JP5083839B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、スロットマシンやパチンコ機等の遊技台は画像を表示する表示装置を備えており、この表示装置に多彩な画像(動画)を表示することによって遊技を演出している(例えば、特許文献1参照)。このような遊技台では、VDP(画像表示用の処理装置)がVRAM(画像表示用の記憶手段)のフレームバッファに各種画像データを拡大縮小等して配置(記憶)することにより、表示装置に表示させる画像を描画している。VRAMのフレームバッファ以外の領域(その他の記憶領域)には、画像の描画に使用する画像データをROMから予め転送して配置(記憶)しておく領域が設けられており、VDPは、画像描画用の所定の画像セット情報(描画パラメータ)に基づいてその他の記憶領域に配置された画像データを参照し、参照した画像データを当該情報に基づいてフレームバッファの所定の位置に配置することで画像の描画を行う。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、例えば、表示に使用する画像の枚数は決まっているが(例えば3枚)、使用する画像の候補がそれ以上の枚数(例えば9枚)ある演出を実行するような場合には、結果的には表示に使用されない画像(例えば6枚)が生じるが、どの画像も表示する可能性があることから、候補となる全ての画像に対して画像セット情報を予め用意しておく必要があった。また、使用する画像の表示位置の候補が複数ある場合にも同様に、候補となる全ての表示位置に対して画像セット情報を予め用意する必要があった。このため、使用する画像や表示位置の候補が多ければ多いほど、予め用意して記憶する情報量が多くなると共に、実際には使用されない無駄な情報までをも記憶しなければならないという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、記憶手段を有効に活用可能な遊技台を提供しようとするものである。
本発明は、画像を表示する画像表示手段と、1または複数の画像情報を記憶可能な第1の記憶手段と、1または複数の画像情報を記憶可能な第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている画像情報を前記第2の記憶手段に記憶させる情報制御手段と、前記第2の記憶手段に記憶されている画像情報に基づいた画像を前記画像表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えた遊技台であって、第1の画像情報と、前記第1の画像情報を前記情報制御手段によって前記第2の記憶手段に記憶させる場合の前記第2の記憶手段における第1のアドレスと、前記第1のアドレスに記憶されている前記第1の画像情報に対応する画像を前記表示制御手段によって前記画像表示手段に表示させる場合の前記画像表示手段における第1の表示位置と、に関する情報を少なくとも含む第1の画像セット情報が、前記第1の記憶手段に記憶されており、所定の条件が成立した場合に、前記情報制御手段は、前記第2の記憶手段における前記第1のアドレスに第2の画像情報を記憶させ、前記表示制御手段は、前記第1の画像セット情報の一部の情報に基づいて、前記画像表示手段の前記第1の表示位置に前記第2の画像情報に対応する画像を表示させることを特徴とする、遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、記憶手段を有効に活用することができる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 同パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部の画像制御処理のフローチャートである。 (a)演出制御処理のフローチャートである。(b)キャラクタ表示演出設定処理のフローチャートである。 (a)〜(c)キャラクタ表示演出およびその処理の概要を示した概略図である。 (a)〜(d)キャラクタ表示演出およびその処理の概要を示した概略図である。 キャラクタ表示演出設定処理のステップSH05における転送指示データの移動を示した図である。 データ変更処理のフローチャートである。 (a)左表示変更データテーブルを示した図である。(b)中表示変更データテーブルを示した図である。(c)右表示変更データテーブルを示した図である。 RAMに記憶した転送指示データの転送元座標の変更を示した図である。 描画パラメータにおけるパレット番号データの変更を示した図である。 (a)および(b)左表示の転送指示データを示した図である。 (a)および(b)中表示の転送指示データを示した図である。 (a)および(b)右表示の転送指示データを示した図である。 (a)および(b)キャラクタ表示演出における装飾図柄表示装置の表示の概要を示した図である。 (a)〜(j)演出A〜Cの共通部分(第1フレーム〜第10フレーム)における表示の一例を示した図である。 (a)〜(l)演出A〜Cの異なる部分(第11フレーム〜第14フレーム)における表示の一例を示した図である。 本実施形態の描画パラメータと従来の描画パラメータとを比較した図である。 転送指示データのその他の処理を示した図である。 転送指示データのその他の処理を示した図である。 演出A〜Cをさらに細分化してバリエーションを増やした例を示した図である。 キャラクタ表示演出において遮蔽装置を動作させる場合の例を示した図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、シャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
VRAM436のワークエリアには、2つの表示領域Aおよび表示領域B(フレームバッファ)と、その他の記憶領域が設けられている。表示領域Aと表示領域Bは、共に装飾図柄表示装置208に表示させる画像の画像データ(対応する画像を構成する各画素の色情報の集合)を一時的に記憶するための記憶領域であるが、いずれか一方を描画領域に指定することができ、描画領域に指定されていない表示領域の画像データを装飾図柄表示装置208に画像として表示させているときに、描画領域に指定された表示領域に画像データを展開(記憶)することが可能な構成となっている。このような構成により、表示領域Aと表示領域Bとの間で描画領域の指定を切り替える(スワップする)ことによって、装飾図柄表示装置208に表示させる画像を容易に切り替えることができる。また、その他の記憶領域には、画像の色情報を記憶するカラーパレット記憶領域などが設けられると共に、装飾図柄表示装置208に表示させる画像の描画に使用する画像データなどが記憶される。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。同図においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。同図においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップSA01では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15、ステップSA17内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。また、この基本乱数初期値更新処理の終了後に割込許可の設定を行ってステップSA17に進む。
ステップSA17では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、0から127の範囲の値を取り得る第1特図予告抽選乱数値を生成する第1特図予告抽選乱数カウンタ、および同じく0から127の範囲の値を取り得る第2特図予告抽選乱数値を生成する第2特図予告抽選乱数カウンタが設けられている。このステップSA17では、これらのカウンタそれぞれの値を更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップSA15およびステップSA17の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB07およびステップSB09では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ここでは上記ステップSA17で行った演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。したがって、特図1予告抽選乱数カウンタおよび特図2予告抽選乱数カウンタそれぞれの値は、このステップSB11で更新される。
ステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップSB17では、入賞受付処理を行う。ステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
ステップSB23では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップSB25)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで。)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りすると、変動時間が短くなる可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材の1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材は多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップSB27に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップSB27)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップSB25およびステップSB27における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップSB29)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップSB31)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップSB33では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、FRAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB35では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップSB39では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進む。
ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。この第1副制御部メイン処理のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップSC09では、演出制御処理を行う(詳細は後述する)。
ステップSC11では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップSC13では、同図(d)に示す画像制御処理(詳細は後述する)を行う。
ステップSC15では、ステップSC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップSC17では、ステップSC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップSC19では、ステップSC09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップSC21では、ステップSC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップSC03へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC21で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップSC13の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップSF01では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルなどに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを示す転送指示データを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令および転送指示データに基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップSF03では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップSF05に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップSF05では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップSF01でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データのそれぞれについてのVRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)などの画像描画用の画像セット情報(描画パラメータ)をVDP434のアトリビュートレジスタに設定する。VDP434はアトリビュートレジスタに設定された描画パラメータに基づいて描画領域における画像の描画を行う。
ステップSF07では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップSF09では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップSF11に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップSF11では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<演出制御処理>
次に、図9〜23を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップSC09の演出制御処理について説明する。
まず、図9(a)を用いて、演出制御処理の処理の流れについて説明する。なお、同図は、演出制御処理のフローチャートである。演出制御処理のステップSG01では、第1副制御部メイン処理のステップSC07において新たなコマンドがあった場合に、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。そして、読み出した演出データに基づき、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うと共に、いずれの種類の演出を行うかを選択する。
ステップSG03では、ステップSG01で選択した演出がキャラクタ表示演出であるか否かを判定する。本実施形態では3種類のキャラクタの画像を使用する演出であるキャラクタ表示演出を行うようにしており、選択した演出がこのキャラクタ表示演出である場合はステップSG05に進み、そうでない場合はステップSG07に進む。
ステップSG05では、キャラクタ表示演出設定処理を行う。ここでは、キャラクタ表示演出に関する設定を行う。なお、キャラクタ表示演出およびキャラクタ表示演出設定処理については、後述する。
ステップSG07では、他の演出設定を行う。ここでは、キャラクタ表示演出以外の演出に関する各種設定、例えば装飾図柄表示装置208に表示させる画像の設定や、遮蔽装置246の動作設定等を行う。
次に、図10および図11を用いて、キャラクタ表示演出、およびキャラクタ表示演出における処理の概要について説明する。なお、図10(a)〜(c)および図11(a)〜(d)は、キャラクタ表示演出およびその処理の概要を示した概略図である。
キャラクタ表示演出では、図10(b)に示されるように、装飾図柄表示装置208の表示画面の全域を演出表示領域208dにすると共に、3種類のキャラクタの画像を左右に並べて演出表示領域208dに表示する。以下、画像を左側に表示することを左表示、画像を中央に表示することを中表示、画像を右側に表示することを右表示と呼ぶ。
本実施形態では、図10(a)に示されるように、キャラクタ1〜9の9種類のキャラクタを用意しており、各キャラクタ1〜9についてそれぞれ10個の画像データからなる画像データ群を第1副制御部400のROM406に記憶している。例えば、画像データ群T1は、キャラクタ1の画像データである画像データT1−1〜T1−10から構成され、画像データ群T2は、キャラクタ2の画像データである画像データT2−1〜T2−10から構成されている。
キャラクタ表示演出を行う場合、第1副制御部400のCPU404は、上述のキャラクタ表示演出設定処理(ステップSG05)において演出データに基づき、まず、図10(a)に示されるように、キャラクタ表示演出で表示する候補となるキャラクタ1〜9の画像データ群T1〜T9の中から、3つの画像データ群を選択する。そして、選択した3つの画像データ群のいずれを左表示、中表示または右表示とするかを決定する。
CPU404は、上記画像制御処理のステップSF01においてVDP434のアトリビュートレジスタに転送指示データを設定することにより、候補となる画像データ群T1〜T9の中から選択した3つの画像データ群に含まれる画像データをROM406の所定の座標(転送元座標(転送元アドレス))からVRAM436のフレームバッファ以外の領域(その他の記憶領域436a)における所定の配置座標(転送先座標(転送先アドレス))に転送するように、VDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された転送指示データに基づき、各画像データをROM406からVRAM436に転送する。
そして、VDP434は、上記画像制御処理のステップSF07におけるCPU404からの描画指示に基づき、VRAM436のその他の記憶領域436aに配置された画像データをフレームバッファ436bにおける所定の位置(座標)に配置することにより、装飾図柄表示装置208に表示する画像を描画する(図11(b)、(d)参照)。このVDP436による画像の描画は、CPU404がVDP434のアトリビュートレジスタに設定した描画パラメータに基づいて行われる。この描画パラメータは、使用する各画像について、フレームごとにVDP434のアトリビュートレジスタに設定される。
本実施形態では、図10(b)に示されるように、キャラクタ表示演出における左表示の描画パラメータとして画像データ群T1を左表示する(画像データT1−1〜T1−10を1フレームごとに順番に左表示する)場合の描画パラメータ、中表示の描画パラメータとして画像データ群T2を中表示する(画像データT2−1〜T2−10を1フレームごとに順番に中表示する)場合の描画パラメータ、および右表示の描画パラメータとして画像データ群T3を右表示する(画像データT3−1〜T3−10を1フレームごとに順番に右表示する)場合の描画パラメータを、予め用意してROM406に記憶している。そして、左、中、右表示すると決定した3つの画像データ群がいずれの画像データ群であっても、これら3つの描画パラメータを使用して画像の描画を行うようにしている。
すなわち、図10(c)に示されるように、例えば画像データ群T9を左表示し、T8を中表示し、T6右表示すると決定した場合、VDP434は、画像データ群T1を左表示する場合の描画パラメータを使用して画像データ群T9を描画(フレームバッファ436bの左表示位置の座標に配置)し、画像データ群T2を中表示する場合の描画パラメータを使用して画像データ群T8を描画し、画像データ群T3を右表示する場合の描画パラメータを使用して画像データ群T6を描画する。
図11(a)は、VDP434のアトリビュートレジスタに設定される転送指示データを示している。同図に示されるように、転送指示データは、左、中、右表示する画像データのROM406における転送元の座標(例えば、画像データT1−1が記憶されている座標[ROM406 T1−1])と、VRAM436における転送先の座標(例えば、その他の記憶領域436aにおける配置座標[RAM436 T1−1])とから構成されている。
CPU404は、キャラクタ1(画像データ群T1)を左表示し、キャラクタ2(画像データ群T2)を中表示し、キャラクタ3(画像データ群T3)を右表示すると決定した場合には、上記画像制御処理のステップSF01において、図11(a)に示す転送指示データをVDP434のアトリビュートレジスタに設定する。VDP434は、これに基づき、図11(b)に示されるように、例えば画像データT1−1をROM406からVRAM436のその他の記憶領域436aにおける左表示用の配置座標[RAM436 T1−1]に転送(コピー)し、画像データT2−1をROM406からVRAM436のその他の記憶領域436aにおける中表示用の配置座標[RAM436 T2−1]に転送し、画像データT3−1をROM406からVRAM436のその他の記憶領域436aにおける右表示用の配置座標[RAM436 T3−1]に転送する。
そして、VDP434は、フレームバッファ436bに画像を描画する際に、画像データ群T1を左表示する場合の描画パラメータに基づいて、左表示用の配置座標[RAM436 T1−1]に配置(記憶)された画像データT1−1をフレームバッファ436bにおける左表示位置の座標(描画座標)に配置する。また、画像データ群T2を中表示する場合の描画パラメータに基づいて、中表示用の配置座標[RAM436 T2−1]に配置(記憶)された画像データT2−1をフレームバッファ436bにおける中表示位置の座標(描画座標)に配置し、画像データ群T3を右表示する場合の描画パラメータに基づいて、右表示用の配置座標[RAM436 T3−1]に配置(記憶)された画像データT3−1をフレームバッファ436bにおける中表示位置の座標(描画座標)に配置して画像を描画する。
一方、例えばキャラクタ9(画像データ群T9)を左表示し、キャラクタ8(画像データ群T8)を中表示し、キャラクタ6(画像データ群T6)を右表示すると決定した場合には、CPU404は、まず転送指示データを、図11(a)に示すものから図11(c)に示すものに変更する。具体的には、キャラクタ表示演出設定処理において、左表示する画像データの転送元座標を、画像データT9−1〜T9−10が記憶されているROM406の座標[ROM406 T9−1]〜[ROM406 T9−10]に変更し、中表示する画像データの転送元座標を、画像データT8−1〜T8−10が記憶されているROM406の座標[ROM406 T8−1]〜[ROM406 T8−10]に変更し、右表示する画像データの転送元座標を、画像データT6−1〜T6−10が記憶されているROM406の座標[ROM406 T6−1]〜[ROM406 T6−10]に変更する。そして、上記画像制御処理のステップSF01において、この変更した転送指示データをVDP434のアトリビュートレジスタに設定する。
VDP434は、これに基づき、図11(c)に示されるように、例えば画像データT9−1をROM406からVRAM436のその他の記憶領域436aにおける左表示用の配置座標[RAM436 T1−1]に転送し、画像データT8−1をROM406から中表示用の配置座標[RAM436 T2−1]に転送し、画像データT6−1をROM406から右表示用の配置座標[RAM436 T3−1]に転送する。
そして、VDP434は、フレームバッファ436bに画像を描画する際に、画像データ群T1を左表示する場合の描画パラメータに基づいて、左表示用の配置座標[RAM436 T1−1]に配置(記憶)された画像データT9−1をフレームバッファ436bにおける左表示位置の座標に配置する。また、画像データ群T2を中表示する場合の描画パラメータに基づいて、中表示用の配置座標[RAM436 T2−1]に配置(記憶)された画像データT8−1をフレームバッファ436bにおける中表示位置の座標に配置し、画像データ群T3を右表示する場合の描画パラメータに基づいて、右表示用の配置座標[RAM436 T3−1]に配置(記憶)された画像データT6−1をフレームバッファ436bにおける中表示位置の座標に配置して画像を描画する。
このように、本実施形態では、左、中、右表示する画像データ群としていずれの画像データ群を選択した場合であっても、VRAM436のその他の記憶領域436aにおける左表示用の配置座標[RAM436 T1−1]、中表示用の配置座標[RAM436 T2−1]、および右表示用の配置座標[RAM436 T3−1]に配置することで、画像データ群T1を左表示する場合の描画パラメータ、画像データ群T2を中表示する場合の描画パラメータ、および画像データ群T3を右表示する場合の描画パラメータのみを使用して、左、中、右表示する画像データをフレームバッファ436bの所定の位置に配置することを可能としている。
次に、図9(b)を用いて、上記演出制御処理におけるステップSG05のキャラクタ表示演出設定処理について説明する。なお、同図は、キャラクタ表示演出設定処理のフローチャートである。
キャラクタ表示演出設定処理のステップSH01では、複数種類用意された演出(本実施形態では、演出A、B、Cの3種類)から、実行する演出を決定する。具体的には、抽選、または主制御部300から受信した遊技状態を示すコマンドや大当りに当選したことを示すコマンド等に基づいて各種テーブルを参照するなどして、実行する演出を決定する。なお、以下の説明では、演出Aを実行すると決定した場合の例について説明する。
ステップSH03では、左表示を行うキャラクタ、中表示を行うキャラクタおよび右表示を行うキャラクタを決定する。ここでは、ステップSH01と同様に、抽選、または主制御部300から受信したコマンドに基づいて、候補となるキャラクタ1〜9(画像データ群T1〜T9)から左表示、中表示および右表示を行うキャラクタをそれぞれ選択する。
なお、以下の説明では、キャラクタ9(画像データ群T9)を左表示し、キャラクタ8(画像データ群T8)を中表示し、キャラクタ6(画像データ群T6)を右表示するように決定した場合の例について説明する。
ステップSH05では、転送指示データの移動を行う。ここでは、ROM406に予め記憶されたキャラクタ1、2、3の画像データ群T1、T2、T3の転送元(ROM406)の座標および転送先(VRAM436のその他の記憶領域436a)の左、中、右表示用の配置座標を示した転送指示データを、RAM408に移動(コピー)して所定の領域に記憶させる。
図12は、キャラクタ表示演出設定処理のステップSH05における転送指示データの移動を示した図である。本実施形態では、同図に示されるように、キャラクタ表示演出における左、中、右表示用の転送指示データの転送元(ROM406)座標として、画像データ群T1〜T9が記憶されているROM406の座標を、ROM406の所定の領域([ROM406 T1]〜[ROM406 T9])に予め記憶している。詳細には、例えば画像データ群T1については、画像データ群T1を構成する画像データT1−1〜T1−10が記憶されているROM406の座標[ROM406 T1−1]〜[ROM406 T1−10]が記憶され、画像データ群T9については、画像データ群T9を構成する画像データT9−1〜T9−10が記憶されているROM406の座標[ROM406 T9−1]〜[ROM406 T9−10]が記憶されている。
また、本実施形態では、キャラクタ表示演出における左、中、右表示用の転送指示データの転送先(VRAM436)座標として、左表示用の配置座標[RAM436 T1−1]〜[RAM436 T1−10]、中表示用の配置座標[RAM436 T2−1]〜[RAM436 T2−10]、および右表示用の配置座標[RAM436 T3−1]〜[RAM436 T3−10]を、ROM406の所定の領域に記憶している。
キャラクタ表示演出設定処理のステップSH05では、ステップSH03で左、中、右表示すると決定したキャラクタの種類に関わらず、まずキャラクタ1〜3を左、中、右表示するとみなして、画像データ群T1〜T3の転送元座標[ROM406 T1−1]〜[ROM406 T1−10]、[ROM406 T2−1]〜[ROM406 T2−10]、[ROM406 T3−1]〜[ROM406 T3−10]を、転送先座標[RAM436 T1−1]〜[RAM436 T1−10]、[RAM436 T2−1]〜[RAM436 T2−10]、[RAM436 T3−1]〜[RAM436 T3−10]と共にRAM408に移動する。このとき、画像データ群T1の転送元座標[ROM406 T1−1]〜[ROM406 T1−10]は、左表示の転送元座標としてRAM408の領域[RAM408 T1]に、画像データ群T2の転送元座標[ROM406 T2−1]〜[ROM406 T2−10]は、中表示の転送元座標としてRAM408の領域[RAM408 T2]に、画像データ群T3の転送元座標[ROM406 T3−1]〜[ROM406 T3−10]は、右表示の転送元座標としてRAM408の領域[RAM408 T3]にそれぞれ記憶される。
図9(b)に戻って、ステップSH07では、ROM406に予め記憶された表示データ、すなわちVDP434のアトリビュートレジスタに設定する描画パラメータを、RAM408に移動(コピー)して所定の領域に記憶する。ステップSH09では、データ変更処理を行う。ここでは、RAM408に記憶した描画パラメータを変更する(詳細は後述する)。
次に、図13を用いて、キャラクタ表示演出設定処理におけるステップSH09のデータ変更処理について説明する。なお、同図は、データ変更処理のフローチャートである。
データ変更処理のステップSI01では、キャラクタ表示演出設定処理のステップSH03において左表示すると決定したキャラクタがキャラクタ1(画像データ群T1)であるか否かを判定する。左表示すると決定したキャラクタがキャラクタ1(画像データ群T1)でない場合はステップSI03に進み、キャラクタ1(画像データ群T1)である場合はステップSI11に進む。
ステップSI03では、ROM406から左表示変更データを取得する。図14(a)は、左表示変更データテーブルを示した図である。ステップSI03では、キャラクタ表示演出設定処理のステップSH03において左表示に決定したキャラクタの種類に基づいて同図に示す左表示変更データテーブルを参照し、左表示変更データを取得する。ここでは、キャラクタ9(画像データ群T9)を左表示すると決定しているため、左表示変更データとして、画像データ群T9が記憶されているROM406の領域[ROM406 T9]を取得する。
図13に戻ってステップSI05では、ステップSI03で取得した左表示変更データに基づき、ROM406から転送元座標をRAM408に移動することで、転送指示データにおける左表示の転送元座標を変更する。
図15は、RAM408に記憶した転送指示データの転送元座標の変更を示した図である。ステップSI05では、ステップSI03で取得した左表示変更データが領域[ROM406 T9]であることに基づき、ROM406の領域[ROM406 T9]に記憶されている画像データ群T9の転送元座標(画像データT9−1〜T9−10が記憶されているROM406の座標[ROM406 T9−1]〜[ROM406 T9−10])を、RAM408において転送指示データの左表示の転送元座標([ROM406 T1−1]〜[ROM406 T1−10])が記憶されている領域[RAM408 T1]に上書きして記憶する。これにより、転送指示データの左表示の転送元座標は、仮設定されていた画像データ群T1から画像データ群T9に変更される。
図13に戻って、ステップSI07では、ROM406からパレット番号データを取得する。ステップSI09では、ステップSI07で取得したパレット番号データをRAM408に移動することにより、キャラクタ表示演出設定処理のステップSH07でRAM408に記憶した描画パラメータにおけるパレット番号データを変更する。
図16は、描画パラメータにおけるパレット番号データの変更を示した図である。同図に示されるように、ROM406には、演出A〜Cにおける左、中、右表示の描画パラメータと共に、パレット番号データが記憶されている。上述のように、左、中、右表示の描画パラメータは、キャラクタ1(画像データ群T1)を左表示し、キャラクタ2(画像データ群T2)を中表示し、キャラクタ3(画像データ群T3)を右表示するものとなっており、使用する画像データの種類、VRAM436のその他の記憶領域436aにおける配置座標、フレームバッファ436bにおける描画座標、フレームバッファ436bに描画(配置)する際の拡大縮小率、描画の際に使用するパレット番号等がフレームごとに設定されている。
なお、本実施形態の描画パラメータは、画像データ群T1〜T3を構成する画像データT1−1〜T1−10、T2−1〜T2−10、T3−1〜T3−10をフレームごとに順番に表示するように、例えばフレーム1では画像データT1−1を左表示、画像データT2−1を中表示、画像データT3−1を右表示し、フレーム2では画像データT1−2を左表示、画像データT2−2を中表示、画像データT3−2を右表示するように構成されている。
ROM406に記憶されているパレット番号データは、画像データ群T4〜T9を構成する各画像データT4−1〜T4−10、T5−1〜T5−10、T6−1〜T6−10、T7−1〜T7−10、T8−1〜T8−10、T9−1〜T9−10の描画に使用するパレット番号が記憶されている。
この例では、キャラクタ表示演出設定処理のステップSH01で演出Aを実行すると決定しているため、ステップSH07では、演出Aの描画パラメータをROM406からRAM408に移動する。また、ステップSH03でキャラクタ9(画像データ群T9)を左表示すると決定しているため、データ変更処理のステップSI07では、画像データ群T9を構成する画像データT9−1〜T9−10のパレット番号データをROM406から取得する。
そして、ステップSI09では、ステップSI07で取得した画像データT9−1〜T9−10のパレット番号データを、RAM408に記憶した描画パラメータにおける左表示のパレット番号データ(最初は、画像データT1−1〜T1−9のパレット番号が記憶されている)に上書きすることにより、左表示のパレット番号データを変更する。
図13に戻って、ステップSI11では、キャラクタ表示演出設定処理のステップSH03において中表示すると決定したキャラクタがキャラクタ2(画像データ群T2)であるか否かを判定する。中表示すると決定したキャラクタがキャラクタ2(画像データ群T2)でない場合はステップSI13に進み、キャラクタ2(画像データ群T2)である場合はステップSI21に進む。
ステップSI13では、ROM406から中表示変更データを取得する。図14(b)は、中表示変更データテーブルを示した図である。この例では、キャラクタ8(画像データ群T8)を中表示すると決定しているため、中表示変更データとして、画像データ群T8が記憶されているROM406の領域[ROM406 T8]を取得する。
図13に戻ってステップSI15では、ステップSI13で取得した中表示変更データが領域[ROM406 T8]であることに基づき、ROM406の領域[ROM406 T8]に記憶されている画像データ群T8の転送元座標(画像データT8−1〜T8−10が記憶されているROM406の座標[ROM406 T8−1]〜[ROM406 T8−10])を、RAM408において転送指示データの中表示の転送元座標([ROM406 T2−1]〜[ROM406 T2−10])が記憶されている領域[RAM408 T2]に上書きして記憶する(図15参照)。これにより、転送指示データの中表示の転送元座標は、仮設定されていた画像データ群T2から画像データ群T8に変更される。
ステップSI17では、キャラクタ8(画像データ群T8)を中表示すると決定していることに基づき、画像データ群T8を構成する画像データT8−1〜T8−10のパレット番号データをROM406から取得する(図16参照)。ステップSI19では、ステップSI17で取得した画像データT8−1〜T8−10のパレット番号データを、RAM408に記憶した描画パラメータにおける中表示のパレット番号データ(最初は、画像データT2−1〜T2−9のパレット番号が記憶されている)に上書きすることにより、中表示のパレット番号データを変更する(図16参照)。
ステップSI21では、キャラクタ表示演出設定処理のステップSH03において右表示すると決定したキャラクタがキャラクタ3(画像データ群T3)であるか否かを判定する。右表示すると決定したキャラクタがキャラクタ3(画像データ群T3)でない場合はステップSI23に進み、キャラクタ3(画像データ群T3)である場合は処理を終了する。
ステップSI23では、ROM406から右表示変更データを取得する。図14(c)は、右表示変更データテーブルを示した図である。ここでは、キャラクタ6(画像データ群T6)を右表示すると決定しているため、右表示変更データとして、画像データ群T6が記憶されているROM406の領域[ROM406 T6]を取得する。
図13に戻ってステップSI25では、ステップSI23で取得した右表示変更データが領域[ROM406 T6]であることに基づき、ROM406の領域[ROM406 T6]に記憶されている画像データ群T6の転送元座標(画像データT6−1〜T6−10が記憶されているROM406の座標[ROM406 T6−1]〜[ROM406 T6−10])を、RAM408において転送指示データの右表示の転送元座標([ROM406 T3−1]〜[ROM406 T3−10])が記憶されている領域[RAM408 T3]に上書きして記憶する(図15参照)。これにより、転送指示データの右表示の転送元座標は、仮設定されていた画像データ群T3から画像データ群T6に変更される。
ステップSI27では、キャラクタ6(画像データ群T6)を右表示すると決定していることに基づき、画像データ群T6を構成する画像データT6−1〜T6−10のパレット番号データをROM406から取得する(図16参照)。ステップSI29では、ステップSI27で取得した画像データT6−1〜T6−10のパレット番号データを、RAM408に記憶した描画パラメータにおける右表示のパレット番号データ(最初は、画像データT3−1〜T3−9のパレット番号が記憶されている)に上書きすることにより、右表示のパレット番号データを変更する(図16参照)。
以上のデータ変更処理により、画像データ群T1(画像データT1−1〜T1−10)を左表示するための描画パラメータを流用して、実際に左表示すると決定した画像データ群T9(画像データT9−1〜T9−10)をフレームバッファ436bに描画(配置)し、画像データ群T2(画像データT2−1〜T2−10)を中表示するための描画パラメータを流用して、実際に中表示すると決定した画像データ群T8(画像データT8−1〜T8−10)をフレームバッファ436bに描画(配置)し、画像データ群T3(画像データT3−1〜T3−10)を右表示するための描画パラメータを流用して、実際に右表示すると決定した画像データ群T6(画像データT6−1〜T6−10)をフレームバッファ436bに描画(配置)することが可能となる。
図17(a)および(b)は左表示の転送指示データを示した図であり、図18(a)および(b)は中表示の転送指示データを示した図であり、図19(a)および(b)は右表示の転送指示データを示した図である。
図17(a)に示すRAM408における左表示の転送元座標を記憶する領域[RAM408 T1]における各座標[RAM408(ROM406T1−1)]〜[RAM408(ROM406T1−10)]には、上記データ変更処理におけるステップSI03、SI05の処理により、同図(b)に示されるように、画像データ群T9の画像データT9−1〜T9−10が記憶されているROM406の座標[ROM406T9−1]〜[ROM406T9−10]が、画像データ群T1の画像データT1−1〜T1−10が記憶されているROM406の座標[ROM406T1−1]〜[ROM406T1−10]に代えて記憶される。
そして、同図(a)に示すRAM408における左表示の転送先座標を記憶する領域における各座標[RAM408(RAM436T1−1)]〜[RAM408(RAM436T1−10)]には、同図(b)に示されるように、左表示用の配置座標[RAM436T1−1]〜[RAM436T1−10]が当初のまま変更されずに記憶される。
第1副制御部400のCPU404は、上記画像制御処理のステップSF01において、このRAM408に記憶された転送指示データをVDP434のアトリビュートレジスタに設定する。従って、例えばキャラクタ表示演出の1フレーム目には、同図(b)に示されるように、転送元座標として[ROM406T9−1]、転送先座標として[RAM436T1−1]がVDP434のアトリビュートレジスタに設定される。
VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された転送指示データに基づいて、画像データをROM406からVRAM436のその他の記憶領域436aに転送する。従って、例えばキャラクタ表示演出の1フレーム目には、ROM406の座標[ROM406T9−1]に記憶されている画像データT9−1がVRAM436のその他の記憶領域436aにおける左表示用の配置座標[RAM436T1−1]に配置される。
そして、CPU404は、上記画像制御処理のステップSF06において、RAM408に記憶された描画パラメータをVDP434のアトリビュートレジスタに設定すると共に、ステップSF07においてVDP434にフレームバッファ436bにおける画像の描画を開始するように指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された描画パラメータに基づき、本来画像データT1−1が配置される配置座標[RAM436T1−1]に配置された画像データT9−1をフレームバッファ436bの描画座標(左表示位置の座標)に配置して画像を描画する。
中表示の場合も同様に、図18(a)に示すRAM408における中表示の転送元座標を記憶する領域[RAM408 T2]における各座標[RAM408(ROM406T2−1)]〜[RAM408(ROM406T2−10)]には、上記データ変更処理におけるステップSI03、SI05の処理により、同図(b)に示されるように、画像データ群T8の画像データT8−1〜T8−10が記憶されているROM406の座標[ROM406T8−1]〜[ROM406T8−10]が、画像データ群T2の画像データT2−1〜T2−10が記憶されているROM406の座標[ROM406T2−1]〜[ROM406T2−10]に代えて記憶される。
そして、同図(a)に示すRAM408における中表示の転送先座標を記憶する領域における各座標[RAM408(RAM436T2−1)]〜[RAM408(RAM436T2−10)]には、同図(b)に示されるように、中表示用の配置座標[RAM436T2−1]〜[RAM436T2−10]が当初のまま変更されずに記憶される。
従って、例えばキャラクタ表示演出の1フレーム目には、同図(b)に示されるように、転送指示データの転送元座標として[ROM406T8−1]、転送先座標として[RAM436T2−1]がVDP434のアトリビュートレジスタに設定される。VDP434は、これに基づき、ROM406の座標[ROM406T8−1]に記憶されている画像データT8−1を、VRAM436のその他の記憶領域436aにおける中表示用の配置座標[RAM436T2−1]に配置する。そして、VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された描画パラメータに基づき、本来画像データT2−1が配置される配置座標[RAM436T2−1]に配置された画像データT8−1をフレームバッファ436bの描画座標(中表示位置の座標)に配置して画像を描画する。
右表示の場合も同様に、図19(a)に示すRAM408における右表示の転送元座標を記憶する領域[RAM408 T3]における各座標[RAM408(ROM406T3−1)]〜[RAM408(ROM406T3−10)]には、上記データ変更処理におけるステップSI03、SI05の処理により、同図(b)に示されるように、画像データ群T6の画像データT6−1〜T6−10が記憶されているROM406の座標[ROM406T6−1]〜[ROM406T6−10]が、画像データ群T3の画像データT3−1〜T3−10が記憶されているROM406の座標[ROM406T3−1]〜[ROM406T3−10]に代えて記憶される。
そして、同図(a)に示すRAM408における右表示の転送先座標を記憶する領域における各座標[RAM408(RAM436T3−1)]〜[RAM408(RAM436T3−10)]には、同図(b)に示されるように、右表示用の配置座標[RAM436T3−1]〜[RAM436T3−10]が当初のまま変更されずに記憶される。
従って、例えばキャラクタ表示演出の1フレーム目には、同図(b)に示されるように、転送指示データの転送元座標として[ROM406T6−1]、転送先座標として[RAM436T3−1]がVDP434のアトリビュートレジスタに設定される。VDP434は、これに基づき、ROM406の座標[ROM406T6−1]に記憶されている画像データT6−1を、VRAM436のその他の記憶領域436aにおける右表示用の配置座標[RAM436T3−1]に配置する。そして、VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された描画パラメータに基づき、本来画像データT3−1が配置される配置座標[RAM436T3−1]に配置された画像データT6−1をフレームバッファ436bの描画座標(右表示位置の座標)に配置して画像を描画する。
本実施形態では、画像データ群T1〜T9を構成する全ての画像データを同一のサイズに設定すると共に、上記データ変更処理のステップSI03、SI05において描画パラメータのパレット番号を変更しているため、例えば画像データT1−1が画像データT9−1に置き換わり、画像データT2−1が画像データT8−1に置き換わり、画像データT3−1が画像データT6−1に置き換わったとしてもVDP434は問題なく処理することが可能となっている。
<キャラクタ表示演出における装飾図柄表示装置の表示>
次に、図20〜22を用いてキャラクタ表示演出における装飾図柄表示装置208の表示について説明する。
まず、図20(a)および(b)は、キャラクタ表示演出における装飾図柄表示装置208の表示の概要を示した図である。上述のように、キャラクタ表示演出は、演出A〜Cの3種類が用意されており、各演出A〜Cにおける表示は、同図(a)に示されるようにそれぞれ第1フレーム〜第14フレームの14のフレームから構成されている。そして、この第1フレーム〜第14フレームのうち、第1フレーム〜第10フレームは、同図(b)に示されるように、各演出A〜C共通の表示内容となっており、第11フレーム〜第14フレームは、互いに異なる表示内容となっている。具体的には、演出Aは、左表示の画像T−Xを最終的に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央で停止させる表示内容、演出Bは、中表示の画像T−Yを最終的に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央で停止させる表示内容、演出Cは、右表示の画像T−Zを最終的に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央で停止させる表示内容となっている。
図21(a)〜(j)は、演出A〜Cの共通部分(第1フレーム〜第10フレーム)における表示の一例を示した図である。この例では、上記キャラクタ表示演出設定処理のステップSH03において、左表示にキャラクタ9(画像データ群T9)、中表示にキャラクタ8(画像データ群T8)、右表示にキャラクタ6(画像データ群T6)を決定した場合を示している。
第1副制御部400のCPU404は、上述のように、上記キャラクタ表示演出処理のステップSH05において左、中、右表示の転送指示データをROM406からRAM408に移動し、ステップSH07において左、中、右表示の描画パラメータをROM406からRAM408に移動する。その後、CPU404は、ステップSH09のデータ変更処理において、RAM408に記憶した転送指示データの転送元座標を、左表示は画像データ群T9のものに、中表示は画像データ群T8のものに、右表示は画像データ群T6のものに変更すると共に、RAM408記憶した描画パラメータにおけるパレット番号データを、左表示は画像データ群T9のものに、中表示は画像データ群T8のものに、右表示は画像データ群T6のものに変更する。
そして、CPU404は、上記画像制御処理のステップSF01において、RAM408に記憶した転送指示データに基づき、VDP434のアトリビュートレジスタに左、中、右表示の転送元座標および転送先座標を設定し、VDP434は、これに基づき、画像データをROM406からVRAM436のその他の記憶領域436aに転送する。この例では、CPU404は、1フレーム目は画像データT9−1(左表示)の転送元座標[ROM406 T9−1]、画像データT8−1(中表示)の転送元座標[ROM406 T8−1]および画像データT6−1(右表示)の転送元座標[ROM406 T6−1]をアトリビュートレジスタに設定し、2フレーム目は画像データT9−2(左表示)の転送元座標[ROM406 T9−2]、画像データT8−2(中表示)の転送元座標[ROM406 T8−2]および画像データT6−2(右表示)の転送元座標[ROM406 T6−2]をアトリビュートレジスタに設定するといった具合に、左表示の画像データT9−1〜T9−10、中表示の画像データT8−1〜T8−10、右表示の画像データT6−1〜T6−10をフレームごとに順番に1つずつ転送するようにアトリビュートレジスタに設定する。
さらに、CPU404は、上記画像制御処理のステップSF05において、RAM408に記憶した描画パラメータに基づき、VDP434のアトリビュートレジスタに左、中、右表示の描画パラメータをフレームごとに設定すると共に、ステップSF07においてフレームバッファ436bに画像を描画するようにVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された描画パラメータに基づき、VRAM436のその他の記憶領域436aにおける左表示用の配置座標(転送先座標)に配置された画像データT9−1〜T9−10を左表示位置の座標(描画座標)に配置し、中表示用の配置座標(転送先座標)に配置された画像データT8−1〜T8−10を中表示位置の座標(描画座標)に配置し、右表示用の配置座標(転送先座標)に配置された画像データT6−1〜T6−10を右表示位置の座標(描画座標)に配置することで装飾図柄表示装置208に表示させる1フレームの画像を描画する。なお、この例では、描画パラメータにおける左、中、右表示の描画座標は、それぞれ略円形を描くようにフレームごとにずらして設定されている。
以上の処理によりこの例では、図21(a)〜(j)に示されるように、左表示の画像データT9−1〜T9−10に基づくキャラクタ9の画像、中表示の画像データT8−1〜T8−10に基づくキャラクタ8の画像、および右表示の画像データT6−1〜T6−10に基づくキャラクタ6の画像が、それぞれ略円形を描くようにフレームごとに表示位置を変化させながら装飾図柄表示装置208に表示される。
図22(a)〜(l)は、演出A〜Cの異なる部分(第11フレーム〜第14フレーム)における表示の一例を示した図である。この例では、演出Aの描画パラメータは、第10フレームで左表示される画像(画像データT9−10に基づくキャラクタ9の画像)を、第11フレーム〜第14フレームの間に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央まで移動させるように配置座標および描画座標が設定され、演出Bの描画パラメータは、第10フレームで中表示される画像(画像データT8−10に基づくキャラクタ8の画像)を、第11フレーム〜第14フレームの間に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央まで移動させるように配置座標および描画座標が設定され、演出Cの描画パラメータは、第10フレームで右表示される画像(画像データT6−10に基づくキャラクタ6の画像)を、第11フレーム〜第14フレームの間に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央まで移動させるように配置座標および描画座標が設定されている。
従ってこの例では、演出Aにおいては、同図(a)〜(d)に示されるように、第10フレームで点10において左表示された画像データT9−10に基づくキャラクタ9の画像が、フレームごとに点1→点2→点3→点4と表示位置を変化させ、最終的に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に表示される。また、演出Bにおいては、同図(e)〜(h)に示されるように、第10フレームで点10において中表示された画像データT8−10に基づくキャラクタ8の画像が、フレームごとに点1→点2→点3→点4と表示位置を変化させ、最終的に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に表示され、演出Cにおいては、同図(i)〜(l)に示されるように、第10フレームで点10において右表示された画像データT6−10に基づくキャラクタ6の画像が、フレームごとに点1→点2→点3→点4と表示位置を変化させ、最終的に装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に表示される。
<従来との比較>
次に、図23を用いて、本実施形態と従来例との比較について説明する。なお、同図は、本実施形態の描画パラメータと従来の描画パラメータとを比較した図である。
キャラクタ表示演出において、候補となる例えば9つのキャラクタ1〜9(画像データ群T1〜T9)から、例えば左、中、右表示する3つのキャラクタを選択して表示するような場合、従来では、キャラクタ1〜9(画像データ群T1〜T9)のいずれもが左、中、右表示される可能性があることから、同図に示されるように、画像データ群T1〜T9を構成する全ての画像データT1−1〜T1−10、T2−1〜T2−10、・・・、T9−1〜T9−10について左、中、右表示を設定した描画パラメータを用意してROM406に記憶しておく必要があった。このため、使用する画像データや表示位置の候補が多ければ多いほど、予めROM406に記憶しておく情報量が多くなると共に、実際には使用されない無駄な情報までをも記憶しておかなければならないという問題があった。
これに対し、本実施形態では、VRAM436のその他の記憶領域における配置座標を共通化することにより、画像データ群T1〜T9のいずれが左、中、右表示に決定された場合にも、左表示を画像データ群T1、中表示を画像データ群T2、右表示を画像データ群T3とした描画パラメータが流用可能となっている。このため、予めROM406に記憶しておく情報量を少なくすることが可能になると共に、実際には使用されない無駄な情報を記憶しておく必要がなくなり、ROM406やRAM408等の記憶手段を有効に活用することができる場合がある。
なお、本実施形態では、キャラクタ表示演出の第1フレーム〜第14フレームの全てにおいて、画像データ群T1を左表示、画像データ群T2を中表示、画像データ群T3を右表示として設定され、全ての画像データ群T1〜T9について流用可能な描画パラメータを使用しているが、これに限定されるものではない。例えば、キャラクタ表示演出の第1フレーム〜第10フレーム(共通部分)では流用可能な描画パラメータを使用し、第11フレーム〜第14フレーム(異なる部分)では使用する画像データについて独自に(専用に)設定された描画パラメータ(例えば画像データT9−10について独自に設定された描画パラメータ)を使用するようにしてもよい。
また、演出表示の態様によっては、各画像データについて独自に設定された描画パラメータを使用した後に、流用可能な描画パラメータを使用するようにしてもよい。このように、複数の画像について流用可能な描画パラメータと、各画像データについて独自に設定された描画パラメータを適宜に組み合わせて使用することにより、ROM406やRAM408等の記憶手段を有効に活用しながらも、演出表示をより多彩に行うことができる場合がある。
<転送指示データのその他の処理>
次に、図24および25を用いて、転送指示データのその他の処理について説明する。なお、図24および25は、転送指示データのその他の処理を示した図である。
上述の例では、キャラクタ表示演出設定処理のステップSH05において、ステップSH03で決定したキャラクタの種類に関わらず、画像データ群T1、T2、T3の転送元座標および転送先座標をROM406からRAM408に移動するようにしているが、図24に示されるように、ステップSH05においては転送先座標のみをRAM408に移動し、後のステップSH09のデータ変更処理において、ステップSH03で決定したキャラクタの画像データ群の転送元座標をRAM408に移動するようにしてもよい。
図25(a)は、この場合のキャラクタ演出設定処理のフローチャートであり、同図(b)は、この場合のデータ変更処理のフローチャートである。
この場合のキャラクタ演出設定処理のステップSH05では、ROM406に予め記憶された転送先(VRAM436のその他の記憶領域436a)の左、中、右表示用の配置座標のみを、RAM408に移動(コピー)して所定の領域に記憶させる。これ以外の処理は、図9(b)において説明したのと同様である。
この場合のデータ変更処理のステップSJ01では、ROM406から左表示変更データを取得する。ステップSJ03では、ステップSJ01で取得した左表示変更データに基づき、左表示する画像データ群の転送元座標をROM406からRAM408に移動する。ステップSJ05では、キャラクタ演出設定処理のステップSH03における左表示の決定に基づき、左表示する画像データ群のパレット番号データをROM406から取得する。ステップSJ07では、ステップSJ05で取得したパレット番号データをRAM408に移動し、描画パラメータにおける左表示のパレット番号データを変更する。
ステップSJ09では、ROM406から中表示変更データを取得する。ステップSJ11では、ステップSJ09で取得した中表示変更データに基づき、中表示する画像データ群の転送元座標をROM406からRAM408に移動する。ステップSJ13では、キャラクタ演出設定処理のステップSH03における中表示の決定に基づき、中表示する画像データ群のパレット番号データをROM406から取得する。ステップSJ15では、ステップSJ13で取得したパレット番号データをRAM408に移動し、描画パラメータにおける中表示のパレット番号データを変更する。
ステップSJ17では、ROM406から右表示変更データを取得する。ステップSJ19では、ステップSJ17で取得した右表示変更データに基づき、右表示する画像データ群の転送元座標をROM406からRAM408に移動する。ステップSJ21では、キャラクタ演出設定処理のステップSH03における右表示の決定に基づき、右表示する画像データ群のパレット番号データをROM406から取得する。ステップSJ23では、ステップSJ21で取得したパレット番号データをRAM408に移動し、描画パラメータにおける右表示のパレット番号データを変更する。
<キャラクタ表示演出のバリエーション>
次に、図26を用いて、キャラクタ表示演出のバリエーションについて説明する。なお、同図は、演出A〜Cをさらに細分化してバリエーションを増やした例を示した図である。
上述の例では、演出A〜Cの3つのパターンの演出を用意しているが、同図に示されるように、これらの演出A〜Cをさらに演出A−1、演出A−2、演出A−3、・・・・、演出B−1、演出B−2、演出B−3、・・・・、演出C−1、演出C−2、演出C−3、・・・・、といった具合に細分化し、演出のバリエーションを増やすようにしてもよい。この場合、例えば演出A〜Cのそれぞれについて第11フレームから第14フレームにおける画像の移動径路を異ならせたり、画像を拡大または縮小させる等の変化を付けたりすることにより、演出のバリエーションを増やすことができる。
<遮蔽装置の動作>
次に、図27を用いて、キャラクタ表示演出において遮蔽装置246を動作させる場合について説明する。なお、同図は、キャラクタ表示演出において遮蔽装置246を動作させる場合の例を示した図である。
同図に示されるように、キャラクタ表示演出において遮蔽装置246を動作させるようにしてもよく、さらに、演出A〜Cのいずれが選択されたかによって、遮蔽装置246の動作パターンを変化させるようにしてもよい。
遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bを駆動するステッピングモータは1−2相励磁で使用され、左扉246aおよび右扉246bは、ステッピングモータへの392パルスの入力によって全開位置から全閉位置まで移動するように構成されている。本実施形態では、左扉246aおよび右扉246bの位置を示す座標としてこのパルス数を用いており、装飾図柄表示装置208の左端を座標0、中央を座標392、右端を座標784としている。また、左扉246aの位置は右端246a1を基準とし、右扉246bの位置は左端246b1を基準として動作を制御している。
同図に示す例では、演出Aを実行する場合の遮蔽装置246の移動データとして、第1フレーム〜第10フレームが表示される間(0.33ms)に右扉246bを左へ4パルス、右へ4パルスの順に移動し、左扉246aを右へ4パルス、左へ4パルスの順に移動する移動データA、演出Bを実行する場合の遮蔽装置246の移動データとして、第1フレーム〜第10フレームが表示される間(0.33ms)に右扉246bを左へ2パルス、右へ2パルス、左へ2パルス、右へ2パルスの順に移動し、左扉246aを右へ2パルス、左へ2パルス、右へ2パルス、左へ2パルスの順に移動する移動データB、演出Cを実行する場合の遮蔽装置246の移動データとして、第1フレーム〜第10フレームが表示される間(0.33ms)に右扉246bを左へ2パルス、右へ2パルスの順に移動し、左扉246aを右へ2パルス、左へ2パルスの順に移動する移動データCが用意され、ROM406に記憶されている場合を示している。
この場合、第1副制御部400のCPU404は、上記キャラクタ表示演出設定処理のステップSH01において、実行を決定した演出A〜Cのいずれかに対応する遮蔽装置246の移動データA〜CのいずれかをROM406から取得する。そして、CPU404は、第1副制御部メイン処理のステップSC19において、取得した移動データに基づく命令を駆動回路420に出力し、遮蔽装置246の動作を制御する。
このように、キャラクタ表示演出において遮蔽装置246を動作させることにより、より多彩な態様でキャラクタ表示演出を実行することができる。なお、遮蔽装置246以外にも、スピーカ120からの音声や枠ランプ122等の発光をキャラクタ表示演出に連動させるようにしてもよく、さらに、演出A〜Cに応じて、音声や発光のパターンを変化させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、画像を表示する画像表示手段(本実施形態では、装飾図柄表示装置208)と、1または複数の画像情報(本実施形態では、例えば画像データ群T1〜T9)を記憶可能な第1の記憶手段(本実施形態では、第1副制御部400のROM406)と、1または複数の画像情報を記憶可能な第2の記憶手段(本実施形態では、第1副制御部400のVRAM436)と、第1の記憶手段406に記憶されている画像情報を第2の記憶手段436に記憶させる情報制御手段(本実施形態では、第1副制御部400の画像制御処理のステップSF01における指示に基づくVDP434による画像データの転送)と、第2の記憶手段436に記憶されている画像情報に基づいた画像を画像表示手段208に表示させる表示制御手段(本実施形態では、VDP434によるフレームバッファの画像データの表示)と、を備えた遊技台であって、第1の画像情報(本実施形態では、例えば画像データ群T1を構成する画像データT1−1〜T1−10)と、第1の画像情報T1−1〜T1−10を情報制御手段によって第2の記憶手段436に記憶させる場合の第2の記憶手段436における第1のアドレス(本実施形態では、転送先座標(配置座標))と、第1のアドレスに記憶されている第1の画像情報T1−1〜T1−10に対応する画像を表示制御手段によって画像表示手段208に表示させる場合の画像表示手段208における第1の表示位置(本実施形態では、描画座標)と、に関する情報を少なくとも含む第1の画像セット情報(本実施形態では、描画パラメータ)が、第1の記憶手段406に記憶されており、所定の条件が成立した場合に、情報制御手段は、第2の記憶手段436における第1のアドレスに第2の画像情報(本実施形態では、例えば画像データ群T9を構成する画像データT9−1〜T9−10)を記憶させ、表示制御手段は、第1の画像セット情報の一部の情報に基づいて、画像表示手段208の第1の表示位置に第2の画像情報T9−1〜T9−10に対応する画像を表示させる。
このような構成とすることで、ROM406やRAM408等の記憶手段を有効に活用することができる場合がある。
また、情報制御手段は、特定の条件が成立した場合(本実施形態では、例えばキャラクタ1(画像データ群T1)を左表示すると決定した場合)に、第2の記憶手段436における第1の画像情報T1−1〜T1−10が記憶されている前記第1のアドレスに、第1の画像情報T1−1〜T1−10を記憶させる。
このような構成とすることで、条件分岐を減らすことができ、画像描画処理を単純化することができる場合がある。
また、第1の画像セット情報は、所定の表示タイミングごとに(本実施形態では、フレームごとに)画像表示手段208に表示させる画像を特定可能に構成されており、表示タイミングごとに第1の画像セット情報に基づいて表示制御手段によって参照される第2の記憶手段のアドレスに記憶されている画像情報を上書きするために、情報制御手段によって所定の表示タイミングごとに参照される書き換えセット情報(本実施形態では、左表示変更データ、中表示変更データおよび右表示変更データ)を第1の記憶手段406に記憶している。
このような構成とすることで、データに基づいて画像データを書き換えることができ、条件分岐を減らしてプログラム容量を削減できる場合がある。
また、第2の画像情報T9−1〜T9−10と、第2の画像情報T9−1〜T9−10を情報制御手段によって第2の記憶手段436に記憶させる場合の第2の記憶手段436における所定のアドレスと、所定のアドレスに記憶されている第2の画像情報T9−1〜T9−10に対応する画像を表示制御手段によって画像表示手段208に表示させる場合の画像表示手段208における第2の表示位置と、に関する情報を少なくとも含む第2の画像セット情報(本実施形態では、例えば画像データ群T9を構成する画像データT9−1〜T9−10についての独自の描画パラメータ)が、第1の記憶手段406に記憶されており、所定の条件が成立した場合に、情報制御手段および表示制御手段は、第2の画像セット情報に基づいて、画像表示手段208の第2の表示位置に第2の画像情報T9−1〜T9−10に対応する画像を表示させてから、第1の画像セット情報の一部の情報に基づいて、画像表示手段208の第1の表示位置に第2の画像情報T9−1〜T9−10に対応する画像を表示させるようにしてもよい。
このような構成とすることで、急に共通シーケンスに従って特定の画像の描画を行なうのではなく、専用のシーケンスに従って特定の画像を描画するので、段階的に特定の画像の描画の精度が低くなり、共通シーケンスに従った特定の画像の描画であることによる遊技者に対する違和感を低減することができる場合がある。
また、第2の画像情報T9−1〜T9−10と、第2の画像情報T9−1〜T9−10を情報制御手段によって第2の記憶手段436に記憶させる場合の第2の記憶手段436における所定のアドレスと、所定のアドレスに記憶されている第2の画像情報T9−1〜T9−10に対応する画像を表示制御手段によって画像表示手段208に表示させる場合の画像表示手段208における第2の表示位置と、に関する情報を少なくとも含む第2の画像セット情報(本実施形態では、例えば画像データ群T9を構成する画像データT9−1〜T9−10についての独自の描画パラメータ)が、第1の記憶手段406に記憶されており、所定の条件が成立した場合に、情報制御手段および表示制御手段は、第1の画像セット情報の一部の情報に基づいて、画像表示手段208の第1の表示位置に第2の画像情報T9−1〜T9−10に対応する画像を表示させてから、第2の画像セット情報に基づいて、画像表示手段208の第2の表示位置に第2の画像情報T9−1〜T9−10に対応する画像を表示させるようにしてもよい。
このような構成とすることで、共通シーケンスに従った特定の画像の描画で演出が終了せず、専用のシーケンスに従った特定の画像の描画が継続するので、段階的に特定の画像の描画の精度が高くなり、共通シーケンスに従った特定の画像の描画であることによる遊技者に対する違和感を低減することができる場合がある。
なお、キャラクタ表示演出において候補となる画像データ群の個数は9つに限定されるものではなく、これ以外の個数であってもよい。また、候補となる画像データ群から選択される画像データ群の個数は3つに限定されるものではなく、これ以外の個数であってもよいことは言うまでもない。
また、本実施形態に係るパチンコ機100は、画像描画手段(本実施形態では、第1副制御部400の画像制御処理のステップSF07における指示に基づくVDP434によるフレームバッファ436bにおける画像の描画)が第1画像(本実施形態では、例えば画像データ群T1を構成する画像データT1−1〜T1−10)を描画する場合は、
第2の記憶手段436内の第1画像T1−1〜T1−10が記憶されているべき領域に、第1画像T1−1〜T1−10を記憶しておき、第1画像T1−1〜T1−10の描画位置情報として用意された位置情報(本実施形態では、描画パラメータにおける配置座標および描画座標)を使用して描画し、画像描画手段が第2画像(本実施形態では、例えば画像データ群T9を構成する画像データT9−1〜T9−10)を描画する場合は、
第2の記憶手段436内の第1画像T1−1〜T1−10が記憶されているべき領域に、第2画像T9−1〜T9−10を記憶しておき、この第2画像T9−1〜T9−10を、第1画像の描画位置情報として用意された位置情報を使用して描画する。
このような構成とすることで、表示候補となる全ての画像に対応させて位置情報(描画パラメータ)を記憶しないで済むので記憶容量を削減することができる場合がある。
また、パチンコ機100では、第1画像(本実施形態では、例えば画像データ群T1を構成する画像データT1−1〜T1−10)または第2画像(本実施形態では、例えば画像データ群T1を構成する画像データT2−1〜T2−10)を、第1画像の描画情報として用意された情報(本実施形態では、例えば左表示の描画パラメータ)を使用して描画し、第1画像T1−1〜T1−10または第2画像T2−1〜T2−10を、第2画像の描画情報として用意された情報(本実施形態では、例えば中表示の描画パラメータ)を使用して描画する。
このような構成とすることで、記憶容量を削減すると共に、効率のよい表示バリエーションの設定が可能となる場合がある。
また、表示候補となっている画像(本実施形態では、画像データ群T1〜T9を構成する画像データ)は、全て同サイズ(表示時の大きさが同じ)であるため、同じ表示情報をそのまま使用しても違和感等を少なくすることができる場合がある。また、サイズが違っている場合には、別途調整を行わない限り、表示時に画像が重なったり、画像が範囲外に表示されたりする可能性があるが、このような問題を解消することができる場合がある。
また、第1画像は、複数種類の画像からなる画像データ群T1であり、第2画像は、複数種類の画像からなる画像データ群(本実施形態では、例えば画像データ群T9)であり、画像データ群T1を構成する画像T1−1〜T1−10のそれぞれに描画情報(本実施形態では、描画パラメータ)が用意されている。本発明は、このように表示する画像数が多いほど、効果的に記憶容量を削減することができる場合がある。
また、第1画像の画像データ群T1と、第2画像の画像データ群T9は、それぞれ同数の画像データから構成されているため、描画情報の流用を容易に行うことができる場合がある。
また、パチンコ機100では、複数種類の演出(本実施形態では、例えば演出A〜C)から実行する演出を決定し、最終表示する画像群(本実施形態では、例えば演出Aにおける画像データ群T9)を決定し、候補表示する画像群(本実施形態では、例えば演出Aにおける画像データ群T8、T6)を決定し、決定した演出に応じた画像の表示位置を決定する(本実施形態では、左表示→画像データ群T9を左表示とし、画像データ群T8を中表示とし、画像データ群T6を右表示とする)。すなわち、複数の表示箇所が決まっていて、その表示箇所に、複数種類の画像の中から選択した表示箇所に対応する数の画像を表示し、表示箇所の夫々に対応する表示変化を行う、演出を行う。このような構成とすることで、演出を多彩に行うことができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、本発明は、上記パチンコ機100(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、およびパチロット等にも適用することができるし、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール等にも適用することができる。
また、例えば、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンなどにも適用可能である。ここで、本発明が適用されるスロットマシンとしては、複数種類の図柄が施された複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された図柄の組合せが前記抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かにより前記入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えたものが一例として挙げられる。
また、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の遊技台は、弾球遊技機(パチンコ等)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
400 第1副制御部
406 第1副制御部のROM
434 第1副制御部のVDP
436 第1副制御部のVRAM
T1〜T9 画像データ群
T1−1〜T1−10、T9−1〜T9−10 画像データ

Claims (5)

  1. 画像を表示する画像表示手段と、
    1または複数の画像情報を記憶可能な第1の記憶手段と、
    1または複数の画像情報を記憶可能な第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶されている画像情報を前記第2の記憶手段に記憶させる情報制御手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶されている画像情報に基づいた画像を前記画像表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えた遊技台であって、
    第1の画像情報と、前記第1の画像情報を前記情報制御手段によって前記第2の記憶手段に記憶させる場合の前記第2の記憶手段における第1のアドレスと、前記第1のアドレスに記憶されている前記第1の画像情報に対応する画像を前記表示制御手段によって前記画像表示手段に表示させる場合の前記画像表示手段における第1の表示位置と、に関する情報を少なくとも含む第1の画像セット情報が、前記第1の記憶手段に記憶されており、
    所定の条件が成立した場合に、前記情報制御手段は、前記第2の記憶手段における前記第1のアドレスに第2の画像情報を記憶させ、前記表示制御手段は、前記第1の画像セット情報の一部の情報に基づいて、前記画像表示手段の前記第1の表示位置に前記第2の画像情報に対応する画像を表示させることを特徴とする、
    遊技台。
  2. 前記情報制御手段は、特定の条件が成立した場合に、前記第2の記憶手段における前記第1の画像情報が記憶されている前記第1のアドレスに、前記第1の画像情報を記憶させることを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技台。
  3. 前記第1の画像セット情報は、所定の表示タイミングごとに前記画像表示手段に表示させる画像を特定可能に構成されており、
    前記表示タイミングごとに前記第1の画像セット情報に基づいて前記表示制御手段によって参照される前記第2の記憶手段のアドレスに記憶されている画像情報を上書きするために、前記情報制御手段によって前記所定の表示タイミングごとに参照される書き換えセット情報を前記第1の記憶手段に記憶していることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の遊技台。
  4. 前記第2の画像情報と、前記第2の画像情報を前記情報制御手段によって前記第2の記憶手段に記憶させる場合の前記第2の記憶手段における所定のアドレスと、前記所定のアドレスに記憶されている前記第2の画像情報に対応する画像を前記表示制御手段によって前記画像表示手段に表示させる場合の前記画像表示手段における第2の表示位置と、に関する情報を少なくとも含む第2の画像セット情報が、前記第1の記憶手段に記憶されており、
    前記所定の条件が成立した場合に、前記情報制御手段および前記表示制御手段は、前記第2の画像セット情報に基づいて、前記画像表示手段の前記第2の表示位置に前記第2の画像情報に対応する画像を表示させてから、前記第1の画像セット情報の一部の情報に基づいて、前記画像表示手段の前記第1の表示位置に前記第2の画像情報に対応する画像を表示させることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技台。
  5. 前記第2の画像情報と、前記第2の画像情報を前記情報制御手段によって前記第2の記憶手段に記憶させる場合の前記第2の記憶手段における所定のアドレスと、前記所定のアドレスに記憶されている前記第2の画像情報に対応する画像を前記表示制御手段によって前記画像表示手段に表示させる場合の前記画像表示手段における第2の表示位置と、に関する情報を少なくとも含む第2の画像セット情報が、前記第1の記憶手段に記憶されており、
    前記所定の条件が成立した場合に、前記情報制御手段および前記表示制御手段は、前記第1の画像セット情報の一部の情報に基づいて、前記画像表示手段の前記第1の表示位置に前記第2の画像情報に対応する画像を表示させてから、前記第2の画像セット情報の一部の情報に基づいて、前記画像表示手段の前記第2の表示位置に前記第2の画像情報に対応する画像を表示させることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技台。
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