JP5080445B2 - 超微粒子懸濁液及び超微粒子を穏やかに製造する方法並びにその使用 - Google Patents
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Description
a)水に不溶性又は水に難溶性(微可溶性)の固体物質を、適当な溶媒に溶解させること;
b)工程a)からの溶液をその後冷凍(凍結)し、固体マトリックスを形成させること;
c)任意に、工程b)で得られた冷凍状態の固体マトリックスから、乾燥、特に凍結乾燥によって溶媒を除去すること;
d)工程c)に従って任意に乾燥、特に凍結乾燥をした、工程b)で形成された固体マトリックスを、分散媒に冷凍状態で分散させること;及び
e)その後、冷凍・分散した固体マトリックスの融解より前に、工程d)において生成した分散体に対し、光子相関分光法(photon correlation spectroscopy)(PCS)により測定した平均粒子径が1000nm未満、特に50以上1000nm未満、好ましくは800nm未満の範囲内、好ましくは50〜600nm、特に400nm未満の範囲内、好ましくは50〜200nm、特に100nm未満の範囲内にある粒子の懸濁液が形成されるように、中程度から高度の力を印加すること。
得られた粒子懸濁液又は粒子は、硬又は軟カプセルに詰めて使用されうる。
得られた粒子懸濁液又は粒子は、食品、繊維及び農業分野において、特に殺虫剤(農薬)懸濁液として使用されうる。
工程b)における冷凍過程のため、冷凍されるべく生成される溶液のその部分の完全な冷凍(凍結)が、60秒未満、好ましくは30秒未満、特に好ましくは10秒未満、とりわけ1秒未満内に行われうる。
前記溶媒は、特にヒト及び動物に直接使用するのに不適当な溶媒を使用する場合、外相を形成する分散媒への分散より前に、工程b)において温度低下を通じて生じる固体の冷凍(凍結)したマトリックスから凍結乾燥によって除去されうる。
前記乾燥は、減圧下に、好ましくは0.5mbarで、特に好ましくは0.1mbarで、特に0.05mbarで、好ましくは20℃未満、特に0℃未満、とりわけ−20℃未満の温度で適当な凍結乾燥装置で、数時間、好ましくは168時間未満、特に好ましくは72時間未満、特に24時間未満、特定の場合には12時間未満かけて穏やかに(schonend)ゆっくりと行われうる。
溶媒又は複数の溶媒の除去の後に得られる固体マトリックスは、結晶性、部分結晶性又は非晶質性の固体物質を含み、重量基準で、50%未満、好ましくは10%未満、特に好ましくは5%未満、とりわけ1%未満の残存量の溶媒を含みうる。
例えば、モルヒネ、コデイン、ピリトラミド(piritramid)、フェンタニール、レボメタドン(Levomethadon)、トラマドール、ジクロフェナク、イブプロフェン、デキシブプロフェン(dexibuprofen)、ケトプロフェン、デキシケトプロフェン(dexketoprofen)、メロキシカム、インドメタシン、ナプロキセン、ピロキシカム、ロフェコキシブ及びセレコキシブ;
例えば、フェニラミン、ジメチンデン、テルフェナジン、アステミゾール、ロラチジン、デスロラタジン(Desloratadine)、ドキシラミン、メクロジン、フェキソフェナジン及びミゾラスチン(mizolastin);
例えば、リファモイシン(rifamoicin)、エタンブトール、チアゼタゾン(Thiazetazon)、ブパルバコン(Buparvaquon)、アトバコン(Atovaqon)及びタラゼピド(Tarazepid);
例えば、カルバマゼピン、クロナゼパム、メスキシミド(mesuximid)、フェニトイン及びバルプロ酸;
a)体内:
例えば、ナタマイシン、アムホテリシンB、ミコナゾール及びイトラコナゾール;
b)これらとは異なる体外:
例えば、クロトリマゾール、エコナゾール、フェンチコナゾール、ビフォナゾール、ケトコナゾール及びトルナフテート;
例えば、アルドステロン、フルドロコルチゾン、ベタメタゾン、デキサメサゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、フルオコルトロン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、プレドニリデン(prednylidene)、クロプレドノール(cloprednol)、ブデソニド及びメチルプレドニゾロン;
a)抗生剤:
例えば、テトラサイクリン、エリスロマイシン、フラミセチン(framycetin)、チロトリシン(tyrothricin)及びフシジン酸;
b)これらとは異なる前記同様のウイルス静止剤(virostatic agents):
例えば、ビダラビン
c)更に、前記同様のコルチコイド:
例えば、アムシノニド、フルプレドニデン(fluprednidene)、アルクロメタゾン、クロベタゾール、ハルシノニド(halcinonid)、フルオシノロン、クロコルトロン(clocortolone)、フルメタゾン、ジフルコルトロン、フルドロキシコルチド、ハロメタゾン(halomethasone)、デソキシメタゾン(desoximethasone)、フルオシノリド(fluocinolide)、フルオコルチン ブチル(fluocortin butyl)、フルプレドニデン、プレドニカルベート(prednicarbate)及びデソニド(desonide);
例えば、シクロバルビタール、ペントバルビタール、メタカロン及びベンゾジアゼピン(フルラゼパム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ロルメタゼパム、フルニトラゼパム、トリアゾラム、ブロチゾラム、テマゼパム及びロプラゾラム(loprazolam));
例えば、アザチオプリン及びシクロスポリン;
a)体内:
例えば、ブタニリカイン(butanilicaine)、メピバカイン、ブピバカイン、エチドカイン、リドカイン及びアルチカイン(articaine);
b)これらとは異なる体外:
オキシブプロカイン、テトラカイン及びベンゾカイン;
例えば、リスリド、メチセルジド、ジヒドロエルゴタミン、エルゴタミン、トリプタン(triptanes)(例えば、ゾルミトリプタン、スマトリプタン及びリザトリプタン(rizat
riptan)等);
例えば、メトヘキシタール、プロポフォール、エトミデート、ケタミン、チオペンタール、ドロペリドール及びフェンタニル;
例えば、ジヒドロタキステロール;
例えば、cyclodrin、シクロペントレート、ホマトロピン、トロピカミド、フォレドリン(pholedrin)、エドクスジン(edoxudin)、アシクロビル、アセタゾラミド、ジクロフェナミド、カルテオロール、チモロール、メチプラノロール、ベタキソロール、ピンドロール、ブプラノロール、levobununol及びカルバコール;
例えば、ベンゾジアゼピン(ロラゼパム及びジアゼパム)並びにクロメチアゾール(clomethiazole);
例えば、タンパク質同化剤(anabolic agents)、アンドロゲン、抗アンドロゲン、ゲスターゲン、エストロゲン及び抗エストロゲン;
a)メルファラン、カルムスチン、ロムスチン、シクロホスファミド、イホスファミド、トロホスファミド(trofosfamide)、クロランブシル、ブスルファン、プレドニムスチン(prednimustin)及びチオテパ等のアルキル化剤
b)フルオロウラシル、メトトレキセート、メルカプトプリン及びチオグアニン等の代謝拮抗剤
c)ビンブラスチン、ビンクリスチン及びビンデシン等のアルカロイド、
d)ダクチノマイシン等の抗生物質、
e)タキソール及び関連又は類似化合物、
f)ダカルバジン、エストラムスチン及びエトポシド(ethoposide)
g)oxalipantin、
h)白金化合物 例えば、シスプラチン及びカルボプラチン;
オルメサルタン(olmesartan)、カンデサルタン(candesartan)、バルサルタン(valsartan)及びロサルタン(losartan);
例えば、ベザフィブラート、フェノフィブラート、エトフィブラート(etofibrate)及びエトフィリン クロフィブラート(ethophylline)
例えば、プラバスタチン、シンバスタチン、セリバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン及びロスバスタチン(rosuvastatin);
アバカビル、AZT、アシクロビル、アルデスロイキン(aldesleukin)、アンプレナビル、アタザナビル(atazanavir)、アトバコン、アジスロマイシン、シドフォビル、クラリスロマイシン、クリンダマイシン、コトリモキサゾール、DDC、DDI、ダプソン、ダウノルビシン、デラビルジン、ドキソルビシン、エファビレンツ、エムトリシタビン(emtricitabin)、エンフュービタイド(enfurvitide)、エリスロポエチン(erythropoetin)、エタンブトール、フィルグラスチム、フルコナゾール、ホスアンプレナビル(fosamprenavir)、フォスカーネット、G−CSF、ガンシクロビル、インジナビル、インアーロイキン−2、インターフェロン アルファ、イソニアジド、イトラコナゾール、ラミブジン、レノグラスチム、ロピナビル、ネルフィナビル、ネビラピン、ペンタミジン、ピリメタミン、リバビリン、リファブチン、リファンピシン、リトナビル、サキナビル、スタブジン、スルファジアジン、T−20、テノフォビル、チプラナビル(tipranavir)、バルガンシクロビル、ボリコナゾール及び3TC;
ジヒドロピリジン(ニフェジピン型)
ニフェジピン、ニトレンジピン、フェロジピン、アムロジピン、レルカニジピン(lercanidipine)、ニモジピン、ニカルジピン、ラシジピン(lacidipine)、イスラジピン、ニソルジピン、ニルバジピン及びマニジピン
フェニルアルキルアミン(ベラパミル型)
ベラパミル、ガロパミル(gallopamil)及びフェンジリン(fendilin)
ベンゾチアゼピン(ジルチアゼム型)
ジルチアゼム。
溶媒の除去の後に得られる固体マトリックスは、分散媒に、分散体が得られるように、特にパドルないしブレード式撹拌機、ロータ−ステータシステム又はスタティックミキサーを用いる撹拌によって分散されうる。
前記分散媒として、水、水と水溶性液体との混合物、非水性媒体もしくは有機溶媒又は親油性液体(特に、油及び脂肪油)であって、前記固体物質が難溶性(ないしわずかに溶解する)か若しくは溶解しないもの、が使用されうる。
工程d)で生成した分散体は、また1以上の更なる添加物及び1以上の分散安定化物質、特に界面活性剤、抗凝集剤及び高分子の型の安定剤、並びに不活性の充填剤を含むことができ、成分当たりの濃度は、重量基準で、好ましくは1〜90%、特に1〜20%、好ましくは10%未満、典型的には0.01未満から5%である。
前記分散安定化物質は、ポロキサマー、ポロキサミン、エトキシル化モノ−及びジグリセリド、エトキシル化脂質及び類脂質、エトキシル化脂肪アルコール及びアルキルフェノール、エトキシル化脂肪酸エステル、ポリグリセリンエーテル及びエステル、レシチン、脂肪酸若しくは脂肪アルコールと糖もしくは糖アルコールとのエステル及びエーテル、リン脂質及びスフィンゴ脂質、ステロール、これらのエステル又はエーテル並びにこれらの化合物の混合物から成るグループの中から選択される化合物を含みうる。
前記分散安定化物質は、卵レシチン、大豆レシチンもしくは水素添加レシチン、これらの混合物又は、1もしくは2つのレシチンとリン脂質成分、コレステロール、パルミチン酸コレステロール、スチグマステロールもしくはその他のステロールの1以上との混合物を含みうる。
前記安定剤は、ジアセチルホスフェート、ホスファチジルグリセロール、飽和若しくは不飽和脂肪酸、コール酸ナトリウム、ペプタイザー又はアミノ酸を含みうる。
前記分散体には、増粘物質、特にセルロースエーテル及びエステル、ポリビニル誘導体、アルギン酸塩、キサンタン、ペクチン、ポリアクリレート、ポロキサマー及びポロキサミン、ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドン、が含まれうる。
前記分散体はさらに、糖又は糖アルコールのような添加物、特にグルコース、マンノース、トレハロース、マンニトール及びソルビトール、フルクトース、或いはクエン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム又はグリセリンのような添加物を含みうる。
印加エネルギーは、高圧処理によって印加されうるが、その際特にピストンギャップ型(例えば、APV Gaulin社製、NiroSoavi社製、Avestin社製)、ジェット気流型(例えばマイクロフルイダイザー)又はフレンチプレス(SLM Instruments社、Urbana、USA)のホモジナイザーを使用しうる。
高圧ホモジナイザーを使用する際、ホモジナイゼーション圧は、100barを超えてもよく、好ましくは500bar超、特に1500bar超、最も好ましくは2000bar以上である。
冷凍したマトリックスの乾燥をしない場合、冷凍マトリックスが外相に冷凍状態で分散され、冷凍マトリックスの融解とこれに付随する未溶解固体物質粒子の遊離とが、印加される力の最初の印加(作用開始,Einwirken, impact)の瞬間に直ちに起こるように、力が、分散した依然として冷凍状態にあるマトリックスに作用する。
高圧ホモジナイザーの使用において、平均PCS粒子径を1000nm未満にするため、ホモジナイゼーションサイクルの数は、10未満にでき、特に5未満、好ましくは3未満、とりわけわずか1である。
工程e)で得られる粒子懸濁液に含まれる粒子(複数)は、分離又は乾燥、特に凍結乾燥されうる。
400mgの薬剤物質のアムホテリシンB(Amphotericin)を、10mLのジメチルスルホキシドに溶解した。この溶液に液体窒素を加え、薬剤物質溶液を素早く冷凍した。液体窒素が蒸発した後、このようにして得られた、冷凍(凍結)したジメチルスルホキシドとアムホテリシンBとからなる多孔質マトリックスを、30gの1.1%コール酸ナトリウム水溶液(w/w)に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で5秒間分散させ、MicronLab 40 高圧ホモジナイザー(APV Gaulin、Germany)中で装置温度10℃、1500barで直ちにホモジナイズした。5ホモジネーションサイクルの後、光子相関分光法(PCS)により測定した平均粒子径は143nmであり、同時に多分散性指標(PI)は0.252であった。レーザー回折(LD)により測定した体積分布は、D50% 70nm、D90% 209nm及びD99% 279nmであった。室温(room temperature)(RT)での7日の貯蔵期間の経過後、PCSにより測定した平均粒子径は207.1nmであり、体積分布は、D50% 136.0nm、D90% 193.0nm及びD99% 452.0nmであった。
400mgのアムホテリシンBを、10mLのジメチルスルホキシドに溶解した。その後、この溶液を、−20℃で冷凍し、その後Christ alpha I−5凍結乾燥機(Christ−Apparatebau、Osterode、Germany)中で凍結乾燥した。このようにして得られた多孔質マトリックスを、39.6gの1.1%コール酸ナトリウム水溶液(w/w)に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で10秒間分散させ、MicronLab 40 高圧ホモジナイザー(APV Gaulin、Germany)中で装置温度0℃、1500barで直ちにホモジナイズした。5ホモジネーションサイクルの後、PCSにより測定した平均粒子径は186nmであり、同時にPIは0.411であった。体積分布は、D50% 78nm、D90% 238nm及びD99% 446nmで
あった。
400mgのアムホテリシンBを、10mLのジメチルスルホキシドに溶解した。その後、この溶液に液体窒素を加え、薬剤物質溶液を素早く冷凍した。その後、冷凍した溶液を、Christ alpha I−5凍結乾燥機(Christ−Apparatebau、Osterode、Germany)中で凍結乾燥した。このようにして得られた多孔質マトリックスを、39.6gの1.1%コール酸ナトリウム水溶液(w/w)に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で10秒間分散させ、MicronLab 40 高圧ホモジナイザー(APV Gaulin、Germany)中で装置温度0℃、1500barで直ちにホモジナイズした。5ホモジネーションサイクルの後、PCSにより測定した平均粒子径は62nmであり、同時にPIは0.555であった。体積分布は、D50% 60nm、D90% 79nm及びD99% 98nmであった。
400mgのシクロスポリン(Ciclosporin)Aを、10mLのエタノールに溶解した。この溶液に液体窒素を加え、薬剤物質溶液を素早く冷凍した。液体窒素が蒸発した後、このようにして得られた、冷凍したエタノールとシクロスポリンAとからなる多孔質マトリックスを、30gの1.1%ポロキサマー188水溶液(w/w)に、スパチュラを用いて大まかに分散させ、MicronLab 40 高圧ホモジナイザー(APV Gaulin、Germany)中で装置温度0℃、1500barで直ちにホモジナイズした。15ホモジネーションサイクルの後、PCSにより測定した平均粒子径は630nmであり、同時にPIは0.302であった。体積分布は、D50% 794nm、D90% 1717nm及びD99% 3857nmであった。
400mgのシクロスポリンAを、10mLのエタノールと10mLのジメチルスルホキシドの混合物に溶解した。この溶液に液体窒素を加え、薬剤物質溶液を素早く冷凍した。その後、冷凍した溶液を、Christ alpha I−5凍結乾燥機(Christ−Apparatebau、Osterode、Germany)中で凍結乾燥した。このようにして得られた多孔質マトリックスを、39.6gの1.1%ポロキサマー188水溶液(w/w)に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で10秒間分散させ、MicronLab 40 高圧ホモジナイザー(APV Gaulin、Germany)中で装置温度0℃、1500barで直ちにホモジナイズした。15ホモジネーションサイクルの後、PCSにより測定した平均粒子径は440nmであり、同時にPIは0.264であった。体積分布は、D50% 405nm、D90% 1790nm及びD99% 2321nmであった。
実施例3において得られた懸濁液1mLを、10mgのフルクトースで処理した。この混合物を、一度に液体窒素で冷凍した。その後、冷凍した混合物を、Christ alpha I−5凍結乾燥機(Christ−Apparatebau、Osterode、Germany)中で凍結乾燥した。このようにして得られた多孔質マトリックスを、蒸留水に再懸濁させた。PCSにより測定した平均粒子径は61nmであり、同時にPIは0.455であった。
実施例3において得られた懸濁液1mLを、10mgのフルクトースで処理した。この混合物を、直ちに液体窒素で冷凍した。その後、冷凍した混合物を、Christ alpha I−5凍結乾燥機(Christ−Apparatebau、Osterode、Germany)中で凍結乾燥した。このようにして得られた多孔質マトリックスを、蒸留水に再懸濁させた。PCSにより測定した平均粒子径は574nmであり、同時にPIは0.444であった。
4.0gのマイクロナイズしたイブプロフェンを、36.0mgの固体粉末状のEudragit E(カチオン性保護コロイド1)を加えた36.0mLの酸性化した水(pH2.5)に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で5秒間分散させた。生じた分散体を、Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barでホモジナイズした。5ホモジネーションサイクルの後、生じた準安定性の粗懸濁液のゼータ電位を測定した。ゼータ電位の値(3.8に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定したもの)は:75.2mVであった。400mgの固体粉末状のポリアクリル酸(アニオン性保護コロイド2)の添加(pH測定/pH3.8への調整)の後、準安定性の粗懸濁液を、再度Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで5サイクル、ホモジナイズした。最終生成物として、物理的に安定な均一な懸濁液を得た。なお、この懸濁液において、粒子の凝集の傾向も凝塊の形成の傾向も示されなかった。これらの凝集及び凝塊の形成については、光学顕微鏡を用いて確認することができる。次に、得られた懸濁液のゼータ電位を、再度測定すると(3.8に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定した)、その値は:−22.7mVであった。
4.0gのイブプロフェン(Ibuprofen)を、10.0mLのエタノールに溶解した。この溶液に液体窒素を加え、薬剤物質溶液を素早く冷凍した。液体窒素が蒸発した後、このようにして得られた、冷凍したエタノールとイブプロフェンとからなる多孔質マトリックスを、36.0mgの固体粉末状のEudragit E(カチオン性保護コロイド1)を加えた36.0mLの酸性化した水(pH2.5)に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で5秒間分散させ、更に、Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで直ちにホモジナイズした。5ホモジネーションサイクルの後、生じた準安定性の粗懸濁液のゼータ電位を測定した。ゼータ電位の値(3.8に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定したもの)は:41.6mVであった。400mgの固体粉末状のポリアクリル酸(Carbopol 980)(アニオン性保護コロイド2)の添加(pH測定/pH3.8への調整)の後、準安定性の粗懸濁液を、再度Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで5サイクル、ホモジナイズした。最終生成物として、物理的に安定な均一な懸濁液を得た。なお、この懸濁液において、粒子の凝集の傾向も凝塊の形成の傾向も示されなかった。これらの凝集及び凝塊の形成については、光学顕微鏡を用いて確認することができる。次に、得られた懸濁液のゼータ電位を、再度測定すると(3.8に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定した)、その値は:−31.3mVであった。
4.0gのイブプロフェンを、10.0mLのアセトンに溶解した。この溶液に液体窒素を加え、薬剤物質溶液を直ちに冷凍した。液体窒素が蒸発した後、このようにして得られた、冷凍したアセトンとイブプロフェンとからなる多孔質マトリックスを、36.0mgの固体粉末状のEudragit E(カチオン性保護コロイド1)を加えた36.0mLの酸性化した水(pH2.5)に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で5秒間分散させ、更に、Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで直ちにホモジナイズした。5ホモジネーションサイクルの後、生じた準安定性の粗懸濁液のゼータ電位を測定した。ゼータ電位の値(3.8に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定したもの)は:6.2mVであった。400mgの固体粉末状のポリアクリル酸(Carbopol 980)(アニオン性保護コロイド2)の添加(pH測定/pH3.8への調整)の後、準安定性の粗懸濁液を、再度Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで5サイクル、ホモジナイズした。最終生成物として、物理的に安定な均一な懸濁液を得た。なお、この懸濁液において、粒子の凝集の傾向も凝塊の形成の傾向も示されなかった。これらの凝集及び凝塊の形成については、光学顕微鏡を用いて確認することができる。次に、得られた懸濁液のゼータ電位を、再度測定すると(3.8に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定した)、その値は:−31.9mVであった。
0.4gの酢酸ヒドロコルチゾンを、10.0mLのジメチルスルホキシドに溶解した。この溶液に液体窒素を加え、薬剤物質溶液を素早く冷凍した。その後、冷凍した溶液を、Christ alpha I−5凍結乾燥機(Christ−Apparatebau、Osterode、Germany)中で48時間凍結乾燥した。このようにして得られた多孔質マトリックスを、200mgの固体粉末状のキトサンの塩酸塩(chitosan hydrochloride)(カチオン性保護コロイド1)で処理し、39.2gの水に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で5秒間分散させ、更に、Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで直ちにホモジナイズした。5ホモジネーションサイクルの後、得られた準安定性の粗懸濁液を顕微鏡で観察し、顕微鏡写真を撮影した。ゼータ電位の値(6.5に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定したもの)は:47.8mVであった。400mgの固体粉末状のゼラチンB(アニオン性保護コロイド2)の添加(pH測定/pH7.0への調整)の後、準安定性の粗懸濁液を、再度Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで5サイクル、ホモジナイズした。最終生成物として、物理的に安定な均一な懸濁液を得た。なお、この懸濁液において、粒子の凝集の傾向も凝塊の形成の傾向も示されなかった。これらの凝集及び凝塊の形成については、光学顕微鏡を用いて確認することができる。次に、得られた懸濁液のゼータ電位を、再度測定すると(6.5に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定した)、その値は:−16.9mVであった。
0.4gの酢酸ヒドロコルチゾンを、10.0mLのジメチルスルホキシドに溶解した。この溶液に液体窒素を加え、薬剤物質溶液を素早く冷凍した。その後、冷凍した溶液を、Christ alpha I−5凍結乾燥機(Christ−Apparatebau、Osterode、Germany)中で48時間凍結乾燥した。このようにして得られた多孔質マトリックスを、200mgの固体粉末状のキトサンの塩酸塩(chitosan hydrochloride)(カチオン性保護コロイド1)で処理し、39.2gの水に、UltraTurrax(Janke&Kuntel、Germany)を用いて毎分9500回転で5秒間分散させ、更に、Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで直ちにホモジナイズした。5ホモジネーションサイクルの後、得られた準安定性の粗懸濁液を顕微鏡で観察し、顕微鏡写真を撮影した。ゼータ電位の値(6.5に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定したもの)は:47.8mVであった。400mgの固体粉末状のポリアクリル酸(Carbopol 980)(アニオン性保護コロイド2)の添加(pH測定/pH7.0への調整)の後、準安定性の粗懸濁液を、再度Micron Lab 40 高圧ホモジナイザー(APV Systems、Germany)中で室温、1500barで5サイクル、ホモジナイズした。最終生成物として、物理的に安定な均一な懸濁液を得た。なお、この懸濁液において、粒子の凝集の傾向も凝塊の形成の傾向も示されなかった。次に、得られた懸濁液のゼータ電位を、再度測定すると(6.5に調整したpH値及び50μSに調整した電導率を有する水中で測定した)、その値は:−34.2mVであった。
Claims (39)
- 下記の工程を含むことを特徴とする超微粒子懸濁液を穏やかにないし保存的に製造する方法:
a)水に不溶性又は水に難溶性ないし微可溶性の固体物質を、適当な溶媒に溶解させること、ここで前記固体物質の分散媒への最大溶解度は1質量%であり;
b)工程a)からの溶液をその後冷凍し、固体マトリックスを形成させること;
c)任意に、工程b)で得られた冷凍状態の固体マトリックスから、乾燥によって溶媒を除去すること;
d)工程c)に従って任意に乾燥をした、工程b)で形成された固体マトリックスを、分散媒に冷凍状態で分散させること;及び
e)その後、冷凍・分散した固体マトリックスの融解より前に、工程d)において生成した分散体に対し、光子相関分光法(PCS)により測定した平均粒子径が1000nm未満の範囲内にある粒子の懸濁液が形成されるように、中程度から高度の力を印加すること。 - 溶解される前記固体は、薬剤活性物質、化粧品活性物質、食品ないし栄養添加物、染料又は顔料であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記中程度から高度の力は、剪断、キャビテーション、粉砕ないし磨砕及び/又は超音波の力であり、高圧ホモジナイザー、ジェット気流装置、ロータ−ステータコロイドミル、ボールミル、高剪断ミキサー又は超音波装置(各複数も含む)により印加されるものであり、前記使用される装置は、106〜1013W/m3 の範囲の力密度で稼動することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 前記水に不溶性又は難溶性ないし微可溶性の固体物質の溶解のために使用される溶媒は、親水性の液体、水と水若しくは親水性の液体に完全ないし部分的に混和可能な液体との混合物、或いは水に不混和性の液体であり、ここで前記固体物質の分散媒への最大溶解度は1質量%であり、
任意にこれらの二以上の混合物が使用されること、を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の方法。 - 工程a)において生成した固体物質溶液は、更に、1以上の更なる添加物及び分散安定化物質を含み、成分当たりの濃度は、重量基準で、1〜90%であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の方法。
- 前記分散安定化物質は、ポロキサマー、ポロキサミン、エトキシル化モノ−及びジグリセリド、エトキシル化脂質及び類脂質、エトキシル化脂肪アルコール及びアルキルフェノール、エトキシル化脂肪酸エステル、ポリグリセリンエーテル及びエステル、レシチン、脂肪酸若しくは脂肪アルコールと糖若しくは糖アルコールとのエステル及びエーテル、リン脂質及びスフィンゴ脂質、ステロール、これらのエステル又はエーテル並びにこれらの化合物の混合物の中から選択される化合物を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 前記分散安定化物質は、卵レシチン、大豆レシチン又は水素添加レシチン、これらの混合物或いは1又は2つのレシチンと1以上のリン脂質成分、コレステロール、パルミチン酸コレステロール、スチグマステロール又はその他のステロールとの混合物を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 前記安定剤は、ジアセチルホスフェート、ホスファチジルグリセロール、飽和若しくは不飽和脂肪酸、コール酸ナトリウム、ペプタイザー(Reptisatoren)又はアミノ酸を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 前記固体物質溶液は、1以上の増粘物質を含むことを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の方法。
- 前記固体物質溶液は、更に1以上の更なる添加物を含むことを特徴とする請求項5〜9の何れかに記載の方法。
- 工程b)における冷凍過程のため、冷凍されるべく生成される溶液のその部分の完全な冷凍(凍結)が、60秒未満内に行われることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の方法。
- 前記溶媒は、外相を形成する分散媒への分散より前に、工程b)において温度低下を通じて生じる固体の冷凍(凍結)したマトリックスから凍結乾燥によって除去されることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の方法。
- 前記乾燥は、減圧下に、適当な凍結乾燥装置で、168時間未満かけて穏やかに(schonend)ゆっくりと行われることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の方法。
- 溶媒又は複数の溶媒の除去の後に得られる固体マトリックスは、結晶性、部分結晶性又は非晶質性の固体物質を含み、重量基準で、50%未満の残存量の溶媒を含むことを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の方法。
- 溶媒の除去の後に得られる固体マトリックスは、分散媒に、分散体が得られるように、分散されることを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の方法。
- 前記分散媒として、水、水と水溶性液体との混合物、非水性媒体もしくは有機溶媒又は親油性液体であって、前記固体物質が難溶性ないし微可溶性か若しくは溶解しないもの、ここで前記固体物質の分散媒への最大溶解度は1質量%である、が使用されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 工程d)で生成した分散体は、また1以上の更なる添加物及び1以上の分散安定化物質を含み、成分当たりの濃度は、重量基準で、1〜90%であることを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載の方法。
- 前記分散安定化物質は、ポロキサマー、ポロキサミン、エトキシル化モノ−及びジグリセリド、エトキシル化脂質及び類脂質、エトキシル化脂肪アルコール及びアルキルフェノール、エトキシル化脂肪酸エステル、ポリグリセリンエーテル及びエステル、レシチン、脂肪酸若しくは脂肪アルコールと糖もしくは糖アルコールとのエステル及びエーテル、リン脂質及びスフィンゴ脂質、ステロール、これらのエステル又はエーテル並びにこれらの化合物の混合物から成るグループの中から選択される化合物を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記分散安定化物質は、卵レシチン、大豆レシチンもしくは水素添加レシチン、これらの混合物又は、1もしくは2つのレシチンとリン脂質成分、コレステロール、パルミチン酸コレステロール、スチグマステロールもしくはその他のステロールの1以上との混合物を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記安定剤は、ジアセチルホスフェート、ホスファチジルグリセロール、飽和若しくは不飽和脂肪酸、コール酸ナトリウム、ペプタイザー又はアミノ酸を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記分散体には、増粘物質が含まれることを特徴とする請求項1〜20の何れかに記載の方法。
- 前記分散体はさらに、糖又は糖アルコールを含むことを特徴とする請求項1〜21の何れかに記載の方法。
- 印加エネルギーは、高圧処理によって印加されることを特徴とする請求項1〜22の何れかに記載の方法。
- 高圧ホモジナイザーを使用する際、ホモジナイゼーション圧は、100barを超えることを特徴とする請求項1〜23の何れかに記載の方法。
- 冷凍したマトリックスの乾燥をしない場合、冷凍マトリックスが外相に冷凍状態で分散され、冷凍マトリックスの融解とこれに付随する未溶解固体物質粒子の遊離とが、印加される力の最初の印加(作用開始,Einwirken, impact)の瞬間に直ちに起こるように、力が、分散した依然として冷凍状態にあるマトリックスに作用することを特徴とする請求項1〜24の何れかに記載の方法。
- 高圧ホモジナイザーの使用において、平均PCS粒子径を1000nm未満にするため、ホモジナイゼーションサイクルの数は、10未満であることを特徴とする23又は24に記載の方法。
- 工程e)で得られる粒子懸濁液に含まれる粒子(複数)は、分離又は乾燥されることを特徴とする請求項1〜26の何れかに記載の方法。
- 得られた懸濁液又は前記懸濁液からの分離後に得られた粒子の、何れか一方又は両方は、更に、中間体又は最終産物にするために処理されることを特徴とする請求項1〜27の何れかに記載の方法。
- 得られた懸濁液又は前記懸濁液からの分離後に得られた粒子の、何れか一方又は両方は、更に糖ペレット上に適用することによって又はマトリックスペレットに導入ないし組込(Einarbeitung, incorporation)することによって処理されることを特徴とする請求項1〜28の何れかに記載の方法。
- 得られた懸濁液は、スプレー乾燥又は凍結乾燥されることを特徴とする請求項1〜26の何れかに記載の方法。
- 前記固体物質の工程e)での粉砕は、高圧ホモジナイゼーションによって行われ、同時に生じた固体物質粒子の表面改質が行われ、
e1)前記高圧ホモジナイゼーションが、固体形態の保護コロイド1(高分子電解質1)の存在下に行われ;
e2)必要回数のホモジナイゼーションサイクルを行うことによって所望粒子径の固体物質粒子を得た後、生じたナノ懸濁液に、保護コロイド1(高分子電解質1)に対して逆の電荷をもつ固体状態の第二の保護コロイド2(高分子電解質2)が、添加され;
e3)生じた懸濁液は、再度、細かく分割された均一、かつ安定なナノ懸濁液に達するまで、高圧ホモジナイズされ;
その後任意に
e4)得られた均一かつ安定なナノ懸濁液に含まれる粒子(複数)が、分離によって単離されること、
を特徴とする請求項1〜30の何れかに記載の方法。 - 高圧ホモジナイゼーションによって生成した固体物質ナノ粒子は薬剤物質ナノ結晶であると共に、該生成固体物質ナノ粒子は、表面改質及び安定化の目的で、少なくとも二つの高分子電解質層で被覆され、該高分子電解質層は分散媒のある所定のpH値で逆の電化をもつことを特徴とする請求項31に記載の方法。
- 前記固体物質ナノ粒子の表面改質は、分散媒のある所定のpH値でポリカチオンとして存在する少なくとも一つの第一の高分子電解質からなる少なくとも一つの第一の被膜、並びに分散媒のある所定のpH値でポリアニオンとして存在する高分子電解質の第二の被膜によってなされることを特徴とする請求項31又は32に記載の方法。
- 使用される高分子電解質は、ポリメタクリレート、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS)、ポリアクリル酸、アルギン酸、カルボキシメチルセルロース、デキストラン硫酸、リグニンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ポリビニルフォスホン酸、コンドロイチンスルホン酸、ゼラチンA、ゼラチンB、キトサン、硫酸プロタミン、ヒアルロン酸、ポリリジン酸、ポリ乳酸、カラゲナン、ペクチン、アラビアゴム、核酸、ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン及びポリビニルピリジン、並びにそれぞれの各種塩、その遊離塩基又は遊離酸であること、を特徴とする請求項31〜33の何れかに記載の方法。
- 生じた表面改質活性物質ナノ粒子のpH値4〜7かつ50μSの範囲内の電導率を有する水中で測定したゼータ電位は、5mV〜100mVの範囲内であり、ゼータ電位の絶対値のみが関連し、その(正負)符号には関連しないことを特徴とする請求項31〜34の何れかに記載の方法。
- 医薬品及び化粧料用途のための、或いは医薬品及び化粧料の製剤の製造のための、請求項1〜35の何れかに記載の方法により得られた粒子懸濁液又は前記粒子懸濁液から分離の後に得られた粒子の使用。
- 得られた懸濁液は、顆粒状物の液体(Granulierungsfluessigkeit)として使用され、粉砕工程により得られた粒状物は、任意に使用前に、錠剤状に押し固められることを特徴とする請求項36に記載の使用。
- 得られた粒子懸濁液又は粒子は、硬又は軟カプセルに詰めて使用されることを特徴とする請求項36又は37に記載の使用。
- 得られた粒子懸濁液又は粒子は、食品、繊維及び農業分野において使用されることを特徴とする請求項36〜38の何れかに記載の使用。
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