JP5083390B2 - 冷媒分流器、冷媒分流器一体型の膨張装置及び冷凍装置 - Google Patents

冷媒分流器、冷媒分流器一体型の膨張装置及び冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5083390B2
JP5083390B2 JP2010173650A JP2010173650A JP5083390B2 JP 5083390 B2 JP5083390 B2 JP 5083390B2 JP 2010173650 A JP2010173650 A JP 2010173650A JP 2010173650 A JP2010173650 A JP 2010173650A JP 5083390 B2 JP5083390 B2 JP 5083390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
chamber
flow
outer peripheral
flow divider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010173650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012032109A (ja
Inventor
徹 雪本
則之 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2010173650A priority Critical patent/JP5083390B2/ja
Priority to PCT/JP2011/066098 priority patent/WO2012017799A1/ja
Publication of JP2012032109A publication Critical patent/JP2012032109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5083390B2 publication Critical patent/JP5083390B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • F25B39/02Evaporators
    • F25B39/028Evaporators having distributing means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/31Expansion valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/40Fluid line arrangements
    • F25B41/42Arrangements for diverging or converging flows, e.g. branch lines or junctions
    • F25B41/45Arrangements for diverging or converging flows, e.g. branch lines or junctions for flow control on the upstream side of the diverging point, e.g. with spiral structure for generating turbulence
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/18Optimization, e.g. high integration of refrigeration components

Description

本発明は、膨張弁で減圧された気液二相流の冷媒を複数の分流管に分岐する冷媒分流器、及び、この冷媒分流器を接続した膨張装置、並びにこのような冷媒分流器又は膨張装置を用いた冷凍装置に関する。
一般に、冷凍装置において膨張弁を通過して減圧された冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とが流れる気液二相流の状態となっており、流路内を流れる冷媒の断面において不均一な密度分布を生じる場合があった。例えば、冷媒分流器内の冷媒流は、冷媒分流器に接続される入口流路の形状や冷媒分流器の取付状態によっては重力の影響を受け、液冷媒が一方の流路断面に偏る偏流現象となる場合があった。また、膨張弁を通過して流れてくる気液二相流は、時間的にも不均一な密度分布を生じる場合があった。例えば、膨張弁に流入する冷媒が不連続な気液二相流であるスラグ流やプラグ流であった場合には、膨張弁通過後の冷媒も時間的に不均一な密度分布を持った気液二相流となっていた。
したがって、このような冷媒分流器には、上記のような偏流現象が生じることなく気液二相流を均質に混合して、均等に分流する機能が要求される。また、一般に冷媒分流器を通過する気液二相流に時間的な不均一な流れが存在すると、これに起因して騒音が発生する場合があり、このような騒音の低減も要求されていた。
そこで、従来このような問題に対し、特許文献1の構造のものが提案されていた。これを図23及び図24に基づき説明する。冷媒分配器(本願発明における冷媒分流器に相当する)本体101は、図23に示すように、一端側に入口流路(本願発明における入口配管に相当する)102、他端側に例えば2本の出口流路(本願発明における分流管に相当する)103がそれぞれ接続されている。また、冷媒分配器本体101の入口流路102側に入口流路102に接続される混合部104が設けられている。さらに、混合部104は、細管で構成されており、入口流路102の内径より小さく、この内径は混合部104の流れ方向の長さよりも大幅に小さく形成されている。そして、混合部104からの流入口104aは、図23に示すように、分岐室105の断面における中央部に接続されるとともに、2本の出口流路103への流出口103a、103bがこの流入口104aに対して均等に重なる位置に配設されていた(図24参照)。
特許文献1のものは、このように構成されることにより、混合部104における冷媒流れを均質化された高速流として、出口流路103へ直接的に均等に吹き込むように形成されたものである。なお、特許文献1のものでは、流入口104aから噴出される冷媒が分岐室105の内壁に衝突するが、この衝突面106をできるだけ小さくすることにより冷媒分配器本体101が受ける冷媒流の力を小さくしている。
また、特許文献1以外のものとして特許文献2のものが知られている。特許文献2のものは、図25及び図26に示すように、円形断面の円筒状容器(本願発明における本体部に相当する)111に対し、その上部に入口管(本願発明における入口配管に相当する)112が円筒状容器111に対しその内壁の接線方向に接続され、その下部に複数の分配管(本願発明における分流管に相当する)113が接続されている。なお、この分配管は、周方向に等間隔に配置されて径方向に導出されている。
そして、膨張弁からの気液二相流の冷媒は、図25に示すように、入口管112より円筒状容器111に対しその内壁の接線方向に流入されるため円筒状容器111内で旋回する。また、旋回する冷媒は、図26に示すように、遠心力により重い液体aが外周側に、軽い気体bが中央部に集められて、気液分離される。気体bは、旋回しながら移動する過程で均一な圧力となって流出口から分配管113に流入する。一方、液体aは、円筒壁111aの内面に沿って旋回しかつその重力により自由落下し、旋回しながら液膜を形成し、進むに従って表面張力作用により液膜の厚さが全周に亘って均一な厚さとなって各分配管113に流入する。このようにして、液体a及び気体bが各分配管113に流入することにより、気液二相冷媒が各々均等に分配される。
特開2000−241047号公報 特開2008−8599号公報
ところで、特許文献1の冷媒分配器は、混合部104を細い管とし高速で通過させることにより均質な流れを得るようにしているため、その部分におけるエネルギーロスが大きくなるという欠陥がある。また、入口流路102から出口流路103に向けて冷媒を直線方向に流通させるものであるため、重力による影響を受けやすいという問題があった。また、混合部104から流出される冷媒流が直接出口流路103に流入するように分流されるため、時間的に不均一な密度分布を持った気液二相流が冷媒分配器に流入してきた場合には、その影響が出口流路103の冷媒流にも現れるため、冷媒流動音が緩和されないという問題があった。さらに、このような構造のものでは、多くの出口流路103を必要とする大容量形の冷媒分流器に適用することが構造的に難しいという問題があった。
一方、特許文献2のものは、円筒状容器111の下部に分配管113が周方向に均等に配設される構造であって、エネルギーロスが特許文献1に比べて小さく、また、分配管113の数も増加しやすい構造ではある。しかしながら、このものでは、液体aが円筒壁111aの内面に沿って旋回しかつその重力により自由落下することを前提としているため、その取付姿勢は円筒状容器111の中心線が鉛直方向である場合に制約されていた。さらに、特許文献2のものは、円筒状容器111における冷媒の旋回流が1個所の入口管112からの冷媒流により形成されるため、この旋回流の中心軸が必ずしも円筒状容器111の中心軸に一致するとは限らず、安定させることが難しいという問題が残されている。なお、冷媒の旋回流の中心軸を円筒状容器111の中心軸に一致させることができない場合には、周方向に均等に配設された分配管113に対し、冷媒の気液の比率及び分流量を均一に分流することが困難となる。したがって、特許文献2のものでは、冷媒の旋回流の中心軸を円筒状容器111の中心軸に一致させる点においてなお工夫が必要とされる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各分流管に流入する冷媒の気液の比率及び分流量の均一化を図るとともに、その取付姿勢が一定の方向に縛られることのないようにした冷媒分流器、この冷媒分流器を備えた膨張装置並びにこのような冷媒分流器又は膨張装置を備えた冷凍装置を提供することにある。
本発明に係る冷媒分流器は、このような課題を解決するものであって、断面円形の筒状容器の両端が蓋部で閉じられた本体部に対し、一端側に膨張弁からの冷媒を導入する入口配管が接続され、他端側に複数の分流管が接続されるように構成された冷媒分流器であって、前記本体部は、入口配管が接続される一端側から軸方向に第一室、第二室、及び第三室の三つの室に区分され、前記第一室は、入口配管を接続する配管接続口を有し、配管接続口から流入される冷媒を外周壁における内周面の接線方向に導入して、冷媒の旋回流を形成するように構成されるとともに、第二室に向かって拡径するように形成され、前記第二室は、第一室から流入される冷媒の旋回流を増速するように第三室に向かって徐々に縮径され前記第二室と第三室との間には、第二室からの冷媒を旋回させながら前記第三室に導入するように頚部が形成され、前記第三室は、前記頚部から導入された冷媒の旋回流を液冷媒とガス冷媒との密度差により、中心部をガス冷媒リッチとし、中心部から外周壁に向かうにつれ液冷媒リッチとなる冷媒の旋回流が形成される大きさの直径に形成されるとともに、分流管を接続する複数の冷媒分流口がこの第三室の蓋部の外周付近または外周壁の蓋部付近の一定直径の円周上において周方向に等間隔に形成され、さらに、この分流口が配置されている円周の直径が前記第一室における最大直径部の内径より小さく形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、膨張弁を出た冷媒が配管接続口から第一室に導入される。この冷媒は、第一室に対しその外周壁における内周面の接線方向に導入されるので、第一室において液リッチな冷媒が外周壁側となりガス冷媒が本体部の中心部で旋回するように冷媒の旋回流が形成される。また、第一室は、第二室に向かって拡径するように形成されているので、第一室における冷媒の旋回流に対し第二室へ向かう流れ成分が付与され、第一室の外周壁が冷媒を第二室へ案内する案内部の役割を果たすことができる。
また、第二室が第三室に向かって徐々に縮径された形状に形成されているため、第二室を流通する冷媒の旋回流は、第三室に向かうにつれて徐々に旋回径が小さくなり、徐々に旋回流速が増加する。これにより、第二室内の円形流路断面における冷媒密度が、本体部の中心軸と同一の円形の等高線状に分布するようになる。その結果、冷媒の旋回流の中心軸が本体部の中心軸に近づくように作用されて、冷媒の旋回流の安定化が図られる。また、入口配管から脈動する冷媒流が流入してきた場合においても、その脈動の原因となる密度分布の不連続性が緩和される。
また、第二室で増速された冷媒の旋回流は、旋回流を維持しながら第三室に流入するように頚部を通過する。また、頚部は冷媒を噴出するノズルとして作用するので、旋回流の中心がより一層本体部の中心軸に近づくように修正される。
また、頚部を介して第三室に流入した冷媒は、旋回流が維持されることにより、中心部がガス冷媒リッチとなり外周壁の内周面付近が液冷媒リッチの密度分布となるとともに、旋回流の中心軸を本体部の中心軸に近づけた状態が維持されて安定化される。これにより、円周方向における冷媒の密度分布が均質化される。そして、中心付近のガス冷媒は、蓋部に衝突した後、外周壁付近の冷媒分流口に対し均等に吸い込まれる。また、外周壁の内周面に沿って旋回する液冷媒は、旋回しながら蓋部側へ進み複数の冷媒分流口に分流される。
この場合において冷媒分流口が配置されている円周の直径が前記第一室における最大直径部の内径より小さく形成されているので、冷媒分流口が配置されている円周上の旋回流が維持され不安定になることがない。このため、本発明に係る冷媒分流器は、各分流管に流入する冷媒の気液の比率及び分流量の均一化が図られる。また、上記のように配管接続口から流入した冷媒は、冷媒分流口に分流されるまで中心部でガス冷媒がリッチとなり、外周壁の内周面付近では液冷媒がリッチとなる旋回流が形成れている。
したがって、本発明に係る冷媒分流器は、重力の影響を受けにくくなり、取付姿勢が一定の方向に縛られないものとすることができる。
省略
また、前記第一室は、外周壁が断面円形の筒状を成すとともに、第二室に向かって拡径するように形成されていることが好ましい。このように構成されていると、第一室における冷媒の旋回流に対し第二室へ向かう流れ成分が付与されるので、第一室の外周壁が冷媒を第二室へ案内する案内部の役割を果たすことができる。
また、前記第三室は、外周壁が前記頚部から蓋部に向かって拡径する円錐状に形成されていることが好ましい。このように構成されていると、頚部から冷媒分流口への通路が滑らかな拡径通路となり、第三室における冷媒の旋回流を安定化する機能を発揮することができる。なお、仮にこのように拡径する形状ではなく頚部から第三室への入口部において急激に通路が拡大する段差部が形成されている場合には、この段差部において渦が発生する。このため、エネルギーロスが大きくなるとともに、渦が発生することにより旋回流が乱され易くなる。
また、前記頚部は、第二室と第三室とが滑らかな曲面により接続されるように形成されていることが好ましい。このように構成されていると、無駄なエネルギーロスがなくなり、冷媒の旋回流を強い状態で第三室へ持ち込むことができる。
前記第二室と第三室とは前記頚部を含めて一体的に形成され、前記第一室はこれら第二室及び第三室とは別体に形成されて第二室に接合されているようにしてもよい。このように構成すると、最も冷媒の流速が速くなる頚部で接合する必要がなく、この頚部での流体の乱れを回避することができる。したがって、冷媒の旋回流を安定した状態で第二室から第三室へ持ち込むことができる。
また、前記第二室と第三室とは、別部材により形成されるとともに、前記頚部において両者が接続されるようにしてもよい。このように構成すると、第一室、第二室及び第三室の構成部材の接続を細い径部分で行うことができるので、接続が容易となり、冷媒漏れ等の構造上の欠陥の出現を回避することが容易になる。
前記第一室は、前記蓋部の中心部が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されていることが好ましい。このように構成されていると、第一室における冷媒の旋回流の中心が外側に膨らむ部分球状の中央方向に修正され、この旋回流の中心が本体部の中心軸付近で安定化される。
また、前記第一室は、前記蓋部の中心部が部分球状の形状を成して内側に膨らむように形成されているものでもよい。このように構成すると、第一室の蓋部における内側への張り出しによって第一室中心部の最も圧力が低くなる部分の占有面積が小さくなる。この結果、内側への膨らみに沿う流れが形成され、旋回流が安定され易くなる。
また、前記第三室は、前記蓋部の中心部が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されていることが好ましい。このように構成されていると、第三室で形成される冷媒の旋回流の中心軸が外側に膨らむ部分球状の中央方向に修正され、この旋回流の中心が本体部の中心軸付近で安定化されるので、冷媒を安定して均等に分流することができる。
また、前記第三室は、前記蓋部の中心部が部分球状の形状を成して内側に膨らむように形成されているものでもよい。このように構成すると、第三室の蓋部における内側への張り出しによって第三室中心部の最も圧力が低くなる部分の占有面積が小さくなる。この結果、内側への膨らみに沿う流れが形成され、旋回流が安定され易くなる。
前記配管接続口には、入口配管から第一室に向けて湾曲する湾曲配管部が設けられていることが好ましい。このように構成されていると、配管接続口から流入する冷媒が湾曲配管部内を流通することにより、湾曲配管部の曲率半径方向の内方にガスリッチの冷媒が流れ、その外方に液リッチの冷媒が流れることになる。これにより第一室に流入する冷媒の密度分布が安定化されるため、第一室内に生起される冷媒の旋回流を安定化させることができる。
前記本体部内に、多孔質材料からなる冷媒フィルタが内蔵されていることが好ましい。このように構成されていると、冷媒回路内に別個に冷媒フィルタを設ける必要がなくなるので、冷媒回路を簡略化することができる。
前記配管接続口に対し膨張弁からの冷媒を導入する入口配管が接続されるとともに、前記複数の冷媒分流口に対しそれぞれ分流管が接続された組み付け品として構成されていることが好ましい。このような組み付け品として構成されていると、予め分流管と冷媒分流器との接続及び入口配管と冷媒分流器との接続が行われた状態で冷媒分流器を冷凍装置へ組み込むことができるので、冷媒分流器の冷凍装置内への組み込みが容易になる。
また、前記配管接続口に接続される入口配管は、前記本体部の中心軸からの偏心量が大きくなるように前記第一室の外方に張り出すように接続されたものとしてもよい。このように構成されていると、第一室に対し外周壁における内周面の接線方向に流入される冷媒の偏心量を大きくすることができるので、冷媒の旋回流の中心部への流れの影響を小さくすることができる。これにより、本体部の中心軸に近い中心を有する冷媒の旋回流が形成され易くなる。
また、本発明に係る冷媒分流器一体型の膨張装置は、上記何れかの構成の冷媒分流器が膨張弁の出口側に接続されて一体化されていることを特徴とする。このように構成されていると、膨張弁と冷媒分流器とが一体化されているので、冷凍装置への組み込み作業が簡略化されるとともに、膨張弁出口の冷媒流が導入される第一室において、膨張弁出口の噴流エネルギを有効活用して強力な冷媒の旋回流を形成することができる。したがって、本体部内に安定した冷媒の旋回流を形成することができ、各分流管への均等な分流を行うことができる。
また、本発明に係る冷凍装置は、上記何れかの構成の冷媒分流器或いは前記冷媒分流器一体型の膨張装置が用いられていることを特徴とする。このように構成されていると、各分流管への均等な分流を行うことができる冷凍装置を提供することができる。
本発明によれば、各分流管に流入する冷媒の気液の比率及び分流量の均一化を図るとともに、冷媒分流器の取付姿勢が一定の方向に縛られない冷媒分流器、この冷媒分流器を備えた膨張装置並びに冷凍装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷媒分流器の、軸方向に切断した断面図である。 同冷媒分流器の第三室の外側方向から見た側面図である。 同冷媒分流器における第二室及び第三室の外周壁を一体に構成する部材の図面であって、(a)は第三室の外側方向から見た、その側面図であり、(b)は軸方向に切断した、その断面図である。 同冷媒分流器における第三室の蓋部材の図面であって、(a)は第三室の外側方向から見た側面図であり、(b)は軸方向に切断した断面図である。 同冷媒分流器における冷媒流れ状態図であって、(a)は図1の断面図に表した冷媒流れ状態図であり、(b)は当該図(a)のA−A断面に表した冷媒流れ状態図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒分流器の、軸方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態3に係る冷媒分流器の、軸方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態4に係る冷媒分流器の、軸方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態5に係る冷媒分流器の、軸方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態6に係る冷媒分流器の、軸方向に切断した断面図である。 同冷媒分流器の第三室の外側方向から見た側面図である。 本発明の実施の形態7に係る冷媒分流器の、軸方向に切断した断面図である。 同冷媒分流器の第三室の外側方向から見た側面図である。 本発明の実施の形態8に係る冷媒分流器の、配管接続口の中心位置において中心軸方向に垂直な方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態9に係る冷媒分流器の、配管接続口の中心位置において中心軸方向に垂直な方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態10に係る冷媒分流器の、配管接続口の中心位置において中心軸方向に垂直な方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態11に係る冷媒分流器の、配管接続口の中心位置において中心軸方向に垂直な方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態12に係る膨張装置の図面であって、(a)は同膨張装置の正面図であり、(b)は同膨張装置の側面図である。 同膨張装置の部分説明図であって、(a)は同膨張装置を構成する膨張弁の一部断面構造を示す部分断面図であり、(b)は同膨張弁の、弁体が閉弁している状態の弁体付近の拡大図であり、(c)は同膨張弁の、弁体が開弁している状態の弁体付近の拡大図である。 本発明の実施の形態13に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 変形例に係る冷媒分流器の軸方向に切断した断面図である。 他の変形例に係る冷媒分流器の軸方向に切断した断面図である。 従来例に係る冷媒分流器の軸方向に切断した断面図である。 図21におけるB―B断面図である。 他の従来例に係る冷媒分流器の外形図である。 同冷媒分流器の断面図である。
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態1に係る冷媒分流器について、図1〜図5に基づいて説明する。本実施の形態に係る冷媒分流器は、ヒートポンプ方式の冷凍装置などにおいて膨張弁と蒸発器との間に使用されるものである。
本実施の形態に係る冷媒分流器1は、断面円形の外周壁を備えた筒状容器からなる本体部2に対し、入口配管3が一端側に接続され、他端側に複数の分流管4が接続される。入口配管3は、上流側に接続される膨張弁の出口側に接続されるものであって、膨張弁で減圧された気液二相流の冷媒が搬送されてくる。
本体部2は、入口配管3が接続される一端側から軸方向に第一室10、第二室20、及び第三室30の三つの室に区分されている。第一室10は、断面円形の外周壁11が第二室20に向けて拡径されるとともに、この外周壁11の端部に、この端部を閉じる蓋部12が設けられている。この蓋部12は、本体部2の中心軸J部分が外側へ膨らむ部分球状の如き形状を成して形成されている。そして、外周壁11には、膨張弁の出口側から延びる入口配管3を接続するための配管接続口13が形成されている。また、この配管接続口13に接続される入口配管3から流入される冷媒は、外周壁11の内周面に対して接線方向に導入され、導入された冷媒が旋回流S(図5参照)を形成するように構成されている。
また、第二室20は、第一室10の拡径された最大径部分で連続されるものであり、この部分から外周壁21が第三室30に向かって縮径されている。この第二室20は、最小直径に縮径された部分を頚部40として第三室30に連続されている。第二室20は、このように外周壁21が第三室30に向かって縮径されているので、第一室10から流入してくる冷媒の旋回流Sの旋回流速が第三室30に向かうにつれ増速される。
頚部40は、滑らかな曲線を描いて第二室20を第三室30に接続するとともに、第二室で増速された旋回流Sを旋回させながら第三室30へ流入させるように形成されている。また、無駄な乱れや渦などの発生をできるだけ抑え得るように滑らかな曲面により形成されている。
第三室30は、外周壁31が蓋部32に向かうにつれ拡径する円錐状に形成されている。そして、蓋部32の外周壁31側には複数の分流管4が接続されている。第三室30は、頚部40から導入された旋回流Sを成す冷媒流が、液冷媒とガス冷媒との密度差により、中心部をガス冷媒リッチとし、中心部から外周壁31に向かうにつれ液冷媒リッチとなるように、大きな直径に形成されている。したがって、この冷媒分流器1は、分流管4を多数接続するものに適しており、この実施の形態においては18本の多数の分流管4が接続されている。また、第三室30の外周壁31において、蓋部32の直前には中心軸Jと平行な短い直線部31bが設けられている。
また、第三室30の蓋部32は、独立の部材として形成されている。蓋部32は、図4に示すように周囲には外周壁31の内周に嵌め込まれる立上り壁32aを備えた皿状部材であって、皿状の内部が外側を向いたものである。また、この蓋部32の底壁32bは、軸方向の断面で見ると中心軸部が外側に膨らむように形成されている。また、この蓋部32の立上り壁32a及び外周壁31の開口端31aには、両者の間に分流管4を挿入して接続する冷媒分流口33が形成されるように、18個の半円周孔壁321と半円周孔壁311とがそれぞれに形成されている(図3及び図4参照)。このように構成されると分流管4が本体部2の中心軸Jと平行な方向に接続されることになるので、冷媒が旋回流Sの中心と平行な方向に分流されることになる。
以上のように構成されている本体部2は、図1に示すように、第一室10の外周壁11と蓋部12とが一体の部材として形成されている。また、第二室20の外周壁21、頚部40及び第三室30の外周壁31が、図3に示すように、一体の部材として構成され、第一室10と第二室20とは、第一室10が拡径されて最大径となっている部分において、第二室20の外周壁21が第一室10外周壁11の開口端31aに差し込まれた状態でろう付接続されている。
ここで、本実施の形態に係る冷媒分流器における冷媒流れについて、図5を参照しながら説明する。
入口配管3から配管接続口13を通じて流入する冷媒は、膨張弁で減圧された気液二相流であって外周壁11の内周面に対し接線方向に導入される。これにより、冷媒分流器1の取付姿勢に関係なく第一室10内において旋回流Sを成す冷媒流が形成される。このように旋回流Sが形成されると、密度差により外周壁11側には液リッチな冷媒が旋回し、中心部にはガスリッチな冷媒が旋回するようになる。ただし、この旋回流Sは、一つの配管接続口13から第一室10に流入するように形成されているため、旋回流Sの中心が必ずしも本体部2の中心軸Jに一致しない。
しかしながら、本実施の形態においては、蓋部12の中心軸J部分が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成され、旋回流Sの中心が外側に膨らむ部分球状により、その中心部で流出して行かずに旋回速度成分のみを持ったよどみ部ができることで本体部2の中心軸Jに近づく方向に修正されて安定するように構成されている。さらに、第一室10の外周壁11は、第二室20に向かって拡径するように形成されている。このため旋回流Sに対し第二室へ向かう流れ成分が付与される。このように、外周壁11が冷媒流を第二室20へ案内する案内壁を成すので、冷媒分流器1の取付姿勢に関わりなく冷媒を円滑に第二室20の方へ旋回させながら移動させることができる。
次に、第一室10から第二室20へ移動した冷媒の旋回流Sは、第二室20の外周壁21が第三室30に向かって縮径されているので、第二室20の外周壁21に沿って流れることにより、第三室30に向かうにしたがって冷媒の旋回流Sの旋回径が小さくなり、旋回流速が増加する。また、第二室20が第三室30に向かうにつれて冷媒の旋回流Sの旋回径が小さくなるため、冷媒の旋回流Sの中心を中心軸Jに近付けることができる。これにより、第二室20内の円形流路断面における冷媒密度が、本体部2の中心軸Jと同心の円形線上に分布するようになる。その結果、冷媒の旋回流Sの中心が本体部2の中心軸Jに略近付けられて、冷媒の旋回流Sの安定化が図られる。また、膨張弁から脈動する冷媒流が流入してきた場合においても、その脈動の原因となる密度分布の不連続性が緩和される。
また、第二室20で増速された冷媒の旋回流Sは、旋回流Sを維持しながら第三室30に流入するように頚部40を通過する。また、頚部40は、冷媒を噴出するノズルとして作用するので、旋回流Sの中心がより一層本体部2の中心軸Jに近づくように修正される。また、頚部40は、滑らかな曲面により第二室20と第三室30を接続しているため、この頚部40を通過するときに無駄なエネルギーロスがなく、冷媒の旋回流Sを強く維持して第三室30へ流出させることができる。
頚部40を介して第三室30に流入した冷媒は、旋回流Sが強く維持されることにより、中心部がガス冷媒リッチとなり外周壁31の内周面付近が液冷媒リッチの密度分布となるとともに、旋回流Sの中心を本体部2の中心軸Jに近付けた状態が維持されて安定化される。特に、蓋部32の中心軸J部分が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されているので、頚部40の中央付近から噴出するガス冷媒に多少の偏流があっても蓋部32の中心軸J部分に導かれ、旋回流Sの中心が本体部2の中心軸Jに近づく方向に修正されて安定化される。また、第三室30の外周壁31は、蓋部32に向かうにつれ拡径されているので、頚部40から第三室30にかけて急激な断面積変化を伴わずに大きな直径の第三室30が形成されている。このため、エネルギーロスの少ない流路が形成されることになり、旋回流Sが安定化されるとともに、円周方向における冷媒の密度分布が均質化される。なお、中心付近のガス冷媒は、蓋部32に衝突した後、外周壁31付近の冷媒分流口33に対し均等に吸い込まれる。また、外周壁31の内周面に沿って旋回する液冷媒は、旋回しながら蓋部32側へ進み複数の冷媒分流口33に分流される。
なお、蓋部32直前の直線部31bは、基本的にはこの部分が存在しなくても発明が成立するが、次のような作用が期待できる。
外周壁31が拡径している部分では、流速も変化し続けるため冷媒分流口33へ冷媒が流入する直前に旋回流Sの流速を安定化させる役割を持つ。また、システムの循環量と分流管数との関係などにより、第三室30の半径を変更することなく、直線部31bの軸方向長さを調整することにより中央部を流れるガス冷媒が蓋部32に衝突する速度の調整を行うことができる。したがって、底壁32bの中央部に衝突する冷媒流速を小さくしたい場合には、この直線部31bを長くすればよい。
このように、本発明に係る冷媒分流器1は、各冷媒分流口33に流入する冷媒の気液の比率及び分流量の均一化が図られる。また、上記のように配管接続口13から流入した冷媒は、冷媒分流口33へ分流されるまで中心部でガス冷媒がリッチとなり、外周壁31の内周面付近では液冷媒がリッチとなる旋回流Sが形成れている。したがって、本発明に係る冷媒分流器1は、重力の影響を受けにくくなり、取付姿勢が一定の方向に縛られないものとすることができる。
本実施の形態に係る冷媒分流器1は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)配管接続口13から流入した冷媒は、第一室10に流入したときから冷媒分流口33に分流されるまで旋回流Sを維持するとともに、途中の第二室20では第三室30に向かうにつれ旋回流Sの旋回径を小さくして旋回流速を速めるように構成されているので、冷媒の旋回流Sの中心を中心軸Jに近付けて安定させることができる。
(2)第三室30において、中心部がガス冷媒リッチとなり外周壁11の内周面付近が液冷媒リッチとなる強い旋回流Sが形成されているので、冷媒分流口33が配置されている蓋部32の外周壁周辺部においては、円周方向の密度分布も均一化されている。したがって、各冷媒分流口33に流入する冷媒の気液の比率及び分流量の均一化が図られる。
(3)また、本体部2内に流入した冷媒は、冷媒分流口33から分流されるまでの間において、中心部がガス冷媒リッチとなり外周壁11の内周面付近が液冷媒リッチとなる旋回流Sを形成しながら流通しているので、重力の影響を受けにくくなり、取付姿勢が一定の方向に縛られないものとすることができる。
(4)頚部40は、旋回流Sを維持しながらノズル作用により冷媒を第三室30へ流出するように構成されているので、旋回流Sの中心が本体部2の中心軸に近づくように修正される。また、入口配管3から脈動する冷媒流が流入してきた場合においても、その脈動の原因となる密度分布の不連続性が緩和される。
(5)第一室10は、外周壁11が断面円形の筒状を成すとともに、第二室20に向かって拡径するように形成されているので、第一室10における冷媒の旋回流に対し第二室20へ向かう流れ成分が付与される。したがって、第一室10の外周壁11が冷媒を第二室20へ案内する案内部の役割を果たしている。
(6)第三室30は、外周壁31が頚部40から蓋部32に向かって拡径する円錐状に形成されているので、頚部40から冷媒分流口33への通路が滑らかな拡径通路となり、第三室30における冷媒の旋回流Sを安定化する機能を発揮することができる。
(7)冷媒分流口33は、第三室30における蓋部32の外周付近において、冷媒が軸方向に流出するように形成されているので、冷媒が旋回流Sの中心と平行な方向に分流されることになる。これにより、冷媒分流口33への偏流が軽減されるとともに、本体部2に対する出入口の配管をコンパクトに収めることができる。
(8)頚部40は、滑らかな曲面により第二室20と第三室30を接続しているため、この頚部40を通過するときに無駄なエネルギーロスがなく、冷媒の旋回流Sを強く維持して第三室30へ流出させることができる。
(9)第一室10は、蓋部12の中心軸J部分が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されているので、第一室10における冷媒の旋回流Sの中心が外側に膨らむ部分球状の中央方向に修正され、この旋回流Sの中心が本体部2の中心軸J付近に安定化される。
(10)第三室30は、蓋部32の中心軸J部分が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されているので、第三室30で形成される冷媒の旋回流Sの中心が外側に膨らむ部分球状の中央方向に修正され、この旋回流Sの中心が本体部2の中心軸J付近に安定化されるので、冷媒を安定して均等に分流することができる。
(11)配管接続口13に対し冷媒を導入する入口配管3が接続されるとともに、複数の冷媒分流口33に対しそれぞれ分流管4が接続された組み付け品として構成されていることが好ましい。このような組み付け品として構成されていると、予め分流管4と冷媒分流器1との接続及び入口配管3と冷媒分流器1との接続が行われた状態で冷媒分流器1を冷凍装置へ組み込むことができるので、冷媒分流器1の冷凍装置内への組み込みが容易になる。
(12)本体部2は、第一室10を構成する部材と、第二室20の外周壁21、頚部40及び第三室30の外周壁31を構成する部材と、第三室30の蓋部32を構成する部材とから構成されている。したがって、頚部40には外周壁21,31間の繋ぎ目がなく滑らかな形状に構成することができる。したがって、最も冷媒の流速が速くなる頚部40で接続する必要がなく、この頚部40での流体の乱れを回避することができる。したがって、冷媒の旋回流Sを安定した状態で第二室20から第三室30へ持ち込むことができる。
(13)第三室30は、外周壁31と蓋部32とが別部材で形成されるとともに、蓋部32が、立上り壁32aと底壁32bとを備えた皿状に構成されているので、外周壁31の開口端31aと立上り壁32aとの間に冷媒分流口33を構成して、加工の簡略化及び形状の小型化を図ることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について、図6に基づき説明する。
実施の形態2は、実施の形態1において第一室10の蓋部12の形状を変更したものであって、他の構成は実施の形態1と同一のものである。
すなわち、前述の実施の形態1の冷媒分流器1においては、第一室10の蓋部12の中心軸J部分が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されていたが、本実施の形態の冷媒分流器1においては、図6に示すように、蓋部12の中心軸J部分が部分球状の形状を成して内側に膨らむように形成されている。
なお、図6においては、図面の記載を簡略化するために、一部の分流管4のみを仮想線で示し、他の分流管4の記載を省略している。なお、本明細書に添付の、本実施の形態又は他の実施の形態に関する他の図面において、図6と同様に一部の分流管4のみを仮想線で示すとともに他の分流管4の記載を省略したものが存在するが、これら図面は図6と同様の趣旨で簡略化して表現したものである。以下の説明においては、その都度の断りを省略する。
このような実施の形態2においては、第1実施の形態の場合と同様に、入口配管3から配管接続口13を通じ流入する冷媒が外周壁11の内周面に対し接線方向に導入されて旋回流Sが形成される。また、このように旋回流Sが形成される状態下、第一室10の蓋部12の内面における圧力が最も低くなる中心軸J部分の占有面積が小さくなるため、内側への膨らみの周りの窪みに沿う流れが形成されて旋回流Sが安定化される。
本実施の形態に係る冷媒分流器1によれば、実施の形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(8)及び(10)〜(13)に加え、次の効果を奏することができる。
(14)旋回流Sが形成される第一室10において、蓋部12の中心軸J部分が部分球状の形状を成して内側に膨らむように形成されているため、蓋部12の内面における圧力が最も低くなる中央部分の占有面積が小さくなる。その結果、内側への膨らみの周りの窪みに沿う流れが形成され、旋回流Sが安定化される。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について、図7に基づき説明する。
実施の形態3は、実施の形態1において第三室30の蓋部32の形状を変更したものであって、他の構成は実施の形態1と同一のものである。
すなわち、前述の実施の形態1の冷媒分流器1においては、第三室30の蓋部32の中心軸J部分が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されていたが、本実施の形態の冷媒分流器1においては、図7に示すように、蓋部32の中心軸J部分が部分球状の形状を成して内側に膨らむように形成されている。
このような実施の形態3においては、第1実施の形態の場合と同様に、頚部40を介して第三室30に流入した冷媒は、旋回流Sが強く維持されることにより、中心部がガス冷媒リッチとなり外周壁31の内周面付近が液冷媒リッチの密度分布となるとともに、旋回流Sの中心を本体部2の中心軸Jに近付けた状態が維持されている。この場合において、第三室30の蓋部32の内面における圧力が最も低くなる中心軸J部分の占有面積が小さくなるため、内側への膨らみの周りの窪みに沿う流れが形成されて旋回流Sが安定化される。
本実施の形態に係る冷媒分流器1によれば、実施の形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(9)及び(11)〜(13)に加え、次の効果を奏することができる。
(15)旋回流Sが維持されている第三室30において、蓋部32の内面における圧力が最も低くなる中心軸J部分の占有面積が小さくなるため、内側への膨らみの周りの窪みに沿う流れが形成されて旋回流Sが安定化される。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について、図8に基づき説明する。
実施の形態4は、実施の形態1において頚部40を直管形状に形成するとともに、本体部2の構成部材の繋ぎ個所を変更したものである。
すなわち、本実施の形態の冷媒分流器1は、図8に示すように、頚部40が直管形状に形成されている。また、本体部2は、第一室10及び第二室20を一体に構成する部材と、第三室30の外周壁31を構成する部材と、第三室30の蓋部32を構成する部材とから構成されている。また、頚部40は、第一室10及び第二室20を一体に構成する部材と、第三室30の外周壁31を構成する部材との接続部において形成されている。
このような構成により、配管接続口13から流入した冷媒は、第一室10において旋回流Sとして形成され、第二室20において旋回流速が増速され、頚部40でノズル作用を受けつつ旋回流を維持しながら第三室30に流入される。また、第三室30においては、気液分離した状態で旋回流が継続される。このように、旋回流Sは、第一室10及び第二室20及び第三室30において実施の形態1の場合と同様に旋回流の中心が本体部2の中心軸Jに近づくように修正されるとともに、旋回流Sの安定化が図られている。なお、頚部40は、一定直径の通路として、実施の形態1の場合の頚部40よりも長い通路として形成されているので、旋回速度が安定化される。また、ノズル作用が強くなるので、仮に入口配管3から脈動する冷媒流が流入してきた場合においても、その脈動の原因となる密度分布の不連続性が緩和される。
本実施の形態に係る冷媒分流器1によれば、実施の形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(4)、(6)〜(11)及び(13)に加え、次の効果を奏することができる。
(16)頚部40は、実施の形態1の場合より長い一定直径の通路として構成されているので、入口配管3から脈動する冷媒流が流入してきた場合においても、その脈動の原因となる密度分布の不連続性がより効果的に緩和される。
(17)本体部2は、第一室10及び第二室20を一体に構成する部材と、第三室30の外周壁31を構成する部材と、第三室30の蓋部32を構成する部材とから構成され、第一室10及び第二室20を一体に構成する部材と、第三室30の外周壁31を構成する部材とが頚部40において接続されている。こうすると、第一室10、第二室20及び第三室30の構成部材の接続を細い径部分で行うことができるので、接続が容易となり、冷媒漏れ等の構造上の欠陥の出現を回避することが容易になる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について図9に基づき説明する。
実施の形態5は、実施の形態4における第一室10の蓋部12の形状を変更したものである。以下実施の形態4との相違点について説明する。
すなわち、実施の形態4における蓋部12は、中心軸Jに垂直な方向の面が全体的に外側に膨らむ構造に形成されていたが、これを本体部2の中心軸Jの付近のみを限定的に外側に膨らませた構造としたものである。
このようにしたものにおいても、よどみができることで第一室10における冷媒の旋回流Sの中心が外側に膨らむ部分球状の中央方向に修正され、この旋回流Sの中心が本体部2の中心軸付近で安定化される。したがって、この外側への脹らみ部分の中心軸Jに垂直な方向の直径は、機能的には大きな影響がない。
本実施の形態に係る冷媒分流器1によれば、実施の形態4に係る冷媒分流器1と同様、前述の効果(1)〜(4)、(6)〜(11)、(13)、(16)及び(17)に準じた効果を奏することができる。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6について、図10及び図11に基づき説明する。
この実施の形態に係る冷媒分流器1は、実施の形態1に係る冷媒分流器1において、第三室30の開口端31aの形状を変更するとともに、第三室30の蓋部32の構成を変更したものである。以下実施の形態1との相違点について説明する。
すなわち、この実施の形態に係る冷媒分流器1は、第三室30の開口端31aの中心軸Jに垂直な方向の形状を、図10及び図11に示すように円形としている。また、蓋部32は、第三室30の外側から見た側面図を図11に示すように、立上り壁32aの形状を略円筒形状とするとともに、中心に冷媒分流口33を有する複数の(この実施の形態においては8個)略円筒状のソケット部32cが底壁32bから立ち上げられたものである。このような蓋部32の冷媒分流口33に対し分流管4がそれぞれ接続されている。
実施の形態6に係る冷媒分流器は、実施の形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(12)に加え、次の効果を奏することができる。
(18)このように構成すると、開口端31a及び蓋部32の立上り壁32aの加工が容易となる。また、冷媒分流口33の加工も容易になる。
(実施の形態7)
次に、実施の形態7について、図12及び図13に基づき説明する。
この実施の形態に係る冷媒分流器1は、実施の形態1に係る冷媒分流器1において、第三室30の開口端31aの形状を変更するとともに、第三室30の蓋部32の構成を変更したものである。
すなわち、この実施の形態に係る冷媒分流器1は、第三室30の開口端31aの中心軸Jに垂直な方向の形状を、図12及び図13に示すように円形としている。また、蓋部32は、厚肉の板状部材により形成するとともに、その内壁面32dを部分球状の曲面として外側に窪む形状として構成されている。この内壁面32dは、実施の形態1における底壁32bと同様の機能を奏する。また、蓋部32は、第三室30の外側から見た側面図を図13に示すように、外周付近に複数の冷媒分流口33(この実施の形態においては18個の冷媒分流口33)が形成されたものである。このような蓋部32の冷媒分流口33に対し分流管4がそれぞれ接続されている。
実施の形態7に係る冷媒分流器1は、実施の形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(12)に加え、次の効果を奏することができる。
(19)この実施の形態における蓋部32を構成する部材は、厚肉の部材により構成されているが、開口端31a及び蓋部32の冷媒分流口33の加工が単純化される。
(実施の形態8)
次に、実施の形態8について、図14に基づき説明する。
本実施形態の冷媒分流器1は、実施形態1に係る冷媒分流器1において、入口配管3の配置位置を変更したものである。以下実施の形態1との相違点について説明する。なお、図14は、図5(b)と同じ向きの断面図である。
実施の形態1に係る冷媒分流器においては、入口配管3が配管接続口13における外周壁11に対し接線方向に接続されるように構成されていた。しかし、この実施の形態に係る冷媒分流器1は、図14に示すように、入口配管3が配管接続口13における外周壁11よりも外方に張り出すように接続されている。このように入口配管3が接続されることにより、本体部2の中心軸Jからの偏心量Hを、実施の形態1の場合の偏心量H1(図5(b)参照)よりも大きくなるように構成したものである。
より具体的には、
H=本実施の形態における偏心量、すなわち、本体部2の中心軸Jから最も近い、入口配管3の内壁面と中心軸Jとの間隔(図14参照)
H1=入口配管3の外壁面が外周壁11の内周面に対し接線方向に配置されている場合、すなわち実施の形態1における偏心量(図5(b)参照)
r=配管接続口13が配置されている位置における外周壁11の内周面の半径
d=入口配管3の内径(図14参照)
とした場合に、H<r<H+dを満たすように入口配管3を配置する。また、このようにするとH>H1となる。
そして、入口配管3と外周壁11との間には、入口配管3と外周壁11とを互いに連結する連結部14が設けられている。この連結部14は、入口配管3内の冷媒を第一室10の内周面に対し接線方向に案内する役割を果たしている。また、この連結部14は、外周壁11の内周面に対し厳密には接線方向に接続されることが好ましいが、この図14に示されるように、製作上の容易性を加味して略接線方向に形成されたものとしてもよい。
このような構成により、入口配管3から第一室10に流通する冷媒は、先ず入口配管3から連結部14に沿った流れとなり、その後、外周壁11の内周面に沿って流れることにより、実施形態1と同様に、旋回流Sが形成される。なお、本実施形態に係る冷媒分流器1は、第二室20、頚部40及び第三室30における冷媒の流れは、実施形態1と基本的に同様である。
実施の形態8に係る冷媒分流器1は、以上のように構成されているので、実施形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(13)に加え、次の効果を奏することができる。
(20)第一室10内に安定した旋回流を形成するには、入口配管3から流入する冷媒の流速が高すぎると、配管接続口13周辺において局所的な渦が発生し、旋回流Sの中心が中心軸Jからずれ易くなる。この場合に入口配管3の内径dを大きくすることによって、入口配管3から流入する冷媒の流速を下げることができる。しかしながら、入口配管3の内径dを大きくすることによって偏心量Hが小さくなってしまうので、旋回力が小さくなるという問題がある。また、この場合に、第一室10の外周壁11の内径を大きくすることによって、旋回力の低下を防止することができる。しかしながら、このような構成とした場合には、冷媒分流器1が大型化してしまうという問題が生ずる。そこで、本実施形態では、入口配管3を第一室10の外方に張り出して配置することにより入口配管3の内径dを大きくして第一室10に流入する冷媒の流速を下げることを可能とするとともに、外周壁11の内径を大きくすることなく入口配管3の中心軸Jに対する偏心量Hを大きくしている。したがって、本実施の形態に係る冷媒分流器1によれば、第一室10内において本体部2の中心軸Jに近い中心を有する冷媒の旋回流Sが形成され易くなる。
(実施の形態9)
次に、実施の形態9について、図15に基づき説明する。
本実施形態の冷媒分流器1は、実施形態1に係る冷媒分流器1において、入口配管3と第一室10との間に気液を予め分離する構成を付加したものである。以下実施の形態1との相違点について説明する。なお、図15は、図5(b)と同じ向きの断面図である。
実施の形態1に係る冷媒分流器1においては、入口配管3が配管接続口13における外周壁11に対し接線方向に直接接続されるように構成されていた。しかし、この実施の形態に係る冷媒分流器1においては、図15に示すように、入口配管3が第一室10の外周壁11よりも外方に配設されるとともに、この入口配管3から外周壁11に形成されている配管接続口13に向けて湾曲する湾曲配管部15と、この湾曲配管部15と配管接続口13とを接続する接続配管部16とが設けられている。この接続配管部16は、配管接続口13との接続位置において外周壁11の内周面に対し接線方向に延びる連結部として形成されている。
このような構成により、入口配管3内の冷媒は、湾曲配管部15を通過する際に遠心力の作用により、この湾曲配管部15の外周側に液冷媒リッチの冷媒が流通し、同湾曲配管部15の内周側にガス冷媒リッチの冷媒が流通するようになり、接続配管部16を介して第一室10内に流入する。したがって、冷媒の密度分布が予め径方向に安定化た状態で冷媒が流入するため、第一室10内に形成される旋回流Sが安定化される。なお、本実施形態に係る冷媒分流器1は、第二室20、頚部40及び第三室30における冷媒の流れは、実施形態1と基本的に同様である。
実施の形態9に係る冷媒分流器1は、以上のように構成されているので、実施形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(13)に加え、次の効果を奏することができる。
(21)本実施形態に係る冷媒分流器1によれば、第一室10の外周壁11よりも外方に配設された入口配管3と配管接続口13との間に設けられた湾曲配管部15により予め気液分離され、液冷媒が外周壁11よりに、また、ガス冷媒が中心軸Jよりに導入される。したがって、第一室10内に流入する冷媒の不安定性が低減され、第一室10内に形成される冷媒の旋回流がより安定化される。
(実施の形態10)
次に、実施の形態10について、図16に基づき説明する。
本実施形態の冷媒分流器1は、実施形態1に係る冷媒分流器1において、入口配管3と第一室10との間に気液を予め分離する構成を付加したものである。以下実施の形態1との相違点について説明する。なお、図16は、図5(b)と同じ向きの断面図である。
実施の形態1に係る冷媒分流器1においては、入口配管3が配管接続口13における外周壁11に対し接線方向に直接接続されるように構成されていた。しかし、この実施の形態に係る冷媒分流器1においては、図16に示すように、入口配管3が第一室10の外周壁11よりも外方に配設されるとともに、この入口配管3から外周壁11に形成されている配管接続口13に向けて湾曲する湾曲配管部15が設けられている。また、この湾曲配管部15から第一室10の内方に延設する内側配管部17が設けられている。この内側配管部17は、湾曲配管部15の出口側を第一室10内に延設するものであって、外側壁は第一室10の外周壁11と一体化されるとともに、内側壁が本体部2の中心軸J付近に位置するように構成されている。したがって、内側配管部17は、湾曲配管部15と配管接続口13を経由して第一室10内とを接続する連結部としての機能を有する。
このような構成により、入口配管3内の冷媒は、湾曲配管部15を通過する際に遠心力の作用により、この湾曲配管部15の外周側に液冷媒リッチの冷媒が流通し、同湾曲配管部15の内周側にガス冷媒リッチの冷媒が流通するようになり、接続配管部16を介して第一室10内に流入する。そして、このように予め気液分離された液冷媒が外周壁11に沿って流入されるとともに、ガス冷媒が中心軸J付近に流入されるように構成されているため、第一室10内に流入する冷媒が安定化されるとともに、中心軸J付近を中心とし旋回流Sが形成され易くなる。なお、本実施形態に係る冷媒分流器1は、第二室20、頚部40及び第三室30における冷媒の流れは、実施形態1と基本的に同様である。
実施の形態10に係る冷媒分流器1は、以上のように構成されているので、実施形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(13)に加え、次の効果を奏することができる。
(22)本実施形態に係る冷媒分流器1によれば、第一室10の外周壁11よりも外方に配設された入口配管3と配管接続口13との間に設けられた湾曲配管部15により予め気液分離される。また、予め分離された液冷媒が外周壁11に沿って流入されるとともに、分離されたガス冷媒が内側配管部17により中心軸J付近に導入されるため、第一室10内に導入される冷媒の密度分布の不安定性が低減されるとともに、中心軸J付近を中心とし旋回流Sが形成され易くなるので、第一室10内に形成される冷媒の旋回流がより安定化される。
(実施の形態11)
次に、実施の形態11について、図17に基づき説明する。
本実施形態の冷媒分流器1は、実施形態1に係る冷媒分流器1において、入口配管3の第一室10に対する接続構造を変更したものである。以下実施の形態1との相違点について説明する。なお、図17は、図5(b)と同じ向きの断面図である。
実施の形態1に係る冷媒分流器1においては、入口配管3が配管接続口13に対し接続されていたが、この実施の形態に係る冷媒分流器1においては、図17に示すように、入口配管3を第一室10の内部に延設するとともに、この延設された延設部3aを外周壁11の内周面に沿うように形成している。なお、この延設部3aを含む入口配管3は、外周壁11と一体的に形成されている。
このような構成により、入口配管3内の冷媒は、延設部3aにより効果的に旋回力が効果的に付与された後に第一室10内に流出されるので、第一室10内において強力な旋回流Sが形成され易くなる。なお、本実施形態に係る冷媒分流器1は、第二室20、頚部40及び第三室30における冷媒の流れは、実施形態1と同様である。
実施の形態11に係る冷媒分流器1は、以上のように構成されているので、実施形態1に係る冷媒分流器1の効果(1)〜(13)に加え、次の効果を奏することができる。
(23)本実施の形態に係る冷媒分流器1によれば、入口配管3の延設部3aにより効果的に旋回力が付与された状態で第一室10内に導入されるので、冷媒分流器1を大型化することなく第一室10内に形成される冷媒の旋回流が強力化されるともにより一層安定化される。
(実施の形態12)
次に、実施の形態12に係る膨張装置について、図18及び図19に基づき説明する。
本実施形態に係る膨張装置は、実施形態1に係る冷媒分流器1が膨張弁5の出口側に接続された、膨張弁5と冷媒分流器1とが一体化された一体化構造品である。以下この実施の形態に係る膨張装置ついて説明する。なお、冷媒分流器1については実施の形態1と同様のものであるので、その個別的な説明は省略する。なお、この実施の形態の説明において上下左右方向をいうときは、各図における上下左右方向をいうものとする。また、各図における実線矢印は、冷媒分流器1を冷媒分流器として作用させるときの冷媒の流れ方向を示すものとする。
膨張弁5は、弁機構が内蔵された弁本体部51と、膨張弁5の入口に接続される入口側冷媒配管52と、膨張弁の出口に接続される出口側冷媒配管53とを備えるものである。しかしながら、この実施の形態における膨張装置においては、冷媒分流器1の入口配管3がこの膨張弁5の出口側冷媒配管53を兼用している。また、この入口配管3はできるだけ短く設定され、膨張弁5と冷媒分流器1とが近接するように一体化されている。
弁本体部51は、上下方向に長い略通常容器の内部に弁室54を有するとともに、その中心部にニードル弁55が配置されている。このニードル弁55は、図示しないステッピングモータにより駆動されるように構成されている。また、弁室54の下方には弁孔56を備えた弁座57が設けられ、この弁孔56に対しニードル弁55が進退自在に移動することにより、開度可変の絞り部58が形成されている。絞り部58は、図示しない制御装置により開度調整されている。また、弁室54における下方の側部には入口側冷媒配管52を接続する入口52aが設けられるとともに、弁座57の下方には出口側冷媒配管53(すなわち、冷媒分流器1の入口配管3)が接続される出口53aが設けられている。
このような構成により、図示しない凝縮器により凝縮液化された高圧液冷媒が入口側冷媒配管52から入口52aを介し弁室54に搬送される。弁室54に搬送された冷媒は、前記制御装置により開度調整される絞り部58により減圧調整され、弁孔56から気液二相流となって噴出される。そして、噴出された気液二相流は、入口配管3を通過して冷媒分流器1に流入し、実施の形態1において説明したような冷媒流れ作用を受けて複数の分流管4に対し気液比率及び分流量を均等にして分流される。
本実施の形態に係る膨張装置は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(24)膨張弁5と冷媒分流器1とが各別に設けられる場合には、膨張弁5と冷媒分流器1とを接続するための膨張弁5の出口側冷媒配管53に連絡配管を接続する必要があるが、本実施の形態に係る膨張装置では、膨張弁5と冷媒分流器1とが一体化構造として形成されているため、上記連絡配管を省略することができる。また、膨張弁5の出口側冷媒配管53と冷媒分流器1の入口配管3とを兼用することができる。このように、本実施の形態に係る膨張装置によれば、膨張弁5及び冷媒分流器1を含む配管装置をコンパクト化することができる。
(25)膨張弁5の出口53aに近接して冷媒分流器1が配置されているため、膨張弁5から噴出される冷媒流の流動エネルギを有効利用して、冷媒分流器1における第一室10内に強力な冷媒の旋回流Sを形成することができる。これにより、本体部2内に安定した冷媒の旋回流Sを形成することができ、各分流管4への均等な分流を行うことができる。
(26)膨張弁5の出口に近接して本発明に係る冷媒分流器1が接続されている。したがって、図示しない凝縮器を介して入口側冷媒配管52から不連続性のあるスラグ流やプラグ流が流入し、これにより膨張弁出口側の冷媒流が不連続性を帯びるようになったとしても、各分流管4に対しは、気液の比率及び分流量を均一化された均等な分流を行うことができる。
(実施の形態13)
次に、実施の形態13に係る冷凍装置について、図20に基づき説明する。
本実施形態に係る冷凍装置は、実施形態12に係る膨張装置を利用したものである。以下この実施の形態に係る冷凍装置について説明する。
本実施の形態に係る冷凍装置は、図20に示すようなヒートポンプ式冷凍サイクルを備えた分離型冷暖房装置として形成されている。この冷凍装置は、圧縮機61の出入り口に対し四路切換弁62の高圧ポート62a及び低圧ポート62bが接続されている。また、四路切換弁の2個の切換えポート62c,62d間に、室外側熱交換器63、冷媒分流器1及び膨張弁5からなる室外側膨張装置64、冷媒分流器1及び膨張弁5からなる室内側膨張装置65、室内側熱交換器66が順次接続されている。室外側膨張装置64及び室内側膨張装置65は、前述の実施の形態12に係る膨張装置と同様の構成を有したものであって、室外側膨張装置64と室内側膨張装置65とを接続する室内外連絡配管67がそれぞれの膨張弁5の入口に接続されている。
このように構成された冷凍装置は、冷房運転時には実線矢印のように冷媒が循環するように構成されている。すなわち、圧縮機61から吐出された冷媒は、四路切換弁62、室外側熱交換器63、室外側膨張装置64、室内側膨張装置65、室内側熱交換器66、四路切換弁62、圧縮機61の順に循環し、室外側熱交換器63が凝縮器として作用するとともに室内側熱交換器66が蒸発器として作用するように構成されている。この場合、室内側膨張装置65における冷媒分流器1及び膨張弁5はそれぞれ本来の機能を果たすように作用するが、室外側膨張装置64における冷媒分流器1は、分流管4から冷媒が流入するように配置されており冷媒分流器としては作用しない。また、室外側膨張装置64における膨張弁5は、室外側熱交換器63から流出する液冷媒の過冷却度を調整するように作用している。したがって、この冷房運転時には、室内空気は蒸発器として作用する室内側熱交換器66により冷却される。
また、この冷凍装置は、暖房運転時には四路切換弁62の切り換えにより破線矢印で示すように冷媒が循環する。すなわち、圧縮機61から吐出された冷媒は、四路切換弁62、室内側熱交換器66、室内側膨張装置65、室外側膨張装置64、室外側熱交換器63、四路切換弁62、圧縮機61の順に冷媒が循環し、室内側熱交換器66が凝縮器として作用するとともに室外側熱交換器63が蒸発器として作用するように構成されている。この場合、室外側膨張装置64における冷媒分流器1及び膨張弁5はそれぞれ本来の機能を果たすように作用するが、室内側膨張装置65における冷媒分流器1は、分流管4から冷媒が流入するように配置されており冷媒分流器としては作用しない。また、室内側膨張装置65における膨張弁5は、室内側熱交換器66から流出する液冷媒の過冷却度を調整するように作用している。したがって、この暖房運転時には、室内空気は凝縮器として作用する室内側熱交換器66により加熱される。
本実施の形態に係る冷凍装置は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(27)この冷凍装置には実施の形態12に係る膨張装置が用いられているので、気液の比率及び分流量を均一化した冷媒を、蒸発器として作用する室外側熱交換器63または室内側熱交換器66の複数の冷媒通路に供給することができるので、冷凍装置を効率よく運転することができるとともに、冷媒流動音を低減することができる。
(変形例)
本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく以下のように変更することも可能である。なお、以下の変形例は、上記各実施の形態についてのみ適用されるものでなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施する場合にも適用することもできる。
・上記各実施の形態では、冷媒分流器1における第三室30の外周壁31は蓋部32に向かって拡径するように構成されていたが、本発明は、このような構成に限定されずに、頚部40を介し一定半径の外周壁からなる第三室に急拡大する構造としたものも包含する。その一例を図21に示す。この例は、実施の形態4における第三室30を一定半径の外周壁31からなるものに変更したものである。したがって、この外周壁31は、実施の形態4における直線部31bを延長して外周壁としたようなものである。なお、この例のように変更した場合は、頚部40から急拡大するため、この拡大部に図に示すように渦uが発生してエネルギーロスを生じる欠点がある。しかしながら、この変形例のものも、基本的には図8に示した実施の形態4と同様の作用効果を奏することができる。
・各実施の形態において、本体部2内に多孔質材料からなる冷媒フィルタを設けてもよい。図22はその一例を示すものであって、実施の形態1の冷媒分流器1において、第二室20内に円錐状の冷媒フィルタ25を設けたものである。冷媒フィルタ25の素材としては、発泡金属、セラミック、発泡性樹脂、メッシュ状のもの、多孔板などが用いられている。なお、第一室10、第二室20、第三室30等の本体部2内における冷媒の流れは、実施形態1と同様である。
このような構成とすることにより、第一室10から第二室20に流通する冷媒は、冷媒フィルタ25により冷媒に含まれた塵埃等が捕捉されるようになる。また、このように冷媒分流器1内のスペースに冷媒フィルタ25を設けることにより、別個に冷媒フィルタ25を設けていた従来一般のものと比較すると、膨張装置や冷凍装置の小型化を図ることができる。
・上記各実施の形態では、第二室20の外周壁21が第三室30に向かって一定の割合にて縮径する略円錐形状に形成されていたが、この外周壁21は、傾斜角度が途中で変わる二つの傾斜面により形成されるようにしたものでもよい。また、内方または外方に湾曲する曲面状のものとしてもよい。
・各実施の形態において分流管4の本数が具体的に示されているが、本発明は、このように具体的に示された本数の分流管4を有するものに限定されることなく、適宜の本数に増減してもよい。また、各分流管4が本体部2の中心軸Jと平行な方向に伸びるように接続されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第三室30の蓋部32付近から半径方向や接線方向に分流管4を引き出すように接続してもよい。
・本発明に係る冷媒分流器1は、本体部2を構成する部材として、実施の形態1や実施の形態4に記載のような区分で部材を構成していたがこれに限定されるものではない。例えば、実施の形態1において、第一室10の外周壁11と蓋部12とが一体の部材として形成されているものを、第一室10の外周壁11、蓋部12及び第二室20の円錐状の外周壁21の途中までを一つの部材とし、この第二室20の外周壁21の途中を区分け部としてもよい。また、実施の形態1のように滑らかな曲面からなる頚部40において第二室20と第三室30とを接合する形状としてもよい。また、実施の形態4及び5において、頚部40と第二室20との境界部及び頚部40と第三室30との境界部を滑らかな曲面となる構造としてもよい。
・また、第一室10、第二室20、及び第三室30をそれぞれ別体とし、これらをろう付により接合するなどしてもよい。このような構造を得るためには、例えば、第一室10と第二室20との接合部を実施の形態1のようにし、また、第二室20と第三室30との接合部を実施の形態4のようにすればよい。また、このように第一室10、第二室20、及び第三室30をそれぞれ別体として製作し、その後にこれらを接合する構造とした場合には、組立ての手間は増えるが、それぞれの部品は作り易くなるというメリットがある。
・実施の形態8〜11において、本体部2と入口配管3とはつなぎ目のない一体化した構造として図示されているが、このように一体化したものに限定されるものではなく、個別の部材にて構成されたものを互い連結する構成としてもよい。また、これら実施の形態に示されるような入口配管3の接続構造は、実施の形態1のみならず他の実施の形態において適用してもよい。
・本発明に係る膨張装置は、膨張弁の出口側に本発明に係る冷媒分流器1を接続したものであり、実施の形態12に示すような膨張弁に限定されるものではない。例えば、実施の形態12に示したようなニードル弁を用いた膨張弁5以外の膨張弁を用いてもよい。また、実施の形態12における膨張弁5は、冷媒を逆方向に流して使用することも可能である。したがって、膨張弁5における冷媒流れを逆方向として使用する場合には、図18における入口側冷媒配管52が出口側となるので、冷媒分流器1を出口側として使用される入口側冷媒配管52に対し接続すればよい。なお、このように接続しても実施の形態12と同様の効果が得られることは言うまでもない。
・また、本発明に係る膨張装置は、実施の形態12においては、実施の形態1に係る冷媒分流器1を用いていたが、他の実施の形態に係る冷媒分流器1を用いてもよい。
・本発明に係る冷凍装置は、実施の形態13に示したヒートポンプ式の分離型空気調和機に限定されるものではない。例えば、一体型空気調和機、分離型冷房専用機などの他形式の空気調和機や、冷蔵庫、冷凍庫などの冷凍装置であってもよい。
・また、前記実施の形態13においては、実施の形態12に係る膨張装置が用いられていたが、本発明に係る冷凍装置は、このような膨張弁5と冷媒分流器1とが一体化された膨張装置を用いるものに限定されるものではない、膨張弁5及び冷媒分流器1がそれぞれ独立の部材として製作されたものであってもよい。また、このような冷媒分流器1としては、実施の形態1のものに限らず他の実施の形態のものを用いてもよい。
H、H1…偏心量、J…中心軸、S…旋回流、1…冷媒分流器、2…本体部、3…入口配管、4…分流管、5…膨張弁、10…第一室、11,21,31…外周壁、12,32…蓋部、13…配管接続口、15…湾曲配管部、20…第二室、25…冷媒フィルタ、30…第三室、33…冷媒分流口、40…頚部、53a…出口。

Claims (16)

  1. 断面円形の筒状容器の両端が蓋部で閉じられた本体部に対し、一端側に膨張弁からの冷媒を導入する入口配管が接続され、他端側に複数の分流管が接続されるように構成された冷媒分流器であって、
    前記本体部は、入口配管が接続される一端側から軸方向に第一室、第二室、及び第三室の三つの室に区分され、
    前記第一室は、入口配管を接続する配管接続口を有し、配管接続口から流入される冷媒を外周壁における内周面の接線方向に導入して、冷媒の旋回流を形成するように構成されるとともに、第二室に向かって拡径するように形成され、
    前記第二室は、第一室から流入される冷媒の旋回流を増速するように第三室に向かって徐々に縮径され
    前記第二室と第三室との間には、第二室からの冷媒を旋回させながら前記第三室に導入するように頚部が形成され、
    前記第三室は、前記頚部から導入された冷媒の旋回流を液冷媒とガス冷媒との密度差により、中心部をガス冷媒リッチとし、中心部から外周壁に向かうにつれ液冷媒リッチとなる冷媒の旋回流が形成される大きさの直径に形成されるとともに、分流管を接続する複数の冷媒分流口がこの第三室の蓋部の外周付近または外周壁の蓋部付近の一定直径の円周上において周方向に等間隔に形成され、さらに、この冷媒分流口が配置されている円周の直径が前記第一室における最大直径部の内径より小さく形成されている
    ことを特徴とする冷媒分流器。
  2. 前記第三室は、外周壁が前記頚部から蓋部に向かって拡径する円錐状に形成されていることを特徴とする請求項記載の冷媒分流器。
  3. 前記頚部は、第二室と第三室とが滑らかな曲面により接続されるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷媒分流器。
  4. 前記第二室と第三室とは前記頚部を含めて一体的に形成され、前記第一室はこれら第二室及び第三室とは別体に形成されて第二室に接合されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  5. 前記第二室と第三室とは、別部材により形成されるとともに、前記頚部において両者が接続されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  6. 前記第一室は、前記蓋部の中心部が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  7. 前記第一室は、前記蓋部の中心部が部分球状の形状を成して内側に膨らむように形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  8. 前記第三室は、前記蓋部の中心部が部分球状の形状を成して外側に膨らむように形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  9. 前記第三室は、前記蓋部の中心部が部分球状の形状を成して内側に膨らむように形成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  10. 前記配管接続口には、入口配管から第一室に向けて湾曲する湾曲配管部が設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  11. 前記本体部内に、多孔質材料からなる冷媒フィルタが内蔵されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  12. 前記配管接続口に対し膨張弁からの冷媒を導入する入口配管が接続されるとともに、前記複数の冷媒分流口に対しそれぞれ分流管が接続された組み付け品として構成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  13. 前記配管接続口に接続される入口配管は、前記本体部の中心軸からの偏心量が大きくなるように前記第一室の外方に張り出すように接続されていることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の冷媒分流器。
  14. 請求項1〜13の何れか1項に記載の冷媒分流器が膨張弁の出口側に一体化されて接続されていることを特徴とする冷媒分流器一体型の膨張装置。
  15. 請求項1〜13の何れか1項に記載の冷媒分流器が用いられていることを特徴とする冷凍装置。
  16. 請求項14記載の冷媒分流器一体型の膨張装置が用いられていることを特徴とする冷凍装置。
JP2010173650A 2010-08-02 2010-08-02 冷媒分流器、冷媒分流器一体型の膨張装置及び冷凍装置 Expired - Fee Related JP5083390B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010173650A JP5083390B2 (ja) 2010-08-02 2010-08-02 冷媒分流器、冷媒分流器一体型の膨張装置及び冷凍装置
PCT/JP2011/066098 WO2012017799A1 (ja) 2010-08-02 2011-07-14 冷媒分流器、冷媒分流器一体型の膨張装置及び冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010173650A JP5083390B2 (ja) 2010-08-02 2010-08-02 冷媒分流器、冷媒分流器一体型の膨張装置及び冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012032109A JP2012032109A (ja) 2012-02-16
JP5083390B2 true JP5083390B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=45559306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010173650A Expired - Fee Related JP5083390B2 (ja) 2010-08-02 2010-08-02 冷媒分流器、冷媒分流器一体型の膨張装置及び冷凍装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5083390B2 (ja)
WO (1) WO2012017799A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013185775A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Fuji Electric Co Ltd 分配器
CN102607216A (zh) * 2012-03-28 2012-07-25 湖南科技大学 旋流冷媒分路体
JP5861574B2 (ja) * 2012-06-22 2016-02-16 株式会社デンソー 減圧装置および冷凍サイクル装置
CN103673418B (zh) * 2012-09-12 2016-08-03 珠海格力电器股份有限公司 冷媒分流器稳流装置及空调器
DE102014108989A1 (de) * 2014-06-26 2015-12-31 Valeo Klimasysteme Gmbh Verzweiger für einen Kältemittelstrom eines Kältemittelkreislaufs
KR102033350B1 (ko) * 2017-07-24 2019-10-17 엘지전자 주식회사 냉매분배기
JP6597744B2 (ja) 2017-09-29 2019-10-30 ダイキン工業株式会社 油分離器
CN108954897A (zh) * 2018-09-19 2018-12-07 珠海格力电器股份有限公司 多联机组、末端分配系统及其控制方法与分配器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57207771A (en) * 1981-06-15 1982-12-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Distributor for refrigerant
JPH036258U (ja) * 1989-06-02 1991-01-22
JPH06201225A (ja) * 1993-01-07 1994-07-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 気液二相流体の分配器
JP4609388B2 (ja) * 2006-06-30 2011-01-12 株式会社デンソー 気液二相流体の分配器
JP5012070B2 (ja) * 2007-02-13 2012-08-29 ダイキン工業株式会社 分流器
JP2009024937A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Daikin Ind Ltd 冷媒分流室結合型膨張弁及びこれを用いた冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012017799A1 (ja) 2012-02-09
JP2012032109A (ja) 2012-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5083390B2 (ja) 冷媒分流器、冷媒分流器一体型の膨張装置及び冷凍装置
JP2011094946A (ja) ガス冷媒分離器、ガス冷媒分離兼冷媒分流器、膨張弁及び冷凍装置
JP5493769B2 (ja) 蒸発器ユニット
CN101568792B (zh) 用于分配的小通道换热器集管插入件
CN103477160B (zh) 减压装置和制冷循环装置
US20170102010A1 (en) Ejector Using Swirl Flow
WO2013073185A1 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル装置
WO2008001803A1 (fr) Valve d'expansion avec structure de division du débit et unité de réfrigeration l'utilisant
JP2009024937A (ja) 冷媒分流室結合型膨張弁及びこれを用いた冷凍装置
US9551511B2 (en) Ejector having nozzles and diffusers imparting tangential velocities on fluid flow
WO2015015752A1 (ja) エジェクタ
JP2008232458A (ja) エジェクタ及び冷凍サイクル装置
EP2678622B1 (en) Ejector and method for operating a system with a such ejector
JP2008298343A (ja) 冷媒分流器一体化構造の膨張弁及びこれを用いた冷凍装置
JP7470909B2 (ja) マイクロチャネル熱交換器および空気調和機
JP5609845B2 (ja) 冷媒用の遠心式分配器および冷凍サイクル
JP2014055765A (ja) 蒸発器ユニット
JP5360096B2 (ja) ガス冷媒分離器、ガス冷媒分離兼冷媒分流器、膨張弁及び冷凍装置
JP4894942B2 (ja) 分流器及びこの分流器を備えた膨張弁並びにこの膨張弁を備えた冷凍装置
JP6246396B2 (ja) 分配器及び冷凍サイクル装置
WO2014185069A1 (ja) エジェクタ
CN104634004A (zh) 冷凝器
JP2005351605A (ja) 膨張弁及び冷凍装置
JP2002130868A (ja) 冷媒分流器およびそれを用いた空気調和機
WO2014103277A1 (ja) エジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120525

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5083390

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees