JP5088789B2 - 遮蔽装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可動式のルーバー、ブラインド等、枠体に、複数の遮蔽体を閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転可能に取付けた遮蔽装置に関する。
従来、遮蔽装置としては可動式のルーバー、ブラインドが知られている。
従来の可動式のルーバーは、複数のルーバー羽根を備え、このルーバー羽根を、閉鎖姿勢と開放姿勢とに回転するようにしている。
従来のブラインドは、複数のスラットを閉鎖姿勢と開放姿勢とに回転可能としている。 前述したルーバー、ブラインドにおいては、ルーバー羽根、スラット(以下遮蔽体という)を、手動操作で回転するのが一般的である。
例えば、特許文献1に開示されたように、上桟と下桟と左右のたて桟を方形状に連結した枠体に、複数のルーバー羽根(遮蔽体)を回転自在に設け、前記たて桟にハンドルを設け、このハンドルを回転操作することで各ルーバー羽根が閉鎖姿勢と開放姿勢に回転するようにした可動式のルーバーが知られている。
このようにハンドルを手動操作することで各ルーバー羽根を閉鎖姿勢、開放姿勢とすることができる。
特開2001−32648号公報
前述した従来の可動式のルーバーは、ハンドルを操作することで全てのルーバー羽根が閉鎖姿勢、開放姿勢となるので、ルーバー羽根を開放姿勢とした開放状態の時には枠体の枠部全体が透視可能な状態となる。
このために、例えば、前述した可動式のルーバーを建物の開口部に取付けた場合には、室外から室内が見え易く、室内の人が不快を感じることがあり、好ましくない。
また、ルーバー羽根が開放姿勢の時に太陽光を室内に入射して採光する場合には、開放状態の時に枠体の枠部全体で採光し、採光量が多すぎることがある。
さらに、ルーバー羽根が開放姿勢の時に空気が流通して換気できるようにした場合には、開放状態の時に枠体の枠部全体で空気が流通し、換気量が多すぎることがある。
前述したことは可動式のルーバーに限ることはなく、ブラインドの場合も同様である。
本発明の目的は、枠体の枠部における上下中間部を閉鎖状態として上部、下部を開放状態にできると共に、遮蔽体を閉鎖姿勢、開放姿勢に回転する操作がやり易いようにした遮蔽装置とすることである。
第1の発明は、枠体の枠部における上部、上下中間部、下部に、複数の遮蔽体を閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転可能にそれぞれ設け、
各遮蔽体の長手方向両端部を、枠体の左右の縦材に支持軸で、閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転自在にそれぞれ支持し、
前記枠体の枠部における上部に設けた複数の上遮蔽体の左右一方の支持軸はレバーを有し、この各レバーを上の連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各上遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
前記枠体の枠部における上下中間部に設けた複数の中間遮蔽体の左右他方の支持軸はレバーを有し、この各レバーを中間の連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各中間遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
前記枠体の枠部における下部に設けた複数の下遮蔽体の左右一方の支持軸はレバーを有し、この各レバーを下の連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各下遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
前記枠体の左右一方の縦材の上下中間部に、前記上の連動杆を上下に移動する上用操作部と、前記いずれか1つの中間遮蔽体を回転する中間用操作部と、前記下の連動杆を上下に移動する下用操作部をそれぞれ取付けたことを特徴とする遮蔽装置である。
第1の発明においては、上用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を上の連動杆に伝達する伝達手段を備え、
その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸に回転自在に取付けた規制用レバーを有し、この規制用レバーは前記操作手段の動作で揺動すると共に、この規制用レバーと前記連動杆が、その規制用レバーが揺動することで上の連動杆が上下に移動するように連結され、
中間用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を中間遮蔽体に伝達する伝達手段を備え、
その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸が有した伝達用レバーを備え、この伝達用レバーは前記操作手段の動作で揺動すると共に、この伝達用レバーが揺動することで中間遮蔽体が回転するようにし、
下用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を下の連動杆に伝達する伝達手段を備え、
その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸に回転自在に取付けた規制用レバーを有し、この規制用レバーは前記操作手段の動作で揺動すると共に、この規制用レバーと前記連動杆が、その規制用レバーが揺動することで下の連動杆が上下に移動するように連結することができる。
このようにすれば、上用、下用の操作部の規制用レバーを取付けるための専用の部品が不要である。
また、各規制用レバーが揺動しても支持軸が回転しないし、支持軸が回転しても規制用レバーが揺動しないから、上遮蔽体と中間遮蔽体及び中間遮蔽体と下遮蔽体を独立して回転することができる。
第2の発明は、枠体の枠部における上部、上下中間部、下部に、複数の遮蔽体を閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転可能にそれぞれ設け、
各遮蔽体の長手方向両端部を、枠体の左右の縦材に支持軸で、閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転自在にそれぞれ支持し、
前記枠体の枠部における上部に設けた複数の上遮蔽体の左右一方の支持軸は上のレバーを有し、前記枠体の枠部における下部に設けた複数の下遮蔽体の左右一方の支持軸は下のレバーを有し、この各上、下のレバーを連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各上遮蔽体、各下遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
前記枠体の枠部における上下中間部に設けた複数の中間遮蔽体の左右一方の支持軸は中間のレバーを有し、この各中間のレバーを中間の連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各中間遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
前記枠体の左右一方の縦材の上下中間部に、前記連動杆を上下に移動する上下兼用操作部と、前記中間の連動杆を上下に移動する中間用操作部をそれぞれ取付け、
前記上下兼用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を連動杆に伝達する伝達手段を備え、
その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸が有した中間のレバーに回転自在に取付けた規制用レバーを有し、この規制用レバーは前記操作手段の動作で揺動すると共に、この規制用レバーと前記連動杆が、その規制用レバーが揺動することで連動杆が上下に移動するように連結され、
前記中間用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を中間の連動杆に伝達する伝達手段を備え、
その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸が有した中間のレバーを、前記操作手段の動作で揺動すると共に、この中間のレバーが揺動することで前記中間の連動杆が上下に移動するようにしたことを特徴とする遮蔽装置である。
本発明によれば、枠体の枠部における上部、下部に設けた遮蔽体と上下中間部に設けた遮蔽体を独立して閉鎖姿勢、開放姿勢にできるので、枠体の枠部における上下中間部を閉鎖状態として上部、下部を開放状態にできる。
また、複数の操作部は枠体の上下中間部に取付けてあるので、使用者が普通の姿勢で操作でき、遮蔽体を閉鎖姿勢、開放姿勢に回転する操作がやり易い。
第1の発明によれば、上部遮蔽体、中間部遮蔽体、下部遮蔽体をそれぞれ独立して閉鎖姿勢、開放姿勢にできるので、枠体の枠部における上部のみ、下部のみを開放状態にできる。
しかも、上の連動杆と下の連動杆が左右一方の縦材側に位置し、中間の連動杆が左右他方の縦材側に位置するので、その上の連動杆、下の連動杆と中間の連動杆が干渉することがないから、各連動杆を取付けし易い。
第2の発明によれば、上部、下部の遮蔽体を上下兼用操作部によって同時に回転できるので、その操作が簡単である。
しかも、連動杆、中間の連動杆、上下兼用操作部、中間用操作部が左右の一方の縦材に取付けられるので、それらの点検等がやり易い。
さらに、規制用レバーを取付ける専用の部品が不要であるし、上下兼用操作部の規制用レバーは、一方の支持軸が有した中間のレバーに取付けてあり、中間操作部の中間のレバーは一方の支持軸に取付けてあるので、その中間のレバーと規制用レバーを面内方向(左右方向)に離隔することができるから、連動杆と中間の連動杆が干渉しないようにできる。
図1に示すように、枠体1の枠部における上部と、上下中間部と、下部に、複数の遮蔽体、例えばルーバー羽根2が、閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転可能にそれぞれ設けてある。
これによって、遮蔽装置、例えば可動式のルーバーを構成している。
以下の説明においては、前記上部に設けたルーバー羽根2を上ルーバー羽根2−1(上遮蔽体)、上下中間部に設けたルーバー羽根2を中間ルーバー羽根2−2(中間遮蔽体)、下部に設けたルーバー羽根2を下ルーバー羽根2−3(下遮蔽体)とする。
前記枠体1は、上横材10と下横材11と左右の縦材12,12を方形状に連結し、その左右の縦材12,12に亘って上中桟13と下中桟14をそれぞれ連結してある。
前記上横材10と上中桟13と左右の縦材12,12の上部寄りとで上枠部1aを形成している。この上枠部1aが前述の枠部における上部である。
前記上中桟13と下中桟14と左右の縦材12,12の上下中間部とで上下中間枠部1bを形成している。この上下中間枠部1bが前述の枠部における上下中間部である。
前記下中桟14と下横材11と左右の縦材12,12の下部寄りとで下枠部1cを形成している。この下枠部1cが前述の枠部における下部である。
前記枠体1、例えば左右一方の縦材12の上下中間部に、上用、中間用、下用操作部3,4,5が取付けてある。
この上用操作部3を手動で操作することで、前記上ルーバー羽根2−1が閉鎖姿勢、開放姿勢に回転するようにしてある。これによって、枠体1の上枠部1aを閉鎖状態、開放状態とすることができる。
この中間用操作部4を手動で操作することで、前記中間ルーバー羽根2−2が閉鎖姿勢、開放姿勢に回転するようにしてある。これによって、枠体1の上下中間枠部1bを閉鎖状態、開放状態とすることができる。
この下用操作部5を手動で操作することで、前記下ルーバー羽根2−3が閉鎖姿勢、開放姿勢に回転するようにしてある。これによって、枠体1の下枠部1cを閉鎖状態、開放状態とすることができる。
このようであるから、上用操作部3、中間用操作部4、下用操作部5を独立して手動で操作することで、上ルーバー羽根2−1、中間ルーバー羽根2−2、下ルーバー羽根2−3をそれぞれ独立して閉鎖姿勢、開放姿勢とすることができるから、枠体1の上枠部1a(枠部における上部)と下枠部1b(枠部における下部)を開放状態とすると共に、上下中間枠部1b(枠部における上下中間部)を閉鎖状態とすることができる。
したがって、枠体1の枠部における上部と下部から採光し、上下中間部は透視不可能とすることができるので、採光できると共に、室内の人が不快を感じることがないようにできる。
また、ルーバー羽根2が開放姿勢の時に空気が流通して換気できるようにした場合には、枠体1の枠部における上部、下部のみで換気できるから、適切な換気量とすることができる。
前述の実施の形態によれば、上ルーバー羽根2−1と下ルーバー羽根2−3を独立して閉鎖姿勢、開放姿勢とすることができるので、枠体1の枠部における上部と下部の一方のみを開放状態とし、枠体1の枠部における上部と下部の他方及び上下中間部を閉鎖状態とすることもできる。
したがって、枠体1の枠部における透視不可能な部分の面積を大きくしたり、小さくできる。
また、採光する部分の面積を大きくしたり、小さくしたりして採光量を調整できる。
さらに、換気する部分の面積を大きくしたり、小さくしたりして換気量を調整できる。
前記上用操作部3、中間用操作部4、下用操作部5は、左右一方の縦材12における上下中間部にそれぞれ取付けてあるから、上用、中間用、下用操作部3,4,5を利用者が普通の姿勢で簡単に手で操作できる。
したがって、各ルーバー羽根2を閉鎖姿勢と開放姿勢とに回転する操作がやり易い。
この実施の形態では、上ルーバー羽根2−1を回転する上用操作部3が上で、中間ルーバー羽根2−2を回転する中間用操作部4が上下中間で、下ルーバー羽根2−3を回転する下用操作部5が下であるから、上ルーバー羽根2−1、中間ルーバー羽根2−2、下ルーバー羽根2−3を誤りなく回転操作できる。
次に、各部材の具体形状を説明する。
図2〜図4に示すように、前記各ルーバー羽根2の長手方向両端部が左右の縦材12に、ルーバー羽根長手方向に向かう支持軸20で回転可能に支持してある。
前記各ルーバー羽根2が開放姿勢の時には、上下に隣接したルーバー羽根2相互が離隔すると共に、ルーバー羽根2と上横材10、上横桟13、下中桟14、下横材11がそれぞれ離隔する。
前記各ルーバー羽根20が閉鎖姿勢の時には、上下に隣接したルーバー羽根2の幅方向両端部相互が重なり合うと共に、上横材10、上中桟13、下中桟14、下横材11とルーバー羽根2の幅方端部が重なり合う。
このようであるから、上横材10と上中桟13との間の寸法(上枠部1aの上下寸法)、上中桟13と下中桟14との間の寸法(上下中間枠部1bの上下寸法)、下中桟14と下横材11との間の寸法(下枠部1cの上下寸法)は、ルーバー羽根2の幅寸法Sと枚数で決まる。
したがって、枠体1の全高(上下寸法)Hは、ルーバー羽根2の枚数を増減して調整することになるので、枠体1の全高Hを、ルーバー羽根2の幅寸法Sよりも小さい寸法範囲内で調整できない。
そこで、この実施の形態では、上中桟13と下中桟14を、図2に示すように、中桟本体30と、この中桟本体30の上部、下部に上下方向に移動可能にそれぞれ設けた上中桟アタッチメント31、下中桟アタッチメント32を備え、その上下方向の寸法Hを調整可能とした。
そして、前記中桟本体30、上中桟アタッチメント31、下中桟アタッチメント32の長手方向両端を左右の縦材12にそれぞれ固着できるように構成した。
例えば、中桟本体30、上下中桟アタッチメント31,32にビスホール30a,31a,32aをそれぞれ長手方向に連続して形成し、縦材2からビスをビスホール30a,31a,32aに螺合して固着するようにする。
このようにすれば、縦材12の長さを変えて枠体1の全高を調整した時に、中桟本体30に対して上中桟アタッチメント31、下中桟アタッチメント32を上下方向に移動して上下方向の寸法Hを調整することで、上枠部1a、上下中間枠部1b、下枠部1cの上下寸法を同一にできる。
したがって、枠体1の全高Hをルーバー羽根2の幅方向寸法Sよりも小さい寸法範囲で調整できる。
次に、ルーバー羽根2を上用、中間用、下用操作部3,4,5で回転する構成について説明する。
前記各支持軸20は図3、図4に示すように、縦枠12の見込み方向に向かう基板12aに形成した支持孔21に回転可能に支承され、かつ各ルーバー羽根2の幅方向、厚さ方向のほぼ中央に設けた長手方向に連続した取付用空間部2aの両端部にそれぞれ嵌合して固定してある。
前記各中間ルーバー羽根2−2の左右他方(中間用操作部4を設けた側と反対側)の支持軸20は、図3、図5に示すようにレバー(中間のレバー)22をそれぞれ有している。例えば、レバー22を一体に備えた支持軸20としてある。なお、支持軸20の鍔部20aにレバー22の基部を嵌合して固定しても良い。
この各レバー22は連動杆(中間の連動杆)24で連結され、1つの中間ルーバー羽根2−2が回転すると残りの全ての中間ルーバー羽根2−2が同期して回転するようにしてある。
例えば、各レバー22にピン25をそれぞれ設け、この各ピン25を連動杆24に形成した複数の穴26にそれぞれ回転可能に嵌合し、1つのレバー22が支持軸20を中心として上下に揺動することで連動杆24が上下及び見込み方向に移動して他のレバー22が上下に揺動して支持軸20が回転するようにしてある。
前記各上ルーバー羽根2−1、各下ルーバー羽根2−3の左右一方(上用、下用操作部3,5を設けた側)の支持軸20は、図4と図6に示すように、前述と同様にレバー(上のレバー、下のレバー)22をそれぞれ有している。
この各レバー22は前述と同様に連動杆(上の連動杆、下の連動杆)24で連結され、上の連動杆24が上下に移動すると全ての上ルーバー羽根2−2が同期して回転し、下の連動杆24が上下に移動すると全ての下ルーバー羽根2−3が同期して回転するようにしてある。
図1では、上ルーバー羽根2−1、中間ルーバー羽根2−2、下ルーバー羽根2−3が3枚以上としてあるが、図2では図示の都合で2枚としてある。
また、図5、図6では上ルーバー羽根2−1、下ルーバー羽根2−3を図示の都合で2枚としてある。
また、図5、図6では中間ルーバー羽根2−2は8枚としてある。
また、縦材12は図3、図4に示すように、基板12aと室内側外向板12bと室外側外向板12cで面内方向外側に開口した断面コ字形状で、その開口端にカバー材12dが着脱自在に取付けてある。
前記図5は図3、図4における左右他方の縦材12の室内外側外向板12b,12cの中間部分から見た左側面図である。
前記図6は図3、図4における左右一方の縦材12の室内外側外向板12b,12cの中間部分から見た右側面図である。
前記中間用操作部4は図3と図6に示すように、手動で動作される操作手段40と、この操作手段40の動作を1つの中間ルーバー羽根2−2の回転に伝達する伝達手段50を備えている。
前記操作手段40は図7に示すように、ハウジング41にラック42を上下移動自在に設け、そのラック42に摘み43を設けてある。
そして、前記ハウジング41が図3、図6に示すように、縦材12の室内側外向板12bに形成した開口部44に挿入して取付けられ、室内側から摘み43を持ってラック42を上下に移動できるようにしてある。
前記伝達手段50は、図3、図6、図8に示すように、前記1つの中間ルーバー羽根2−2の左右一方の支持軸20が有した伝達用レバー51(図8では伝達用レバー51を一体に備えた支持軸20としてある)と、この伝達用レバー51に、その揺動中心(支持軸20の中心)を中心として回転自在に取付けた伝達用歯車52を備えている。この伝達用歯車52がラック42の歯42aに噛合している。前記伝達用レバー51は支持軸20と別体とし、支持軸20に固定して取付けるようにしても良い。
前記伝達用レバー51の先端部に設けたピン53が伝達用歯車52の穴54に嵌合し、伝達用歯車52が回転すると伝達用レバー51が揺動し、支持軸20が回転して中間ルーバー羽根2−2が回転する。
このようであるから、摘み43を手で持ってラック42を上下に移動することで、伝達用歯車52が正逆回転する。
この伝達用歯車52の正逆回転によって伝達用レバー51が正方向、逆方向に揺動して支持軸20とともに1つの中間ルーバー羽根2−2が正逆方向に回転し、その1つの中間ルーバー羽根2−2の回転によりレバー22、連動杆24で各中間ルーバー羽根2−2が閉鎖姿勢、開放姿勢となる。
前記上用操作部3は、図6に示すように前記中間用操作部4と同様に操作手段40と伝達手段50を備えている。
この操作手段40は、前述の中間用操作部4の操作手段40と同様である。
前記伝達手段50は、前記中間用操作部4で回転される中間ルーバー羽根2−2よりも上方の中間ルーバー羽根2−2を回転自在に支持する支持軸20に回転自在に取付けた規制用レバー55と、この規制用レバー55に回転自在に取付けた伝達用歯車56を有している。この伝達用歯車56が前記ラック42の歯42aに噛合している。
前記規制用レバー55の先端に設けたピン57が、前記上ルーバー羽根2−1を回転する連動杆24の穴26と前記伝達用歯車56の穴58に嵌合している。
このようであるから、摘み43を持ってラック42を上下に移動することで伝達用歯車56が正逆回転し、それによって、規制用レバー55が揺動して連動杆24が上下方向、見込み方向に移動し、各上ルーバー羽根2−1が正逆回転して閉鎖姿勢、開放姿勢となる
前述の連動杆24の移動は規制用レバー55によって規制されるので、上ルーバー羽根2−1は中間ルーバー羽根2−2と同様に回転することができる。
つまり、規制用レバー55の中心からピン57までの距離を前記伝達用レバー51の中心からピン53までの距離と同一とすることで、各連動杆24が同一に移動するから、中間ルーバー羽根2−2と上ルーバー羽根2−1が同様に回転する。
また、規制用レバー55は中間ルーバー羽根2−2の支持軸20に回転自在に取付けてあるから、その規制用レバー55を取付ける専用部品が不要であるので、部品点数を少なくして組立性を向上できる。
しかも、規制用レバー55が揺動する時には支持軸20は回転しないし、支持軸20が回転する時には規制用レバー55が揺動しないので、上ルーバー羽根2−1と中間ルーバー羽根2−2を相互に干渉せずに独立して回転して閉鎖姿勢、開放姿勢とすることができる。
前記下用操作部5は、図6に示すように前記上用操作部3と同様に操作手段40、伝達手段50を備えている。
前記操作手段40、伝達手段50は前記上用操作部3の操作手段40、伝達手段50と同様である。
前記伝達手段50の規制用レバー55は、前述の中間用操作部4の伝達用レバー51を取付けた支持軸20よりも下方に位置する支持軸20に取付けてある。
これにより、下用操作部5の摘み43を持ってラック42を上下に移動することで、規制用レバー55が揺動し、下の連動杆24が上下・見込み方向に移動し、各下ルーバー羽根2−3が同時に回転して閉鎖姿勢、開放姿勢となる。
前述のように、上の連動杆24と下の連動杆24を左右一方の縦材12側に設け、中間の連動杆24を左右他方の縦材12側に設けたことで、各連動杆が干渉することがないから、その各連動杆を取付けし易い。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、図9に示すように枠体1、ルーバー羽根2の取付けが前述の第1の実施の形態と同様である。
そして、中間ルーバー羽根2−2は中間用操作部4で前述の第1の実施の形態と同様に回転される。
前記上ルーバー羽根2−1と下ルーバー羽根2−3は、上下兼用操作部6で同時に回転される。
図10、図11に示すように、前記中間ルーバー羽根2−2の左右一方の支持軸20は、前述と同様に中間のレバー22を有している。
この各レバー22が連動杆24で連結されている。
これにより、レバー22、連動杆24は中間用操作部4を取付けた左右一方の縦材12に設けられている。
前記中間用操作部4は、前述の第1の実施の形態と同様に操作手段40と伝達手段50を備え、その伝達用歯車52は図10〜図12に示すように、いずれか1つのレバー22に、当該レバー22の揺動中心を中心として回転するように回転自在に取付けてある。
前記レバー22のピン25が、連動杆24の穴26と伝達用歯車52の穴54に嵌合している。
これにより、中間用操作部4の摘み43を持ってラック42を上下に移動することで、前述の第1の実施の形態と同様に中間ルーバー羽根2−2を回転して閉鎖姿勢、開放姿勢とすることができる。
図11に示すように、前記各上ルーバー羽根2−1の支持軸20が有した上のレバー22と、前記各下ルーバー羽根2−3の支持軸20が有した下のレバー22とに亘って、1本の連動杆24がピン25、穴26で連結され、この連動杆24が上下・見込み方向に移動することで各上ルーバー羽根2−1と各下ルーバー羽根2−3が同時に回転して閉鎖姿勢、開放姿勢となるようにしてある。
前記上下兼用操作部6は図10、図11に示すように、前述の第1の実施の形態の上用操作部3、下用操作部4と同様に操作手段40と伝達手段50を備えている。
前記伝達手段50の規制用レバー55は、図10〜図13に示すように、前記中間ルーバー羽根2−2の支持軸20が有した中間のレバー22に、そのレバー22の揺動中心を中心として揺動自在に取付けてある。
この規制用レバー55に伝達手段50の伝達用歯車56が、その規制用レバー55の揺動中心を中心として回転するように回転自在に取付けてある。
前記規制用レバー55のピン57が前記連動杆24の上下中間の穴26と伝達用歯車56の穴58に嵌合し、伝達用歯車56が回転することで連動杆24が上下、見込み方向に移動するようにしてある。
このようであるから、上下兼用操作部6の摘み43を持ってラック42を上下に移動することで、伝達用歯車56が回転する。
そして、伝達用歯車56の回転で連動杆24が上下、見込み方向に移動し、各上、下のレバー22を介して各上ルーバー羽根2−1、各下ルーバー羽根2−3が同時に回転するので、各上ルーバー羽根2−1と各下ルーバー羽根2−3を同時に閉鎖姿勢、開放姿勢とすることができる。
図10に示すように、中間ルーバー羽根用の中間のレバー22と規制用レバー55は面内方向(左右方向)に離隔し、中間の連動杆24と上下に連続した連動杆24が面内方向に離れているので干渉することがない。
前記中間用操作部4の伝達用歯車52と上下兼用操作部6の伝達用歯車56は図10に示すように面内方向(左右方向)に離隔し、上ルーバー羽根2−1と下ルーバー羽根2−3に亘って上下方向に連続した連動杆24が、中間ルーバー羽根2−2用の連動杆24、伝達用歯車52と干渉しないようにしてある。
また、各操作部のラック42を面内方向に幅広くして、その歯42aの幅方向一側寄りに伝達用歯車52、幅方向他側寄りに伝達用歯車56を噛合するようにしてある。
また、規制用レバー55とレバー22は相対的に回転可能であるから、レバー22が揺動した時に規制用レバー55が揺動しないし、規制用レバー55が揺動した時にはレバー22が揺動しないので、上・下ルーバー羽根2−1、2−3と中間ルーバー羽根2−2を独立して閉鎖姿勢、開放姿勢とすることができる。
また、規制用レバー55が中間ルーバー羽根2−2の支持軸20が有した中間のレバー22に回転自在に取付けてあるので、その規制用レバー55を取付ける専用部品が不要であるから、部品点数が少なく、簡単に組み立てできる。
前述の各実施の形態では可動式のルーバーとしたが、ブラインドでも良い。
また、建物の室外側に取付けるルーバー、ブラインドに限ることはなく、室内に用いるルーバー、ブラインドでも良い。
本発明の第1の実施の形態を示すルーバーの内観図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 左右他方の縦材側から見た左側面図である。 左右一方の縦材側から見た右側面図である。 操作手段の斜視図である。 伝達手段部分の分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示すルーバーの内観図である。 図9のD−D断面図である。 左右他方の縦材側から見た右側面図である。 伝達手段部分の正面図である。
符号の説明
1…枠体、2…ルーバー羽根(遮蔽体)、2−1…上ルーバー羽根(上遮蔽体)、2−2…中間ルーバー羽根(中間遮蔽体)、2−3…下ルーバー羽根(下遮蔽体)、3…上用操作部、4…中間用操作部、5…下用操作部、6…上下兼用操作部、10…上横材、11…下横材、12…縦材、13…上中桟、14…下中桟、20…支持軸、21…支持孔、22…レバー、24…連動杆、25…ピン、26…穴、40…操作手段、50…伝達手段、51…伝達用レバー、52…伝達用歯車、53…ピン、54…穴、55…規制用レバー、56…伝達用歯車、57…ピン、58…穴。

Claims (3)

  1. 枠体の枠部における上部、上下中間部、下部に、複数の遮蔽体を閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転可能にそれぞれ設け、
    各遮蔽体の長手方向両端部を、枠体の左右の縦材に支持軸で、閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転自在にそれぞれ支持し、
    前記枠体の枠部における上部に設けた複数の上遮蔽体の左右一方の支持軸はレバーを有し、この各レバーを上の連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各上遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
    前記枠体の枠部における上下中間部に設けた複数の中間遮蔽体の左右他方の支持軸はレバーを有し、この各レバーを中間の連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各中間遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
    前記枠体の枠部における下部に設けた複数の下遮蔽体の左右一方の支持軸はレバーを有し、この各レバーを下の連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各下遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
    前記枠体の左右一方の縦材の上下中間部に、前記上の連動杆を上下に移動する上用操作部と、前記いずれか1つの中間遮蔽体を回転する中間用操作部と、前記下の連動杆を上下に移動する下用操作部をそれぞれ取付けたことを特徴とする遮蔽装置。
  2. 上用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を上の連動杆に伝達する伝達手段を備え、
    その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸に回転自在に取付けた規制用レバーを有し、この規制用レバーは前記操作手段の動作で揺動すると共に、この規制用レバーと前記連動杆が、その規制用レバーが揺動することで上の連動杆が上下に移動するように連結され、
    中間用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を中間遮蔽体に伝達する伝達手段を備え、
    その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸が有した伝達用レバーを備え、この伝達用レバーは前記操作手段の動作で揺動すると共に、この伝達用レバーが揺動することで中間遮蔽体が回転するようにし、
    下用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を下の連動杆に伝達する伝達手段を備え、
    その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸に回転自在に取付けた規制用レバーを有し、この規制用レバーは前記操作手段の動作で揺動すると共に、この規制用レバーと前記連動杆が、その規制用レバーが揺動することで下の連動杆が上下に移動するように連結されている請求項記載の遮蔽装置。
  3. 枠体の枠部における上部、上下中間部、下部に、複数の遮蔽体を閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転可能にそれぞれ設け、
    各遮蔽体の長手方向両端部を、枠体の左右の縦材に支持軸で、閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転自在にそれぞれ支持し、
    前記枠体の枠部における上部に設けた複数の上遮蔽体の左右一方の支持軸は上のレバーを有し、前記枠体の枠部における下部に設けた複数の下遮蔽体の左右一方の支持軸は下のレバーを有し、この各上、下のレバーを連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各上遮蔽体、各下遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
    前記枠体の枠部における上下中間部に設けた複数の中間遮蔽体の左右一方の支持軸は中間のレバーを有し、この各中間のレバーを中間の連動杆により、その連動杆が上下に移動することで各中間遮蔽体が同時に閉鎖姿勢と開放姿勢とに亘って回転するように連動し、
    前記枠体の左右一方の縦材の上下中間部に、前記連動杆を上下に移動する上下兼用操作部と、前記中間の連動杆を上下に移動する中間用操作部をそれぞれ取付け、
    前記上下兼用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を連動杆に伝達する伝達手段を備え、
    その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸が有した中間のレバーに回転自在に取付けた規制用レバーを有し、この規制用レバーは前記操作手段の動作で揺動すると共に、この規制用レバーと前記連動杆が、その規制用レバーが揺動することで連動杆が上下に移動するように連結され、
    前記中間用操作部は、手動で操作される操作手段と、この操作手段の動作を中間の連動杆に伝達する伝達手段を備え、
    その伝達手段は、中間遮蔽体の左右一方の支持軸が有した中間のレバーを、前記操作手段の動作で揺動すると共に、この中間のレバーが揺動することで前記中間の連動杆が上下に移動するようにしたことを特徴とする遮蔽装置。
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