JP5087310B2 - 同期整流型スイッチングレギュレータ - Google Patents

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本発明は、同期整流型スイッチングレギュレータに関し、特に、高周波動作で、しかも低負荷電流時においても高効率動作が可能な同期整流型スイッチングレギュレータに関する。
従来、インダクタを用いた降圧型DC−DCコンバータの整流方式としては、同期整流方式と、非同期整流方式とが知られている。
降圧型DC−DCコンバータでは、重負荷になってインダクタに電流が流れ続ける連続モードと、軽負荷になってインダクタに電流が流れなくなる場合が生じる不連続モードとがあった。同期整流方式は、連続モード時は高効率であるが、不連続モードになると、負荷側から同期整流用トランジスタを通して接地電圧に電流が流れる逆電流が発生するため、極端に効率が低下するという問題があった。このような逆電流の発生を防止するために、図13で示すような回路があった(例えば、特許文献1参照。)。
図13において、PWM信号がローレベルのときは、スイッチングトランジスタSWaはオンすると共に、AND回路102の出力信号がローレベルになることから同期整流用トランジスタSWbはオフする。このため、電源電圧VddからスイッチングトランジスタSWa及びインダクタLaを介して出力端子OUTに電力が供給される。
次に、PWM信号がハイレベルになると、スイッチングトランジスタSWaがオフし、ノードaはインダクタLaの逆起電力によって負電圧まで低下するため、コンパレータ101の出力信号はハイレベルになる。この結果、AND回路102の各入力端はそれぞれハイレベルになり、AND回路102の出力信号がハイレベルになって同期整流用トランジスタSWbがオンする。このため、接地電圧Vssから同期整流用トランジスタSWb及びインダクタLaを介して出力端子OUTに電力が供給される。
出力端子OUTに接続された負荷に流れる負荷電流が少ない不連続モードの場合、PWM信号がハイレベルである間に、接地電圧Vssから出力端子OUTに流れる電流が徐々に減少して0Aになり、更に出力端子OUT側から接地電圧Vssに逆方向の電流が流れるようになる。このため、ノードaの電圧が正になり、コンパレータ101の出力信号の信号レベルが反転してローレベルになることから、AND回路102の出力信号もローレベルになり、同期整流用トランジスタSWbをオフさせる。この結果、出力端子OUT側から接地電圧Vssへの逆電流を防止することができる。
近年、半導体の進歩に伴って高周波でスイッチングが可能なトランジスタが作られるようになった。また、携帯電話等の携帯機器では、容量やインダクタ等の部品の小型化が要求されている。しかし、インダクタには定格電流があり、小型のインダクタの定格電流はさほど大きくはない。このため、小型インダクタを最大限使用するためには、スイッチングトランジスタSWa及び同期整流用トランジスタSWbのスイッチング周波数を上げなければならない。降圧型のスイッチングレギュレータの場合、コイル電流が連続モードすなわち重負荷のとき、インダクタに流れる電流imaxは、
imax=iout+Vout/(2×L)×Toff
となる。但し、ioutは出力端子OUTから出力される出力電流を、LはインダクタLaのインダクタンスを、ToffはスイッチングトランジスタMaがオフする時間をそれぞれ示している。このように、出力電圧Voutを維持するにあたって、スイッチングトランジスタMaのオンデューティサイクルは、PWM信号を生成する際に使用する発振回路の発振周波数に依存しない。
ここで、図13において、PWM信号がローレベルからハイレベルになる場合、スイッチングトランジスタSWaは直ちにオフするが、同期整流用トランジスタSWbは、コンパレータ101が出力信号をハイレベルにするまではオフしている。しかし、スイッチングトランジスタSWaがオフしてもインダクタLaから電流が流れるため、接地電圧Vssから出力端子OUTに電流が流れる。このとき、同期整流用トランジスタSWbがオフしている場合は、同期整流用トランジスタSWbの寄生ダイオードを介して電流が流れる。このため、重負荷時においては該寄生ダイオードを介して電流が流れる分だけ効率のロスが大きくなり、PWM信号の周波数が高くなればなるほど、同期整流用トランジスタSWbのオフ時間が効率に現れてくる。このようなことから、コンパレータ101内のバイアス電流を増加させて、コンパレータ101の応答速度を速くする必要があった。
次に、軽負荷時においては、PWM信号がローレベルからハイレベルになった場合、重負荷時と同様に、同期整流用トランジスタSWbは、コンパレータ101が反応して出力信号をハイレベルにするまでオフしている。しかし、軽負荷であるため出力電流ioutが小さく、重負荷時よりも同期整流用トランジスタSWbの寄生ダイオードを介して流れる電流による効率のロスはさほど大きくはない。次に、同期整流用トランジスタSWbがオンして接地電圧Vssから出力端子OUTへ電流が流れきると、今度は逆に出力端子OUTから接地電圧Vssへ電流が流れる。該電流の流れをカットするために、コンパレータ101及びAND回路102によって同期整流用トランジスタSWbをオフさせる。この場合においても、コンパレータ101の応答速度が遅いと出力端子OUTから接地電圧Vssへの逆電流が発生し、効率が低下する。このため、コンパレータ101の応答速度を速くしてコンパレータ101内での伝播遅延時間を短くする必要があり、コンパレータ101内のバイアス電流を増やす必要があった。
特開2000−92824号公報
しかし、軽負荷時にコンパレータ101のバイアス電流を増やすと、DC−DCコンバータ自体の消費電流が増加してしまい、かえって軽負荷時における効率を低下させてしまうという問題があった。特に、スイッチング動作を間引くようなPFM制御を行う場合に、このような問題が顕著に現れていた。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、高速動作が可能でしかも消費電流の少ない同期整流型スイッチングレギュレータを得ることを目的とする。
この発明に係る同期整流型スイッチングレギュレータは、入力端子に入力された入力電圧を、所定の定電圧に変換して出力端子に接続された負荷に出力する同期整流型スイッチングレギュレータにおいて、
入力された制御信号に応じてスイッチングを行う第1のスイッチング素子と、
該第1のスイッチング素子のスイッチングによって前記入力電圧による充電が行われるインダクタと、
入力された制御信号に応じてスイッチングを行い該インダクタの放電を行う同期整流用の第2のスイッチング素子と、
前記出力端子から出力される出力電圧が前記所定の定電圧になるように前記第1のスイッチング素子に対するスイッチング制御を行うと共に、前記第2のスイッチング素子に対して前記第1のスイッチング素子と相反するスイッチング動作を行わせる制御回路部と、
前記第2のスイッチング素子の両端の電圧を検出し、オンして導通状態になるように制御信号が入力された前記第2のスイッチング素子に流れる電流の検出を行い、前記出力端子から第2のスイッチング素子の方向に流れる逆電流の発生又は前記第2のスイッチング素子の両端の電圧が等しくなって前記第2のスイッチング素子に流れる電流がゼロになる該逆電流の発生兆候を検出すると、前記制御回路部に対して、前記第2のスイッチング素子を強制的にオフさせて遮断状態にさせる逆電流検出回路部と、
を備え、
前記逆電流検出回路部は、前記制御回路部が第2のスイッチング素子をオフさせて遮断状態にさせている間は、前記逆電流が発生する兆候又は該逆電流の発生の検出動作を停止して消費電流を低減させるものである。
また、この発明に係る同期整流型スイッチングレギュレータは、入力端子に入力された入力電圧を、所定の定電圧に変換して出力端子に接続された負荷に出力する同期整流型スイッチングレギュレータにおいて、
入力された制御信号に応じてスイッチングを行う第1のスイッチング素子と、
該第1のスイッチング素子のスイッチングによって前記入力電圧による充電が行われるインダクタと、
入力された制御信号に応じてスイッチングを行い該インダクタの放電を行う同期整流用の第2のスイッチング素子と、
前記出力端子から出力される出力電圧が前記所定の定電圧になるように前記第1のスイッチング素子に対するスイッチング制御を行うと共に、前記第2のスイッチング素子に対して前記第1のスイッチング素子と相反するスイッチング動作を行わせる制御回路部と、
前記第2のスイッチング素子の両端の電圧を検出し、オンして導通状態になるように制御信号が入力された前記第2のスイッチング素子に流れる電流の検出を行い、前記出力端子から第2のスイッチング素子の方向に流れる逆電流の発生又は前記第2のスイッチング素子の両端の電圧が等しくなって前記第2のスイッチング素子に流れる電流がゼロになる該逆電流の発生兆候を検出すると、前記第2のスイッチング素子の接続を遮断して該第2のスイッチング素子に流れる電流を遮断する逆電流検出回路部と、
を備え、
前記逆電流検出回路部は、前記第2のスイッチング素子の接続を遮断している間は、前記逆電流が発生する兆候又は該逆電流の発生の検出動作を停止して消費電流を低減させるものである。

本発明の同期整流型スイッチングレギュレータによれば、前記出力端子から第2のスイッチング素子の方向に流れる逆電流が発生する兆候又は該逆電流の発生を検出すると、第2のスイッチング素子をオフさせて遮断状態にするか又は第2のスイッチング素子の接続を遮断して、第2のスイッチング素子をオフさせて遮断状態にさせている間又は第2のスイッチング素子の接続を遮断している間は、前記逆電流が発生する兆候又は該逆電流の発生の検出動作を停止して消費電流を低減させるようにしたことから、インダクタの逆電流を高速に検出することができ、該逆電流が発生してから第2のスイッチング素子をオフさせるまでの時間を極めて短くすることができるため、該期間に発生する逆電流を小さく抑えることができ、低負荷電流時の効率を向上させることができると共に、消費電流を低減させることができる。
また、電圧比較回路において、第2のスイッチング素子がオンしている期間だけ消費電流を増加させるようにし、これ以外は消費電流を低減させるようにしたことから、電圧比較回路の平均消費電流を低減させることができる。
また、第1のスイッチング素子がオンしている期間は、電圧比較回路が入力された電圧に関係なく所定の信号を生成して出力するようにしたことから、電圧比較回路が誤信号を出力することをなくすことができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータの回路例を示した図である。
図1において、スイッチングレギュレータ1は、入力端子INに入力された入力電圧Vinを所定の定電圧に変換し、出力電圧Voutとして出力端子OUTから負荷10に出力する同期整流型スイッチングレギュレータである。
スイッチングレギュレータ1は、入力電圧Vinの出力制御を行うためのスイッチング動作を行うPMOSトランジスタからなるスイッチングトランジスタM1と、NMOSトランジスタからなる同期整流用トランジスタM2とを備えている。
更に、スイッチングレギュレータ1は、基準電圧発生回路2と、出力電圧検出用の抵抗R1,R2と、インダクタL1と、平滑用のコンデンサC1と、位相補償用の抵抗R3及びコンデンサC2,C3と、誤差増幅回路3と、発振回路4と、PWMコンパレータ5と、出力制御回路6と、逆電流検出回路7とを備えている。逆電流検出回路7は、コンパレータ11及びラッチ回路12で構成されており、コンパレータ11は、第1及び第2の各非反転入力端1+,2+と1つの反転入力端−を備えている。
なお、スイッチングトランジスタM1が第1のスイッチング素子を、同期整流用トランジスタM2が第2のスイッチング素子をそれぞれなし、基準電圧発生回路2、抵抗R1〜R3、誤差増幅回路3、発振回路4、PWMコンパレータ5、出力制御回路6及びコンデンサC2,C3は制御回路部をなし、出力制御回路6及び逆電流検出回路7は逆電流検出回路部をなす。また、スイッチングレギュレータ1において、インダクタL1及びコンデンサC1を除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよく、場合によっては、スイッチングトランジスタM1と同期整流用トランジスタM2の少なくとも1つ若しくはすべて、インダクタL1並びにコンデンサC1を除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよい。
基準電圧発生回路2は、所定の基準電圧Vrefを生成して出力し、出力電圧検出用の抵抗R1,R2は、出力電圧Voutを分圧して分圧電圧VFBを生成し出力する。また、誤差増幅回路3は、入力された分圧電圧VFBと基準電圧Vrefとの電圧差を増幅して出力信号EAoを生成し出力する。
また、発振回路4は、所定の三角波信号TWを生成して出力し、PWMコンパレータ5は、誤差増幅回路3の出力信号EAoと該三角波信号TWからPWM制御を行うためのパルス信号Spwを生成して出力制御回路6に出力する。出力制御回路6は、入力されたパルス信号Spwに応じて制御信号PHSIDE及びNLSIDEをそれぞれ生成し、スイッチングトランジスタM1及び同期整流用トランジスタM2のそれぞれのゲートに対応して出力する。逆電流検出回路7は、第2のスイッチング素子M2に逆電流が発生する兆候の検出を行い、該逆電流発生の兆候を検出すると出力制御回路6に対して、第2のスイッチング素子M2をオフさせ遮断状態にさせて逆電流の発生を防止する。
入力端子INと接地電圧GNDとの間にはスイッチングトランジスタM1及び同期整流用トランジスタM2が直列に接続され、スイッチングトランジスタM1と同期整流用トランジスタM2との接続部をLxとする。接続部Lxと出力端子OUTとの間にはインダクタL1が接続され、出力端子OUTと接地電圧GNDとの間には、抵抗R1及びR2が直列に接続されると共にコンデンサC1が接続され、抵抗R1とR2との接続部から分圧電圧VFBが出力される。また、抵抗R1には、位相補償用のコンデンサC2が並列に接続されている。誤差増幅回路3において、反転入力端−には分圧電圧VFBが、非反転入力端+には基準電圧Vrefがそれぞれ入力され、出力端は、PWMコンパレータ5の反転入力端−に接続されている。
また、誤差増幅回路3の出力端と接地電圧GNDとの間には、抵抗R3及びコンデンサC3の直列回路が接続されており、該直列回路は位相補償回路をなす。PWMコンパレータ5の非反転入力端+には三角波信号TWが入力され、PWMコンパレータ5から出力されたパルス信号Spwは、出力制御回路6に入力される。出力制御回路6は、入力されたパルス信号Spwに応じて、制御信号PHSIDE、及びNLSIDEを生成して出力する以外に、ラッチ回路12を初期状態にリセットする制御信号HP、及びコンパレータ11のバイアス電流を切り換える制御信号LPをそれぞれ生成して出力する。
制御信号PHSIDEはスイッチングトランジスタM1のゲートに入力され、制御信号NLSIDEは同期整流用トランジスタM2のゲート及びコンパレータ11の第1の非反転入力端1+にそれぞれ入力されている。また、制御信号LPはコンパレータ11に、制御信号HPはラッチ回路12にそれぞれ入力されている。また、コンパレータ11の第2の非反転入力端2+は接続部Lxに接続され、コンパレータ11の反転入力端−は接地電圧GNDに接続されている。コンパレータ11の出力信号SAはラッチ回路12に入力され、ラッチ回路12の出力信号SBは出力制御回路6に入力される。
このような構成において、コンパレータ11は、図2に示すように、条件1のように、第1の非反転入力端1+にローレベルの制御信号NLSIDEが入力されると、出力信号SAは強制的にローレベルになり、条件2及び3のように、第1の非反転入力端1+にハイレベルの信号が入力されると、出力信号SAは、第2の非反転入力端2+の電圧に応じた信号レベルになる。すなわち、条件2では、第2の非反転入力端2+の電圧が接地電圧GNDよりも小さい負電圧である場合、出力信号SAはローレベルになり、条件3では、第2の非反転入力端2+の電圧が接地電圧GNDよりも大きい正電圧である場合、出力信号SAはハイレベルになる。なお、第2の非反転入力端2+の電圧が接地電圧GNDである場合は、出力信号SAはハイレベルになる。ラッチ回路12は、コンパレータ11の出力信号SAがローレベルからハイレベルになるとセットされ、出力制御回路6からの出力信号HPがローレベルからハイレベルになるとリセットされる。
接続部Lxの電圧をVLxとすると、電圧VLxが接地電圧GND未満であり、接続部Lxから接地電圧GNDに電流が流れる逆電流が発生する兆候がない場合は、コンパレータ11からローレベルの信号が出力され、ラッチ回路12の出力信号SBはローレベルになっている。このような状態において、スイッチングレギュレータ1の出力電圧Voutが大きくなると、誤差増幅回路3の出力信号EAoの電圧が低下し、PWMコンパレータ5からのパルス信号Spwのデューティサイクルは小さくなる。この結果、スイッチングトランジスタM1がオンする時間が短くなり、それに応じて同期整流用トランジスタM2がオンする時間が長くなって、スイッチングレギュレータ1の出力電圧Voutが低下するように制御される。
また、スイッチングレギュレータ1の出力電圧Voutが小さくなると、誤差増幅回路3の出力信号EAoの電圧が上昇し、PWMコンパレータ5からのパルス信号Spwのデューティサイクルは大きくなる。この結果、スイッチングトランジスタM1がオンする時間が長くなり、それに応じて同期整流用トランジスタM2がオンする時間が短くなって、スイッチングレギュレータ1の出力電圧Voutが上昇するように制御される。このような動作を繰り返して、出力電圧Voutは所定の電圧で一定になるように制御される。
次に、電圧VLxが接地電圧GNDになり、逆電流が発生する兆候を検出した場合、又は電圧VLxが接地電圧GNDを超えて逆電流の発生を検出した場合は、コンパレータ11からハイレベルの信号SAが出力され、該ハイレベルの信号SAはラッチ回路12でラッチされて信号SBとして出力制御回路6に出力される。出力制御回路6は、信号SBがハイレベルである間、制御信号NLSIDEをローレベルにして同期整流用トランジスタM2をオフさせて遮断状態にする。また、出力制御回路6は、信号SBがハイレベルである間、制御信号LPをハイレベルにし、コンパレータ11は、制御信号LPがハイレベルになることにより、消費電流を低減させると共に電圧比較結果に関係なく出力信号SAをローレベルにする。
このように、逆電流検出回路7は、電圧VLxから、同期整流用トランジスタM2に逆電流が流れる兆候があるか否かの検出を行い、該兆候を検出すると同期整流用トランジスタM2をオフさせて遮断状態にするようにした。このため、同期整流用トランジスタM2に流れる逆電流の発生を確実に防止することができる。
図3は、コンパレータ11及びラッチ回路12の回路例を示した図である。
図3において、コンパレータ11は、PMOSトランジスタM11〜M16、M19、M20と、NMOSトランジスタM17、M18、M21、M22で構成され、ラッチ回路12は、NOR回路21及び22で構成されている。
コンパレータ11において、PMOSトランジスタM11〜M16及びNMOSトランジスタM17,M18は差動増幅回路25を構成し、PMOSトランジスタM19,M20及びNMOSトランジスタM21,M22が次段の増幅回路26を構成している。
PMOSトランジスタM11、M12及びM19において、各ソースは入力電圧Vinにそれぞれ接続され、各ゲートにはそれぞれ所定の定電圧のバイアス電圧IREFPが入力されており、PMOSトランジスタM11、M12及びM19はそれぞれ定電流源をなしている。PMOSトランジスタM11及びM12は、差動増幅回路25にバイアス電流を供給し、PMOSトランジスタM19は次段の増幅回路26の定電流負荷をなしている。なお、PMOSトランジスタM11は第1定電流源を、PMOSトランジスタM12は第2定電流源をそれぞれなす。このように差動増幅回路25には、PMOSトランジスタM11とM12による2つのバイアス電流源によってバイアス電流が供給されている。但し、PMOSトランジスタM11は、PMOSトランジスタM12よりもはるかに大きい素子サイズのトランジスタであり、差動増幅回路25のバイアス電流の大半はPMOSトランジスタM11によって供給されている。なお、PMOSトランジスタM19の素子サイズもPMOSトランジスタM11同様、PMOSトランジスタM12よりも大きくしてあり、次段の増幅回路26の電流ドライブ能力も大きくなっている。
PMOSトランジスタM14は、ゲートが反転入力端−をなす反転入力用のトランジスタであり、PMOSトランジスタM15及びM16は非反転入力用のトランジスタである。PMOSトランジスタM15のゲートは第1の非反転入力端1+をなし、PMOSトランジスタM16のゲートは第2の非反転入力端2+をなしている。但し、PMOSトランジスタM15には、PMOSトランジスタM14よりもドライバビリティが大きい素子のトランジスタが使用されており、PMOSトランジスタM15のゲートがローレベルのとき、前記したようにコンパレータ11の出力信号SAがローレベルになるようにしている。PMOSトランジスタM14〜M16の各ソースは接続され、該接続部は、PMOSトランジスタM12のドレインに接続されると共にPMOSトランジスタM11のドレインとの間にPMOSトランジスタM13が接続されている。PMOSトランジスタM13のゲートには制御信号LPが入力されている。
NMOSトランジスタM17及びM18はカレントミラー回路を形成しており差動増幅回路25の負荷をなしている。NMOSトランジスタM17及びM18において、各ソースはそれぞれ接地電圧GNDに接続され、各ゲートは接続され該接続部はNMOSトランジスタM17のドレインに接続されている。NMOSトランジスタM17のドレインはPMOSトランジスタM14のドレインに接続され、NMOSトランジスタM18のドレインはPMOSトランジスタM15及びM16の各ドレインにそれぞれ接続されている。
増幅回路26において、入力電圧Vinと接地電圧GNDとの間にPMOSトランジスタM19、M20及びNMOSトランジスタM21が直列に接続され、PMOSトランジスタM20とNMOSトランジスタM21の接続部がコンパレータ11の出力端をなしている。NMOSトランジスタM21のゲートは、差動増幅回路25の出力端をなすPMOSトランジスタM15及びM16の各ドレインとNMOSトランジスタM18のドレインとの接続部に接続されている。また、NMOSトランジスタM21に並列にNMOSトランジスタM22が接続され、PMOSトランジスタM20及びNMOSトランジスタM22の各ゲートには制御信号LPがそれぞれ入力されている。
ラッチ回路12において、NOR回路21の一方の入力端には制御信号HPが入力され、NOR回路21の他方の入力端はNOR回路22の出力端に接続されている。NOR回路21の出力端は、ラッチ回路12の出力端をなしておりNOR回路22の一方の入力端に接続され、NOR回路22の他方の入力端にはコンパレータ11の出力信号SAが入力されている。
図4は、図1及び図3で示したスイッチレギュレータ1の動作例を示したタイミングチャートであり、図4を用いてスイッチングレギュレータ1の動作をもう少し詳細に説明する。
最初に、重負荷になってインダクタL1に電流が流れ続ける連続モードの動作について説明する。
出力制御回路6から、スイッチングトランジスタM1のゲートへの制御信号PHSIDEと同期整流用トランジスタM2のゲートへの制御信号NLSIDEがそれぞれ出力されている。制御信号PHSIDE及びNLSIDEは同相であり、制御信号PHSIDE及びNLSIDEがそれぞれローレベルのときに、スイッチングトランジスタM1がオンすると共に同期整流用トランジスタM2がオフする。また、制御信号PHSIDE及びNLSIDEがそれぞれハイレベルのときに、スイッチングトランジスタM1がオフすると共に、同期整流用トランジスタM2がオンする。
制御信号HPは制御信号PHSIDEの信号レベルを反転させた信号であり、制御信号LPは制御信号NLSIDEの信号レベルを反転した信号である。制御信号PHSIDE及びNLSIDEがそれぞれローレベルのときは、スイッチングトランジスタM1がオンして同期整流用トランジスタM2がオフするため、接続部Lxはハイレベルになる。このとき、制御信号LPはハイレベルであることから、PMOSトランジスタM13及びM20は共にオフし、PMOSトランジスタM11で生成される大電流のバイアス電流が供給されなくなる。また、電流負荷をなすPMOSトランジスタM19もNMOSトランジスタM21に接続されないため、コンパレータ11の消費電流は、PMOSトランジスタM12で生成される小さなバイアス電流だけとなり極めて小さい電流値になる。
更に、制御信号LPがハイレベルのときは、NMOSトランジスタM22がオンするため、コンパレータ11の出力信号SAはローレベルに固定されている。すなわち、スイッチングトランジスタM1がオンしているときは、コンパレータ11の出力信号SAは電圧比較結果に関係なくローレベルになり、逆電流検出回路7の誤動作を防止することができる。このとき、制御信号HPはハイレベルであるから、NOR回路21の出力信号、すなわちラッチ回路12の出力信号SBはローレベルである。また、NOR回路22の各入力端はそれぞれローレベルでありNOR回路22の出力端はハイレベルになる。
一方、制御信号PHSIDE及びNLSIDEが共にハイレベルになると、スイッチングトランジスタM1がオフして、入力電圧Vinからの電流が遮断される。このため、インダクタL1に逆起電力が発生し、電圧VLxを負電圧まで低下させるが、同期整流用トランジスタM2がオンするため、0Vよりもやや小さい電圧になる。このとき、接地電圧GNDから同期整流用トランジスタM2とインダクタL1を介して出力端子OUTに電流が流れる。しかし、該電流は、時間が経過するに伴って次第に小さくなり、電圧VLxが上昇するが、連続モード時には、前記電流が0Aになる前に、制御信号PHSIDE及びNLSIDEはそれぞれローレベルに立ち下がる。
また、制御信号LPはローレベルであることから、PMOSトランジスタM13及びM20は共にオンし、PMOSトランジスタM11で生成される大電流のバイアス電流が供給される。また、電流負荷をなすPMOSトランジスタM19がNMOSトランジスタM21に接続されるため、コンパレータ11は、消費電流が大きくなり高速動作が可能になる。更に、NMOSトランジスタM22がオフするため、コンパレータ11の出力信号SAは電圧比較結果を示したものになるが、コンパレータ11において、反転入力端−が接地電圧GNDであるのに対して、第1の非反転入力端1+がハイレベルで、第2の非反転入力端2+の電圧が負電圧であることから、出力信号SAはローレベルのままである。
次に、軽負荷になってインダクタに電流が流れなくなる場合が生じる不連続モードの動作について説明する。
この場合、制御信号PHSIDE及びNLSIDEが共にローレベルのときの動作は連続モードの場合と同じである。制御信号PHSIDE及びNLSIDEが共にハイレベルになると、連続モードで説明したように、スイッチングトランジスタM1がオフして同期整流用トランジスタM2がオンし、電圧VLxが負電圧まで低下し、接地電圧GNDから同期整流用トランジスタM2とインダクタL1を介して出力端子OUTの方向に電流が流れる。該電流は時間の経過と共に次第に小さくなり、電圧VLxも上昇し、やがて出力端子OUTに接続されているコンデンサC1からインダクタL1及び同期整流用トランジスタM2を介して接地電圧GNDに電流が流れる逆電流が発生する。このとき、電圧VLxは負電圧から正電圧に変わる。
このため、コンパレータ11の第2の非反転入力端2+が正電圧になり、コンパレータ11の出力信号SAはローレベルからハイレベルに立ち上がり、ラッチ回路12のNOR回路22の出力信号がローレベルになる。また、この期間、制御信号HPはローレベルであることから、NOR回路21の出力信号SBはハイレベルになる。出力制御回路6は、入力された信号SBがハイレベルになると、制御信号LPをハイレベルにすると共に制御信号NLSIDEをローレベルにする。このとき、制御信号LPはハイレベルになってPMOSトランジスタM13及びM20はそれぞれオフし、信号SAはハイレベルからローレベルになる。しかし、このとき、ラッチ回路12は、ラッチ状態にあることから出力信号SBはハイレベルのままである。このため、同期整流用トランジスタM2はオフしたままであり、出力端子OUTからの逆電流を防止することができると共に、コンパレータ11のバイアス電流を小さくすることができる。なお、ラッチ回路12は、次に制御信号HPがハイレベルになるとローレベルにリセットされる。
なお、図1では、コンパレータ11の第2の非反転入力端2+に電圧VLxが直接入力されるようにしたが、電圧VLxを分圧してコンパレータ11の第2の非反転入力端2+に入力するようにしてもよく、このようにした場合、図1は図5のようになる。図5では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図5における図1との相違点は、図1の逆電流検出回路7にNMOSトランジスタM11と抵抗R11を追加し、電圧VLxを分圧した電圧をコンパレータ11の第2の非反転入力端2+に入力するようにしたことにある。
図5において、接続部Lxと接地電圧GNDとの間に、NMOSトランジスタM11と抵抗R11が直列に接続され、NMOSトランジスタM11と抵抗R11との接続部がコンパレータ11の第2の非反転入力端2+に接続されている。また、NMOSトランジスタM11のゲートには、制御信号NLSIDEが入力されている。
このような構成において、制御信号NLSIDEがハイレベルになると同期整流用トランジスタM2がオンすると共にNMOSトランジスタM11もオンし、コンパレータ11の第2の非反転入力端2+には、電圧VLxをNMOSトランジスタM11のオン抵抗と抵抗R11で分圧した電圧が入力される。
制御信号NLSIDEがローレベルになると同期整流用トランジスタM2がオフすると共にNMOSトランジスタM11もオフし、コンパレータ11の第2の非反転入力端2+は抵抗R11を介して接地電圧GNDに接続される。
コンパレータ11は、反転入力端−と第2の非反転入力端2+に同じ電圧が入力されると、ローレベルの信号SAを出力するように入力端にオフセット電圧が設けられている。
このようにすることにより、接続部Lxに重畳されたノイズの影響を小さくすることができると共に、電圧VLxを使用状況に応じた電圧に分圧して電圧比較を行うことができる。
また、コンパレータ11が第1及び第2の各反転入力端1−,2−と1つの非反転入力端+を備えるようにしてもよく、このようにした場合、図3のコンパレータ11は図6のようになる。図6では、図3と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図3との相違点のみ説明する。
図6における図3との相違点は、図3のPMOSトランジスタM20を削除すると共に図3のコンパレータ11にインバータINV1を追加し、NMOSトランジスタM21のゲートを、PMOSトランジスタM14とNMOSトランジスタM17との接続部に接続し、NMOSトランジスタM22のドレインをNMOSトランジスタM21のゲートに接続し、NMOSトランジスタM17及びM18の各ゲートをそれぞれNMOSトランジスタM18のドレインに接続したことにある。
図6において、コンパレータ11は、PMOSトランジスタM11〜M16、M19と、NMOSトランジスタM17、M18、M21、M22と、インバータINV1とで構成されている。
コンパレータ11において、PMOSトランジスタM11〜M16及びNMOSトランジスタM17,M18は差動増幅回路25を構成し、PMOSトランジスタM19、NMOSトランジスタM21,M22及びインバータINV1が次段の増幅回路26を構成している。
PMOSトランジスタM14は、ゲートが非反転入力端+をなす非反転入力用のトランジスタであり、PMOSトランジスタM15及びM16は反転入力用のトランジスタである。PMOSトランジスタM15のゲートは第1の反転入力端1−をなし、PMOSトランジスタM16のゲートは第2の反転入力端2−をなしている。
NMOSトランジスタM17及びM18はカレントミラー回路を形成しており差動増幅回路25の負荷をなしている。NMOSトランジスタM17及びM18において、各ソースはそれぞれ接地電圧GNDに接続され、各ゲートは接続され該接続部はNMOSトランジスタM18のドレインに接続されている。
増幅回路26において、入力電圧Vinと接地電圧GNDとの間にPMOSトランジスタM19及びNMOSトランジスタM21が直列に接続され、PMOSトランジスタM19とNMOSトランジスタM21の接続部にインバータINV1の入力端が接続され、インバータINV1の出力端がコンパレータ11の出力端をなしている。NMOSトランジスタM21のゲートは、差動増幅回路25の出力端をなすPMOSトランジスタM14のドレインとNMOSトランジスタM17のドレインとの接続部に接続されている。また、NMOSトランジスタM21のゲートと接地電圧GNDとの間にはNMOSトランジスタM22が接続され、NMOSトランジスタM22のゲートには制御信号LPが入力されている。
このような構成にすることにより、図6のコンパレータ11は、図3のコンパレータ11と同様の動作を行うことができる。
また、図3では、制御信号LPがハイレベルのときもコンパレータ11は電圧比較動作を行っていたが、制御信号LPがハイレベルになるとコンパレータ11は、電圧比較動作を停止すると共に出力信号SAをローレベルにするようにしてもよく、このようにした場合、図3のコンパレータ11は図7のようになる。図7では、図3と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図3との相違点のみ説明する。
図7における図3との相違点は、図3のPMOSトランジスタM12及びNMOSトランジスタM22を削除すると共に、NMOSトランジスタM23、PMOSトランジスタM24及びインバータINV2を追加したことにある。
図7において、コンパレータ11は、PMOSトランジスタM11〜M16、M19,M20,M24と、NMOSトランジスタM17、M18、M21、M23と、インバータINV2とで構成されている。
コンパレータ11において、PMOSトランジスタM11,M13〜M16及びNMOSトランジスタM17,M18,M23は差動増幅回路25を構成し、PMOSトランジスタM19,M20、NMOSトランジスタM21,M24及びインバータINV2が次段の増幅回路26を構成している。
PMOSトランジスタM11及びM19において、各ソースは入力電圧Vinにそれぞれ接続され、各ゲートにはそれぞれ所定の定電圧のバイアス電圧IREFPが入力されており、PMOSトランジスタM11及びM19はそれぞれ定電流源をなしている。PMOSトランジスタM11は、差動増幅回路25にバイアス電流を供給し、PMOSトランジスタM19は次段の増幅回路26の定電流負荷をなしている。PMOSトランジスタM14〜M16の各ソースは接続され、該接続部とPMOSトランジスタM11のドレインとの間にPMOSトランジスタM13が接続されている。NMOSトランジスタM17及びM18の各ゲートの接続部と接地電圧GNDとの間にNMOSトランジスタM23が接続され、NMOSトランジスタM23のゲートには制御信号LPが入力されている。
増幅回路26において、入力電圧VinとNMOSトランジスタM21のゲートとの間にはPMOSトランジスタM24が接続され、PMOSトランジスタM24のゲートには、インバータINV2によって制御信号LPの信号レベルが反転された信号が入力されている。
このような構成において、制御信号LPがローレベルである場合は、PMOSトランジスタM13及びM20がそれぞれオンすると共にNMOSトランジスタM23及びPMOSトランジスタM24がそれぞれオフする。このため、コンパレータ11は、電圧比較結果に応じた信号SAを生成して出力する。
次に、制御信号LPがハイレベルになると、PMOSトランジスタM13及びM20がそれぞれオフすると共にNMOSトランジスタM23及びPMOSトランジスタM24がそれぞれオンする。このことから、差動増幅回路25が動作を停止すると共にNMOSトランジスタM21はオンして出力信号SAはローレベルになる。但し、出力制御回路6は、制御信号LPがローレベルになるタイミングを、制御信号NLSIDEがハイレベルになるタイミングよりも早くなるようにする。
このようにすることにより、制御信号LPがハイレベルになると、コンパレータ11は、電圧比較動作を停止すると共に出力信号SAをローレベルにし、差動増幅回路25が動作を停止して電流消費を停止するため、同期整流用トランジスタM2が制御信号NLSIDEによってオフするときに、コンパレータ11の消費電流をより一層低減させることができる。
このように、本第1の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータは、同期整流用トランジスタM2がオンしてからコンパレータ11のバイアス電流を増加させ、電圧VLxが正電圧まで上昇したことを高速に検出することができるため、電圧VLxが正電圧になってから同期整流用トランジスタM2がオフするまでの時間を極めて短縮することができ、該期間に発生する逆電流を小さく抑制して軽負荷時の効率を向上させることができる。
更に、同期整流用トランジスタM2がオフすると、コンパレータ11の消費電流が極めて小さくなるようにしたことから、消費電流の削減を図ることができる。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態では、コンパレータ11に3つの入力端を有するものを使用したが、非反転入力端と反転入力端の2つの入力端を有するコンパレータを使用するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図8は、本発明の第2の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータの回路例を示した図である。なお、図8では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図8における図1との相違点は、図1のコンパレータ11に非反転入力端+と反転入力端−の2つの入力端を有するものを使用するようにしたことにあり、これに伴って、図1のコンパレータ11をコンパレータ11aに、図1の逆電流検出回路7を逆電流検出回路7aに、図1のスイッチングレギュレータ1をスイッチングレギュレータ1aにそれぞれした。
図8において、スイッチングレギュレータ1aは、スイッチングトランジスタM1と、同期整流用トランジスタM2と、基準電圧発生回路2と、出力電圧検出用の抵抗R1,R2と、インダクタL1と、平滑用のコンデンサC1と、位相補償用の抵抗R3及びコンデンサC2,C3と、誤差増幅回路3と、発振回路4と、PWMコンパレータ5と、出力制御回路6と、逆電流検出回路7aとを備えている。逆電流検出回路7aは、コンパレータ11a及びラッチ回路12で構成されており、コンパレータ11aは、非反転入力端+及び反転入力端−を備えている。
なお、出力制御回路6及び逆電流検出回路7aは逆電流検出回路部をなす。また、スイッチングレギュレータ1aにおいて、インダクタL1及びコンデンサC1を除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよく、場合によっては、スイッチングトランジスタM1と同期整流用トランジスタM2の少なくとも1つ若しくはすべて、インダクタL1並びにコンデンサC1を除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよい。
逆電流検出回路7aは、第2のスイッチング素子M2に逆電流が発生する兆候の検出を行い、該逆電流発生の兆候を検出すると出力制御回路6に対して、第2のスイッチング素子M2をオフさせ遮断状態にして逆電流の発生を防止する。コンパレータ11aの非反転入力端+は接続部Lxに接続され、コンパレータ11aの反転入力端−は接地電圧GNDに接続されている。コンパレータ11aの出力信号SAはラッチ回路12に入力され、ラッチ回路12の出力信号SBは出力制御回路6に入力される。また、制御信号LPはコンパレータ11aに、制御信号HPはラッチ回路12にそれぞれ入力されている。
このような構成において、コンパレータ11aは、制御信号LPがローレベルのとき、非反転入力端+の電圧が接地電圧GNDよりも小さい負電圧である場合、出力信号SAはローレベルになり、非反転入力端+の電圧が接地電圧GNDよりも大きい正電圧である場合、出力信号SAはハイレベルになる。なお、非反転入力端+の電圧が接地電圧GNDである場合は、出力信号SAはハイレベルになる。次に、コンパレータ11aは、制御信号LPがハイレベルになると、所定時間後に、電圧比較動作を停止して消費電流を低減させると共に入力端に入力される電圧に関係なくローレベルの出力信号SAを出力する。
ここで、図9は、コンパレータ11a及びラッチ回路12の回路例を示した図である。なお、図9では、図7と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図7との相違点のみ説明する。
図9における図7との相違点は、図7のNMOSトランジスタM15をなくすと共に遅延回路31を追加したことにある。
図9において、コンパレータ11aは、PMOSトランジスタM11,M13,M14,M16,M19,M20,M24と、NMOSトランジスタM17,M18,M21,M23と、インバータINV2と、遅延回路31とで構成されている。
遅延回路31は、制御信号LPがハイレベルからローレベルの立ち下がりのときだけ制御信号LPを所定の時間遅延させて出力し、制御信号LPがローレベルからハイレベルの立ち上がりのときは制御信号LPを遅延させずに出力する。
遅延回路31の出力信号は、PMOSトランジスタM13,M20,M23の各ゲートに入力され、更にインバータINV2で信号レベルが反転されてPMOSトランジスタM24のゲートに入力される。遅延回路31の遅延時間は、制御信号LPがハイレベルからローレベルに立ち下がったときに接続部Lxの信号レベルがハイレベルからローレベルに立ち下がったと判断できるまで低下するのに要する時間以上になるように設定される。
このように、本第2の実施の形態におけるスイッチングレギュレータは、前記第1の実施の形態と同様の効果、とりわけ図7のコンパレータを使用した場合と同様の効果を得ることができると共に、接続部Lxの信号レベルがハイレベルから完全にローレベルになるまでの時間を遅延回路31で稼ぎ、その後コンパレータ11aをアクティブにすることによって図7のPMOSトランジスタM15をなくすことができる。
第3の実施の形態.
前記第1及び第2の各実施の形態では、同期整流用トランジスタM2をオフさせることによって同期整流用トランジスタM2に逆電流が流れることを防止するようにしたが、同期整流用トランジスタM2に直列に接続されたMOSトランジスタをオフさせて同期整流用トランジスタM2に逆電流が流れることを防止するようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図10は、本発明の第3の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータの回路例を示した図である。なお、図10では、図1と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。
図10において、スイッチングレギュレータ1bは、入力端子INに入力された入力電圧Vinを所定の定電圧に変換し、出力電圧Voutとして出力端子OUTから負荷10に出力する同期整流型スイッチングレギュレータである。
スイッチングレギュレータ1bは、スイッチングトランジスタM1と、同期整流用トランジスタM2と、基準電圧発生回路2と、出力電圧検出用の抵抗R1,R2と、インダクタL1と、平滑用のコンデンサC1と、位相補償用の抵抗R3及びコンデンサC2,C3と、誤差増幅回路3と、発振回路4と、PWMコンパレータ5と、出力制御回路6bと、逆電流検出回路7bとを備えている。
出力制御回路6bは、バッファ41,42と、インバータ43〜45と、NAND回路46とで構成されている。また、逆電流検出回路7bは、コンパレータ11bと、ラッチ回路12bと、バッファ51と、インバータ52と、NMOSトランジスタからなる第3スイッチングトランジスタM3とで構成され、ラッチ回路12bは、NOR回路21,22と、インバータ53とで構成されている。コンパレータ11bは、第1及び第2の各非反転入力端1+,2+と1つの反転入力端−を備えている。
なお、基準電圧発生回路2、抵抗R1〜R3、誤差増幅回路3、発振回路4、PWMコンパレータ5、出力制御回路6b及びコンデンサC2,C3は制御回路部をなし、出力制御回路6b及び逆電流検出回路7bは逆電流検出回路部をなし、第3スイッチングトランジスタM3は第3のスイッチング素子をなす。また、スイッチングレギュレータ1bにおいて、インダクタL1及びコンデンサC1を除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよく、場合によっては、スイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2及び第3スイッチングトランジスタM3の少なくとも1つ若しくはすべて、インダクタL1並びにコンデンサC1を除く各回路を1つのICに集積するようにしてもよい。
基準電圧発生回路2は、所定の基準電圧Vrefを生成して出力し、出力電圧検出用の抵抗R1,R2は、出力電圧Voutを分圧して分圧電圧VFBを生成し出力する。また、誤差増幅回路3は、入力された分圧電圧VFBと基準電圧Vrefとの電圧差を増幅して出力信号EAoを生成し出力する。
また、発振回路4は、所定の三角波信号TWを生成して出力し、PWMコンパレータ5は、誤差増幅回路3の出力信号EAoと該三角波信号TWからPWM制御を行うためのパルス信号Spwを生成して出力する。パルス信号Spwは、バッファ41を介してスイッチングトランジスタM1のゲートに入力されると共に、バッファ42を介して同期整流用トランジスタM2のゲートに入力される。逆電流検出回路7bは、同期整流用トランジスタM2に逆電流が発生する兆候の検出を行い、該逆電流発生の兆候を検出すると第3スイッチングトランジスタM3をオフさせて同期整流用トランジスタM2と接地電圧GNDとの接続を遮断して逆電流の発生を防止する。
入力端子INと接地電圧GNDとの間にはスイッチングトランジスタM1、同期整流用トランジスタM2及び第3スイッチングトランジスタM3が直列に接続され、スイッチングトランジスタM1と同期整流用トランジスタM2との接続部をLxとする。接続部Lxと出力端子OUTとの間にはインダクタL1が接続され、出力端子OUTと接地電圧GNDとの間には、抵抗R1及びR2が直列に接続されると共にコンデンサC1が接続され、抵抗R1とR2との接続部から分圧電圧VFBが出力される。また、抵抗R1には、位相補償用のコンデンサC2が並列に接続されている。誤差増幅回路3において、反転入力端−には分圧電圧VFBが、非反転入力端+には基準電圧Vrefがそれぞれ入力され、出力端は、PWMコンパレータ5の反転入力端−に接続されている。
また、誤差増幅回路3の出力端と接地電圧GNDとの間には、抵抗R3及びコンデンサC3の直列回路が接続されており、該直列回路は位相補償回路をなす。PWMコンパレータ5の非反転入力端+には三角波信号TWが入力され、PWMコンパレータ5から出力されたパルス信号Spwは、バッファ41を介して制御信号PHSIDEとしてスイッチングトランジスタM1のゲートに、バッファ42を介して制御信号NLSIDEとして同期整流用トランジスタM2のゲートにそれぞれ入力されている。バッファ42の出力端とNAND回路46の一方の入力端との間にはインバータ43及び44が直列に接続され、インバータ43の出力信号は、制御信号HP1としてコンパレータ11bの第1の制御信号入力端に入力され、インバータ44の出力信号は、制御信号NLSIDE1としてコンパレータ11bの第1の非反転入力端1+に入力されている。NAND回路46の出力信号はインバータ45で信号レベルが反転され制御信号LP1としてコンパレータ11bの第2の制御信号入力端に入力されている。コンパレータ11bにおいて、第2の非反転入力端2+には接続部Lxの電圧VLxが入力され、反転入力端−には接地電圧GNDが入力されている。
ラッチ回路12bにおいて、NOR回路21の一方の入力端には制御信号HP1が入力され、NOR回路21の他方の入力端はNOR回路22の出力端に接続されている。NOR回路22の出力端は、インバータ53の入力端に接続され、インバータ53の出力端は、ラッチ回路12bの出力端をなしており、インバータ53の出力信号LATは、バッファ51及びインバータ52を介して第3スイッチングトランジスタM3のゲートに制御信号NLSIDE2として入力されている。NOR回路21の出力端は、NOR回路22の一方の入力端に接続され、NOR回路22の他方の入力端にはコンパレータ11bの出力信号SAが入力されている。
また、バッファ51の出力端とインバータ52の入力端との接続部は、NAND回路46の他方の入力端に接続されている。
図11は、コンパレータ11bの回路例を示した図であり、図11では、図3と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図3との相違点のみ説明する。
図11における図3との相違点は、PMOSトランジスタM13及びM20の各ゲートに制御信号LP1が入力され、NMOSトランジスタM22のゲートに制御信号HP1が入力されるようにしたことにある。これに伴って、図3の増幅回路26を増幅回路26bにした。
図12は、図10及び図11で示したスイッチレギュレータ1bの動作例を示したタイミングチャートであり、図12を用いてスイッチングレギュレータ1bの動作について説明する。
最初に、重負荷になってインダクタL1に電流が流れ続ける連続モードの動作について説明する。
制御信号PHSIDE及びNLSIDEは同相の信号であり、制御信号HP1は制御信号NLSIDEの信号レベルを反転させた信号である。制御信号PHSIDEがハイレベルからローレベルになると、スイッチングトランジスタM1がオンすると共に同期整流用トランジスタM2がオフし、接続部Lxはハイレベルになる。
このとき、制御信号HP1はハイレベルになり、制御信号LP1はローレベルになることから、コンパレータ11bは、バイアス電流が増加して高速応答モードになる。また、制御信号NLSIDEと同相の信号NLSIDE1(制御信号NLSIDEでもよい)がコンパレータ11bの第1の非反転入力端1+に入力されており、ゲートに信号NLSIDE1が入力されているPMOSトランジスタM15のドライバビリティが、ゲートに接地電圧GNDが入力されているPMOSトランジスタM14のドライバビリティよりも大きくなるようにしている。このため、制御信号NLSIDE1がローレベルのとき、コンパレータ11bの出力信号SAはハイレベルになり、コンパレータ11bは逆電流未検出状態になる。このとき、制御信号HP1はハイレベルであるため、コンパレータ11bの出力信号SAは電圧比較結果に関係なくローレベルになり、同時にラッチ回路12bがリセットされるためラッチ回路12bの出力信号LATはローレベルになる。このため、制御信号NLSIDE2はハイレベルになり第3スイッチングトランジスタM3はオンする。
この後、制御信号PHSIDE及びNLSIDEがそれぞれハイレベルになると、同期整流用トランジスタM2がオンし、コイル電流が接地電圧GNDから第3スイッチングトランジスタM3及び同期整流用トランジスタM2を介して出力端子OUTの方向に流れる。このとき、制御信号NLSIDE1がゲートに入力されているPMOSトランジスタM15がオフしており、コンパレータ11bは電圧VLxと接地電圧GNDの電圧比較を行う。連続モードの場合は、インダクタL1にはコイル電流が常に流れており、制御信号NLSIDEがハイレベルで同期整流用トランジスタM2がオンしているときは、電圧VLxは接地電圧GND以下であることからコンパレータ11bの出力信号SAはローレベルのままである。このため、制御信号NLSIDE2は常にハイレベルであるため、制御信号LP1もローレベルであり、第3スイッチングトランジスタM3はオンしている。このように、連続モードの場合、コンパレータ11bは常に高速応答状態にあり、連続モード時は負荷電流が大きいため、ICの消費電流が少し増えても効率にはほとんど影響しない。
次に、軽負荷になってインダクタに電流が流れなくなる場合が生じる不連続モードの動作について説明する。
この場合、制御信号PHSIDE及びNLSIDEが共にローレベルのときの動作は連続モードの場合と同じである。制御信号PHSIDE及びNLSIDEが共にハイレベルになると、連続モードで説明したように、同期整流用トランジスタM2がオンし、コイル電流が接地電圧GNDから第3スイッチングトランジスタM3及び同期整流用トランジスタM2を介して出力端子OUTの方向に流れる。このとき、制御信号NLSIDE1がゲートに入力されているPMOSトランジスタM15がオフしており、コンパレータ11bは電圧VLxと接地電圧GNDの電圧比較を行う。
この後、電圧VLxが接地電圧GND以上になると、コンパレータ11bはハイレベルの出力信号SAを出力し、該信号がラッチ回路12bのセット信号になり、出力信号LATがハイレベルでラッチされる。このとき、制御信号NLSIDE2はローレベルになるため、第3スイッチングトランジスタM3がオフして出力端子OUTから接地電圧GNDへの逆電流を防止する。また、このとき、出力信号LATがハイレベルであるため、制御信号LP1はハイレベルになり、コンパレータ11bは、低消費電流モードになり、制御信号PHSIDEがローレベルになるまでこの状態を維持する。この後、制御信号PHSIDEがローレベルになると前記説明した動作を行う。
このように、本第3の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータは、不連続モードのときに電圧VLxが接地電圧GND以上になると、第3スイッチングトランジスタM3をオフさせると共にコンパレータ11bのバイアス電流を減少させてコンパレータ11bを低消費電流モードになるようにし、これ以外のときはコンパレータ11bのバイアス電流を増加させてコンパレータ11bが高速応答状態になるようにした。このことから、電圧VLxが正電圧まで上昇したことを高速に検出することができるため、電圧VLxが正電圧になってから同期整流用トランジスタM2がオフするまでの時間を極めて短縮することができ、該期間に発生する逆電流を小さく抑制して軽負荷時の効率を向上させることができる。
更に、第3スイッチングトランジスタM3がオフすると、コンパレータ11bの消費電流が極めて小さくなるようにしたことから、消費電流の削減を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータの回路例を示した図である。 図1のコンパレータ11の動作を示した図である。 図1のコンパレータ11及びラッチ回路12の回路例を示した図である。 図1及び図3で示したスイッチレギュレータ1の動作例を示したタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータの他の回路例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータの他の回路例を示した図である。 図1のコンパレータ11及びラッチ回路12の他の回路例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータの回路例を示した図である。 図8のコンパレータ11a及びラッチ回路12の回路例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態における同期整流型スイッチングレギュレータの回路例を示した図である。 図10のコンパレータ11b及びラッチ回路12bの回路例を示した図である。 図10及び図11で示したスイッチレギュレータ1bの動作例を示したタイミングチャートである。 従来のDC−DCコンバータの例を示した回路図である。
符号の説明
1,1a,1b スイッチングレギュレータ
2 基準電圧発生回路
3 誤差増幅回路
4 発振回路
5 PWMコンパレータ
6,6b 出力制御回路
7,7a,7b 逆電流検出回路
10 負荷
11,11a,11b コンパレータ
12,12b ラッチ回路
25,25a 差動増幅回路
26,26a,26b 増幅回路
31 遅延回路
41,42,51 バッファ
43〜45,52,53 インバータ
46 NAND回路
M1 スイッチングトランジスタ
M2 同期整流用トランジスタ
M3 第3スイッチングトランジスタ
M11 NMOSトランジスタ
L1 インダクタ
C1 コンデンサ
R1,R2,R11 抵抗

Claims (2)

  1. 入力端子に入力された入力電圧を、所定の定電圧に変換して出力端子に接続された負荷に出力する同期整流型スイッチングレギュレータにおいて、
    入力された制御信号に応じてスイッチングを行う第1のスイッチング素子と、
    該第1のスイッチング素子のスイッチングによって前記入力電圧による充電が行われるインダクタと、
    入力された制御信号に応じてスイッチングを行い該インダクタの放電を行う同期整流用の第2のスイッチング素子と、
    前記出力端子から出力される出力電圧が前記所定の定電圧になるように前記第1のスイッチング素子に対するスイッチング制御を行うと共に、前記第2のスイッチング素子に対して前記第1のスイッチング素子と相反するスイッチング動作を行わせる制御回路部と、
    前記第2のスイッチング素子の両端の電圧を検出し、オンして導通状態になるように制御信号が入力された前記第2のスイッチング素子に流れる電流の検出を行い、前記出力端子から第2のスイッチング素子の方向に流れる逆電流の発生又は前記第2のスイッチング素子の両端の電圧が等しくなって前記第2のスイッチング素子に流れる電流がゼロになる該逆電流の発生兆候を検出すると、前記制御回路部に対して、前記第2のスイッチング素子を強制的にオフさせて遮断状態にさせる逆電流検出回路部と、
    を備え、
    前記逆電流検出回路部は、前記制御回路部が第2のスイッチング素子をオフさせて遮断状態にさせている間は、前記逆電流が発生する兆候又は該逆電流の発生の検出動作を停止して消費電流を低減させることを特徴とする同期整流型スイッチングレギュレータ。
  2. 入力端子に入力された入力電圧を、所定の定電圧に変換して出力端子に接続された負荷に出力する同期整流型スイッチングレギュレータにおいて、
    入力された制御信号に応じてスイッチングを行う第1のスイッチング素子と、
    該第1のスイッチング素子のスイッチングによって前記入力電圧による充電が行われるインダクタと、
    入力された制御信号に応じてスイッチングを行い該インダクタの放電を行う同期整流用の第2のスイッチング素子と、
    前記出力端子から出力される出力電圧が前記所定の定電圧になるように前記第1のスイッチング素子に対するスイッチング制御を行うと共に、前記第2のスイッチング素子に対して前記第1のスイッチング素子と相反するスイッチング動作を行わせる制御回路部と、
    前記第2のスイッチング素子の両端の電圧を検出し、オンして導通状態になるように制御信号が入力された前記第2のスイッチング素子に流れる電流の検出を行い、前記出力端子から第2のスイッチング素子の方向に流れる逆電流の発生、又は前記第2のスイッチング素子の両端の電圧が等しくなって前記第2のスイッチング素子に流れる電流がゼロになる該逆電流の発生兆候を検出すると、前記第2のスイッチング素子の接続を遮断して該第2のスイッチング素子に流れる電流を遮断する逆電流検出回路部と、
    を備え、
    前記逆電流検出回路部は、前記第2のスイッチング素子の接続を遮断している間は、前記逆電流が発生する兆候又は該逆電流の発生の検出動作を停止して消費電流を低減させることを特徴とする同期整流型スイッチングレギュレータ。
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