JP5077204B2 - ステアリングホイール - Google Patents

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本発明は、硬質樹脂からなる骨格部の外面が軟質樹脂層により被覆されてなるリム部を備えたステアリングホイールに関する。
ステアリングホイールとしては、例えば、その内部に、リム部の骨格部分をなす芯体が設けられ、その芯体の外面が被覆体により被覆されてなるリム部を備えたものがある。そして、従来、このようなステアリングホイールの一種として、リム部の芯体が硬質樹脂からなるとともに中空状に形成され、その芯体の外面が軟質樹脂層によって被覆されているステアリングホイールが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
米国特許第4280372号明細書
ところが、特許文献1に記載のステアリングホイールでは、芯体に対する軟質樹脂層の接合強度が低く、リム部が把持操作されるうちに軟質樹脂層が芯体から剥離することがある。この場合に、このステアリングホイールのリム部において、芯体の軸心と直交する芯体の断面形状は非円形状(三角形状)であるため、軟質樹脂層は芯体の外面に引っ掛かって相対回転し難い。しかし、芯体の軸心と直交する芯体の断面形状が円形状であると、軟質樹脂層が芯体から剥離した状態でリム部が把持されると軟質樹脂層は芯体の外面に引っ掛かることなく相対回転してしまい、リム部としての役目を果たせなくなることがある。そのため、従来のステアリングホイールにおいては、リム部の耐久性について改善の余地があった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされてものであり、その目的は、リム部の骨格部の外面に対して軟質樹脂層が剥離することを抑制するとともに、仮に、軟質樹脂層が骨格部の外面から剥離しても軟質樹脂層が骨格部に対して相対回転することを抑制してリム部の耐久性を向上させることのできるステアリングホイールを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、硬質樹脂からなる骨格部の外面が、軟質樹脂層によって被覆されてなるリム部を備えたステアリングホイールにおいて、前記骨格部は、一対の分割部が溶着接合されることで構成され、前記骨格部の外面には、前記一対の分割部の溶着部と近接する部位に、前記軟質樹脂層と凹凸の関係によって係合する係合部が設けられており、前記係合部は、前記骨格部の軸心側に凹む凹部であり、前記凹部には前記軟質樹脂層の一部が没入して係合されることを要旨とする。
この発明では、軟質樹脂層が係合部と係合することで軟質樹脂層は骨格部に対して相対回転し難くなる。したがって、リム部が把持操作されて軟質樹脂層を骨格部に対して相対回転させようとする力が加えられても、軟質樹脂層が骨格部から剥離することを抑制でき、また、仮に、軟質樹脂層が骨格部から剥離したとしても軟質樹脂層が骨格部に対して相対回転することを抑制できるため、リム部の耐久性を向上させることができる。
また、係合部は溶着部と近接する部位に存在しているため、一対の分割部を溶着接合させる際に分割部同士を突き合せるための圧力が加えられる箇所に凹凸を設けなくともよい。したがって、骨格部の外面に係合部が設けられていても、支障なく一対の分割部同士をつき合わせて接合することができ、一対の分割部同士の接合強度が低下することを回避できる。
この発明では、凹部に軟質樹脂層の一部が没入することで軟質樹脂層が凹部に係合する構成である。そのため、係合部が存在することに起因して、係合部における軟質樹脂層の厚みが係合部からずれた部分における骨格部の外面から軟質樹脂層の表面までの厚みよりも薄くなるという事態が生じることを回避できる。したがって、係合部の影響を受けて軟質樹脂層の厚みが薄くなった分を補うために骨格部の外面から軟質樹脂層の表面までの厚みを厚くする必要はなくなるため(係合部における軟質樹脂層の厚みに合わせて他の部位の軟質樹脂層の厚みを厚くする必要がないため)、軟質樹脂層全体の厚みが厚くなることを抑制できる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記軟質樹脂層は、ウレタンの反応成形によって形成されていることを要旨とする。
この発明では、熱可塑性樹脂を射出成形することで軟質樹脂層を形成する場合に比べて、軟質樹脂層を成形する際に成形材料が有する熱を低く抑えることができるため、骨格部に対する熱の影響を少なく抑えることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記骨格部は、中空状に形成されてなることを要旨とする。
この発明では、リム部の軽量化を図ることができる。
本発明によれば、リム部の骨格部の外面に対して軟質樹脂層が剥離することを抑制するとともに、仮に、軟質樹脂層が骨格部の外面から剥離しても軟質樹脂層が骨格部に対して相対回転することを抑制してリム部の耐久性を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、車両の運転席に装備されるステアリングホイール11は、正面視円形状であるとともに、ステアリングホイール11の中心部には、操舵輪に連結される操舵軸12が一体回転可能に連結されている。なお、ここで述べる正面視とは、運転席に着座した運転者がステアリングホイール11に向かい合うような視点で見た場合のことを意味する。そして、ステアリングホイール11を構成するリム部(ハンドル部)13は、操舵軸12の軸線Oを中心とした円環状に形成されるとともに、通常、運転者がステアリングホイール11を操作するときに把持する部分として構成されている。また、リム部13の内径側には、複数(本実施形態では4つ)のスポーク部14を介してボス部15が連結されている。
ボス部15は、操舵軸12が固定される固定部として構成されている。ボス部15には図示しないエアバックモジュールが取り付けられる座部16が設けられている。また、ボス部15には、図示しない電子制御ユニットが配設されている。電子制御ユニットはボス部15に装着される図示しないパッド部によって覆われている。そして、ボス部15及びスポーク部14は、ステアリングホイール11全体の骨格部分をなす骨格体17の一部により構成されている。
図2に示すように、骨格体17は、ステアリングホイール11の車両への装着状態で、操舵軸12側に配置されるとともにボス部15を有する硬質樹脂製の第1分割体18と、運転者側に配置された硬質樹脂製の第2分割体19とが、操舵軸12の軸線O方向において重なるように配置された状態で溶着接合されることで構成されている。第1分割体18と第2分割体19との溶着は、振動溶着によって行われている。第1分割体18及び第2分割体19は、それぞれ、所定の硬度、及び金属材料に似たじん性を有するとともに、耐熱性を有する樹脂材料によって構成されている。具体的には、第1分割体18及び第2分割体19は、それぞれアクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂(ABS樹脂)によって構成されている。なお、所定の硬度とは、運転者が把持しても変形しない程度の硬さのことである。
図3に示すように、第1分割体18は、ボス部15と、ボス部15を囲むように配置された平面視円環状の分割部としての第1分割リム芯体部(以下、「第1分割芯体」という。)20と、ボス部15と第1分割芯体20とを連結する複数の第1分割スポーク部21とから構成されている。そして、ボス部15と、第1分割芯体20と、第1分割スポーク部21とは、一体となっている。
第1分割スポーク部21は、第1分割芯体20の径方向と直交する断面形状が略コ字状に形成されている。そして、各第1分割スポーク部21の内部には、互いに直交するように形成された第1リブ22及び第2リブ23が設けられている。第1リブ22は、ボス部15から第1分割芯体20に延びる第1分割スポーク部21の延設方向(ステアリングホイール11の径方向)と平行に形成されている。また、第2リブ23は、第1分割スポーク部21の延設方向に対して直交する方向と平行に形成されている。また、第1分割芯体20は、径方向断面の形状が、どの部分においても同様の略半円弧状に形成されている。第1分割芯体20において、径方向断面の端部24は段状に形成されている。
一方、図4に示すように、第2分割体19は、平面視円環状の分割部としての第2分割リム芯体部(以下、「第2分割芯体」という。)25と、第2分割芯体25の内径側から第2分割芯体25の中心に向って延びる複数の第2分割スポーク部26とから構成されている。なお、図4では、説明の都合上、第2分割体19を裏返して図示している。そして、第2分割芯体25と第2分割スポーク部26とは一体に成形されている。第2分割スポーク部26は、第2分割芯体25の径方向と直交する断面形状が略コ字状に形成されている。そして、第2分割スポーク部26の内部には、互いに直交するように形成された第3リブ27及び第4リブ28が設けられている。第3リブ27は、第2分割スポーク部26の延設方向(ステアリングホイール11の径方向)と略平行に形成されている。第4リブ28は、第2分割スポーク部26の延設方向に対して直交する方向と平行に形成されている。また、第2分割芯体25は、径方向断面の形状が略半円弧状に形成されている。第2分割芯体25において、径方向断面の端部29は平坦になっている。
そして、図2に示すように、第1分割体18と第2分割体19とが溶着されて骨格体17となっている状態では、第1分割芯体20の凹部と第2分割芯体25の凹部とが向い合わせて状態で接合されることで中空状のリム芯体部30が構成されている。リム芯体部30は、正面視において操舵軸12の軸線Oを中心とした円環状に形成されるとともに、ボス部15及びスポーク部14と一体に構成されている。そして、図5に示すように、リム芯体部30は、自身の軸心Pと直交する断面形状が閉じた管状となるように形成されている。リム芯体部30には、第1分割芯体20の端部24と第2分割芯体25の端部29とにより溶着部31が構成されている。溶着部31は、第1分割芯体20と第2分割芯体25との合わせ目の部分である。
ここで、リム部13においては、リム部13の芯体として機能するリム芯体部30の外面30a全体がウレタンからなる軟質樹脂層32によって被覆されている。また、軟質樹脂層32は反応成形(反応射出成形)により形成されるとともにリム芯体部30の外面30aに接着している。なお、リム芯体部30の外面30aに対する軟質樹脂層32の接着は、例えば、接着剤によって行われている。リム部13は、リム芯体部30の軸心Pと直交する断面形状が略円形状になっている。また、リム部13の内部に存在するリム芯体部30は、自身の軸心Pと直交する断面形状が略真円形状になっている。そして、リム芯体部30には、その外面30aにおいて、溶着部31と近接する部位に、リム芯体部30の軸心P側に凹む凹部33が形成されている。なお、リム芯体部30の厚みS1は、凹部33が設けられている箇所以外は、一定であり、軟質樹脂層32のうちリム芯体部30の外面30aから軟質樹脂層32の表面までの厚みS3と同じ厚みとなっている。
そして、凹部33は、リム芯体部30の内径側、及びリム芯体部30の外径側の両方に設けられている。凹部33は溶着部31から連続するように構成されるとともに、リム芯体部30の内径側及び外径側において溶着部31に沿って一周するように延びている。凹部33は、リム芯体部30の軸心Pと直交する断面形状が矩形状に形成されている。そして、凹部33には、軟質樹脂層32の一部が没入しており、凹部33は、軟質樹脂層32がリム芯体部30の軸心Pを中心として回転することを規制するように軟質樹脂層32と凹凸の関係によって係合している。凹部33の深さT1はリム芯体部30の厚みS1の2分の1に形成されている。より具体的には、リム芯体部30の厚みS1は、2mmに設定され、リム芯体部30の軸心Pと直交する断面において、凹部33の深さT1が1mm、凹部33の幅T2は1mmに設定されている。また、凹部33と係合する部分(凹部33と対応する部分)の軟質樹脂層32の厚みS2は、その他の部分(凹部33からずれている部分)における軟質樹脂層32の厚みS3に比べて厚くなっている。
前記のように構成されたステアリングホイールは、例えば、以下のように製造される。
まず、射出成形により所定の形状に形成された第1分割体18及び第2分割体19を準備する。そして、第1分割体18を振動溶着装置の所定の位置にセットするとともに、第2分割芯体25の端部29が第1分割芯体20の端部24に当接するようにして第2分割体19を振動溶着装置の所定の位置にセットする。この状態では、第1分割芯体20と第2分割芯体25とが重ね合わされている。そして、振動溶着装置は、自身の治具を、第2分割芯体25の外面において端部29から離間した部分に当接させる。そのうえで、振動溶着装置は、第2分割体19を第1分割体18に接近する方向へ押し付けながら、第2分割体19を第1分割体18に対してリム芯体部30の軸心方向に相対変位させて所定の振幅で振動させる。そして、第2分割体19を第1分割体18に対して相対変位させることで、第2分割芯体25の端部29が第1分割芯体20の端部24上を振動すると、この振動による摩擦熱によって第1分割芯体20の端部24及び第2分割芯体25の端部29が溶融する。その後、第2分割体19の振動を止めて、第1分割体18及び第2分割体19を所定期間保持する。すると、この間に、第1分割体18及び第2分割体19それぞれにおいて溶融した樹脂材料が冷却されて硬化し、第1分割体18及び第2分割体19が一体化されて、骨格体17が構成される。
そして、このようにして構成された骨格体17に対して、反応成形(反応射出成形)により、骨格体17のリム芯体部30の外面30aを被覆するようにウレタンからなる軟質樹脂層32を形成する。なお、この軟質樹脂層32を形成する成形材料が有する熱は、熱可塑性樹脂を射出成形する際に熱可塑性樹脂が有する熱に比べて低いため、軟質樹脂層32の成形時にリム芯体部30に及ぼす熱の影響は少ない。その後、この骨格体17に対してエアバックモジュールや電子制御ユニット等の部品を装着した後、パッド部を装着することでステアリングホイール11が完成する。
次に、前記のように構成されたステアリングホイール11の作用について説明する。
運転者が車両を操舵する場合、運転者はリム部13を把持し、ステアリングホイール11を回動操作する。このとき、軟質樹脂層32には、リム芯体部30に対して相対回転する力が作用するが、凹部33は軟質樹脂層32と係合して軟質樹脂層32がリム芯体部30の軸心Pを中心として回転することを規制しているため、軟質樹脂層32がリム芯体部30の外面30aから剥離することを抑制する。したがって、運転者がリム部13を把持して操作するときに、軟質樹脂層32がリム芯体部30の外面上を摺動しながらリム芯体部30の軸心Pを中心として空回りしてしまうという事態が起きることを抑制できる。また、仮に軟質樹脂層32がリム芯体部30の外面30aから剥離しても、凹部33は軟質樹脂層32と係合しているため、軟質樹脂層32の空回りは抑制される。そのため、運転者がリム部13を把持しにくくなることを抑制でき、リム部13の耐久性を向上させることができる。
この実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ステアリングホイール11のリム部13は、硬質樹脂からなる中空状のリム芯体部30の外面30aが軟質樹脂層32により被覆されることで構成されている。そして、リム芯体部30は、第1分割芯体20と第2分割芯体25とが互いに溶着接合されることで構成されている。さらに、リム芯体部30の外面30aには、軟質樹脂層32と係合して軟質樹脂層32の回転を規制する係合部としての凹部33が設けられている。したがって、運転者がリム部13を把持し難くなることを抑制でき、リム部13の耐久性を向上させることができる。
(2)係合部としての凹部33は、リム芯体部30の外面30aのうち、溶着部31と近接する部位に設けられている。したがって、第1分割体18と第2分割体19とを溶着接合させる際に、振動溶着装置の治具が当接する第2分割芯体25の外面には凹凸が存在しないため、支障なく治具を第2分割芯体25の外面に密着させることができる。そのため、第1分割芯体20と第2分割芯体25との接合強度が低下することを回避できる。
(3)リム芯体部30の外面に設けられた係合部は、リム芯体部30の軸心P側に凹む凹部33である。そして、凹部33には、軟質樹脂層32が没入している。そのため、凹部33が存在することに起因して、凹部33と係合する軟質樹脂層32の部分の厚みS2が、リム芯体部30の外面30aから軟質樹脂層32の表面までの厚みS3よりも薄くなるという事態が生じることを回避できる。したがって、凹部33を設けても、軟質樹脂層32を厚くする必要がないため、軟質樹脂層32全体の厚みが厚くなることを抑制できる。
(4)軟質樹脂層32はウレタンの反応成形により形成されている。したがって、軟質樹脂層32を成形する際に成形材料が有する熱を低く抑えることができるため、リム芯体部30に対する熱の影響を抑えることができる。
(5)リム芯体部30は、中空状に形成されている。したがって、リム部13の軽量化を図ることができる。
なお、本発明は、次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・ 第1分割体18と第2分割体19とを溶着接合する際において、第2分割体19を静止させ、第1分割体18を振動させることで、第1分割体18と第2分割体19とを溶着接合してもよい。また、第1分割体18と第2分割体19とが互いに異なる方向に変位するように振動させることで、第1分割体18と第2分割体19とを溶着接合させてもよい。
・ リム芯体部30の構成を変更してもよい。例えば、リム芯体部30を構成する第1分割芯体20の内部に、第1分割芯体20の径方向に平行なリブを複数設けてもよい。また、リム芯体部30を構成する第2分割芯体25の内部に、第2分割芯体25の径方向に平行なリブを複数設けてもよい。
・ 凹部33を設ける箇所を変更してもよい。例えば、第1分割芯体20の端部24を段状に形成して、凹部33を形成してもよい。また、凹部33はリム芯体部30の内径側、及びリム芯体部30の外径側のどちらか一方だけでもよい。
・ 凹部33の形状については、軟質樹脂層32と係合可能な形状であれば、とくに限定しない。例えば、リム芯体部30の軸心Pに直交する凹部33の断面形状が三角形状となるように変更してもよいし、半円弧状となるように変更してもよい。
・ 軟質樹脂層32が被覆する領域を変更してもよい。例えば、軟質樹脂層32がリム芯体部30を部分的に被覆して、軟質樹脂層32が、リム芯体部30の軸心Pに沿った方向(ステアリングホイール11の周方向)において、間隔を空けて存在するように構成してもよい。また、リム芯体部30の外面30aだけでなく、スポーク部14の外面も軟質樹脂層32により被覆してもよい。
参考例として、係合部の構成を変更してもよい。凹部33の代わりに、例えば、図6に示すように、第1分割体18と第2分割体19とを溶着する際に形成される凸部(溶着ビード)40によって係合部を構成してもよい。この場合、第1分割芯体20の端部24、及び第2分割芯体25の端部29それぞれに十分な溶着しろを確保することで、第1分割芯体20及び第2分割芯体25を溶着したときに、溶着部31から突出する凸部40が形成される。凸部40と軟質樹脂層32とは、凹凸の関係によって係合している。そして、凸部40と係合する部分(凸部40と対応する部分)の軟質樹脂層32の厚みS2は、リム芯体部30の外面30aの突出量分だけ、その他の軟質樹脂層32の部分の厚みS3に比べて薄くなっている。したがって、軟質樹脂層32の厚みS3(リム芯体部30の外面30aから軟質樹脂層32の表面までの厚み)は、軟質樹脂層32の厚みS2の薄くなった分を補うため、通常より、厚く形成されている。そして、この場合、凸部40は溶着部31から軟質樹脂層32側に突出して溶着部31を覆うため、溶着部31に軟質樹脂が進入することを抑制できる。したがって、溶着部31が軟質樹脂の影響を受けて第1分割芯体20及び第2分割芯体25の溶着強度が低下してしまうという事態が起きることを回避できる。
・ 軟質樹脂層32を構成する樹脂材料を変更してもよい。例えば、軟質樹脂層32を例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン(PP)、サーモプラスチックエラストマー(TPE)等の熱可塑性樹脂から構成してもよい。
・ 軟質樹脂層32は、リム芯体部30の外面30aに対して接着剤等を介して接着していなくともよく、例えば、軟質樹脂層32はリム芯体部30の外面30aに密着している状態でリム芯体部30の外面30aを被覆する構成であってもよい。そして、このような構成であっても、軟質樹脂層32は、リム芯体部30に設けられた係合部と凹凸の関係によって係合することで、軟質樹脂層32がリム芯体部30に対して相対回転することは抑制される。
・ 第1分割体18を構成する硬質樹脂の材質を変更してもよい。例えば、熱可塑性樹脂である塩化ビニル樹脂によって構成してもよい。
・ 第2分割体19を構成する硬質樹脂の材質を変更してもよい。例えば、熱可塑性樹脂である塩化ビニル樹脂によって構成してもよい。
・ スポーク部14を構成する骨格体17の部分、ボス部15を構成する骨格体17の部分、及びリム芯体部30の形状については、それぞれ目的に応じて適宜変更してもよい。例えば、リム芯体部30は、その外面30aが曲面から構成されていればよく、リム芯体部30の軸心Pと直交するリム芯体部30の断面形状は、楕円形状でもよいし、卵形状でもよい。すなわち、前述の従来技術のリム芯体のように、断面形状のどこかに直線状の部分を有した多角体の頂角部を丸めたような形状ではなく、該直線状の部分をほとんど有さない形状であって、円形に近い形状がリム芯体部30としては望ましい。これは、表面層となる軟質樹脂層32がほぼ均一な厚みを有した場合の断面形状がリム芯体部30と相似形状となり、運転者が把持し易い形状となるからである。
・ スポーク部14の数については、とくに限定しない。1本、2本、3本、あるいは5本以上にしてもよい。
本実施形態におけるステアリングホイールの概略斜視図。 骨格体の概略斜視図。 第1分割体の概略斜視図。 第2分割体の概略斜視図。 図1のA−A線に沿ったリム部の概略断面図。 参考例におけるリム部の概略断面図。
符号の説明
P…リム芯体部の軸心、11…ステアリングホイール、13…リム部、20…分割部としての第1分割リム芯体部、25…分割部としての第2分割リム芯体部、30…骨格部としてのリム芯体部、30a…外面、31…溶着部、32…軟質樹脂層、33…係合部としての凹部、40…係合部としての凸部。

Claims (3)

  1. 硬質樹脂からなる骨格部の外面が、軟質樹脂層によって被覆されてなるリム部を備えたステアリングホイールにおいて、
    前記骨格部は、一対の分割部が溶着接合されることで構成され、
    前記骨格部の外面には、前記一対の分割部の溶着部と近接する部位に、前記軟質樹脂層と凹凸の関係によって係合する係合部が設けられており、
    前記係合部は、前記骨格部の軸心側に凹む凹部であり、
    前記凹部には前記軟質樹脂層の一部が没入して係合されることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 前記軟質樹脂層は、ウレタンの反応成形によって形成されている請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 前記骨格部は、中空状に形成されてなる請求項1または請求項2に記載のステアリングホイール。
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