JP5082124B2 - 振動溶着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動溶着装置に関し、さらに詳しくは、治具及びワークの交換効率並びにレイアウト性を高めることができる振動溶着装置に関する。
従来の振動溶着装置101としては、例えば、図7に示すように、左右のフレーム103,104を有するフレーム構造102と、これら左右のフレーム103,104間に設けられる上側治具113及び下側治具116と、上側治具113に対して下側治具116を昇降させ上側治具113及び下側治具116に装着されるそれぞれのワークを押圧させる治具移動手段150と、上側治具113をワークの押圧方向(図7中のZ方向)と交差する方向(例えば、図7中のX方向)に振動させる振動体112と、を備えてなるものが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記治具移動手段150としては、その上面に下側治具116が着脱自在に取り付けられるテーブル115と、このテーブル115の下面中央部に設けられテーブル115を昇降させる油圧シリンダ123と、このテーブル115の左右の突出縁部に設けられたガイド孔115aに挿通される左右一対のガイドバー125と、を有するものが知られている。
そして、上記フレーム構造102には、通常、前後方向(図7中のY方向)に開放する開放部108が形成されており、治具交換の際には、振動体112及びテーブル115から取り外された治具113,116を開放部108を介して前後方向に移動させてフレーム構造102の外部に取り出すと共に、新たな治具113,116を開放部108を介して前後方向に移動させてフレーム構造102の内部に挿入して振動体112及びテーブル115に取り付けることが行われる。また、ワーク交換の際にも、上述の治具交換と略同様にして、治具113,116から取り外されたワーク(図示省略)を開放部108を介して前後方向に移動させてフレーム構造102の外部に取り出すと共に、新たなワークを開放部108を介して前後方向に移動させてフレーム構造102の内部に挿入して治具113,116に取り付けることが行われる。
ここで、治具及びワークの交換効率並びに装置のレイアウト性といった観点から、左右のフレーム103,104に対して治具113,116及びワークを左右方向(図7中のX方向)に移動させて交換することが望まれている。特に、ロボットハンド等によりワークを自動交換させる場合には、ワークを左右方向に移動させることができれば、ワークの交換効率及びレイアウト性を極めて高めることができる。
しかし、上述の振動溶着装置101では、左右のフレーム103,104が複数の長尺材を縦横に枠組みして構成されているので、左右のフレーム103,104が治具113,116及びワークの左右方向の移動の邪魔となり、治具113,116及びワークを左右方向に移動させて交換することが困難である。また、上述の振動溶着装置101では、ガイドバー125がテーブル115の幅方向の略中央部に配置されているので、これらのガイドバー125が治具113,116及びワークの左右方向の移動の邪魔となり、やはり治具113,116及びワークを左右方向に移動させて交換することが困難である。なお、左右のガイドバー125をテーブル115の幅方向の一端側(前方側又は後方側)に単純にずらしても、振動溶着時の振動体112による振動バランスがくずれてしまう恐れがある。
特開平5−116220号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、治具及びワークの交換効率並びにレイアウト性を高めることができる振動溶着装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的に加えて、振動溶着時の振動手段による振動バランスのくずれを抑制することができる振動溶着装置を提供することを他の目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.左右のフレームと、
前記左右のフレームの間に上下方向に対向して設けられる上側治具及び下側治具と、
前記上側治具及び前記下側治具を上下方向に相対移動させて該上側治具及び該下側治具に装着されるそれぞれのワークを押圧させる治具移動手段と、
前記上側治具及び前記下側治具のうちの少なくとも一方の治具を前記ワークの押圧方向と交差する方向に振動させる振動手段と、を備え、
前記左右のフレームのそれぞれには、前記上側治具、前記下側治具及び前記ワークを左右方向に移動させるための切欠き部が形成されていることを特徴とする振動溶着装置。
2.前記治具移動手段は、前記左右のフレームの間に昇降自在に支持され且つその上面に前記下側治具が取り付けられるテーブルと、該テーブルを昇降させる送りネジ構造と、該テーブルの昇降を案内するガイド構造と、を有し、
前記送りネジ構造及び前記ガイド構造は、前記上側治具、前記下側治具及び前記ワークが前記切欠き部を介して左右方向に移動するときの移動軌跡からずれた位置に配置されている上記1.記載の振動溶着装置。
3.前記テーブルの4隅部のうちの対角となる一対の隅部のそれぞれには前記送りネジ構造が設けられており、対角となる他の一対の隅部のそれぞれには前記ガイド構造が設けられている上記2.記載の振動溶着装置。
4.前記送りネジ構造及び前記ガイド構造は、前記テーブルの下方側に配置されている上記2.又は3.に記載の振動溶着装置。
5.前記左右のフレームのそれぞれは、左右側面視でC字状に形成されている上記1.乃至4.のいずれか一項に記載の振動溶着装置。
6.前記左右のフレームのそれぞれの前記切欠き部の上側及び下側を連繋する補強部材を更に備える上記1.乃至5.のいずれか一項に記載の振動溶着装置。
本発明の振動溶着装置によると、左右のフレームのそれぞれに切欠き部が形成されているので、治具及びワーク交換の際に、治具及びワークを切欠き部を介して左右方向に移動させて交換することができる。その結果、治具及びワークの交換効率並びに装置のレイアウト性を高めることができる。特に、ロボットハンド等によりワークを自動交換させる場合には、ワークを左右方向に移動させることにより、ワークの交換効率を極めて高めることができる。
また、前記治具移動手段が、前記左右のフレームの間に昇降自在に支持され且つその上面に前記下側治具が取り付けられるテーブルと、該テーブルを昇降させる送りネジ構造と、該テーブルの昇降を案内するガイド構造と、を有し、前記送りネジ構造及び前記ガイド構造が、前記上側治具、前記下側治具及び前記ワークが前記切欠き部を介して左右方向に移動するときの移動軌跡からずれた位置に配置されている場合は、治具及びワーク交換の際に、治具及びワークを、送りネジ構造及びガイド構造に干渉することなくさらに円滑に左右方向に移動させることができる。
また、前記テーブルの4隅部のうちの対角となる一対の隅部のそれぞれには前記送りネジ構造が設けられており、対角となる他の一対の隅部のそれぞれには前記ガイド構造が設けられている場合は、テーブルの4隅部が送りネジ構造及びガイド構造により支持されるので、振動溶着時の振動手段による振動バランスのくずれを抑制することができる。また、テーブルを円滑に昇降させることができる。
また、前記送りネジ構造及び前記ガイド構造が、前記テーブルの下方側に配置されている場合は、テーブルの上方側に送りネジ構造及びガイド構造が存在しないので、治具及びワークをさらに円滑に左右方向に移動させることができる。
また、前記左右のフレームのそれぞれが、左右側面視でC字状に形成されている場合は、治具及びワークの交換のための空間として切欠き部の開口端側を利用できるので、治具及びワークをさらに円滑に左右方向に移動させることができる。
さらに、前記左右のフレームのそれぞれの前記切欠き部の上側及び下側を連繋する補強部材を更に備える場合は、補強部材により切欠き部の上側の撓みが抑制され、左右のフレームの強度を高めることができる。その結果、振動溶着時の振動手段による振動バランスのくずれをより確実に抑制することができる。
1.振動溶着装置
本実施形態1.に係る振動溶着装置は、以下に述べる左右のフレーム、上側治具、下側治具、治具移動手段、及び振動手段を備えている。この振動溶着装置は、例えば、後述する補強部材を更に備えることができる。
なお、本実施形態1.において、「左右方向」とは、左右のフレームの対向方向を意図する。また「前後方向」とは、左右のフレームの対向方向と直交する方向を意図する。
上記「左右のフレーム」の構成、形状、大きさ、材質、設置形態等は特に問わない。この左右のフレームのそれぞれには切欠き部が形成されている。この切欠き部は、上側治具、下側治具及びワークを左右方向に移動させ得る限り、その形状、大きさ、個数、設置形態等は特に問わない。
上記左右のフレームの左右側面視の形状としては、例えば、C字状、O字状、L字状、異形状等を挙げることができる。これらのうちC字状であることが好ましい。
上記左右のフレームとしては、例えば、(1)板材からなる形態(例えば、図2参照)、(2)複数の長尺材を組み付けてなる形態(例えば、図5参照)等を挙げることができる。これらのうち、フレーム強度といった観点から、上記(1)形態であることが好ましい。
上記左右のフレームには、例えば、切欠き部を開閉するカバー部材が設けられていることができる。これにより、振動溶着時には、カバー部材で切欠き部を閉鎖して防塵性を高めることができる。上記カバー部材の開閉形態としては、例えば、自動式、手動式等を挙げることができる。
上記「上側治具及び下側治具」は、上記左右のフレームの間に上下方向に対向して設けられる限り、その構成、形状、大きさ、材質、設置形態等は特に問わない。これら上側治具及び下側治具には、通常、ワークが着脱自在に装着される。
上記「治具移動手段」は、上側治具及び下側治具を上下方向に相対移動させて上側治具及び下側治具に装着されるそれぞれのワークを押圧させる限り、その構成、形状、大きさ、設置形態、昇降支持形態等は特に問わない。
上記「振動手段」は、上側治具及び下側治具のうちの少なくとも一方の治具をワークの押圧方向と交差する方向に振動させる限り、その構成、形状、大きさ、設置形態、振動形態等は特に問わない。
上記振動手段は、例えば、振動発生器を有し且つその下面側に上側治具が取り付けられる振動体を備えることができる。この振動発生器としては、例えば、回転式バイブレータを用いる形態、電磁式バイブレータを用いる形態、超音波を用いる形態等を挙げることができる。
本実施形態1.の振動溶着装置としては、例えば、上記治具移動手段は、左右のフレームの間に昇降自在に支持され且つその上面に下側治具が取り付けられるテーブルと、このテーブルを昇降させる送りネジ構造と、このテーブルの昇降を案内するガイド構造と、を有し、上記送りネジ構造及びガイド構造は、上側治具、下側治具及びワークが切欠き部を介して左右方向に移動するときの移動軌跡からずれた位置に配置されている形態を挙げることができる。
上記治具の移動軌跡は、通常、治具の高さ以上の高さと、治具の前後方向の幅以上の幅とを有している(例えば、図1中に破線で示す。)。また、上記ワークの移動軌跡は、通常、ワークの高さ以上の高さと、ワークの前後方向の幅以上の幅とを有している。
上記送りネジ構造は、例えば、上下方向に延びるネジ軸と、このネジ軸に螺合されるナット体と、ネジ軸又はナット体を回転させる回転駆動源と、を有していることができる。
上記ガイド構造は、例えば、上下方向に延びるガイドバーと、このガイドバーに摺動自在に支持されるガイド体と、を有していることができる。
上述の形態の場合、例えば、上記テーブルの4隅部のうちの対角となる一対の隅部のそれぞれには送りネジ構造が設けられており、対角となる他の一対の隅部のそれぞれにはガイド構造が設けられていることができる。
この場合、上記送りネジ構造及びガイド構造としては、例えば、(1)テーブルの下方側に配置され且つテーブルの上方側に配置されていない形態(例えば、図1参照)、(2)テーブルの上方側及び下方側に配置されている形態(例えば、図4参照)等を挙げることができる。
上記「補強部材」は、上記左右のフレームのそれぞれの切欠き部の上側及び下側を連繋する部材である限り、その構成、形状、大きさ、設置形態、補強形態等は特に問わない。
上述のように左右のフレームの左右側面視の形状がC字状である場合、上記補強部材は、切欠き部の開口端側の上側及び下側を連繋することが好ましい。補強部材により切欠き部の上側の撓みをより確実に抑制できるためである。
上記補強部材としては、例えば、(1)切欠き部に臨んで切欠き部の上側及び下側を連繋する状態と、切欠き部から脱して切欠き部の上側及び下側の連繋を解除する状態とに変位可能に設けられている形態(例えば、図6参照)、(2)切欠き部に対して着脱自在に設けられている形態、(3)切欠き部に対して固定的に設けられている形態等を挙げることができる。
上記(1)(2)形態によると、振動溶着時のフレームの強度を高め得ると共に、非振動溶着時の治具及びワークの左右方向の移動性を高めることができる。
なお、本実施形態1.の振動溶着装置としては、例えば、左右のフレームの間には、上側治具、下側治具及びワークを前後方向に移動させるための開放部が形成されている形態を挙げることができる。これにより、治具及びワークの交換の際に、治具及びワークを切欠き部を介して左右方向に移動させて交換したり、開放部を介して前後方向に移動させて交換したりできる。その結果、治具及びワークの交換効率並びにレイアウト性を高めることができる。
上記左右のフレームには、例えば、開放部を開閉するカバー部材が設けられていることができる。これにより、振動溶着時には、カバー部材で開放部を閉鎖して防塵性を高めることができる。上記カバー部材の開閉形態としては、例えば、自動式、手動式等を挙げることができる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例において、「左右方向」とは左右のフレームの対向方向(図1中のX方向)を意図する。また、「前後方向」とは左右のフレームの対向方向と直交する水平方向(図1中のY方向)を意図する。
(1)振動溶着装置の構成
本実施例に係る振動溶着装置1は、図1及び図2に示すように、その内部に各種の機構部を保持するフレーム構造2を備えている。このフレーム構造2は、板材からなる左右のフレーム3,4を備えている。これら左右のフレーム3,4の上端側の各隅部の間には、前後の角パイプ材5が掛け渡されている。また、左右のフレーム3,4の下端側の間には、前後左右の角パイプ材5を枠組みしてなる矩形状の枠材6が設けられている。
上記左右のフレーム3,4の高さ方向の略中央部には、後述する治具及びワークを左右方向に移動させるための切欠き部7,7がそれぞれ形成されている。各切欠き部7は、フレーム3,4の前面側に開口する開口端側7aを有している。したがって、左右のフレーム3,4は、左右側面視でC字状となっている。また、上記左右のフレーム3,4の間には、後述する治具及びワークを前後方向に移動させるための開放部8が形成されている。
上記左右のフレーム3,4の上端側の間には、L字状のブラケット9を介して平面矩形状の上側テーブル11が取り付けられている。この上側テーブル11の下面側には、振動発生器として周知の電磁式バイブレータ(図示省略)を内蔵する振動体12(本発明に係る「振動手段」として例示する。)が取り付けられている。この振動体12の下面側には、上側治具13(「上型部」とも呼ばれる。)が着脱自在に取り付けられている。この上側治具13には樹脂製等のワーク(図示省略)が着脱自在に取り付けられる。そして、振動体12は、上側治具13をワーク(図示省略)の押圧方向(図1中のZ方向)と直交する方向(例えば、図1中のX方向)に振動させるようになっている。
上記左右のフレーム3,4の間には、平面矩形状の下側テーブル15(本発明に係る「テーブル」として例示する。)が昇降可能に設けられている。この下側テーブル15の上面側には、下側治具16(「下型部」とも呼ばれる。)が着脱自在に取り付けられている。この下側治具16には樹脂製等のワーク(図示省略)が着脱自在に取り付けられる。
上記下側テーブル15の4隅部15a〜15dのうちの対角となる一対の隅部15a,15cのそれぞれには、上側テーブル15を昇降させる送りネジ構造17,17が設けられている。これら各送りネジ構造17は、その上端側が下側テーブル15の隅部15a,15cに固定されるネジ軸18と、このネジ軸18に螺合されるナット体19とを有している。このナット体19は、フレーム3,4に固定されたブラケット21に垂直軸回りに回転自在に支持されている。また、ナット体19の下端側のプーリ19aと、フレーム4に固定されたブラケット22に取り付けられた駆動モータ23の駆動軸のプーリ23aとの間には動力伝達用のベルト24が巻き回されている。したがって、駆動モータ23を正逆方向に駆動させると、ナット体19の回転によりネジ軸18が上下方向に移動されて下側テーブル15が昇降するようになっている。そして、この下側テーブル15を上昇させることによって、上側治具13に装着されるワークと下側治具16に装着されるワークとを上下方向に所定の加圧力で押圧させるようになっている。
上記下側テーブル15の4隅部15a〜15dのうちの対角となる他の一対の隅部15b,15dのそれぞれには、上側テーブル15の昇降を案内するガイド構造26,26が設けられている。これら各ガイド構造26は、その上端側が下側テーブル15の隅部15b,15dに固定されたガイドバー27と、このガイドバー27に摺動自在に支持される筒状のガイド部28とを有している。このガイド部28の下端側は、フレーム3,4に固定されたブラケット29に取り付けられている。そして、このガイド部28に対してガイドバー27が摺動することにより、下側テーブル15の昇降が案内されるようになっている。
上記送りネジ構造17及びガイド構造26は、下側テーブル15の下方側に配置され且つ下側テーブル15の上方側に配置されていない。すなわち、送りネジ構造17を構成するネジ軸18、ナット体19及び駆動モータ23等は下側テーブル15より下方側に配置されており、ネジ軸18の上端側は下側テーブル15の上面より上方に突出していない。また、ガイド構造26を構成するガイドバー27及びガイド部28等は下側テーブル15より下方側に配置されており、ガイドバー27の上端側は下側テーブル15の上面より上方に突出していない。したがって、送りネジ構造17及びガイド構造26は、治具13,16が切欠き部7を介して左右方向に移動するときの移動軌跡L(図1中に破線で示す。)からずれた位置に配置されていると共に、ワークが切欠き部7を介して左右方向に移動するときの移動軌跡(図示省略)からずれた位置に配置されている。この治具13,16の移動軌跡Lは、治具13,16の高さ以上の高さと、治具13,16の前後方向の幅以上の幅とを有している。また、このワークの移動軌跡は、ワークの高さ以上の高さと、ワークの前後方向の幅以上の幅とを有している。
ここで、本実施例に係る下側テーブル15、送りネジ構造17及びガイド構造26によって、本発明に係る「治具移動手段」が構成されていると言える。
(2)振動溶着装置の作用
次に、上記構成の振動溶着装置1の作用について説明する。
振動溶着の際には、図1に示すように、駆動モータ23の駆動により送りネジ構造17を作動させて、上側テーブル11に対して下側テーブル15を上昇させる。すると、上側治具13に装着されるワークと下側治具16に装着されるワークとが上下方向に所定の加圧力で押圧される。この状態において、振動体12により上側治具13をワークの押圧方向(図1中のZ方向)と直交する方向(例えば、図1中のX方向)に振動させる。すると、両ワークの押圧面の間に摩擦熱が発生して両ワークが溶着される。
次に、ワーク交換の際には、駆動モータ23の駆動により送りネジ構造17を作動させて、上側テーブル11に対して下側テーブル15を下降させて上側治具13と下側治具16とを離間させる。次いで、溶着された両ワークを下側治具16又は上側治具13から取り外す。その後、その両ワークを、切欠き部7を介して左右方向に移動させたり、開放部8を介して前後方向に移動させたりしてフレーム構造2の外部に取り出す。次に、新たなワークを、切欠き部7を介して左右方向に移動させたり、開放部8を介して前後方向に移動させたりしてフレーム構造2の内部に取り入れる。次いで、それらのワークを上側治具13及び下側治具16のそれぞれに装着してワーク交換作業が完了する。
次に、下側治具16の交換の際には、駆動モータ23の駆動により送りネジ構造17を作動させて、上側テーブル11に対して下側テーブル15を下降させて上側治具13と下側治具16とを離間させる。次いで、下側治具16を下側テーブル15から取り外す。その後、図3に示すように、その下側治具16を、切欠き部7を介して左右方向に移動させたり、開放部8を介して前後方向に移動させたりしてフレーム構造2の外部に取り出す。次に、新たな下側治具16を、切欠き部7を介して左右方向に移動させたり、開放部8を介して前後方向に移動させたりしてフレーム構造2の内部に取り入れる。次いで、その下側治具16を下側テーブル15に装着して下側治具16の交換作業が完了する。なお、上側治具13の交換についても、下側治具16の交換作業と略同様の手順で交換されることとなる。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例の振動溶着装置1によると、左右のフレーム3,4のそれぞれに切欠き部7,7を形成したので、治具13,16及びワーク交換の際に、治具13,16及びワークを切欠き部7を介して左右方向に移動させて交換することができる。その結果、治具13,16及びワークの交換効率並びに装置のレイアウト性を高めることができる。特に、ロボットハンド等によりワークを自動交換させる場合には、ワークを左右方向に移動させることにより、ワークの交換効率を極めて高めることができる。
また、本実施例では、治具移動手段を、左右のフレーム3,4の間に昇降自在に支持され且つその上面に下側治具16が取り付けられる下側テーブル15と、この下側テーブル15を昇降させる送りネジ構造17と、この下側テーブル15の昇降を案内するガイド構造26と、を有して構成し、これら送りネジ構造17及びガイド構造26を、治具13,16及びワークが切欠き部7を介して左右方向に移動するときの移動軌跡Lからずれた位置に配置したので、治具13,16及びワーク交換の際に、治具13,16及びワークを、送りネジ構造17及びガイド構造26に干渉することなくさらに円滑に左右方向に移動させることができる。
また、本実施例では、下側テーブル15の4隅部15a〜15dのうちの対角となる一対の隅部15a,15cのそれぞれに送りネジ構造17を設け、対角となる他の一対の隅部15b,15dのそれぞれにガイド構造26を設けるようにしたので、下側テーブル15の4隅部15a〜15dが送りネジ構造17及びガイド構造26により支持される。そのため、振動溶着時の振動体12による振動バランスのくずれを抑制することができる。また、下側テーブル15を円滑に昇降させることができる。
また、本実施例では、送りネジ構造17及びガイド構造26を下側テーブル15の下方側に配置したので、下側テーブル15の上方側に送りネジ構造17及びガイド構造26が存在しない。そのため、治具13,16及びワークをさらに円滑に左右方向に移動させることができる。
また、本実施例では、左右のフレーム3,4のそれぞれを左右側面視でC字状に形成したので、治具13,16及びワークの交換のための空間として切欠き部7の開口端側7aを利用できる。そのため、治具13,16及びワークをさらに円滑に左右方向に移動させることができる。
さらに、本実施例では、左右のフレーム3,4のそれぞれを板材から構成したので、左右のフレーム3,4の強度を高めることができる。その結果、振動溶着時の振動体12による振動バランスのくずれをより確実に抑制することができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、送りネジ構造17及びガイド構造26を下側テーブル15の下方側のみに配置する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図4に示すように、送りネジ構造30及びガイド構造31を下側テーブル15の上方側及び下方側に配置するようにしてもよい。この場合、送りネジ構造30としては、例えば、その下端側が駆動モータ34の駆動軸に直結されるネジ軸35と、このネジ軸35に螺合され且つ下側テーブル15の隅部15a,15cに取り付けられるナット体36とを有する形態を採用することができる。このネジ軸35は、下側テーブル15の上方側及び下方側に配置されている。また、ガイド構造31としては、例えば、その下端側がブラケット37を介してフレーム3,4に固定されたガイドバー38と、このガイドバー38に摺動自在に支持され且つ下側テーブル15の隅部15b,15dに固定される筒状のガイド部39とを有する形態を採用することができる。
また、上記実施例では、板材からなる左右のフレーム3,4を例示したが、これに限定されず、例えば、図5に示すように、複数の長尺材40を縦横に枠組みしてなる左右のフレーム41,42としてもよい。なお、上記長尺材40としては、例えば、角パイプ材、丸パイプ材、角中実材、丸中実材、鋼材(例えば、H形鋼、C形候など)等を挙げることができる。
また、上記実施例では、左右のフレーム3,4の切欠き部7の開口端側7aに何ら補強部材を設けない形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図5中に仮想線で示すように、切欠き部43の開口端側43aに切欠き部43の上側及び下側を連繋する棒状の補強部材44を設けるようにしてもよい。この補強部材44により切欠き部43の上側の撓みが抑制され、左右のフレーム41,42の強度を高めることができ、振動溶着時の振動体12による振動バランスのくずれをより確実に抑制することができる。なお、上記補強部材44は、例えば、切欠き部43に対して着脱自在に設けられていてもよいし、切欠き部43に対して固定的に設けられていてもよい。
さらに、上記実施例において、図6に示すように、フレーム3,4の外面にブラケット46を介して取り付けられるシリンダ47のピストンロッド47aの先端側に棒状の補強部材48の上端側を固定し、シリンダ47の作動によって、補強部材48を、切欠き部7に臨んで切欠き部7の上側及び下側を連繋する状態(図6(a)参照)と、切欠き部7から脱して切欠き部7の上側及び下側の連繋を解除する状態(図6(b)参照)とに変位可能に設けるようにしてもよい。なお、補強部材48の下端側は、ロックシリンダ49のピストンロッドの出没によりロック・解除されることが好ましい。
治具及びワークの交換効率及びレイアウト性を高めてワークを振動溶着する技術として広く利用される。
実施例に係る振動溶着装置を示す斜視図である。 上記振動溶着装置のフレーム構造を示す斜視図である。 上記振動溶着装置の治具交換の作用を説明するための説明図である。 その他の形態の振動溶着装置を示す斜視図である。 その他の形態のフレーム構造を示す斜視図である。 その他の形態の振動溶着装置を示す要部斜視図であり、(a)は補強部材による補強状態を示し、(b)は非補強状態を示す。 従来の振動溶着装置を示す斜視図である。
符号の説明
1;振動溶着装置、3,4,41,42;フレーム、7,43;切欠き部、12;振動体、13;上側治具、15;下側テーブル、15a〜15d;4隅部、16;下側治具、17,30;送りネジ構造、26,31;ガイド構造、44,48;補強部材、L;移動奇跡。

Claims (6)

  1. 左右のフレームと、
    前記左右のフレームの間に上下方向に対向して設けられる上側治具及び下側治具と、
    前記上側治具及び前記下側治具を上下方向に相対移動させて該上側治具及び該下側治具に装着されるそれぞれのワークを押圧させる治具移動手段と、
    前記上側治具及び前記下側治具のうちの少なくとも一方の治具を前記ワークの押圧方向と交差する方向に振動させる振動手段と、を備え、
    前記左右のフレームのそれぞれには、前記上側治具、前記下側治具及び前記ワークを左右方向に移動させるための切欠き部が形成されていることを特徴とする振動溶着装置。
  2. 前記治具移動手段は、前記左右のフレームの間に昇降自在に支持され且つその上面に前記下側治具が取り付けられるテーブルと、該テーブルを昇降させる送りネジ構造と、該テーブルの昇降を案内するガイド構造と、を有し、
    前記送りネジ構造及び前記ガイド構造は、前記上側治具、前記下側治具及び前記ワークが前記切欠き部を介して左右方向に移動するときの移動軌跡からずれた位置に配置されている請求項1記載の振動溶着装置。
  3. 前記テーブルの4隅部のうちの対角となる一対の隅部のそれぞれには前記送りネジ構造が設けられており、対角となる他の一対の隅部のそれぞれには前記ガイド構造が設けられている請求項2記載の振動溶着装置。
  4. 前記送りネジ構造及び前記ガイド構造は、前記テーブルの下方側に配置されている請求項2又は3に記載の振動溶着装置。
  5. 前記左右のフレームのそれぞれは、左右側面視でC字状に形成されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の振動溶着装置。
  6. 前記左右のフレームのそれぞれの前記切欠き部の上側及び下側を連繋する補強部材を更に備える請求項1乃至5のいずれか一項に記載の振動溶着装置。
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