JP4205632B2 - ドア用ヒンジ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、開き戸等のドアを間仕切りパネル等のドア取付部材にヒンジで回動自在に取り付けるためのドア用ヒンジ構造に係り、例えば、トイレブース用の開き戸や玄関用の開き戸を含む各種の開き戸や、折れ戸、バランスドア等のドアに利用できるものである。
下記の特許文献1には、公衆便所用の開き戸のヒンジが示されている。間仕切りパネル等の開き戸取付部材に開き戸を回動自在に取り付けるためのこのヒンジは、開き戸取付部材に結合される第1部材と、この第1部材に対して回動中心軸を中心に回動自在であって、開き戸に結合される第2部材とを有している。そして、第1部材は開き戸取付部材にビス等の止着具で止着され、第2部材は開き戸にビス等の止着具で止着されている。
特開2002−220966(図1、図3)
開き戸は、その設置場所に応じた外観性を得るためや生産性を良好等とするために、各種の材料の中から選択された材料により生産される。このようにして選択される材料にはいろいろな強度のものがあり、たとえ開き戸が強度の小さい材料で製造され、開き戸とヒンジの第2部材との止着具による止着強度が大きくなくても、開き戸とヒンジとの結合強度を大きくし、開き戸の開閉方向における開き戸とヒンジとの大きな連結強度を確保することが求められる。
本発明の目的は、開き戸等のドアの開閉方向におけるヒンジとドアとの連結強度を大きくできるようになるドア用ヒンジ構造を提供するところにある。
本発明に係るドア用ヒンジ構造は、ドア取付部材と、ドアと、このドアを前記ドア取付部材に回動自在に取り付けるヒンジとを含んで構成され、このヒンジは、前記ドア取付部材に止着された第1部材と、この第1部材に対して回動中心軸を中心に回動自在であって、前記ドアに止着された第2部材とを有しているドア用ヒンジ構造において、前記第2部材にヒンジ側連結部が設けられているとともに、前記ドアにドア側連結部が設けられ、これらのヒンジ側連結部とドア側連結部とにより前記ドアの開閉方向に前記第2部材と前記ドアとが連結状態となっていることを特徴とするものである。
このドア用ヒンジ構造では、第2部材にヒンジ側連結部が設けられ、ドアにドア側連結部が設けられ、これらのヒンジ側連結部とドア側連結部とによりドアの開閉方向に第2部材とドアとが連結状態となるため、ドアの開閉は、ドア側連結部とヒンジ側連結部とによって第2部材とドアとが連結状態となって行われることになる。このため、ドアの開閉方向におけるヒンジとドアとの連結強度が大きくなり、例えば、ドアが強度の小さい材料で作られ、これにより、たとえドアとヒンジの第2部材との止着具による止着強度が大きくなくても、これを充分カバーすることができる。
本発明において、ドア側連結部とヒンジ側連結部とによってなされるドアとヒンジの第2部材とのドアの開閉方向における連結状態は、ドアと第2部材のうちの一方が回動するとこの回動力が他方に伝達されれば、ドア側連結部とヒンジ側連結部とがドアの開閉方向に単に当接することによって生ずるものでもよく、あるいは、ドア側連結部とヒンジ側連結部とが分離不能に又は分離困難に結合することによって生ずるもの等でもよく、その連結状態を生じさせるドア側連結部とヒンジ側連結部との関係形態は任意である。
また、ヒンジの第2部材に設けるヒンジ側連結部は、任意な形状、構造のものでよく、例えば、第2部材に切り起こしやプレス加工等で形成した突起によるものでもよく、第2部材に溶接や接着、ビス等で取り付けたピース部材によるものでよい。そして、ドア側連結部も、任意な形状、構造のものでよく、例えば、ドアを構成する部材に切り起こしやプレス加工等で形成した突起によるものでもよく、第2部材に溶接や接着、ビス等で取り付けたピース部材によるものでよい。
また、本発明が適用されるヒンジは、上述したドア取付部材に止着される第1部材と、この第1部材に対して回動中心軸を中心に回動自在となっていて、ドアに止着される第2部材とを有していれば、任意な、形状、構造のものでよく、例えば、第1部材の一端のカール加工されたカール部に回動中心軸の軸方向の一部が挿入固定され、この回動中心軸の残り部分が第2部材の一端のカール加工されたカール部に回動自在に挿入されたものでもよく、あるいは、ヒンジの第2部材に、前記第1部材に結合された回動中心軸が内部に挿入されたケースが設けられ、このケースが第2部材と一体に回動するものでもよい。
これらのうちの後者のように、ヒンジの第2部材に、前記第1部材に結合された回動中心軸が内部に挿入されたケースが設けられ、このケースが第2部材と一体に回動するものとなっている場合には、このケースにヒンジ側連結部を設けることが好ましい。
これによると、ケースを、ヒンジ側連結部を設けるためのヒンジの部分として活用できるとともに、ケースの内部にはヒンジの回動中心軸が挿入されているため、ドアと第2部材のうちの一方が回動してこの回動が他方に伝達される際、この回動を、回動中心軸からヒンジ側連結部までの距離に応じたトルクで伝達でき、この伝達トルクを大きくできる。
また、ヒンジの第2部材にこのようなケースが設けられている場合には、ドアにはこのケースが収納される収納部を形成し、この収納部に前記ドア側連結部を設けることが好ましい。
これによると、ケースはドアの収納部に収納されるため、ヒンジを含めたドア全体の外観を良好にできるとともに、ケース及びこのケースの内部に挿入されている前記回動中心軸を外力から保護でき、そして、ケースが収納された収納部に前記ドア側連結部が設けられるため、この収納部にケースを収納配置する作業を行うことにより、ヒンジ側連結部とドア側連結部とを互いにドアの開閉方向に連結状態とすることができる。
また、ケースの内部にはドアの開閉中心となるヒンジの回動中心軸が配置されているため、収納部はドアの前記ドア取付部材の側の端部に形成されることになり、ドアのこの端部にケースを収納するための収納部を形成できることにより、この端部をドア取付部材に接近させることができる。これにより、ドアを開いたときに生ずるドアとドア取付部材との間の隙間を小さくでき、この隙間への異物や指等の挿入が難しくなるため、いたずらや指詰め等の防止を図ることができるようになる。
以上のようにドアに、ヒンジの第2部材に設けられたケースが収納される収納部を形成する場合には、この収納部はケースの全部を収納するものでもよく、ケースの一部、例えば、ケースの半分や大部分等を収納するものでよい。また、収納部は、ドアに貫通孔の状態で形成されたものでもよく、底を有する穴の状態で形成されたものでもよい。
また、ヒンジの第2部材に設けられたケースにヒンジ側連結部を形成する場合には、このヒンジ側連結部は、ケースの外面から外側へ突出した凸部としてもよく、ケースの内側に窪んだ凹部としてもよい。そして、ドアに形成された収納部に設けるドア側連結部は、ヒンジ側連結部が凸部であれば、収納部の内面からケースに向って突出した凸部でもよく、収納部の内面からケースとは反対側へ窪んだ凹部でもよい。また、ヒンジ側連結部が凹部であれば、ドアの収納部に設けるドア側連結部を、収納部の内面からケースに向って突出した凸部とすることにより、これらのヒンジ側連結部とドア側連結部とをドアの開閉方向に互いに連結状態とすることができる。
そして、ヒンジ側連結部をケースの外面から外側へ突出した凸部とし、ドア側連結部を収納部の内面からケースに向って突出した凸部とすると、この収納部にケースを収納配置する作業を行った際、これらの凸部により、ドアとヒンジの第2部材とをドアの開閉方向に一層容易に連結状態とすることができる。
また、ドア側連結部とヒンジ側連結部とを互いに噛み合う連続歯形状としてもよく、このようにドア側連結部とヒンジ側連結部を連続歯形状とすることには、上述したように、ヒンジ側連結部をケースの外面から外側へ突出した凸部とし、ドア側連結部を収納部の内面からケースに向って突出した凸部とすることが含まれる。
前述したように、ヒンジの第2部材に、前記第1部材に結合された回動中心軸が内部に挿入されるケースを設け、このケースを第2部材と一体に回動するものとする場合には、このケースの内部に、第2部材に連結された第1ブッシュ部材と、第1部材に連結された第2ブッシュ部材とを配置し、回動中心軸が内部に挿入されたこれらの第1及び第2ブッシュ部材を、回動中心軸の軸方向に互いに対面接触する円周カム面を有するものとし、これらの円周カム面を、回動中心軸を中心とする円周方向に延びるにしたがいこの回動中心軸の軸方向の位置が変化する傾斜カム面とすることにより、前記ヒンジをグレビティヒンジとしてもよい。
また、本発明において、ドアが、ドア本体と、このドア本体の前記ドア取付部材の側の端部に取り付けられた見切り部材とを含んで構成される場合には、この見切り部材にドア側連結部を設けてもよい。
これによると、ドア本体にはドア側連結部を設ける必要がないため、ドア全体の製造が容易になるとともに、既存のドア本体をそのまま用いることも可能になる。
また、このようにドアを、ドア本体と、このドア本体のドア取付部材の側の端部に取り付けられた見切り部材とを含んで構成する場合には、ヒンジの第2部材に設ける前記ケースを収納するための前記収納部は、この見切り部材の内部に設けてもよい。
これによると、ドア本体をそのままの形状及び構造としながら、ドアにケースを収納するための収納部を設けることができる。
さらにドア側連結部を、ドア本体の前記ドア取付部材の側の端部に取り付けられる見切り部材に設ける場合には、この見切り部材を、押し出し成形品又は引き抜き成形品とすることが好ましい。
これによると、見切り部材を押し出し成形又は引き抜き成形で生産する際に、凸部や凹部等によるドア側連結部を同時に形成することができ、その形成作業の容易化を達成することができる。
以上説明した本発明は、ドア取付部材にドアを回動自在に取り付けるヒンジの個数が1個の場合にも、複数個の場合にも適用できる。そして、ヒンジの個数が複数個である場合には、ヒンジの第2部材にヒンジ側連結部を設け、このヒンジ側連結部と対応するドア側連結部をドアに設けることは、全部のヒンジについて実施してもよく、これらのヒンジのうちの1個又は複数個のヒンジについて実施してもよい。
また、本発明は、ドア取付部材にヒンジで回動自在に取り付けられるものであれば、任意なドアに適用でき、そのドアは、例えば、トイレブース用の開き戸でもよく、玄関用の開き戸でもよく、室内の出入口用の開き戸でもよく、さらには、観音開き式となっている2個で一対をなす開き戸でもよい。また、ドアは折れ戸でもよく、バランスドア等でもよい。バランスドアとは、ドアの幅方向途中部に、基端部を中心に揺動自在となっている上下のアームの先端部が回動自在に連結され、ドアの他の幅方向途中部がドア幅方向に延びるガイド部材でドア幅方向に案内されて移動自在となっており、ドア全体としてドア幅方向に移動しながら、上記アームとの連結部を中心としてドアが回動することにより、出入口等の開口部をドアは開閉する構造となっているものである。
さらに、本発明において、ドアがヒンジを介して回動自在に取り付けられる前記ドア取付部材は、例えば、不動部材である間仕切りパネルでもよく、壁でもよく、柱等でもよく、任意である。また、ドア取付部材は、不動部材ではなく、可動部材となっているスライディングウォールや引き戸でもよく、さらに、開き戸型防火戸や引き戸型の防火戸でもよく、パネル式のシャッターカーテン等でもよい。
本発明によると、ドアの開閉方向におけるヒンジとドアとの連結強度を大きくできるという効果を得られるようになる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るドア用ヒンジ構造が適用されているトイレブースを示し、このトイレブースは、壁1と、間仕切りパネル2〜4と、間仕切りパネル2と3との間に配置されているドアである開き戸5とで形成されている。図2には、ドア取付部材、言い換えると、開き戸取付部材となっている間仕切りパネル2に対して開き戸5を開閉自在とする上下のヒンジ30,40が示され、開き戸5を間仕切りパネル2に回動自在に取り付けているこれらのヒンジ30,40により、開き戸5を図1で示されている把持部材6で間仕切りパネル2に対して開閉することができ、開き戸5の背面には、閉じられたときの開き戸5を間仕切りパネル3との間で施錠するための施錠装置が取り付けられている。また、それぞれの間仕切りパネル2〜4には、これらの間仕切りパネル2〜4の下面と床面7との間に隙間を生じさせるための脚部材8が設けられ、開き戸5と床面7との間にも隙間が設けられている。
図2で示されているとおり、間仕切りパネル2は、パネル本体10と、このパネル本体10の開き戸5側の端部に取り付けられた見切り部材11とを含んで構成され、この見切り部材11は、図2のS7−S7線断面図である図7に示すように、パネル本体10に図示しないビス等の止着具で取り付けられた見切り部材本体12と、見切り部材本体12の開き戸5側の開口部を塞ぐカバー部材13とからなる。これらの見切り部材本体12とカバー部材13は、アルミ合金等による押し出し成形品又は引き抜き成形品であり、また、カバー部材13における間仕切りパネル2の厚さ方向の両端部には、見切り部材本体12に対して係脱自在となった係止部13A,13Bが形成されている。
開き戸5は、ドア本体である開き戸本体20と、この開き戸本体20の間仕切りパネル2側の端部に取り付けられた見切り部材21とを含んで構成され、この見切り部材21は、見切り部材本体22と、この見切り部材本体22が係脱自在であって、開き戸本体20にビス等の止着具24で結合されている見切り部材補助体23とからなる。これらの見切り部材本体22と見切り部材補助体23も、アルミ合金等による押し出し成形品又は引き抜き成形品であり、また、見切り部材本体22の全体の平面形状は中空の半円形状又は略半円形状であり、この見切り部材本体22における開き戸5の厚さ方向両側には、見切り部材補助体23に係脱自在となった係止部22A,22Bが設けられている。
これらの係止部22A,22Bで見切り部材本体22が見切り部材補助体23に係止されたとき、これらの見切り部材本体22と見切り部材補助体23とで形成される見切り部材21の内部には、上下に貫通した空間部Sが形成される。
図2で示されているように、上下のヒンジ30と40のうち、上側のヒンジ30は、間仕切りパネル2側の第1部材である不動アーム31と、開き戸5側の第2部材である回動アーム32と、不動アーム31における開き戸5側の端部に結合垂下されている回動中心軸33と、ヒンジ30の回動中心であるこの回動中心軸33が内部に回動自在に挿入され、回動アーム32における間仕切りパネル2側の端部に固定されている軸受けブッシュ部材34とからなる。図1で示されているように間仕切りパネル2と3の上面には上枠35が架け渡されており、上面が開口したチャンネル材からなるこの上枠35の底部35Aに、図2で示されているとおり、不動アーム31が載せられ、この不動アーム31は、上枠35の底部35Aを貫通させたビス等の止着具36でドア取付部材である間仕切りパネル2に止着されている。また、回動アーム32は開き戸5の上面に載せられ、この回動アーム32は開き戸本体20にビス等の止着具37で止着されている。
図3は、下側のヒンジ40の正面図であり、図4は、この下側のヒンジ40の平面図である。このヒンジ40は、間仕切りパネル2側の第1部材41と、開き戸5側の第2部材42とを有する。第2部材42における間仕切りパネル2側の端部には、上方へ突出形成されたケース43が設けられ、このケース43は、図3の一部拡大図であって、ケース43の部分を断面として示している図5から分かるように、上面が塞がれて下向きに開口した有底筒状となっている。第2部材42とケース43は一体化されており、この一体化は、第2部材42とケース43を、例えば、亜鉛合金のダイキャスト法等による鋳造法によって一体成形することによってなされている。
図3で示されているとおり、下側のヒンジ40の第1部材41は、上下に延びる上下延出部41Aと、この上下延出部41Aの下端から横に延びる横延出部41BとからなるL字形であり、図5で示されているとおり、横延出部41Bの先端付近に、ヒンジ40の回動中心である回動中心軸44が上向きに固定されている。この回動中心軸44は、第2部材42のケース43の内部に挿入されている。
また、このケース43の内部には、それぞれ平断面円形の第1ブッシュ部材45と第2ブッシュ部材46が上下に配置されており、上側の第1ブッシュ部材45の中心部に形成された穴45Aと、下側の第2ブッシュ部材46の中心部に形成された孔46Aとに回動中心軸44が挿入されている。そして、第1ブッシュ部材45は第2部材42に連結され、第2ブッシュ部材46は第1部材41に連結されている。
第1ブッシュ部材45の第2部材42への連結は、本実施形態では、第1ブッシュ部材45の頭部45Bに外径方向へ突出する角部45Cが形成され、この角部45Cがケース43の内部上側に形成されている窪みに挿入係合することによりなされている。また、第2ブッシュ部材46の第1部材41への連結は、回動中心軸44の基部に設けられている回り止め部材47によってなされている。この回り止め部材47は第1部材41に固定されているとともに、その中心部に回動中心軸44が挿通されており、第1部材41の上面から上側に突出している回り止め部材47の頭部47Aは、第2ブッシュ部材46の下面に形成されている凹部46Bに挿入され、頭部47Aに外径方向へ突出して形成されている角部47Bがこの凹部46Bに形成されている窪みに挿入係合することにより、第1部材41の横延出部41Bの上面に載せられている第2ブッシュ部材46は、回り止め部材47を介して第1部材41に連結されている。
このように第1ブッシュ部材45がケース43を介して第2部材42に連結され、第2ブッシュ部材46が回り止め部材47を介して第1部材41に連結されていることにより、第2部材42が第1部材41に対して回動中心軸44を中心に回動したときには、言い換えると、開き戸5が間仕切りパネル2に対して回動したときには、第1ブッシュ部材45は、第2部材42と一体に回動するケース43を介して、第2部材42と共に回動中心軸44を中心に回動する。
第1ブッシュ部材45と第2ブッシュ部材46は、回動中心軸44の軸方向に互いに対面接触する円周カム面48,49を有する。これらの円周カム面48,49は、回動中心軸44を中心とする円周方向に延びるにしたがいこの回動中心軸44の軸方向の位置が変化する傾斜カム面になっている。このため、第2部材42が第1部材41に対して回動中心軸44を中心に回動したとき、第2部材42は、第1ブッシュ部材45の傾斜カム面48と、第2ブッシュ部材46の傾斜カム面49とのカム作用により、上下方向へ移動する。
このため、本実施形態では、上下のヒンジ30,40のうち、下側のヒンジ40はグレビティヒンジとなっている。
図6は傾斜カム面48,49の形状を示す第1ブッシュ部材45と第2ブッシュ部材46だけの図であり、この図6で示されているとおり、本実施形態では、第2ブッシュ部材46の傾斜カム面49には、第2ブッシュ部材46の全周の途中において上側へ突出形成された山部49Aが設けられ、第1ブッシュ部材46の傾斜カム面48には、この山部49Aが嵌合する谷部48Aが設けられている。山部49Aと谷部48Aが嵌合している図6は、開き戸5が図1及び図2で示されているように閉じられているときを示す。
また、図4で示されているように、第2部材42に設けられている前記ケース43にはヒンジ側連結部50が形成され、このヒンジ側連結部50はケース43の外面から外側へ突出した凸部であって、ケース43の円周方向における互いに反対側の2箇所に形成されている。
また、図7で示されているように、前述した開き戸5の見切り部材21を構成している見切り部材本体22にはドア側連結部である開き戸側連結部51が形成され、この開き戸側連結部51は、前記空間部Sの内側へ突出形成された凸部となっているとともに、開き戸5の厚さ方向両側に2個設けられている。
図7で示されているように、第1部材41の上下延出部41Aは、前述した間仕切りパネル2の見切り部材11の見切り部材本体12を貫通させたビス等の止着具60で間仕切りパネル2のパネル本体10に止着されている。この止着作業は、見切り部材本体12にカバー部材13を係止部13A,13Bで係止する前に行われる。また、第2部材42は、図2で示されているように、ビス等の止着具61で開き戸5の開き戸本体20の下面に止着されている。
また、第2部材42と一体となっているケース43は、開き戸5の見切り部材21の内部に形成されている空間部Sに収納されている。すなわち、開き戸5にはケース43を収納する空間部Sが設けられており、この空間部Sは、ケース43を収納するための開き戸5の収納部となっている。
ケース43がこの収納部Sに収納配置されたときには、図7で示されているとおり、ケース43の外面に形成されているヒンジ側連結部50と、収納部Sの内面からケース50に向って突出している開き戸側連結部51とは、開き戸5の開閉方向に対向している。このため、ヒンジ40の第2部材42と開き戸5とは、これらのヒンジ側連結部50と開き戸側連結部51とによって開き戸5の開閉方向に連結状態となっている。
ケース43を収納部Sに収納配置する作業は、前述した上側のヒンジ30で開き戸5の上部を間仕切りパネル2に取り付ける前において、前述した見切り部材本体22と見切り部材補助体23とで見切り部材21を形成した後の開き戸5を床等の上に倒した状態で行ってもよく、あるいは、同じく上側のヒンジ30で開き戸5の上部を間仕切りパネル2に取り付ける前において、見切り部材本体22を見切り部材補助体23に係止部22A,22Bで係止する前の開き戸5を床等の上に倒し、この後、収納部Sに相当する位置にケース43を配置し、次いで弾性変形可能な見切り部材本体22の係止部22A,22Bを見切り部材補助体23に係止させることにより行ってもよい。
上下のヒンジ30,40で間仕切りパネル2に取り付けられた開き戸5は、位置が一致しているこれらのヒンジ30,40の回動中心軸33,44を中心に開閉自在となる。図1で示した把持部材6で開き戸5を開閉させると、下側のヒンジ40の第1及び第2ブッシュ部材45,46の傾斜カム面48,49の作用によって開き戸5は上下動することになるが、図2で示されているように、開き戸5の上面と前述した上枠35との間には、この上下動の分だけの隙間が予め確保されている。また、開き戸5の上下動は、上側のヒンジ30では、回動中心軸33に対して軸受けブッシュ部材34が上下することにより、下側のヒンジ40では、回動中心軸44に対して第1ブッシュ部材45やケース43、第2部材42が上下することにより、それぞれなされる。
そして、閉じられていた開き戸5が把持部材6で開き操作され、この開き角度が、図6で示した上側の第1ブッシュ部材45の傾斜カム面48における最下端部が下側の第2ブッシュ部材46の傾斜カム面49の山部49Aまで達しない角度であるときには、開き戸5はその自重と傾斜カム面48,49の作用とで自動的に閉じ、上記開き角度が、上側の第1ブッシュ部材45の傾斜カム面48における最下端部が下側の第2ブッシュ部材46の傾斜カム面49の山部49Aを越えた角度であるときには、開き戸5はその自重と傾斜カム面48,49の作用とでさらに自動的に開く。
また、このように開き戸5が開閉するとき、下側のヒンジ40の第2部材42に設けられているヒンジ側連結部50と、開き戸5に設けられている開き戸側連結部51は、開き戸5の開閉方向に当接することになり、この当接によって第2部材42と開き戸5は開き戸5の開閉方向に連結された状態となる。
このため、本実施形態によると、開き戸本体20が大きな強度を有していない材料で作られ、これによって開き戸本体20と第2部材42との止着具61による止着強度がそれ程大きくなくても、開き戸5の開閉方向における第2部材42と開き戸5との連結強度を大きくでき、これによって開き戸5の所定どおりの開閉動を実現できる。
また、ヒンジ側連結部50は、ヒンジ40の回動中心である回動中心軸44が内部に挿入された第2部材42のケース43に形成されているため、ヒンジ側連結部50と開き戸側連結部51との間で伝達できる開閉トルクは、回動中心軸44からヒンジ側連結部50までの距離に応じた大きなものとなり、この伝達トルクを充分大きくすることができる。
さらに、ケース43は、開き戸5に形成された収納部Sに全部又は略全部収納配置されているため、ケース43及びこのケース43の内部に挿入されている回動中心軸44を外力から保護できるとともに、ヒンジ40を含む開き戸5全体の外観性を良好にできる。
さらに、開き戸側連結部51は開き戸本体20に形成されておらず、開き戸本体20の見切り部材21を構成する見切り部材本体22に形成されているため、開き戸本体20の生産が容易となり、また、既存の開き戸本体をそのまま用いることもできる。
また、開き戸側連結部51が形成されている見切り部材本体22は、押し出し成形品又は引き抜き成形品であるため、その押し出し成形時又は引き抜き成形時に同時に開き戸側連結部51を形成することができ、開き戸側連結部51を形成するための特別の工程等は不要である。
また、ヒンジ側連結部50が形成されているケース43を、前述したようにダイキャスト法等による鋳造法で第2部材42と一体化生産することにより、このヒンジ側連結部50を形成することは鋳造時に同時に行え、ヒンジ側連結部50を形成するための特別の工程等は不要となる。
さらに、ケース43が収納配置される収納部Sは、開き戸本体20における間仕切りパネル2側の端部に取り付けられた見切り部材21に形成されているため、この収納部Sは、開き戸5の間仕切りパネル2側の端部に形成されることになり、開き戸5のこの端部にケース43を収納するための収納部を形成できることにより、この端部を間仕切りパネル2に接近させることができる。これにより、開き戸5を開いたときに生ずる開き戸5と間仕切りパネル2との間の隙間は小さくなり、この隙間への異物や指等の挿入が難しくなる結果、本実施形態に係る開き戸用ヒンジ構造によると、いたずらや指詰め等の防止を有効に図ることができるようになる。
本発明は、例えば、トイレブースのように間仕切りパネル等のドア取付部材に開き戸等のドアをヒンジで開閉自在に取り付けるために利用することができる。
本発明の一実施形態に係る開き戸用ヒンジ構造が適用されているトイレブースの全体を示す斜視図である。 図1の一部拡大正面であって、ドア取付部材である間仕切りパネルと開き戸との部分を示す正面図である。 図2で示されている上下のヒンジのうち、下側のヒンジの正面図である。 図3で示されているヒンジの平面図である。 図3の一部拡大図であって、ケースの部分を断面として示した図である。 第1ブッシュ部材と第2ブッシュ部材に形成されている傾斜カム面の形状を示す第1ブッシュ部材と第2ブッシュ部材だけの図である。 図2のS7−S7線断面図である。
符号の説明
2 ドア取付部材である間仕切りパネル
5 ドアである開き戸
20 ドア本体である開き戸本体
21 開き戸の見切り部材
30,40 ヒンジ
41 第1部材
42 第2部材
43 ケース
44 回動中心軸
45 第1ブッシュ部材
46 第2ブッシュ部材
48,49 円周カム面である傾斜カム面
50 ヒンジ側連結部
51 ドア側連結部である開き戸側連結部
S 収納部である空間部

Claims (6)

  1. ドア取付部材と、ドアと、このドアを前記ドア取付部材に回動自在に取り付けるヒンジとを含んで構成され、このヒンジは、前記ドア取付部材に止着された第1部材と、この第1部材に対して回動中心軸を中心に回動自在であって、前記ドアに止着された第2部材とを有しているドア用ヒンジ構造において、
    前記ドアは、ドア本体と、このドア本体の前記ドア取付部材の側の端部に取り付けられた見切り部材とを含んで構成され、この見切り部材の内部に空間部が形成されており、
    第2部材には、前記空間部に収納されたケースが設けられ、筒状となっているこのケースの内部に、前記第1部材に結合された前記回動中心軸が挿入されているとともに、前記第2部材と一体に回動するこのケースにヒンジ側連結部が設けられ、このヒンジ側連結部は前記ケースの外面から外側へ突出した凸部となっており、前記見切り部材には、前記空間部の内側へ突出形成された凸部となっているドア側連結部が設けられており、
    これらのヒンジ側連結部とドア側連結部とにより前記ドアの開閉方向に前記第2部材と前記ドアとが連結状態となっていることを特徴とするドア用ヒンジ構造。
  2. 請求項1に記載のドア用ヒンジ構造において、前記ヒンジ側連結部と前記ドア側連結部のそれぞれの個数は2個となっていることを特徴とするドア用ヒンジ構造。
  3. 請求項1又は2に記載のドア用ヒンジ構造において、前記ケースは鋳造法によって形成されていることを特徴とするドア用ヒンジ構造。
  4. 請求項3に記載のドア用ヒンジ構造において、前記第2部材と前記ケースは前記鋳造法によって一体成形されていることを特徴とするドア用ヒンジ構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のドア用ヒンジ構造において、前記ケースの内部には、前記第2部材に連結された第1ブッシュ部材と、前記第1部材に連結された第2ブッシュ部材とが配置され、前記回動中心軸が内部に挿入されたこれらの第1及び第2ブッシュ部材は、前記回動中心軸の軸方向に互いに対面接触する円周カム面を有し、前記ヒンジは、これらの円周カム面が前記回動中心軸を中心とする円周方向に延びるにしたがいこの回動中心軸の軸方向の位置が変化する傾斜カム面になっているグレビティヒンジであることを特徴とするドア用ヒンジ構造。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のドア用ヒンジ構造において、前記見切り部材は、押し出し成形品又は引き抜き成形品であることを特徴とするドア用ヒンジ構造。
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