JP5090980B2 - 軸継手 - Google Patents

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本発明は、互いに平行な2軸を連結して2軸間で動力を伝達する軸継手に関する。
一般的な機械装置の2つの軸を連結して駆動側から従動側へ動力を伝達する軸継手は、連結する2軸の位置関係によって構造が異なり、2軸が1直線上にあるもの、交差するもの、互いに平行な(かつ同心でない)ものに大別される。このうちの平行な2軸を連結する軸継手として、平行な2軸間で互いに直交する案内溝の交差位置に配した円筒状の転動体を介して動力を伝達する方式のものがある。そして、本出願人は、このような方式の軸継手において、一方の回転部材を構成する2つのプレートの間に他方の回転部材と転動体の保持器を挟み、他方の回転部材の中央部から突出する軸部を一方の回転部材のいずれか1つのプレートの中心孔に通した構成のものを提案した(特許文献1参照。)。
特開2005−233233号公報
図5は上述した構成の軸継手の一例を示す。この軸継手は、互いに一体回転可能に連結されて出力側回転部材を構成する2つの出力プレート51a、51bと、両出力プレート51a、51bに挟まれる入力プレート(入力側回転部材)52と、入力プレート52を貫通するように組み込まれる複数のローラ(円筒状転動体)53と、各出力プレート51a、51bと入力プレート52の間に配される2つの環状の保持器54a、54bとから成る。その一側の出力プレート51aおよび入力プレート52はそれぞれの中央部から突出する軸部55、56を有しており、入力プレート52の軸部56が他側の出力プレート51bの中心孔51cおよび保持器54b内周に通されて、各出力プレート51a、51bと入力プレート52の回転軸が互いに平行な状態に保持されている。なお、図5は、説明上、各出力プレート51a、51bと入力プレート52が同心の状態を示しているが、通常は入力側と出力側の回転軸がずれた(偏心した)状態で使用される。
前記各出力プレート51a、51bと入力プレート52には、複数の案内溝57、58が相手側の回転部材の対応する位置の案内溝と直交するように設けられている。そして、前記ローラ53が、入力プレート52の案内溝58および各保持器54a、54bの長孔59に通されて、両端部を出力プレート51a、51bの案内溝57で案内される状態で、各案内溝57、58の交差位置に組み込まれている。これにより、入力プレート52に押されたローラ53が、各保持器54a、54bでプレート径方向の移動を拘束された状態で転動しながら各出力プレート51a、51bを押して、動力伝達を行うようになっている。
すなわち、この軸継手は、各出力プレート51a、51b、入力プレート52および各保持器54a、54bを、円筒状の転動体であるローラ53の長手方向中央の断面に関して対称に配置することにより、動力伝達時にこれらの各部材からローラ53に力が加わってもローラ53に回転モーメントが発生しないようにして、ローラ53の傾きによるこじり(案内溝への噛み込み)を防止し、継手動作が常時円滑に行われるようにしている。
ところが、上記のような構成の軸継手では、入力プレートが、円盤状で円周上に複数の案内溝を設けた本体部分であるディスク部と他側の出力プレートの中心孔を貫通する軸部とを一体成形したものであることから、以下の問題があった。
まず、入力プレートのディスク部は、ローラに嵌め込まれた転がり軸受が転接する案内溝内面や保持器と摺接する両側面に表面硬化処理を施すことが望ましいが、形状が複雑で硬さが必要な部位が広範囲にわたるため、入力プレートを製造する際には、通常、プレート全体に対して浸炭焼入が施される。しかし、この浸炭焼入によりディスク部に対する軸部の曲がりが発生しやすいという問題がある。軸部の曲がりは、プレート回転時の振動を誘発し、プレートの耐久性を低下させるおそれがある。一方、軸部の曲がりを切削加工により修正しようとすれば、多大な労力を要するだけでなく、軸部の硬化層が薄くなり、ねじり強度が低下してしまう。
また、ディスク部中央から軸部が突き出た形状は、冷間鍛造等によるニアネットシェイプでの成形が困難なため、切削加工時の削り代が多くなり材料歩留まりが悪いなど、入力プレートの製造効率を低下させる要因となっている。
次に、入力プレートの軸部を通す出力プレートは、その中心孔の周縁と同心状態の入力プレートの軸部との間に設計偏心量以上の隙間ができ、かつ中心孔の外側に所定の大きさの案内溝を設けられる大きさとする必要があるため、軸継手の径方向の大型化を抑えようとすると、入力プレートの軸部が細くなって、ねじり強度の面で最弱部位となりやすい。しかも、入力プレートの軸部は、前述のように浸炭焼入が施されているが、高周波焼入を受けた場合に比べると硬化層深さが浅く、ねじり強度が低い。このことが軸継手全体のトルク伝達能力の限界を低くしていた。
さらに、入力プレートおよび出力プレートの軸支持部が軸方向の自由度のない固定端となっている場合、軸支持部の軸方向の取付誤差は保持器と各プレートの側面間の隙間で吸収することになる。しかし、この隙間が大きいほど、保持器が各プレートに対して傾きやすくなり、こじりを生じて動作不良を起こす可能性が高くなるので、通常はこの隙間を大きく設定することはできない。その結果、軸継手全体の軸方向の取付自由度は低くなっており、取付誤差のある状態で無理に取り付けた場合、軸継手全体にスラスト力が作用して各プレートと保持器が強く摺動し、動作不良や部品の損傷が生じることがある。
本発明の課題は、一方の回転部材を構成する2つのプレートの間に他方の回転部材を挟み、両回転部材間で円筒状の転動体を介して動力を伝達する方式の軸継手において、製造効率、トルク伝達能力および軸方向の取付自由度の向上を図ることである。
上記の課題を解決するため、本発明は、回転軸が互いに平行でかつ同心でない状態に保持される2つの回転部材の一方が、他方の回転部材を挟む位置に配された2つのプレートを一体回転可能に連結して、そのうちの1つのプレートの中心孔に他方の回転部材の中央部から突出する軸部を通すものであり、前記一方の回転部材の各プレートと他方の回転部材に、複数の案内溝を相手側の回転部材の対応する位置の案内溝と直交するように設け、前記他方の回転部材の案内溝を回転部材軸方向に貫通させて、前記両回転部材の案内溝が交差する位置に、前記他方の回転部材の案内溝に通され、前記一方の回転部材の各プレートの案内溝に両端部を案内されて転動する円筒状の転動体を配し、前記各転動体の回転部材径方向の移動を拘束する環状の保持器を前記他方の回転部材の両側に設けて、前記各転動体を介して前記両回転部材間で動力を伝達するようにした軸継手において、前記他方の回転部材を、前記一方の回転部材の2つのプレートの間に配されるディスク部材と、前記軸部を形成する軸部材とに分割して、この軸部材をディスク部材に軸方向移動可能に連結した構成を採用した。
すなわち、一方の回転部材の2つのプレートに挟まれる他方の回転部材をディスク部材と軸部材とに分割することにより、一体成形する場合に比べて、成形時の削り代を減らして材料歩留まりを向上させるとともに、熱処理時の変形を抑え、軸部材をディスク部材に連結したときの寸法精度を改善して寸法修正に手間がかからないようにしたのである。同時に、ねじり強度の面で最弱部位となりやすい軸部材に適切な熱処理を施すことにより、軸継手のトルク伝達能力の向上を図れるようにした。また、軸部材をディスク部材に軸方向移動可能に連結することにより、両回転部材の軸支持部が固定端の場合も、軸継手内部で軸方向の取付誤差を吸収できるようにした。
ここで、前記他方の回転部材の軸部材は、高周波焼入を施されたものとすることが望ましい。すなわち、この軸部材を高周波焼入することにより、従来のように浸炭焼入する場合に比べ、確実に軸部材の焼入深さを深くしねじり強度を向上させて、軸継手全体のトルク伝達能力を向上させることができる。
また、前記他方の回転部材の軸部材とディスク部材とを連結する手段としては、両部材が滑動可能な嵌め合いのスプラインを採用することができる。
このとき、前記軸部材は、前記中心孔を有するプレートの内周面と対向する部分を最小径部とし、この最小径部の外径よりもスプライン部の溝底径を大きくすることにより、トルク伝達能力を最も大きく向上させることができる。
また、前記軸部材のスプライン部の外径を、この軸部材を通す保持器の内径とプレートの中心孔径のいずれよりも小さくすれば、一方の回転部材の2つのプレートとディスク部材と2つの保持器とを重ね合わせて2つのプレートを連結した状態で、ディスク部材に軸部材を連結することができ、軸継手全体の組立性の向上を図ることができる。
さらに、前記軸部材のスプライン部の長さを前記ディスク部材の厚さよりも短くすれば、その寸法差分だけ確実に軸方向の取付誤差を吸収することができるようになる。一方、前記軸部材のスプライン部の長さを前記ディスク部材の厚さよりも長くするとともに、前記スプライン部の外径を、前記両回転部材の偏心量が設計範囲内で最大となるときにも前記スプライン部と保持器とが干渉しない大きさとすれば、軸方向の取付自由度を一層大きくできるうえ、軸部材が多少軸方向に移動してもスプライン結合部分の長さを保つことができ、スプライン結合部分での損傷を生じにくくすることができる。
本発明の軸継手は、上述したように、一方の回転部材の2つのプレートに挟まれる他方の回転部材をディスク部材と軸部材とに分割したものであるから、一体成形する場合に比べて、成形時の削り代が少なく材料歩留まりが高いうえ、軸部材の熱処理による曲がりが少ないため寸法修正に手間がかからず、効率よく製造できる。また、最弱部位となりやすい軸部材に高周波焼入等ねじり強度向上に有効な熱処理を施して、トルク伝達能力を向上させることができる。
さらに、軸部材をディスク部材と軸方向移動可能に連結したので、両回転部材の軸支持部が固定端の場合も、軸継手内部で軸方向の取付誤差を吸収でき、スラスト力の作用等によるトラブルを防止できる。また、これにより、ディスク部材とその両側の保持器との軸方向隙間、および保持器と一方の回転部材のプレートとの軸方向隙間を小さく設定できるので、偏心時に保持器が傾いてこじる等のトラブルを防止して、継手動作の安定化を図ることができる。
以下、図1乃至図4に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1および図2は、第1の実施形態を示す。この軸継手の基本的な構成は、前述した従来の軸継手と同じである。すなわち、この軸継手は、互いに一体回転可能に連結されて出力側回転部材を構成する2つの出力プレート1a、1bと、両出力プレート1a、1bに挟まれる入力プレート(入力側回転部材)2と、入力プレート2を貫通するように組み込まれる複数のローラ(円筒状転動体)3と、各出力プレート1a、1bと入力プレート2の間に配される2つの環状の保持器4a、4bとから成る。その一側の出力プレート1aおよび入力プレート2はそれぞれの中央部から突出する軸部5、6を有しており、入力プレート2の軸部6が他側の出力プレート1bの中心孔1cおよび保持器4b内周に通されて、各出力プレート1a、1bと入力プレート2の回転軸が互いに平行な状態に保持されている。なお、図1は、説明上、各出力プレート1a、1bと入力プレート2が同心の状態を示しているが、通常は図2に示すように入力側と出力側の回転軸がずれた(偏心した)状態で使用される。
前記両出力プレート1a、1bは、一側の出力プレート1aの外周縁部に一体成形された筒状の連結片1dと他側の出力プレート1bの外周縁部とを周方向の複数位置でボルト締めすることにより、一体回転可能に連結されている。
一方、前記入力プレート2は、両出力プレート1a、1bの間に配される本体部分である入力ディスク(ディスク部材)2aに、軸部である入力軸(軸部材)6を軸方向移動可能に連結したもので、その連結手段は両部材が滑動可能な嵌め合いのスプラインとしている。なお、スプラインの種類は、この例のようなインボリュートスプラインに限らず、角形スプラインやセレーションでもよい。また、入力ディスク2aには浸炭焼入が、入力軸6には高周波焼入がそれぞれ施されている。
前記入力軸6は、他側の出力プレート1bの内周面と対向する部分が最小径部となっており、この最小径部の外径(Dmin)よりもスプライン部6aの溝底径(DSV)が大きく設定されている。また、スプライン部6aの外径(D)は他側の保持器4bの内径(d)と出力プレート1bの中心孔径(d)のいずれよりも小さく、スプライン部6aの長さ(L)は入力ディスク2aの厚さ(T)よりも短く設定されている。
そして、両出力プレート1a、1bおよび両保持器4a、4bは、それぞれ入力プレート2の入力ディスク2aを挟んで対称の位置に配されている。ここで、出力プレート連結片1dの内周面と入力プレート2の入力ディスク2aおよび各保持器4a、4bの外周面との間、入力プレート2の入力軸6の外周面と他側の出力プレート1bおよび保持器4bの内周面との間には、それぞれ所定のクリアランスが設けられ、図2に示すように入力側と出力側の回転軸が偏心した状態でも、これらの各部材が互いに干渉しないようになっている。
また、各出力プレート1a、1bおよび入力プレート2には、それぞれローラ3を案内する複数の案内溝7、8が設けられ、各保持器4a、4bには、ローラ3を通してそのプレート径方向の移動を拘束する長孔9が設けられている。
前記各出力プレート1a、1bの案内溝7は、両プレート間で周方向位置が一致し、かつプレート径方向と一定の角度をなす方向に直線状に延びるように設けられている。一方、入力プレート2の案内溝8は、プレート軸方向に貫通し、出力プレート1a、1bの対応する位置の案内溝7と直交して直線状に延びるように設けられている。なお、この例では、各出力プレート1a、1bの案内溝7も、加工しやすくするため、プレート軸方向に貫通させている。また、各保持器4a、4bの長孔9は、各案内溝7、8と対応する位置に、各案内溝7、8と45度をなす方向に直線状に延びるように設けられている。
前記各ローラ3は、入力プレート2の案内溝8および各保持器4a、4bの長孔9に通されて、両端部を出力プレート1a、1bの案内溝7で案内される状態で、各案内溝7、8の交差位置に組み込まれ、両端部および中央部の外周に嵌め込まれた転がり軸受10を介して各プレート1a、1b、2と転接している。なお、転がり軸受は、この例のようなころ軸受に限らず、玉軸受を用いてもよい。
そして、入力トルクが加えられた入力プレート2が回転すると、この入力プレート2の案内溝8に周方向から押されたローラ3が、保持器4a、4bでプレート径方向の移動を拘束された状態で、出力プレート1a、1bの案内溝7を押して両出力プレート1a、1bを一体回転させることにより、出力側に動力が伝達される。なお、入力トルクの回転方向が変わったり、入力側と出力側が逆になったりしても、同じメカニズムで動力伝達が行われる。
上記動力伝達メカニズムは、入力側と出力側の回転軸が偏心した通常の使用状態でも基本的に同じである。この状態では、図2に示すように、各出力プレート1a、1bと入力プレート2の回転軸のずれにより、案内溝7、8の交差位置がプレート周方向で変化し、各ローラ3が案内溝7、8および各保持器4a、4bの長孔9の内側を移動しながら動力伝達を行う。
この軸継手は、上記の構成であり、入力プレート2を入力ディスク2aと入力軸6とに分割したので、従来のように一体成形する場合に比べて、成形時の削り代が少なく材料歩留まりが高い。また、熱処理時の入力軸6の曲がりを抑えられ、入力軸6を入力ディスク2aに接合したときの寸法精度が高いため、寸法修正に手間がかからず、効率よく製造することができる。
さらに、入力ディスク2aと入力軸6に、それぞれの機能や形状に適した表面硬化処理を施すことができるため、形状が複雑で両側面や案内溝8内面など硬さが必要な部位が広範囲にわたる入力ディスク2aについては、浸炭焼入を施して従来と同等の表面硬度を確保する一方、単純な形状で、ねじり強度の面で最弱部位となりやすい入力軸6には高周波焼入を施し、浸炭焼入の場合よりもその焼入深さを深くしねじり強度を向上させて、軸継手全体のトルク伝達能力の向上を図っている。しかも、入力軸6の最小径部の外径よりもスプライン部6aの溝底径を大きく設定したので、トルク伝達能力を最も大きく向上させることができる。
また、入力軸6をスプラインにより入力ディスク2aと軸方向移動可能に連結し、そのスプライン部6aの長さを入力ディスク2aの厚さよりも短く設定しているので、その寸法差分だけ確実に軸方向の取付誤差を吸収することができ、入力軸6および一側の出力プレート1aの軸支持部(図示省略)が固定端の場合も、取付スパンの誤差等によるトラブルが生じるおそれが少ない。
また、入力軸6のスプライン部6aの外径を、他側の保持器4bの内径と出力プレート1bの中心孔径のいずれよりも小さく設定しているので、出力プレート1a、1bと入力ディスク2aと保持器4a、4bとを重ね合わせて出力プレート1a、1bを連結した状態で、入力ディスク2aに入力軸6を連結することができ、組立性の点でも従来よりも改善されている。
図3および図4は、第2の実施形態を示す。この実施形態は、第1の実施形態に対して、入力軸6のスプライン部6aの寸法を変更したものである。具体的には、まず、図3に示すように、スプライン部6aの長さ(L)を入力ディスク2aの厚さ(T)よりも長くして、スプライン部6aが入力ディスク2a側面からはみ出すようにした。そして、図4に示すように、スプライン部6aの外径(D)を、入出力プレート1a、1b、2の偏心量が設計範囲内で最大となるときにもスプライン部6aと保持器4a、4bとが干渉しない大きさとした。すなわち、最大偏心量(e)のとき、入力軸6と保持器4a、4bの回転中心間の距離は(e/√2)となることから、スプライン部6a外径(D)を保持器4b内径(d)に対して次式が成立するように設定した。
(D/2)<(d/2)−(e/√2)
これにより、第1の実施形態よりも軸方向の取付自由度を大きくできるうえ、入力軸6が多少軸方向に移動してもスプライン結合部分の長さを保つことができ、スプライン結合部分での損傷が生じにくいものとなっている。
第1の実施形態の軸継手の断面図 図1の軸継手の使用状態を示す側面図(最大偏心時) 第2の実施形態の軸継手の要部の断面図 図3の軸継手の使用状態を示す要部の側面図(最大偏心時) 従来の軸継手の断面図
符号の説明
1a、1b 出力プレート
2 入力プレート
2a 入力ディスク
3 ローラ
4a、4b 保持器
5 軸部
6 入力軸
6a スプライン部
7、8 案内溝
9 長孔
10 転がり軸受

Claims (4)

  1. 回転軸が互いに平行でかつ同心でない状態に保持される2つの回転部材の一方が、他方の回転部材を挟む位置に配された2つのプレートを一体回転可能に連結して、そのうちの1つのプレートの中心孔に他方の回転部材の中央部から突出する軸部を通すものであり、前記一方の回転部材の各プレートと他方の回転部材に、複数の案内溝を相手側の回転部材の対応する位置の案内溝と直交するように設け、前記他方の回転部材の案内溝を回転部材軸方向に貫通させて、前記両回転部材の案内溝が交差する位置に、前記他方の回転部材の案内溝に通され、前記一方の回転部材の各プレートの案内溝に両端部を案内されて転動する円筒状の転動体を配し、前記各転動体の回転部材径方向の移動を拘束する環状の保持器を前記他方の回転部材の両側に設けて、前記各転動体を介して前記両回転部材間で動力を伝達するようにした軸継手において、前記他方の回転部材を、前記一方の回転部材の2つのプレートの間に配されるディスク部材と、前記軸部を形成する軸部材とに分割して、この軸部材をディスク部材に、両部材が滑動可能な嵌め合いのスプラインにより軸方向移動可能に連結するとともに、前記軸部材は、前記中心孔を有するプレートの内周面と対向する部分を最小径部とし、この最小径部の外径よりもスプライン部の溝底径を大きくしたことを特徴とする軸継手。
  2. 前記軸部材のスプライン部の外径を、この軸部材を通す保持器の内径とプレートの中心孔径のいずれよりも小さくしたことを特徴とする請求項に記載の軸継手。
  3. 前記軸部材のスプライン部の長さを前記ディスク部材の厚さよりも短くしたことを特徴とする請求項1または2に記載の軸継手。
  4. 前記軸部材のスプライン部の長さを前記ディスク部材の厚さよりも長くするとともに、前記スプライン部の外径を、前記両回転部材の偏心量が設計範囲内で最大となるときにも前記スプライン部と保持器とが干渉しない大きさとしたことを特徴とする請求項1または2に記載の軸継手。
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