JP5080358B2 - アスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置 - Google Patents

アスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置 Download PDF

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Description

本発明は、舗装すべき道路の幅員に応じて伸縮可能なスクリードを備えたアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置に関するものである。
従来からこのようなスクリード装置としては、例えば、特許文献1に記載されているように、主スクリードの後面両側部に左右一対の第1伸縮スクリードを舗装幅員方向に伸縮自在に配設して第1油圧シリンダによりこれらの第1伸縮スクリードを主スクリードの後面側から路幅方向に伸縮させるようにし、さらに、左右一対の第1伸縮スクリードの後面側に左右一対の第2伸縮スクリードを同じく舗装幅員方向に伸縮自在に配設して第2油圧シリンダによりこれらの第2伸縮スクリードを第1伸縮スクリードの後面側から路幅方向に伸縮させるように構成したものが知られている。
このように構成したスクリード装置において、主スクリードに対する第1伸縮スクリードの伸縮機構は、主スクリードの後面における外側端部にブロック部材を取付け、このブロック部材の上部に油圧シリンダを舗装幅員方向に向けて挿通、固着すると共にブロック部材に対向する第1伸縮スクリードの前壁面を切除してこの第1伸縮スクリードの中空内部に上記油圧シリンダを配設してそのロッド先端を第1伸縮スクリードの外側壁の内面に連結する一方、該油圧シリンダの底部側を第1伸縮スクリードの内側壁に設けて挿通孔を通じて内側方に突出させ、さらに、第1伸縮スクリードの内外側壁の対向面間にガイドロッドを架設状態に固着してこのガイドロッドを上記ブロック部材の下部に摺動自在に挿通、支持させてなり、上記油圧シリンダのロッドを伸縮させることによってブロック部材に挿通、支持させているガイドロッドを介して第1伸縮スクリード舗装幅員方向に伸縮させるように構成している。
同様に、第2伸縮スクリードの伸縮機構も、第1伸縮スクリードの後面における外側端部にブロック部材を取付け、このブロック部材の上部に油圧シリンダを舗装幅員方向に向けて挿通、固着する一方、第2伸縮スクリードの内外側壁の対向面間にガイドロッドを架設状態に固着してこのガイドロッドを上記ブロック部材の下部に摺動自在に挿通、支持させてあり、上記油圧シリンダの作動によって第2伸縮スクリード舗装幅員方向に伸縮させるように構成している。
特許第2656210号公報
上記のように構成しているスクリード装置を備えたアスファルトフィニッシャによって舗装作業を行うには、まず、路面に対する上記第1、第2伸縮スクリードのアイロン部のアタック角を調整すると共に、これらの伸縮スクリードを舗装すべき路幅に応じて伸長させ、この状態にしてアスファルトフィニッシャから路面上にアスファルト合材を投入してアスファルトフィニッシャの後端下部に配設しているスクリュー羽根によってアスファルト合材を路面の幅方向に展延させ、アスファルトフィニッシャを走行させることによってこの展延したアスファルト合材を主スクリードと上記第1、第2伸縮スクリードとのアイロン部によって所定の厚さに舗装している。
この際、アスファルトフィニッシャの牽引力によってアスファルト合材を均す主スクリード及び第1、第伸縮スクリードのアイロン部に対し、アスファルト合材からの剪断抵抗力が作用し、この抵抗力によって主スクリードや第1、第2伸縮スクリードの下端部が上端部側を支点として後方に向かって捩れさせようとする捩回力を受ける。
主スクリードはその両側端部及び中央部を支持フレームによって強固に支持されているので、スクリード全体が捩れ剛性を有する構造となっているため、その下端部に上記捩回力が作用しても捩れ変形が生じる虞れはないが、第1、第2伸縮スクリードにおいては、その上部をブロック体に挿通、支持されたガイドロッドとこのガイドロッドの上方部に並設している油圧シリンダとを介して支持された構造となっているため、ブロック体の垂直下方に位置するスクリードの下端部に作用する捩回力に対しては比較的十分な捩れ剛性を発揮することができても、支持部であるブロック体から外側方に伸長しているスクリードの外側端部はその上端側が何ら支持されていない自由端部となっているため、この外側端部における下面に上記捩回力が作用すると、ブロック体部分を支点として該外側端部が捩れ変形をおこし、路面に対する第1、第2伸縮スクリードのアイロン部のアタック角が変動してその舗装面と主スクリードによって舗装される舗装面間に段差が発生し、路面を精度よく舗装することができなる事態が生じるといった問題点があった。
また、第1、第2伸縮スクリードは、それぞれ内部に水平方向に架設状態で装着しているガイドロッドを一個のブロック体に挿通、支持させた構造としているので、一個のブロック体のみでは支持が不安定となってガタツキが生じる虞れがあると共に、伸長するに従ってブロック体からの突出端がブロック体を支点として僅かに下方に傾動したり、或いはアスファルト合材を上方から押圧している反力によって上方に変動したりして、正確に舗装することが困難となるといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構造によって舗装時における伸縮スクリードの捩れ変形の発生を強固に阻止して、精度のよい舗装を可能にすると共に伸縮スクリードの伸縮動作を円滑且つ正確に行えるようにしたアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明のアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置は、請求項1に記載したように、アスファルトフィニッシャの後端部に主スクリードを配設し、この主スクリードの後方部にそれぞれ油圧シリンダによって作動する左右一対の伸縮スクリードを舗装幅員方向に伸縮自在に配設してなるスクリード装置において、上記伸縮スクリードにおける左右両側端に上方に向かって突設している内外側板間に、前後方向に間隔を存して互いに並行に配設したガイドパイプを固定してこのガイドパイプを主スクリードの支持フレームの外側支持板に舗装幅員方向に摺動自在に挿通、支持させていると共にこれらの前後ガイドパイプを伸縮スクリードにおける上記内側の側板から内側方に突出させてその突出パイプ部を上記主スクリードの支持フレームの内側支持板に摺動自在に挿通、支持させてあり、さらに、上記左右一対の伸縮スクリードにおける内外側板の対向面間に剛性部材を一体に固着してなる構造としている。
このように構成したスクリード装置において、請求項2に係る発明は、上記剛性部材を金属製の角パイプによって形成してあり、その長さ方向の両側端面を伸縮スクリードの内外側板の対向面における上端部に固着していると共にこの剛性部材の内部に油圧シリンダを収納可能に配設してその外底面を伸縮スクリードの内側の側板を貫通して主スクリードの支持フレームに固定、支持させる一方、そのピストンロッドの先端を伸縮スクリードにおける外側の側板に連結して、この油圧シリンダによって伸縮スクリードを舗装幅員方向に伸縮させるように構成している。
さらに、請求項3に係る発明は、主スクリードを支持している支持フレームは、主スクリードの左右両側端に上方に向かって突設している外側支持板と、これらの外側支持板間の中央部に配設している内側支持板とからなり、伸縮スクリードの内側の側板から突出している突出パイプ部を伸縮スクリードの最大伸長時においても、上記支持フレームにおける外側支持板と内側支持板に摺動自在に挿通、支持させた長さに形成していることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記主スクリードの後方部に配設した左右一対の伸縮スクリードを第1伸縮スクリードとし且つこれらの第1伸縮スクリードの作動用油圧シリンダを第1油圧シリンダとして、これらの第1伸縮スクリードの後方部にそれぞれ第2油圧シリンダによって作動する左右一対の第2伸縮スクリードを配設してあり、この第2伸縮スクリードにおける左右両側端に上方に向かって突設している内外側板間に互いに並行に配設したガイドパイプを固定していると共に、これらのガイドパイプを第1伸縮スクリードの外側の側板とこの外側の側板から内側に間隔を存してこの第1伸縮スクリードの剛性部材に固着している中間側板に摺動自在に挿通、支持させていることを特徴とする。
このように構成したスクリード装置において、請求項5に係る発明は、上記第2伸縮スクリードの内外側板間に固定しているガイドパイプは上下に一定間隔を存して互いに平行に配設されていると共に上記内外側板の対向面間に剛性部材を一体に固着していることを特徴とすることを特徴とする。
さらに、請求項6に係る発明は、上記第1伸縮スクリードと第2伸縮スクリードとの内外側板を、上側の側板部とこの上側の側板部に上下摺動自在に連結した下側の側板部とから形成し、上側の側板部に対して下側の側板部を調節ネジにより上下高さ調整可能に連結していること特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、第1伸縮スクリードの内外側板における外側側板の上側側板部の下部を内側方に向かって段状に屈折して第2伸縮スクリードの外側端面に固着しているサイドプレートの収納凹部に形成していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、主スクリードの後方部に左右対称にして舗装幅員方向に伸縮自在に配設してなる伸縮スクリードにおいて、これらの伸縮スクリードの両側端に上方に突設している内外側板間に、前後方向に間隔を存して互いに並行に配設したガイドパイプを固定してこのガイドパイプを主スクリードの支持フレームの外側支持板に舗装幅員方向に摺動自在に挿通、支持させていると共にこれらの前後ガイドパイプを内側の側板から延長方向に突出させてその突出パイプ部を上記主スクリードの支持フレームの内外支持板に摺動自在に挿通、支持させてあり、さらに、上記左右一対の伸縮スクリードにおける内外側板の対向面間に剛性部材を一体に固着しているので、この伸縮スクリードを主スクリードから外側方に伸長させてアスファルトフィニッシャを走行させながら路面に投入したアスファルト合材をそのアイロン部で均して舗装を行う際に、アスファルト合材からの抵抗力によって伸縮スクリードの下端部側を上端部側に対して後方に捩回させようとする捩りモーメントが発生するが、この捩回力(捩りモーメント)を上記前後一対のガイドパイプと剛性部材によって強固に受止させて伸縮スクリードに全体に亘って捩れ変形が生じるのを確実に防止することができ、簡単な構造によって伸縮スクリードのアイロン部のアタック角を一定に保持しながら精度のよい舗装を行うことができる。
さらに、上記アスファルト合材から受ける抵抗力によって最も捩れ変形し易い部分は伸縮スクリードの外側端部(自由端)であるが、この外側端部に設けている伸縮スクリードの外側の側板が上記捩回力によって上端部側に対して下端部が後方に捩れようとしても、その外側の側板の内側面に剛性部材の外側端が一体に固着していると共にこの剛性部材の内側端が主スクリードの支持フレームに支持されている伸縮スクリードの内側の側板に固着し且つ伸縮スクリードに一体に設けている前後一対のガイドパイプを主スクリードの支持フレームの内外支持板に両端支持状態で摺動自在に支持させているので、伸縮スクリードの外側端部である外側取付板が上記捩回力によって捩れ変形を行おうとしても、剛性部材によって強固に阻止することができ、さらに、前後一対のガイドパイプによって伸縮スクリードが妄動することなく安定した姿勢でもって正確に伸縮させることができる。
請求項2に係る発明によれば、上記剛性部材として断面二次モーメントの大きい角パイプを用いているので、この剛性部材によって内外側板を一体に連結してなる伸縮スクリード全体をこの角パイプによって捩れ変形や拗れ変形が生じる虞れのない剛性構造に形成することができるばかりでなく、この角パイプ内に主スクリードに対して伸縮スクリードを舗装幅員方向に伸縮させる油圧シリンダを収納可能に配設しているので、舗装作業時や作業中においても油圧シリンダに捩れ方向の外力や撓み方向の外力が作用することなく、常に、伸縮スクリードの伸縮方向に安定した状態で円滑に作動させることができ、長期の使用に供することができるものである。
また、請求項3に係る発明によれば、上記主スクリードを支持している支持フレームは、主スクリードの両側端から上方に突設している外側支持板と、これらの外側支持板間の中間部に配設している内側支持板とからなる一方、上記伸縮スクリードに取付けている前後一対のガイドパイプにおける伸縮スクリードの内側の側板から内側方に突出した突出パイプ部を、伸縮スクリードの最大伸長時においても、上記支持フレームにおける外側支持板と内側支持板に摺動自在に挿通、支持させた長さに形成しているので、伸縮スクリードを主スクリードの支持フレームに安定した状態で支持させながらガタツキや振れ等を殆ど生じさせることなく正確に且つ円滑に伸縮させることができ、路面を精度よく舗装することができる。
請求項4に係る発明は、上記主スクリードの後方部に配設した左右一対の伸縮スクリードを第1伸縮スクリードとし且つこれらの第1伸縮スクリードの作動用油圧シリンダを第1油圧シリンダとしては、これらの第1伸縮スクリードの後方部にそれぞれ第2油圧シリンダによって作動する左右一対の第2伸縮スクリードを配設してなる3段スクリード構造に構成したスクリード装置であり、上記第2伸縮スクリードの両側端に上方に向かって突設している内外側板間に互いに並行に配設したガイドパイプを固定していると共に、これらのガイドパイプを第1伸縮スクリードの外側の側板とこの外側側板から内側に間隔を存して第1伸縮スクリードの剛性部材に固着している中間側板に舗装幅員方向に摺動自在に挿通、支持させているので、この第2伸縮スクリードを第1伸縮スクリードの外側の側板から路幅方向に最大限、伸長させた状態においても、その2本のガイドパイプを常に第1伸縮スクリードの外側の側板と中間側板との内外2箇所によって支持された構造を保持して第2伸縮スクリード全体に亘って大きな捩れ剛性を発揮させることができ、舗装時に作用する上記捩回力によっても捩れ変形を生じさせることがないと共に第1伸縮スクリードと同様にこの第2伸縮スクリードも正確に伸縮させて精度のよい舗装を行うことができるものである。
さらに、請求項5に係る発明によれば、上記第2伸縮スクリードの内外側板間に固定しているガイドパイプは上下に一定間隔を存して互いに並行に配設されてあり、且つこれらの上下ガイドパイプを第1伸縮スクリードの外側の側板と中間側板とに舗装幅員方向に摺動自在に支持させていると共に上記内外側板の対向面間に剛性部材を一体に固着しているので、第2スクリードもこれらの上下ガイドパイプと剛性部材によって捩れ抵抗の大きい剛性を有するスクリードに形成することができる。
請求項6に係る発明によれば、上記第1伸縮スクリードと第2伸縮スクリードとの両側端から上方に突設している内外側板を、上側の側板部とこの上部取側板部に上下摺動自在に連結した下側の側板部とからなり、上側の側板部に対して下側の側板部を調節ネジにより上下高さ調整可能に連結しているので、上側取付板に装着しているガイドパイプや剛性部材に何ら邪魔されることなく、下部取付板を調節ネジによって昇降させて簡単且つ正確に舗装厚さを調整することができる。また、第1伸縮スクリードにおいて、上記剛性部材を、舗装時にアスファルト合材との摩擦力によって捩回力が大きく作用する上側の内外側板部間に固着しておくことにより、耐捩れ強度が増大して捩れ変形などが生じる虞れのない剛性の高いスクリードを構成することができる。
また、請求項7に係る発明によれば、第1伸縮スクリードを支持した内外側板における外側の側板の上側側板部の下部を内側方に向かって段状に屈折して第2伸縮スクリードの外側端面に固着しているサイドプレートの収納凹部に形成しているので、サイドプレートを装着したままアスファルトフィニッシャを輸送することができるのは勿論、このサイドプレートは、第1伸縮スクリードの両側取付板における外側の側板に設けた収納凹部に収納されるので、輸送中等においても外部から保護されて損傷等を受ける虞れをなくすることができる。
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1はその簡略斜視図、図2は図1におけるX−X線縦断側面図であり、これらの図において、1はアスファルトフィニッシャの幅(横幅)に略等しい幅を有する主スクリードで、この主スクリード1の後端面の左半部分と右半部分とにそれぞれの前端面を小間隔を存して対向させて第1伸縮スクリード2、2を配設している共に、この左右の第1伸縮スクリード2、2の後端面の左半部分と右半部分とにそれぞれの前端面を小間隔を存して対向させて第2伸縮スクリード3、3を配設している。即ち、主スクリード1の後方部に左右対称にしてそれぞれ第1伸縮スクリード2、2と第2伸縮スクリード3、3とを前後方向に順次重ね合わせた状態で配設している。
上記全てのスクリード、即ち、主スクリード1と第1伸縮スクリード2、2及び第2伸縮スクリード3、3は、金属板をそり状に折り曲げてなる舗装を行うためのアイロン部であるスクリードプレート1a、2a、3aをそれぞれの下端に備えてあり、主スクリード1は支持フレーム4の下端に上記スクリードプレート1aを固着、支持してなるものである。
この支持フレーム4は、下端部をスクリードプレート1aの両側端面にそれぞれ固着してスクリードプレート1aから上方に向かって突設している一定の縦幅と前後幅を有する外側支持板4a、4aと、これらの外側支持板4a、4aの後端面に両側端部を一体に固着している前面板4bと、この前面板4bの横幅方向の中央部に小間隔を存して後方に突設している左右一対の内側支持板4c、4cとからなり、上記両外側支持板4a、4aと左右一対の内側支持板4c、4cとの下端に上記主スクリード1を固着、支持させていると共にこれらの内外支持板4a、4cの上部における後半部を後方に向かって突出させてそれぞれ内外突出支持板部4a' 、4c' に形成している。なお、上記主スクリード1と第1、第2伸縮スクリード2、3において、路肩側を外側に、主スクリード1の横幅方向の中央側を内側としている。
そして、支持フレーム4の横幅方向の中央から左側に配設している一対の内外突出支持板部4a' 、4c' と、この左側の内外支持板部4a' 、4c' と対称的に配設している右側の一対の内外突出支持板部4a' 、4c' とに図3〜図5に示すように、上記左右の第1伸縮スクリード2、2を支持した前後一対のガイドパイプ5、5をそれぞれ舗装幅員方向に摺動自在に挿通、支持させている。
第1伸縮スクリード2、2の横幅は、主スクリード1の1/2の幅よりも僅かに短い幅寸法に形成されていると共に、これらの第1伸縮スクリード2は、下端部をスクリードプレート2aの内外両側端面にそれぞれ固着してスクリードプレート2aから上方に向かって突設している一定の縦幅と前後幅を有する内外側板7a、7bを設けてなり、これらの内外側板7a、7bは上側側板部7a1 、7b1 と、該上側側板部7a1 、7b1 に対して上下位置調整可能に連結した下側側板部7a2 、7b2 とに分割されていると共に、内側の側板7bを主スクリード1の支持フレーム4における内外支持板4a、4cの上記突出支持板部4a' 、4c' 間に介在させ、外側の側板7aを主スクリード1の支持フレーム4における外側支持板4aの突出支持板部4a' の外側に配設されている。
さらに、内外側板7a、7bにおける上側側板部7a1 、7b1 の上端部対向面間に、図4〜図6に示すように、前後方向に該パイプ径よりも大きい一定の間隔を存して互いに並行に配設した上記ガイドパイプ5、5を固定してこのガイドパイプ5、5を介して第1伸縮スクリード2を主スクリード1の支持フレーム4の内外支持板4a、4cに舗装幅員方向に伸縮移動可能に支持させている。
上記前後一対のガイドパイプ5、5は主スクリード1の横幅に等しいか僅かに短い長さに形成されてあり、その長さ方向の外側半部分を第1伸縮スクリード2における内外側板7a、7bの上側側板部7a1 、7b1 の上端部間に配設してその外側端を外側板7aの上側側板部7a1 に固着していると共に長さ方向の中間部を内側板7bの上側側板部7b1 に挿通した状態で固定して内外側板部7a1 、7b1 間のこのパイプ部分を主スクリード1の支持フレーム4の外側支持板4aにおける突出支持板部4a' の前後部に貫設したガイド孔4dに挿通、支持させてあり、さらに、上記内側の側板7bにおける上側側板部7b1 を貫通して内側方に突出した内側の長さ半部分からなる突出パイプ部5a、5aを上記支持フレーム4の外側支持板4aに対向している内側支持板4bにおける突出支持板部4c' の前後部に貫設したガイド孔4eに挿通、支持させている。
なお、右側の第1伸縮スクリード2に配設している前後一対のガイドパイプ5、5と、左側の第1伸縮スクリード2に配設している前後一対のガイドパイプ5、5とは、互いに同一軸心上で重なり合わないように、前後方向にパイプ径以上の間隔を存してずらしてあり、一方(図4、図5においては右側)の第1伸縮スクリード2の前後ガイドパイプ5、5における後側のガイドパイプ5の突出パイプ部5aを他方の第1伸縮スクリード2の前後ガイドパイプ5、5における突出パイプ部5a、5a間の空間部に介挿可能に構成している。この場合、他方の第1伸縮スクリード2の前後突出パイプ部5a、5aを支持した支持フレーム4における内側支持板4cに穿設した上記ガイド孔4e、,4e間に一方の第1伸縮スクリード2の後側突出パイプ部5aを挿脱自在に挿通させる挿通孔4fを設けていると共に、この一方の第1伸縮スクリード2の前側突出パイプ部5aを他方の第1伸縮スクリード2の前側突出パイプ部5aの前方側の空間部に対して進退させるように構成している。
また、一方の第1伸縮スクリード2の突出パイプ部5aを摺動自在に支持している支持フレーム4における内側支持板4cに、他方の第1伸縮スクリード2の突出パイプ部5aを挿脱自在に挿通させる前後挿通孔4f、4fを設けている。従って、一方の第1伸縮スクリード2が収縮すると、図3、図4に示すように、その突出パイプ部5a、5aが他方の第1伸縮スクリード2を支持した支持フレーム4における内外支持板4a、4c間内に挿入、収納され、他方の第1伸縮スクリード2が収縮すると、その突出パイプ部5a、5aが一方の第1伸縮スクリード2を支持した支持フレーム4における内外支持板4a、4c間内に挿通孔4fを通じて挿入、収納されてこれらの第1伸縮スクリード2の内外側板7a、7bの内側面がそれぞれ支持フレーム4における内外突出支持板部4a' 、4c' の外側面に当接又は近接位置に達した収縮状態になる一方、第1伸縮スクリード2を図5に示すように、外側方に最大限まで伸長させた状態においては、内側の側板7bの外側面がこの内側の側板7bと対向している支持フレーム4における外側突出支持板部4a' の内側面に当接又は近接すると共にこの第1伸縮スクリード2を支持している前後ガイドパイプ5、5における突出パイプ部5a、5aの内端部は他方の内側突出支持板部4c' に設けている疎通孔4fから離脱した状態で一方の内側突出支持板部4c' のガイド孔4d,、4eに挿通状態で支持されている。
上記左右一対の第1伸縮スクリード2、2の内外側板7a、7bにおける上側側板部7a1 、7b1 において、ガイドパイプ5の下方近傍部の対向面間に断面横長長方形の金属パイプからなる剛性部材6を介在させて、この剛性部材6の長さ方向の両側端面を上側側板部7a1、7b1 の対向面に固着することによりこの剛性部材6を介して内外の上側側板部7a1 、7b1 を一体に連結していると共に、第1伸縮スクリード2を伸縮させた時に、該剛性部材6を主スクリード1の支持フレーム4における外側支持板4aの突出支持板部4a' の下方に空間部を通じて第1伸縮スクリード2と一体に舗装幅員方向に移動させるように構成している。
第1伸縮スクリード2は第1油圧シリンダ8によって舗装幅員方向に伸縮させられるように構成している。即ち、この第1油圧シリンダ8はその長さ方向を支持フレーム4の横幅方向に水平に向けて上記剛性部材6内に収納可能に配設してあり、この第1油圧シリンダ8を上記剛性部材6の内側端面を固着させている第1伸縮スクリード2における内側側板7bを貫通させてそのシリンダ部の外底面を主スクリード1の支持フレーム4における内側突出支持板部4c' の下端部にピン結合等によって固定、支持させている一方、該第1油圧シリンダ8の伸縮ロッド8aの先端を第1伸縮スクリード2の外側の側板7aにおける上側側板部7a1 の内側面に連結して該第1油圧シリンダ8の伸縮ロッド8aを伸縮させることにより、支持フレーム4の内側突出支持板部4c' を支点として第1伸縮スクリード2を舗装幅員方向に伸縮させるように構成している。
この際、第1伸縮スクリード2を収縮させると、剛性部材6が油圧シリンダ8を被覆するようにして該剛性部材6内に油圧シリンダ8を挿入、収納させ、伸長させると、油圧シリンダ8のシリンダ部が剛性部材6から相対的に抜け出るようにして外部に露出させる。なお、この第1油圧シリンダ8の外底面側を第1伸縮スクリード2の外側の側板7aにおける上側側板部7a1 の内側面側に固定、支持させ、伸縮ロッド8aの先端を支持フレーム4における内側突出支持板部4c' に連結しておいてもよい。
第1伸縮スクリード2の上記内外側板7a、7bは上述したように、上側側板部7a1 、7b1と下側側板部7a2 、7b2 とに分割されてあり、上側側板部7a1 、7b1 の下部における下側側板部7a2 、7b2 との対向側面に縦長長方形状のガイド部材10、10を固着してこのガイド部材10を下側側板部7a2 、7b2 に設けている縦長孔11、11にそれぞれ上下摺動自在に嵌合させていると共に上側側板部7a1 、7b1 の上部対向側面側に調節ネジ12、12の上端部を支持させる一方、該調節ネジ12、12の下端部を下側側板部7a2 、7b2 の下端間に一体に設けている上記スクリードプレート2aの上面における内外両側部に連結している。具体的には、調節ネジ12は外部操作によって回転するネジ筒12a と、このネジ筒12a に螺合しているネジ棒12b とからなり、ネジ筒12a の上端部を上側側板部7a1 、7b1 に回転自在に支持させる一方、ネジ棒12b の下端をスクリードプレート2aの上面における内外両側部に固定して、ネジ筒12a の回転により第1伸縮スクリード2の上下高さ調整を行うように構成している。
さらに、外側の上側側板部7a1 の縦幅方向の中央部を第2伸縮スクリード3の外側面における下部に固着したサイドプレート14の厚みに略相当する幅だけ内側方に段状に屈折させて水平板部7cとこの水平板部7cの内側端から、上記下側側板部7a2 と連結した上側側板部7a1 の下部を下方に向かって直角に垂設してあり、段状に屈折した水平板部7cの下方空間部をサイドプレート14の収納凹部13に形成していると共にこの収納凹部13を有する上記上側側板部7a1 、7a1 の下部に上下に一定間隔を存して第2伸縮スクリード3に一体に固定している上下一対のガイドパイプ15、15のガイド孔16、16を穿設している。
また、上記第1伸縮スクリード2の内外上側側板部7a1 、7b1 の対向面間に固着している上記第1剛性部材8の長さ方向の中間部後面に、図6〜図8に示すように垂直ブラケット7dの上端部前端面を一体に固着し、この垂直ブラケット7dに上記ガイド孔16、16と同一中心線上に対向させて上下一対のガイド孔17、17を穿設してあり、これらの左右に対向する上側ガイド孔16、17と下側ガイド孔16、17に上記第2伸縮スクリード3の上下ガイドパイプ15、15をそれぞれ摺動自在に挿通、支持させている。
上記左右一対の第2伸縮スクリード3、3は、その横幅が第1伸縮スクリード2の横幅に略等しい寸法に形成されてあり、これらの第2伸縮スクリード3、3は、下端部をスクリードプレート3aの内外両側端面にそれぞれ固着してスクリードプレート3aから上方に向かって突設している一定の縦幅と前後幅を有する内外側板9a、9bを設けてなる。これらの内外側板9a、9bは第1伸縮スクリード2と同様に、上側側板部9a1 、9b1 と、該上側側板部9a1 、9b1 に対して上下位置調整可能に連結した下側側板部9a2 、9b2 とに分割されている。
さらに、内外側板9a、9bの上側側板部9a1 、9b1 の対向面間に上記上下一対のガイドパイプ15、15を固着してあり、図8に示すように、このガイドパイプ15、15を上述したように、第1伸縮スクリード2の上側側板部7a1 、7b1 と垂直ブラケット7dとに設けている上下ガイド孔16、17に摺動自在に挿通、支持させて、外側の側板9aを第1伸縮スクリード2の外側の側板7aの外面側面に重ね合わせた収縮状態から伸長時には外側方に移動させ、内側の側板9bを第1伸縮スクリード2の上記垂直ブラケット7dから内側方に離間した収縮状態から該垂直ブラケット7dの内側面に当接する最大伸長状態にまで移動可能に構成している。
この第2伸縮スクリード3の舗装幅員方向の伸縮動作は、上記第1伸縮スクリード2の垂直ブラケット7dに第2油圧シリンダ18の外底面を結合等によって固定し、この第2油圧シリンダ18の伸縮ロッド18a の先端を第2伸縮スクリード3の外側の側板9aに連結、固定してこの第2油圧シリンダ18の作動によって第2伸縮スクリード3を伸縮させるように構成している。また、図9にも示すように、この第2伸縮スクリード3の内外側板9a、9bにおける上側側板部9a1 、9b1 の対向面間に断面縦長長方形状の金属製剛性パイプからなる剛性部材19を介在させてこの剛性部材19の両側端を上側側板部9a1 、9b1 の対向面に固着している。なお、この剛性部材19は第1伸縮スクリード2の外側側板7aに設けている通孔7eに貫通させている。また、剛性部材19は矩形パイプに限らず、断面L字状の金属板であってもよい。
上記内外側板9a、9bは第1伸縮スクリード2の内外側板7a、7bと同様に、その上側側板部9a1 、9b1 の下部に縦長長方形状のガイド部材20、20を固着してこのガイド部材20を下側側板部9a2 、9b2 に設けている縦長孔21、21にそれぞれ上下摺動自在に嵌合させていると共に上側側板部9a1 、9b1 の上部対向側面側に調節ネジ22、22の上端部を支持させる一方、該調節ネジ22、22の下端部を下側側板部9a2 、9b2 の下端間に一体に設けている上記スクリードプレート3aの上面における内外両側部に連結している。具体的には、調節ネジ22は外部操作によって回転するネジ筒22a と、このネジ筒22a に螺合しているネジ棒22b
とからなり、ネジ筒22a の上端部を上側側板部9a1 、9b1 に回転自在に支持させる一方、ネジ棒22b の下端をスクリードプレート3aの上面における内外両側部に固定して、ネジ筒22a の回転により第2伸縮スクリード3の上下高さ調整を行うように構成している。
また、外側の両側板9a、9aにおける下側側板部9a2 、9a2 の下部外側面に舗装幅を設定する上記サイドプレート14、14の後端部を固着してあり、第2伸縮スクリード3、3を収縮させると、該サイドプレート14は第1伸縮スクリード2の外側の側板7aに設けている上記収納凹部13内に収納される。
以上のように構成したスクリード装置は、その主スクリード1の支持フレーム4をアスファルトフィニッシャ本体の両側面に上下回動自在に枢着されている左右アーム部材(図示せず)の先端に固定、支持されこのアーム部材を油圧シリンダによって上下方向に回動させることにより、スクリート装置全体をアスファルトフィニッシャ本体の後方で上下動させ、主スクリード1の高さ、即ち、舗装厚を調整するように構成している。また、第1、第2伸縮スクリード2、3は調節ネジ12、22を回動操作することにより、主スクリード1と同じ高さ、即ち、舗装厚となるように調整する。
舗装作業は、アスファルトフィニッシャ本体に搭載しているホッパ内のアスファルト合材をコンベア等を介して本体後方の路面に投下し、このアスファルト合材を路面の幅方向に拡げながら左右のサイドプレート14、14によって設定された舗装幅でもって、スクリード装置のスクリードプレート1a〜3aにより所定の厚さに舗装するものである。
スクリード装置は不使用時にはその主スクリード1の後方に配設している左右一対の第1伸縮スクリード2、2と第2伸縮スクリード3、3とをそれぞれ第1、第2油圧シリンダ8、18の伸縮ロッド8a、18a を収縮させることにより内側方に移行させて主スクリード1の後端面に順次重ね合わせ、左右のサイドプレート14、14を第1伸縮スクリード2、2の外側側板7a、7aに設けている段状の収納凹部13、13内に収納し、全体の幅をアスファルトフィニッシャ本体の幅に略等しくしている。
そして、舗装を行う際には、舗装すべき路面の幅に応じてスクリード装置の幅を調整するものであり、その調整は、第1、第2油圧シリンダ8、18を順次伸長させることによって第1、第2伸縮スクリード2、3を舗装幅員方向に延長させ、左右のサイドプレート14、14によって舗装幅員を設定する。
最小幅員の舗装を行う場合には、第1、第2油圧シリンダ8、18を完全に収縮させる。この際、第1油圧シリンダ8の伸縮ロッド8aを完全に収縮させると、図3、図4に示すように、左右の第1伸縮スクリード2、2の内外側板7a、7bが主スクリード1の支持フレーム4における左右の内外支持板4a、4cにそれぞれ重ね合わされると共に、前後一対のガイドパイプ5、5がこのガイドパイプ5、5を摺動自在に挿通している支持フレーム4における一方の内外支持板4a、4cに設けたガイド孔4d、4eを通じて内側方に摺動してその突出パイプ部5a、5aの先端を他方の内外支持板4a、4cにおける内側の支持板4cに設けている挿通孔4f内に突入し、該突出パイプ部5a、5aを他方の内外支持板4a、4c間の空間部に収納し且つ内外側板7a、7b間に固着している剛性部材6が第1伸縮スクリード2と一体に支持フレーム4の内外支持板4a、4b間に移動して、この剛性部材6内に支持フレーム4の内外支持板4a、4b間に配設している上記第1油圧シリンダ8のシリンダ部を被覆してその内部に収納した状態となる。
また、第2油圧シリンダ18を完全に収縮させると、図8の右側に図示されているように、第2伸縮スクリード3の内外側板9a、9b間に固着している上下一対のガイドパイプ15、15が第1伸縮スクリード2の外側側板7aと垂直ブラケット7dとに設けているガイド孔16、17を通じて内側方に摺動して第2伸縮スクリード3の外側板9aが第1伸縮スクリード2の外側側板7aの外側面に当接した重なり状態となる位置まで収縮し、且つ、第2伸縮スクリード3の外側側板9aに取付けているサイドプレート14を第1伸縮スクリード2の外側側板7aに設けている収納凹部13内に収納した状態となる。
次に、主スクリード1よりも幅広い舗装を行う場合には、まず、左右の第1油圧シリンダ8、8の伸縮ロッド8a、8aを伸長させて左右の第1伸縮スクリード2、2を伸長させると、第1油圧シリンダ8の伸縮ロッド8aが伸長するに従って、ガイドパイプ5、5が支持フレーム4の外側支持板4aに設けているガイド孔4dから外側方に突出し、図5に示すようにガイドパイプ5、5と一体の第1伸縮スクリード2を路幅方向に伸長させて最大限まで伸長させると、第1伸縮スクリード2と一体の剛性部材6が第1油圧シリンダ8のシリンダ部から抜け出し、且つ、ガイドパイプ5、5の突出パイプ部5a、5aを支持フレーム4における他方の左右一対の内外支持板4a、4c間から抜け出させてその先端部を一方の左右一対の内外支持板4a、4cにおける内側支持板4cに設けているガイド孔4dに支持させると共に第1伸縮スクリード2の内側の側板7bを上記外側支持板4aの内側面に当接させた状態となる。
この状態で舗装すると、左右の第1伸縮スクリード2、2が支持フレーム4の外側支持板4a、4aから外側方に大きく突出しているにもかかわらず、これらの第1伸縮スクリード2、2に設けている前後一対のガイドパイプ5、5が支持フレーム4の内外支持板4a、4c間に両端支持状態で支持されているから、路面上のアスファルト合材をアイロン部であるスクリードプレート2aによって一定厚みに均す際に発生するアスファルト合材からの剪断抵抗力或いは摩擦抵抗力によって第1伸縮スクリード2が上記ガイドパイプ5、5を支点として後方に捩回させようとする作用力を受けても、これらの前後一対のガイドパイプ5、5を介して支持フレーム4の内外支持板4a、4cにより強固に支持させて捩れ変形を生じさせる虞れはない。
さらに、第1伸縮スクリード2においては、その外側端部が内側端側よりも上記アスファルト合材からの抵抗力によって大きな捩回力を受けるが、内外側板7a、7bの対向面間には剛性部材6が一体に固着しているので、この剛性部材6によって上記捩回力を受止して第1伸縮スクリード2が捩れ変形することなく、安定した姿勢でもって正確な厚みに舗装することができる。
さらに幅広い舗装を行う場合には、上記第1伸縮スクリード2の伸長に引き続いて、第2油圧シリンダ18を伸長させることにより第2伸縮スクリード3を拡げる。この第2伸縮スクリード3の最大伸長量は、該第2伸縮スクリード3が第1伸縮スクリード2の外側端から略全体に亘って伸長することなく、その内側の側板9bが第1伸縮スクリード2の内外側板7a、7b間の中間部に設けている垂直ブラケット7dに当接するまでの突出量であり、従って、内外側板9a、9bの対向面間を一体に連結している上下一対のガイドパイプ15、15が常に、第1伸縮スクリード2の外側側板7aと上記垂直ブラケット7dとに設けているガイド孔16、17に両端支持状態に支持されて、舗装時におけるアスファルト合材からの抵抗力に対して強力な支持力を発揮し、第2伸縮スクリード3が捩れ変形することなく、上記第1伸縮スクリード2と共に正確な厚みに舗装することができる。なお、この第2伸縮スクリード3の場合には、上述したように、第1伸縮スクリード2からの最大伸長量が少ないので、上記剛性部材19を必ずしも設けておく必要はない。
本発明スクリード装置の簡略斜視図。 図1におけるX−X線縦断側面図。 第1伸縮スクリードを収縮させた状態の一部縦断簡略背面図。 その一部横断簡略平面図。 第1伸縮スクリードを伸長させた状態の一部縦断簡略背面図。 第1伸縮スクリードの上側側板部の一部切欠斜視図。 第1、第2伸縮スクリードの高さ調整機構部を示す一部縦断簡略断面図。 第2伸縮スクリードの伸縮作動を説明するための一部縦断簡略背面図。 第1伸縮スクリードの上側側板部の一部切欠斜視図。
符号の説明
1 主スクリード
2 第1伸縮スクリード
3 第2伸縮スクリード
4 支持フレーム
4a、4b 内外支持板
5 ガイドパイプ
6 剛性部材
7a、7b 内外側板
8 第1油圧シリンダ
13 収納凹部
14 サイドプレート
15 ガイドパイプ
18 第2油圧シリンダ

Claims (7)

  1. アスファルトフィニッシャの後端部に主スクリードを配設し、この主スクリードの後方部にそれぞれ油圧シリンダによって作動する左右一対の伸縮スクリードを舗装幅員方向に伸縮自在に配設してなるスクリード装置において、上記伸縮スクリードにおける左右両側端に上方に向かって突設している内外側板間に、前後方向に間隔を存して互いに並行に配設したガイドパイプを固定してこのガイドパイプを主スクリードの支持フレームの外側支持板に舗装幅員方向に摺動自在に挿通、支持させていると共にこれらの前後ガイドパイプを伸縮スクリードにおける上記内側の側板から内側方に突出させてその突出パイプ部を上記主スクリードの支持フレームの内側支持板に摺動自在に挿通、支持させてあり、さらに、上記左右一対の伸縮スクリードにおける内外側板の対向面間に剛性部材を一体に固着していることを特徴とするアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置。
  2. 剛性部材は金属製の角パイプからなり、その長さ方向の両側端面を伸縮スクリードの内外側板の対向面における上端部に固着していると共にこの剛性部材の内部に油圧シリンダを収納可能に配設してその外底面を伸縮スクリードの内側の側板を貫通して主スクリードの支持フレームに固定、支持させる一方、そのピストンロッドの先端を伸縮スクリードにおける外側の側板に連結して、この油圧シリンダによって伸縮スクリードを舗装幅員方向に伸縮させるように構成していることを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置。
  3. 主スクリードを支持している支持フレームは、主スクリードの左右両側端に上方に向かって突設している外側支持板と、これらの外側支持板間の中央部に配設している内側支持板とからなり、伸縮スクリードの内側の側板から突出している突出パイプ部を伸縮スクリードの最大伸長時においても、上記支持フレームにおける外側支持板と内側支持板に摺動自在に挿通、支持させた長さに形成していることを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置。
  4. 主スクリードの後方部に配設した左右一対の伸縮スクリードを第1伸縮スクリードとし且つこれらの第1伸縮スクリードの作動用油圧シリンダを第1油圧シリンダとして、これらの第1伸縮スクリードの後方部にそれぞれ第2油圧シリンダによって作動する左右一対の第2伸縮スクリードを配設してあり、この第2伸縮スクリードにおける左右両側端に上方に向かって突設している内外側板間に互いに並行に配設したガイドパイプを固定していると共に、これらのガイドパイプを第1伸縮スクリードの外側の側板とこの外側の側板から内側に間隔を存してこの第1伸縮スクリードの剛性部材に固着している中間側板に摺動自在に挿通、支持させていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置。
  5. 第2伸縮スクリードの内外側板間に固定しているガイドパイプは上下に一定間隔を存して互いに平行に配設されていると共に上記内外側板の対向面間に剛性部材を一体に固着していることを特徴とする請求項4に記載のアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置。
  6. 第1伸縮スクリードと第2伸縮スクリードとの内外側板は、上側の側板部とこの上側の側板部に上下摺動自在に連結した下側の側板部とからなり、上側の側板部に対して下側の側板部を調節ネジにより上下高さ調整可能に連結していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち、いずれか1項に記載のアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置。
  7. 第1伸縮スクリードの内外側板における外側側板の上側側板部の下部を内側方に向かって段状に屈折して第2伸縮スクリードの外側端面に固着しているサイドプレートの収納凹部に形成していることを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6に記載のアスファルトフィニッシャにおけるスクリード装置。
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