JP5086674B2 - 申告書作成方法、申告書作成装置、および申告書作成プログラム - Google Patents

申告書作成方法、申告書作成装置、および申告書作成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、法人税申告書などの申告書を作成する申告書作成方法、申告書作成装置、申告書作成システム、および申告書作成プログラムに関するものであり、特に作成済みの申告書,最新の財務データをもとに、新たな申告書を作成するための申告書作成方法に関するものである。
従来、計算機上で法人税申告書などの申告書(申告書に添付する書類も含む)の作成が行われている。従来の申告書技術において、会計システム,販売管理システム,給与システム,決算書作成システムなど様々なアプリケーションシステム(以下、財務アプリケーションシステムという)によって作成されたデータを用いる場合には、それぞれのシステムにおいて個別に作成されて管理されているデータを用いていた。これらの財務アプリケーションシステムの管理するデータには、財務アプリケーション間で共通する項目やお互いに関連する項目が存在することが多い。
したがって、データの管理の効率化と不整合を防ぐ観点から、データを連動させて用いることが望ましい。このような連動を行う技術として、たとえば、下記特許文献1〜4に記載されている技術がある。下記特許文献1では、あらかじめ作成された申告書データ間を連動させる技術が開示されている。下記特許文献2では、法人税・地方税申告書の作成において、減価償却・資産管理システムと連動して別表を作成する技術が開示されている。
また、下記特許文献3では、財務会計システムと連動して法人税申告書に添付する勘定科目内訳明細書および法人事業概況説明書を生成する技術が開示されている。下記特許文献4では、会計システムに関係する複数のシステムによって作成されたデータを連動させる技術が開示されている。
一方、申告書を作成する際に、年度によって変更の少ない事業所情報,会社住所などについては前年度の申告書を元にして作成することにより申告書の作成効率が向上する。この場合には、前年度の申告書のデータを繰り越す繰越処理を行う必要がある。しかし、一般に、会計データの繰り越しを行う時期は年度の変わり目に行うのに対し、申告書の繰り越しは次の申告書の作成時に行う。したがって、申告書の繰り越し時期と会計データの繰越の時期に、通常、半年から一年の差が生じることになる。
従来の申告書作成技術における繰越処理としては、たとえば、以下の手順により前年度の申告書に基づいた新たな申告書の作成を行っていた。まず、前年の年度の変わり目の時期に会計データの繰越が行われる。そして、たとえば、会計データの繰越から半年から1年後に、前年度の申告書をもとに当期の申告書データを作成するとする。このためには、まず、申告書データの繰越元として前年度の申告書を選択する。そして、繰越方法の指定として、次年度繰越処理の選択を行う。
そして、申告書データの繰越先として当期の申告書(作成対象の申告書)を選択する。その後、連動元会計データを指定し、さらに、連動方法の指定を行って連動の開始を指示する。そして、当期の申告書の作成を行っていた。
特開2003−202996号公報 特開2001−125969号公報 特開2001−142959号公報 特開2001−306776号公報
しかしながら、上記従来の申告書作成技術では、申告書データをあらかじめ作成しておき、会計データ,他の申告書データなどと連動を行う。また、会計データ、申告書データの管理はそれぞれアプリケーションごとに行っていた。このため、既存の会計データ,他の申告書とデータを連動させるために、手間がかかり、運用が煩雑であるという問題があった。
また、上記従来の申告書作成技術の繰越処理では、前年度のデータをもとにして申告書を作成する場合、会計データの繰り越し時期と申告書データの繰越時期が異なり、各々独立の繰越処理を行う必要がある。このため、操作および処理が煩雑となり、さらに、前年度のデータ管理を別々に行う必要があるという問題があった。
また、上記の問題を解決するためには、全ての財務アプリケーションのデータを1つのデータベースとして一元管理することが考えられるが、データベースが巨大化してしまい、小規模なシステムにおいて実現するのが困難である。また、税制や法律の改正によりデータ構造や出力形式などに変更があるため、集計処理の内容,データの内容が全年度で同一ではなく、集計方法,様式などの適用期間の整合性をとるのが困難であるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、関連する財務データの内容の反映と繰越処理を簡易な運用で実現し、また、集計方法や様式の整合を保つことができる申告書作成方法、申告書作成装置、申告書作成システム、および申告書作成プログラムの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる申告書作成方法は、各年度の財務データを作成するための財務アプリケーションにより生成された財務データを記憶部に保持し、申告書作成装置が前記財務データに基づき申告書作成を行う、財務アプリケーションシステムにおける申告書作成方法であって、作成した各申告書を識別する申告書IDと、作成した各申告書の種類、集計期間および各申告書が提出済みであるか否かを示す情報を含む各種インデックス情報とが対応付けられたインデックステーブルと、前記申告書ID毎に、申告書の作成に用いられる財務データを特定するための対象データが対応付けられた管理テーブルと、を前記記憶部に有し、データベース管理部が、年度単位のデータベースである年度データベースを前記記憶部に構築し、前記財務アプリケーションにより生成された財務データをそのデータの属する年度の年度データベースに記憶する年度管理ステップと、年度データベースの次年度繰越において、繰越管理部が、前記記憶部から、繰越元の年度の財務データとともに繰越元の年度の申告書データを読み出し、前記読み出したデータを繰越先の年度の年度データベースに書き込む次年度繰越ステップと、前記申告書作成装置の集計条件設定部が、作成する申告書の種類および集計期間を含む集計条件を取得する集計条件取得ステップと、前記申告書作成装置の集計連動部が、前記集計条件に基づいて、前記データベース管理部に年度データベースのデータの取得または年度データベースのデータの集計を指示するデータ取得指示ステップと、前記データベース管理部が、前記集計連動部から前記データ取得指示ステップの指示によるデータ取得の指示があった際に、作成する申告書の種類および集計期間を含む集計条件に合致するインデックス情報が前記インデックステーブルに存在する場合には、作成する申告書の年度データベースから、前記合致するインデックス情報の申告書データを読み出して前記集計連動部に返信し、一方で、前記集計連動部から前記データ取得指示ステップの指示によるデータの集計の指示があった際には、申告書の作成に用いられる財務データを、作成する申告書に合致するインデックス情報に対応付けられた申告書IDに対応する前記管理テーブルに記憶された対象データを用いて特定し、作成する申告書の年度の年度データベースから当該特定した財務データを読み出し、読み出した財務データを前記集計連動部に返信するデータベース読み出しステップと、前記集計連動部が、前記データベース管理部から返信された申告書データおよび財務データを集計し、さらに集計した結果に基づいて、作成する申告書の各項目を更新することで、申告書データを生成する申告書データ作成ステップと、前記申告書作成装置の編集部が、前記生成された申告書データを出力し、該申告書データに対する編集指示を受け付け、受け付けた編集指示に従って、該申告書データを更新する申告書データ更新ステップと、前記申告書作成装置の終了処理部が、前記更新された申告書データをその年度の年度データベースに書き込む申告書データ登録ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明にかかる申告書作成方法、申告書作成装置、および申告書作成プログラムは、財務データのデータベースを年度単位で管理し、次年度繰越の際に自動で申告書データを同時に繰り越すようにしたので、関連する財務データの内容の反映と繰越処理を簡易な運用で実現し、また、集計方法や様式の整合を保つことができる効果を奏する。
以下に、本発明にかかる申告書作成方法、申告書作成装置、申告書作成システム、および申告書作成プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかる実施例1の申告書作成方法を実現するための申告書作成装置としての機能を備え、本発明にかかる実施例の申告書作成プログラムを実行可能な計算機システムの構成例を示す図である。この計算機システムは、たとえば、制御部1と入力部2と記憶部3と表示部4と通信部5と印刷部6を備え、これらはシステムバス7を介して接続されている。
図1において、制御部1は、本発明にかかる申告書作成プログラムを実行する。入力部2は、たとえばキーボードやマウスなどで構成され、計算機システムのユーザが、各種情報の入力を行うために使用する。記憶部3は、RAM,ROMなどの各種メモリおよびハードディスクなどのストレージデバイスを含み、上記制御部1が実行すべきプログラム,処理の過程で得られた必要なデータ,などを記憶する。また、記憶部3は、プログラムの一時的な記憶領域としても使用される。表示部4は、CRT,LCD(液晶表示パネル)などで構成され、計算機システムのユーザに対して各種画面を表示する。
ここで、本発明にかかる申告書作成プログラムが実行可能な状態になるまでの計算機システムの動作例について説明する。上述した構成をとる計算機システムには、たとえば、CD−ROMドライブ(図示せず)にセットされたCD−ROMから、申告書作成プログラムが記憶部3にインストールされる。そして、申告書作成プログラムの実行時に、記憶部3から読み出された申告書作成プログラムが記憶部3の所定の場所に格納される。この状態で、制御部1は、記憶部3に格納されたプログラムに従って、申告書作成処理を実行する。
なお、本実施例においては、CD−ROMを記録媒体として、上記申告書作成処理を記述したプログラムを提供しているが、これに限らず、計算機システムの構成、提供するプログラムの容量などに応じて、たとえば、フロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気ディスク,光磁気ディスク,磁気テープなどの記録媒体を用いることも可能である。また、電子メール,インターネットなどの伝送媒体により提供されたプログラムを用いることとしてもよい。
図2は、本実施例の申告書作成装置の機能構成例を示すブロック図である。本実施例の申告書作成装置は、制御部1上の申告書作成部10と、リレーショナルデータベースを管理するデータベース管理部15と、入力部2と、記憶部3と、表示部4と、印刷部6と、を備える。申告書作成部10は、集計条件設定部11と、集計・連動部12と、編集部13と、終了処理部14と、で構成される。また、本実施例の申告書作成装置のデータベース管理部15は、リレーショナルデータベースの管理を行う計算機システム全体の共通的な機能である。
ここで、本実施例のデータベースについて説明する。本実施例においては、他のアプリケーションで作成されたデータも含め、申告書の作成に関連するデータを全て1つのデータベースとしてデータベース管理部15経由で一元管理する。また、本実施例のデータベースは、年度単位で記憶部3に書き込まれて保持されているものとする。申告書の様式や集計方法は、税制や法律の改正に伴って変更されるが、異なる年度のデータが混在すると、管理が非常に煩雑となるという問題があるため、本実施例では、年度単位で保持することにより、様式と集計方法の管理を単純化している。年度単位でデータベースを保持するために、たとえば、各財務アプリケーションがデータベースを生成する時点で年度ごとのデータベースにデータベース管理部15経由で直接書き込む。または、各財務アプリケーションはそれぞれ独自に記憶部3にデータを書き込み、データベース管理部15が、その記憶部3に書き込まれたデータを読み出し、年度単位のデータベースをして生成して保持するようにしてもよい。なお、本実施例では、インデックスデータをデータベース管理部15経由でデータベースに記憶することとしたが、これに限らず、データベースとは別に記憶部3に記憶するようにしてもよい。
なお、一般に年度とは、4月1日〜翌年3月31日を示すが、本実施例において、年度とは各会社の事業年度を示すものとする。したがって、本実施例における年度は、4月1日〜翌年3月31日に限らず、決算の月日に応じた期間となる。
具体的には、本実施例のデータベースには、たとえば、図2に示すように、会計データ(仕訳データなど),資産データ,会社情報データ,給与データ,本実施例の申告書作成部10で作成した申告書データ,作成した申告書に関する情報が格納されているインデックステーブルが記憶されている。本実施例の申告書作成部10においては、申告書を作成する年度をN年度とすると、N年度のデータベース(N年度データベース)を使用する。このうち、会計データ(仕訳データなど),資産データ,会社情報データ,給与データは他の財務アプリケーションで作成されたデータである。なお、申告書作成部10において、前年度以前の申告書を作成することの想定がない場合には、現在の年度のデータベースのみが記憶部3に記憶されていればよい。このため、前年度までのデータは、消去する、または、他の媒体に移動させることができる。前年度以前の申告書を作成することが想定される場合には、作成が想定される年度のデータベースを記憶部3に格納しておく必要がある。なお、本実施例では、インデックステーブルはデータベースに含まれるようにしたが、データベースとは別に記憶部3に記憶しておき、データベース管理部15を経由せずに読み書きを行うようにしてもよい。
図3は、本実施例の財務アプリケーションシステムの構成例を示す図である。図3の例においては、財務アプリケーションシステムは、会計データの入力と修正などを行う仕訳データ処理装置と、資産データの入力と修正などを行う資産データ処理装置と、財務アプリケーションの共通項目を管理するマスタ管理装置と、会計データなどを用いて決算書を作成する決算書作成装置と、給与管理を行う給与管理装置と、申告書作成装置と、データベースの繰越処理を行う繰越管理装置と、で構成される。図3において、仕訳データ処理部21、資産データ処理部22,マスタ管理部23,決算書作成部24,給与管理部25,申告書作成部10,繰越管理部26は、それぞれ、仕訳データ処理装置、資産データ処理装置,マスタ管理装置,決算書作成装置,給与管理装置,申告書作成装置,繰越管理装置の制御部1上の制御手段を示している。
たとえば、会計データは仕訳データ処理装置によって生成され、資産データは資産データ処理装置によって生成され、会社情報データはマスタ管理装置によって生成され、給与データは給与管理装置によって生成される。また、これらの各装置(財務アプリケーション装置の制御手段)は、それぞれお互いが作成したデータベース上の各データを参照する。また、はじめにデータを生成した装置以外の装置がそのデータに対して修正を行う場合もある。データベース管理部15が、これらのお互いに関連するデータの整合をとって管理している。また、データベース管理部15は、データベース上のデータを用いた簡易な計算処理や検索処理も行うことができる。
図4は、会社情報データの項目の一例を示す図である。また、図5は、会計データの一部である仕訳データの項目の一例を示す図である。図4に示すように、会社情報データは、会社コード,会社名称,住所(あるいは所在地),電話番号,代表者(あるいは代表者氏名),など財務管理を行う会社ごとの共通的な情報を含んでいる。図5に示すように、仕訳データは、仕訳の区分,日付,借方科目,貸方科目,金額,摘要の項目のデータを含んでいる。図4,図5は一例であり、データの項目はこれに限らず、その財務アプリケーションシステムに応じて必要な項目を設定すればよい。
また、本実施例においては、N年度のデータベースとして、N年度の申告書データ以外に、前年度申告書データ((N−1)年度の申告書データ)も記憶されている。本実施例では、前年度申告書データは、(N−1)年度からN年度への次年度繰り越しを行う際に、繰越管理部26によって、会計データなどと同時にN年度のデータベースとして記憶される。繰越管理部26の行う繰越処理については、後述する。なお、本実施例では、前年度申告書データのみを記載しているが、これに限らず、前々年度や前々前年度などのように任意の複数年度分の申告書データがあるようにしてもよい。
なお、本実施例では、他の装置が生成したデータの例として、会計データ(仕訳データなど),資産データ,会社情報データ,給与データを例にあげたが、これ以外に申告書作成において参照するデータまたは連動させるデータをさらに追加してもよい。また、これらのデータの全てを含む必要はなく、たとえば、仕訳データのみとしてもよい。
つづいて、本実施例の申告書作成処理について説明する。本実施例の申告書作成装置において、申告書だけでなく、申告書に添付する書類,関連する書類も含めて申告書類として作成するものとし、以下作成する書類を総称して申告書とよぶこととする。たとえば、本実施例では、消費税申告,法人税申告,償却資産申告書を申告書作成処理の作成対象の申告種別とする。各々の申告種別は、さらに細分化される。たとえば、消費税申告については、さらに、確定申告書,中間申告書(予定納税),中間申告書(仮決算),修正確定申告書,修正中間申告書(仮決算)などの申告書の種類に細分化される。法人税申告については、さらに、確定申告書,中間申告書,予定申告書,修正申告書さらに法人税申告時の添付書類である勘定科目内訳明細書,法人事業概況説明書などの申告書の種類に細分化される。償却資産申告書は、細分化されないため種類も償却資産申告書とする。なお、本実施例においては、法人税申告に会社事業概況書を含めていないが、会社事業概況書も作成対象としてもよい。さらに、本実施例では消費税申告および法人税申告を例として説明しているが、他の申告書、例えば、地方税申告などでも実施可能である。
図6は、本実施例の申告書作成処理の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、操作者の入力部2の操作により本実施例の申告書作成部10が起動し、申告書作成処理が開始される。申告書作成処理が開始されると、集計条件設定部11が、表示部4に申告書の種類(申告書類の種類)の入力を促す画面を表示し、入力部2からの操作者による入力を受け付ける(ステップS1)。図7は、申告書の種類の入力画面の一例を示す図である。図7は、消費税申告書の確定申告書を選択するときの例であり、段階的に選択できるような入力受付画面としている。この入力受付画面は一例であり、申告書作成装置の作成対象の申告書が選択できるようなものであればどのようなものでもよい。
つぎに、集計条件設定部11は、ステップS1で入力された申告書の種類に応じて表示部4に集計条件の入力を促す画面を表示し、入力部2からの操作者による集計条件の入力を受け付ける(ステップS2)。このときに入力される集計条件の項目は、集計期間,作成方法(提出済みの申告書を元に作成するか否か),種類別集計条件である。集計期間,作成方法は、申告書の種類により指定が必要となる項目である。種類別集計条件は、申告書の種類ごとに設定するその申告書類の作成のために必要な条件である。これらの集計条件の入力を促す画面を申告書の種類ごとにあらかじめ設定しておくこととする。
図8−1,8−2に、ステップS2において表示される消費税申告の確定申告書および法人税申告の確定申告書の集計条件の入力受け付け画面の一例を示す。図8−1に示す画面では、集計期間,申告方法,計算方式,仕入控除税額に関する明細書の税処理,科目明細書の集計設定,申告書・付表の修正のそれぞれの項目について入力を受け付ける。図8−1のうち、集計期間以外の項目は、上述した種類別集計条件である。
図8−2の画面では、作成方法,作成条件,減価償却資産の作成方法のそれぞれの項目について入力をうけつける。作成方法としては、提出済みの申告書を元に作成する(提出済みの申告書のコピーを編集して作成する)か否かを選択するものとし、提出済みの申告書を元に作成する場合には、さらにどの申告書を作成元とするかを選択する。このときの作成元の申告書は、後述の申告書インデックステーブルを参照して提出済みの申告書のなかから選択できるようにする。これらの表示画面および表示項目は一例であり、申告書作成に必要な条件が入力されるようになっていればどのような画面としてもよい。
つぎに、集計条件設定部11は、記憶部3のインデックステーブルを検索し、入力された申告書の種類および集計期間に対応する申告書データがインデックステーブルに存在するか否かを判定する(ステップS3)。図9は、本実施例のインデックステーブルの一例を示す図である。インデックステーブルは記憶部3に保持されており、申告書作成装置の初回の起動時においては、項目欄のみが生成されているものとする。インデックスデータは、図9に示すように、作成された申告書を識別するためのID(IDentifier),申告書の種別,申告書の種類,集計期間(集計開始年月日,集計終了年月日),提出済みであるか否かを示すデータ状態などの項目を含む。
また、本実施例においては、前述のようにインデックステーブルにおいてデータ状態が「提出済み」となっている申告書をステップS2の作成方法の入力画面で作成元として選択できるようにしている。提出済みの申告書のみを作成元とするのは、提出済みでない申告書を作成元としてデータを作成すると、未修正の誤ったデータなどを含む可能性があるためである。データ状態の項目については、初回にIDが割り当てられた時点では、「編集中」と書き込むこととし、その申告書が提出された時点で、「提出済み」に変更する。制御部1の標準機能などによって、記憶部3のインデックスデータを読み出して更新することにより、提出済みに変更する。たとえば、制御部1の標準機能であるエディタにより記憶部3からインデックスデータを読み出し、直接編集してふたたび記憶部3に書き込む。なお、ここではデータ状態を「提出済み」と「編集中」としたが、提出済みか否かを示す情報は、フラグに限らずどのようなものを用いてもよい。
入力された申告書の種類および集計期間に対応する申告書が申告書インデックステーブルに存在すると判断した場合(ステップS3 Yes)には、集計条件設定部11は、さらに、ステップS2で、作成方法として提出済みの申告書を元にすると入力されたか否かを判断する(ステップS6a)。提出済みの申告書を元にすると入力されたと判断した場合(ステップS6a Yes)にはステップS8へすすむ。提出済みの申告書を元にしないと入力されたと判断した場合(ステップS6a No)には、集計条件設定部11は、その対応する申告書の申告書データをデータベース管理部15経由で記憶部3のN年度データベースから読み出し、記憶部3に保持する(ステップS4)。そして、集計・連動部12は、集計条件設定部11から、入力された申告書の種類を受け取り、その申告書の作成に用いるN年度データベース上の対象データ(その申告書の作成に使用する連動データおよび参照データ)を用いて集計を行い、集計結果に基づいて記憶部3に保持された申告書データを更新して記憶部3の一次使用領域に書き込む(ステップS5)。
ここで、ステップS5における集計について具体的に説明する。まず、財務アプリケーションシステムの他の装置でも使用が想定されるような共通的な処理についてデータベース管理部15において、集計条件ごとにモジュール化をしておく。そして、モジュール化されている処理については、集計・連動部12が集計を行わずに、データベース管理部15が集計して、その結果を集計・連動部12に送出する。具体的には、まず、集計・連動部12は、対象データの取得指示または対象データの集計結果を取得するための集計条件の指示をデータベース管理部15に送る。データベース管理部15は、対象データの取得の指示である場合には、指示された対象データを読み出して集計・連動部12に送出する。対象データの集計結果を取得するための集計条件の指示であった場合には、その集計条件に対応するそのモジュールを実行することにより、集計結果を算出して、その集計結果を集計・連動部12に送出する。
そして、共通的な集計処理以外の集計処理は、集計・連動部12が、データベース管理部15から取得した対象データ,取得した集計結果を用いて行う。集計・連動部12の集計処理の方法(集計を行う算出式など)については、あらかじめ申告書ごとに定められており、集計・連動部12が保持しているものとする。
たとえば、消費税申告書の作成においては、「仕入れ金額上位10件の明細」を求めるが、これについては、データベース管理部15が集計を行う。集計・連動部12は、「仕入れ金額上位10件の明細」の取得をデータベース管理部15に指示し、データベース管理部15は、N年度データベースの会計データを検索して、仕入れ金額の上位10件に相当する仕訳データなどを収集して、集計・連動部12に出力する。
なお、申告書の種類ごとに対象データが異なるが、対象データと申告書種類の対応は集計・連動部12が保持しているものとする。なお、対象データと申告書種類の対応は、記憶部3にテーブルを設けて、テーブルに対象データと申告書種類の対応を格納しておき、そのテーブルを参照して対応する対象データを取得するようにしてもよい。
一方、入力された申告書の種類および集計期間に対応する申告書が申告書インデックステーブルに存在しないと判断した場合(ステップS3 No)には、集計条件設定部11は、さらに、ステップS2で、作成方法として提出済みの申告書を元にすると入力されたか否かを判断する(ステップS6)。提出済みの申告書を元にしないと入力されたと判断した場合(ステップS6 No)には、空の申告書データ(項目の設定のみで各項目の内容が空白のデータ)を作成して記憶部3に保持し、その申告書データに新たなIDを割り当る(ステップS7)。そしてインデックスデータに、レコード追加し、割り当てたID,ステップS1およびステップS2で入力された内容を書き込み、ステップS5にすすむ。データ状態については、「編集中」と書き込む。
提出済みの申告書を元にすると入力されたと判断した場合(ステップS6 Yes)には、ステップS2において元にする申告書として選択された申告書のデータをデータベース管理部15経由で、記憶部3のN年度データベースから読み出し、記憶部3に保持し(ステップ8)、ステップS5にすすむ。
ステップS5が終了すると、編集部13が、記憶部3からステップS5で作成された申告書データを読み出し、読み出したデータを編集用のフォーマットに成形して、表示部4に表示する(ステップS9)。つぎに、編集部13は、操作者による入力部2の操作により編集内容の入力を受け付け、入力された内容に基づいて記憶部3の一次記憶領域に記憶されている申告書データを更新する(ステップS10)。
つぎに、終了処理部14は、終了,条件変更,再集計,登録のいずれかの選択を促す画面を表示部4に表示して操作者の入力部2の操作による選択を受け付ける(ステップS11)。終了が選択された場合(ステップS11 終了)には、さらに、終了処理部14は、「登録して終了」か「登録せずに終了」かの選択を促す画面を表示部4に表示し、操作者の入力部2の操作による選択を受け付ける(ステップS12)。「登録して終了」が選択された場合(ステップS12 Yes)には、終了処理部14は、さらに提出済みとするか否かの選択を促す画面を表示部4に表示して、操作者の入力部2の操作による選択を受け付ける(ステップS13)。提出済みとしないと選択された場合(ステップS13 No)には、ステップS15へすすむ。提出済みとすると選択された場合(ステップS13 Yes)、登録した申告書に対応する記憶部3のインデックスデータのデータ状態欄を提出済みに更新する(ステップS14)。そして、終了処理部14は、記憶部3の一次記憶領域に記憶された申告書データをデータベース管理部15経由でデータベースに書き込む(ステップS15)。
また、ステップS12で、操作者の入力部2の操作により「登録せずに終了」と選択された場合(ステップS12 No)には、そのまま終了する。なお、この例ではステップS12とステップS14を別々にしたが、これらをひとつにして、「登録して終了」、「登録せずに終了」および「提出済みとする」、「提出済みとしない」の2組の選択をひとつの画面で入力できるようにしてもよい。
ステップS11において、登録を行うと選択された場合(ステップS11 登録)には、さらに提出済みとするか否かの選択を促す画面を表示部4に表示して、操作者の入力部2の操作による選択を受け付ける(ステップS13a)。提出済みとしないと選択された場合(ステップS13a No)には、ステップS15aへすすむ。提出済みとすると選択された場合(ステップS13a Yes)、登録した申告書に対応する記憶部3のインデックスデータのデータ状態欄を提出済みに更新する(ステップS14a)。そして、終了処理部14は、記憶部3の一次記憶領域に記憶された申告書データをデータベース管理部15経由でデータベースに書き込む(ステップS15a)。そしてステップS10に戻りステップS10以降の処理を再度行う。
また、ステップS11において、集計条件変更を行うと選択された場合(ステップS11 条件変更)には、ステップS2に戻りステップS2以降の処理を再度行う。再集計を行うと選択された場合(ステップS11 再集計)には、ステップS5に戻りステップS5以降の処理を再度行う。
なお、図6には、印刷の処理については記載していないが、たとえば、ステップS9において、終了処理部14が、終了,条件変更,再集計,登録のいずれかの選択以外に、印刷実行の指示を受け付ける画面表示を行い、操作者が入力部2の操作により印刷実行の指示のあった場合に、申告書データを所定のフォーマットで印刷するようにすればよい。また、これに限らず、他のステップで印刷を実行できるようにしてもよい。
なお、本実施例においては、元にする申告書を提出済みの申告書のみとしたが、これに限らず、提出済みでない申告書も含めて作成済みの申告書を元にできるようにしてもよい。この場合には、ステップS2において、提出済みの申告書のかわりに作成済みの申告書のなかから元にする申告書を選択するようにすればよい。
つづいて、本実施例の繰越管理部26について説明する。図10は、本実施例の繰越管理部26の機能構成例を示す図である。図10に示すように、本実施例の繰越管理部26は、繰越の種類などの入力を受け付ける入力受付部31と、次年度繰越の処理を行う繰越処理部32と、再繰越の処理を行う再繰越処理部33と、で構成される。
本実施例においては、次年度繰越と再繰越の2つの繰越に対応する処理を行う。次年度繰越は、たとえば、年度初めにその年度の会計データの入力をはじめて行うとき、または、年度末に次年度の財務処理を行うとき、などに行う繰越処理である。処理の内容としては、N−1年度のデータのうちN年度に必要な全てのデータを繰越処理する。たとえば、会社情報は、年度によって変更されるものではないため、そのまま(N−1)年度の内容が複写される。また、たとえば、会計データに関しては、(N−1)年度の期末の残高が、N年度の期首残高として複写される。どのデータを繰越すかについては、あらかじめ定めておくこととする。
このような次年度繰越処理は従来の財務アプリケーションでも行われてきたが、次年度の財務処理に必要なデータのみが複写等されるのが一般的である。本実施例においては、N年度の財務処理に必要なデータのみでなく、申告書作成システムで作成された(N−1)年度の申告書データについても、前年度申告書データとしてN年度のデータベースに複写する。このように前年度申告書データを繰越と同時にN年度データベースに含めてしまうことにより、申告書の作成を、前年度の申告書データを元に行う場合と、今年度の申告書データを元に行う場合とで操作を統一することができ、運用が簡易になる。
一方、再繰越処理は、決算書を提出するなどにより、決算処理が確定した時点で行う繰越処理であり、次年度繰越の時点では不確定であった項目を確定された数値に置き換えるための繰越処理である。再繰越で書き換えるデータは、本実施例においては、会計データ,資産データ,給与データ,前年度申告書データである。会社情報データについては、再繰越処理によって変わらないために再繰越の項目とはしていない。
なお、再繰越を行うデータは、これに限らず、その財務アプリケーションシステムに応じて、適切に設定すればよい。たとえば、会社情報データに再繰越で変わる可能性のある項目がある場合などには、会社情報データも再繰越の対象としてもよい。
図11は、本実施例の繰越管理部26が行う繰越処理の一例を示すフローチャートである。まず、操作者の操作により、繰越管理部26が起動される。そして、図11に示すように、入力受付部31が、繰越元のデータベースの入力を促す画面を表示し、操作者の入力部2による入力を受付ける(ステップS21)。
つぎに、入力受付部31が、次年度繰越か再繰越かの選択を促す画面を表示部4に表示し、操作者の入力部2による操作による入力を受付ける(ステップS22)。そして、入力受付部31は、次年度繰越の選択を受付けた場合(ステップS22 次年度繰越)には、繰越処理部32に次年度繰越を行うよう指示し、繰越処理部32は、(N−1)年度データベースから、あらかじめ定められた次年度繰越の対象のデータを読み出し、記憶部3の一次記憶領域に保持する(ステップS23)。そして、繰越処理部32は、データベース管理部15経由でN年度データベースを作成して、記憶部3に保持したデータをN年度データベースに書き込む(ステップS24)。
一方、再繰越の選択を受付けた場合(ステップS22 再繰越)には、入力受付部31は、繰越先データベースの選択を促す画面を表示部4に表示し、操作者の入力部2による入力を受付け、再繰越処理部33に再繰越を行うよう指示する(ステップS25)。再繰越処理部33は、ステップS21で指定されたデータベースから、会社情報以外のデータを読み出し、記憶部3の一次記憶領域に保持する(ステップS26)。そして、再繰越処理部33は、データベース管理部15経由で記憶部3に保持したデータをステップS25で選択されたデータベースの対応する部分に上書きする(ステップS27)。
なお、ここでは、繰越管理部26を、申告書作成部10とは独立した装置の制御手段として説明したが、これに限らず、申告書作成部10と繰越管理部26を1つの装置の制御手段として統合してもよい。そして、統合した装置の起動時に、申告書作成処理と繰越処理のどちらを行うかを選択できるようにすればよい。
また、本実施例においては、共通的な管理を行うデータベース管理部15を用いて、データベースの管理および共通的な集計を行うようにしたが、データベース管理部15を申告書作成部10のなかに含むようにしてもよい。
このように、本実施例においては、申告書作成に関係する財務アプリケーションシステムにおいて、各装置は、生成する財務データを年度単位で管理するようにし、繰越管理部が、次年度繰越および再繰越においてN年度のデータベースには(N−1)年度の申告書データ(前年度申告書データ)を含んで繰越すようにした。そして、申告書作成システムにおいては、前年度申告書データを含む申告書データを元に新たな申告書を作成できるようにした。このため、申告書作成処理において、関連する財務データの内容の反映と繰越処理を簡易な運用で実現することができる。また、年度管理としているため、集計方法や様式の整合がとりやすく、煩雑な様式管理を不要とすることができる。
図12は、実施例2の申告書作成部10aの機能構成例を示すブロック図である。本実施例の申告書作成部10aは、図1と同様の計算機システム上で動作する。また、本実施例の財務アプリケーションシステムの構成例は、図3において申告書作成部10を申告書作成部10aに替える以外は、実施例1と同様である。図12に示すように、本実施例の申告書作成部10aは、図2の申告書作成部10に、スナップショット処理部34を追加しているが、それ以外は実施例1の申告書作成部10と同様である。実施例1と同様の機能のものは、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例における処理は、スナップショット処理以外は、実施例1と同様である。以下、実施例1と異なる部分のみ説明する。
まず、本実施例のスナップショットデータについて説明する。本実施例のスナップショットデータは、申告書の種類ごとに、作成済みの申告書に対して、その申告書を作成した時点のデータベース上の申告書作成に関連するデータ(会計データなど)を保存したデータである。申告書の作成時には、前述のとおり、会計データなど他の装置の生成したデータベース上のデータを用いる。一方、会計データなどは、日々更新されており、過去に作成した申告書に対して、その申告書が元にした会計データそのものを確認することができない。したがって、元になる会計データなどを参照したい場合には、その時点のデータを保存しておく必要がある。スナップショットデータは、そのためのデータである。なお、本実施例では、スナップショットデータとして申告書作成に関連するデータを保存することにしたが、これに加えてその申告書の申告書データも保存するようにしてもよい。なお、本実施例では、スナップショットデータ,Hash値管理テーブルをデータベース管理部15経由でデータベースに記憶することとしたが、これに限らず、データベースとは別に記憶部3に記憶するようにしてもよい。
本実施例においては、申告書作成処理が開始された時点で、その時点のデータベース上の対象データをコピーし、スナップショットデータとしてデータベースに保存する。スナップショットデータは、作成された申告書ごとに保存される。しかし、1つの申告書の作成のための申告書作成処理が数日にわたって行われる可能性もあり、処理の開始時点でスナップショットデータを生成すると、申告書作成処理のたびに生成されることになり1つの申告書に対してもスナップショットデータが複数作成されてしまう。
このため、本実施例においては、申告書作成に関連するデータ(以下、対象データという)ごとに、同一の申告書に前回のスナップショットデータに記憶されているものから更新されているか否かを判断し、更新されていない場合はスナップショットデータは新たに作成しない。スナップショットを生成する時点で、対象データのHash値を算出する。そして、記憶されているHash値と算出したHash値が異なる分類のデータのみを保存するようにする。
具体的には、本実施例では、作成された申告書に対して割り当てられているIDと対象データのHash値を関連付けて記憶するものとする。このIDは、実施例1で説明した図6の申告書作成処理のステップS7において割り当てられるID(インデックステーブルに記憶されるID)である。図13は、IDごとに対象データとHash値を管理するHash値管理テーブルの一例を示す図である。このように、IDごとに、そのIDに対応する対象データについてそれぞれHash値が記憶されている。
また、大きな会計データのような場合には、月ごとに分割したデータごとにHash値を生成するようにして、スナップショットデータを保存する処理時間を短くすることもできる。さらに、月や区分などで対象データを細分化し、それぞれについてHash値を保存することで、更新の対象となるデータを細かく設定できるようになる。それにより、対象データ内にある不要なデータを減らせるので、処理時間の短縮や、少ないリソースで実行することができるようになる。その場合、図13において、月や区分などを表す列を追加してもよい。
図14は、本実施例のスナップショットデータの保存および更新に関する処理の一例を示すフローチャートである。まず、スナップショット処理部34は、集計条件設定部11から申告書作成処理の対象として入力された申告書のIDを取得する(ステップS31)。具体的には、申告書作成部10aの起動後に、集計条件設定部11が図6のステップS1〜ステップS3の処理を行い、ステップS3でインデックステーブルに存在する申告書であると判断された場合には、インデックステーブルに記憶されているその申告書に対応するIDをスナップショット処理部34に渡す。ステップS3でインデックステーブルに存在する申告書でないと判断された場合には、集計条件設定部11はステップS7のIDの割り当て後に、その割り当てたIDをスナップショット処理部34に渡す。
つぎに、スナップショット処理部34は、そのIDに対応する申告書の種類に基づいて、その申告書の種類に対応する対象データのそれぞれについてHash値を計算する(ステップ32)。申告書の種類と対象データの対応は、スナップショット処理部34が保持しているものとする。たとえば、消費税申告書の確定申告書の申告書作成処理において、会計データ,会社情報データの2つを用いて集計を行う場合には、この2つが対象データとなる。
つぎに、スナップショット処理部34は、記憶部3に記憶されているHash値管理テーブルを検索して、集計条件設定部11から取得したID(以下、選択IDという)と一致するIDのデータが存在するか否かを判断する(ステップS33)。一致するIDのデータが存在すると判断した場合(ステップS33 Yes)は、スナップショット処理部34は、Hash値管理テーブルから、選択IDに対応するすべてのデータをよみだし、まず、はじめの対象データのHash値が、ステップS32で算出したその対象データのHash値と同じか否かを判断する(ステップS34)。ステップS32で算出したHash値と同じでないと判断した場合(ステップS34 No)には、スナップショット処理部34は、その対象データのスナップショットデータを更新する(ステップS35)。具体的には、スナップショット処理部34はデータベース管理部15経由でデータベース上のその対象データを読み出し、複製を作成して、スナップショットデータとしてデータベース管理部15経由でデータベースに書き込む。そして、記憶部3のHash値管理テーブルの選択IDのその対象データのHash値の欄をステップS32で計算した値に更新する(ステップS36)。
つぎに、選択IDに対応するすべての対象データについて、ステップS34〜ステップS36の処理が行われた場合には、処理を終了し、選択IDに対応する対象データのうち処理が行われていない対象データが残っている場合には、ステップS34に戻る。このとき、はじめの対象データのかわりに処理が行われていない対象データについてステップS34〜ステップS36の処理を行う(ステップS37)。
また、ステップS34で、ステップS32で算出したその対象データのHash値と同じと判断した(ステップS34 Yes)場合には、ステップS37にすすむ。
また、ステップS33で、一致するIDのデータが存在しないと判断した場合(ステップS33 No)は、選択IDに対応するすべての対象データのスナップショットデータを保存する(ステップS38)。具体的には、スナップショット処理部34はデータベース管理部15経由でデータベース上の選択IDに対応するすべての対象データを読み出し、複製を作成して、スナップショットデータとしてデータベース管理部15経由でデータベースに書き込む。
つぎに、スナップショット処理部34は、データベース管理部15経由でデータベース上のHash値管理テーブルに選択IDに対応するデータを登録する(ステップS39)。具体的には、スナップショット処理部34は、データベース管理部15経由でデータベースにHash値管理テーブルに新しいレコードを追加し、IDの欄には選択IDを、対象データの欄にはそのIDに対応する対象データを、Hash値の欄にはステップS32で算出した対象データごとのHash値を、それぞれ書き込む。
なお、本実施例では、対象データごとにHash値を算出して、更新されているか否かを判定するようにしたが、対象データをいくつかあわせたもの(たとえば、会計データと資産データ)を1つの対象データ分類とし、その分類ごとにHash値を生成して、その分類単位で更新されたか否かを判定するようにしてもよい。分類の際、同時に更新される可能性の高いものを同一分類としておくと、算出するHash値の数が減り、処理時間を削減することができる。
なお、本実施例では、Hash値を算出して、対象データの更新の有無を判断するようにしたが、これに限らず、たとえば、対象データのタイムスタンプを用いるなど、更新が判断できる方法であれば、どのような方法を用いて判断するようにしてもよい。
なお、本実施例では、スナップショットデータ,Hash値管理テーブルをデータベース管理部15経由でデータベースに記憶することとしたが、これに限らず、データベースとは別に記憶部3に記憶するようにしてもよい。
このように、本実施例においては、実施例1と同様の処理に加え、申告書ごとに、その申告書が作成された時点の申告書作成に関連するデータをスナップショットデータとして保存するようにした。さらに、ひとつの申告書に対して1式の対象データのみを保存することとし、2回目以上に同一の申告書に対して、申告書作成処理が行われるときには、前回のスナップショットデータと更新があった対象データのスナップショットデータのみを更新するようにした。このため、実施例1の効果に加え、さらに、申告書作成時点の会計データなどの関連データを正しく参照することができる。
図15は、実施例3の申告書作成システムの構成例を示す図である。図15に示すように、本実施例では、データベースを保持している計算機システムであるサーバ41と、申告書作成処理を行う計算機システム(端末)であるWS(ワークステーション)42−1〜42−6で構成されている。実施例1または実施例2と同様の機能のものは同一の符号を付して説明を省略する。
図16は、本実施例の申告書作成システムを構成するサーバ41とWS42−1〜42−6の機能構成例を示す図である。本実施例のWS42−1〜42−6は、実施例1の図1で示した計算機システムと同様である。そして、WS42−1〜42−6のそれぞれが、実施例2の計算機システムから、データベース管理部15と記憶部3に記憶されているN年度データベース,インデックスデータ,スナップショットデータを除いた構成となる。また、他の財務アプリケーションについても、同様の機能分担となっており、各財務アプリケーションは、記憶部3の替わりに、ネットワーク経由でサーバ41の記憶部3aに各々の生成したデータを書き込む。
サーバ41は、制御部1a,記憶部3a,通信部5aを備える計算機システムである。そして、サーバ41においては、データベース管理部15が記憶部3aのN年度データベースの管理を行う。データベース管理部15の機能は、集計・連動部12から指示を受け取る替わりに通信部5aから指示を受け取る以外は、実施例1または実施例2のデータベース管理部15と同様である。記憶部3a上のN年度データベースは実施例1または実施例2の記憶部3上のN年度データベースと同様である。WS42−1〜42−6の通信部5とサーバ41の通信部5aは、それぞれ同一のLAN(Local Area Network)またはインターネットなどのネットワークに接続している。
以下、実施例1または実施例2と異なる部分のみ説明する。まず、本実施例の申告書作成処理について説明する。本実施例の申告書作成処理は、実施例1の図6で示したフローチャートのうち、データベース管理部15を経由する動作,インデックスデータに対する動作(検索、書き込みなど)を、それぞれ通信部5,LANまたはインターネット,通信部5a経由とする。また、記憶部3のN年度データベース,インデックスデータの替わりに、記憶部3aのN年度データベース,インデックスデータを用いる。たとえば、図6のステップS4の処理では、集計条件設定部11は、通信部5,ネットワーク,通信部5a,データベース管理部15経由で記憶部3aのN年度データベースから申告書データを読み出す。これら以外の処理については、実施例1と同様である。
本実施例の繰越管理部26についても、申告書作成処理と同様に、WS42−1〜42−6が備える。そして、実施例1の図11で示した繰越処理において、データベース管理部15を経由する動作を、通信部5,ネットワーク,通信部5a経由とする。それ以外の処理は実施例1と同様である。
また、本実施例のスナップショットデータの保存および更新に関する処理は、実施例2の図14で説明した処理において、データベース管理部15を経由する動作,スナップショットデータに対する動作を、通信部5,ネットワーク,通信部5a経由とする。それ以外の処理は実施例2と同様である。
なお、本実施例においては、WS42−1〜42−6に実施例2で説明した申告書作成部10aの機能を持たせるようにしたが、これに限らず、WS42−1〜42−6に実施例1の申告書作成部10の機能をもたせるようにしてもよい。この場合の申告書作成処理および繰越処理については、本実施例と同様である。
なお、図16の例では、1台のサーバ41を用いる構成としたが、複数の同様の構成をもつサーバが同一の年度別データベースの複製を保持するようにしてもよい。この場合、サーバが故障しても動作ができ、耐久性を高めることができる。また、年度別データベースを、たとえば年度ごとにまたは財務データの種類ごとに保持するサーバを分けてデータを分散させるようにしてもよい。この場合、サーバの負荷を分散させることができる。
このように、本実施例においては、財務データを記憶するデータベースをサーバ41が保持し、申告書作成装置の機能を備えるWS42−1〜42−6が、ネットワーク経由でサーバにアクセスして申告書を作成するようにした。このため、複数のWS42−1〜42−6が同一のデータを用いて申告書作成を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる申告書作成方法、申告書作成装置、申告書作成システム、および申告書作成プログラムは、他の財務アプリケーションで作成されたデータを用いて申告書の作成を行う財務アプリケーションシステムに有用であり、特に、作成済みの申告書,最新の財務データをもとに、新たな申告書を作成する財務アプリケーションシステムに適している。
実施例1の申告書作成方法を実現するための申告書作成装置としての機能を備え、本発明にかかる実施例の申告書作成プログラムを実行可能な計算機システムの構成例を示す図である。 実施例1の申告書作成装置の機能構成例を示すブロック図である。 財務アプリケーションシステムの構成例を示す図である。 会社情報データの項目の一例を示す図である。 仕訳データの項目の一例を示す図である。 申告書作成処理の一例を示すフローチャートである。 申告書の種類の入力画面の一例を示す図である。 消費税申告の確定申告書の集計条件の入力受け付け画面の一例を示す図である。 法人税申告の確定申告書の集計条件の入力受け付け画面の一例を示す図である。 インデックステーブルの一例を示す図である。 繰越管理部の機能構成例を示す図である。 繰越処理の一例を示すフローチャートである。 実施例2の申告書作成装置の機能構成例を示すブロック図である。 Hash値管理テーブルの一例を示す図である。 スナップショットデータの保存および更新に関する処理の一例を示すフローチャートである。 実施例3の申告書作成システムの構成例を示す図である。 サーバとWSの機能構成例を示す図である。
符号の説明
1,1a 制御部
2 入力部
3,3a 記憶部
4 表示部
5,5a 通信部
6 印刷部
7 システムバス
10 申告書作成部
11 集計条件設定部
12 集計・連動部
13 編集部
14 終了処理部
15 データベース管理部
21 仕訳データ処理部
22 資産データ処理部
23 マスタ管理部
24 決算書作成部
25 給与管理部
26 繰越管理部
31 入力受付部
32 繰越処理部
33 再繰越処理部
34 スナップショット処理部

Claims (8)

  1. 各年度の財務データを作成するための財務アプリケーションにより生成された財務データを記憶部に保持し、申告書作成装置が前記財務データに基づき申告書作成を行う、財務アプリケーションシステムにおける申告書作成方法であって、
    作成した各申告書を識別する申告書IDと、作成した各申告書の種類、集計期間および各申告書が提出済みであるか否かを示す情報を含む各種インデックス情報とが対応付けられたインデックステーブルと、
    前記申告書ID毎に、申告書の作成に用いられる財務データを特定するための対象データが対応付けられた管理テーブルと、
    を前記記憶部に有し、
    データベース管理部が、年度単位のデータベースである年度データベースを前記記憶部に構築し、前記財務アプリケーションにより生成された財務データをそのデータの属する年度の年度データベースに記憶する年度管理ステップと、
    年度データベースの次年度繰越において、繰越管理部が、前記記憶部から、繰越元の年度の財務データとともに繰越元の年度の申告書データを読み出し、前記読み出したデータを繰越先の年度の年度データベースに書き込む次年度繰越ステップと、
    前記申告書作成装置の集計条件設定部が、作成する申告書の種類および集計期間を含む集計条件を取得する集計条件取得ステップと、
    前記申告書作成装置の集計連動部が、前記集計条件に基づいて、前記データベース管理部に年度データベースのデータの取得または年度データベースのデータの集計を指示するデータ取得指示ステップと、
    前記データベース管理部が、前記集計連動部から前記データ取得指示ステップの指示によるデータ取得の指示があった際に、作成する申告書の種類および集計期間を含む集計条件に合致するインデックス情報が前記インデックステーブルに存在する場合には、作成する申告書の年度データベースから、前記合致するインデックス情報の申告書データを読み出して前記集計連動部に返信し、一方で、前記集計連動部から前記データ取得指示ステップの指示によるデータの集計の指示があった際には、申告書の作成に用いられる財務データを、作成する申告書に合致するインデックス情報に対応付けられた申告書IDに対応する前記管理テーブルに記憶された対象データを用いて特定し、作成する申告書の年度の年度データベースから当該特定した財務データを読み出し、読み出した財務データを前記集計連動部に返信するデータベース読み出しステップと、
    前記集計連動部が、前記データベース管理部から返信された申告書データおよび財務データを集計し、さらに集計した結果に基づいて、作成する申告書の各項目を更新することで、申告書データを生成する申告書データ作成ステップと、
    前記申告書作成装置の編集部が、前記生成された申告書データを出力し、該申告書データに対する編集指示を受け付け、受け付けた編集指示に従って、該申告書データを更新する申告書データ更新ステップと、
    前記申告書作成装置の終了処理部が、前記更新された申告書データをその年度の年度データベースに書き込む申告書データ登録ステップと、
    を含むことを特徴とする申告書作成方法。
  2. 前記申告書作成装置の集計条件設定部が、
    さらに、提出済みの申告書を元に申告書データを作成するか否かを示す作成方法を取得し、
    さらに、前記集計条件に対応する申告書が、すでに提出済みであると判断した場合に、その提出済みの申告書の申告書データを前記年度データベースから読み出し保持する読み込みステップと、
    前記集計条件に対応する作成対象申告書が、提出されていないと判断し、かつ、前記作成方法が提出済みの申告書を元に申告書データを作成することを指定している場合に、提出済みの申告書のなかから元にする申告書の選択を受け付け、選択された申告書に対応する申告書データを、作成する年度の年度データベースから読み出して保持する申告書データ取得ステップと、
    前記集計条件に対応する作成対象申告書が提出されていないと判断し、かつ、前記作成方法が提出済みの申告書を元にしないことを指定している場合に、新たな空の申告書データを作成して保持する新規データ作成ステップと、
    を実行し、
    前記集計連動部が、
    前記データベース管理部から返信された申告書データおよび財務データを集計し、さらに集計した結果に基づいて、前記提出済みの申告書に対応する申告書データ、前記選択された申告書に対応する申告書データまたは前記新たな空の申告書データの各項目を更新することで、作成する年度の申告書データを生成することを特徴とする請求項1に記載の申告書作成方法。
  3. 前記申告書作成装置のスナップショット処理部が、前記集計条件取得ステップを開始してから前記申告書データ登録ステップを終了するまでの間に、作成対象の申告書の申告書IDに対応した前記財務データを年度データベースから読み出し、その財務データの複製を生成し、生成した複製を前記作成対象申告書に対応付けてスナップショットデータとして前記記憶部に記憶するスナップショットデータ記憶ステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の申告書作成方法。
  4. 前記スナップショット処理部が、前記作成対象申告書の申告書IDに対応した前記財務データの更新の有無を識別するための更新識別情報を求める更新識別情報算出ステップと、
    前記集計条件設定部が、前記作成対象申告書が作成済みでないと判断した場合に、前記更新識別情報を前記作成対象申告書に対応付けて前記記憶部に記憶する更新識別情報記憶ステップと、
    前記集計条件設定部により前記作成対象申告書が既に作成済みであると判断された場合に、スナップショット処理部が、前記記憶部から前記更新識別情報を読み出し、前記申告書IDに対応した前記財務データの種類ごとに前記更新識別情報算出ステップで求めた更新識別情報と前記読み出した更新識別情報とを比較し、比較結果が異なる財務データについてスナップショットデータを更新するスナップショットデータ更新ステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の申告書作成方法。
  5. データベース管理部が年度単位のデータベースである年度データベースを記憶部に構築し、各年度の財務データを作成するための財務アプリケーションにより生成された財務データをそのデータの属する年度の年度データベースに記憶する財務アプリケーションシステムにおいて、前記財務データに基づき申告書作成を行う申告書作成装置であって、
    作成する申告書の種類および集計期間を含む集計条件を取得する集計条件設定部と、
    前記集計条件に基づいて前記データベース管理部に、作成する申告書の種類に対応する作成する年度の申告書データの取得または集計期間に対応する財務データの集計を指示し、当該指示に対する応答として前記データベース管理部より得られた申告書データおよび財務データを集計し、さらに集計した結果に基づいて、取得した申告書の各項目を更新することで、申告書データを生成する集計連動部と、
    前記生成された申告書データを出力し、該申告書データに対する編集指示を受け付け、受け付けた編集指示に従って、該申告書データを更新する編集部と、
    前記更新された申告書データをその年度の年度データベースに書き込む終了処理部と、
    を備え
    前記集計条件設定部が、
    さらに、提出済みの申告書を元に申告書データを作成するか否かを示す作成方法を取得し、
    前記記憶部に前記集計条件に対応する申告書がすでに提出済みであると判断した場合に、その提出済みの申告書の申告書データを前記年度データベースから読み出し保持し、
    前記集計条件に対応する作成対象申告書が提出されていないと判断し、かつ、前記作成方法が提出済みの申告書を元に申告書データを作成することを指定している場合に、提出済みの申告書のなかから元にする申告書の選択を受け付け、選択された申告書に対応する申告書データを、作成する年度の年度データベースから読み出して保持し、
    前記集計条件に対応する作成対象申告書が提出されていないと判断し、かつ、前記作成方法が提出済みの申告書を元にしないことを指定している場合に、新たな空の申告書データを作成して保持し、
    前記集計連動部が、
    前記データベース管理部より得られた申告書データおよび財務データを集計し、さらに集計した結果に基づいて、前記提出済みの申告書に対応する申告書データ、前記選択された申告書に対応する申告書データまたは前記新たな空の申告書データの各項目を更新することで、作成する年度の申告書データを生成することを特徴とする申告書作成装置。
  6. 作成対象の申告書の申告書IDに対応した前記財務データを年度データベースから読み出し、その財務データの複製を生成し、生成した複製を前記作成対象申告書に対応付けてスナップショットデータとして前記記憶部に記憶するスナップショット処理部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の申告書作成装置。
  7. 前記スナップショット処理部が、前記作成対象申告書の申告書IDに対応した前記財務データの種類ごとにその財務データの更新の有無を識別するための更新識別情報を求め、
    前記集計条件設定部が、前記作成対象申告書が作成済みでないと判断した場合に、前記更新識別情報を前記作成対象申告書に対応付けて更新識別情報として前記記憶部に記憶し、
    前記スナップショット処理部が、前記集計条件設定部により前記作成対象申告書が既に作成済みであると判断された場合に、前記記憶部から更新識別情報を読み出し、前記申告書IDに対応した前記財務データの種類ごとに前記スナップショット処理部が求めた更新識別情報と前記読み出した更新識別情報とを比較し、比較結果が異なる財務データについてスナップショットデータを更新することを特徴とする請求項に記載の申告書作成装置。
  8. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の申告書作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする申告書作成プログラム。
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