JP5083974B2 - ゴム物品補強用ワイヤおよびそれを用いたゴム物品 - Google Patents
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Description
該ワイヤの厚みをT(mm)、前記円弧部aの曲率半径をRa(mm)、さらに前記円弧部bの曲率半径をRb(mm)としたとき、下記式(1)、(2)および(3)、
0.15≦T≦0.30 (1)
0.5×T≦Ra≦0.77×T+0.019 (2)
T≦Rb≦2.5×T (3)
で表される関係を満足することを特徴とするものである。
図1に、本発明のゴム物品補強用ワイヤの一例の断面図を示す。図示するように、本発明のゴム物品補強用ワイヤ1は、1対の平行な直線部11と、その外側に凸となって対向する1対の円弧部aと、さらに直線部11から円弧部aに推移する部位に円弧部bとを有するトラック形状の扁平断面を有している。
0.15≦T≦0.30 (1)
で示される関係を満足することが必要であり、好ましくは0.18≦T≦0.24である。厚みTが0.15mm未満では、ゴム物品の剛性が不足して、タイヤの補強用ベルトとして用いた場合には操縦安定性が損なわれる。一方、厚みTが0.30mmを超えると、曲げ大変形時にワイヤの表面歪が大きくなって、タイヤ適用時、車両の急旋回時などの際にワイヤの折れが発生しやすくなってしまう。
0.5×T≦Ra≦0.77×T+0.019 (2)
で表される関係式を満足することが必要である。円弧の曲率半径Ra(mm)が0.5×T(mm)未満では、曲率半径が小さすぎるためにワイヤとゴムの接着界面に発生する剪断応力が局所的に大きくなって、セパレーションが生じ易くなる。一方、曲率半径Ra(mm)が0.77×T+0.019(mm)を超えると、ワイヤの円弧部bとの境界領域においてワイヤとゴムとの接着界面に発生する剪断応力が局所的に大きくなって、セパレーションが生じ易くなる。
T≦Rb≦2.5×T (3)
で表される関係式を満足することが必要である。円弧の曲率半径Rb(mm)がT(mm)未満では、曲率半径が小さすぎるために曲げ大変形時にワイヤ円弧部bの局所歪が大きくなって、車両の急旋回時などの際にワイヤの折れが発生しやすくなってしまう。一方、曲率半径Rb(mm)が2.5×T(mm)を超えると、ワイヤの円弧部aとの境界領域においてワイヤとゴムとの接着界面に発生する剪断応力が局所的に大きくなって、セパレーションが生じ易くなる。また、ワイヤの直線部11との境界領域において曲げ大変形時に発生する歪が局所的に大きくなって、車両の急旋回時などの際にワイヤの折れが発生しやすくなってしまう。
ゴム物品の一例としての空気入りラジアルタイヤ(サイズ175/70R14)を、タイヤ赤道面に対し右20°の角度に傾斜する第1ベルトプライと左20°の角度に傾斜する第2ベルトプライとからなるベルト層に、下記表1〜3にそれぞれ示すスチールワイヤを適用して作製した。下記表中、トラック形状とは、1対の平行な直線部11と、その外側に凸となって対向する1対の円弧部aと、さらに直線部11から円弧部aに推移する部位に円弧部bとを有する扁平断面形状(図1参照)及び1対の平行な直線部21と、その外側に凸となって対向する1対の円弧部aと、からなる扁平断面形状(図2参照)をいう。なお、かかるトラック形状のワイヤについては、その幅方向がベルトプライの面内方向となるよう、並列に引き揃えて用いた。
各供試タイヤを正規リムに組み付け、147kPa(1.5kgf/cm2)の内圧を充填して、テスト用乗用車に装着し、一般道路を6万km走行させた後、タイヤを解剖してベルトの端縁に発生している亀裂の長さを測定した。各供試タイヤの亀裂の長さの逆数を算出して、比較例1の供試タイヤの逆数値を100とした指数で示した。この数値が大きいほど、耐ベルトエンドセパレーション性に優れている。
JIS規格D4202に準じて調整した供試タイヤを、外径3mのドラム試験機に設置して、所定サイズおよび内圧から決定される荷重を印加し、30km/hの速度で30分間予備走行させた。その後、昇温による内圧増加を除くため、荷重を除いて内圧を規格値に再調整した後、再び同一速度および同一荷重の下にスリップ角度を±1°から±4°まで1度毎に正負連続して付けて、正負各角度での単位角度あたりのコーナリングフォース(CF)を測定し、それらの平均値を算出してコーナリングパワー(CP)を求めた。各試験タイヤのCPを、比較例1のタイヤのCPで除して指数化して表示した。この数値が大きいほど、操縦安定性は良好である。
各供試タイヤを実車に装着して、一定で曲折するつづら折れ道路を時速60kmで2万km走行した後、供試タイヤを解剖してベルト層内のワイヤを採取し、折れた状態にあるワイヤの本数を調査し、その逆数を、比較例1のタイヤを100として指数表示した。この指数値が大きいほど、耐ベルト屈曲性に優れていることを示す。
2 比較例のゴム物品補強用ワイヤ
3 丸線ワイヤ
11 本発明のゴム物品補強用ワイヤの直線部
21 比較例のゴム物品補強用ワイヤの直線部
a 本発明および比較例8〜12のゴム物品補強用ワイヤの曲率半径Raの円弧部
b 本発明のゴム物品補強用ワイヤの曲率半径Rbの円弧部
T ワイヤの厚み
W ワイヤの幅
Ra ワイヤ円弧部aの曲率半径
Rb ワイヤ円弧部bの曲率半径
Claims (4)
- 1対の平行な直線部と、その外側に凸となって対向する1対の円弧部aと、さらに前記直線部から前記円弧部aに推移する部位に円弧部bと、を有するトラック形状の扁平断面を有するゴム物品補強用ワイヤにおいて、
該ワイヤの厚みをT(mm)、前記円弧部aの曲率半径をRa(mm)、さらに前記円弧部bの曲率半径をRb(mm)としたとき、下記式(1)、(2)および(3)、
0.15≦T≦0.30 (1)
0.5×T≦Ra≦0.77×T+0.019 (2)
T≦Rb≦2.5×T (3)
で表される関係を満足することを特徴とするゴム物品補強用ワイヤ。 - 請求項1記載のゴム物品補強用ワイヤが補強材として用いられていることを特徴とするゴム物品。
- 前記ゴム物品補強用ワイヤが、その幅方向がゴム物品の面内方向となるよう並列に引き揃えられている請求項2記載のゴム物品。
- 空気入りタイヤである請求項2または3記載のゴム物品。
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