JP5085375B2 - 誤操作防止用キャップ - Google Patents

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本発明は、容器口部に螺合して当該口部を封止する本体と、この本体の周りを空転すると共にその押しげによって当該本体と共に共回りする外装体とを有し、少なくとも容器口部からの取り外しが可能な、チャイルドプルーフキャップに代表される誤操作防止用キャップであって、その未開封状態を知らしめるための技術に関するものである。
従来の誤操作防止用キャップには、容器口部の上側に配置される天壁から筒壁が垂下して容器口部の外側面に着脱可能に螺合する本体と、この本体の天壁の上側に配置される天壁から筒壁が垂下して本体の筒壁の外側面を取り囲む外装体とで構成されるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭58−956号公報
こうしたキャップは、外装体を押し下げつつ回転させるという特殊な操作を行わないと開けることができないため、キャップの誤操作やいたずら等を効果的に防止するが、その外観を見ただけでは、実際にキャップを開ける時に既に開封された状態であるのか、未開封の状態であるのかを認識することができなかった。
また、キャップの未開封状態を視覚的に捉えるとしても、その判断が困難な場合があり、キャップを開けるにあたっての動作で未開封状態であったことを体感できることが好ましい。
本発明の目的とするところは、視覚的又は体感的に、その未開封状態を知らしめることができる新規な誤操作防止用キャップを提供することにある。
本発明は、容器口部の上側に配置される天壁を有し当該天壁から垂下する筒壁が容器口部の外側面に着脱可能に螺合する本体と、この本体の天壁の上側に配置される天壁を有し当該天壁から垂下する筒壁が本体の筒壁の外側面を取り囲む外装体とを有し、この外装体が本体の周りを空転すると共にその押し下げにより本体を共回りさせて、少なくとも容器口部からの取り外しが可能になる誤操作防止用キャップであって、本体の筒壁に、この本体の筒壁に破断可能に連結されて外装体の筒壁下端から視認可能な分離体を設けたことを特徴とするものである。
本発明に係る分離体を連結するにあたっては、外装体の筒壁下端からの押圧によって破断可能な複数の破断片を利用することができる。
また、本発明に係る分離体を連結するにあたっては、外装体の筒壁下端からの押圧によって破断可能な薄肉ラインを利用して、本体の筒壁の一部として形作ることもできる。
本発明に係る分離体としては本体の筒壁下端から垂下する側壁を有し当該側壁から外方に突出するフランジが形成されたものであって、このフランジの上面が外装体の下端面と対向する棚面を構成するものや、本体の筒壁よりも径方向外側に配置される側壁であって、この側壁の上端部と前記筒壁の下端部とが破断部を介して連結されており、前記側壁の上端面が外装体の下端面と対向する棚面を構成するものが挙げられる。
上記棚面は、外装体を本体に対して支持することを目的に、この外装体の下端面を接触させることができる他、外装体の押し下げに伴い当該外装体の筒壁下端面が押圧して、この筒壁からの分離体の分離を生起させるものである
また、本発明に係る側壁としては、例えば、容器口部を取り囲む筒壁であって、前記分離体を環状の部材として構成するものが挙げられる。このように、上記側壁が容器口部を取り囲む筒壁である場合、この側壁の周方向の少なくとも一箇所に、軸線方向に沿って伸びるスリットに代表される非連結部や、凹溝などによって薄肉に形成された破断可能部(破断ライン)を形成してもよい。この非連結部や破断可能部を設けた場合、本発明に係る分離体は、非連結部や破断可能部を基点として押し開きが可能になり、容器口部から容易に分離できる。また、上記非連結部が複数の場合、本発明に係る分離体は、板状の部材に代表される環状ではない部材として、容器口部周りの少なくとも一部に配置されるものとなる。
なお、本発明における「板状」の概念には、平板状のものや、容器口部の外周面に沿って湾曲するものが含まれ、また、分離体が複数存在する場合、分離体そのものの形状としては、板状のもの他に棒状のもの等の、様々な形状を採用することができる。
更に、本発明によれば、本体の筒壁と、外装体の筒壁とに、この外装体を押し下げたときに互いに協働して、その押し下げ状態を維持する係止部を設けることもできる。
係止部としては、外装体を押し下げたときに本体の筒壁に引っ掛かる構成、例えば、本体に設けた凸部又は凹部と、これに嵌合する外装体に設けた凹部又は凸部との構成又は凸部同士の係合を可能にした構成が挙げられる。
本発明によれば、キャップを開ける前は、本体に連結された分離体が外装体の筒壁下端から下側の所定位置に存在することを視認することで、使用者は、未開封状態であったことを視覚的に認識することができ、また、キャップを開ける際には、外装体の押下げによる本体と分離体との破断感や、使用者本人が直接分離体を引きちぎることで、未開封状態であったことを視覚的かつ体感的に認識することができる。
従って、本発明によれば、視覚的又は体感的に、その未開封状態を知らしめることができる新規な誤操作防止用キャップを提供することができる。
また、本発明に係る分離体として、本体の筒壁下端から垂下する側壁を有し当該側壁から外方に突出するフランジが形成されたものであって、このフランジの上面が外装体の下端面と対向する棚面を構成するものを採用し、或は、本体の筒壁よりも径方向外側に配置される側壁であって、この側壁の上端部と前記筒壁の下端部とが破断部を介して連結されており、前記側壁の上端面が外装体の下端面と対向する棚面を構成するものを採用することにより、外装体を本体に対して支持することを目的に、この外装体の筒壁下端面を接触させることができる他、外装体の押し下げで分離体を押し抜くにあたってのこうした作用を簡素な構成で実現することができる。
即ち、上記棚面を、外装体の押し下げに伴い当該外装体の筒壁下端面が押圧して、この筒壁からの分離体の分離を生起させるものとする場合、キャップを開けるにあたって外装体を押し下げると、外装体の筒壁下端面が分離体を押圧して本体の筒壁から押し抜くことで、使用者は、キャップを開けるにあたって行われる一連の動作で、未開封状態であったことを視覚的かつ体感的に認識することができる。
また、上述の側壁を、容器口部を取り囲む筒壁とすれば、本発明に係る分離体も、容器口部を取り囲む環状の部材としてなることから、分離体を取り外した後の廃棄処理が不要になると共に、容器口部に残った分離体により、開封後であることを継続的に知らしめることができる。
また、上述のように、上記側壁が容器口部を取り囲む筒壁である場合、側壁の周方向の少なくとも一箇所に、軸線方向に沿って伸びる非連結部又は破断可能部を形成すれば、分離体は非連結部又は破断可能部を基点としてその押し開きが可能になるので、筒壁から分離した分離体を容器口部から容易に取り除くことができる。
更に、本発明において、本体の筒壁と、外装体の筒壁とに、この外装体を押し下げたときに互いに協働して、その押し下げ状態を維持する係止部を設ければ、当該係止部の形状や寸法等を調整して好適な係合状態を選択することにより、外装体を引き上げ可能とする場合には、誤操作防止を維持するものとし、また、外装体を引き上げ不可とする場合には、通常のキャップとして機能させるものとするといった選択的な利用が可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の形態である誤操作防止用キャップ(以下、「キャップ」という)1を容器30と共に断面で示す作用図であり、図2は、本体に対して外装体3を上方に付勢するための手段を例示した要部斜視図である。
なお、図1は、キャップ1の中心軸(以下、「キャップ中心軸」)Oを基点に、図面に向かって右側にキャップ1の未開封状態を示し、図面に向かって左側にキャップ1の開封状態を示す。
符号2は、キャップ1の一部を構成する本体である。本体2は、容器30の口部(以下、「容器口部」という)31の上側に配置される天壁(以下、「本体側天壁」という)2aと、この本体側天壁2aから垂下して、容器口部31の外周をキャップ中心軸O周りに取り囲む筒壁(以下、「本体側筒壁」という)2bとを有し、合成樹脂等により一体に成形されている。
本体側筒壁2bの内周面には、容器口部31の外周面に形成されたおねじ部32に螺合するめねじ部2cが形成されている。これにより、本体2は、容器口部31に対して着脱可能に螺合することができる。
また、本体側天壁2aには、図2に示すように、変形及び復元の可能な弾性舌片2dが一体に設けられている。この弾性舌片2dは、後述の外装体3を上側に弾性支持するものであって、キャップ中心軸Oの周りに間隔を空けて複数形成されている。なお、弾性舌片2dは、その変形に際し、本体側天壁2aに形成された貫通孔h1に収納可能に形成される。また、本体側天壁2aの裏面には、シール部材(パッキン)Sが配置されており、このシール部材Sによって貫通孔h1の封止も行っている。
符号3も、キャップ1の一部を構成する外装体である。外装体3は、本体側天壁2aの上側に配置される天壁(以下、「外装体側天壁」という)3aと、この天壁3aから垂下して本体側筒壁2bの外側面を取り囲む筒壁(以下、「外装体側筒壁」という)3bとを有し、合成樹脂等により一体に成形されている。
外装体側筒壁3bの内周面には、本体側筒壁2bの外周面にキャップ中心軸Oを取り囲むように形成された周条突起2fと摺動可能に嵌合する周条溝3cが形成されている。また、外装体側天壁3aは、図1の右側半分に示すように、本体2に設けた弾性舌片2dによって上側に付勢されている。即ち、本体2は、外装体3を、隙間Cの間隔をもって、キャップ中心軸Oの周りを回転可能に支持する。
また、外装体側筒壁3bの内周面には、キャップ中心軸Oの周りに間隔を空けて複数のリブ3dが外装体側天壁3aから垂下するように一体に形成されている。これに対し、本体側筒壁2bの外周面には、キャップ中心軸Oの周りに、リブ3dと同様の間隔を空けて、本体側天壁2aからキャップ中心軸Oに沿って凹部2gが形成されている。この凹部2gに、リブ3dを係合させることができる。
このため、図1の左側半分に示すように、本体2の凹部2gと外装体3のリブ3dとをキャップ中心軸Oの周りに整列させた後、同図の符号D1に示す方向に、弾性舌片2dの付勢力(弾性力)に抗して外装体3を本体2に押し込むと、リブ3dが凹部2gに係合することで、本体2を空転していた外装体3は、本体2と一体的に共回りすることができる。
即ち、外装体3を押し下げながら回転させ、又は、外装体3を回転させながら押し下げることで、本体2と外装体3とは一体化して、通常のキャップと同様に開閉(開放)することができる。
なお、本形態では、本体2の弾性舌片2dを、その先端面(以下、「弾性舌片先端面」という)2eがキャップ1を閉めるときの回転方向と逆向きを指向するように設ける一方、図1の右側半分に示すように、外装体側天壁3aの裏面に、この天壁3aから一体に垂下して、外装体3を閉める方向に回転させたときに、弾性舌片先端面2eに突き当たる突起3pが設けられている。
この場合、図1の右側半分に示すように外装体3を押し下げることなく、キャップ1を開ける方向に回転させても、外装体3の突起3pが弾性舌片2dの斜面fに乗り上がって当該弾性舌片2dを押し下げるので、外装体3は本体2に対して空転する。このため、外装体3を押し下げることなく外装体3を開ける方向に回転させてもキャップ1を開けることはできない。
これに対し、図1の右側半分に示すように外装体3を押し下げることなく、キャップ1を閉める方向に回転させれば、同図に示す如く、外装体3の突起3pが弾性舌片先端面2eに突き当たるので、本体2は、外装体3と一体的に回転する。このため、外装体3を押し下げることなく外装体3を閉める方向に回転させればキャップ1を閉めることができる。
なお、本形態では、図1の左側半分に示すように、本体側天壁2aに、外装体3の押し下げにより、突起3pが嵌合する貫通孔h2が前述の貫通孔h1と別体に形成されている。これにより、外装体3を押し下げて突起3pを貫通孔h2に貫通させれば、本体2と外装体3とは一体化して、通常のキャップと同様に開閉することができる。即ち、かかる構成によれば、前述のリブ3d及び凹部2gと同様の機能を発揮させることができる。
加えて、本体側筒壁2bの下端面(以下、「本体側筒壁下端面」という)2hには、図1の右側半分に示すように、キャップ中心軸Oに沿って間欠配置された複数の破断片2rを介して分離体2vが一体に設けられている。破断片2rは、外部からの引っ張りや捩り等により一定の力が加わることで破断可能に構成されている。これにより、分離体2vは、様々な外力によって本体側筒壁下端面2hから分離させることができる。なお、破断片2rが破断する条件は、その厚みや長さ等を適宜設定することにより調整できる。
分離体2vは、破断片2rを介して本体側筒壁下端面2hから垂下して容器口部31を取り囲む筒状の側壁(筒壁)v1と、この側壁v1の下端から外方に突出するフランジv2とを一体に形成した環状の部材として構成されている。
側壁(筒壁)v1は、フランジv2が外装体側筒壁3bの下端面(以下、「外装体側筒壁下端面」という)3eよりも下方に位置するように延在し、フランジv2の上面は、外装体側筒壁下端面3eと対向する棚面2Lを構成する。この棚面2Lは、外装体3の押し下げに伴い当該外装体側筒壁下端面3eが押圧することにより、本体側筒壁2bからの分離体2vの分離を生起させる。
これにより、分離体2vは、外装体筒壁下端面3eから下側の所定位置に常時視認することができ、また、使用者本人が直接手を使うことで、或は、外装体3を押し下げて分離体2vの棚面2Lを外装体側筒壁下端面3eで押圧することで、図1の左側半分に示すように、本体側筒壁下端面2hから分離させることができる。
本形態に係るキャップ1によれば、キャップ1を開ける前は、外装体側筒壁下端面3eから下側の所定位置に分離体2vが存在することを視認することで、使用者は、未開封状態であったことを視覚的に認識することができ、また、キャップ1を開ける際には、使用者本人が直接分離体を引きちぎることで、或は、外装体3を本体2に押し下げたときに、その外装体側筒壁下端面3eが分離体2vを本体側筒壁下端面2bから押し抜くことで、使用者は未開封状態であったことを視覚的かつ体感的に認識することができる。
従って、キャップ1によれば、視覚的又は体感的に、その未開封状態を知らしめることができる新規な誤操作防止用キャップを提供することができる。
また、本形態の如く、分離体2vを、外装体側筒壁下端面3eからの押圧によって破断可能な複数の破断片2rを介して連結されたものとすれば、破断片2rの個数を増減することによって破断時に生じる衝撃等を適宜調整することができるので、キャップ1を開ける際に使用者が受ける感覚を自由に調整することができる。
なお、本発明に従えば、分離体2vを、外装体側筒壁下端面3eからの押圧によって破断可能な薄肉ラインにより、本体側筒壁下端面2hに形作られたものとしてもよい。薄肉ラインも、外部からの引っ張りや捩り等により一定の力が加わることで破断可能に構成されることから、薄肉ラインの厚みや幅等を増減することによって破断時に生じる衝撃等を適宜調整することができるので、キャップ1を開ける際に使用者が受ける感覚を自由に調整することができる。
更に、本形態の如く、分離体2vとして、本体側筒壁下端面2hから垂下する側壁v1を有し当該側壁v1から外方に突出するフランジv2が形成されたものであって、このフランジv2の上面が棚面2Lを構成するものを採用した場合には、外装体3の押し下げで分離体2vを押し抜くにあたっての上記作用効果を簡素な構成で実現することができる。
また、本形態の如く、上述の側壁v1を、容器口部31を取り囲む筒壁とすれば、同形態に係る分離体2vも、容器口部31を取り囲む環状の部材としてなることから、分離体2vを取り外した後の廃棄処理が不要になると共に、容器口部31に残った分離体2vにより、開封後であることを継続的に知らしめることができる。
また、本形態の如く、分離体2vが容器口部31を取り囲む環状の部材である場合、フランジv2と共に側壁v1の周方向(キャップ中心軸O周りの方向)に、キャップ中心線O方向に沿って伸びるスリットに代表される非連結部、又は凹溝などで構成される薄肉の破断可能部を形成してもよい。この場合、分離体2vは、非連結部又は破断可能部を基点として分離体の押し開きが可能になるので、本体側筒壁2bから分離した分離体2vを容器口部31から容易に取り除くことができる。
更に、本形態の外装体側筒壁3bの内周面には、本体側筒壁2bに設けた周条突起2fを利用して、外装体3を押し下げたときに周条突起2fが引っ掛かって、その押し下げ状態を維持する周条凹部3gが設けられている。周条突起2f及び周条凹部3gはそれぞれ、外装体3を押し下げたときに互いに協働して、その押し下げ状態を維持する係止部を構成する。
かかる構成によれば、係止部たる周条突起2fの突出寸法や周条凹部3gの深さ等を調整して好適な係合状態を設定することにより、外装体3を引き上げ可能とする場合(例えば、周条凹部3gを設けない場合)には、誤操作防止を維持するものとし、また、外装体3を引き上げ不可とする場合には、通常のキャップとして機能させるものとするといった選択的な利用が可能となる。
図3は、本発明の第二の形態であるキャップ10を容器30と共に一部断面で示す側面図であり、図4は、図3の要部断面図である。なお、第一の形態と同一部分は、同一符号をもって、その説明を省略する。
本形態は、分離体に非連結部を形成した場合の実施形態であり、図3の右側半分に示すように、本体側筒壁下端面2hの外縁に、キャップ中心軸Oに沿って延在する1つの非連結部を有するC字断面状の分離体20vが一体に設けられている。分離体20vは、本体側筒壁2bよりも径方向外側に配置された板状の側壁v1であって、この側壁v1の上端面における内縁が、容器口部(キャップ中心軸O)31周りに配置された少なくとも1つの破断部2rを介して本体側筒壁下端面2hの外縁と一体に連結されている。即ち、分離体20vは、容器口部31をキャップ中心軸O周りに帯状に取り囲んで、その合わせ部分をキャップ中心軸Oに沿って延在するスリットSとして開放するC字断面をした板状の部材である。
これにより、分離体20vは、スリットSを形成する2つの側端のうちの一方を摘んで、キャップ中心軸O周りに引っ張ると、本体側筒壁下端面2hから帯状に分離することができる。なお、本形態の分離体20vは、図3(a)の左側半分に示すように、スリットSを形成する分離体20vの2つの側端のうち、一方の下端隅部を斜めに切り欠いて、指を挿入して引っ掛けるための引っ掛け部Hが設けられている。
加えてこの場合、分離体20v(側壁v1)の上端面が、外装体側筒壁下端面3eと対向する棚面20Lを構成し、外装体側筒壁下端面3eを載置することができる。即ち、本体2は、外装体側筒壁下端面3eを本体2の棚面20Lに接触させることで、外装体3を、隙間Cの間隔をもって、キャップ中心軸Oの周りを回転可能に支持することができる。
また、分離体20vは側壁v1の上端又は中間部から径方向内方に、環状のフランジを延設し、このフランジ部の上面に外装体筒壁下端面3eを載置させる構成としてもよい。この場合、当該フランジ部の内端と本体側筒壁2bとを破断可能に連結することが好ましい。
このため、分離体20vも、外装体筒壁下端面3eから下側の所定位置より常時視認することができ、また、上述のように、分離体20vをキャップ中心軸O周りに引っ張る以外に、外装体3を押し下げても、外装体側筒壁下端面3eが分離体20vの棚面(上端面)20Lを押圧することで、本体側筒壁下端面2hから分離させることができる。
また、本体側天壁2aの上端面には、キャップ中心軸Oを取り囲む円筒形状の突状壁2pが一体に形成され、この突状壁2pの外周面にはキャップ中心軸Oの周りに間隔を空けて、弾性舌片2dをその先端面がキャップ1を閉めるときの回転方向と逆向きを指向するように一体に設けられている。
これに対し、外装体側筒壁3bの内周面には、キャップ中心軸Oの周りに間隔を空けて複数の突起3pが外装体側天壁3aから垂下するように一体に形成されている。このため、外装体3を閉める方向に回転させたときに、外装体側筒壁3bに設けた突起3pは、弾性舌片先端面2eに突き当たる。
この場合、外装体3を押し下げることなく、キャップ1を開ける方向に回転させても、外装体3の突起3pが弾性舌片2dの斜面fに乗り上がって当該弾性舌片2dを縮径させるので、外装体3は本体2に対して空転する。このため、外装体3を押し下げることなく外装体3を開ける方向に回転させてもキャップ1を開けることはできない。
これに対し、外装体3を押し下げることなく、キャップ1を閉める方向に回転させれば、外装体3の突起3pが弾性舌片の先端面に突き当たるので、本体2は、外装体3と一体的に回転する。このため、外装体3を押し下げることなく外装体3を閉める方向に回転させればキャップ1を閉めることができる。
また、外装体側天壁3aの裏面には、キャップ中心軸Oの周りに間隔を空けて複数のリブ3dが外装体側天壁3aから垂下するように一体に形成されている。これに対し、本体側天壁2aの突状壁2pの内周面には、キャップ中心軸Oの周りに、リブ3dと同様の間隔を空けて、凹部2gが一体に設けられている。この凹部2gは、リブ3dを係合させることができる。
このため、本体2の凹部2gと外装体3のリブ3dとをキャップ中心軸Oの周りに整列させた後、図3の符号D1に示す方向に、外装体3を本体2に押し込むと、外装体側筒壁下端面3eからの押圧により、破断片2rが破断して分離体20vが押し切られた後、リブ3dが凹部2gに係合することで、本体2を空転していた外装体3は、本体2と一体的に共回りすることができる。
即ち、外装体3を押し下げながら回転させ、又は、外装体3を回転させながら押し下げることで、本体2と外装体3とは一体化して、通常のキャップと同様に開閉することができる。
なお、突状壁2pに形成された凹部2gは、キャップ中心軸Oの周りに間隔を空けて配置された隔壁2k(例えば、本体側天壁2aから立設する隔壁)として置き換えることも可能である。また、突状壁2pは、キャップ中心軸Oを取り囲む円筒形状のものに替えて、キャップ中心軸Oの周りに間隔を空けて起立させた間欠形状のものにすることも可能である。
本形態に係るキャップ10によっても、キャップ10を開ける前は、分離体20vが外装体側筒壁下端面3eから下側の所定位置に存在することを視認することで、使用者は、未開封状態であったことを視覚的に認識することができ、また、キャップ10を開ける際には、使用者本人が直接分離体20vを引きちぎることで、或は、外装体3を本体2に押し下げたときに、外装体側筒壁下端面3eが分離体20vを本体側筒壁2bから押し抜くことで、使用者は未開封状態であったことを視覚的かつ体感的に認識することができる。
従って、キャップ10によっても、視覚的又は体感的に、その未開封状態を知らしめることができる新規な誤操作防止用キャップを提供することができる。
また、本形態も、分離体20vが、外装体側筒壁下端面3eと対向する棚面20Lを有するので、第一の形態と同様、キャップ1を開けるにあたって外装体3を押し下げると、外装体側筒壁下端面3eが分離体20vを押圧して本体側筒壁下端面2hから押し抜くことで、使用者は、キャップ1を開けるにあたって行われる一連の動作で、未開封状態であったことを視覚的かつ体感的に認識することができる。
しかも、本形態に係る棚面20Lは、外装体側筒壁下端面3eと接触して外装体3を回転可能に支持することから、本体2に対して外装体3を支持する際に、第一の形態にて用いた弾性舌片2dが不要となる。なお、かかる作用効果は、第一の形態に係る棚面2Lに転用することによっても実現することができる。
また、本形態の如く、分離体20vとして、本体側筒壁2bの外側よりも径方向に配置される側壁v1であって、この側壁v1の上端面が棚面20Lを構成するものを採用した場合にも、外装体3の押し下げで分離体20vを押し抜くにあたっての上記作用効果を簡素な構成で実現することができる。
また、分離体20vを、容器口部31周りの少なくとも一部に配置されるものとすれば、本体側筒壁2bから切り離された後は、当該分離体20vがキャップ1から完全に分離されることになるので、開封後の分離体20vが、容器30を使用するにあたって使用者に何ら影響を与えることがない。
なお、本発明における「板状」の概念には、平板状のものや、容器口部31に沿って湾曲するものが含まれ、また、分離体20vを複数の板状部材で形成した場合には、それぞれの板状部材の形状は、矩形形状や台形形状、あるいはその他の形状など、適宜選択した形状で構成可能であり、それぞれを異形形状のもので構成するだけではなく、同一の形状のもので構成してもよい。また、分離体20vそのものの形状としては、板状のものの他に棒状のもの等の、様々な形状を採用することができる。
更に、本形態の本体側天壁2aの上端面に段部2mを形成し、外装体3を押し下げたときに突起3pが当該段部2mに係止(圧接)されて、その押し下げ状態を維持するように構成してもよい。この場合、突起3p及び段部2mはそれぞれ、外装体3を押し下げたときに互いに協働して、その押し下げ状態を維持する係止部を構成する。
なお、本発明に従えば、分離体20vの形態として、第一の実施形態の分離体を第二の実施形態に採用することもできる。また、破断片2rに換え、破断可能な薄肉ラインを採用することもできる。
上述したところは、本発明の好適な形態をしたものであるが、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、第一の形態において、リブ3d及び凹部2gの構成及び突起3p及び貫通孔h2の構成は、少なくともいずれか一方でよいし、リブ同士の係合を採用してもよい。
また、弾性舌片2dは、外装体側天壁3aの裏面に設けることもできる。この場合、本体側天壁2aに、貫通孔h1,h2を形成する必要がないことから、容器口部31とキャップ1(10)との間のシール性を既存の手段で別途保証している構成であれば、こうした貫通孔を封止するためのシール部材Sのような部材が不要になるため、部品点数の削減を図ることができる。
また、第二の形態において、弾性舌片2dと突起3pの構成も、本体2と外装体3との間で置換することができる。また、上述した形態の各構成はそれぞれ、目的及び用途に応じて適宜組み合わせることができる。
本発明の第一の形態である誤操作防止用キャップを容器と共に断面で示す作用図である。 同形態の本体に対して外装体を上方に付勢するための手段を例示した要部斜視図である。 本発明の第二の形態であるキャップを容器と共に一部断面で示す側面図である。 図3の要部断面図である。
符号の説明
1 キャップ(誤操作防止用キャップ)
2 本体
2a 本体側天壁
2b 本体側筒壁
2c めねじ部
2d 弾性舌片
2e 弾性舌片先端面
2f 周条突起
2g 凹部
2h 凸部上端面
2p 凸部
2v 分離体
3 外装体
3a 外装体側天壁
3b 外装体側筒壁
3c 周条溝
3d リブ
3p 突起
3r 破断片
20 キャップ(誤操作防止用キャップ)
20v 分離体
30 容器
31 容器口部
32 おねじ部
h1 弾性舌片収納用貫通孔
h2 外装体側突起嵌合用貫通孔
S シール部材
v1 側壁(分離体)
v2 フランジ(分離体)

Claims (5)

  1. 容器口部の上側に配置される天壁を有し当該天壁から垂下する筒壁が容器口部の外側面に着脱可能に螺合する本体と、この本体の天壁の上側に配置される天壁を有し当該天壁から垂下する筒壁が本体の筒壁の外側面を取り囲む外装体とを有し、この外装体が本体の周りを空転すると共にその押し下げにより本体を共回りさせて、少なくとも容器口部からの取り外しが可能になる誤操作防止用キャップであって、
    本体の筒壁に、この本体の筒壁に破断可能に連結されて外装体の筒壁下端から視認可能な分離体を設け
    当該分離体は、本体の筒壁下端から垂下する側壁を有し当該側壁から外方に突出するフランジが形成されたものであって、このフランジの上面が外装体の下端面と対向する棚面を構成し、
    当該棚面は、外装体の押し下げに伴い当該外装体の筒壁下端面が押圧して、分離体の分離を生起させるものであることを特徴とする誤操作防止用キャップ。
  2. 容器口部の上側に配置される天壁を有し当該天壁から垂下する筒壁が容器口部の外側面に着脱可能に螺合する本体と、この本体の天壁の上側に配置される天壁を有し当該天壁から垂下する筒壁が本体の筒壁の外側面を取り囲む外装体とを有し、この外装体が本体の周りを空転すると共にその押し下げにより本体を共回りさせて、少なくとも容器口部からの取り外しが可能になる誤操作防止用キャップであって、
    本体の筒壁に、この本体の筒壁に破断可能に連結されて外装体の筒壁下端から視認可能な分離体を設け、
    当該分離体は、本体の筒壁よりも径方向外側に配置される側壁であって、この側壁の上端部と前記筒壁の下端部とが破断部を介して連結されており、前記側壁の上端面が外装体の下端面と対向する棚面を構成し、
    当該棚面は、外装体の押し下げに伴い当該外装体の筒壁下端面が押圧して、分離体の分離を生起させるものであることを特徴とする誤操作防止用キャップ。
  3. 請求項1又は2において、前記側壁は、容器口部を取り囲む筒壁であって、前記分離体を環状の部材として構成するものであることを特徴とする誤操作防止用キャップ。
  4. 請求項において、前記側壁は、その周方向の少なくとも一箇所に、軸線方向に沿って伸びる非連結部又は破断可能部が形成されていることを特徴とする誤操作防止用キャップ。
  5. 請求項乃至4のいずれか一項において、本体の筒壁と、外装体の筒壁とに、この外装体を押し下げたときに互いに協働して、その押し下げ状態を維持する係止部を設けたことを特徴とする誤操作防止用キャップ。
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