JP5082893B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は多湿に維持された貯蔵室を備える冷蔵庫に関するものである。
野菜の鮮度低下の影響因子としては、温度、湿度、環境ガス、微生物、光などが挙げられる。野菜は生き物であり、呼吸と蒸散作用が行われており、鮮度を維持するには呼吸と蒸散作用の抑制が必要となる。低温障害を起こす野菜など一部の野菜を除き、多くの野菜は低温で呼吸が抑制され、高湿により蒸散を防止することができる。近年、家庭用冷蔵庫では野菜の保存を目的とし、密閉された野菜専用容器が設けられ、野菜を適正な温度に冷却するとともに、庫内を高湿化し、野菜の蒸散を抑制するよう制御されているものがある。また、庫内高湿化の手段として、ミストを噴霧する手段を用いたものもある。
従来、この種のミスト噴霧機能を備えた冷蔵庫としては、吸湿材を超音波発振器にて振動させミストを生成噴霧し野菜室内を加湿し、野菜の蒸散を抑制しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
図14と図15は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
図14に示すように、冷蔵庫本体1には冷蔵室2が設けられており、その前面開口部は回転扉3にて閉塞されている。また、野菜室4は冷蔵室2の下方に設けられており、その前面開口部は引出し扉5にて閉塞されている。また、野菜室4の下方には冷凍室6が設けられており、その前面開口部は引出し扉7にて閉塞されている。冷蔵室2と野菜室4は仕切板8にて仕切られている。仕切板8には冷蔵室2から野菜室4に冷気を流入させるための孔9が設けられている。引出し扉5には野菜容器10が取付けられており、引出し扉5の開閉に伴って引出される。野菜容器10の上部には野菜容器蓋11が配置されており、引出し扉5を閉じた時に野菜容器10を閉塞する。この時、野菜容器蓋11は冷蔵庫本体側に固定されている。野菜容器蓋11には、超音波加湿手段12が設けられており、野菜容器10の内部に水分を蒸散させる。冷蔵室2には冷蔵温度帯室用の冷却器13が備えられており、ファン14の運転により冷気を循環させ、冷蔵室2及び野菜室4を冷却する。また、図示省略したが、この冷蔵庫は、冷凍温度帯室用の冷却器も備え、冷凍室6を冷却している。
また、図15に示すように超音波加湿手段12は、野菜容器蓋11の孔15に設けられ、吸水材16と超音波発振器17とから構成される。
以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作について説明する。
冷蔵室2・野菜室4の温度が高くなると、冷却器13には冷媒が流され、ファン14が駆動される。これにより、冷却器13の周辺の冷気は、図14に矢印で示されるように、冷蔵室2、孔9、野菜室4を介して冷却器13に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室4が冷却される。この状態を冷却モードという。
次に、冷蔵室2・野菜室4がほぼ冷却されると、冷却器13への冷媒の供給を停止する。しかし、ファン14は続けて運転する。これにより、冷却器13に付着した霜の溶解にて、冷蔵室2・野菜室4が加湿される。この状態を加湿モード(所謂「潤い運転」)という。
この加湿モードを所定時間(数分間)継続したのちに、ファン14を止めて、運転停止モードとなる。
この後、冷蔵室2・野菜室4の温度が高くなると、再び冷却モードとなる。
次に超音波加湿手段12について説明する。
吸水材16は、シリカゲル・ゼオライト・活性炭等の吸水性の材料からなる。従って、前述の加湿モード時には、流れる空気中の水分を吸着する。そして、冷却モード中の後半において、超音波発振器17を駆動する。これにより、吸水材16中の水分が外部に排出される。これにより、野菜容器10の内部が加湿される。尚、冷却モード中の後半において、超音波発振器17を駆動するのは、野菜室4の湿度低下による乾燥を防止することを目的としている。
特開2004−125179号公報
上記従来の構成では、野菜容器10は野菜容器蓋11にてその上面を閉塞されており、加湿モード時(潤い運転時)に湿気を含んだ冷気が野菜室4内を循環したとしても、野菜容器10内を直接的に加湿することは困難である。また、従来の構成では、超音波発振器17への水の供給源として、冷蔵室2内の空気中の水分と野菜室4内の収納容器10以外の空間の水分を用いることになるが、これらの空間中にある水分はその多くがドア開閉により庫内に流入した暖湿気に由来するものであり、水分を多く含んだ野菜が収納される収納容器10内に比べて水分量が少なく、必ずしも十分な加湿および高湿度の維持ができるとは限らない。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、十分に高湿度の維持を行うことのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体は貯蔵室と、前記貯蔵室内へ冷気を導入する貯蔵室吐出口と、前記貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、前記貯蔵室内に設けられた収納容器と、前記収納容器内にミストを噴霧するミスト噴霧手段とを有し、前記扉が閉まっている状態において、前記収納容器の上面に蓋を設けるとともに前記貯蔵室吐出口から流入した冷気が前記蓋の上方側を流れるものである。
これによって、収納容器の上部側から冷気が流出入することによる乾燥を防ぐことで高湿度を維持することで、ミスト噴霧手段から噴霧したミストを収納容器内に効率的に保持することができる。
本発明の冷蔵庫は、貯蔵室吐出口から流入した冷気が直接収納容器に入るのを防ぎ、またミスト噴霧手段から噴霧したミストを収納容器内に効率的に保持することができるので、収納容器内を十分に効率的に加湿し、野菜等の鮮度を維持することができる。
請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体は貯蔵室と、前記貯蔵室内へ冷気を導入する貯蔵
室吐出口と、前記貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、前記貯蔵室内に設けられた収納容器と、前記収納容器内にミストを噴霧するミスト噴霧手段とを有し、前記扉が閉まっている状態において、前記収納容器の上面に蓋を設けるとともに前記貯蔵室吐出口から流入した冷気が前記蓋の上方側を流れるものとし、前記蓋の前部は上部にある仕切壁に係合固定され、後部は貯蔵室の側壁を構成する内箱レールに載置されるものとし、前記蓋の前部に開口された操作孔部と、対向する仕切壁に弾性変形可能な保持手段を備え、前記操作孔部に手を挿入して、前記保持手段を弾性変形させることで、前記蓋を着脱可能にしたものである。
これによって、収納容器の上部側から冷気が流出入することによる乾燥を防ぐことで高湿度を維持することで、ミスト噴霧手段から噴霧したミストを収納容器内に効率的に保持することができるので、収納容器内を十分に効率的に加湿し、野菜等の鮮度を維持することができる。
また、貯蔵室吐出口から流入した冷たく乾燥した冷気が直接収納容器に入るのを防ぎ、収納容器内の乾燥を防ぎ高湿度を維持するとともに強い冷却による低温障害を防ぐことができ、より保鮮性を向上させることができる。また、蓋の傾斜構造を容易に実現することができ、蓋の取付け作業性も向上することができる。また、工具なしで着脱自在にできるので、清掃性を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、蓋の貯蔵室吐出口と対向する側の端部に下方へと延出するフランジ部を備えたものである。
これによって、貯蔵室吐出口から流入して間もない冷たく乾燥した流速の速い冷気が直接収納容器に入るのを防ぎ、収納容器内の乾燥を防ぎ高湿度を維持するとともに強い冷却による低温障害を防ぐことができ、より収納容器内を高湿度に保つことができ、保鮮性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、収納容器は上下に備えられた複数の収納容器からなり、上方の収納容器の側面または底面に空気流通穴を設けたものである。
これによって、上方の収納容器に冷気が入る際には側面もしくは底面から冷気が流入することとなり、すなわちミスト噴霧手段によって噴霧されたミストが上方からではなく側面もしくは底面から流入するので、比較的軽く拡散性の高い微細ミストが側面もしくは底面から廻り込んで上方の収納容器に収納された野菜や果物と接触するので、より保鮮効果を高めることができる。
また、冷たい冷気は下方へ流れることから、下方側と比較して上方へ上ってくる冷気は比較的温かい冷気であることが多いので、強力な冷却ではなく緩やかに冷却されることで野菜の低温障害を防ぐことができる。
請求項4に記載の発明は、ミスト噴霧手段は空気中の水分を結露させて貯蔵室にミストとして噴霧するものである。
これによって、水を補給する手間がなくなるので、より使い勝手のよいミスト噴霧装置を備えることが可能となる。また、水道水等を用いる際に析出する不純物等がない水を用いてミストを噴霧することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、収納容器の上面を覆う蓋は、後方から前方に向かって上方に傾斜配置したものである。
これによって、扉開閉動作によって収納容器が蓋に接触し、異音が発生するのを低減することができる。
以下、本発明の冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図である。図2は、同実施の形態における冷蔵庫の縦断面図である。図3は、同実施の形態の冷蔵庫における貯蔵室内を示す斜視図である。図4(a)は、同実施の形態の冷蔵庫の貯蔵室内の収納容器の側面図であり、図4(b)は、図4(a)のA部拡大図である。図5は、同実施の形態の冷蔵庫の貯蔵室内の収納容器を正面側から見た斜視図である。図6(a)は、同実施の形態の冷蔵庫の貯蔵室が閉まっている状態の側面図であり、図6(b)は、同実施の形態の冷蔵庫の貯蔵室が開いている状態の側面図である。
図に示すように、冷蔵庫本体1は、外箱18と、内箱19と、外箱18と内箱19とで形成される空間に発泡充填される硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材20とからなり、周囲と断熱され、複数の貯蔵室に区分されている。最上段に第一の貯蔵室としての冷蔵室21、その冷蔵室21の下部に第四の貯蔵室としての切替室22と第五の貯蔵室としての製氷室23が横並びに設けられ、その切替室22と製氷室23の下部に第二の貯蔵室としての野菜室24、そして最下部に第三の貯蔵室としての冷凍室25が配置される構成となっている。
冷蔵室21は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃としている。また、野菜室24は冷蔵室21と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。冷凍室25は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
切替室22は、1℃〜5℃で設定される冷蔵、2℃〜7℃で設定される野菜、通常−22℃〜−15℃で設定される冷凍の温度帯以外に、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切り替えることができる。例えば、ソフト冷凍(概ね−12℃〜−6℃程度)、パーシャルフリージング(概ね−5℃〜−1℃程度)、チルド(概ね−1℃〜1℃程度)等の冷蔵と冷凍の間の温度帯である。切替室22は製氷室23に並設された独立扉を備えた貯蔵室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
なお、本実施の形態では切替室22を冷蔵、冷凍の温度帯までを含めた貯蔵室としているが、冷蔵は冷蔵室21、野菜室24、冷凍は冷凍室25に委ねて、冷蔵と冷蔵の中間の上記温度帯のみの切替えに特化した貯蔵室としてももちろん構わない。
製氷室23は、冷蔵室21内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、室内下部に配置した貯氷容器(図示せず)に貯蔵しておくスペースであり、切替室22に並設された間口の小さい独立扉を備えた貯蔵室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
冷蔵庫本体1の天面部は冷蔵庫の背面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に機械室26を形成して圧縮機27、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側の構成部品が収納されている。すなわち、圧縮機27を配設する機械室26は、冷蔵室21内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。手が届きにくくデッドスペースとなっていた冷蔵庫本体1の最上部の貯蔵室の後方領域に機械室26を設けて圧縮機27を配置することにより、従来の冷蔵庫で、使用者が使い易い冷蔵庫本体1の最下部にあった機械室のスペースを貯蔵室容量として有効に転化することができ、収納性や使い勝手を大きく改善することができる。
なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった冷蔵庫本体1の最下部の貯蔵室の後方領域に機械室を設けて圧縮機27を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
野菜室24と冷凍室25の背面には冷却室28が設けられ、冷却室28は断熱性を有する第一の冷却ダクト29により野菜室24及び冷凍室25から仕切られている。冷却室28内には、代表的なものとしてフィンアンドチューブ式の冷却器30が配設されており、冷却器30の上部空間には強制対流方式により冷却器30で冷却した冷気を冷蔵室21、切替室22、製氷室23、野菜室24、冷凍室25に送風する冷却ファン31が配置され、冷却器30の下部空間には冷却時に冷却器30や冷却ファン31に付着する霜を除霜する装置としてのガラス管製のラジアントヒータ32が設けられている。
第一の冷却ダクト29の外周には冷気、水漏れがないように、例えば軟質フォーム等のシール材が貼り付けられている。冷凍室25と野菜室24を仕切る第一の仕切壁33は発泡ポリスチレン等の断熱材で成形され取り外し可能である。
切替室22、製氷室23と野菜室24を仕切る第二の仕切壁34は、側面断面から見て略L字形の第二の仕切壁上板35と平板状の第二の仕切壁下板36で外郭を構成され、第二の仕切壁34の内部は硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材20が発泡充填されている。この時、前述したように野菜室24の上方には野菜室24よりも低い温度に調整された切替室22と製氷室23が配置されており、野菜室24は上方から間接的に冷却され第二の仕切壁下板36は冷却板として機能する。
略L字形の第二の仕切壁上板35の背面には、発泡ポリスチレン等の断熱材37で成形され、冷蔵室21と切替室22、製氷室23を冷却するための冷気が送風される風路を形成した第二の冷却ダクト38が設けられ、内部には冷蔵室21と切替室22の冷気の流れをそれぞれ調節するダンパー装置としてのツインダンパー39が設けられており、冷蔵室21と切替室22の冷気の流れをそれぞれ調節するダンパー装置をツインダンパー化することにより収容スペースのコンパクト化とコスト削減を図っている。
冷蔵室21と切替室22、製氷室23を仕切る第三の仕切壁40は、第三の仕切壁上板81と第三の仕切壁下板82とで外郭を構成され、第三の仕切壁40の内部には硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材20が発泡充填されている。冷蔵室21の背面には冷蔵室21の庫内に冷気を送風するための第三の冷却ダクト83が取り付けられており、第三の冷却ダクト83と第二の冷却ダクト38との接合面には、冷気、水漏れがないようにシール材が貼り付けられている。また、第一の冷却ダクト29と第一の仕切壁33と第三の冷却ダクト83は取り外しが可能であるが、第二の仕切壁34と第二の冷却ダクト38と第三の仕切壁40は冷蔵庫本体1のウレタン発泡前に取り付けられたものであるため取り外しができず、発泡断熱材20によって冷蔵庫本体1と強固に接合されている。
また、第一の冷却ダクト29の内部には冷蔵室21と、切替室22と、製氷室23と、冷凍室25を冷却するための冷気を送風する風路41が設けられている。さらに、冷蔵室21からの冷気を冷却器30へ戻す冷蔵室用帰還風路42と、切替室22からの冷気を冷却器30へ戻す切替室用帰還風路43と、製氷室23からの冷気を冷却器30へ戻す製氷室用帰還風路44とを備えている。さらに、第一の冷却ダクト29の上部には、冷蔵室用帰還風路42を流れる冷気の一部を野菜室24内に導入する貯蔵室吐出口である野菜室用吐出口45が設けられている。この野菜室用吐出口45は収納容器を冷却する冷却手段として構成されているものである。また、第一の冷却ダクト29の野菜室24下部にあたる位置には野菜室24からの冷気を再び冷蔵室用帰還風路42へと戻す野菜室用吸込口46が設けられており、第一の冷却ダクト29の冷凍室25にあたる部位には、風路41からの冷気を冷凍室25内へ送風する第一の冷凍室用吐出口47と、第二の冷凍室用吐出口48が設けられている。また、第一の冷却ダクト29の下部には冷凍室25からの冷気を冷却器30へ戻す冷凍室用吸込口49が設けられている。
第二の冷却ダクト38には、ツインダンパー39を介して冷気を冷蔵室21へ送風する冷蔵室用風路58と、同じくツインダンパー39を介して冷気を切替室22へ送風する切替室用風路51と、切替室75内へ冷気を吐出する切替室用吐出口52と、風路41から直接に通じ、冷気を製氷室23へ送風する製氷室用風路53と、製氷室23内へ冷気を吐出する製氷室用吐出口54を備えている。また、切替室22からの冷気を冷却器30へ戻す切替室用帰還風路55と、製氷室23からの冷気を冷却器30へ戻す製氷室用帰還風路56と、冷蔵室21からの冷気を冷却器30へ戻す冷蔵室用帰還風路57とを備えている。
第三の冷却ダクト83には、冷気を冷蔵室21内へ導く冷蔵室用風路58と、冷蔵室用風路58からの冷気を冷蔵室21へ吐出する複数の冷蔵室用吐出口59が設けられている。また、第三の冷却ダクト83の下部には冷蔵室21からの冷気を冷却器30へと戻す冷蔵室用吸込口60と、冷蔵室用帰還風路61とが設けられている。
野菜室24は、その前面開口部を開放可能な扉62にて外気の流入が無いように閉塞されている。この扉62には左右一対で野菜室24内に延伸された板状のスライドレール63が設けられており、この上に下段収納容器64が載置されている。扉62はこのスライドレール63の可動方向に沿って水平方向に引き出して開閉され、それに伴ない下段収納容器64も稼動して引き出される。さらに、下段収納容器64には上段収納容器65が載置されており、下段収納容器64と同時に可動することになる。この時、上段収納容器65の底面面積は下段収納容器64の底面面積よりも小さく構成されている。本実施の形態ではこの上段収納容器65と下段収納容器64を前後方向に空間を設けて配置し、この空間内に比較的背の高い食品、例えばPETボトルや白菜等の長物野菜を収納可能としている。
第一の冷却ダクト29の一部にはミスト噴霧手段67が配置され、その噴霧口は下段収納容器64と上段収納容器65との背面側の最も大きい間隙90近傍に位置している。さらに、第一の冷却ダクト29の野菜室24の背面壁側には、ミスト噴霧手段67の左右に略水平方向に延伸された湿度導入手段である風向リブ68が設けられている。この風向リブ68は湿度導入手段であり、下段収納容器64の背面上端と同一高さもしくは下段収納容器64の背面上端よりも上方に位置しており、上段収納容器65、下段収納容器64と第一の冷却ダクト29との間の空間を上下に仕切っている。さらに冷却ダクト29には、風向リブ68の下方側に湿度回収手段となる風向補助リブ168が設けられている。この湿度回収手段である風向補助リブ168は、野菜室用吸込口46の上側の位置に、左右いずれかに傾斜する形状で連続的に設けられており、下段収納容器64と第一の冷却ダクト29との間の空間を上下に仕切っている。風向リブ68及び風向補助リブ168と、上段収納容器65及び下段収納容器64は前後方向にドア開閉に際して互いに当接することのない程度の隙間が設けられている。
このようにミスト噴霧手段67が備えられている壁面である背面壁の下方側に湿度回収手段である風向補助リブ168が備えられており、ミスト噴霧手段67の左右方向には湿度導入手段である風向リブ68が備えられていることで、ミスト噴霧手段67は風向リブ68と風向補助リブ168で囲まれている背面壁の空間に備えられているものである。
また、風向リブ68および風向補助リブ168は野菜室24の背面壁側である第一の冷却ダクト29と一体に成形されている。
なお、本実施の形態では風向リブ68は下段収納容器64の背面上端よりも上方に位置するとしたが、下段収納容器64と同一の高さであってもよい。
下段収納容器64の背面上端の一部でミスト噴霧手段67の近傍には、凹部69が設けられており、下段収納容器64の背面上端よりも低く形成されている。なお、凹部69の上下左右の位置についてはミスト噴霧手段67の噴霧口70が下段収納容器64の背面で隠れないように形成すればよい。
収納容器からの冷気流出部は、この凹部69と上段収納容器65の底面とで形成されることになる。
また、野菜室24の上段収納容器65は蓋66が配置されており、扉62が閉じている場合には上段収納容器65の上面開放部を閉塞する。さらに、扉62の開放時には蓋66は野菜室24内に留まる構造としている。
この蓋66の野菜室用吐出口45と対向する部分は野菜室用吐出口45から流入した冷気が前方へ向かいやすいように傾斜部66aを有しており、野菜室用吐出口45から流入する冷気の流れに対して鈍角で接することで、より前方かつ上方部分へと冷気の流れを誘導する形状とすることが好ましい。
また、扉62が閉じる場合に、蓋66の背面側の背面蓋係合部66bと、背面蓋係合部66bと係合する上段収納容器65と上段収納容器係合部65aとは互いに傾斜しており、扉が完全に閉まる際に初めて背面蓋係合部66bと上段収納容器係合部65aとが係合する形状としている。
さらに、蓋66の野菜室用吐出口45側の端部には下方へ延出したフランジ部66cが設けられている。
また、上段収納容器65は、その底面側の一部が下段収納容器64内に配置されており、この下段収納容器64内に配置されている上段収納容器65に複数の空気流通穴71が設けられている。
また、上段収納容器65の底面は、凹凸形状で形成された波型形状としている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機27の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)にて放熱して凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機27への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器30に至る。冷却ファン31の動作により、各貯蔵室内の空気と熱交換されて冷却器30内の冷媒は蒸発気化し、低温の冷気をダンパーなどで供給制御することで各室の所望の冷却を行う。冷却器30を出た冷媒は吸入管を経て圧縮機27へと吸い込まれる。
各貯蔵室内の空気と熱交換されて冷却器30には、各貯蔵室内空気と熱交換した時に水分が付着し霜となる。制御基板(図示せず)から定期的に信号が出力され、圧縮機27を停止させ、ラジアントヒータ32に通電し、冷却器30の除霜を行う。
次に冷蔵庫本体1内の冷気の流れについて説明する。冷却ファン31から送風された冷気は、風路41を通じ下方と上方に振り分けられて送風される。下方に振り分けられた冷気は、第一の冷凍室用吐出口47と第二の冷凍室用吐出口48を通り冷凍室25内に吐出され、冷凍室25内の空気と熱交換し冷凍室用吸込口49を通って冷却室28に戻る。
冷却ファン31から送風された冷気の内、上方に振り分けられた冷気は、冷蔵室用風路58とツインダンパー39の冷蔵室側を経由して冷蔵室用吐出口59から冷蔵室21に至る。また一部は切替室用風路51とツインダンパー39の切替室側を経由して切替室用吐出口52から切替室22に至る。ここで制御基板(図示せず)から信号を出力しツインダンパーを動作させ、冷気の流れをコントロールし、冷蔵室21と切替室22の温度制御を行い所定の温度に庫内温度を調整する。
冷蔵室21内に送風された冷気は、冷蔵室21内の空気と熱交換し、冷蔵室用吸込口60から吸入され、冷蔵室用帰風路61、冷蔵室用帰還風路57、冷蔵室用帰還風路42を通り冷却室28に戻る。ここで冷蔵室21の戻り冷気の一部は、冷蔵室用帰還風路42の途中に設けられた野菜室用吐出口45により野菜室24内に流入し、野菜室24内を冷却することになる。
野菜室用吐出口45から冷気が野菜室24内へ流入している場合には、主に蓋66と第二の仕切壁34との間を通り、上段収納容器65の扉62側である手前部分から下段収納容器64の手前部分の収納空間64bに入る。
また、野菜室用吐出口45から冷気が野菜室24内へ流入する冷気の一部は、冷たい空気は下方側へ流れる特性である為、冷却ダクト29の壁に沿って下方に吐出され、冷却ダクト29に一体に形成され、ミスト噴霧手段67の左右に設けられた風向リブ68によって風向を変えられ、下方へ向かわずに概ね前方に向かって冷気が流れることになる。前述したように風向リブ68は下段収納容器64の背面上端と同じ高さかもしくは上方に位置するため、前方に風向を変えられた冷気は、上段収納容器65の底面と下段収納容器64の背面上端との間隙から下段収納容器64内に入り、内部の収納食品を冷却することになるが、この流れは一部であって、内部の収納食品の冷却は、主に蓋66と第二の仕切壁34との間を通り、上段収納容器65の扉62側である手前部分から下段収納容器64の手前部分に入る部分から行われる。
また、蓋66の野菜室用吐出口45と対向する部分は野菜室用吐出口45から流入した冷気が前方へ向かいやすいように傾斜部66aを有しており、野菜室用吐出口45から流入する冷気の流れに対して鈍角で接することで、より前方かつ上方部分へと冷気の流れを誘導する形状としているので、野菜室用吐出口45から流入した冷気は、より蓋66と第二の仕切壁34との間を通りやすくなり、上段収納容器65の扉62側である手前部分から下段収納容器64の手前部分の収納空間64bに多量に入る。
このように、野菜室用吐出口45から収納容器への冷気の導入経路は、主に下段収納容器64の手前部分の収納空間64bから冷たく乾燥した冷気が入るので、それらの冷たく乾燥した冷気で下段収納容器64の手前部分に収納された例えばペットボトル等の飲料を冷却し、その後下段収納容器64を経て、比較的湿度が高くなった冷気が上段収納容器65およびミスト噴霧手段67付近へと流れ込むこととなる。よって、野菜室の手前側すなわち扉62側よりも背面側の湿度を相対的高くすることができるので、背面側に配置されたミスト噴霧手段67周辺は高湿度の雰囲気となり、ミスト噴霧手段67で空気中の水分が結露しやすい環境にすることができる。
また、扉62が閉じている場合に、蓋66の背面側の背面蓋係合部66bと、背面蓋係合部66bと係合する上段収納容器65と上段収納容器係合部65aとは互いに傾斜しているので、扉を閉じる際に発生する衝突音が扉を完全に閉めた時にのみ発生する。この背面蓋係合部66bと上段収納容器係合部65aとが傾斜していない場合には、扉が完全に閉まる前から衝突し始める為、係合部の磨耗等の劣化や、衝突音によって使用者に不安感を抱かせる懸念がある。それに対して、本実施の形態では、係合部に傾斜を持たせることで、扉が完全に閉まる際に初めて背面蓋係合部66bと上段収納容器係合部65aとが係合するので、扉を閉めている段階での衝突音が発生せず使用者に不安感を抱かせる事がなく、スムーズに扉を閉めることができる。
また、蓋66の野菜室用吐出口45側の端部には下方へ延出したフランジ部66cが設けられていることで、野菜室用吐出口45から流入する低温で乾燥した冷気が直接上段収納容器65に流入することを防ぎ、上段収納容器65の高湿環境を保持している。
また、野菜室内を流れる冷気の最も下流に位置する野菜室用吸込口46から吸入され、冷蔵室用帰還風路42に合流する。また、野菜室用吐出口45から冷気が野菜室24内へ流入していない場合には、下段収納容器64内部に収納された食品からは、投入時からの時間経過に伴い水分が蒸散する。この時、蒸散した水分を含んだ空気は、下段収納容器64内に流入した冷気の流れに沿って凹部69と上段収納容器65の底面とで区画される冷気流出部から収納容器外に流出し、ミスト噴霧手段67の左右方向に連続して設けられた湿度導入手段である風向リブ68によって風向を変えられミスト噴霧手段67近傍へと到達する。
このとき、本実施の形態ではミスト噴霧手段67を野菜室24の野菜室用吸込口が配置されている右側に、また、風向リブ68はミスト噴霧手段67の左側に配置したので、野菜室用吸込口から冷気が引っ張られることで、左側に比べて野菜室用吸込口側の右側が相対的に湿度が高くなるので、ミスト噴霧手段67を野菜室24の野菜室用吸込口に配置することで、よりミスト噴霧手段67周辺を高湿度とすることができ、空気中の水分を結露させやすくすることが可能となる。また、ミスト噴霧手段67の両側に風向リブ68が備えられることが望ましく、これによって、高湿度の冷気が上方へ漏れ出すことを防ぎ、さらにミスト噴霧手段67周辺を高湿度とすることができる。
このように高湿度の雰囲気中に配置されたミスト噴霧手段67は隣接した別区画の風路41からの熱伝導によりその内部が周囲温度よりも低く冷却されており、ミスト噴霧手段67内部で空気中の水分が結露することになる。この結露した水を凹部69と上段収納容器65の底面とで区画される冷気流出部から収納容器内部にミスト状に噴霧する。結果、収納食品からの蒸散水はミスト噴霧手段67により、再び収納食品自体に返されることになる。よって、ミスト噴霧手段67を冷却する冷却手段である風路41はミスト噴霧手段67が備えられている貯蔵室よりも低温度帯の冷気が流れている空間でなければならず、このような冷却手段は風路41を用いない場合でも、例えば隣接する低温度帯(例えば冷凍温度帯)の貯蔵室の冷気を用いても良い。
この時、ミスト噴霧手段67によってミストが直接噴霧される下段収納容器64内の空間が高湿度の雰囲気となることは言うまでもないが、下段収納容器64の上部に位置する上段収納容器65内の空間へもミスト噴霧手段67によって噴霧されたミストが到達し、高湿度の空間となる。
これは、上段収納容器65は、その底面側の一部が下段収納容器64内に配置されており、この下段収納容器64内に配置されている上段収納容器65に複数の空気流通穴71が設けられているので、下段収納容器64に充満したミストのうち、特に粒子径が小さく拡散性に飛んだミストが空気流通穴71より上段収納容器65内の空間へ流入し、さらに上部が蓋66によって閉塞されている上段収納容器65内の空間内からは湿度が流出しにくい為に高湿度を維持することが可能となる。
また、図5に示すように上段収納容器65には取っ手部65bが形成されており、この部分が開口部となるが、図2に示すような野菜室内の冷気の風路の中で、蓋66の上方側から下方へ流れてくる冷気の流れに引っ張られ、この開口部である取っ手部65bからは上段収納容器65内への冷気の流入よりも流出の方が多くなり、実質的には上段収納容器65からの冷気の流出口となる。
よって、上段収納容器65の側面もしくは底面に備えられた複数の空気流通穴71がから高湿度の冷気が流入し、この取っ手部65bから流出する流れとなり、乾燥した冷気が上段収納容器65へ流入しにくい構造となっていることで高湿度を維持することが可能となる。
さらに、上段収納容器65には蓋66がされており、比較的低温の冷気の流入を防いでいるとともに、上記のように下段収納容器64から上方へと上がってきた比較的温度の高い高湿度冷気で上段収納容器65内の空間が冷却される為、保鮮性の向上に加え、低温障害の防止を図ることができ、特に低温障害の生じやすい野菜や果物を上段収納容器65内へ保存するとより新鮮な状態で野菜や果物を長持ちさせることが可能となる。加えて、上段収納容器65の底面部は凹凸形状で形成された波型形状としているので、上段収納容器65内の野菜や果物に対してミスト粒子が上面や側面のみではなく底面からも廻り込んで保湿を行うことができ、より多角的な方向からミスト粒子を野菜や果物の周りに充満させることができ、さらに保鮮性を向上させることができる。
このように本実施の形態においては、野菜室内の冷気の流れをコントロールし、上手に使いわけている。まず、低温で乾燥した冷気をPETボトル等の飲料が置かれることが多い手前部分の収納空間64bに多量に入れて、低温冷気を直接触れることになり、冷却スピードを確保しており、次に野菜室の手前側から流入した冷気が背面側へと流れるにつれて湿度が高くなっていくので、扉62側よりも背面側の湿度を相対的高くすることで、背面側に配置されたミスト噴霧手段67周辺は高湿度の雰囲気としてミスト噴霧手段67で空気中の水分が結露しやすい環境にすることができる。さらに、貯蔵室内の水分を結露させた水滴を用いてミスト噴霧手段67によって噴霧されたミストは、粒子径が細かく拡散性の高い微細ミストとなって下段収納容器64を満たし、さらにその中でもさらに粒子径が小さく拡散性の高いミストがより下方に比べて温度が高い上方に位置する上段収納容器65へと流入して保湿を行うようにしている。
このように冷気の流れをコントロールすることによって、スピーディーに冷却したい収納物を手前部分の収納空間64bに収納し、比較的低温障害等が起こりにくい一般的な野菜や果物を下段収納容器64へ、より低温障害が起こりやすい野菜や果物を上段収納容器65へと収納することで、それぞれの収納物に合った冷却を行うことができ、より品質が高く保鮮性を向上させた野菜室を提供することが可能となる。
また、上記のように野菜室用吐出口45から冷気が流入していない場合において、風路上、野菜室用吐出口45より上流に位置するダンパーが閉じられていても、一般的には野菜室用吸込口46より下流にはダンパーが備えられていない為、少しずつではあるが、収納容器である下段収納容器64内から野菜室用吸込口46の方向へと冷気の流れが発生する。しかし、野菜室用吸込口46より上方に風向補助リブ69が設けられていることで、蒸散した水分を含んだ空気は直接野菜室用吸込口46へ向かわず、風向リブ68と風向補助リブ69で区画された空間内に保持される。よって、風向リブ68と風向補助リブ69で区画された空間内は高湿度の冷気が滞留し、ミスト噴霧手段67近傍へ集まるので、ミスト噴霧手段67により湿気を回収しやすくなる。
また、下段収納容器64の高さ方向の壁面がもっとも低い箇所であり、かつ上段収納容器65の底面と下段収納容器64の背面上端との間隙が最も大きい冷気流出部である間隙90から高湿度の冷気が流出するので、この冷気流出部の近傍に配置されたミスト噴霧手段67周辺は高湿度の雰囲気となり、ミスト噴霧手段67内部で空気中の水分が結露しやすい環境にすることができる。
このように、ミスト噴霧手段67の左右に設けられた湿度導入手段である風向リブ68によって、下段収納容器64内の湿気をミスト噴霧手段67近傍まで運ぶことができ、さらに、ミスト噴霧手段67から噴霧されたミストの中で収納容器内へ噴霧されずに下方側へ落下したミスト粒子があった場合でも、ミスト噴霧手段67の下方側に左右に連続して設けられた湿度回収手段である風向補助リブ168によって、それらのミストが回収され、風向補助リブ168上から空気中へ蒸散されることによって、ミスト噴霧手段67により湿気を回収し、再度下段収納容器64内に返すことにより、下段収納容器64内を十分に加湿し野菜の鮮度を維持することができる。また、このようにミスト噴霧手段67から下方側に落下したミスト粒子が湿度回収手段である風向補助リブ168によって蒸発することによって、野菜室の底面部にミストによる水滴が溜まることによる結露を防止することが可能となる。
また、湿度回収手段である風向補助リブ168が左右方向に渡って傾斜する形状で備えられていることによって、風向補助リブ168上に水滴が落下した場合でも、傾斜を下方側へ移動していく中で蒸発することが可能であり、より確実に風向補助リブに溜まった水滴を蒸発させることができる。
また、本実施の形態では、貯蔵室の背面側に備えられた野菜室用吐出口45と野菜室用吸込口46を結ぶ最短距離である背面側の冷気の流れを、風向リブ68と風向補助リブ69との二重のリブで遮っている為、野菜室用吐出口45から流入した比較的低温で乾燥した冷気の多くが下方へ流れ野菜室用吸込口46から吐出することを防止し、背面側の上方から前方へと流れ、前面側に配置された扉62によって向きが変わり、下段収納容器64の手前部分に入る部分から冷たく乾燥した冷気の導入が行われるので、それらの冷たく乾燥した冷気で下段収納容器64の手前部分に収納された例えばペットボトル等の飲料を冷却し、その後下段収納容器64を経て、比較的湿度が高くなった冷気が上段収納容器65およびミスト噴霧手段67付近へと流れ込むこととなる。よって、野菜室の手前側すなわち扉62側よりも背面側の湿度を相対的高くすることができるので、背面側に配置されたミスト噴霧手段67周辺は高湿度の雰囲気となり、ミスト噴霧手段67で空気中の水分が結露しやすい環境にすることができる。
さらに、野菜室の冷気が流出する下流側である野菜室用吸込口46と連通する冷蔵室用帰還風路42は、一般的に他の貯蔵室の下流側の冷気風路と合流することが多く、例えば冷凍温度帯の貯蔵室の下流側風路は冷蔵温度帯の貯蔵室の下流側風路よりも常に多くの低温冷気が流れていることによって流速が早く、本実施の形態の野菜室のような冷蔵温度帯の貯蔵室の冷気が引っ張られることがあるが、本実施の形態のように背面側の冷気の流れを、リブである風向リブ68と風向補助リブ69との二重のリブで物理的に遮っている為、背面側の冷気が野菜室用吸込口46から引っ張られることにより湿度が低下することを防ぐことができる。
すなわち、野菜室の冷気が流出する下流側である野菜室用吸込口46が例えば野菜室より低温である冷凍温度帯の貯蔵室の下流側風路と合流した場合であっても、野菜室背面側の風向補助リブ69よりも上方側に位置する冷気が野菜室用吸込口46から多量に流出することを防ぎ、風向補助リブ69よりも上方側に位置する冷気は高湿度を維持することができるので、背面側に配置されたミスト噴霧手段67周辺は高湿度の雰囲気となり、ミスト噴霧手段67で空気中の水分が結露しやすい環境にすることができる。
また、収納容器は上段収納容器65と下段収納容器64とからなり、これらの収納容器との背面側の最も大きい間隙90近傍に湿度導入手段である風向リブ68を備えたことによって、下段収納容器64側に冷気を送り、循環させた上で、下段収納容器64内の湿気を効率よくミスト噴霧手段により湿気を回収することができ、再度ミスト噴霧装置によって下段収納容器64内に返すことにより、下段収納容器64内を十分に加湿し野菜の鮮度を維持することができる。
また、この湿度導入手段である風向リブおよび湿度回収手段である風向補助リブ69は野菜室24内の壁面から突出して備えたことによって、簡単な構造で冷気の風向を変えることができ、より故障が少なく信頼性の高い物理的な構造で野菜室内の冷気の流れをコントロールすることができる。
収納容器外部へ流出しミスト噴霧手段近傍を通過した冷気は、野菜室用吸込口46から吸入され、冷蔵室用帰還風路42に合流する。これら一連の動作でも分かるように野菜室24は冷蔵室21の戻り冷気を利用して冷却していることになる。
上段収納容器65には蓋66がその上方開口部を閉塞しており、収納食品に直接冷気があたり、乾燥することを防いでいる。また、下段収納容器64と上段収納65の前後方向での空間には、一般にPETボトル等の飲料が置かれることが多く、この部分には冷気が直接触れることになり、冷却スピードを確保している。
そして、上段収納容器65は蓋66がその上方開口部を閉塞しており、収納食品に直接冷気があたり、乾燥することを防いでいる。さらに、この蓋66によって上段収納容器65への冷気の流入は空気流通穴71から行われることによって、ミスト噴霧手段67によって噴霧されたミストの中でも特に粒子径が小さく拡散性の高いミストを空気流通穴71から上段収納容器65へ循環させることができるので、上段収納容器65内は拡散性の高い微細ミストで満たされた高湿空間とすることができ、さらに上段収納容器65内の保鮮性を向上させることが可能となる。
切替室22に送風された冷気は、切替室22内の空気と熱交換し切替室用帰還風路55を通り冷却室28に戻る。
なお、収納容器外に流出する冷気の風量は少量であり、上記のミスト噴霧を妨げることはない。また、ミスト噴霧に必要な程度の水分をミスト噴霧手段67に供給することは可能である。
この時噴霧されるミスト粒子は、例えば0.005μm〜20μm程度であり非常に微細なものである。なお、ミスト噴霧手段67には、例えば超音波により水を微粒子化して噴霧するもの、静電霧化方式によるもの、ポンプ方式で噴霧するもの等を用いればよい。
このようにして食品からの水分の蒸散−結露−ミスト噴霧のサイクルを繰り返す訳であるが、本実施の形態によれば、PETボトルのような冷却スピードが気になる食品は吐出冷気で直接的に冷却し、かつ、葉野菜のように萎れが気になる食品についてはミスト噴霧により鮮度を維持することができる。
この時、図示はしないが野菜室24内部の背面壁の少なくとも湿度導入手段である風向リブ68より下方側にはヒータ等の加熱手段が備えられており、背面壁は加熱手段で適度に加熱されており、収納容器外へ拡散したミスト粒子および、野菜からの蒸散水が結露することは無い。
これによって、他の壁面と比較して加熱手段が備えられた背面壁には上昇気流が発生しやすくなっており、この上昇気流に乗せて湿気が上方へ上がりやすくなり、さらに湿度導入手段である風向リブ68によって上方へ上がらずにミスト噴霧手段67近傍へと湿気を運ぶことができ、ミスト噴霧手段67により湿気を回収し、収納容器内に返すことにより、収納容器内を十分に加湿し野菜の鮮度を維持することができる。
なお、第一の冷却ダクト29のミスト噴霧手段67の取付部をその周囲よりも薄い壁厚に設定すればより局部的にミスト噴霧手段67を冷却することができる。
また、第二の仕切壁下板36は冷却板として機能し、収納容器内を冷却するのであるが、第二の仕切壁下板36は上段収納容器65よりも大きく構成され、PETボトル等の収納部との間に障害物が無い為、PETボトル等の飲料を比較的早く冷却することが可能である。
以上のように、本実施の形態においては、冷蔵室21、切替室22、製氷室23、野菜室24、冷凍室25等の貯蔵室を有する冷蔵庫本体1と、貯蔵室(野菜室24)の前面開口部を閉塞する扉62と、貯蔵室(野菜室24)内に設けられ、食品を収納し互いに上下に配置される複数の収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)と、貯蔵室(野菜室24等)内を冷却する冷気を生成する冷却器30と、貯蔵室(野菜室24)内に冷気を吐出する冷気吐出口(野菜室用吐出口45)と、貯蔵室(野菜室24)内を冷却した冷気を冷却器30に帰還させる冷気吸込口(野菜室用吸込口46)と、収納容器(主に下段収納容器64)内にミストを噴霧するミスト噴霧手段67と、冷気吐出口(野菜室用吐出口45)からの冷気を収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内に導入する湿度導入手段68とからなり、湿度導入手段68をミスト噴霧手段67の側方に配置することとしたものであり、収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内に導入した冷気を収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内で循環させ、収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内の湿気をミスト噴霧手段67近傍まで運ぶことができ、ミスト噴霧手段67により湿気を回収し、再度収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内に返すことにより、収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内を十分に加湿し野菜の鮮度を維持することができる。
また、本実施の形態においては、収納容器を上段収納容器65と下段収納容器64とから構成し、上段収納容器65と下段収納容器64との間隙をミスト噴霧手段67の近傍で広げ最もおおきな間隙90とすることとしたものであり、収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内からの湿気をミスト噴霧手段67近傍に効率良く集めた上で、ミスト噴霧手段67の左右方向に連続的に配置された湿度導入手段である風向リブ68によって上方への流れを止めてミスト噴霧手段67へ湿気を集める事ができ、ミスト噴霧手段67により結露回収することができる。
風向リブ68と風向補助リブ69にて構成することとしたものであり、風向リブ68と風向補助リブ69にて構成することとしたものであり、冷気吐出口(野菜室用吐出口45)から吐出された冷気の背面側の冷気の流れを、風向リブ68と風向補助リブ69との二重のリブで遮っている為、野菜室用吐出口45から流入した比較的低温で乾燥した冷気の多くが下方へ流れ野菜室用吸込口46から吐出することを防止し、風向リブ68と風向補助リブ69との間に空間を高湿度に保持することができ、ミスト噴霧手段67周辺は高湿度の雰囲気となり、ミスト噴霧手段67で空気中の水分が結露しやすい環境にすることができる。
また、本実施の形態においては、ミスト噴霧手段67に超音波方式を用いており、粒子径数μmの微細なミストを発生させることができ、また多量の噴霧量にも対応することができるので、より収納容器内を微細ミストで十分に加湿し、野菜の鮮度を維持することができる。
また、本実施の形態においては、ミスト噴霧手段67に静電霧化方式を用いてもよく、その場合には、粒子径数nmから数μmの微細なミストを発生させることができ、また噴霧したミストがマイナスの電荷を帯びることで、より野菜等への付着率を向上させることができ、野菜の鮮度を維持することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の正面図である。図8は、同実施の形態の冷蔵庫における貯蔵室内を示す斜視図である。
図9(a)は、同実施の形態の冷蔵庫の貯蔵室内の収納容器の正面図であり、図9(b)は、図9(a)のB部拡大図である。図10は、同実施の形態の冷蔵庫の貯蔵室内の収納容器を背面側から見た斜視図であり、図2は、実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図であるが、実施の形態2においても同様の構成であるので、以下図2を用いて説明する。また、本実施の形態においては、主に実施の形態1と異なる部分を中心に詳細な説明を行い、実施の形態1と同じ部分もしくは同様の技術が適用できる部分については詳細な説明を省略する。
図に示すように、冷蔵庫本体1は、外箱18と、内箱19と、外箱18と内箱19とで形成される空間に発泡充填される硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材20とからなり、周囲と断熱され、複数の貯蔵室に区分されている。最上段に第一の貯蔵室としての冷蔵室21、その冷蔵室21の下部に第四の貯蔵室としての切替室22と第五の貯蔵室としての製氷室23が横並びに設けられ、その切替室22と製氷室23の下部に第二の貯蔵室としての野菜室24、そして最下部に第三の貯蔵室としての冷凍室25が配置される構成となっている。
冷蔵室21は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃としている。また、野菜室24は冷蔵室21と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。冷凍室25は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
切替室22は、1℃〜5℃で設定される冷蔵、2℃〜7℃で設定される野菜、通常−22℃〜−15℃で設定される冷凍の温度帯以外に、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切り替えることができる。例えば、ソフト冷凍(概ね−12℃〜−6℃程度)、パーシャルフリージング(概ね−5℃〜−1℃程度)、チルド(概ね−1℃〜1℃程度)等の冷蔵と冷凍の間の温度帯である。切替室22は製氷室23に並設された独立扉を備えた貯蔵室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
なお、本実施の形態では切替室22を冷蔵、冷凍の温度帯までを含めた貯蔵室としているが、冷蔵は冷蔵室21、野菜室24、冷凍は冷凍室25に委ねて、冷蔵と冷蔵の中間の上記温度帯のみの切替に特化した貯蔵室としてももちろん構わない。
製氷室23は、冷蔵室21内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、室内下部に配置した貯氷容器(図示せず)に貯蔵しておくスペースであり、切替室22に並設された間口の小さい独立扉を備えた貯蔵室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
冷蔵庫本体1の天面部は冷蔵庫の背面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に機械室26を形成して圧縮機27、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側の構成部品が収納されている。すなわち、圧縮機27を配設する機械室26は、冷蔵室21内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。手が届きにくくデッドスペースとなっていた冷蔵庫本体1の最上部の貯蔵室の後方領域に機械室26を設けて圧縮機27を配置することにより、従来の冷蔵庫で、使用者が使い易い冷蔵庫本体1の最下部にあった機械室のスペースを貯蔵室容量として有効に転化することができ、収納性や使い勝手を大きく改善することができる。
なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった冷蔵庫本体1の最下部の貯蔵室の後方領域に機械室を設けて圧縮機27を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
野菜室24と冷凍室25の背面には冷却室28が設けられ、冷却室28は断熱性を有する第一の冷却ダクト29により野菜室24及び冷凍室25から仕切られている。冷却室28内には、代表的なものとしてフィンアンドチューブ式の冷却器30が配設されており、冷却器30の上部空間には強制対流方式により冷却器30で冷却した冷気を冷蔵室21、切替室22、製氷室23、野菜室24、冷凍室25に送風する冷却ファン31が配置され、冷却器30の下部空間には冷却時に冷却器30や冷却ファン31に付着する霜を除霜する装置としてのガラス管製のラジアントヒータ32が設けられている。
第一の冷却ダクト29の外周には冷気、水漏れがないように、例えば軟質フォーム等のシール材が貼り付けられている。冷凍室25と野菜室24を仕切る第一の仕切壁33は発泡ポリスチレン等の断熱材で成形され取り外し可能である。
切替室22、製氷室23と野菜室24を仕切る第二の仕切壁34は、側面断面から見て略L字形の第二の仕切壁上板35と平板状の第二の仕切壁下板36で外郭を構成され、第二の仕切壁34の内部は硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材20が発泡充填されている。この時、前述したように野菜室24の上方には野菜室24よりも低い温度に調整された切替室22と製氷室23が配置されており、野菜室24は上方から間接的に冷却され第二の仕切壁下板36は冷却板として機能する。
略L字形の第二の仕切壁上板35の背面には、発泡ポリスチレン等の断熱材37で成形され、冷蔵室21と切替室22、製氷室23を冷却するための冷気が送風される風路を形成した第二の冷却ダクト38が設けられ、内部には冷蔵室21と切替室22の冷気の流れをそれぞれ調節するダンパー装置としてのツインダンパー39が設けられており、冷蔵室21と切替室22の冷気の流れをそれぞれ調節するダンパー装置をツインダンパー化することにより収容スペースのコンパクト化とコスト削減を図っている。
冷蔵室21と切替室22、製氷室23を仕切る第三の仕切壁40は、第三の仕切壁上板81と第三の仕切壁下板82とで外郭を構成され、第三の仕切壁40の内部には硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材20が発泡充填されている。冷蔵室21の背面には冷蔵室21の庫内に冷気を送風するための第三の冷却ダクト43が取り付けられており、第三の冷却ダクト43と第二の冷却ダクト38との接合面には、冷気、水漏れがないようにシール材が貼り付けられている。また、第一の冷却ダクト29と第一の仕切壁33と第三の冷却ダクト43は取り外しが可能であるが、第二の仕切壁34と第二の冷却ダクト38と第三の仕切壁40は冷蔵庫本体1のウレタン発泡前に取り付けられたものであるため取り外しができず、発泡断熱材20によって冷蔵庫本体1と強固に接合されている。
また、第一の冷却ダクト29の内部には冷蔵室21と、切替室22と、製氷室23と、冷凍室25を冷却するための冷気を送風する風路41が設けられている。さらに、冷蔵室21からの冷気を冷却器30へ戻す冷蔵室用帰還風路42と、切替室22からの冷気を冷却器30へ戻す切替室用帰還風路43と、製氷室23からの冷気を冷却器30へ戻す製氷室用帰還風路44とを備えている。さらに、第一の冷却ダクト29の上部には、冷蔵室用帰還風路42を流れる冷気の一部を野菜室24内に導入する野菜室用吐出口45が設けられている。この野菜室用吐出口45は収納容器を冷却する冷却手段として構成されているものである。また、第一の冷却ダクト29の野菜室24下部にあたる位置には野菜室24からの冷気を再び冷蔵室用帰還風路42へと戻す野菜室用吸込口46が設けられており、第一の冷却ダクト29の冷凍室25にあたる部位には、風路41からの冷気を冷凍室25内へ送風する第一の冷凍室用吐出口47と、第二の冷凍室用吐出口48が設けられている。また、第一の冷却ダクト29の下部には冷凍室25からの冷気を冷却器30へ戻す冷凍室用吸込口49が設けられている。
第二の冷却ダクト38には、ツインダンパー39を介して冷気を冷蔵室21へ送風する冷蔵室用風路58と、同じくツインダンパー39を介して冷気を切替室22へ送風する切替室用風路51と、切替室75内へ冷気を吐出する切替室用吐出口52と、風路41から直接に通じ、冷気を製氷室23へ送風する製氷室用風路53と、製氷室23内へ冷気を吐出する製氷室用吐出口54を備えている。また、切替室22からの冷気を冷却器30へ戻す切替室用帰還風路55と、製氷室23からの冷気を冷却器30へ戻す製氷室用帰還風路56と、冷蔵室21からの冷気を冷却器30へ戻す冷蔵室用帰還風路57とを備えている。
第三の冷却ダクト83には、冷気を冷蔵室21内へ導く冷蔵室用風路58と、冷蔵室用風路58からの冷気を冷蔵室21へ吐出する複数の冷蔵室用吐出口59が設けられている。また、第三の冷却ダクト83の下部には冷蔵室21からの冷気を冷却器30へと戻す冷蔵室用吸込口60と、冷蔵室用帰還風路61とが設けられている。
野菜室24は、その前面開口部を開放可能な扉62にて外気の流入が無いように閉塞されている。この扉62には左右一対で野菜室24内に延伸された板状のスライドレール63が設けられており、この上に下段収納容器64が載置されている。扉62はこのスライドレール63の可動方向に沿って水平方向に引き出して開閉され、それに伴ない下段収納容器64も稼動して引き出される。さらに、下段収納容器64には上段収納容器65が載置されており、下段収納容器64と同時に可動することになる。この時、上段収納容器65の底面面積は下段収納容器64の底面面積よりも小さく構成されている。本実施の形態ではこの上段収納容器65と下段収納容器64を前後方向に空間を設けて配置し、下段収納容器64の手前側すなわち前面側の下段収納仕切り64aによって区画された空間内に比較的背の高い食品、例えばPETボトルや白菜等の長物野菜を収納可能としている。
また、野菜室24内には蓋66が配置されており、扉62が閉じている場合には上段収納容器65の上面開放部を閉塞する。さらに、扉62の開放時には蓋66は野菜室24内に残り、引き出されることはない。
なお、本実施の形態では風向リブ68は下段収納容器64の背面上端よりも上方に位置するとしたが、下段収納容器64と同一の高さであってもよい。また、本実施の形態ではミスト噴霧手段67を野菜室24の野菜室用吸込口が配置されている右側に、また、風向リブ68はミスト噴霧手段67の左側に配置した。また、ミスト噴霧手段67の両側に風向リブ68が備えられることが望ましい。
下段収納容器64の背面上端の一部でミスト噴霧手段67の近傍には、凹部69が設けられており、下段収納容器64の背面上端よりも低く形成されている。なお、凹部69の上下左右の位置についてはミスト噴霧手段67の噴霧口70が下段収納容器64の背面で隠れないように形成すればよい。
収納容器からの冷気流出部は、この凹部69と上段収納容器65の底面とで形成されることになる。
また、野菜室24の上段収納容器65は蓋66が配置されており、扉62が閉じている場合には上段収納容器65の上面開放部を閉塞する。さらに、扉62の開放時には蓋66は野菜室24内に留まる構造としている。
この蓋66の野菜室用吐出口45と対向する部分は野菜室用吐出口45から流入した冷気が前方へ向かいやすいように傾斜部66aを有しており、野菜室用吐出口45から流入する冷気の流れに対して鈍角で接することで、より前方かつ上方部分へと冷気の流れを誘導する形状とすることが好ましい。
また、扉62が閉じる場合に、蓋66の背面側の背面蓋係合部66bと、背面蓋係合部66bと係合する上段収納容器65と上段収納容器係合部65aとは互いに傾斜しており、扉が完全に閉まる際に初めて背面蓋係合部66bと上段収納容器係合部65aとが係合する形状としている。
さらに、蓋66の野菜室用吐出口45側の端部には下方へ延出したフランジ部66cが設けられている。
また、上段収納容器65は、その底面側の一部が下段収納容器64内に配置されており、この下段収納容器64内に配置されている上段収納容器65に複数の空気流通穴71が設けられている。
また、上段収納容器65の底面は、凹凸形状で形成された波型形状としている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機27の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)にて放熱して凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機27への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器30に至る。冷却ファン31の動作により、各貯蔵室内の空気と熱交換されて冷却器30内の冷媒は蒸発気化し、低温の冷気をダンパーなどで供給制御することで各室の所望の冷却を行う。冷却器30を出た冷媒は吸入管を経て圧縮機27へと吸い込まれる。
各貯蔵室内の空気と熱交換されて冷却器30には、各貯蔵室内空気と熱交換した時に水分が付着し霜となる。制御基板(図示せず)から定期的に信号が出力され、圧縮機27を停止させ、ラジアントヒータ32に通電し、冷却器30の除霜を行う。
次に冷蔵庫本体1内の冷気の流れについて説明する。冷却ファン31から送風された冷気は、風路41を通じ下方と上方に振り分けられて送風される。下方に振り分けられた冷気は、第一の冷凍室用吐出口47と第二の冷凍室用吐出口48を通り冷凍室25内に吐出され、冷凍室25内の空気と熱交換し冷凍室用吸込口49を通って冷却室28に戻る。
冷却ファン31から送風された冷気の内、上方に振り分けられた冷気は、冷蔵室用風路58とツインダンパー39の冷蔵室側を経由して冷蔵室用吐出口59から冷蔵室21に至る。また一部は切替室用風路51とツインダンパー39の切替室側を経由して切替室用吐出口52から切替室22に至る。ここで制御基板(図示せず)から信号を出力しツインダンパーを動作させ、冷気の流れをコントロールし、冷蔵室21と切替室22の温度制御を行い所定の温度に庫内温度を調整する。
冷蔵室21内に送風された冷気は、冷蔵室21内の空気と熱交換し、冷蔵室用吸込口60から吸入され、冷蔵室用帰風路61、冷蔵室用帰還風路57、冷蔵室用帰還風路42を通り冷却室28に戻る。ここで冷蔵室21の戻り冷気の一部は、冷蔵室用帰還風路42の途中に設けられた野菜室用吐出口45により野菜室24内に流入し、野菜室24内を冷却することになる。
野菜室用吐出口45から冷気が野菜室24内へ流入している場合には、主に蓋66と第二の仕切壁34との間を通り、上段収納容器65の扉62側である手前部分から下段収納容器64の手前部分に入る。さらに野菜室内を流れる冷気の最も下流に位置する野菜室用吸込口46から吸入され、冷蔵室用帰還風路42に合流する。
また、野菜室用吐出口45から冷気が野菜室24内へ流入する冷気の一部は、冷たい空気は下方側へ流れる特性である為、冷却ダクト29の壁に沿って下方に吐出され、冷却ダクト29に一体に形成され、ミスト噴霧手段67の左右に設けられた風向リブ68によって風向を変えられ、下方へ向かわずに概ね前方に向かって冷気が流れることになる。前述したように風向リブ68は下段収納容器64の背面上端と同じ高さかもしくは上方に位置するため、前方に風向を変えられた冷気は、上段収納容器65の底面と下段収納容器64の背面上端との間隙から下段収納容器64内に入り、内部の収納食品を冷却することになるが、この流れは一部であって、内部の収納食品の冷却は、主に蓋66と第二の仕切壁34との間を通り、上段収納容器65の扉62側である手前部分から下段収納容器64の手前部分に入る部分から行われる。
このようにミスト噴霧手段67が備えられている壁面である背面壁の下方側に湿度回収手段である風向補助リブ168が左右方向に傾斜して備えられており、ミスト噴霧手段67の左右方向には湿度導入手段である風向リブ68が備えられていることで、ミスト噴霧手段67は風向リブ68と風向補助リブ168で囲まれている背面壁の高湿度が維持された空間に備えられることになる。
また、風向補助リブ168は左右方向において傾斜しており、上方側に位置する端部は、ミスト噴霧手段67が備えられている側としている。
また、風向リブ68および風向補助リブ168は野菜室24の背面壁側である第一の冷却ダクト29と一体に成形されている。
このように風向リブ68がミスト噴霧手段67の左右方向に連続的に備えられたことによって、下段収納容器64内の冷気がミスト噴霧手段67の左右方向から漏れ出すことなく、ミスト噴霧手段67の周辺が高湿度となり、効率的にミスト噴霧手段67により湿気を回収することができ、再度下段収納容器64内に微細な拡散性に飛んだ微細ミストを返すことにより、下段収納容器64内を十分に加湿し野菜の鮮度を維持することができる。
さらに、ミスト噴霧手段67から噴霧されたミストの中で収納容器内へ噴霧されずに下方側へ落下したミスト粒子があった場合でも、ミスト噴霧手段67の下方側に左右に連続して設けられた湿度回収手段である風向補助リブ168によって、それらのミストが回収され、風向補助リブ168上から空気中へ蒸散されることによって、ミスト噴霧手段67により湿気を回収し、再度下段収納容器64内に返すことにより、下段収納容器64内を十分に加湿し野菜の鮮度を維持することができる。また、このようにミスト噴霧手段67から下方側に落下したミスト粒子が湿度回収手段である風向補助リブ168によって蒸発することによって、野菜室の底面部にミストによる水滴が溜まることによる結露を防止することが可能となる。
さらに、風向補助リブ168は左右方向において傾斜しており、上方側に位置する端部は、ミスト噴霧手段67が備えられている側としているので、ミスト噴霧手段67から落下して風向補助リブ168上に水滴が溜まった場合でも、この傾斜にそって長い経路をすべり落ちていく間に蒸発を行うことが可能となり、より確実に風向補助リブ168上の水滴を蒸発させることができる。
下段収納容器64内部に収納された食品からは、投入時からの時間経過に伴い水分が蒸散する。この時、蒸散した水分を含んだ空気は、下段収納容器64内に流入した冷気の流れに沿って凹部69と上段収納容器65の底面とで区画される冷気流出部から収納容器外に流出し、近傍に配置されたミスト噴霧手段67へと到達する。ミスト噴霧手段67は風路41によりその内部が周囲温度よりも低く冷却されており、ミスト噴霧手段67内部で空気中の水分が結露することになる。この結露した水を凹部69と上段収納容器65の底面とで区画される冷気流出部から収納容器内部にミスト状に噴霧する。結果、収納食品からの蒸散水はミスト噴霧手段67により、再び収納食品自体に返されることになる。
また、野菜室を流れる冷気の最も下流に位置する野菜室用吸込口46は冷蔵室用帰還風路42に合流する。これら一連の動作でも分かるように野菜室24は冷蔵室21の戻り冷気を利用して冷却していることになる。この時、野菜室の冷気が流出する下流側である野菜室用吸込口46と連通する冷蔵室用帰還風路42は、一般的に他の貯蔵室の下流側の冷気風路と合流することが多く、例えば冷凍温度帯の貯蔵室の下流側風路は冷蔵温度帯の貯蔵室の下流側風路よりも常に多くの低温冷気が流れていることによって流速が早く、本実施の形態の野菜室のような冷蔵温度帯の貯蔵室の冷気が引っ張られることがあるが、本実施の形態のように背面側の冷気の流れを、リブである風向リブ68と風向補助リブ69との二重のリブで物理的に遮っている為、背面側の冷気が野菜室用吸込口46から引っ張られることにより湿度が低下することを防ぐことができる。
すなわち、野菜室の冷気が流出する下流側である野菜室用吸込口46が例えば野菜室より低温である冷凍温度帯の貯蔵室の下流側風路と合流した場合であっても、野菜室背面側の風向補助リブ69よりも上方側に位置する冷気が野菜室用吸込口46から多量に流出することを防ぎ、風向補助リブ69よりも上方側に位置する冷気は高湿度を維持することができるので、背面側に配置されたミスト噴霧手段67周辺は高湿度の雰囲気となり、ミスト噴霧手段67で空気中の水分が結露しやすい環境にすることができる。
上段収納容器65には蓋66がその上方開口部を閉塞しており、収納食品に直接冷気があたり、乾燥することを防いでいる。また、下段収納容器64と上段収納65の前後方向での空間すなわち下段収納仕切り64aよりも前方側の空間には、一般にPETボトル等の飲料が置かれることが多く、この部分には冷気が直接触れることになり、冷却スピードを確保している。
切替室22に送風された冷気は、切替室22内の空気と熱交換し切替室用帰還風路55を通り冷却室28に戻る。
なお、収納容器外に流出する冷気の風量は少量であり、上記のミスト噴霧を妨げることはない。また、ミスト噴霧に必要な程度の水分をミスト噴霧手段67に供給することは可能である。
この時噴霧されるミスト粒子は、例えば0.005μm〜20μm程度であり非常に微細なものである。なお、ミスト噴霧手段67には、例えば超音波により水を微粒子化して噴霧するもの、静電霧化方式によるもの、ポンプ方式で噴霧するもの等を用いればよい。
このようにして食品からの水分の蒸散−結露−ミスト噴霧のサイクルを繰り返す訳であるが、本実施の形態によれば、PETボトルのような冷却スピードが気になる食品は吐出冷気で直接的に冷却し、かつ、葉野菜のように萎れが気になる食品についてはミスト噴霧により鮮度を維持することができる。
この時、図示はしないが野菜室24内部の背面壁の少なくとも湿度導入手段である風向リブ68より下方側で、好ましくは湿度回収手段である風向補助リブ69の下方側にはヒータ等の加熱手段が備えられており、背面壁は加熱手段で適度に加熱されており、収納容器外へ拡散したミスト粒子および、野菜からの蒸散水が結露することは無い。
特に、ミスト噴霧手段67から下方側に落下したミスト粒子が湿度回収手段である風向補助リブ168によって保持され水滴となった場合でも、背面壁に備えられた加熱手段でその水滴が蒸発することによって、野菜室の底面部にミストによる水滴が溜まることによる結露を防止すると同時に、風向補助リブ168よりの上方側に配置されたミスト噴霧手段67の方へ高湿度の空気を流すことが可能となり、ミスト噴霧手段67周辺は高湿度の雰囲気となり、ミスト噴霧手段67で空気中の水分が結露しやすい環境にすることができる。
また、上段収納容器65の空気流通穴71は、上段収納容器65内の過剰な結露を防ぐ役割をはたしている。
なお、第一の冷却ダクト29のミスト噴霧手段67の取付部をその周囲よりも薄い壁厚に設定すればより局部的にミスト噴霧手段67を冷却することができる。
また、第二の仕切壁下板36は冷却板として機能し、収納容器内を冷却するのであるが、第二の仕切壁下板36は上段収納容器65よりも大きく構成され、PETボトル等の収納部との間に障害物が無い為、PETボトル等の飲料を比較的早く冷却することが可能である。
以上のように、本実施の形態においては、冷蔵室21、切替室22、製氷室23、野菜室24、冷凍室25等の貯蔵室を有する冷蔵庫本体1と、貯蔵室(野菜室24)の前面開口部を閉塞する扉62と、貯蔵室(野菜室24)内に設けられ、食品を収納し互いに上下に配置される複数の収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)と、貯蔵室(野菜室24等)内を冷却する冷気を生成する冷却器30と、貯蔵室(野菜室24)内に冷気を吐出する冷気吐出口(野菜室用吐出口45)と、貯蔵室(野菜室24)内を冷却した冷気を冷却器30に帰還させる冷気吸込口(野菜室用吸込口46)と、収納容器(主に下段収納容器64)内にミストを噴霧するミスト噴霧手段67と、冷気吐出口(野菜室用吐出口45)からの冷気を収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内に導入する湿度導入手段68とからなり、湿度導入手段68をミスト噴霧手段67の側方に連続的に配置することとしたものであり、収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内に導入した冷気を収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内で循環させ、収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内の湿気をミスト噴霧手段67近傍まで運ぶことができ、ミスト噴霧手段67により湿気を回収し、再度収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内に返すことにより、収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内を十分に加湿し野菜の鮮度を維持することができる。
また、本実施の形態においては、収納容器を上段収納容器65と下段収納容器64とから構成し、上段収納容器65と下段収納容器64との間隙をミスト噴霧手段67の近傍で広げることとしたものであり、収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)内からの湿気をミスト噴霧手段67近傍に効率良く集める事ができ、ミスト噴霧手段67により結露回収することができる。
また、本実施の形態においては、貯蔵室(野菜室24)内に設けられ、冷気吐出口(野菜室用吐出口45)と冷気吸込口(野菜室用吸込口46)とを備えた第一の冷却ダクト29において、湿度導入手段を第一の冷却ダクト29に一体に形成された風向リブ68にて構成することとしたものであり、風向リブ68にて収納容器(下段収納容器64、上段収納容器65)から流出した冷気の流れを変え、ミスト噴霧手段67近傍へ高湿の冷気を導入しやすくすることができる。
また、本実施の形態においては、ミスト噴霧手段67は野菜室24の左右方向の中心よりも野菜室用吸込口46側に配置されたものである。
これによって、左右方向においてより湿度の高くなる野菜室用吸込口46側にミスト噴霧手段67を配置することで、冷気内に含まれる湿気を効率良く回収し、ミスト噴霧手段67に結露させることができるので、収納容器内を微細ミストで十分に加湿し、野菜の鮮度を維持することができる。
特に、霧化装置が備えられた貯蔵室である野菜室24へ冷気の流入を行う野菜室用吐出口45の冷気の風路上において上流に位置するダンパーが閉まっている場合、すなわち野菜室用吐出口45から冷気の流入が無い場合においては、野菜室24内の冷気が流出する下流側である野菜室用吸込口46の下流側には風路の下流側と連通しているので、野菜室用吐出口45から冷気の流入が無い場合であってもわずかではあるが野菜室24内から野菜室用吸込口46へと冷気の流れが発生する。これはリブがある場合には、流れる冷気量は少なくなるが、同様の流れが発生する。よって、この状態においても、野菜室24の左右方向の中心よりも野菜室用吸込口46側が高湿度の雰囲気となり、よりミスト噴霧手段67近傍で結露を行いやすい環境となるので、野菜室24の左右方向の中心よりも野菜室用吸込口46側にミスト噴霧手段67を配置することで冷気内に含まれる湿気を効率良く回収し、ミスト噴霧手段67に結露させることができるので、収納容器内を微細ミストで十分に加湿し、野菜の鮮度を維持することができる。
また、風向補助リブ168は左右方向において傾斜しており、上方側に位置する端部は、ミスト噴霧手段67が備えられている側としているので、ミスト噴霧手段67から落下して風向補助リブ168上に水滴が溜まった場合でも、この傾斜にそって長い経路をすべり落ちていく間に蒸発を行うことが可能となり、より確実に風向補助リブ168上の水滴を蒸発させることができる。
また、本実施の形態においては、ミスト噴霧手段67に超音波方式を用いており、粒子径数μmの微細なミストを発生させることができ、また多量の噴霧量にも対応することができるので、より収納容器内を微細ミストで十分に加湿し、野菜の鮮度を維持することができる。
また、本実施の形態においては、ミスト噴霧手段67に静電霧化方式を用いてもよく、その場合には、粒子径数nmから数μmの微細なミストを発生させることができ、また噴霧したミストがマイナスの電荷を帯びることで、より野菜等への付着率を向上させることができ、野菜の鮮度を維持することができる。
また、上段収納容器65の深さ寸法を左右で異なる構造とし、幅方向の寸法も異なるものとし、その段部の背部にミスト噴霧手段67を設けることが望ましい。これにより、段部を活用したミスト噴霧手段67の噴霧口70を形成でき、スッキリ感、見栄えをよくすることができる。
(実施の形態3)
図11は、実施の形態3の収納容器の斜視図である。図12は、実施の形態3の貯蔵室内の収納容器の側面図である。図13は、図12のB部拡大図である。
図11から図13において、上段収納容器65の上面開口部を閉塞する蓋66の配置構造について説明する。
蓋66の上面には係合爪66dが左右2箇所形成され、係合爪66dの近傍にはそれぞれ係止部66eを有し、係止部66eの近傍にはそれぞれ操作孔部66fが開口されている。そして第二の仕切壁34には蓋66を保持する保持手段100がビス止め固定されている。保持手段100は係合爪66dと係り止めされる係止め部100aと係止部66eに当たって当たり止めし、弾性変形可能な保持部100bを一体形成している。
図11に扉62を引き出して上段収納容器65を庫内に残した時に、上段収納容器65の側部を下側から支持する内箱レール101が構成されており、蓋66の後部に一体成形された支持部66hが内箱レール101の奥部に載置して構成されている。また蓋66は後方から前方に向かって(冷蔵庫本体1の前面開口部に向かって)上部方向に傾斜配置して取り付けられている。
また上段収納容器65の左右上面開口縁は前方から後方に向かって下方へ傾斜する開口縁となって構成されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、引出し扉62を閉じた状態では、上段収納容器66は下段収納容器64の所定位置に載置されて収納されている。このとき、蓋66は内箱レール101によって第二の仕切壁34に引っ掛けられ、支持部66hが内箱レール101に載置した状態で前方へ向かうほど上方へ傾斜配置して保持されており、上段収納容器65の上面開口縁部から徐々に離れていくように構成されているので、扉62の開閉動作中に上段収納容器65の上縁部は蓋66に接触しないので、開閉動作中の異音発生を低減することができる。
また蓋66の着脱構造について説明すると、支持部66hを内箱レール101に沿って配置し、係合爪66dを内箱レール101よりも上方に配置した第二の仕切壁34に備えた係止め部100aに係合させて固定する。また、係止部66eは保持部100bを弾性変形させながら移動し、保持部100bと係止部66eとによる係止構成により、蓋66の前後移動を規制することができ、係合爪66dによる固定を維持することができる。
また操作孔部66fに指を挿入して、保持部100bを押圧し、係止部66eが前後方向に移動可能になるまで弾性変形させることで、蓋66を前方へ引っ張り出すことができ、第二の仕切壁34に対する蓋66の係止関係を解除することができる。これによって工具なしで蓋66を着脱可能にすることができ、清掃性を高めることができる。
また傾斜部66aに複数の孔部66gを開けて、野菜室用吐出口45からの冷気の一部は孔部66gを介して内部に導入されることで蓋66の結露を抑制することができ、ミスト噴霧手段によるミスト効果を高めることができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、収納食品からの湿気を効率良く回収し再噴霧することにより収納容器内を十分に加湿することができ、収納食品の鮮度を維持することができるので、家庭用冷蔵庫のみならず、業務用冷蔵庫、食品保存庫、保冷車の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫における貯蔵室内を示す斜視図 (a)本発明の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室内の収納容器の側面図(b)図4(a)のA部拡大図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室内の収納容器を正面側から見た斜視図 (a)本発明の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室が閉まっている状態の側面図(b)本発明の実施の形態1の冷蔵庫の貯蔵室が開いている状態の側面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態2の冷蔵庫における貯蔵室内を示す斜視図 (a)本発明の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室内の収納容器の正面図(b)図9(a)のB部拡大図 本発明の実施の形態2の冷蔵庫の貯蔵室内の収納容器を背面側から見た斜視図 本発明の実施の形態3の冷蔵庫の側面図 本発明の実施の形態3の収納容器の斜視図 図11のC部拡大図 従来の冷蔵庫の側面断面図 従来の冷蔵庫の超音波加湿手段を示す要部断面図
符号の説明
1 冷蔵庫本体
21 冷蔵室(貯蔵室)
22 切替室(貯蔵室)
23 製氷室(貯蔵室)
24 野菜室(貯蔵室)
25 冷凍室(貯蔵室)
29 第一の冷却ダクト(冷却ダクト)
30 冷却器
34 第二の仕切壁
45 野菜室用吐出口(冷気吐出口)
46 野菜室用吸込口(冷気吸込口)
62 扉
64 下段収納容器(収納容器)
65 上段収納容器(収納容器)
66 蓋
66c フランジ部
66d 係合爪
66e 係止部
66f 操作孔部
67 ミスト噴霧手段
68 風向リブ(湿度導入手段)
71 空気流通穴
100 保持手段
100a 係止め部
100b 保持部
101 内箱レール

Claims (5)

  1. 冷蔵庫本体は貯蔵室と、前記貯蔵室内へ冷気を導入する貯蔵室吐出口と、前記貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、前記貯蔵室内に設けられた収納容器と、前記収納容器内にミストを噴霧するミスト噴霧手段とを有し、前記扉が閉まっている状態において、前記収納容器の上面に蓋を設けるとともに前記貯蔵室吐出口から流入した冷気が前記蓋の上方側を流れるものとし、
    前記蓋の前部は上部にある仕切壁に係合固定され、後部は貯蔵室の側壁を構成する内箱レールに載置されるものとし、
    前記蓋の前部に開口された操作孔部と、対向する仕切壁に弾性変形可能な保持手段を備え、前記操作孔部に手を挿入して、前記保持手段を弾性変形させることで、前記蓋を着脱可能にした冷蔵庫。
  2. 蓋の貯蔵室吐出口と対向する側の端部に下方へと延出するフランジ部を備えた請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 収納容器は上下に備えられた複数の収納容器からなり、上方の収納容器の側面または底面に空気流通穴を設けた請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. ミスト噴霧手段は空気中の水分を結露させて貯蔵室にミストとして噴霧する請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 収納容器の上面を覆う蓋は、後方から前方に向かって上方に傾斜配置したことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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