JP5083818B2 - ドア - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1にドアクローザを備えたドアが提案されている。
このドアは、ドアクローザのクローザ本体を扉の上部寄りに取付け、そのドアクローザのアーム部材をドア枠の上枠に連結している。
前記ドア枠の上枠は、上枠本体と、この上枠本体と同一長さのカバー体を備え、
前記上枠本体は、縦向部と、この縦向部の上部に扉開き側に向けて設けた横向部で断面略鉤形状で、
前記カバー体は、縦向部と、この縦向部の下部に扉閉じ側に向けて設けた横向部で断面略鉤形状で、
前記カバー体を上枠本体に、そのカバー体の縦向部を上枠本体の横向部で支持することで、着脱自在に取り付けて空洞部を有する上枠とし、
前記扉の上部はアーム部材支承部を有し、このアーム部材支承部よりも扉開き側寄りに、そのアーム部材支承部よりも上方に突出した立上り部を有し、扉閉じ状態で立上り部が前記カバー体と対向すると共に、前記アーム部材支承部よりも扉閉じ側寄りが前記上枠本体の縦向部に接するようにし、
前記上枠本体の縦向部にドアクローザのクローザ本体を取り付け、このクローザ本体を前記空洞部内に収納し、
このクローザ本体の回転部を、前記カバー体の横向部に形成した回転部突出部分から下方に突出し、この突出した回転部にアーム部材を固定し、
前記アーム部材を、前記アーム部材支承部で支持し、扉閉じ状態で前記立上り部でアーム部材を隠蔽するようにしたことを特徴とするドアである。
このようにすれば、カバー体を、その切欠部が回転部に入り込むようにして取付けできるので、カバー体の取付けが容易である。
このようにすれば、扉閉じ状態で扉とカバー体との間から雨水等が浸入することがない。
このようにすれば、扉の開放時にアームの先端部がガイドレールに沿ってスライドしてクローザ本体の回転部を回転し、扉の閉じ時にはクローザ本体の回転部の回転力でアームが回転し、そのアームの先端部がガイドレールに沿ってスライドすることで扉を閉じることができる。
また、カバー体を取り外しすれば、クローザ本体が見えるので、そのクローザ本体の側面にある速度調整部を工具などによって操作して速度調整できる。
また、扉の立上り部で扉閉じ状態でアーム部材が見えないようにできる。
また、カバー体は、突出部分からクローザ本体の回転部が突出するように取付ければ良く、そのカバー体を簡単に取付できるし、カバー体を単純形状とすることができる。
前記ドア枠1は、上枠10と下枠11と左右の縦枠12を方形状に連結してある。
前記上枠10は上枠本体20とカバー体30を備えている。
前記上枠本体20は図2に示すように縦向部21と、その縦向部21の上部に設けた横向部22で断面略鉤形状の長尺材である。
前記カバー体30は縦向部31と、その縦向部31の下部に設けた横向部32で断面略鉤形状の長尺材である。
そして、上枠本体20の横向部22とカバー体30の縦向部31の上部を支持すると共に、上枠本体20の縦向部21の下部とカバー体30の横向部32を固着して上枠本体20にカバー体30を着脱自在に取付けて空洞部10aを有した上枠10としてある。
例えば、上枠本体20の縦向部21にブラケット23を取付け、カバー体30の横向部32をブラケット23に固着具、例えば、ビス33で固着してある。
前記ブラケット23は縦枠12に取付けられていても良い。
このクローザ本体40は回転部40aを有し、その回転部40aが回転すると、内部に設けた油圧式閉鎖調節機構により回転部40aに回転力が付与される通常一般のもので、そのクローザ本体40の側面に速度調節部が設けてある。
前記カバー体30の横向部32には、前記クローザ本体40の回転部40aが突出する部分、例えば切欠部34が形成してある。
これによって、上枠10の空洞部内に取付けたクローザ本体40の回転部40aがカバー体30の切欠部34を通して外部に突出する。
前記クローザ本体40のカバー体30の横向部32の切欠部34から突出した回転部40aに固定したアーム部材41が扉2の上部に支承されている。
そして、扉2の開放時にはアーム部材41によってクローザ本体40の回転部40が回転し、その回転部40に付与された回転力が扉2を閉鎖方向に付勢する力として働く。
アーム部材41が前述のようであるから、扉2の開放時にアーム42の先端部がガイドレール43に沿ってスライドしてクローザ本体40の回転部40aを回転し、扉2の閉じ時にはクローザ本体40の回転部40aの回転力でアーム42が回転し、そのアーム42の先端部がガイドレール43に沿ってスライドすることで扉2を閉じることができる。
なお、図1においてはカバー体30の一部分を破断して図示してクローザ本体40の一部が見えるように図示してある。
したがって、クローザ本体40が見えずに見栄えの良いドアである。
また、カバー体30を上枠本体20から取り外しすることで、クローザ本体40の側面40bを見ることができるし、工具を側面40bに当接することが可能であるから、クローザ本体40の側面40bに速度調整部があるドアクローザの場合に工具を用いて速度調整部を操作して調整できる。
また、カバー体30は、切欠部34から回転部40aが突出するように取付ければ良く、そのカバー体30を簡単に取付けできる。
しかも、カバー体30はアーム部材41が回転できるような形状とする必要がなく、ただ単にクローザ本体40を覆う形状であれば良いので、カバー体30を単純形状にできる。
前記切欠部34は横向部32の縦向部31と反対側の端部に開口しているので、その切欠部34が回転部40aに入り込むようにカバー体30を移動して取付けでき、その取付けが容易である。
そして、アーム部材支承部2aにアーム部材41が支承、例えば前記ガイドレール43が取付けてあり、そのアーム部材41を扉閉じ状態で立上り部2bで隠蔽してアーム部材41が見えないようにしてある。
したがって、扉閉じ状態ではクローザ本体40とともにアーム部材41が見えないので、より一層見栄えが良い。
前記扉2の立上り部2bは、扉2とは別体としてビスや接着剤などを用いて取付けるようにしても良い。
なお、扉2は立上り部2bを有しないものでも良い。
これに限ることはなく、クローザブラケットを用いて上枠本体20の縦向部21に取り付けても良い。
例えば、クローザ本体40を、その裏面に、クローザブラケットが嵌まり合う凹部を有する形状とし、クローザブラケットを上枠本体20の縦向部21にビス等で固着し、このクローザブラケットの一端鉤形部にクローザ本体40の凹部に設けたピンに係合して凹部内に収納し、そのクローザブラケットの他端をビス等でクローザ本体40に固着して取付ける。
図3に示すように、上枠本体20はアルミ押出形材から成る室外側部材20aと、樹脂押出形材から成る室内側部材20bの複合枠材で、ドア枠1はアルミ・樹脂の複合枠としてある。
前記室外側部材20aは板状の縦向部と板状の横向部で断面略鉤形状で、その縦向部の室内側面に板状の室内側部材20bが取付けてあり、この室内側部材20bと室外側部材20aの縦向部で前述の縦向部21で、室外側部材20aの横向部が前述の横向部22である。
前記クローザ本体40を取付けるボルト44が裏板45に螺合してある。
これによって、クローザ本体40を強固に取付けできる。
前記室内側部材20bの下部にはカバー体下支持部25が設けてある。
前記カバー体30はアルミ押出形材で、その縦向部31の上端部に支持片35を有し、この支持片35が前記カバー体上支持部24の上面に接して支持している。
前記カバー体30の横向部32が前記カバー体下支持部25の上面に接している。
これによって、カバー体30は上枠本体20に室内外方向(矢印a方向)にスライド可能に支持される。
そして、カバー体30の横向部32がビス33で前述のブラケット23に固着してある。
また、カバー体30を室内側に向けてスライドすることで支持片35をカバー体上支持部24に接し、横向部32をカバー体下支持部25に接して支持し、ビス33をブラケット23に螺合することでカバー体30を取付けできる。
この時、切欠部34が回転部40aに挿入したり、抜け出しする。
前記上框50の室外側部材51は、上横板53よりも表面板54が上方に突出し、その上横板53が前述のアーム部材支承部2aで、前述のガイドレール43が取付けられる。前記表面板54の上横板53よりも上方に張り出した部分54aが前述の立上り部2bで、ガイドレール43を覆う。
この表面板54の張り出し部分54aは、扉2の閉じ状態でカバー体30の縦向部31に装着したシール材37に圧接してシールし、両者の間から雨水等が浸入しないようにしてある。
なお、クローザ本体40の側面40bにねじ40dが設けられ、このねじ40dが前述の速度調整部である。
図4に示すように、上枠本体20の横向部22(室外側部材20aの横向部)にカバー体支持凹部38を有し、室内側部材20bにはカバー体取付部39を有している。
カバー体30の縦向部31の上端部31aが前記カバー体支持凹部38に垂直姿勢と水平姿勢とに亘って上下回動自在で、かつ水平の姿勢とすることで取り外しできるように係合している。
前記カバー体30の横向部32の先端部32aは下向きに折曲し、この先端部32aが前記カバー体取付部39に接し、かつビス36で固着してある。このビス36は室外側部材20aの縦向部と室内側部材20bを連結するビスを兼用している。
また、縦向部31を水平として先端部31aをカバー体取付凹部38に挿入して垂直姿勢まで回動し、横向部32の先端部32aをカバー体取付け部39に当接してビス36を螺合することでカバー体30を取付けできる。
この時、切欠部34が回転部40aに挿入したり、抜け出しする。
このようにすれば、外気温度のクローザ本体40への影響が低減するから、外気温度差による性能のばらつきを少なくできる。
図5に示すように、上枠本体20の縦向部21は、その下端部に鉤形部20cを有し、この鉤形部20cと横向部22の室内側寄り部の下面に裏板45の下部取付片45aと上部取付片45bをビス45dでそれぞれ固着して取付ける。
前記横向部22の室内側寄り部の上面に補助裏板49を前述のビス45dで裏板45の上部取付片45bとともに固着し、この補助裏板49を建物躯体47に固着具48で上枠本体20の室内側取付片20dとともに固着してある。
図6に示すように、クローザ本体40の取付フランジ40cを上枠本体20の縦向部21に接し、その縦向部21を建物躯体47に接すると共に、その取付フランジ40cから固着具、例えば木ねじ44aを建物躯体47に固着してクローザ本体40を縦向部21とともに建物躯体47に取付ける。
また、扉2の上框50の表面板54の張り出し部分54aをカバー体30と離隔している。
また、カバー体30のクローザ本体40の速度調整部と対向した部分に開口部を形成し、この開口部から工具等を挿入して速度調整できるようにすると共に、その開口部を蓋で開閉自在としても良い。
また、扉2は、表裏板との間に発泡樹脂を有する断熱ドアであっても良い。
Claims (4)
- ドア枠に扉をヒンジで開閉自在に取付けたドアであって、
前記ドア枠の上枠は、上枠本体と、この上枠本体と同一長さのカバー体を備え、
前記上枠本体は、縦向部と、この縦向部の上部に扉開き側に向けて設けた横向部で断面略鉤形状で、
前記カバー体は、縦向部と、この縦向部の下部に扉閉じ側に向けて設けた横向部で断面略鉤形状で、
前記カバー体を上枠本体に、そのカバー体の縦向部を上枠本体の横向部で支持することで、着脱自在に取り付けて空洞部を有する上枠とし、
前記扉の上部はアーム部材支承部を有し、このアーム部材支承部よりも扉開き側寄りに、そのアーム部材支承部よりも上方に突出した立上り部を有し、扉閉じ状態で立上り部が前記カバー体と対向すると共に、前記アーム部材支承部よりも扉閉じ側寄りが前記上枠本体の縦向部に接するようにし、
前記上枠本体の縦向部にドアクローザのクローザ本体を取り付け、このクローザ本体を前記空洞部内に収納し、
このクローザ本体の回転部を、前記カバー体の横向部に形成した回転部突出部分から下方に突出し、この突出した回転部にアーム部材を固定し、
前記アーム部材を、前記アーム部材支承部で支持し、扉閉じ状態で前記立上り部でアーム部材を隠蔽するようにしたことを特徴とするドア。 - カバー体の横向部のクローザ本体の回転部が突出する部分は、その横向部の縦向部と反対側の端部に開口した切欠部とした請求項1記載のドア。
- 扉上部の立上り部を、扉閉じ状態でカバー体の縦向部にシール材を介して接している請求項1又は2記載のドア。
- アーム部材は、クローザ本体の回転部に固定したアームと、このアームの先端部をスライド自在に支承するガイドレールを備え、
そのガイドレールを扉の上部のアーム部材支承部に取付けるようにした請求項1〜3いずれか一項に記載のドア。
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