JP5080340B2 - 眼鏡レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、透明性に優れ、成形耐熱性が良好で、且つリプロ性能が高く熱履歴を有しても黄色化が少ない、色相に優れたポリカーボネート樹脂組成物を使用した眼鏡レンズに関する。
ポリカーボネート樹脂は高屈折率で透明性や耐衝撃性に優れた特性を有し、最近はレンズの素材、なかでも眼鏡レンズの素材として幅広く使用されている。ポリカーボネート樹脂製の眼鏡レンズは、従来のガラスレンズや注型重合による特許文献1に示されるようなプラスチックレンズ(以下注型レンズという)より薄くて、軽くて、衝撃強度が著しく高く、したがって安全で、かつ機能性が高いため、眼鏡レンズとして視力補正用レンズ、サングラスおよび保護眼鏡等に用いられるようになってきた。
ポリカーボネート組成物を用いて射出成形するときにはスプルー部,ランナー部及びゲート部などの製品屑等を再利用するため熱履歴が加わりレンズ自身が色相悪化(黄色化)するという欠点があった。加えて眼鏡レンズの成形法に、押出圧縮成形という特殊な成形法が用いられることがあり、射出圧縮成形に比べて眼鏡レンズ成形品に対して色相悪化傾向が見られ、黄変の少ない色相に優れるポリカーボネート樹脂組成物が求められている。
特許文献2では、ポリカーボネート樹脂に特定の紫外線吸収剤および離型剤を配合した樹脂組成物より形成された眼鏡レンズが示されているが、成形耐熱性やリプロ性能が十分ではなかった。
特開2001−288289号公報 特開2006−154783号公報
本発明の目的は、押出圧縮成形等のレンズ成形時の長期高温保持に耐えうる成形耐熱性を有し、製品屑等を再利用するために再押出し等の熱履歴を加えても色相の変化が小さいポリカーボネート樹脂製眼鏡レンズを提供することにある。
本発明者らは、前記目的を達成するため、ポリカーボネート樹脂に配合する熱安定剤、離型剤および紫外線吸収剤について鋭意研究した結果、殊に特定の熱安定剤を特定量で用いることで、成形性を阻害することなく、且つレンズの透明性を損なうことなく、成形時の熱による色相変化が改善されることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明によれば、
1.(1)ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、(2)ベンゾトリアゾール骨格を有する紫外線吸収剤0.10〜0.25重量部、(3)脂肪酸エステル系離型剤0.05〜0.5重量部、(4)リン系熱安定剤0.005〜0.1重量部および(5)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.01〜0.3重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物より成形された眼鏡レンズであって、ポリカーボネート樹脂組成物は、該ポリカーボネート樹脂組成物を二軸押出機で成形して得られたペレットを、単軸押出機にて再押出成形して得られたペレットの色相変化(ΔE)が2.5以下である、眼鏡レンズ、
ΔE={(ΔL) +(Δa) +(Δb) 1/2
「二軸押出機で成形して得られたペレット(バージンペレット)」の色相:L、a、b
「単軸押出機にて再押出成形して得られたペレット(リペレット)」の色相:L´、a´、b´
ΔL:L−L´
Δa:a−a´
Δb:b−b´
2.ベンゾトリアゾール骨格を有する紫外線吸収剤は、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールである前項1記載の眼鏡レンズ、
3.ベンゾトリアゾール骨格を有する紫外線吸収剤は、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]である前項1記載の眼鏡レンズ、
4.脂肪酸エステル系離型剤は、一価アルコール脂肪酸エステル化合物およびトリグリセリド化合物との混合物である前項1記載の眼鏡レンズ、
5.リン系熱安定剤は、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル骨格を有するリン系酸化防止剤である前項1記載の眼鏡レンズ、および
6.ヒンダードフェノール系酸化防止剤は、ペンタエリスリトール骨格を有するヒンダードフェノール系酸化防止剤である前項1記載の眼鏡レンズ、
が提供される。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いるポリカーボネート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られる芳香族ポリカーボネート樹脂である。ここで用いる二価フェノールの具体例としては、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−tert−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン等のビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等のビス(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルエーテル等のジヒドロキシアリールエーテル類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルフィド等のジヒドロキシジアリールスルフィド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルホキシド等のジヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフェニルスルホン等のジヒドロキシジアリールスルホン類等が挙げられる。これら二価フェノールは単独で用いても、二種以上併用してもよい。
前記二価フェノールのうち、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)を主たる二価フェノール成分とするのが好ましく、特に全二価フェノール成分中70モル%以上、特に80モル%以上がビスフェノールAであるものが好ましい。最も好ましいのは、二価フェノール成分が実質的にビスフェノールAである芳香族ポリカーボネート樹脂である。
ポリカーボネート樹脂を製造する基本的な手段を簡単に説明する。カーボネート前駆体としてホスゲンを用いる溶液法では、通常酸結合剤および有機溶媒の存在下に二価フェノール成分とホスゲンとの反応を行う。酸結合剤としては例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物またはピリジン等のアミン化合物が用いられる。有機溶媒としては例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が用いられる。また反応促進のために例えば第三級アミンや第四級アンモニウム塩等の触媒を用いることができ、分子量調節剤として例えばフェノールやp−tert−ブチルフェノールのようなアルキル置換フェノール等の末端停止剤を用いることが望ましい。反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数分〜5時間、反応中のpHは10以上に保つのが好ましい。
カーボネート前駆体として炭酸ジエステルを用いるエステル交換法(溶融法)は、不活性ガスの存在下に所定割合の二価フェノール成分と炭酸ジエステルとを加熱しながら撹拌し、生成するアルコールまたはフェノール類を留出させる方法である。反応温度は生成するアルコールまたはフェノール類の沸点等により異なるが、通常120〜350℃の範囲である。反応はその初期から減圧にして生成するアルコールまたはフェノール類を留出させながら反応させる。また反応を促進するために通常のエステル交換反応触媒を用いることができる。このエステル交換反応に用いる炭酸ジエステルとしては例えばジフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート等があげられ、特にジフェニルカーボネートが好ましい。
本発明で用いるポリカーボネート樹脂の分子量は、粘度平均分子量で表して17,000〜30,000が好ましく、20,000〜26,000が特に好ましい。眼鏡レンズは精密成形であり、金型の鏡面を正確に転写して規定の曲率、度数を付与することが重要であり、溶融流動性のよい低粘度の樹脂が望ましいが、あまりに低粘度過ぎるとポリカーボネート樹脂の特徴である衝撃強度が保持できない。ここで、ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(M)は、オストワルド粘度計を用いて塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηsp)を次式に挿入して求めたものである。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−40.83
c=0.7
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、ベンゾトリアゾール骨格を有する紫外線吸収剤が配合される。ベンゾトリアゾール骨格を有する紫外線吸収剤としては、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリアゾールフェニル)、2,2’−p−フェニレンビス(1,3−ベンゾオキサジン−4−オン)、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ−ルが挙げられ、これらを単独あるいは2種以上の混合物で用いることができる。
好ましくは、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジクミルフェニル)フェニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾ−ルであり、より好ましくは、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物において、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.10〜0.25重量部であり、好ましくは0.12〜0.23重量部であり、より好ましくは0.15〜0.20重量部である。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の配合量が0.25重量部を超えると成形時に紫外線吸収剤が昇華し、眼鏡レンズの曇価(ヘイズ)が増大したり、色相の悪化を招く。また、紫外線吸収剤の配合量が0.10重量部未満であると紫外線吸収性能が不充分である。
本発明の樹脂組成物には、その特性を損なわない範囲でベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤以外のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、環状イミノエステル系紫外線吸収剤およびシアノアクリレート系紫外線吸収剤などを配合することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には溶融成形時において眼鏡レンズの樹脂成形品の金型からの離型性を向上させるために、脂肪酸エステル系離型剤が配合される。
脂肪酸エステル系離型剤としては、炭素原子数1〜20の一価アルコールと炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸とのエステル及び炭素原子数1〜25の多価アルコールと炭素原子数10〜30の飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種の離型剤が使用されることが好ましい。
具体的に一価アルコールと飽和脂肪酸とのエステルとしては、ステアリルステアレート、パルミチルパルミテート、ブチルステアレート、メチルラウレート、イソプロピルパルミテート等が挙げられ、なかでもステアリルステアレートが好ましい。
具体的に多価アルコールと飽和脂肪酸との部分エステルまたは全エステルとしては、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸ジグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸モノソルビテート、ベヘニン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラペラルゴネート、プロピレングリコールモノステアレート、ビフェニルビフェネ−ト、ソルビタンモノステアレート、2−エチルヘキシルステアレート、ジペンタエリスリトールヘキサステアレート等のジペンタエリスルトールの全エステルまたは部分エステル等が挙げられる。
これらの離型剤は1種または2種以上が使用される。特に、一価アルコール脂肪酸エステル化合物およびトリグリセリド化合物との混合物が好ましく使用される。
上記脂肪酸エステルのなかでも、ステアリン酸モノグリセリド、ステアリン酸トリグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ステアリン酸トリグリセリドとステアリルステアレートとの混合物が好ましく用いられる。特にステアリン酸トリグリセリドとステアリルステアレートとの混合物が好ましく用いられる。
離型剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、0.05〜0.50重量部であり、より好ましくは0.08〜0.40重量部、特に好ましくは0.10〜0.30重量部である。配合量が0.05重量部より少ない場合には、良好な離型性が得られず、0.50重量部を超えると眼鏡レンズの変色が悪化する。
離型剤は、当該業者で知られるその他の離型剤とも併用可能であるが、併用した場合でも脂肪酸エステル系離型剤の含有量は0.05〜0.50重量部であり、離型剤の主成分であることが好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、リン系熱安定剤が配合されている。リン系熱安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル等が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリブチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリメチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ジフェニルモノオルソキセニルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホスフェート、ジイソプロピルホスフェート、ベンゼンホスホン酸ジメチル、ベンゼンホスホン酸ジエチル、ベンゼンホスホン酸ジプロピル、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイト等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用することができる。なかでも、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル骨格を有するリン系熱安定剤が好ましく使用される。
好ましくは、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイトが使用され、特に好ましくはテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトが使用される。
これらリン系熱安定剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.005〜0.1重量部であり、より好ましくは0.008〜0.08重量部、特に好ましくは0.01〜0.05重量部である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が配合されている。ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えばトリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートおよび3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカンなどが挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用することができる。なかでも、ペンタエリスリトール骨格を有するヒンダードフェノール系酸化防止剤が好ましく使用される。特に、ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好ましい。
これらヒンダードフェノール系酸化防止剤の配合量は、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.01〜0.3重量部であり、より好ましくは0.02〜0.25重量部、特に好ましくは0.03〜0.2重量部である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物中には、眼鏡レンズに成形した場合、ポリカーボネート樹脂や紫外線吸収剤に基づくレンズの黄色味を打ち消すためにブルーイング剤を配合することができる。ブルーイング剤としてはポリカーボネート樹脂に使用されるものであれば、特に支障なく使用することができる。一般的にはアントラキノン系染料が入手容易であり好ましい。
具体的なブルーイング剤としては、例えば一般名Solvent Violet13[CA.No(カラーインデックスNo)60725;商標名 バイエル社製「マクロレックスバイオレットB」、三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーG」、住友化学工業(株)製「スミプラストバイオレットB」]、一般名Solvent Violet31[CA.No 68210;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンバイオレットD」]、一般名Solvent Violet33[CA.No 60725;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーJ」]、一般名Solvent Blue94[CA.No 61500;商標名 三菱化学(株)製「ダイアレジンブルーN」]、一般名SolventViolet36[CA.No 68210;商標名 バイエル社製「マクロレックスバイオレット3R」]、一般名Solvent Blue97[商標名バイエル社製「マクロレックスブルーRR」]および一般名SolventBlue45[CA.No 61110;商標名 サンド社製「テトラゾールブルーRLS」]が代表例として挙げられる。これらブルーイング剤は通常0.3〜1.2ppmの濃度でポリカーボネート樹脂中に配合される。あまりに多量のブルーイング剤を配合するとブルーイング剤の吸収が強くなり、視感透過率が低下してくすんだレンズとなる。特に視力補正用眼鏡レンズの場合、厚肉部と薄肉部がありレンズの厚みの変化が大きいので、ブルーイング剤の吸収が強いと、レンズの中央部と外周部に肉厚差による色相差が生じ、外観が著しく劣るレンズとなる。
本発明のポリカーボネート樹脂には、さらに本発明の目的を損なわない範囲で、他の熱安定剤、帯電防止剤、難燃剤、熱線遮蔽剤、蛍光増白剤、顔料、光拡散剤、強化充填剤、他の樹脂やエラストマー等を配合することができる。
硫黄系熱安定剤としては、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステアリルチオプロピオネート)、ジラウリル−3、3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3、3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3、3’−チオジプロピオネート等が挙げられ、なかでもペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネート)、ジラウリル−3、3’−チオジプロピオネート、ジミリスチル−3、3’−チオジプロピオネートが好ましい。特に好ましくはペンタエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)である。該チオエーテル系化合物は住友化学工業(株)からスミライザーTP−D(商品名)およびスミライザーTPM(商品名)等として市販されており、容易に利用できる。
ポリカーボネート樹脂中の硫黄系熱安定剤の含有量としては、ポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.001〜0.2重量部が好ましい。
本発明の眼鏡レンズの成形用材料として使用されるポリカーボネート樹脂組成物は、該ポリカーボネート樹脂組成物を二軸押出機で成形して得られたペレットを、単軸押出機にて再押出成形して得られたペレットの色相変化(ΔE)が2.5以下であることが好ましい。各ペレットの色相(L、a、b)値はJIS K−7105に従って、C光源反射法で測定され、色相変化(ΔE)は下記式により求められる。
ΔE={(ΔL)+(Δa)+(Δb)1/2
「二軸押出機で成形して得られたペレット(バージンペレット)」の色相:L、a、b
「単軸押出機にて再押出成形して得られたペレット(リペレット)」の色相:L´、a´、b´
ΔL:L−L´
Δa:a−a´
Δb:b−b´
本発明でいう眼鏡レンズとは、特に限定されるものではなく、成形の時点でレンズの凸面および凹面共にガラスモールド面の転写によって光学的に仕上げ、所望の度数にあわせて成形されるフィニッシュレンズと凸面のみフィニッシュレンズと同様に光学的に仕上げられ、後に受注等による所望の度数に合わせて凹面側を光学的に仕上げるセミフィニッシュレンズの両者を指す。セミフィニッシュレンズは、必要な凹面加工に合わせて、カーブジェネレータもしくはNC制御されたバイト等によって研削もしくは切削され、必要に応じて平滑処理(ファイニング)が施され、この切削もしくは研削、平滑化(ファイニング)された面を、研磨剤および研磨布を介在させた研磨皿や柔軟性を有する研磨工具等を用いて研磨加工し、鏡面化させ光学的に仕上げ、その後、フィニッシュレンズも研磨されたセミフィニッシュレンズも、洗浄し、傷や異物などの検査を行い、さらに、レンズに所望に応じた色を付ける染色工程、プラスチックレンズのキズ付易さをカバーするための硬化膜を形成するハードコート処理工程、レンズの表面反射を低減し透過率を向上させる反射防止膜の成膜工程などを行って完成品として出荷され、各ユーザーで使用されるものが一般的である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物から得られる眼鏡レンズは、優れた耐衝撃性、透明性、紫外線遮断性能を維持したまま、熱履歴を有しても黄色化がほとんどなくリプロ性が高く、成形耐熱性に優れているので、その奏する工業的効果は格別なものである。
以下、本発明について実施例によって更に詳しく説明する。なお部は重量部であり、評価は下記の方法で実施した。
(1)色相(リプロ性)の評価:各実施例で得たバージンペレットとリペレットをJIS K−7105に従って、色相(L、a、b)を日本電色社製SE−2000を用いてC光源反射法で測定し、次式により色差ΔEを求めた。ΔEが小さいほどリプロ性が優れることを示す。
ΔE={(ΔL)+(Δa)+(Δb)1/2
「バージンペレット」の色相:L、a、b
「リペレット」の色相:L’、a’、b’
ΔL:L−L’
Δa:a−a’
Δb:b−b’
(2)YI(黄色度)の評価:各実施例で得たバージンペレットを用いて、350℃にて可塑化溶融されたバージンペレットを温度200℃に設定された金型に注入し、約1700psiの圧力下にて室温23℃で約10分間冷却する押出圧縮成形法にて、直径80mm、淵の厚さ9mm、度数−2.0の眼鏡レンズ成形品を作成した。得られた眼鏡レンズ成形品のYI(黄色度)をグレータマクベス社製Color−Eye7000Aを用いてC光源、視野角2°、透過法で測定した。
[実施例1]
常法によりビスフェノールAとホスゲンを界面重合法で重合して得た粘度平均分子量23,900のポリカーボネート樹脂粉末100部に、紫外線吸収剤として2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール0.20部、離型剤としてステアリン酸トリグリセリドとステアリルステアレートの混合物(理研ビタミン社製リケマールSL900(商品名))0.25部、下記リン系熱安定剤(A−3)0.01部、下記ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A−1)0.10部およびブルーイング剤として下記式(B)で示される化合物を0.6ppmを添加し、タンブラーにて充分混合した後に、30mmΦベント式二軸押出成形機により260〜280℃でペレット化した(バージンペレット)。さらにリペレットによる色相変化を観察するために、バージンペレットを30mmΦベント式単軸押出成形機にて260〜280℃で連続して2回のペレット化を実施しリペレットを得た。これらのバージンペレットとリペレットを上記評価方法に従って評価した。その評価結果を表1に示した。
Figure 0005080340
[実施例2、比較例1〜2]
ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A−1)の配合量を表1記載の量使用する以外は、実施例1と同様の操作を行った。その評価結果を表1に示した。
[実施例3]
常法によりビスフェノールAとホスゲンを界面重合法で重合して得た粘度平均分子量22,400のポリカーボネート樹脂粉末100部に、紫外線吸収剤として2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]0.18部、離型剤としてステアリン酸トリグリセリドとステアリルステアレートの混合物(理研ビタミン社製リケマールSL900(商品名))0.25部、下記リン系熱安定剤(A−3)0.01部、下記リン系熱安定剤(A−4)0.02部、下記ヒンダードフェノール系熱安定剤(A−1)0.10部および上記式(B)で示されるブルーイング剤0.4ppmを添加し、タンブラーにて充分混合した後に、30mmΦベント式二軸押出成形機により260〜280℃でペレット化した(バージンペレット)。さらにリペレットによる色相変化を観察するために、バージンペレットを30mmΦベント式単軸押出成形機にて260〜280℃で連続して2回のペレット化を実施しリペレットを得た。これらバージンペレットとリペレットを上記評価方法に従って評価した。その評価結果を表1に示した。
[実施例4、比較例3〜4]
ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A−1)の配合量を表1記載の量使用する以外は、実施例3と同様の操作を行った。その評価結果を表1に示した。
[実施例5]
常法によりビスフェノールAとホスゲンを界面重合法で重合して得た粘度平均分子量25,100のポリカーボネート樹脂粉末100部に、紫外線吸収剤として2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール0.20部、離型剤としてグリセリンモノステアレート(理研ビタミン社製リケマールS100A(商品名))0.05部、下記ヒンダードフェノール系熱安定剤(A−1)0.03部、下記ヒンダードフェノール系安定剤(A−2)0.01部、下記リン系熱安定剤(A−4)0.01部、上記式(B)で示されるブルーイング剤0.8ppmを添加し、タンブラーにて充分混合した後に、30mmΦベント式二軸押出成形機により280℃でペレット化した(バージンペレット)。さらにリペレットによる色相変化を観察するために、バージンペレットを30mmΦベント式単軸押出成形機にて280℃で連続して2回のペレット化を実施しリペレットを得た。これらバージンペレットとリペレットを上記評価方法に従って評価した。その評価結果を表1に示した。
[実施例6〜7、比較例5〜6]
ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A−1)およびヒンダードフェノール系酸化防止剤(A−2)の配合量を表1記載の量使用する以外は、実施例5と同様の操作を行った。その評価結果を表1に示した。
なお、表1記載の各記号は下記の化合物を示す。
PC−1;ビスフェノールAとホスゲンを界面重合法で重合して得た粘度平均分子量23,900のポリカーボネート樹脂粉末
PC−2;ビスフェノールAとホスゲンを界面重合法で重合して得た粘度平均分子量22,400のポリカーボネート樹脂粉末
PC−3;ビスフェノールAとホスゲンを界面重合法で重合して得た粘度平均分子量25,100のポリカーボネート樹脂粉末
UV−1;2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール
UV−2;2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]
A−1;ペンタエリスリトール−テトラキス(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)
A−2;オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート
A−3;トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト
A−4;以下のa−1成分、a−2成分およびa−3成分の71:15:14(重量比)の混合物
a−1成分:テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,3’−ビフェニレンジホスホナイト、およびテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−3,3’−ビフェニレンジホスホナイトの100:50:10(重量比)混合物
a−2成分:ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−フェニルホスホナイトおよびビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−3−フェニル−フェニルホスホナイトの5:3(重量比)混合物
a−3成分:トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト
Figure 0005080340
[実施例8〜9、比較例7]
上記実施例1、実施例2及び比較例1で得られたバージンペレットを、成形機NISSEI ES4000を用いて、直径70mm,淵の厚さ3mm,度数−1.2の眼鏡レンズ成形品を成形した。成形条件は、310℃にて可塑化溶融されたバージンペレットを温度130℃設定された金型に注入し、プレスストローク3.2mmにて射出プレス成形を行った。そのときのサイクル時間は240秒で行った。金型は眼鏡レンズ成形品を1度の射出プレスで6個作ることができるものを用いた。
得られた眼鏡レンズ成形品をそれぞれ粉砕し、上記実施例1、実施例2及び比較例1で得られたバージンペレット80部に眼鏡レンズ成形品の粉砕品をそれぞれ20部添加した。この混合物を用いて同条件にて射出プレス成形を行った。
バージンペレットを使用して得られた眼鏡レンズ成形品および混合物を使用して得られた眼鏡レンズ成形品のYI(黄色度)を測定した結果を表2に示した。YI(黄色度)はグレータマクベス社製Color−Eye7000Aを用いてC光源、視野角2°、透過法で測定した。
Figure 0005080340

Claims (6)

  1. (1)ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、(2)ベンゾトリアゾール骨格を有する紫外線吸収剤0.10〜0.25重量部、(3)脂肪酸エステル系離型剤0.05〜0.5重量部、(4)リン系熱安定剤0.005〜0.1重量部および(5)ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.01〜0.3重量部を含有するポリカーボネート樹脂組成物より成形された眼鏡レンズであって、ポリカーボネート樹脂組成物は、該ポリカーボネート樹脂組成物を二軸押出機で成形して得られたペレットを、単軸押出機にて再押出成形して得られたペレットの色相変化(ΔE)が2.5以下である、眼鏡レンズ。
    ΔE={(ΔL) +(Δa) +(Δb) 1/2
    「二軸押出機で成形して得られたペレット(バージンペレット)」の色相:L、a、b
    「単軸押出機にて再押出成形して得られたペレット(リペレット)」の色相:L´、a´、b´
    ΔL:L−L´
    Δa:a−a´
    Δb:b−b´
  2. ベンゾトリアゾール骨格を有する紫外線吸収剤は、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールである請求項1記載の眼鏡レンズ。
  3. ベンゾトリアゾール骨格を有する紫外線吸収剤は、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]である請求項1記載の眼鏡レンズ。
  4. 脂肪酸エステル系離型剤は、一価アルコール脂肪酸エステル化合物およびトリグリセリド化合物との混合物である請求項1記載の眼鏡レンズ。
  5. リン系熱安定剤は、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル骨格を有するリン系熱安定剤である請求項1記載の眼鏡レンズ。
  6. ヒンダードフェノール系酸化防止剤は、ペンタエリスリトール骨格を有するヒンダードフェノール系酸化防止剤である請求項1記載の眼鏡レンズ。
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