JP5084669B2 - バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置 - Google Patents

バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5084669B2
JP5084669B2 JP2008222510A JP2008222510A JP5084669B2 JP 5084669 B2 JP5084669 B2 JP 5084669B2 JP 2008222510 A JP2008222510 A JP 2008222510A JP 2008222510 A JP2008222510 A JP 2008222510A JP 5084669 B2 JP5084669 B2 JP 5084669B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
capacitor electrode
band
capacitor
capacitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008222510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010057117A (ja
Inventor
周一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2008222510A priority Critical patent/JP5084669B2/ja
Publication of JP2010057117A publication Critical patent/JP2010057117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5084669B2 publication Critical patent/JP5084669B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、バンドパスフィルタ及びこれを用いた通信機器装置に関するものである。通信機器装置は、例えば、携帯電話、無線LANのような無線通信機器に好適に用いることができる。
従来から、通信機器装置などに用いられるバンドパスフィルタには所定の通過帯域を除く周波数帯域での信号を減衰させることが求められている。そこで、特許文献1に開示されているように、共振電極と電気的に結合された電極パターンを備えたバンドパスフィルタが提案されている。特許文献1に開示されたバンドパスフィルタにおいては、上記の電極パターンを備えていることにより、共振周波数の2倍の周波数帯域における信号を減衰させている。
特開2008−118615号公報
しかしながら、近年、急峻な減衰特性を備えることが求められており、通過帯域近傍の周波数帯域における信号をより大きく減衰させることが求められている。
特許文献1に開示されたバンドパスフィルタにおいては、信号を大きく減衰させることのできる周波数帯域は共振周波数の2倍の周波数帯域という通過帯域から離れた周波数帯域であり、例え、入力端子側及び出力端子側に上記の電極パターン(容量電極)を配設して、これらの電極パターンによるそれぞれの共振回路を相互作用させたとしても、特許文献1の図6に開示されているように、共振周波数の2倍及び3倍となる周波数帯域でしか信号を減衰させることができなかった。また、これらの電極パターンの形状を変化させて共振周波数を小さくした場合、共振周波数と共振周波数の2倍の周波数帯域の間であって減衰量の小さい帯域が通過帯域から外れてしまうため、通過帯域における信号が大きく減衰してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、通過帯域における信号の減衰は抑制しつつも通過帯域近傍の周波数帯域における信号をより大きく減衰させる減衰特性を有するバンドパスフィルタ並びにこれを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置を提供することを目的とする。
本発明のバンドパスフィルタは、第1の誘電体層を含む複数の誘電体層が積層された積層体と、該積層体の一方の端部に配設された基準電極と、前記第1の誘電体層の主面上に並設された複数の共振電極と、該複数の共振電極に信号を入力するための入力端子と、前記複数の共振電極から信号を出力するための出力端子と、前記共振電極と電気的に接続された第1の容量電極と、前記第1の容量電極と電気的に接続されるとともに前記誘電体層を介して前記第1の容量電極と対向する第2の容量電極とを備える。また、前記第1の容量電極と前記第2の容量電極との間に、前記第1の容量電極および前記第2の容量電極と前記複数の誘電体層の一部を介して対向する結合電極をさらに備えており、前記第1の容量電極と前記結合電極との間に第1の容量を有しているとともに、前記第2の容量電極と前記結合電極との間に第2の容量を有している。そして、前記積層体を平面視した場合に、前記第2の容量電極が、全面が前記第1の容量電極と対向し、前記第1の容量電極が、前記第2の容量電極と対向する対向部と、該対向部を除く非対向部とを有することを特徴とする。
本発明のバンドパスフィルタは、積層体を平面視した場合に、第2の容量電極が、全面が第1の容量電極と対向するとともに、第1の容量電極が、第2の容量電極と対向する対向部と、該対向部を除く非対向部とを有する。これにより、共振周波数自体の変化は抑制しつつも、共振周波数の2倍の周波数帯域における減衰に対応する減衰帯域を通過帯域に近づけることができる。
これは、第1の容量電極と基準電極とが容量結合するが、同時に、この容量結合とは異なる形状で第1の容量電極と第2の容量電極とが容量結合するからである。この第1の容量電極と第2の容量電極との容量結合との相互作用により、第1の容量電極と基準電極との間の容量結合における結合状態が変化するので、共振周波数の2倍の周波数帯域における減衰に対応する減衰帯域を通過帯域に近づけることができる。結果として、バンドパスフィルタの減衰特性を急峻なものとすることができる。
以下、本発明のバンドパスフィルタについて図面を用いて詳細に説明する。
図1〜3に示すように、本発明の第1の実施形態にかかるバンドパスフィルタ1は、第1の誘電体層3を含む複数の誘電体層3が積層された積層体5と、積層体5の積層方向の一方の端部に配設された第1の基準電極21と、積層体5の積層方向の他方の端部に配設された第2の基準電極23と、第1の誘電体層3の主面上に並設された複数の共振電極7と、複数の共振電極7に信号を入力するための入力端子9と、複数の共振電極7から信号を出力するための出力端子11と、共振電極7と導電部材18を介して電気的に接続された第1の容量電極13と、第1の容量電極13と導電部材18を介して第2の基準電極23側に位置して電気的に接続されるとともに誘電体層3を介して第1の容量電極13と対向する第2の容量電極15とを備えている。
また、積層体5を平面視した場合に、第2の容量電極15が、全面が第1の容量電極13と対向し、第1の容量電極13が、第2の容量電極15と対向する対向部13aと、対向部13aを除く非対向部13bとを有することを特徴としている。第1の容量電極13と第2の基準電極23とが容量結合するが、同時に、第1の容量電極13が、第2の容量電極15と対向する対向部13aと、対向部13aを除く非対向部13bとを有することから、この容量結合とは異なる形状で第1の容量電極13と第2の容量電極15とが容量結合する。そして、第1の容量電極13と第2の基準電極23との容量結合と、第1の容量電極13と第2の容量電極15との容量結合と、の相互作用により、第1の容量電極と基準電極との間の容量結合における結合具合が変化する。そのため、共振周波数の2倍の周波数帯域における減衰に対応する減衰帯域を通過帯域に近づけることができる。これにより、共振周波数自体の変化は抑制しつつも、共振周波数の2倍の周波数帯域における減衰に対応する減衰帯域を通過帯域に近づけることができる。
具体的には、本実施形態のバンドパスフィルタ1にかかる回路では、図4に示すように、入力側共振回路と出力側共振回路との間において、結合電極17と第1の容量電極13との間での容量C1及び結合電極17と第2の容量電極15との間での容量C2を有している。そして、第1の容量電極13及び第2の容量電極15が上記形態であることにより、第1の容量電極13と第2の容量電極15との間で容量C4ができる。これにより、共振周波数自体の変化は抑制しつつも、共振周波数の2倍の周波数帯域における減衰に対応する減衰帯域を通過帯域に近づけることができる。結果として、通過帯域における信号の減衰は抑制しつつも通過帯域近傍の周波数帯域における信号をより大きく減衰させることができる。
本実施形態においては、図3に示すように、共振電極7の長手方向に対して平行な方向における第1の容量電極13の長さ(以下、単に、第1の容量電極13の長さ、とする)L1が、共振電極7の長手方向に対して平行な方向における第2の容量電極15の長さ(以下、単に、第2の容量電極15の長さ、とする)L2よりも長い。これにより、第1の容量電極13が、第2の容量電極15と対向する対向部13aと、対向部13aを除く非対向部13bとを有することができる。そして、第2の容量電極15の長さL2が第1の容量電極13の長さL1よりも短いことにより、第2の容量電極15におけるλ/2の極周波数を変化させることができるので、共振周波数の2倍の周波数帯域における減衰に対応する減衰帯域を通過帯域に近づけることができる。
また、積層体5を平面視した場合に、第2の容量電極15が、全面が第1の容量電極13と対向し、第1の容量電極13が、第2の容量電極15と対向する対向部13aと、対向部13aを除く非対向部13bとを有するためには、図2、3示すように、第2の容量電極15の長さを第1の容量電極13の長さよりも短くしてもよいが、図5に示すように、第2の容量電極15が、一方の端部に切り欠き部19を有し、第1の容量電極13における上記の切り欠き部19と対向する部分が非対向部13bであるように第1の容量電極13及び第2の容量電極15を配設してもよい。
本実施形態のバンドパスフィルタ1は、図3に示すように、第1の誘電体層3を含む複数の誘電体層3が積層された積層体5を備えている。積層体5及び誘電体層3の形状や寸法は、使用される周波数や用途に応じて設定される。例えば、誘電体層3の厚みは、誘電体層3を介して対向する第1の容量電極13と第2の容量電極15の間で電気的な短絡が生じないように、絶縁性を確保するのに十分な厚みを有していることが好ましい。
誘電体層3としては、例えば、セラミック材料のような無機材料及び樹脂材料を用いることができる。具体的には、セラミック材料としては、例えば、アルミナセラミックス、ムライトセラミックス及びガラスセラミックスを用いることができる。また、樹脂材料としては、例えば、四フッ化エチレン―エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレン;PTFE)、四フッ化エチレン―エチレン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン―エチレン共重合樹脂;ETFE)及び四フッ化エチレン―パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(テトラフルオロエチレン―パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂;PFA)のようなフッ素樹脂、ガラスエポキシ樹脂並びにポリイミドを用いることができる。
本実施形態のバンドパスフィルタ1においては、図2に示すように、積層体5の表面には第1の基準電極21及び第2の基準電極23が配設されている。より具体的には、積層体5の積層方向の一方の端部(図2においては上面)に第1の基準電極21が配設され、積層体5の積層方向の他方の端部(図2においては下面)に第2の基準電極23が配設されている。
第1の基準電極21及び第2の基準電極23は、積層体5の上面及び下面の全体にそれぞれ配設されていることが好ましい。これにより、積層体5の内部における信号の伝達に伴い生じる電磁波の外部への漏洩を抑制することができるからである。ただし、本実施形態のように、入力端子9及び出力端子11(以下、単に入出力端子ともいう)が、積層体5の上面又は下面において外部に取り出されている場合には、入出力端子との電気的な短絡を防止するため、入出力端子と離隔するように、入出力端子の取り出し口を除く部分に配設されていることが好ましい。
第1の基準電極21及び第2の基準電極23は、アース電位のような基準電位となるように外部配線(非図示)に接続される。このとき、第1の基準電極21と第2の基準電極23とが互いに離隔して、第1の基準電極21及び第2の基準電極23が、それぞれ外部配線に接続されてもよいが、積層体5の側面に第3の基準電極25を配設し、この第3の基準電極25を介して第1の基準電極21と第2の基準電極23とが接続され、第1の基準電極21又は第2の基準電極23のいずれかに外部配線が接続されていることが好ましい。これにより、外部配線の数を減らすことができるので、バンドパスフィルタ1を製造する工程を減らすことができるからである。
また、図2に示すように、本実施形態のバンドパスフィルタ1は、第1の容量電極13と第2の容量電極15との間に位置して、誘電体層3を介して第1の容量電極13及び第2の容量電極15と対向する結合電極17を備えている。このような結合電極17を備えることにより、複数の共振電極7間における容量結合を調整することができる。
第1の誘電体層3の主面上には、一対の共振電極7が並設されている。共振電極7は導電部材18を介して第1の容量電極13及び第2の容量電極15に電気的に接続されている。この隣り合う共振電極7が電磁界結合することにより、入力信号における通過帯域に対応する波長成分を取り出すことができる。このとき、第1の容量電極13と第2の基準電極23との間の接地容量C3の波長短縮効果、及び、共振電極7の長さが通過帯域に対応する波長成分の略1/4であることによるλ/4共振を利用して、効率よく入力信号における通過帯域に対応する波長成分を取り出すことができる。なお、共振電極7としては、第1の基準電極21と同様の金属材料を用いることができる。
また、本実施形態のバンドパスフィルタ1は、複数の共振電極7に信号を入力するための入力端子9及び複数の共振電極7から信号を出力するための出力端子11を備えている。より具体的には、本実施形態における入力端子9は、一対の共振電極7の一方と電気的に接続され、積層体5の上面に引き出されている。また、本実施形態における出力端子11は、一対の共振電極7の他方と電気的に接続され、積層体5の上面に引き出されている。
入力端子9を介して共振電極7に信号を入力し、出力端子11を介して共振電極7から信号を出力することにより、通過帯域を除く周波数帯域での信号が減衰され、通過帯域にピークを持つ信号を取り出すことができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるバンドパスフィルタ1について説明をする。
図6〜8に示すように、本実施形態のバンドパスフィルタ1は、第1の実施形態と比較して、第2の容量電極15が、一方の端部に切り欠き部19を有し、第1の容量電極13の切り欠き部19と対向する部分が非対向部13bである。さらに、本実施形態のバンドパスフィルタ1における第2の容量電極15は、一方の端部において第1の容量電極13と電気的に接続されている。より具体的には、本実施形態のバンドパスフィルタ1は、第1の容量電極13が、一方の端部において、第2の容量電極15と接続される接続部と、第2の容量電極15の切り欠き部19を通じて共振電極7と接続される接続部とを有している。
このように、第2の容量電極15は、第1の容量電極13を介して共振電極7と電気的に接続され、直接第2の容量電極15が共振電極7と接続されていない。そのため、入力端子9及び出力端子11と共振電極7は第1の容量電極13と第2の容量電極15との間で形成される容量C4を介して接続されるので、入力端子9及び出力端子11は容量性に見える。このように、第2の容量電極15は、第1の容量電極13を介して共振電極7と電気的に接続され、直接第2の容量電極15が共振電極7と接続されていないことにより、通過帯域より低周波側の減衰特性を向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態にかかるバンドパスフィルタ1について説明をする。
図9〜11に示すように、本実施形態のバンドパスフィルタ1は、第1の実施形態と比較して、第2の容量電極15と誘電体層3を介して対向するとともに入力端子9または出力端子11と接続された対向電極27を備えていることを特徴とする。つまり、入力端子9及び出力端子11が対向電極27と接続され、誘電体層3を介して対向電極27と第2の容量電極15とが電磁界結合することで信号が入出力されることにより、通過帯域より低周波側の減衰特性がさらに向上する。
次に、本発明の高周波モジュール29及び無線通信機器37について以下に説明する。
図12に示すように、本実施形態の高周波モジュール29は、上記いずれかに記載のバンドパスフィルタ1と、バンドパスフィルタ1の第2の端部側(図12においては上面側)に配設され、バンプ31を介してバンドパスフィルタ1と電気的に接続された集積回路33と、バンドパスフィルタ1の第1の端部側(図12においては下面側)に配設され、バンプ31を介してバンドパスフィルタ1と電気的に接続されたプリント基板35とを備えている。
そして、本実施形態の無線通信機器37は、上記の高周波モジュール29と、プリント基板35を介してバンドパスフィルタ1に電気的に接続されたベースバンド部39と、プリント基板35を介してバンドパスフィルタ1に電気的に接続されたアンテナ41とを備えている。
本実施形態の高周波モジュール29および無線通信機器37によれば、従来のバンドパスフィルタ1と比較して、第1の容量電極13及び第2の容量電極15を有し、積層体5を平面視した場合に、第2の容量電極15が、全面が第1の容量電極13と対向するとともに、第1の容量電極13が、第2の容量電極15と対向する対向部13aと、該対向部13aを除く非対向部13bとを有している。そのため、共振周波数自体の変化は抑制しつつも、共振周波数の2倍の周波数帯域における減衰に対応する減衰帯域を通過帯域に近づけることができる。これにより、受信感度が向上するとともに送信信号および受信信号の増幅度を小さくできるので増幅回路における消費電力が少なくなる。結果として、受信感度が高く消費電力が少ない高性能な高周波モジュール29および無線通信機器37を得ることができる。
なお、本実施形態においては、集積回路33が、バンドパスフィルタ1の第2の端部側に配設されるとともにバンプ31を介してバンドパスフィルタ1と電気的に接続している。また、プリント基板35が、バンドパスフィルタ1の第1の端部側に配設されるとともにバンプ31を介してバンドパスフィルタ1と電気的に接続されている。ここで、バンドパスフィルタ1を内蔵した基板を用いて、集積回路33を、基体の第2の端部側に配設するとともにバンプ31を介して基体と電気的に接続し、プリント基板35を、基体の第1の端部側に配設するとともにバンプ31を介して基体と電気的に接続してもよい。
図5に示す実施形態にかかるバンドパスフィルタ1の伝送特性を電磁界シミュレーションにて計算した。
図5に示すように、本実施例のバンドパスフィルタ1は、第2の容量電極15が、一方の端部に切り欠き部19を有し、第1の容量電極13における上記の切り欠き部19と対向する部分が非対向部13bであるように第1の容量電極13及び第2の容量電極15が配設されている。
厚みが上から順に、150μm、75μm、25μm、25μm、25μmとする5つの誘電体層3を積層することにより積層体5を形成した。このとき、上から3つ目の誘電体層3を第1の誘電体層とした。積層体5の積層方向の一方の端部及び他方の端部には、それぞれ第1の基準電極21及び第2の基準電極23を配設した。第1の基準電極21及び第2の基準電極23は、寸法を2.4mm×1.2mmとした。また、第1の基準電極21には、入力端子9及び出力端子11を配置するための0.5mm×0.5mmの開口部を2つ形成した。
また共振電極7としては、寸法が0.8mm×0.15mmであって共振周波数が5GHz帯となるものを用いた。この共振電極7を0.125mmの間隔で第1の誘電体層3の主面上に横並びに2つ配設した。それぞれの共振電極7における一方の端部は第1の基準電極21及び第2の基準電極23に電気的に接続されている。第1の容量電極13としては寸法が3.5mm×1.225mmのものを用いた。第2の容量電極15としては、寸法が3.5mm×1.225mmであって、共振電極7と接続する側の端部に0.25mm×0.2mmの切り欠きを設けたものを用いた。入力端子9及び出力端子11は、寸法を0.2mm×0.2mmとした。また、入力端子9及び出力端子11は、それぞれ第2の容量電極15の端部に接続されている。
以上の形状の実施例にかかるバンドパスフィルタのフィルタ特性を図13に示す。図13において、実線は本実施例にかかるバンドパスフィルタのフィルタ特性の特性曲線である。また、破線は、比較例のフィルタ特性の特性曲線である。ここで、比較例としては、本実施形態と比較して、第2の容量電極15に切り欠き部分がなく、第1の容量電極13が対向部13aのみからなる構造のものを用いた。
図13より分かるように、本実施例にかかるバンドパスフィルタは、比較例にかかるバンドパスフィルタと比較して、共振周波数の2倍の周波数帯域である10GHz帯における減衰帯域が、通過帯域である5GHz帯に近づけられている。結果として、本実施例にかかるバンドパスフィルタは、比較例にかかるバンドパスフィルタと比較して、減衰特性を急峻なものとなっていることが分かる。
本発明の第1の実施形態におけるバンドパスフィルタを示す斜視図である。 図1に示す実施形態の分解斜視図である。 図2に示す実施形態のA−A断面図である。 図1に示す実施形態の等価回路図である。 本発明の第1の実施形態におけるバンドパスフィルタの変形例を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態におけるバンドパスフィルタを示す分解斜視図である。 図6に示す実施形態のA−A断面図である。 図6に示す実施形態のB−B断面図である。 図6に示す実施形態の等価回路図である。 本発明の第3の実施形態におけるバンドパスフィルタを示す分解斜視図である。 図9に示す実施形態のA−A断面図である。 図9に示す実施形態の等価回路図である。 本発明の一実施形態にかかる高周波モジュール及び無線通信機器を示す概念図 図5に示すバンドパスフィルタのフィルタ特性である。である。
符号の説明
1・・・バンドパスフィルタ
3・・・誘電体層
5・・・積層体
7・・・共振電極
9・・・入力端子
11・・・出力端子
13・・・第1の容量電極
13a・・・対向部
13b・・・非対向部
15・・・第2の容量電極
17・・・結合電極
18・・・導電部材
19・・・切り欠き部
21・・・第1の基準電極
23・・・第2の基準電極
25・・・第3の基準電極
27・・・対向電極
29・・・高周波モジュール
31・・・バンプ
33・・・集積回路
35・・・プリント基板
37・・・無線通信機器
39・・・ベースバンド部
41・・・アンテナ

Claims (8)

  1. 第1の誘電体層を含む複数の誘電体層が積層された積層体と、
    該積層体の一方の端部に配設された基準電極と、
    前記第1の誘電体層の主面上に並設された複数の共振電極と、
    該複数の共振電極に信号を入力するための入力端子と、
    前記複数の共振電極から信号を出力するための出力端子と、
    前記共振電極と電気的に接続された第1の容量電極と、
    前記第1の容量電極と電気的に接続されるとともに前記誘電体層を介して前記第1の容量電極と対向する第2の容量電極とを備えたバンドパスフィルタであって、
    前記第1の容量電極と前記第2の容量電極との間に、前記第1の容量電極および前記第2の容量電極とそれぞれ前記誘電体層を介して対向する結合電極をさらに備えており、
    前記第1の容量電極と前記結合電極との間に第1の容量を有しているとともに、
    前記第2の容量電極と前記結合電極との間に第2の容量を有しており、
    前記積層体を平面視した場合に、前記第2の容量電極は、全面が前記第1の容量電極と対向し、前記第1の容量電極は、前記第2の容量電極と対向する対向部と、該対向部を除く非対向部とを有することを特徴とするバンドパスフィルタ。
  2. 前記第2の容量電極は、一方の端部に切り欠き部を有し、前記第1の容量電極の前記切り欠き部と対向する部分が非対向部であることを特徴とする請求項1に記載のバンドパスフィルタ。
  3. 前記第2の容量電極は、前記一方の端部において前記第1の容量電極と電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載のバンドパスフィルタ。
  4. 前記共振電極の長手方向に平行な方向における前記第2の容量電極の長さが、前記共振電極の長手方向に平行な方向における前記第1の容量電極の長さよりも短いことを特徴とする請求項1に記載のバンドパスフィルタ。
  5. 前記第2の容量電極は、前記第1の容量電極を介して、前記共振電極と電気的に接続されたことを特徴とする請求項1に記載のバンドパスフィルタ。
  6. 前記入力端子及び前記出力端子の少なくとも一方は、前記第2の容量電極に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のバンドパスフィルタ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のバンドパスフィルタを備えたことを特徴とする高周波モジュール。
  8. 請求項7に記載の高周波モジュールを備えたことを特徴とする無線通信機器。
JP2008222510A 2008-08-29 2008-08-29 バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置 Expired - Fee Related JP5084669B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008222510A JP5084669B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008222510A JP5084669B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010057117A JP2010057117A (ja) 2010-03-11
JP5084669B2 true JP5084669B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=42072513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008222510A Expired - Fee Related JP5084669B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5084669B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018070145A1 (ja) 2016-10-11 2018-04-19 株式会社村田製作所 電子部品

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05199005A (ja) * 1992-01-21 1993-08-06 Murata Mfg Co Ltd バンドパスフィルタ
JP2001189605A (ja) * 1999-10-21 2001-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミック積層rfデバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010057117A (ja) 2010-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4992345B2 (ja) 伝送線路型共振器と、これを用いた高周波フィルタ、高周波モジュールおよび無線機器
US7978031B2 (en) High frequency module provided with power amplifier
JP5310768B2 (ja) 積層型バンドパスフィルタ
US20060043580A1 (en) Bandpass filter within a multilayerd low temperature co-fired ceramic substrate
JP6455532B2 (ja) 高周波スイッチモジュール
JP5397482B2 (ja) 回路モジュール
JPWO2017169102A1 (ja) 電子部品
KR101444555B1 (ko) 대역 통과 필터
WO2007029505A1 (ja) モジュール
JP2007123993A (ja) バンドパスフィルタ
JP5084669B2 (ja) バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置
US7782157B2 (en) Resonant circuit, filter circuit, and multilayered substrate
US20130076457A1 (en) Band pass filter
JP4693588B2 (ja) バンドパスフィルタ
JP5219858B2 (ja) バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置
KR101430684B1 (ko) 공진 소자 및 이를 이용한 필터
JP5261251B2 (ja) フィルタ装置、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置
JP5219790B2 (ja) バンドパスフィルタ、これを用いた無線通信モジュール及び通信機器装置
JP2010183513A (ja) 積層型バンドパスフィルタおよび高周波モジュール
JP2009177799A (ja) 無線通信モジュール
JP2000223906A (ja) ハイパスフィルタおよびそれを具備する回路基板
JP5047101B2 (ja) フィルタ装置、これを用いた無線通信モジュール及び無線通信機器
KR101439420B1 (ko) 공진기 및 이를 포함하는 필터
JP2000341005A (ja) ハイパスフィルタおよび回路基板
KR100905873B1 (ko) 무선통신 모듈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees