体選択的なエステル化反応後の反応液に炭酸ナトリウム水溶液などを添加すれば,立体選択的にエステル化されなかった光学活性N−置換ピペコリン酸のみをナトリウム塩の形で水層へ移すことができ,有機溶媒層に存在する立体選択的にエステル化された光学活性N−置換ピペコリン酸エステルと分離することができる。
有機溶媒層の光学活性N−置換ピペコリン酸エステルは有機溶媒を留去すれば単離することが可能であり,必要に応じて再結晶などの手法を用いて精製することも可能である。また,水層に存在する光学活性N−置換ピペコリン酸の塩は,塩酸などの酸水溶液で処理(中和)することで光学活性N−置換ピペコリン酸として得ることができ,また必要に応じて精製することも可能である。
更に本発明によれば,立体選択的なエステル化反応によって得られた光学活性N−置換ピペコリン酸エステルを加水分解することによりラセミ化を起こすことなく光学活性N−置換ピペコリン酸に変換することも可能である。
また公知の方法に基づいて,光学活性N−置換ピペコリン酸やそのエステルから窒素部位の置換基を脱離することにより,ラセミ化を起こすことなく光学活性ピペコリン酸や光学活性ピペコリン酸エステルを得ることが可能である。尚,医薬品の合成原料や中間体として用いられる光学活性ピペコリン酸類には窒素部位を保護した構造を有するものが多く,その場合は,本発明の実施によって得られた光学活性N−置換ピペコリン酸やそのエステルをそのままの形で使用することもできるので,製薬における原料需要の面からも大変有利である。
以下,実施例および比較例をもって本発明をさらに詳しく説明するが,本発明はこれらの例にのみ限定されるものではない。なお,光学純度の分析は,光学分割カラム(CHIRALCEL OD−H/ダイセル化学工業製)を用いたHPLCで行った。
実施例1
(1)N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸の製造
ラセミ体のピペコリン酸3.9g(30mmol)とニ炭酸−ジ−tert−ブチル6.6g(30mmol)を,tert−ブチルアルコール7.5gと水15gの混合溶媒に加えた後,25℃の条件下で24%−NaOH水溶液9.7gを滴下した。滴下終了後27℃で3時間反応させ,反応後にtert−ブチルアルコールを減圧下で留去した。次いで,18℃の条件下で塩酸を滴下し中和した後,5℃に冷却し結晶を析出させた。得られた結晶を濾別し,水洗後,減圧乾燥を行いラセミ体のN−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸5.6g(24mmol)を得た(ラセミ体のピペコリン酸に対する収率=81%)。
(2)L−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸メチルエステルの製造
上記のようにして製造したラセミ体のN−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸0.3g(1.3mmol),メタノール0.1g,固定化酵素Chirazyme L2,c−f,C2(ロシュ・ダイアグノスティック社製)0.1gをジイソプロピルエーテル3.0gに加え,80℃で7時間振盪し,立体選択的なエステル化反応を行った。その結果,L−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸メチルエステル0.13gを得た(ラセミ体に含まれるL−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸に対する収率82%,光学純度98%ee)。
実施例2
L−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸エチルエステルの製造
実施例1と同様にして製造したラセミ体のN−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸1.0g(4.4mmol),エタノール0.45g,固定化酵素Chirazyme L2,c−f,C2(ロシュ・ダイアグノスティック社製)0.1gをジイソプロピルエーテル9.0gに加え,80℃で8時間振盪し,立体選択的なエステル化反応を行った。その結果,L−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸エチルエステル0.5gを得た(ラセミ体に含まれるL−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸に対する収率84%,光学純度98%ee)。
実施例3
(1)N−ベンジルオキシカルボニルピペコリン酸の製造
ラセミ体のピペコリン酸3.9g(30mmol)と24%−NaOH水溶液5.3g(32mmol)を水15gに加え,撹拌下,10℃で塩化ベンジルオキシカルボニル5.6g(33mmol)を滴下した。滴下終了後,反応液のpHをアルカリ性にするため24%−NaOH水溶液をさらに6.0g(36mmol)加え,25℃で3時間反応させた。この反応液をエーテル30mlで2回洗浄した後,得られた水層に塩酸を少しずつ加えpHを2にした。この水層を酢酸エチル30mlで3回抽出し得られた酢酸エチルを水洗した後,減圧下で酢酸エチルの一部(約半量)を留去した。貧溶媒としてヘキサン15mlを加え,析出した結晶を濾別後,減圧乾燥を行い,ラセミ体のN−ベンジルオキシカルボニルピペコリン酸5.4g(21mmol)を得た(ラセミ体のピペコリン酸に対する収率=68%)。
(2)L−N−ベンジルオキシカルボニルピペコリン酸メチルエステルの製造
上記のようにして製造したラセミ体のN−ベンジルオキシカルボニルピペコリン酸0.5g(1.9mmol),メタノール0.2g,固定化酵素Chirazyme L2,c−f,C2(ロシュ・ダイアグノスティック社製)0.12gをジイソプロピルエーテル5.0gに加え,80℃で10時間振盪し,立体選択的なエステル化反応を行ったところ,L−N−ベンジルオキシカルボニルピペコリン酸メチルエステル0.2gを得た(ラセミ体に含まれるL−N−ベンジルオキシカルボニルピペコリン酸に対する収率80%,光学純度98%ee)。
実施例4
L−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸メチルエステルの製造
実施例1と同様にして製造したラセミ体のN−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸0.3g(1.3mmol),メタノール0.1g,固定化酵素Chirazyme L2,c−f,C2(ロシュ・ダイアグノスティック社製)0.1gを,tert−ブチルメチルエーテル3.2gに加え,80℃で7.5時間振盪し,立体選択的なエステル化反応を行った。その結果,L−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸メチルエステル0.13gを得た(ラセミ体に含まれるL−N−tert−ブトキシカルボニルピペコリン酸に対する収率80%,光学純度98%ee)。
比較例1
L−ピペコリン酸メチルエステルの製造
ラセミ体のピペコリン酸1.6g(12mmol),メタノール0.9g,固定化酵素Chirazyme L2,c−f,C2(ロシュ・ダイアグノスティック社製)0.2gを,ジイソプロピルエーテル28.8gに加え,80℃で24時間振盪し,立体選択的なエステル化反応を行った。その結果,L−ピペコリン酸メチルエステル0.1gを得た(ラセミ体に含まれるL−ピペコリン酸に対する収率16%,光学純度24%ee)。

Claims (7)

  1. ピペコリン酸を式(1)に示すN−置換ピペコリン酸に変換した後に,アルコールを含む有機溶媒中で,立体選択性を有する生体触媒を用いてエステル化することを特徴とする,ピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
    Figure 0005092465
    (式中の置換基Rはホルミル基,アセチル基,ベンジルオキシカルボニル基,またはtert−ブトキシカルボニル基を示す)
  2. 立体選択性を有する生体触媒がエステル加水分解酵素である,請求項1に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
  3. エステル加水分解酵素がリパーゼである,請求項2に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
  4. リパーゼがキャンディダ属に属する酵母由来のものである,請求項3に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
  5. アルコールが1級または2級のアルコールである,請求項1に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
  6. 1級または2級のアルコールがメタノール,エタノール,1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブタノール,2−ブタノール,2−メチルプロパノール,1−ペンタノール,2−ペンタノール,3−ペンタノールから選ばれる一種以上である,請求項5に記載の光学活性なピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
  7. 有機溶媒がジイソプロピルエーテルまたはtert−ブチルメチルエーテルである,請求項1に記載のピペコリン酸の立体選択的なエステル化方法。
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