JP5077646B2 - 半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の動作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体記憶装置及び半導体記憶装置の動作方法に関し、特にPRAM、及び、ReRAM、及び、固体電解質素子を応用した半導体記憶装置、及び動作方法に関する。
近年、1ビットの情報を記憶素子の抵抗を変化させて記憶する新しい不揮発性半導体メモリの研究開発が活発に行われている。
例えば、カルコゲナイド合金等の相変化素子を記憶素子に用いたPRAM(Phase change RAM)がある。これは、相変化素子に電流を流し、そのジュール熱による加熱方法(あるいは、冷却方法)によって相変化素子の抵抗値が変化する性質を利用している。また、ペロブスカイト酸化物等の金属酸化物抵抗変化素子を記憶素子に用いたReRAM(Resistive RAM)は、記憶素子への印加電圧、あるいは電流を制御することによってその抵抗値が変化する性質を利用している。さらに、固体電解質素子を記憶素子として不揮発性メモリに応用する研究開発も行われている。
これらの記憶素子に蓄えられた記憶情報のリード動作は、その抵抗値を検出することで行われる点で共通している。この読み出し方法を適用している最も典型的な例として磁気抵抗素子を利用したMRAM(Magnetic RAM)がある。MRAMの一般的な読み出し方法は、予め規定のデータがプログラムされた参照セルをメモリアレイに設け、選択状態のメモリセルの抵抗値と参照セルの抵抗値の大小を比較する方法である。参照セルの抵抗値は、メモリセルが取りうる高抵抗値と低抵抗値の中間の抵抗値に設定されていなければならない。より具体的には、データ「0」がプログラムされている参照セルと、データ「1」がプログラムされている参照セルを用意し、これら2つの参照セルに流れる平均電流値とメモリセルに流れる電流値とを比較してリード動作が実行される。
先述のPRAMやReRAMに用いられる記憶素子は、磁気抵抗素子と同じように相転移素子である。いずれの素子も、データ「0」に対応付けられる抵抗値と、データ「1」に対応付けられる抵抗値の2値を取ることができる。従って、PRAMやReRAMにおける読み出し方法は、MRAMの読み出し方法をそのまま適用することが可能である。
これらの抵抗変化型半導体メモリは、高速動作が可能な不揮発メモリを実現できる可能性があり、既存のストレージ(ROM)とメインメモリ(RAM)とを統合する代替メモリとして期待されている。しかし、抵抗値の変化を検出する特有の読み出し原理のため、既存のメモリデバイスと入出力互換性を満足させるには回路的に解決すべき問題点が存在する。
例えば、一般的な高速SRAMのアクセス時間は10nsであり、読み出し動作に与えられる時間はわずか数nsである。また、高速なアクセスが可能なバーストモードが用意されているDRAMでも、読み出し動作に与えられる時間は10ns以下が望ましい。これらの高速な揮発性RAMを、抵抗変化素子を用いた不揮発性メモリで置き換えようとする場合、上記と同様の読み出し時間で動作する必要がある。しかし、抵抗変化素子を用いた半導体メモリにおいて、その読み出し速度はおよそ20ns程度に制限されている。この主な原因は、数10μAのセル電流(センス電流)で非常に大きなビット線寄生容量を充電する必要があるため、センス電圧のスルーレートが遅く、そのセットリング時間を10ns以下にすることが難しいからである。また、センスアンプもわずかなセンス電流Isの差を検出するため、その差を電圧に変換する負荷インピーダンスが大きく、高速な読み出し動作を制限する要因となる。
図1は、非特許文献1に記載のセンスアンプ回路の構成を示す概略回路図である。参照セルは、データ“0”を予めプログラムされたMTJ(R0)を有する参照セル(メモリセル)112bと、データ“1”を予めプログラムされたMTJ(R1)を有する参照セル(メモリセル)112aとにより形成されている。トランジスタM1及びM2のゲート端子にはバイアス電圧Vbが印加されている。トランジスタM1のソース端子は、参照セル112bのビット線が接続される。トランジスタM2のソース端子は、選択セル111のビット線にデコーダ107を介して接続される。トランジスタM1及びM2によって、選択セル111のビット線及び参照セル112bのビット線は、共に電圧Vcにクランプされる。トランジスタM3及びM4は、カレントミラー回路であり、参照セルを流れる参照電流Irefとセンス電流Isの負荷回路である。本図では、2つのセンスアンプ回路が記載されており、トランジスタM1のソース端子とM1’のソース端子は短絡され、さらに、M1のドレイン端子とM1’のドレイン端子も短絡されている。これにより、参照電流Irefは、データ“0”に対応するセンス電流Is(0)と、データ“1”に対応するセンス電流Is(1)の中間の電流値となる。トランジスタM3及びM4から構成されるカレントミラー回路は、参照電流IrefをトランジスタM4のドレイン電流として供給しようとする。実際にはトランジスタM4のドレイン電流はセンス電流Isが流れるため、トランジスタM4のドレイン電圧(センス電圧Vs)は、M3のドレイン電圧(参照電圧Vref)よりも大きく異なる電圧値を取ることになる。しかし、トランジスタM3とM4の負荷としてのインピーダンスはM4の方がはるかに大きく、このミスマッチによって応答が異なる。その様子を示したのが図2である。
図2は、非特許文献1に記載の読出し動作に関するタイミングチャートである。(a)はデコード・イネーブル信号XDENR、(b)はセンスイネーブル信号SE、(c)はセンス電圧Vs(“1”の場合と“0”の場合)及び参照電圧Vref、(d)はクランプ電圧Vc、(e)は読み出し出力である。横軸は、読み出し動作の時間経過を示す。図2(c)に示されるように、センス電圧Vsの応答時間(t0〜t1)は参照電圧Vrefの応答時間(t0〜tR)よりも長くなる。したがって、センス電圧Vsと参照電圧Vrefの大小を比較する電圧比較器123の動作タイミング((b)SE)は、センス電圧Vsが十分セットリングする時間(t1)まで待つ必要がある。結果的に、記憶データを読み出すのに20ns以上かかってしまう。
以上説明したように、抵抗変化素子を利用した半導体メモリにおいて、10ns以下の高速な読み出し動作を実現するのは容易ではない。更なる回路的工夫等により10ns以下の高速な読み出し動作を可能とする技術が求められる。読み出しの信頼性を損ねることなく高速に記憶データを読み出すことが可能な技術が望まれる。
C.Arndt,et al,"A 16−Mb MRAM Featuring Bootstrapped Write Drivers",IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS,VOL.40,NO.4,APRIL 2005,p902−908
本発明の目的は、読み出し動作の信頼性を損ねることなく、他の不揮発性メモリと同等以上の高速な読み出し動作を実行可能な不揮発性の半導体記憶装置、及び、半導体記憶装置の動作方法を提供することである。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記課題を解決するために、本発明の半導体記憶装置は、相変化素子、金属酸化物抵抗素子、及び、固体電解質素子のいずれかを有する複数のメモリセル(11)及び参照セル(12)を含むメモリアレイ(2)と、複数のメモリセル(11)のうちから選択された選択セル(11)のデータを読み出す読み出し回路(9)とを具備する。読み出し回路(9)は、選択セル(11)に流れるセンス電流(Is)をセンス電圧(Vs)に変換する第1電流電圧変換部(21)と、参照セル(12)に流れる参照電流(Iref)を参照電圧(Vref)に変換する第2電流電圧変換部(21)と、センス電圧(Vs)及び参照電圧(Vref)とを共に所定の時間以内に定常状態へ到達させるブースター回路(22)と、定常状態に到達したセンス電圧(Vs)と参照電圧(Vref)の大小を比較する電圧比較部(23)とを備える。
上記の半導体記憶装置において、読出し回路(9)は、第1電流電圧変換部(21)の出力端子と、第2電流電圧変換部(21)の出力端子とを電気的に開放或いは短絡するスイッチ部(S1)を更に備える。
上記の半導体記憶装置において、スイッチ部(S1)は、読み出し動作開始時(t0)において短絡状態であり、センス動作開始時(t1)において開放状態である。電圧比較部(23)は、スイッチ部(S1)が開放状態になった後に動作する。
上記の半導体記憶装置において、ブースター回路(22)は、前スイッチ部(S1)が読み出し動作開始時の短絡状態において、センス電圧(Vs)及び参照電圧(Vref)が動作点にあるか否かを調べる監視部(M14)を有する。
上記の半導体記憶装置において、ブースター回路(22)は、センス電圧(Vs)及び参照電圧(Vref)の少なくとも一方が動作点にないと判断した場合、第1電流電圧変換部(21)及び第2電流電圧変換部(21)のうちの動作点にない電圧に対応する方の負荷インピーダンスを一時的に下げるように動作する。
上記の半導体記憶装置において、参照セル(12)は、抵抗値が第1状態である第1参照セル(12a)と、抵抗値が第2状態である第2参照セル(12b)とを備える。第2電流電圧変換部(21)は、第1参照セル(12a)と第2参照セル(12b)とが同時に選択された時、第1参照セル(12a)に流れる第1参照電流と、第2参照セル(12b)に流れる第2参照電流の和の1/2に対応する電圧としての参照電圧(Vref)を出力する。
上記の半導体記憶装置において、第1電流電圧変換部(21)は、選択セル(11)の選択ビット線(BL)を所定の電圧(Vc)にクランプする第1クランプトランジスタ(M2)と、第1クランプトランジスタ(M2)の第1ドレイン端子に接続された第1負荷トランジスタ(M4)とを備える。第1クランプトランジスタ(M2)のソース端子がデコーダ(7)を介して選択ビット線(BL)に接続される。第2電流電圧変換部(21)は、参照セルの参照ビット線(BLR)を所定の電圧(Vc)にクランプする第2クランプトランジスタ(M1)と、第2のクランプトランジスタ(M1)の第2ドレイン端子に接続された第2負荷トランジスタ(M3)とを備える。第2クランプトランジスタ(M1)のソース端子がデコーダ(7)を介して参照ビット線(BLR)に接続される。第1ドレイン端子及び第2ドレイン端子の少なくとも一方にブースター回路(22)が接続されている。
上記の半導体記憶装置において、第1ドレイン端子と第2ドレイン端子との接続を電気的に開放或いは短絡するスイッチ部(S1)を更に具備する。第2負荷トランジスタ(M3)のゲート端子及びドレイン端子が第2ドレイン端子に接続されている。第1負荷トランジスタ(M4)のゲート端子が第2ドレイン端子に接続されている。ドレイン端子が第1ドレイン端子に接続されている。第1ドレイン端子と第2ドレイン端子は、電圧比較部(23)の入力端子に接続されている。第1ドレイン端子にセンス電圧(Vs)が出力され、第2ドレイン端子に参照電圧(Vref)が出力される。
上記の半導体記憶装置において、スイッチ部(S1)は、読み出し動作開始時(t0)において短絡状態であり、センス動作開始時(t1)において開放状態である。電圧比較部(23)は、スイッチ部(S1)が開放状態になった後に動作する。
上記の半導体記憶装置において、ブースター回路(22)は、読み出し動作開始時(t0)において、第1ドレイン端子及び第2ドレイン端子の少なくとも一方が動作点にないと判断した場合、第1ドレイン端子及び第2ドレイン端子のうちの動作点にない端子を、一時的に電源電圧及び接地電圧のうちの動作点に近づく方に接続する。
上記の半導体記憶装置において、第1電流電圧変換部(21)は、センス電流(Is)に対応する電流を供給する第3トランジスタ(M6)と、第3トランジスタ(M6)の第3ドレイン端子に接続された第3負荷トランジスタ(M8)とを更に備える。第2電流電圧変換部(21)は、参照電流(Iref)に対応する電流を供給する第4トランジスタ(M5)と、第4トランジスタ(M5)の第4ドレイン端子に接続された第4負荷トランジスタ(M7)とを更に備える。第3ドレイン端子及び第4ドレイン端子は、電圧比較部(23)の入力端子に接続される。第3ドレイン端子にセンス電圧(Vs)が出力され、第4ドレイン端子に参照電圧(Vref)が出力される。
上記の半導体記憶装置において、第3ドレイン端子と第4ドレイン端子との接続を電気的に開放或いは短絡するスイッチ部(S1)を更に具備する。スイッチ部(S1)は、読み出し動作開始時(t0)において短絡状態であり、センス動作開始時(t1)において開放状態である。電圧比較部(23)は、スイッチ部(S1)が開放状態になった後に動作する。
上記の半導体記憶装置において、ブースター回路(22)は、読み出し動作開始時(t0)において、第1ドレイン端子及び第2ドレイン端子の少なくとも一方が動作点にないと判断した場合、第1ドレイン端子及び第2ドレイン端子のうちの動作点にない端子を、一時的に電源電圧及び接地電圧のうちの動作点に近づく方に接続する。
上記の半導体記憶装置において、第3ドレイン端子が、第3負荷トランジスタ(M8)のドレイン端子及び第4負荷トランジスタ(M7)のゲート端子と接続されている。第4ドレイン端子とが、第3負荷トランジスタ(M8)のゲート端子及び第4負荷トランジスタ(M7)のドレイン端子と接続されている。
上記の半導体記憶装置において、第3ドレイン端子が、第3負荷トランジスタ(M8)のドレイン端子に接続されている。第4ドレイン端子が、第3負荷トランジスタ(M8)のゲート端子、第4負荷トランジスタ(M7)のゲート端子、及びドレイン端子と接続されている。
上記課題を解決するために本発明の半導体記憶装置の動作方法は、以下のとおりである。ここで、半導体装置は、相変化素子、金属酸化物抵抗素子、及び、固体電解質素子のいずれかを有する複数のメモリセル(11)及び参照セル(12)を含むメモリアレイ(2)と、複数のメモリセル(11)のうちから選択された選択セル(11)のデータを読み出す読み出し回路(9)とを具備する。読み出し回路(9)は、第1電流電圧変換部(21)と、第2電流電圧変換部(21)と、ブースター回路(22)と、電圧比較部(23)とを備える。半導体記憶装置の動作方法は、(a)第1電流電圧変換部(21)が、選択セル(11)に流れるセンス電流(Is)をセンス電圧(Vs)に変換するステップと、(b)第2電流電圧変換部(21)が、参照セル(12)に流れる参照電流(Iref)を参照電圧(Vref)に変換するステップと、(c)ブースター回路(22)が、センス電圧(Vs)及び参照電圧(Vref)とを共に所定の時間以内に定常状態へ到達させるステップと、(d)電圧比較部(23)が、定常状態に到達したセンス電圧(Vs)と参照電圧(Vref)の大小を比較するステップとを具備する。
上記の半導体記憶装置の動作方法において、読出し回路(9)は、第1電流電圧変換部(21)の出力端子と第2電流電圧変換部(21)の出力端子とを電気的に開放或いは短絡するスイッチ部(S1)を更に備える。(d)ステップは、(d1)スイッチ部(S1)が、読み出し動作開始時(t0)における短絡状態から、センス動作開始時(t1)において開放状態にするステップと、(d2)電圧比較部(23)が、スイッチ部(S1)が開放状態になった後に動作するステップとを備える。
上記の半導体記憶装置の動作方法において、(c)ステップは、(c1)ブースター回路(22)が、前スイッチ部(S1)が読み出し動作開始時の短絡状態において、センス電圧(Vs)及び参照電圧(Vref)が動作点にあるか否かを調べるステップを備える。
上記の半導体記憶装置の動作方法において、(c)ステップは、(c2)ブースター回路(22)が、センス電圧(Vs)及び参照電圧(Vref)の少なくとも一方が動作点にないと判断した場合、第1電流電圧変換部(21)及び第2電流電圧変換部(21)のうちの動作点にない電圧に対応する方の負荷インピーダンスを一時的に下げるように動作するステップを備える。
上記の半導体記憶装置の動作方法において、参照セル(12)は、抵抗値が第1状態である第1参照セル(12a)と、抵抗値が第2状態である第2参照セル(12b)とを備える。(b)ステップは、(b1)第2電流電圧変換部(21)が、第1参照セル(12a)と第2参照セル(12b)とが同時に選択された時、第1参照セル(12a)に流れる第1参照電流と、第2参照セル(12b)に流れる第2参照電流の和の1/2に対応する電圧としての参照電圧(Vref)を出力するステップを備える。
本発明により、読み出しの信頼性を損ねることなく、高速な読み出し動作が可能なPRAM、及び、ReRAMを得ることができる。
以下、本発明の半導体装置としてのPRAM、ReRAM、及び、固体電解質素子を利用した半導体メモリの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態においては、説明の便宜上、PRAMを例として説明する。しかし、相変化抵抗素子を金属酸化物抵抗素子に置き換えたReRAMや、固体電解質抵抗素子に置き換えた半導体メモリ等の不揮発メモリも以下の実施の形態と同様の回路構成、及び、動作方法をとることが可能である。
(第1の実施の形態)
本発明のPRAMの第1の実施の形態の構成について説明する。
図3は、本発明のPRAMの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。PRAM1は、メモリアレイ2、コントローラ3、行デコーダ4、列デコーダ7、書き込み回路8、センスアンプ9を具備する。
メモリアレイ2は、複数のワード線WL、複数のビット線BL、複数の参照ビット線BLR、複数のメモリセル11、及び複数の参照セル12a、12bを備える。
複数のワード線WLは、X方向に延伸している。複数のビット線BL、及び参照ビット線BLRは、Y方向に延伸している。メモリセル11に対してはビット線BLが接続し、参照セル12a、12bに対しては参照ビット線BLRが接続している。複数のワード線WLと複数のビット線BLとが交叉する複数の点の各々に対応して複数のメモリセル11が設けられている。複数のワード線WLと複数の参照ビット線BLRとが交叉する複数の点の各々に対応して複数の参照セル12a、12bが設けられている。参照セル12aは、データ“1”を格納している。参照セル12bは、データ“0”を格納している。
メモリセル11、及び参照セル12a、12bでは、カルコゲナイド合金等の相変化素子が記憶素子に用いられる。書き込みは、ジュール熱による加熱(又は冷却)を用いた相変化素子の抵抗値変化を用いる。読み出しは、データ「0」に対応付けられる抵抗値と、データ「1」に対応付けられる抵抗値の2値を読み取る。
なお、本発明をReRAMに適用する場合、メモリセル11、及び参照セル12a、12bでは、ペロブスカイト酸化物や遷移金属酸化物等の金属酸化物抵抗変化素子が記憶素子に用いられる。書き込みは、記憶素子への印加電圧又は電流を制御することによる抵抗値変化を用いる。読み出しは、データ「0」に対応付けられる抵抗値と、データ「1」に対応付けられる抵抗値の2値を読み取る。また、本発明を固体電解質素子を利用した半導体メモリに適用する場合、メモリセル11、及び参照セル12a、12bでは、硫化銅(CuS)のような固体電解質素子が記憶素子に用いられる。書き込みは、電極間に電圧差を与えて金属析出量を制御することで抵抗値が変化することを用いる。読み出しは、データ「0」に対応付けられる抵抗値と、データ「1」に対応付けられる抵抗値の2値を読み取る。
コントローラ3は、入力されたコマンドに対しセンスイネーブル信号SE及びライトイネーブル信号WEをそれぞれセンスアンプ9及び書き込み回路8へ供給する。また、入力されたアドレスに対し、行アドレス信号RAを行デコーダ4へ、列アドレス信号CAを列デコーダ7へ供給する。また、読み出し動作時においてはセンス結果Qoutをデータピンへ出力する。書き込み動作時においてはデータ入力Dinを書き込み電流源に供給する。
行デコーダ4は、書き込みと読み出し動作時において、入力された行アドレス信号RAに対応するワード線WLを、複数のワード線WLのうちから選択ワード線WLとして選択する。それにより、選択ワード線WLに沿って存在するメモリセル11及び参照セル12a、12bの各々の選択トランジスタがオンとなる。
列デコーダ7は、入力された列アドレス信号CAに対応するビット線BLを、複数のビット線BLのうちから選択ビット線BLとして選択する。読み出し動作時においては、それと共に参照ビット線BLRを選択する。本実施例のように、センスアンプ9内に複数のセンスアンプ24(後述)が用意されている場合、複数のセンスアンプ24に対応するように、同時に複数の選択ビット線BLが選択される。同時に選択された複数の選択ビット線BLの各々は、列デコーダ7を介して、複数のメインビット線RMBLのいずれかに接続する。複数のメインビット線RMBL各々は、複数のセンスアンプ24のいずれかに対応して設けられている。すなわち、複数の選択ビット線BLは、対応するセンスアンプ24へ接続される。参照ビット線BLRは、列デコーダ7及びメイン参照ビット線RMBLRを介してセンスアンプ9へ接続する。
読み出し動作時においては、行デコーダ4と列デコーダ7により、選択ワード線WLと複数の選択ビット線BLとの交点に対応する複数のメモリセル11が複数の選択セル11として選択される。選択ワード線WLと参照ビット線BLRの交点に対応する参照セル12a、12bが選択参照セルとして選択される。本実施の形態において、データ“1”を予めプログラムされた参照セル12aと、データ“0”を予めプログラムされた参照セル12bとを利用しているため、2個の選択参照セル12a、12bが同時に選択される。そして、複数の選択セル11の各々は、選択ビット線BL、列デコーダ7及びメインビット線RMBLをこの順に介して対応するセンスアンプ24と接続される。同様に、2個の選択参照セル12a、12bは参照ビット線BLR、列デコーダ7及びメイン参照ビット線RMBLRをこの順に介して全てのセンスアンプ24と接続される。
センスアンプ9は、選択ビット線BL及びメインビット線RMBLを介して供給されるセンス電流Isと、参照ビット線BLR及びメイン参照ビット線RMBLRを介して供給される参照電流Irefとに基づいて、選択セルのデータを読み出す。そして、読み出したデータをセンス結果Qoutとしてコントローラ3へ出力する。
書き込み回路8は、書き込み動作時に、ライトイネーブル信号WEと入力データDinとに基づいて、書き込み電流を選択セル11へ供給する。
図4は、本発明のPRAMの第1の実施の形態におけるセンスアンプの構成を示すブロック図である。センスアンプ9は、電流−電圧変換回路21、ブースター回路22、電圧比較回路23及びデータバッファ25とを含む。電流−電圧変換回路21は、メインビット線RMBL及びメイン参照ビット線RMBLRのいずれかに接続されている。メインビット線RMBLに接続されている場合、センス電流Isをセンス電圧Vsに変換する。メイン参照ビット線RMBLRに接続されている場合、参照電流Irefを参照電圧Vrefに変換する。ブースター回路22は、センス電圧Vs及び参照電圧Vrefの応答を高速にする回路である。電圧比較回路23は、センス電圧Vsと参照電圧Vrefの大小を比較し、その比較結果をセンス結果Qとしてデータバッファ25へ出力する。ただし、メインビット線RMBLごとに設けられた電流−電圧変換回路21、ブースター回路22、及び電圧比較回路23は、センスアンプ24を構成する。メイン参照ビット線RMBLRごとに設けられた電流−電圧変換回路21、及びブースター回路22の出力が参照電圧として各センスアンプ24の電圧比較回路23へ供給される。
ここでは、メインビット線RMBLとして、i番(iは0以上の整数)及び(i+1)番のメインビット線RMBL[i]及び[i+1]を示している。メインビット線RMBL[i]及びRMBL[i+1]に接続された電流−電圧変換回路21は、センス電流Isをそれぞれセンス電圧Vs[i]及びVs[i+1]に変換している。メインビット線RMBL[i]及びRMBL[i+1]に接続されたセンスアンプ24は、それぞれ出力Q[i]及びQ[i+1]を出力している。
図5は、本発明のPRAMの第1の実施の形態におけるセンスアンプの構成を示す回路図である。図5に示すセンスアンプ9は、選択セル用の2つのセンスアンプ24(電流−電圧変換回路21、ブースター回路22、及び電圧比較回路23)、及び参照セル用の電流−電圧変換回路21及びブースター回路22を含む。ただし、ここでは、ブースター回路22は、共用されている。
メモリセル11は、データが格納された相変化素子でる記憶素子Rsと、選択トランジスタTS1(、TS1’)とを含む。記憶素子Rsは、一端を列デコーダ7に接続されたビット線BLに、他端を選択トランジスタTS1の一方のソース/ドレインにそれぞれ接続されている。選択トランジスタTS1は、他方のソース/ドレインを接地に、ゲートをリードワード線RWLにそれぞれ接続されている。リードワード線RWLの信号がH(High)レベルになり選択トランジスタTS1(、TS1’)がオンになると、そのメモリセル11の記憶素子Rsが選択される。
同様に、参照セル12aは、データ“1”が格納された相変化素子でる記憶素子R1と、選択トランジスタTS2’とを含む。記憶素子R1は、一端を列デコーダ7に接続された参照ビット線RBLに、他端を選択トランジスタTS2’の一方のソース/ドレインにそれぞれ接続されている。選択トランジスタTS2’は、他方のソース/ドレインを接地に、ゲートをリードワード線RWLにそれぞれ接続されている。参照セル12bは、データ“0”が格納された相変化素子でる記憶素子R0と、選択トランジスタTS2とを含む。記憶素子R0は、一端を列デコーダ7に接続された参照ビット線RBLに、他端を選択トランジスタTS2の一方のソース/ドレインにそれぞれ接続されている。選択トランジスタTS2は、他方のソース/ドレインを接地に、ゲートをリードワード線RWLにそれぞれ接続されている。リードワード線RWLの信号がHレベルになり選択トランジスタTS2’、TS2がオンになると、その参照セル12a、12bの記憶素子R1、R0が選択される。
参照セル12b用の電流−電圧変換回路21は、トランジスタM1及びM3を有する。トランジスタM3は、例えば、PMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子とドレイン端子をノードN1にそれぞれ接続されている。トランジスタM1は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を列デコーダ7を介してメイン参照ビット線RMBLRに、ゲート端子をバイアス電圧Vbを印加する回路に、ドレイン端子をノードN1にそれぞれ接続されている。ブースター回路22は、ノードN1を介してトランジスタM3のゲート端子に接続されている。
一方、選択セル11用のセンスアンプ24(参照セル12b側)の電流−電圧変換回路21はトランジスタM2及びM4を有する。トランジスタM4は、例えば、PMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子をトランジスタM3のゲート端子に、ドレイン端子をノードN2にそれぞれ接続されている。トランジスタM2は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を列デコーダ7を介してメインビット線RMBLに、ゲート端子をバイアス電圧Vbを印加する回路に、ドレイン端子をノードN2にそれぞれ接続されている。ノードN1とノードN2との間には、トランジスタM3のドレイン端子とトランジスタM4のドレイン端子とを短絡することができるスィッチS1が設けられている。このスィッチS1は、CMOSスィッチ(トランスファーゲート)で構成される。ブースター回路22は、ノードN1を介してトランジスタM4のゲート端子に接続されている。電圧比較回路23は、ノードN1とノードN2とに接続されている。
同様に、参照セル12a用の電流−電圧変換回路21は、トランジスタM1’及びM3’を有する。トランジスタM3’は、例えば、PMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子とドレイン端子をノードN1’にそれぞれ接続されている。トランジスタM1’は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を列デコーダ7を介してメイン参照ビット線RMBLRに、ゲート端子をバイアス電圧Vbを印加する回路に、ドレイン端子をノードN1’にそれぞれ接続されている。ブースター回路22は、ノードN1’を介してトランジスタM3’のゲート端子に接続されている。
一方、選択セル11用のセンスアンプ24(参照セル12a側)の電流−電圧変換回路21はトランジスタM2’及びM4’を有する。トランジスタM4’は、例えば、PMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子をトランジスタM3’のゲート端子に、ドレイン端子をノードN2’にそれぞれ接続されている。トランジスタM2’は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を列デコーダ7を介してメインビット線RMBLに、ゲート端子をバイアス電圧Vbを印加する回路に、ドレイン端子をノードN2’にそれぞれ接続されている。ノードN1’とノードN2’との間には、トランジスタM3’のドレイン端子とトランジスタM4’のドレイン端子とを短絡することができるスィッチS1が設けられている。このスィッチS1は、CMOSスィッチ(トランスファーゲート)で構成される。ブースター回路22は、ノードN1’を介してトランジスタM4’のゲート端子に接続されている。電圧比較回路23は、ノードN1’とノードN2’とに接続されている。
トランジスタM1及びM2のゲート端子にはバイアス電圧Vbが印加されている。トランジスタM1のソース端子の電圧すなわちメイン参照ビット線RMBLRの電圧と、トランジスタM2のソース端子の電圧すなわちメインビット線RMBLの電圧とは、共に電圧Vcにクランプされる。トランジスタM3及びM4は、カレントミラー回路であり、それぞれ参照電流Irefとセンス電流Isの負荷となっている。トランジスタM1’、M2’M3’及びM4’についても、トランジスタM1、M2、M3及びM4と同様である。
トランジスタM1のソース端子とトランジスタM1’のソース端子とは短絡されている。さらに、トランジスタM1のドレイン端子とトランジスタM1’のドレイン端子とは短絡されている。これにより、参照電流Irefは、データ“0”の参照セル12bに対応するセンス電流Is(0)とデータ“1”の参照セル12aに対応するセンス電流Is(1)との中間の電流値となる。トランジスタM3のドレイン端子には、参照電流Irefに対応した参照電圧Vrefが得られ、トランジスタM4のドレイン端子には、センス電流Isに対応したセンス電圧Vsが得られる。同様に、ランジスタM3’のドレイン端子には、参照電流Irefに対応した参照電圧Vrefが得られ、トランジスタM4’のドレイン端子には、センス電流Isに対応したセンス電圧Vsが得られる。
ブースター回路22は、デコード・イネーブル信号XDENRに基づいて、センス電圧Vs及び参照電圧Vrefの応答を改善し、高速に動作点に設定する。その出力端子(トランジスタM11のドレイン端子)は、トランジスタM3とM4のゲート端子、及び、トランジスタM3’とM4’のゲート端子にそれぞれ接続されている。ブースター回路22は、トランジスタM11〜M15、及び2つのインバータ、高抵抗素子を備える。トランジスタM11、M14は、例えばPMOSトランジスタであり、トランジスタM12、M13、M15は、例えばNMOSトランジスタである。デコード・イネーブル信号XDENRを出力する回路(図示されず)は、トランジスタM11及びM12のゲート端子に、及び、インバータを介してトランジスタM15のゲート端子にそれぞれ接続されている。トランジスタM15のソース端子は接地に、ドレイン端子は高抵抗素子の一端、トランジスタM14のドレイン端子、及びインバータを介してトランジスタM13のゲート端子にそれぞれ接続されている。トランジスタM11〜M13は、電源と接地との間で、この順に直列に接続されている。トランジスタM11のソース端子は電源に接続されている。トランジスタM13のソース端子は、接地に接続されている。高抵抗素子の他端は接地に接続されている。トランジスタM14は、ソース端子が電源にゲートがトランジスタM11のドレイン端子(トランジスタM12のドレイン端子)に接続されている。トランジスタM13のゲート端子に入力される信号をブースト電圧オン信号Vbst_onともいう。
次に、本発明のPRAMの第1の実施の形態の動作について説明する。図6は、本発明のPRAMの第1の実施の形態における読出し動作に関するタイミングチャートである。(a)はデコード・イネーブル信号XDENR、(b)はセンスイネーブル信号/SE1(ただし、“/”は、否定を示す)、(c)はセンスイネーブル信号SE2、(d)はブースト電圧オン信号Vbst_on、(e)はセンス電圧Vs(“1”の場合と“0”の場合)及び参照電圧Vref、(f)はクランプ電圧Vc、(g)は読み出し出力である。横軸は、読み出し動作の時間経過を示す。
時刻t0までのスタンバイ時において、デコード・イネーブル信号XDENRがLレベルであり、全てのリードワード線RWL及びビット線BLは非選択の状態である。従って、メモリセル11とセンスアンプ9は非接続の状態、すなわちトランジスタM1及びM2のソース端子はフローティング状態である。それにより、センス電流Is及び参照電流Irefは流れない。また、センス・イネーブル信号/SE1がHレベルであり、スィッチS1はオンの状態である。ブースター回路22のトランジスタM11がオン、トランジスタM12がオフ、トランジスタM15がオン、トランジスタM13がオン(Vbst_onがHレベル)の状態である。したがって、トランジスタM4のドレイン端子電圧(センス電圧Vs)及びトランジスタM3のドレイン端子電圧(参照電圧Vref)は共に電源電圧Vddにプルアップされた状態である。また、センス・イネーブル信号SE2はLレベルであり、電圧比較回路23は動作しない。
時刻t0では、デコード・イネーブル信号XDENRがHレベルとなる。行デコーダ4及び列デコーダ7は、それぞれ入力されたアドレス信号RAに対応するリードワード線RWL、及び、アドレス信号CAに対応するビット線BLと参照ビット線BLRを選択する。すなわち、選択セル11及び参照セル12a、12bはセンスアンプ9と電気的に接続される。この時、トランジスタM1及びM2のソース電圧は、クランプ電圧Vc≒(Vb−Vth)なる電圧にクランプされる。選択セル11及び参照セル12a、12bには、それぞれセンス電流Is及び参照電流Irefが供給される。センス・イネーブル信号/SE1はまだHレベルであり、スィッチS1はオンの状態である。ブースター回路22のトランジスタM11はオフ、トランジスタM12がオンとなり、トランジスタM13はオンのままである。すなわち、トランジスタM4のドレイン端子及びトランジスタM3のドレイン端子は、トランジスタM12、M13を介して接地されることになる。したがって、センス電圧Vsと参照電圧Vrefは共に急峻に立ち下がり始める。センス電流Is及び参照電流Irefの負荷、すなわちトランジスタM3及びM4のインピーダンスは低い状態であり、メモリアレイ2内の選択ビット線BL(参照ビット線BLR)やメインビット線RMBL(RMBLR)の寄生容量をセンス電流Is(参照電流Iref)よりも過渡的に大きな電流で充電することが可能である。
時刻t0+Δtにおいて、センス電圧Vsと参照電圧Vrefが共に動作点に近い中間電位になると、ブースター回路22のトランジスタM14がオンとなり、トランジスタM13のゲート端子Vbst_onがLレベルとなる。それにより、トランジスタM13はオフの状態となり、電流−電圧変換回路21とブースター回路22とは電気的に切断される。以上の動作により、センス電圧Vsと参照電圧Vrefは、わずか1ns程度の時間で、ほぼ動作点に近い電圧(中間電位)に高速設定される。
センス・イネーブル信号/SE1がHレベルである時刻t0’までは、スィッチS1はオンのままである。この時、トランジスタM3及びM4の負荷としてのインピーダンスは同じであり、比較的低い。よって、センス電圧Vs及び参照電圧Vref共に比較的高速に動作点まで正確に設定されていく。センス電流Is及び参照電流Irefも高速に定常状態の電流値、すなわち、Is=Vc/Rs、Iref=Vc/Rrefとなる。
時刻t0’に達すると、センス・イネーブル信号/SE1はLレベルとなり、スィッチS1はオフの状態となる。トランジスタM3及びM4はカレントミラー回路である。したがって、トランジスタM4のドレイン電流がIrefと等しい電流値になるように、トランジスタM4のゲート端子にゲート電圧(=Vref)が印加される。トランジスタM4のドレイン電流はセンス電流Isと等しいため、トランジスタM4のドレイン端子電圧であるセンス電圧Vsは、IsとIrefのわずかな電流差によって決定される。つまり、データ“0”を読み出す場合はIs>Irefであるので、Vs<Vrefとなる。データ“1”を読み出す場合にはIs<Irefであるので、Vs>Vrefとなる。
時刻t1に達すると、センス・イネーブル信号SE2がHレベルとなる。この時、電圧比較回路23はセンス電圧Vsと参照電圧Vrefの大小を比較する動作を行う。そして、電圧比較回路23の動作結果、すなわちセンス結果Qが出力端子に出力される。
時刻t2において、デコード・イネーブル信号XDENR及びセンス・イネーブル信号SE2がLレベル、センス・イネーブル信号/SE1がHレベルになる。これにより、MRAMは、時刻t0までのスタンバイ時と同様の状態に戻る。
以上説明した本発明の第1の実施の形態によるセンスアンプ9は、従来のセンスアンプよりも格段に読み出し速度を高速化することが可能である。特に、電流−電圧変換回路21に付加したブースター回路22及びスィッチS1によって高速な読み出し動作を可能としている。このブースター回路22は、読み出し動作開始時におけるセンス電流Is及び参照電流Irefの負荷インピーダンスを非常に小さい値に下げる。スィッチS1は、トランジスタM3のドレイン端子及びトランジスタM4のドレイン端子における負荷インピーダンスの整合をとることにより、センス電圧Vsは参照電圧Vrefと同じ速度で動作点にセットリングされる。つまり、センス電圧Vs及び参照電圧Vrefは共に、わずか数nsで動作点に設定することが可能となる。この結果、読み出し動作が開始され、電圧比較回路23がセンス結果を出力するまでの読み出し時間tREADは10ns以下にすることが可能となる。これは、従来例として示したセンスアンプの読み出し時間よりも2倍以上も高速である。
(第2の実施の形態)
本発明のPRAMの第2の実施の形態の構成について説明する。
図3に示す本発明のPRAMの第2の実施の形態の構成については第1の実施の形態と同様であるからその説明を省略する。図4に示す本発明のPRAMの第2の実施の形態におけるセンスアンプの構成については、第1の実施の形態と同様であるからその説明を省略する。
図7は、本発明のPRAMの第2の実施の形態におけるセンスアンプの詳細な構成を示す回路図である。図7に示すセンスアンプ9は、選択セル用の2つのセンスアンプ24(電流−電圧変換回路21、ブースター回路22、及び電圧比較回路23、及び参照セル用の電流−電圧変換回路21及びブースター回路22を含む。ただし、ここでは、ブースター回路22は、個別に設けられている。
本実施の形態では、図7に示したセンスアンプ24において、電流−電圧変換回路21の回路構成が第1の実施の形態と異なる。詳細は後述する。また、ブースター回路22において、高抵抗素子が、ゲート端子を接地に接続したノンドープ・トランジスタM16を用いている点で第1の実施の形態と異なる。
参照セル12b側の電流−電圧変換回路21は、トランジスタM1、M3、M5、M7及びM9を有する。トランジスタM3は、例えば、PMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子とドレイン端子をノードN1にそれぞれ接続されている。トランジスタM5は、例えばPMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子をトランジスタM3のゲート端子に、ドレイン端子をノードN3にぞれそれ接続されている。すなわち、トランジスタM3とM5は、カレントミラー回路を構成している。トランジスタM1は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を列デコーダ7を介してメイン参照ビット線RMBLRに、ゲート端子をバイアス電圧Vbを印加する回路に、ドレイン端子をノードN1にそれぞれ接続されている。トランジスタM7は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を接地に、ドレイン端子をノードN3に、ゲート端子をノードN2にそれぞれ接続されている。トランジスタM9は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を接地に、ゲート端子及びドレイン端子をノードN3にそれぞれ接続されている。ブースター回路22は、ノードN1を介してトランジスタM3のゲート端子(トランジスタM1とM3のドレイン端子、ノードN1)に接続されている。
一方、選択セル11用のセンスアンプ24(参照セル12b側)の電流−電圧変換回路21はトランジスタM2、M4、M6、M8及びM10を有する。トランジスタM4は、例えば、PMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子とドレイン端子をノードN4にそれぞれ接続されている。トランジスタM6は、例えばPMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子をトランジスタM4のゲート端子に、ドレイン端子をノードN2にぞれそれ接続されている。すなわち、トランジスタM4とM6は、カレントミラー回路を構成している。トランジスタM2は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を列デコーダ7を介してメインビット線RMBLに、ゲート端子をバイアス電圧Vbを印加する回路に、ドレイン端子をノードN4にそれぞれ接続されている。トランジスタM8は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を接地に、ドレイン端子をノードN2に、ゲート端子をノードN3にそれぞれ接続されている。トランジスタM10は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を接地に、ゲート端子及びドレイン端子をノードN2にそれぞれ接続されている。ブースター回路22は、トランジスタM4とM6のゲート端子(トランジスタM4とM2のドレイン端子、ノードN4)へ接続されている。電圧比較回路23は、ノードN2とノードN3とに接続されている。
同様に、参照セル12a側の電流−電圧変換回路21は、トランジスタM1’、M3’、M5’、M7’及びM9’を有する。トランジスタM3’は、例えば、PMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子とドレイン端子をノードN1’にそれぞれ接続されている。トランジスタM5’は、例えばPMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子をトランジスタM3’のゲート端子に、ドレイン端子をノードN3’にぞれそれ接続されている。すなわち、トランジスタM3’とM5’は、カレントミラー回路を構成している。トランジスタM1’は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を列デコーダ7を介してメイン参照ビット線RMBLRに、ゲート端子をバイアス電圧Vbを印加する回路に、ドレイン端子をノードN1’にそれぞれ接続されている。トランジスタM7’は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を接地に、ドレイン端子をノードN3’に、ゲート端子をノードN2’にそれぞれ接続されている。トランジスタM9’は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を接地に、ゲート端子及びドレイン端子をノードN3’にそれぞれ接続されている。ブースター回路22は、ノードN1’を介してトランジスタM3’のゲート端子(トランジスタM1’とM3’のドレイン端子、ノードN1’)に接続されている。
一方、選択セル11用のセンスアンプ24(参照セル12a側)の電流−電圧変換回路21はトランジスタM2’、M4’、M6’、M8’及びM10’を有する。トランジスタM4’は、例えば、PMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子とドレイン端子をノードN4’にそれぞれ接続されている。トランジスタM6’は、例えばPMOSトランジスタであり、ソース端子を電源Vddに、ゲート端子をトランジスタM4’のゲート端子に、ドレイン端子をノードN2’にぞれそれ接続されている。すなわち、トランジスタM4’とM6’は、カレントミラー回路を構成している。トランジスタM2’は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を列デコーダ7を介してメインビット線RMBLに、ゲート端子をバイアス電圧Vbを印加する回路に、ドレイン端子をノードN4’にそれぞれ接続されている。トランジスタM8’は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を接地に、ドレイン端子をノードN2’に、ゲート端子をノードN3’にそれぞれ接続されている。トランジスタM10’は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子を接地に、ゲート端子及びドレイン端子をノードN2’にそれぞれ接続されている。ブースター回路22は、トランジスタM4’とM6’のゲート端子(トランジスタM4’とM2’のドレイン端子、ノードN4’)へ接続されている。電圧比較回路23は、ノードN2’とノードN3’とに接続されている。
トランジスタM1及びM2のゲート端子にはバイアス電圧Vbが印加され、トランジスタM1のソース端子の電圧すなわちメイン参照ビット線RMBLRの電圧と、トランジスタM2のソース端子の電圧すなわちメインビット線RMBLの電圧とは共にクランプ電圧Vcにクランプされる。トランジスタM3とM5はカレントミラー回路であり、参照電流Irefに対応する電流値をトランジスタM5のドレイン電流として供給する。トランジスタM4とM6はカレントミラー回路であり、センス電流Isに対応する電流値をトランジスタM6のドレイン電流として供給する。トランジスタM7のゲート端子はトランジスタM8のドレイン端子に接続され、トランジスタM8のゲート端子はトランジスタM7のドレイン端子に接続されている。トランジスタM9のゲート端子とドレイン端子が接続され(ダイオード接続)、さらにトランジスタM7のドレイン端子とも接続されている。トランジスタM10のゲート端子とドレイン端子が接続され(ダイオード接続)、さらにトランジスタM8のドレイン端子とも接続されている。トランジスタM7〜M10は、M5のドレイン電流とM6のドレイン電流の電流差、すなわち、参照電流Irefとセンス電流Isの電流差を、差動のセンス電圧Vs(ノードN2の電圧)、センス電圧/Vs(ノードN3の電圧)に増幅変換する。トランジスタM1’〜M10’についても、トランジスタM1〜M10と同様である。
トランジスタM1のソース端子とトランジスタM1’のソース端子とは短絡されている。さらに、トランジスタM1のドレイン端子とトランジスタM1’のドレイン端子とは短絡されている。これにより、参照電流Irefは、データ“0”に対応するセンス電流Is(0)とデータ“1”に対応するセンス電流Is(1)との中間の電流値となる。また、トランジスタM5とM6のドレイン端子同士を短絡することができるスイッチS1を有している。同様に、トランジスタM5’とM6’のドレイン端子同士を短絡することができるスイッチS1を有している。
各ブースター回路22は、高抵抗素子がトランジスタM16(ゲート端子が接地に接続されたノンドープ・トランジスタ)であること以外は、図5の場合と同様であるのでその説明を省略する。
電圧比較回路23は、トランジスタM5とM6(M5’とM6’)のドレイン端子を入力端子に接続されている。センス電流Isと参照電流Irefのわずかな電流差から生成されるセンス電圧Vs、/Vsの大小を比較してセンス結果Qを出力する。
次に、本発明のPRAMの第2の実施の形態の動作について説明する。図8は、本発明のPRAMの第2の実施の形態における読出し動作に関するタイミングチャートである。(a)はデコード・イネーブル信号XDENR、(b)はセンスイネーブル信号/SE1(ただし、“/”は、否定を示す)、(c)はセンスイネーブル信号SE2、(d)はブースト電圧オン信号Vbst_on、(e)はトランジスタM3のゲート電圧Vpr及びトランジスタM4のゲート電圧Vp、(f)はクランプ電圧Vc、(g)はセンス電圧Vs、/Vs、(h)は読み出し出力である。横軸は、読み出し動作の時間経過を示す。
時刻t0までのスタンバイ時において、デコード・イネーブル信号XDENRがLレベルであり、全てのリードワード線RWL及びビット線BLは非選択の状態である。従って、メモリセル11とセンスアンプ9は非接続の状態、すなわちトランジスタM1及びM2のソース端子はフローティング状態である。それにより、センス電流Is及び参照電流Irefは流れない。また、センス・イネーブル信号/SE1がHレベルであり、スイッチS1はオンの状態である。ブースター回路22のトランジスタM11がオン、トランジスタM12がオフ、トランジスタM15がオン、トランジスタM13がオン(Vbst_onがHレベル)の状態である。したがって、トランジスタM3のゲート電圧Vpr、及びトランジスタM4のゲート電圧Vpは共に電源電圧Vddにプルアップされた状態である。また、センス・イネーブル信号SE2はLレベルであり、電圧比較回路23は動作しない。
時刻t0では、デコーダ・イネーブル信号XDENRがHレベルとなる。行デコーダ4及び列デコーダ7は、それぞれ入力されたアドレス信号RAに対応するリードワード線RWL、及び、アドレス信号CAに対応するビット線BLと参照ビット線BLRを選択する。すなわち、選択セル11及び参照セル12a、12bはセンスアンプ9と電気的に接続される。この時、トランジスタM1及びM2のソース電圧は、クランプ電圧Vc≒(Vb−Vth)なる電圧にクランプされる。選択セル11及び参照セル12a、12bには、それぞれセンス電流Is及び参照電流Irefが供給される。センス・イネーブル信号/SE1はまだHレベルであり、スィッチS1はオンの状態である。ブースター回路22のトランジスタM11はオフ、トランジスタM12がオンとなり、トランジスタM13はオンのままである。すなわち、トランジスタM4のドレイン端子(=ゲート端子)及びトランジスタM3のドレイン端子(=ゲート端子)は、トランジスタM12、M13を介して接地されることになる。したがって、トランジスタM3のゲート電圧Vpr及びトランジスタM4のゲート電圧Vpは急峻に立ち下がり始める。センス電流Is及び参照電流Irefの負荷、すなわちトランジスタM3及びM4のインピーダンスは低い状態であり、メモリアレイ2内の選択ビット線BL(参照ビット線BLR)やメインビット線RMBL(RMBLR)の寄生容量をセンス電流Is(参照電流Iref)よりも過渡的に大きな電流で充電することが可能である。
時刻t0+Δtにおいて、トランジスタM3のゲート電圧Vpr、及びトランジスタM4のゲート電圧Vpが共に動作点に近い中間電位になると、ブースター回路22のトランジスタM14がオンとなり、トランジスタM13のゲート端子Vbst_onがLレベルとなる。それにより、トランジスタM13はオフの状態となり、電流−電圧変換回路21とブースター回路22とは電気的に切断される。以上の動作により、トランジスタM3のゲート電圧Vpr及びトランジスタM4のゲート電圧Vpは、わずか1ns程度の時間で、ほぼ動作点に近い電圧に高速設定される。
センス・イネーブル信号/SE1がHレベルである時刻t0’までは、トランジスタM1及びM2のソース電圧はほぼVcにクランプされ、センス電流Is及び参照電流Irefともに定常状態となる。すなわち、トランジスタM3のゲート電圧Vpr、及びトランジスタM4のゲート電圧Vpも定常状態となる。トランジスタM3とM5はカレントミラー回路であるから、参照電流Irefに対応する電流がトランジスタM5のドレイン電流として供給される。同様に、トランジスタM4とM6はカレントミラー回路であるから、センス電流Isに対応する電流がトランジスタM6のドレイン電流として供給される。スィッチS1はオンの状態であるから、トランジスタM5のドレイン端子とトランジスタM6のドレイン端子は短絡された状態である。よって、負荷回路(増幅回路)であるトランジスタM7及びM8のドレイン−ソース間には、共にトランジスタM5のドレイン電流とトランジスタM6のドレイン電流の和の1/2にほぼ等しい電流が流れる。すなわち、M5のドレイン電圧/Vsと、M6のドレイン電圧Vsはほぼ等しい電圧にプリチャージされる。
時刻t0’に達すると、センス・イネーブル信号/SE1がLレベルとなり、スイッチS1がオフの状態となる。よって、参照電流Irefに対応する電流がトランジスタM7のドレイン電流として流れ、同様にセンス電流Isに対応する電流がトランジスタM8のドレイン電流として流れる。トランジスタM7とM8は、各々のドレイン電流の電流差をドレイン電圧/Vs、Vsとして増幅変換する。例えば、データ“0”を読み出す場合、Is>IrefであるからトランジスタM8のドレイン電流>トランジスタM7のドレイン電流となる。この時、トランジスタM7のゲート電圧(/Vs)は低下し、トランジスタM8のゲート電圧(Vs)は上昇する。つまり、Vs>(/Vs)が得られる。同様に、データ“1”を読み出す場合、Is<IrefであるからM8のドレイン電流<M7のドレイン電流となる。この時、トランジスタM7のゲート電圧(/Vs)は上昇し、トランジスタM8のゲート電圧(Vs)は低下する。つまり、Vs<(/Vs)が得られる。トランジスタM9、M10は、トランジスタM5、M6の定電流源性を維持するため、センス電圧Vs及び/Vsの振幅を接地側へ抑制する働きを有する。
時刻t1に達すると、センス・イネーブル信号SE2がHレベルとなる。この時、電圧比較回路23は差動出力のセンス電圧Vs及び/Vsの大小を比較する動作を行う。そして、電圧比較回路23の動作結果、すなわちセンス結果Qが出力端子に出力される。
時刻t2において、デコード・イネーブル信号XDENR及びセンス・イネーブル信号SE2がLレベル、センス・イネーブル信号/SE1がHレベルになる。これにより、PRAMは、時刻t0までのスタンバイ時と同様の状態に戻る。
以上説明した本発明の第2の実施の形態によるセンスアンプ9は、従来のセンスアンプよりも格段に読み出し速度を高速化することが可能である。特に、電流−電圧変換回路21に付加したブースター回路22及びスィッチS1によって高速な読み出し動作を可能としている。このブースター回路22は、読み出し動作開始時におけるセンス電流Is及び参照電流Irefの負荷インピーダンスを非常に小さい値に下げる。スィッチS1は、トランジスタM7及びM8のドレイン電流の整合をとる働きをし、差動出力のセンス電圧Vs及び/Vsは同じ速度で動作点にセットリングされる。つまり、Vs及び/Vsは共に、わずか数nsで動作点に設定することが可能となる。この結果、読み出し動作が開始され、電圧比較回路23がセンス結果を出力するまでの読み出し時間tREADは10ns以下にすることが可能となる。さらに、トランジスタM7及びM8で形成される負荷回路は、センス電流Isと参照電流Irefのわずかな電流差を互いに増幅しながらセンス電圧Vs、/Vsに変換するので第1の実施の形態で示したセンスアンプよりも高速動作が可能である。
以上、本発明のPRAM、特にそのセンスアンプ9について、図3〜図8の実施の形態を用いながら詳述した。なお、本発明は、上記各実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、この発明の技術的思想を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても良い。また、上記の技術的思想に基づいて動作するものであれば本発明の範囲内であることは明確である。
例えば、第1の実施の形態で示した電流−電圧変換回路21の負荷回路(トランジスタM3、M4)の構成は、図5のものに限定されない。例えば、第2の実施の形態で示した電流−電圧変換回路21の負荷回路(トランジスタM7、M8)の構成は、図7のものに限定されない。
例えば、図5に示した第1の実施の形態において、2つのセンスアンプ24が図示されているが、それ以上にセンスアンプ24の個数を増加させても構わない。より具体的には、2個の参照セル12a、12bに対し、n個のメモリセルの記憶情報を読み出す場合、図2の構成に加えて、トランジスタM2、M4から成る電流−電圧変換回路21をn個に増加させ、スィッチS1もn個に増加させても良い。
例えば、図7に示した第2の実施の形態において、2つのセンスアンプ24が図示されているが、それ以上にセンスアンプ24の個数を増加させても構わない。より具体的には、2個の参照セル12a、12bに対し、n個のメモリセル11の記憶データを読み出す場合、図7の構成に加えて、トランジスタM2及びM4〜M10で形成される電流−電圧変換回路をn個に増加させ、ブースター回路22及びスィッチS1もn個に増加させても良い。
例えば、図3及び図7に示したブースター回路22は本構成に限定されず、本発明の技術的思想に基づいて動作する回路構成であれば本発明の範囲に含まれる。
以上説明したように、本発明の抵抗変化素子を利用した半導体メモリにおいて、メモリセル11の記憶データの読み出しに関し、読み出しの信頼性を損ねることなく、高速な読み出し動作が可能となる。
図1は、非特許文献1に記載のセンスアンプ回路の構成を示す概略回路図である。 図2は、非特許文献1に記載の読出し動作に関するタイミングチャートである。 図3は、本発明の抵抗変化型不揮発メモリの実施の形態の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の抵抗変化型不揮発メモリの実施の形態におけるセンスアンプの構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の抵抗変化型不揮発メモリの第1の実施の形態におけるセンスアンプの構成を示す回路図である。 図6は、本発明の抵抗変化型不揮発メモリの第1の実施の形態における読出し動作に関するタイミングチャートである。 図7は、本発明の抵抗変化型不揮発メモリの第2の実施の形態におけるセンスアンプの詳細な構成を示す回路図である。 図8は、本発明の抵抗変化型不揮発メモリの第2の実施の形態における読出し動作に関するタイミングチャートである。
符号の説明
1 抵抗変化型不揮発メモリ
2、102 メモリアレイ
3 コントローラ
4 行デコーダ
7、107 列デコーダ
8 書き込み電流源回路
9、109 センスアンプ
11、111 選択セル
12、12a、12b、112、112a、112b 参照セル
21、121 電流−電圧変換回路
22 ブースター回路
23、123 電圧比較回路

Claims (19)

  1. 相変化素子、金属酸化物抵抗素子、及び、固体電解質素子のいずれかを有する複数のメモリセル及び参照セルを含むメモリアレイと、
    前記複数のメモリセルのうちから選択された選択セルのデータを読み出す読み出し回路と
    を具備し、
    前記読み出し回路は、
    前記選択セルに流れるセンス電流をセンス電圧に変換する第1電流電圧変換部と、
    前記参照セルに流れる参照電流を参照電圧に変換する第2電流電圧変換部と、
    前記センス電圧及び前記参照電圧とを共に所定の時間以内に定常状態へ到達させるブースター回路と、
    前記定常状態に到達した前記センス電圧と前記参照電圧の大小を比較する電圧比較部と
    を備え、
    前記第1電流電圧変換部は、
    前記選択セルの選択ビット線を所定の電圧にクランプする第1クランプトランジスタと、
    前記第1クランプトランジスタの第1ドレイン端子に接続された第1負荷トランジスタと
    を備え、
    前記第1クランプトランジスタのソース端子がデコーダを介して前記選択ビット線に接続され、
    前記第2電流電圧変換部は、
    前記参照セルの参照ビット線を所定の電圧にクランプする第2クランプトランジスタと、
    前記第2のクランプトランジスタの第2ドレイン端子に接続された第2負荷トランジスと
    を備え、
    前記第2クランプトランジスタのソース端子が前記デコーダを介して前記参照ビット線に接続され、
    前記第1ドレイン端子及び前記第2ドレイン端子の少なくとも一方に前記ブースター回路が接続されている
    半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記読出し回路は、
    前記第1電流電圧変換部の出力端子と、前記第2電流電圧変換部の出力端子とを電気的に開放或いは短絡するスイッチ部を更に備える
    半導体記憶装置。
  3. 請求項2に記載の半導体記憶装置において、
    前記スイッチ部は、読み出し動作開始時において短絡状態であり、センス動作開始時において開放状態であり、
    前記電圧比較部は、前記スイッチ部が開放状態になった後に動作する
    半導体記憶装置。
  4. 請求項3に記載の半導体記憶装置において、
    前記ブースター回路は、前スイッチ部が読み出し動作開始時の短絡状態において、前記センス電圧及び前記参照電圧が動作点にあるか否かを調べる監視部を有する
    半導体記憶装置。
  5. 請求項4に記載の半導体記憶装置において、
    前記ブースター回路は、前記センス電圧及び前記参照電圧の少なくとも一方が動作点にないと判断した場合、前記第1電流電圧変換部及び前記第2電流電圧変換部のうちの動作点にない電圧に対応する方の負荷インピーダンスを一時的に下げるように動作する
    半導体記憶装置。
  6. 請求項1に記載の半導体記憶装置において、
    前記参照セルは、
    抵抗値が第1状態である第1参照セルと、
    抵抗値が第2状態である第2参照セルと
    を備え、
    前記第2電流電圧変換部は、前記第1参照セルと第2参照セルとが同時に選択された時、前記第1参照セルに流れる第1参照電流と、前記第2参照セルに流れる第2参照電流の和の1/2に対応する電圧としての前記参照電圧を出力する
    半導体記憶装置。
  7. 請求項に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1ドレイン端子と前記第2ドレイン端子との接続を電気的に開放或いは短絡するスイッチ部を更に具備し、
    前記第2負荷トランジスタのゲート端子及びドレイン端子が前記第2ドレイン端子に接続されており、
    前記第1負荷トランジスタのゲート端子が前記第2ドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第1ドレイン端子に接続されており、
    前記第1ドレイン端子と前記第2ドレイン端子は、前記電圧比較部の入力端子に接続され、
    前記第1ドレイン端子に前記センス電圧が出力され、前記第2ドレイン端子に前記参照電圧が出力される
    半導体記憶装置。
  8. 請求項に記載の半導体記憶装置において、
    前記スイッチ部は、読み出し動作開始時において短絡状態であり、センス動作開始時において開放状態であり、
    前記電圧比較部は、前記スイッチ部が開放状態になった後に動作する
    半導体記憶装置。
  9. 請求項に記載の半導体記憶装置において、
    前記ブースター回路は、前記読み出し動作開始時において、前記第1ドレイン端子及び前記第2ドレイン端子の少なくとも一方が動作点にないと判断した場合、前記第1ドレイン端子及び前記第2ドレイン端子のうちの動作点にない端子を、一時的に電源電圧及び接地電圧のうちの動作点に近づく方に接続する
    半導体記憶装置。
  10. 請求項に記載の半導体記憶装置において、
    前記第1電流電圧変換部は、
    前記センス電流に対応する電流を供給する第3トランジスタと、
    前記第3トランジスタの第3ドレイン端子に接続された第3負荷トランジスタと
    を更に備え、
    前記第2電流電圧変換部は、
    前記参照電流に対応する電流を供給する第4トランジスタと、
    前記第4トランジスタの第4ドレイン端子に接続された第4負荷トランジスタと
    を更に備え、
    前記第3ドレイン端子及び前記第4ドレイン端子は、前記電圧比較部の入力端子に接続され、
    前記第3ドレイン端子に前記センス電圧が出力され、前記第4ドレイン端子に前記参照電圧が出力される
    半導体記憶装置。
  11. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記第3ドレイン端子と前記第4ドレイン端子との接続を電気的に開放或いは短絡するスイッチ部を更に具備し、
    前記スイッチ部は、読み出し動作開始時において短絡状態であり、センス動作開始時において開放状態であり、
    前記電圧比較部は、前記スイッチ部が開放状態になった後に動作する
    半導体記憶装置。
  12. 請求項11に記載の半導体記憶装置において、
    前記ブースター回路は、前記読み出し動作開始時において、前記第1ドレイン端子及び前記第2ドレイン端子の少なくとも一方が動作点にないと判断した場合、前記第1ドレイン端子及び前記第2ドレイン端子のうちの動作点にない端子を、一時的に電源電圧及び接地電圧のうちの動作点に近づく方に接続する
    半導体記憶装置。
  13. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記第3ドレイン端子が、前記第3負荷トランジスタのドレイン端子及び前記第4負荷トランジスタのゲート端子と接続されており、
    前記第4ドレイン端子とが、前記第3負荷トランジスタのゲート端子及び前記第4負荷トランジスタのドレイン端子と接続されている
    半導体記憶装置。
  14. 請求項10に記載の半導体記憶装置において、
    前記第3ドレイン端子が、前記第3負荷トランジスタのドレイン端子に接続されており、
    前記第4ドレイン端子が、前記第3負荷トランジスタのゲート端子、前記第4負荷トランジスタのゲート端子、及びドレイン端子と接続されている
    半導体記憶装置。
  15. 半導体記憶装置の動作方法であって、
    ここで、前記半導体装置は、
    相変化素子、金属酸化物抵抗素子、及び、固体電解質素子のいずれかを有する複数のメモリセル及び参照セルを含むメモリアレイと、
    デコーダと、
    前記複数のメモリセルのうちから選択された選択セルのデータを読み出す読み出し回路とを具備し、
    前記読み出し回路は、
    第1電流電圧変換部と、
    第2電流電圧変換部と、
    ブースター回路と、
    電圧比較部とを備え、
    前記第1電流電圧変換部は、
    第1クランプトランジスタと、
    前記第1クランプトランジスタの第1ドレイン端子に接続された第1負荷トランジスタとを備え、
    前記第2電流電圧変換部は、
    第2クランプトランジスタと、
    前記第2のクランプトランジスタの第2ドレイン端子に接続された第2負荷トランジスとを備え、
    前記第1ドレイン端子及び前記第2ドレイン端子の少なくとも一方に前記ブースター回路が接続され、
    前記半導体記憶装置の動作方法は、
    (α)前記デコーダが、前記第1クランプトランジスタのソース端子を前記選択セルの選択ビット線に接続するステップと、
    (β)前記第1クランプトランジスタが、前記選択ビット線を所定の電圧にクランプするステップと、
    (a)前記第1電流電圧変換部が、前記第1負荷トランジスタ及び前記第1クランプトラジスタを介して前記選択セルに流れるセンス電流をセンス電圧に変換するステップと、
    (γ)前記デコーダが、前記第2クランプトランジスタのソース端子を前記参照セルの参照ビット線に接続するステップと、
    (δ)前記第2クランプトランジスタが、前記参照ビット線を所定の電圧にクランプするステップと、
    (b)前記第2電流電圧変換部が、前記第2負荷トランジスタ及び前記第2クランプトラジスタを介して前記参照セルに流れる参照電流を参照電圧に変換するステップと、
    (c)前記ブースター回路が、前記センス電圧及び前記参照電圧とを共に所定の時間以内に定常状態へ到達させるステップと、
    (d)前記電圧比較部が、前記定常状態に到達した前記センス電圧と前記参照電圧の大小を比較するステップと
    を具備する
    半導体記憶装置の動作方法。
  16. 請求項15に記載の半導体記憶装置の動作方法において、
    前記読出し回路は、前記第1電流電圧変換部の出力端子と前記第2電流電圧変換部の出力端子とを電気的に開放或いは短絡するスイッチ部を更に備え、
    前記(d)ステップは、
    (d1)前記スイッチ部が、読み出し動作開始時における短絡状態から、センス動作開始時において開放状態にするステップと、
    (d2)前記電圧比較部が、前記スイッチ部が開放状態になった後に動作するステップと
    を備える
    半導体記憶装置の動作方法。
  17. 請求項16に記載の半導体記憶装置の動作方法において、
    前記(c)ステップは、
    (c1)前記ブースター回路が、前スイッチ部が読み出し動作開始時の短絡状態において、前記センス電圧及び前記参照電圧が動作点にあるか否かを調べるステップを備える
    半導体記憶装置の動作方法。
  18. 請求項17に記載の半導体記憶装置の動作方法において、
    前記(c)ステップは、
    (c2)前記ブースター回路が、前記センス電圧及び前記参照電圧の少なくとも一方が動作点にないと判断した場合、前記第1電流電圧変換部及び前記第2電流電圧変換部のうちの動作点にない電圧に対応する方の負荷インピーダンスを一時的に下げるように動作するステップを備える
    半導体記憶装置の動作方法。
  19. 請求項15に記載の半導体記憶装置の動作方法において、
    前記参照セルは、
    抵抗値が第1状態である第1参照セルと、
    抵抗値が第2状態である第2参照セルと
    を備え、
    前記(b)ステップは、
    (b1)前記第2電流電圧変換部が、前記第1参照セルと第2参照セルとが同時に選択された時、前記第1参照セルに流れる第1参照電流と、前記第2参照セルに流れる第2参照電流の和の1/2に対応する電圧としての前記参照電圧を出力するステップを備える
    半導体記憶装置の動作方法。
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