JP5087899B2 - 画像検査装置、画像検査装置システム、及び画像検査プログラム。 - Google Patents

画像検査装置、画像検査装置システム、及び画像検査プログラム。 Download PDF

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Description

本発明は、画像欠陥の検出精度を向上できる画像検査装置、画像検査装置システム、及び画像検査プログラムに関する。
従来、画像を構成する画素の濃度に基づいて、画像に表された欠陥を検出する技術が知られている。このような機能を有する検査方法としては、電子部品の表面に存在する小さな穴(ボイド)等と言った欠陥部分の反射率と、欠陥では無い部分の反射率とが異なることに着目し、電子部品の表面を撮影した画像を構成する二値化された画素値を検査することで、電子部品の欠陥を検出する外観検査方法が知られている。
また、電子部品の表面に照射される照射光源の光強度が均一でない、又は電子部品の表面状態が均一でないことにより電子部品の表面を撮影した画像に生じる不均一な濃度分布に影響を受けることなく、画像に表された欠陥を検出する技術が知られている。
このような機能を有する検査方法としては、電子部品の表面を撮影した画像を構成する二値化された画素値に基づいて電子部品の欠陥を含む可能性がある領域を求め、求めた領域及びその周辺領域から得られる特徴的な値に基づいて、実際に欠陥を含むか否かを検出する電子部品の外観検査方法が知られている(例えば、特許文献1)。尚、特徴的な値とは、濃淡レベルの度数分布のピーク数、分散値、標準偏差、及び微分値の最大値を言う。
特開2000‐258137
ここで、検査を行う検査画像の濃度は全体的に不均一であるだけでなく、欠陥を含む可能性がある領域の周辺領域の濃度も局所的に不均一である場合があり、これらの不均一な濃度により生じる影響を軽減して検出精度を向上させる必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、本発明の目的とするところは、画像欠陥の検出精度を向上できる画像検査装置、画像検査装置システム、及び画像検査プログラムを提供することにある。
本発明に係る画像検査装置は、所定の画像を印刷した画像を読取って得た検査画像を複数領域に分割した領域であり、かつ検査対象とする検査領域の近傍に位置する近傍領域から、所定の画像を構成する領域であり、かつ近傍領域に対応する領域の濃度分布と類似した濃度分布を有する領域を選択する選択手段と、選択手段が選択した領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値とを比較することで、検査領域が画像欠陥を有するか否かを検査する欠陥検査手段と、検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、所定の画像を構成する領域であり、かつ検査領域に対応する対応領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、を比較することで、検査領域が画像欠陥を有する、有しない、及び有する可能性があるのいずれか1つであることを初期検査する初期検査手段と、を備え、欠陥検査手段は、初期検査手段が画像欠陥を有する可能性があると初期検査した検査領域についてのみ、画像欠陥を有するか否かを検査することを特徴としている。
上記構成において、欠陥検査手段が検査に用いる特徴値は、特徴値が特徴を表す領域の階調値の最大値と最小値との差、階調値投影波形の最大値と最小値との差、及び階調値投影波形の周波数特性のいずれか1つ以上を含む構成を採用できる。
上記構成において、対応領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値は、対応領域の階調値投影波形を含み、初期検査手段が検査に用いる特徴値であり検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値は、検査領域の階調値投影波形を含み、初期検査手段は、対応領域の階調値投影波形と検査領域の階調値投影波形との正規化相関係数、又は前記対応領域と前記検査領域との正規化相関係数に基づいて、検査領域を検査する構成を採用できる。
上記構成において、選択手段は、初期検査手段が初期検査の結果として画像欠陥を有しないと判断した近傍領域から領域を選択する構成を採用できる。
本発明に係る画像検査システムは、所定の画像と所定の画像を印刷した画像を読取って得た検査画像とを送信する送信手段を有する画像形成装置と、画像形成装置の有する送信手段が送信した検査画像と所定の画像とを受信する受信手段と、受信手段が受信した検査画像を複数領域に分割した領域であり、かつ検査対象とする検査領域の近傍に位置する近傍領域から、受信手段が受信した所定の画像を構成する領域であり、かつ近傍領域に対応する領域の濃度分布と類似した濃度分布を有する領域を選択する選択手段と、選択手段が選択した近傍領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値とを比較することで、検査領域が画像欠陥を有するか否かを検査する欠陥検査手段と、検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、所定の画像を構成する領域であり、かつ検査領域に対応する対応領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、を比較することで、検査領域が画像欠陥を有する、有しない、及び有する可能性があるのいずれか1つであることを初期検査する初期検査手段と、を有する画像検査装置とを備え、欠陥検査手段は、初期検査手段が画像欠陥を有する可能性があると初期検査した検査領域についてのみ、画像欠陥を有するか否かを検査することを特徴としている。
本発明に係る画像検査プログラムは、コンピュータを、所定の画像を印刷した画像を読取って得た検査画像を複数領域に分割した領域であり、かつ検査対象とする検査領域の近傍に位置する近傍領域から、所定の画像を構成する領域であり、かつ近傍領域に対応する領域の濃度分布と類似した濃度分布を有する領域を選択する選択手段と、選択手段が選択した近傍領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値とを比較することで、検査領域が画像欠陥を有するか否かを検査する欠陥検査手段と、検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、所定の画像を構成する領域であり、かつ検査領域に対応する対応領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、を比較することで、検査領域が画像欠陥を有する、有しない、及び有する可能性があるのいずれか1つであることを初期検査する初期検査手段と、して機能させ、欠陥検査手段は、初期検査手段が画像欠陥を有する可能性があると初期検査した検査領域についてのみ、画像欠陥を有するか否かを検査することを特徴としている。
本発明によれば、画像濃度が不均一であることにより生じる画像欠陥の検出精度の低下を抑制できる画像検査装置、画像検査装置システム、及び画像検査プログラムを提供できる。
請求項1の構成によれば、全体的に不均一な検査画像の濃度、及び局所的に不均一な検査画像の近傍領域の濃度であって、検査画像の基となった所定の画像にない不均一な濃度の影響を軽減して画像欠陥の検出精度を向上できる。また、検査画像の不均一な濃度により生じる検出精度の低下を抑制する必要がある場合とそうでない場合とに場合分けして画像欠陥の有無を効率よく検査できる。
請求項の構成によれば、例えば、階調値等の濃淡レベルの度数分布に基づいて欠陥を有するか否かを判断する場合と比べて、色を有する微小な点状の欠陥、線状の欠陥、及び周期性を有する欠陥のいずれか1つ以上を精度良く検出できる。
請求項の構成によれば、二値化された画素値に基づいて検査領域が画像欠陥を有するか否かを判断する場合と比べて、検査画像の不均一な濃度により生じる検出精度の低下を抑制できる。
請求項の構成によれば、画像欠陥の有無を精度良く検査できる。
請求項の構成によれば、全体的に不均一な検査画像の濃度、及び局所的に不均一な検査画像の近傍領域の濃度であって、検査画像の基となった所定の画像にない不均一な濃度の影響を軽減して画像欠陥の検出精度を向上できる。また、検査画像の不均一な濃度により生じる検出精度の低下を抑制する必要がある場合とそうでない場合とに場合分けして画像欠陥の有無を効率よく検査できる。
請求項の構成によれば、全体的に不均一な検査画像の濃度、及び局所的に不均一な検査画像の近傍領域の濃度であって、検査画像の基となった所定の画像にない不均一な濃度の影響を軽減して画像欠陥の検出精度を向上できる。また、検査画像の不均一な濃度により生じる検出精度の低下を抑制する必要がある場合とそうでない場合とに場合分けして画像欠陥の有無を効率よく検査できる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の画像検査装置の一実施形態を示す構成図である。
画像検査装置1000は、例えば、例えば、プリンタ機能、ファクシミリ機能(以下単に、FAX機能と言う)、及び複製機能を有する複合機で構成される。
画像検査装置1000は、通信網100に接続している。尚、画像検査装置1000は、画像検査装置1000が読取った画像が欠陥を有するか否かを検査する画像検査機能をも有する。
通信網100は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成される。
画像検査装置1000は、FAX制御部1010、画像読取部1020、画像処理部1030、プリント制御部1040、記憶部1050ないし105m(以下単に、記憶部1050等と言う)、画像形成制御部1060、U/I制御部1070、アクチュエータ制御部1080〜n、入力部1090、表示部1100、及び通信部1110で構成される。
FAX制御部1010、画像読取部1020、画像処理部1030、プリント制御部1040、画像形成制御部1060、U/I制御部1070、及びアクチュエータ制御部1080〜nの有する各機能は、画像検査装置1000が実行するソフトウェア制御により実現される。
ここで図2を参照して、ソフトウェア制御を実行するための画像検査装置1000のハードウェア構成について説明する。図2は、このソフトウェア制御を実現するための画像検査装置1000のハードウェアの一構成例を表す図である。
画像検査装置1000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算部1001、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリであるROM1002(Read-Only Memory )、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成されるRAM1003(Random Access Memory)、並びにハードディスク等で構成される外部記憶部1004で構成され、演算部1001、ROM1002、RAM1003、及び外部記憶部1004は互いにバス1005によって接続している。
ソフトウェア制御は、ROM1002又は外部記憶部1004に格納したプログラムを演算部1001が読み、読込んだプログラムに従って演算部1001が演算を行うことにより上記各部の機能を実現する。なお、RAM1003には、演算結果のデータが書き込まれ、特にNVRAMには、電源オフ時にバックアップが必要なデータが保存される。
ここで、図1に戻り、画像検査装置1000の構成について引き続き説明する。
FAX制御部1010は、プリント制御部1040に接続している。また、FAX制御部1010は、通信部1110を介して通信網100に接続している。
FAX制御部1010は、後述する画像読取部1020で読取られた画像を画像処理部1030及びプリント制御部1040を介して取得する。次に、FAX制御部1010は、取得した画像を圧縮し、圧縮したデータをG3又はG4等のプロトコルに従って送信するよう通信部1110を制御する。
また、FAX制御部1010は、同様に、データをG3又はG4等のプロトコルに従って受信するよう通信部1110を制御し、通信部1110が受信した情報を伸長する。尚、FAX制御部1010の伸長した情報は、プリント制御部1040を介して画像形成制御部1060に送信され、画像形成制御部1060が制御する画像形成部により出力画像として印刷出力される。
画像読取部1020は、例えば、スキャナ等で構成され、画像処理部1030及びプリント制御部1040に接続している。画像読取部1020は、プリント制御部1040に制御されて、読取対象とするシート状の原稿から、その原稿上に描かれた画像を光学的に読み取って原稿情報を取得し、取得した原稿情報をディジタル化した電子情報へ変換する。
画像読取部1020は、図示を省略するが、光源制御部、受光センサ部、及び画像信号補正処理部で構成されている。光源制御部は、原稿へ光を照射する光源を制御する。
受光センサ部は、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサで構成され、光源制御部により制御された光源が照射した光であって、原稿に照射した光の反射光を受光する。次に、受光センサ部は、受光した反射光に基づいて電気信号を出力することで原稿情報をディジタル化する。
画像信号補正処理部は、受光センサ部の出力した信号を補正し、補正した信号を電子原稿として画像処理部1030へ送信する。
尚、画像読取部1020及び後述する画像処理部1030は、画像読取部1020及び画像処理部1030が実行する処理をリアルタイム処理として実現するために、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成される。
画像処理部1030は、画像読取部1020及びプリント制御部1040に接続しており、画像読取部1020から電子原稿を取得する。画像処理部1030は、取得した電子原稿を画像形成部の出力特性に合わせるための処理を行なう。尚、画像形成部は、画像形成制御部1060により制御されて出力画像を形成する。
具体的には、画像処理部1030の実行する処理は、色を補正する処理、絵と文字とを分離する処理、下地を除去する処理、若しくは拡大又は縮小出力を実現するための拡大又は縮小処理を含む。
プリント制御部1040については後述する。
記憶部1050等は、例えば、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリであるROM(Read-Only Memory )、又はDRAM(Dynamic RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成されるRAM(Random Access Memory)、若しくはハードディスク(Hard Disk)等の外部記憶装置で構成され、プリント制御部1040に接続している。
ROM1002は、画像検査装置1000の有する機能を提供するためにCPU等で構成される演算部1001が実行するファームフェアを格納する。尚、画像検査装置1000の有する機能は、スキャン機能、複写機能、印刷(プリント)機能、FAX機能、データ転送機能、待機機能、省電力機能、起動機能、又は画像検査機能を含む。
揮発性メモリ1003は、演算部1001がファームフェアを実行する際に使用するワーク領域を提供する。ハードディスク(Hard Disk)等の外部記憶装置1004は、複写機能、プリント機能、及びFAX機能等の提供機能を提供する際に使用される画像情報、特に、電子ソートされて複写、又はプリントされる、若しくはFAX送受信される電子原稿等の画像情報を記憶する。
画像形成制御部1060は、プリント制御部1040及びアクチュエータ制御部1080に接続している。画像形成制御部1060は、アクチュエータ制御部1080を介して画像形成部を制御する。
具体的には、画像形成制御部1060は、電子写真プロセス及び用紙搬送に関する制御を行う。電子写真プロセスに関する制御とは、画像形成に係わるプロセスであって、例えば、帯電、露光、現像、転写、クリーニング、及び定着プロセスを行う部材の駆動タイミングの制御、並びに画像形成に係わるプロセスで使用される各種センサが取得した情報に基づいたフィードバック制御を言う。
用紙搬送に関する制御とは、画像読取部1020の原稿、及び画像形成部の記録(印刷)用紙を搬送する部品の動作に関する制御を言い、具体的には、例えば、モータ、ソレノイド、及びクラッチ等の各アクチュエータに関するタイミング制御、及び用紙詰まりの検出制御を言う。
ここで、図示は省略するが、画像形成部を構成する用紙搬送部は、複数のタイミングセンサを有する。タイミングセンサは、用紙搬送のタイミングに関する情報を収集する。画像形成制御部1060は、タイミングセンサによって収集したタイミング情報に基づいて用紙詰まりを検出して用紙搬送に関する制御を実行する。
U/I制御部1070については後に説明する。
アクチュエータ制御部1080は、画像形成制御部1060及び画像形成部を構成するアクチュエータに接続している。アクチュエータ制御部1080は、画像形成制御部1060により出力される各アクチュエータを制御する制御信号を、各アクチュエータ固有の制御信号に変換する。その後、アクチュエータ制御部1080は、変換した制御信号を用いて各アクチュエータを制御する。
U/I制御部1070は、プリント制御部1040、入力部1090、及び表示部1100に接続している。U/I制御部1070は、表示部1100の表示を制御し、入力部1090により入力された信号に基づいてプリント制御部1040へ各種命令を出力する。
入力部1090は、例えば、タッチパネル、キーボード、又はマウスで構成され、U/I制御部1070に接続している。入力部1090は、ユーザに操作されて複写機能、プリント機能、FAX機能、及び欠陥検査機能等の機能を選択し、選択した機能の提供を指示する信号を入力する。
表示部1100は、例えば、液晶ディスプレイ又はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイで構成され、U/I制御部1070に接続している。表示部1100は、U/I制御部1070に制御されて、各種の情報を表示する。尚、各種の情報は、検出された画像欠陥の有無に関する情報、及び画像欠陥の位置に関する情報を含む。
通信部1110は、例えば、FAXモデム等で構成され、通信網100、FAX制御部1010、及びプリント制御部1040に接続している。通信部1110は、FAX制御部1010に制御されて、電子原稿をG3又はG4等のプロトコルに従って送受信する
プリント制御部1040は、FAX制御部1010、画像読取部1020、画像処理部1030、記憶部1050等、画像形成制御部1060、及びU/I制御部1070に接続している。
プリント制御部1040は、記憶部1050等に記憶されたファームウェアを実行して、FAX制御部1010、画像読取部1020、画像処理部1030、及び画像形成制御部1060を制御して、画像検査機能を含む各種の機能を提供する。
ここで、プリント制御部1040について説明する前に、プリント制御部1040が画像検査機能を提供する際に、検査対象とする検査画像等について説明する。
検査画像は、画像検査のために用いられる所定の画像(以下単に、検査チャートと言う)を画像形成部が印刷出力した出力画像を、画像読取部1020が読取った画像であって、画像処理部1030が画像処理を施した画像である。
尚、検査チャートは、記憶部1050等が記憶している。また、プリント制御部1040は、画像処理部1030が処理した検査画像を記憶部等に記憶させる。
ここで、図3を参照して、検査チャートについて説明する。図3は、検査チャートの一例について説明するための図である。
図3に示す検査チャートITは、検査チャートITの全面を構成する画素の画素値が全て同じ画素値を有する。つまり、検査チャートITの濃度は均一であり、主走査方向DM及び副走査方向DSの双方の階調値投影波形は、それぞれ主走査方向の座標軸AM及び副走査方向の座標軸ASと平行な線分の形となり、それぞれの階調値はそれぞれ同じ値となる。
次に、図4を参照して、画像欠陥を有しない検査画像(以下単に、正常な検査画像と言う)の一例について説明する。図4は、正常な検査画像の一例を説明するための図である。
図4に示す検査画像IIO1は、画像欠陥を有していない。しかし、図4に示す検査画像IIO1の濃度は、副走査方向に均一であるが、主走査方向には全体的に不均一である。この濃度の不均一は、例えば、ROS(Raster Output Scanner)から感光体ドラムに対してレーザを書き込むための光路差のバラツキ等により生じる。
具体的には、検査画像IIO1の副走査方向の階調値投影波形は、副走査方向座標軸ASと平行な線分の形であり、原点から印刷用紙の端まで階調値は同じ値を取る。しかし、主走査方向の階調値投影波形は、原点Oに対して凸形状であり、原点及び印刷用紙の端に近づくにつれて階調値が高くなる。
次に、図5を参照して、正常な検査画像の他例について説明する。図5は、正常な検査画像の他例を説明するための図である。
図5に示す検査画像IIO2は、画像欠陥を有していない。また、図5に示す検査画像IIO2の濃度は、副走査方向及び主走査方向に対して全体的に均一である。しかし、検査画像IIO2は、局所的に濃度が不均一な部分である背景ムラUD1及びUD2を有する。
この濃度の不均一は、例えば、印刷用紙等の印刷媒体の表面が皺等の局所的な凹凸を有しているために、画像読取部1020が照射した光を均一に反射ないこと等により生じる。
次に、図6を参照して、欠陥を有する検査画像の一例について説明する。図6は、欠陥を有する検査画像の他例を説明するための図である。
図6に示す検査画像IIDの全体的な濃度は、図4を用いて説明したように主走査方向DMに対して不均一である。また、検査画像IIDは、図5を用いて説明したように、局所的に濃度が不均一な背景ムラUD1及びUD2を有している。
更に、検査画像IIDは、例えば、感光体ドラムの傷等により生じた細い色線状の画像欠陥PDL、転写ベルトの汚れ等により生じた微小な色点状の画像欠陥PSS3、その他の欠陥PLL、PLS、及びPSLを有している。
尚、欠陥PLLは欠陥PLL以外の部分(つまり背景)との階調値差が大きく、かつ欠陥PLLが占める面積が大きいと言う特徴があり、欠陥PLSは背景との階調値差が大きく、かつ欠陥PLSが占める面積が小さいと言う特徴があり、欠陥PSLは背景との階調値差が小さく、かつ欠陥PSLが占める面積が大きいと言う特徴があり、画像欠陥PSS3は背景との階調値差が小さく、かつ欠陥PSSが占める面積が小さいと言う特徴がある。また、背景ムラUD1及びUD2は、画像欠陥PSS3と同様に、背景との階調値差が小さく、かつ背景ムラUDが占める面積が小さいと言う特徴がある。
ここで、図7を参照してプリント制御部1040の構成を説明する。図7は、プリント制御部1040の一実施形態を表す図である。
プリント制御部1040は、画像分割部1041、第1特徴値算出部1042、初期検査部1045、選択部1046、第2特徴値算出部1047、欠陥検査部1048、及び欠陥領域判定部1049で構成される。
画像分割部1041は、図示を省略するが、記憶部1050等、画像処理部1030、及び第1特徴値算出部1042に接続している。画像分割部1041は、記憶部1050等が記憶した検査画像及び検査チャートを取得し、取得した検査画像及び検査チャートを複数の領域に分割する。その後、画像分割部1041は、分割した領域を記憶部1050等の所定のディレクトリへ所定のファイル名で保存する。
ここで、図8を参照して、画像分割部1041が検査画像を基に生成する領域について説明する。図8は、画像分割部1041が検査画像を基に生成する領域の一例を説明するための図である。
図8に示す領域は、検査画像を複数領域に分割した方形領域である。分割されたそれぞれの領域は互いに重なり合うことが無く、かつそれぞれの方形領域は互いに隙間無く接している。つまり、検査画像は、方形領域を要素とする行列で構成される。
次に、図9を参照して、画像分割部1041が検査チャートを基に生成する領域について説明する。図9は、画像分割部1041が検査チャートを基に生成する領域の一例を説明するための図である。
図9に示す領域は、検査チャートを複数領域に分割した方形領域である。分割されたそれぞれの領域は、図8に示す領域と同様に、互いに重なり合うことが無く、かつそれぞれの方形領域は互いに隙間無く接している。つまり、検査チャートは、方形領域を要素とする行列で構成される。尚、図9に示す方形領域で構成される行列は、図8に示す行列と同じ行数及び列数を有する。
ここで、図7に戻りプリント制御部1040の構成について説明する。
第1特徴値算出部1042は、階調値平均値算出部1043、及び相関値算出部1044で構成されている。階調値平均値算出部1043及び相関値算出部1044は、記憶部1050等、画像分割部1041、及び初期検査部1045に接続し、記憶部1050等から検査チャートを分割した領域及び検査画像を分割した領域を取得する。
階調値平均値算出部1043は、取得した領域の階調値の平均値を算出する。その後、階調値平均値算出部1043は、算出した階調値の平均値を初期検査部1045へ出力する。
相関値算出部1044は、検査画像を分割した領域であって画像欠陥が存在するか否かを初期検査の対象とする領域(以下単に、初期検査領域と言う)に対応する検査チャートを分割した領域(以下単に、対応領域と言う)を選出する。
具体的に説明すると、図8に示すように、初期検査領域が、検査画像の3行2列に位置する領域である場合には、図9に示すように、検査チャートの3行2列に位置する領域を対応領域とする。
次に、相関値算出部1044は、初期検査領域及び対応領域の主走査方向及び副走査方向の階調値投影波形を算出する。その後、相関値算出部1044は、算出したそれぞれの領域の階調値投影波形間の正規化相関係数を主走査方向及び副走査方向のそれぞれに対して算出する。
また、相関値算出部1044は、大きさは微小であるが階調値差が大きいために、肉眼によりはっきりとした欠陥として認識される微小な点状の欠陥を検出をするために、二次元領域としての初期検査領域と二次元領域としての対応領域間の正規化相関係数を算出する。最後に、相関値算出部1044は、算出したそれぞれの正規化相関係数を初期検査部1045へ出力する。
尚、以下単に、第1特徴値算出部1042を構成する階調値平均値算出部1043が算出した階調値平均値、及び相関値算出部1044が算出した正規化相関係数とを第1特徴値と言い、第1特徴値を算出するために第1特徴値算出部1042が実行する処理を第1特徴値算出処理と言う。
初期検査部1045は、階調値平均値算出部1043、相関値算出部1044、選択部1046、及び欠陥領域判定部1049に接続している。初期検査部1045は、階調値平均値算出部1043及び相関値算出部1044から第1特徴値を取得し、検査領域が欠陥を含む、含まない、及び含む可能性があるのいずれか1つであることを初期検査する。また、初期検査部1045は、初期検査の結果を選択部1046、及び欠陥領域判定部1049出力する。
尚、初期検査部1045が初期検査を行う場合に実行する処理を初期検査処理と言う。また、初期検査処理については後述する。
選択部1046は、記憶部1050等、初期検査部1045、及び第2特徴値算出部1047に接続している。選択部1046は、初期検査部1045から、初期検査によって欠陥を含む可能性があると判断した領域(以下単に、欠陥候補領域と言う)を取得し、取得した領域の1つを検査対象とする(以下、欠陥候補領域の内で検査対象とした領域を検査領域と言う)。また、選択部1046は、記憶部1050等から検査画像を分割した領域、及び検査チャートを分割した領域を取得する。
次に、選択部1046は、検査画像を分割した領域であって検査領域の近傍に位置する領域(以下単に、近傍領域と言う)から、初期検査によって欠陥を有しないと判断された領域であって、かつ対応領域の濃度分布と類似した濃度分布を有する領域を選択する(選択部1046が選択した領域を、以下単に、選択領域という)。
つまり、選択部1046は、検査画像の濃度が全体的に不均一であっても、局所的には濃度が均一であり検査精度に影響を与えない程度の濃度を有すると期待される検査領域の近傍に位置する領域を近傍領域とする。
ただし、選択部1046は、初期検査によって欠陥領域、又は欠陥候補領域であると判断された結果、局所的に濃度が不均一であると判断された領域を選択しない。
その後、選択部1046は、検査画像と選択領域とを第2特徴値算出部1047へ出力する。尚、選択部1046が、選択領域を選択する際に実行する処理を選択処理と言う。
ここで、図10を参照して、近傍領域の一例について説明する。図10は、近傍領域の一例について説明するための図である。
図10に表す検査画像は、初期検査部1045が初期検査処理を実行した結果、欠陥を有すると判断した領域(以下単に、欠陥領域と言う)、欠陥を有しないと判断した領域(以下単に、正常領域と言う)、及び欠陥候補領域を有している。
一例として、選択部1046は、検査領域を番号1で表した欠陥候補領域とする場合には、1行6列、1行8列、2行6列から8列に位置する検査領域に隣接した領域を近傍領域とする。尚、近傍領域が検査領域に隣接する場合について説明したが、これに限定される訳ではなく、近傍領域は検査領域に隣接しない構成をも採用できる。
次に、図11を参照して、近傍領域の他例について説明する。図11は、近傍領域の他例について説明するための図である。
選択部1046は、図10に示した検査領域に直接隣接した近傍領域のみならず、図10に示した近傍領域に更に隣接した領域をも近傍領域とする。更に、図11に示した近傍領域に限定される訳ではなく、図11に示した近傍領域に更に隣接した領域をも近傍領域とする構成を採用できる。
ここで、図7に戻り引き続きプリント制御部1040の構成について説明する。
第2特徴値算出部1047は、記憶部1050等、選択部1046及び欠陥検査部1048に接続している。
第2特徴値算出部1047は、選択部1046から検査領域及び選択領域を取得する。次に、第2特徴値算出部1047は、取得した検査領域及び選択領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値(以下単に、第2特徴値と言う)をそれぞれ算出し、算出した第2特徴値を欠陥検査部1048へ出力する。
具体的には、検査領域及び選択領域の第2特徴値は、検査領域及び選択領域の階調値平均値、階調値分散値、階調値の最大値と最小値との差分、投影波形最大値と最小値との差分、及び周波数特性の係数を含む。
欠陥検査部1048は、第2特徴値算出部1047及び欠陥領域判定部1049に接続している。欠陥検査部1048は、第2特徴値算出部1047から第2特徴値を取得し、取得した第2特徴値に基づいて欠陥候補領域が欠陥を有するか否かを検査する欠陥検査処理を実行する。尚、欠陥検査処理については後述する。
欠陥領域判定部1049は、初期検査部1045及び欠陥検査部1048に接続している。欠陥領域判定部1049は、初期検査部1045から初期検査の結果を、欠陥検査部1048から欠陥検査の結果を取得する。その後、取得した検査結果に基づいて、欠陥を有する領域を判定する。
ここで、図12を参照して、プリント制御部1040が画像検査機能を提供する際に実行する画像検査処理について説明する。図12は、プリント制御部1040が実行する画像検査処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、プリント制御部1040は、画像検査装置1000を使用する使用者が、入力部1090を操作して入力した画像検査機能の提供を命じる命令を取得する。その後、プリント制御部1040は、画像形成制御部1060へ、記憶部1050等に記憶した所定の画像を印刷出力するよう命じる命令を出力する(ステップST001)。
次に、プリント制御部1040は、画像読取部1020へ、印刷出力した画像を読取るよう命じる命令を出力する(ステップST002)。その後、プリント制御部1040は、画像分割部1041へ、画像読取部1020が読取った検査画像を複数領域に分割するよう命じる命令を出力する(ステップST003)。
次に、プリント制御部1040は、画像分割部1041が分割した全領域に対してステップ005から007の処理を実行したか否かを判断する(ステップST004)。プリント制御部1040は、全領域に対してステップST005から007の処理を実行したと判断する場合にはステップST008処理を実行し、そうでない場合にはステップST005の処理を実行する。
ステップST004において、プリント制御部1040は、全領域に対してステップST005から007の処理を実行していないと判断した場合には、画像分割部1041が分割した領域の内で、未処理の領域の1つを初期検査領域とする(ステップST005)。
次に、プリント制御部1040は、第1特徴値算出部1042へ、第1特徴値を算出するよう命じる命令を出力する(ステップST006)。その後、プリント制御部1040は、初期検査部1045へ、初期検査処理を実行するよう命じる命令を出力する(ステップST007)。次に、プリント制御部1040は、上記ステップST004に戻り上記処理を繰り返す。
ステップST004において、プリント制御部1040は、全領域に対してステップST005から007の処理を実行したと判断した場合には、初期検査部1045が初期検査処理の結果、欠陥候補領域であると判断した全ての領域についてステップST009から013の処理を実行した否かを判断する(ステップST008)。プリント制御部1040は、欠陥候補領域の全てについてステップST009から013の処理を実行したと判断する場合にはステップST014の処理を実行し、そうでない場合にはステップST009の処理を実行する。
ステップST008において、プリント制御部1040は、欠陥候補領域の全てについて処理を実行していないと判断する場合には、ステップST009から013の処理の対象としていない欠陥候補領域の内の1つを検査領域とする(ステップST009)。
次に、プリント制御部1040は、選択部1046へ、ステップST009で定めた検査領域の近傍領域から選択領域を選択する選択処理を実行するよう命じる命令を出力する(ステップST010)。
その後、プリント制御部1040は、第2特徴値算出部1047へ、検査領域の第2特徴値を算出する処理の実行を命じる命令を出力する(ステップST011)。次に、プリント制御部1040は、第2特徴値算出部1047へ、ステップST010で選択部1046が選択した選択領域の第2特徴値を算出する処理の実行を命じる命令を出力する(ステップST012)。
次に、プリント制御部1040は、欠陥検査部1048へ、欠陥検査処理を実行するよう命じる命令を出力する(ステップST013)。その後、プリント制御部1040は、ステップ008に戻り上記処理を繰り返す。
ステップST008において、プリント制御部1040は、欠陥候補領域の全てについて処理を実行したと判断する場合には、ステップST007で初期検査部1045に実行させた初期検査処理の結果、及びステップST013で欠陥検査部1048に実行させた欠陥検査処理の結果に基づいて欠陥領域を判定するよう欠陥領域判定部1049に命令を出力する(ステップST014)。その後、プリント制御部1040は、画像検査処理を終了する。
次に、図13を参照して初期検査部が実行する初期検査処理について説明する。図13は、初期検査部が実行する初期検査処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、初期検査部1045は、検査領域と対応領域との階調値平均を取得する(ステップST101)。次に、初期検査部1045は、階調値平均差の絶対値が所定の閾値11よりも大きいか否かを判断する(ステップST102)。初期検査部1045は、階調値平均差の絶対値が所定の閾値11よりも大きいと判断する場合にはステップST109の処理を、そうでない場合にはステップST103の処理を実行する。
ここで、閾値11は、検査領域が明らかに欠陥を有すると判定される程度の値を設定する。閾値11の一例としては、20階調差程度が望ましい。
つまり、初期検査部1045は、ステップST102の判定処理を実行することで、対応領域に比べて明らかに濃度が薄くなっており面積の大きい欠陥部分を含む領域を欠陥領域として検出する。具体的には、図8に示した階調値差及び領域が大きな部分PLLを含む領域を欠陥領域と判定する。
ステップST102において、初期検査部1045は、階調値平均差の絶対値が所定の閾値11よりも大きくないと判断した場合は、階調値平均の差の絶対値が所定の閾値12よりも大きいか否かを判断する(ステップST103)。初期検査部1045は、階調値平均差の絶対値が所定の閾値12よりも大きいと判断する場合にはステップST108の処理を、そうでない場合にはステップST104の処理を実行する。
ここで、閾値12は、検査領域が明らかに欠陥を有するとは判定されないが、欠陥を有する可能性があると判断される程度の値を設定する。閾値12の一例としては、10階調差程度が望ましい。
つまり、初期検査部1045は、ステップST103の判定処理を実行することで、対応領域に比べて明らかに濃度が薄いとは言えない程度に濃度が薄くなっており、かつ面積の大きい欠陥部分を含む領域を欠陥候補領域として検出する。具体的には、図8に示した階調値差が小さくかつ領域が大きな部分PSLを含む領域を欠陥候補領域と判定する。
ステップST103において、初期検査部1045は、階調値平均差の絶対値が所定の閾値12よりも大きくないと判断した場合は、検査領域の階調値投影波形と対応領域の階調値投影波形との正規化相関値を相関値算出部1044から取得する(ステップST104)。
次に、初期検査部1045は、二次元領域としての検査領域と二次元領域としての対応領域間との正規化相関値を相関値算出部1044から取得する(ステップST1041)。
その後、初期検査部1045は、ステップST104で取得した正規化相関係数とステップST1041で取得した正規化相関係数とを比較して、値が小さい正規化相関係数を選択正規化相関係数とする(ステップST1042)。
次に、初期検査部1045は、ステップST1042で取得した選択正規化相関値が所定の閾値21より小さいか否かを判断する(ステップST105)。初期検査部1045は、選択正規化相関値が所定の閾値21より小さいと判断する場合には、ステップST109の処理を、そうでない場合にはステップST106の処理を実行する。
ここで、閾値21は、検査領域が明らかに欠陥を有すると判定される程度の値を設定する。閾値21の一例としては、0.997程度が望ましい。
つまり、初期検査部1045は、ステップST105の判定処理を実行することで、微小な白点や微細な白筋といった領域は小さいが階調差が大きな欠陥部分を含む領域を欠陥領域として検出する。具体的には、図8に示した階調値差が大きくかつ領域が小さな部分PLSを含む領域を欠陥候補領域と判定する。
ステップST105において、初期検査部1045は、選択正規化相関値が所定の閾値21より小さくないと判断した場合には、ステップST1042で取得した選択正規化相関値が所定の閾値22より小さいか否かを判断する(ステップST106)。初期検査部1045は、選択正規化相関値が所定の閾値22より小さいと判断する場合には、ステップST108の処理を、そうでない場合にはステップST107の処理を実行する。
ここで、閾値22は、検査領域が明らかに欠陥を有するとは判定できないが、欠陥を有する可能性があると判定される程度の値を設定する。閾値22の一例としては、0.999程度が望ましい。
つまり、初期検査部1045は、ステップST106の判定処理を実行することで、対応領域に比べて明らかに濃度が薄いとは言えない程度に濃度が薄くなっており、かつ面積の小さい欠陥部分を含む領域を欠陥候補領域として検出する。具体的には、図8に示した階調値差が小さくかつ領域が小さな部分PSSを含む領域を欠陥候補領域と判定する。
ステップST106において、初期検査部1045は、選択正規化相関値が所定の閾値22より小さくないと判断する場合には、検査領域を正常な領域と判定する(ステップST107)。その後、初期検査部1045は初期検査処理を終了する。
ステップST103において、初期検査部1045は、階調値平均差の絶対値が所定の閾値12よりも大きくないと判断した場合、又はステップST106において、選択正規化相関値が所定の閾値22より小さくないと判断した場合には、検査領域を欠陥候補領域と判定する(ステップST108)。その後、初期検査部1045は初期検査処理を終了する。
ステップST102において、初期検査部1045は、階調値平均差の絶対値が所定の閾値11よりも大きいと判断した場合、又はステップST105において、選択正規化相関値が所定の閾値21より小さいと判断した場合には、検査領域を欠陥領域と判定する(ステップST109)。その後、初期検査部1045は初期検査処理を終了する。
ここで、図14を参照して、図8に示した検査画像IGに対して初期検査処理を実行した結果を説明する。図14は、図8に示した検査画像IGに対して初期検査処理を実行した結果を説明するための図である。
図14に示すように、検査画像IGは、初期検査部1045がステップST102及びステップST105の判定処理を実行することで欠陥領域と判定した階調値差及び領域が大きな部分PLLを含む領域ALL、及び階調値差が大きくかつ領域が小さな部分PLSを含む領域ALSを有する。
また、検査画像IGは、初期検査部1045がステップST103及びステップST106の判定処理を実行することで欠陥候補領域と判定した階調値差及び領域が小さな部分PSSを含む領域ASS、及び階調値差が小さくかつ領域が大きな部分PSLを含む領域ASLを有する。
次に、図15を参照して選択部1046が実行する選択処理について説明する。図15は、選択部1046が実行する選択処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、選択部1046は、初期検査部1045が初期検査の結果、正常領域であると判断した全ての近傍領域に対してステップST202からST205の処理を実行したか否かを判断する(ステップST201)。選択部1046は、全ての近傍領域に対して処理を実行したと判断する場合にはステップST206の処理を、そうでない場合にはステップST202の処理を実行する。
ステップST201において、選択部1046は、全ての近傍領域に対して処理を実行していない判断した場合には、ステップST202からST205の処理対象としておらず、かつ正常領域である近傍領域の内の1領域を処理対象領域とする(ステップST202)。
次に、選択部1046は、処理対象領域の階調値投影波形を算出する(ステップST203)。その後、選択部1046は、処理対象領域に対応する検査チャートを分割した領域を選出し、選出した対応する領域の階調値投影波形を算出する(ステップST204)。尚、処理対象領域と処理対象領域に対応する領域との関係は、初期検査領域と対応領域との関係と同様であるため説明を省略する。
その後、選択部1046は、ステップST203で算出した処理対象領域の階調値投影波形と、ステップST204で算出した処理対象領域に対応する領域の階調値投影波形との正規化相関係数を算出する(ステップST205)。その後、ステップST201に戻り上記処理を繰り返す。
ステップST201において、選択部1046は、全ての正常領域である近傍領域に対して処理を実行したと判断した場合には、ステップST205で算出した正規化相関係数の内で最も高い値を示した近傍領域を選択領域として選択する(ステップST206)。その後、選択部1046は、選択処理を終了する。
次に、図16を参照して、第2特徴値算出部1047が実行する検査領域の第2特徴値を算出する処理について説明する。図16は、第2特徴値算出部1047が実行する検査領域の第2特徴値を算出する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
先ず、第2特徴値算出部1047は、検査領域の階調値の平均値Daveを算出する(ステップST301)。次に、第2特徴値算出部1047は、検査領域の階調値の分散値Dvarを算出する(ステップST302)。
その後、第2特徴値算出部1047は、検査領域の階調値の最大値と最小値との差分Dmaxminを算出する(ステップST303)。次に、第2特徴値算出部1047は、検査領域の投影波形の最大値と最小値との差分Dpmaxminを算出する(ステップST304)。
その後、第2特徴値算出部1047は、検査領域の周波数特性の係数Dfreqを算出する(ステップST305)。その後、第2特徴値算出部1047は、検査領域の第2特徴値を算出する処理を終了する。
次に、図17を参照して、第2特徴値算出部が実行する選択領域の第2特徴値を算出する処理について説明する。図17は、第2特徴値算出部1047が実行する選択領域の第2特徴値を算出する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
先ず、第2特徴値算出部1047は、選択領域の階調値の平均値Caveを算出する(ステップST401)。次に、第2特徴値算出部1047は、選択領域の階調値の分散値Cvarを算出する(ステップST402)。
その後、第2特徴値算出部1047は、選択領域の階調値の最大値と最小値との差分Cmaxminを算出する(ステップST403)。次に、第2特徴値算出部1047は、選択領域の投影波形最大値と最小値との差分Cpmaxminを算出する(ステップST404)。
その後、第2特徴値算出部1047は、選択領域の周波数特性の係数Cfreqを算出する(ステップST405)。その後、第2特徴値算出部1047は、選択領域の第2特徴値を算出する処理を終了する。
次に、図18を参照して、欠陥検査部が実行する欠陥検査処理について説明する。図18は、欠陥検査部1048が実行する欠陥検査処理の一例を説明するためのフローチャートである。
先ず、欠陥検査部1048は、検査領域の階調値の平均値Daveと、選択領域の階調値の平均値Caveとの差の絶対値が所定の閾値31よりも大きいか否かを判断する(ステップST501)。欠陥検査部1048は、DaveとCaveとの差の絶対値が閾値31よりも大きいと判断する場合にはステップST507の処理を、そうでない場合にはステップST502の処理を実行する。
つまり、欠陥検査部1048は、ステップST501の判定処理を実行することで、対応領域に比べて明らかに濃度が薄くはないが、選択領域に比べて明らかに濃度が薄くなっており、かつ面積の大きい欠陥部分を含む領域を欠陥領域として検出する。
ステップST501において、欠陥検査部1048は、欠陥検査部1048は、DaveとCaveとの差の絶対値が閾値31よりも大きくないと判断した場合には、検査領域の階調値の分散値Dvarと選択領域の階調値の分散値Cvarとの差の絶対値が閾値32よりも大きいか否かを判断する(ステップST502)。欠陥検査部1048は、DvarとCvarとの差の絶対値が閾値32よりも大きいと判断する場合にはステップST507の処理を、そうでない場合にはステップST503の処理を実行する。
ステップST502において、欠陥検査部1048は、DvarとCvarとの差の絶対値が閾値32よりも大きくないと判断した場合には、検査領域の階調値の最大値と最小値との差分Dmaxminと選択領域の階調値の最大値と最小値との差分Cmaxminとの差の絶対値が閾値33よりも大きいか否かを判断する(ステップST503)。欠陥検査部1048は、DmaxminとCmaxminとの差の絶対値が閾値33よりも大きいと判断する場合にはステップST507の処理を、そうでない場合にはステップST504の処理を実行する。
ステップST503において、欠陥検査部1048は、DmaxminとCmaxminとの差の絶対値が閾値33よりも大きくないと判断した場合には、検査領域の投影波形最大値と最小値との差分Dpmaxminと選択領域の投影波形最大値と最小値との差分Cpmaxminとの差の絶対値が閾値34よりも大きいか否かを判断する(ステップST504)。欠陥検査部1048は、DpmaxminとCpmaxminとの差の絶対値が閾値34よりも大きいと判断する場合にはステップST507の処理を、そうでない場合にはステップST505の処理を実行する。
ステップST504において、欠陥検査部1048は、DpmaxminとCpmaxminとの差の絶対値が閾値34よりも大きくないと判断した場合には、周期性を有する欠陥を有するか否かを判断するために検査領域の周波数特性の係数Dfreqと選択領域の周波数特性の係数Cfreqとの差の絶対値が閾値35よりも大きいか否かを判断する(ステップST505)。欠陥検査部1048は、DfreqとCfreqとの差の絶対値が閾値35よりも大きいと判断する場合にはステップST507の処理を、そうでない場合にはステップST506の処理を実行する。
ステップST505において、欠陥検査部1048は、DfreqとCfreqとの差の絶対値が閾値35よりも大きくないと判断した場合には、検査領域を正常領域であると判断する(ステップST506)。その後、欠陥検査部1048は、欠陥検査処理を終了する。
ステップST501において、欠陥検査部1048は、DaveとCaveとの差の絶対値が閾値31よりも大きいと判断した場合、ステップST502において、DvarとCvarとの差の絶対値が閾値32よりも大きいと判断した場合、ステップST503において、DmaxminとCmaxminとの差の絶対値が閾値33よりも大きいと判断した場合、又はステップST504において、DpmaxminとCpmaxminとの差の絶対値が閾値34よりも大きいと判断した場合には、検査領域を欠陥領域であると判断する(ステップST507)。その後、欠陥検査部1048は、欠陥検査処理を終了する。
ここで、図19及び20を参照して、欠陥検査部1048が、細い色線状の画像欠陥PSS4を含む検査領域に対して実行する欠陥検査処理について説明する。図19は、細い色線状の画像欠陥PSS4を含む検査領域ASS4と選択領域との関係を説明するための図であり、図20は、図19に示した検査領域ASS4及び選択領域の階調値投影波形の一例を表す図である。
図19に示す検査領域は、階調値差及び領域が小さな部分PSSである細い色線状の欠陥部分PSS4を含む1行7列に位置する領域ASS4である。また、図19に示す選択領域は、1行8列に位置し、かつ検査領域ASS4に隣接する近傍領域である。
図19に示した選択領域は検査領域ASS4の近傍に位置する領域から選択されたために、図20に示す選択領域の階調値投影波形と検査領域ASS4の階調値投影波形との相関関係は、全体的に不均一な濃度による影響を余り受けない。
一方で、検査領域ASS4は細い色線状の画像欠陥PSS4を有するので、細い色線に直行する主走査方向における検査領域の階調値投影波形は、細い色線に対応する突出した波形を有する。つまり、選択領域の階調値投影波形と検査領域ASS4の階調値投影波形との相関関係は、局所的に不均一な濃度による影響を受けている。
よって、欠陥検査部1048は、ステップST504の判定処理を実行することで、対応領域に比べて明らかに濃度が薄くはないが、選択領域に比べて明らかに濃度が薄くなっており、かつ面積の小さい欠陥部分を含む領域を欠陥領域として検出する。具体的には、図8に示した階調値差及び領域が小さな部分PSSである細い色線状の画像欠陥PSS4を含む領域ASS4を欠陥領域と判定する。
次に、図21及び22を参照して、欠陥検査部1048が、階調値差及び領域が小さな部分を含む検査領域に対して実行する欠陥検査処理について説明する。図21は、階調値差及び領域が小さな部分を含む検査領域ASS2と選択領域との関係を説明するための図であり、図22は、図21に示した検査領域ASS2及び選択領域の階調値投影波形の一例を表す図である。
図21に示す検査領域は、階調値差及び領域が小さな部分を含む3行3列に位置する検査領域ASS2である。また、図22に示す選択領域は、3行4列に位置し、かつ検査領域ASS2に隣接する近傍領域である。
図21に示した選択領域は検査領域ASS2の近傍に位置する領域から選択されたために、図22に示す選択領域の階調値投影波形と検査領域ASS2の階調値投影波形との相関関係は、全体的に不均一な濃度による影響を余り受けない。
また、検査領域ASS2の有する階調値差及び領域が小さな部分は、検査領域ASS2の階調値投影波形に対して、局所的に不均一な濃度による影響を余り与えていない。よって、欠陥検査部1048は、欠陥検査処理を実行した結果、検査領域ASS2を正常領域と判断する。
ここで、図23を参照して、欠陥領域判定部1049が、初期検査処理の結果及び欠陥検査処理の結果に基づいて欠陥領域であると判定した領域について説明する。図23は、欠陥領域判定部1049が、欠陥領域であると判定した領域を説明するための図である。
図23に示す階調値差及び領域が大きな部分を含む領域ALL、並びに階調値差が大きくかつ領域が小さな部分を含む領域ALSは、初期検査部1045が実行した初期検査処理の結果に基づいて欠陥領域判定部1049が欠陥領域であると判断した領域である。
また、欠陥領域と判断した領域ALL及びALS、階調値差が小さくかつ領域が大きな部分を含む領域ASL、並びに階調値差及び領域が小さな部分を含む領域ASS1〜4以外の領域は、初期検査部1045が実行した初期検査処理の結果に基づいて欠陥領域判定部1049が正常領域であると判断した領域である。
領域ASL、ASS3、及びASS4は、欠陥検査部1048が実行した欠陥検査処理の結果に基づいて、欠陥領域判定部1049が欠陥領域であると判断した領域である。
また、領域ASS1、及びASS2は、欠陥検査部1048が実行した欠陥検査処理の結果に基づいて、欠陥領域判定部1049が正常領域であり、いわゆる背景ムラUD1及び2であると判断した領域である。
本実施例においては、選択部1046が選択手段に相当し、初期検査部1045が初期検査手段に相当し、欠陥検査部1048が欠陥検査手段に相当する。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施例においては、画像検査システムの実施形態について説明する。
図24は、第2の実施例における本発明の画像検査システムの一実施形態を示す構成図である。
画像検査システム10は、通信網100、画像検査装置2000、1又は複数の画像形成装置9000から900nで構成されている。
通信網100の構成については、実施例1で説明した構成と同様であるため説明を省略する。通信網100は、画像検査装置2000と画像形成装置9000から900nとを通信可能に接続している。
画像検査装置2000について説明する前に、画像形成装置9000から900nについて説明する。画像形成装置9000から900nの構成、接続、及び機能については、それぞれほぼ同一であるために、画像形成装置9000についてのみ説明する。
ここで、図25を参照して画像形成装置9000の構成について説明する。図25は、画像形成装置9000一実施形態を示す構成図である。
画像形成装置9000の構成、接続、及び機能については、実施例1で説明した画像検査装置1000の構成、接続、及び機能とほぼ同一であるために以下、主に相違点について説明する。
プリント制御部9040は、画像検査機能を提供しない点で実施例1のプリント制御部1040と異なる。つまり、プリント制御部9040は、画像分割部1041、第1特徴値算出部1042、初期検査部1045、選択部1046、第2特徴値算出部1047、欠陥検査部1048、及び欠陥領域判定部1049に相当する部を有しない。
通信部9110は、例えば、FAXモデム、又はネットワークアダプタで構成され、画像検査のために用いられる所定の画像である検査チャート、及び検査画像を画像検査装置2000へ送信する点で実施例1の通信部1110と異なる。
次に、図26を参照して画像検査装置2000の構成について説明する。図26は、画像検査装置2000一実施形態を示す構成図である。
画像検査装置2000は、FAX制御部2010、プリント制御部2040、記憶部2050から205m(以下単に、記憶部2050等と言う)、U/I制御部2070、入力部2090、表示部2100、及び通信部2110で構成される。
プリント制御部2040、記憶部2050等、U/I制御部2070、入力部2090、表示部2100、及び通信部2110の接続、構成、及び機能は、実施例1で説明した画像検査装置1000を構成するプリント制御部1040、記憶部1050等、U/I制御部1070、入力部1090、表示部1100、及び通信部1110とほぼ同様であるために以下、主に相違点について説明する。
プリント制御部2040は、FAX制御部2010、記憶部2050等、U/I制御部2070、及び通信部2110に接続する。尚、プリント制御部1040は、画像読取部1020、画像処理部1030、及び画像形成制御部1060に相当する部に接続しない点で実施例1のプリント制御部1040と異なる。
プリント制御部2040は、提供機能を提供しない点で実施例1のプリント制御部1040と異なるが、画像検査機能を提供する点で同じである。
図示は省略するが、プリント制御部2040は、画像分割部2061、第1特徴値算出部2062、初期検査部2065、選択部2066、第2特徴値算出部2067、欠陥検査部2068、及び欠陥領域判定部2069で構成される点で実施例1のプリント制御部1040と同様である。
また、画像分割部2061、第1特徴値算出部2062、初期検査部2065、選択部2066、第2特徴値算出部2067、欠陥検査部2068、及び欠陥領域判定部2069の構成、接続、及び機能は、実施例1で説明した画像分割部1061、第1特徴値算出部1062、初期検査部1065、選択部1066、第2特徴値算出部1067、欠陥検査部1068、及び欠陥領域判定部1069の構成、接続、及び機能とほぼ同じであるために説明を省略する。
プリント制御部2040が実行する画像検査処理のステップST001においては、画像形成装置9000の画像形成制御部9060へ、記憶部9050等に記憶した所定の画像を印刷出力するよう命じる命令を出力する。この命令は、プリント制御部2040が通信部2110を制御することで画像形成装置9000へ送信される。
同様に、プリント制御部2040は、ステップST002においては、画像形成装置9000の画像読取部9020へ、検査チャートを印刷出力した画像を読取るよう命じる命令を送信出力する。その後、プリント制御部2040は、画像形成装置9000が送信した検査チャートと検査画像とを受信するよう通信部2110を制御し、受信した検査チャートと検査画像とを記憶部2050等に記憶させる点で実施例1のプリント制御部1040と異なる。
その後、プリント制御部2040は、図12に示した画像検査処理のステップST003からST014の処理を実行する点で実施例1のプリント制御部1040と同様である。
記憶部2050等は、画像検査装置2000の有する機能を提供するためにCPU等で構成される演算部が実行するファームフェアを格納する。尚、画像検査装置2000の有する機能は、データ転送機能、待機機能、省電力機能、起動機能、又は画像検査機能を含む点で実施例1で説明した記憶部1050等と同様であるが、スキャン機能、複写機能、及び印刷(プリント)機能を有しない点で異なる。
通信部1110は、例えば、例えば、FAXモデム、又はネットワークアダプタで構成され、通信網100、FAX制御部1010、及びプリント制御部1040に接続している。通信部1110は、FAX制御部1010、及びプリント制御部1040に制御されて検査チャート及び検査画像を受信する。
本実施例においては、選択部2046が選択手段に相当し、初期検査部2045が初期検査手段に相当し、欠陥検査部2048が欠陥検査手段に相当し、画像検査装置2000が有する通信部2110が受信手段に相当し、画像形成装置9000が有する通信部9110が送信手段に相当する。
画像検査装置1000は、機能的には、演算部1001がROM1002、RAM1003、外部記憶部1004の少なくともひとつに格納されたプログラムを実行することにより実現できる。また、このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
上記実施形態では、外部記憶装置はハードディスク(Hard Disk)で構成されるとして説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、MO(magneto-optic)、及びフラッシュメモリ(flash memory)で構成される実施形式を採用できる。
画像検査装置の一実施形態を示す構成図である。 画像検査装置1000のハードウェアの一構成例を表す図である。 検査チャートの一例について説明するための図である。 正常な検査画像の一例を説明するための図である。 正常な検査画像の他例を説明するための図である。 欠陥を有する検査画像の一例を説明するための図である。 プリント制御部1040の一実施形態を表す図である。 画像分割部が検査画像を基に生成する領域の一例を説明するための図である。 画像分割部が検査チャートを基に生成する領域の一例を説明するための図である。 近傍領域の一例について説明するための図である。 近傍領域の他例について説明するための図である。 プリント制御部1040が実行する画像検査処理の一例を表すフローチャートである。 初期検査部が実行する初期検査処理の一例を表すフローチャートである。 図8に示した検査画像に対して初期検査処理を実行した結果を説明するための図である。 選択部が実行する選択処理の一例を表すフローチャートである。 第2特徴値算出部が実行する検査領域の第2特徴値を算出する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 第2特徴値算出部が実行する選択領域の第2特徴値を算出する処理の一例を説明するためのフローチャートである。 欠陥検査部が実行する欠陥検査処理の一例を説明するためのフローチャートである。 細い色線状の画像欠陥を含む検査領域と選択領域との関係を説明するための図である。 図19に示した検査領域及び選択領域の階調値投影波形の一例を表す図である。 階調値差及び領域が小さな部分を含む検査領域と選択領域との関係を説明するための図である。 図21に示した検査領域及び選択領域の階調値投影波形の一例を表す図である。 欠陥領域判定部が、欠陥領域であると判定した領域を説明するための図である。 画像検査システムの一実施形態を示す構成図である。 画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。 実施例2における画像検査装置の一実施形態を示す構成図である。
符号の説明
10…画像検査システム
100…通信網
1000…画像検査装置
1001…演算部
1002…ROM
1003…RAM
1004…外部記憶部
1005…バス
1010…FAX制御部
1020…画像読取部
1030…画像処理部
1040…プリント制御部
1041…画像分割部
1042…第1特徴値算出部
1043…階調値平均値算出部
1044…相関値算出部
1045…初期検査部(初期検査手段)
1046…選択部(選択手段)
1047…第2特徴値算出部
1048…欠陥検査部(欠陥検査手段)
1049…欠陥領域判定部
1050〜m…記憶部
1060…画像形成制御部
1070…U/I制御部
1080〜n…アクチュエータ制御部
1090…入力部
1100…表示部
1110…通信部
2000…画像検査装置
2010…FAX制御部
2040…プリント制御部
2050〜m…記憶部
2070…U/I制御部
2090…入力部
2100…表示部
2110…通信部(受信手段)
9000…画像形成装置
9001〜n…画像形成装置
9010…FAX制御部
9020…画像読取部
9030…画像処理部
9040…プリント制御部
9050〜m…記憶部
9060…画像形成制御部
9070…U/I制御部
9080〜n…アクチュエータ制御部
9090…入力部
9100…表示部
9110…通信部(送信手段)
AG…階調値軸
ALL…階調値差及び領域が大きな部分を含む領域
ALS…階調値差が大きくかつ領域が小さな部分を含む領域
AM…主走査方向座標軸
AS…副走査方向座標軸
ASL…階調値差が小さくかつ領域が大きな部分を含む領域
ASS1〜4…階調値差及び領域が小さな部分を含む領域
CT…検査チャート
DM…主走査方向
IG…検査画像
IID…検査画像
IIO1,2…正常な検査画像
IT…所定の画像
O…原点
PDL…傷により発生した微小な欠陥
PLL…階調値差及び領域が大きな部分
PLS…階調値差が大きくかつ領域が小さな部分
PSL…階調値差が小さくかつ領域が大きな部分
PSS1〜4…階調値差及び領域が小さな部分
UD1,2…背景ムラ

Claims (6)

  1. 所定の画像を印刷した画像を読取って得た検査画像を複数領域に分割した領域であり、かつ検査対象とする検査領域の近傍に位置する近傍領域から、前記所定の画像を構成する領域であり、かつ前記近傍領域に対応する領域の濃度分布と類似した濃度分布を有する領域を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、前記検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値とを比較することで、前記検査領域が画像欠陥を有するか否かを検査する欠陥検査手段と
    前記検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、前記所定の画像を構成する領域であり、かつ前記検査領域に対応する対応領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、を比較することで、前記検査領域が画像欠陥を有する、有しない、及び有する可能性があるのいずれか1つであることを初期検査する初期検査手段と、を備え、
    前記欠陥検査手段は、前記初期検査手段が画像欠陥を有する可能性があると初期検査した検査領域についてのみ、画像欠陥を有するか否かを検査することを特徴とする画像検査装置。
  2. 前記欠陥検査手段が検査に用いる特徴値は、前記特徴値が特徴を表す領域の階調値の最大値と最小値との差、階調値投影波形の最大値と最小値との差、及び階調値投影波形の周波数特性のいずれか1つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 前記対応領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値は、前記対応領域の階調値投影波形を含み、
    前記初期検査手段が検査に用いる特徴値であり前記検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値は、前記検査領域の階調値投影波形を含み、
    初期検査手段は、前記対応領域の階調値投影波形と前記検査領域の階調値投影波形との正規化相関係数、又は前記対応領域と前記検査領域との正規化相関係数に基づいて、前記検査領域を初期検査することを特徴とする請求項に記載の画像検査装置。
  4. 前記選択手段は、前記初期検査手段が初期検査の結果として画像欠陥を有しないと判断した近傍領域から領域を選択することを特徴とする請求項又はに記載の画像検査装置。
  5. 所定の画像と前記所定の画像を印刷した画像を読取って得た検査画像とを送信する送信手段を有する画像形成装置と、
    前記画像形成装置の有する送信手段が送信した検査画像と所定の画像とを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した検査画像を複数領域に分割した領域であり、かつ検査対象とする検査領域の近傍に位置する近傍領域から、前記受信手段が受信した所定の画像を構成する領域であり、かつ前記近傍領域に対応する領域の濃度分布と類似した濃度分布を有する領域を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した近傍領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、前記検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値とを比較することで、前記検査領域が画像欠陥を有するか否かを検査する欠陥検査手段と
    前記検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、前記所定の画像を構成する領域であり、かつ前記検査領域に対応する対応領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、を比較することで、前記検査領域が画像欠陥を有する、有しない、及び有する可能性があるのいずれか1つであることを初期検査する初期検査手段と、を有する画像検査装置とを備え、
    前記欠陥検査手段は、前記初期検査手段が画像欠陥を有する可能性があると初期検査した検査領域についてのみ、画像欠陥を有するか否かを検査することを特徴とする画像検査システム。
  6. コンピュータを、
    所定の画像を印刷した画像を読取って得た検査画像を複数領域に分割した領域であり、かつ検査対象とする検査領域の近傍に位置する近傍領域から、前記所定の画像を構成する領域であり、かつ前記近傍領域に対応する領域の濃度分布と類似した濃度分布を有する領域を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した近傍領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、前記検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値とを比較することで、前記検査領域が画像欠陥を有するか否かを検査する欠陥検査手段と
    前記検査領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、前記所定の画像を構成する領域であり、かつ前記検査領域に対応する対応領域を濃度に基づいて特徴付ける特徴値と、を比較することで、前記検査領域が画像欠陥を有する、有しない、及び有する可能性があるのいずれか1つであることを初期検査する初期検査手段と、して機能させ、
    前記欠陥検査手段は、前記初期検査手段が画像欠陥を有する可能性があると初期検査した検査領域についてのみ、画像欠陥を有するか否かを検査することを特徴とする画像検査プログラム。
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