JP5076554B2 - 包接水和物を生成する性質を有する水溶液、包接水和物及びそのスラリー、包接水和物スラリーの製造方法並びに潜熱蓄熱剤 - Google Patents
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Description
(1) 「包接水和物」には、準包接水和物が含まれる。
(2) 「包接水和物」は「水和物」と略称される場合がある。
(3) 「ゲスト化合物」は「ゲスト」と略称される場合がある。
(4) 「スラリー」とは、液体中に固体粒子が分散又は懸濁した状態又はその状態にある物質をいう。沈降しがちな固体粒子を浮遊状態とするために界面活性剤を添加したり、機械的に攪拌したりすることもあるが、液体中に固体粒子が分散又は懸濁している限り、「スラリー」という。液体中に固体粒子が分散又は懸濁している限り、その分散又は懸濁が不均一なものであっても、「スラリー」という。
(5) 包接水和物を生成する性質を有する水溶液を「原料水溶液」という場合がある。包接水和物のゲスト化合物とは別の微量物質が添加されていても、また、包接水和物が分散又は懸濁していても、包接水和物を生成する性質を有する水溶液である限り、「原料水溶液」に該当する。
(6) 「水和物生成温度」とは、原料水溶液を冷却したとき、包接水和物が生成するべき平衡温度をいう。原料水溶液のゲスト化合物の濃度などにより包接化合物が生成する温度が変動する場合であっても、これを「水和物生成温度」という。なお、簡便のため、「水和物生成温度」を「融点」という場合がある。
(7) 「第四級アンモニウム塩をゲスト化合物とする包接水和物」は「第四級アンモニウム塩の水和物」と略称される場合がある。
(8) 「冷熱」とは、0℃よりも高温で、30℃よりも低温の範囲の温度を与える又は当該温度に対応する熱エネルギーをいう。「冷熱範囲」とは、0℃よりも高温で、30℃よりも低温の温度範囲をいう。
(9) 「蓄冷」とは、冷熱相当の温度範囲に水和物生成温度を有する包接水和物による熱エネルギーの蓄積をいう。
(10) 「蓄熱性」とは、熱エネルギーを蓄積することができる性質をいう。なお、潜熱相当の熱エネルギーを蓄積することができる性質を「潜熱蓄熱性」という場合がある。冷熱を蓄積する性質を「蓄冷性」という場合がある。
(11) 「蓄熱剤」とは、液体、固体、スラリー等の性状、形態等の如何を問わず、また熱エネルギーの貯蔵や輸送その他の使用の目的や態様、利用分野等の如何を問わず、蓄熱性を有する物質をいう。
蓄冷性を有する物質を「蓄冷剤」という場合がある。また、潜熱蓄熱性を有する物質を「潜熱蓄熱剤」という場合がある。
蓄熱性を有する包接水和物は、「蓄熱剤」、「潜熱蓄熱剤」及び「蓄冷剤」の各構成成分となり得る。
(12) 「蓄熱材」とは、液体、固体、スラリー等の性状、形態等の如何を問わず、また熱エネルギーの貯蔵や輸送その他の使用の目的や態様、利用分野等の如何を問わず、蓄熱性を有する部材をいう。
なお、蓄冷性を有する部材を「蓄冷材」という場合がある。潜熱蓄熱性を有する部材を「潜熱蓄熱材」という場合がある。
蓄熱剤、潜熱蓄熱剤及び蓄冷剤はいずれも、「蓄熱材」、「潜熱蓄熱材」及び「蓄冷材」の各構成要素となり得る。
(13) 「調和融点」とは、包接水和物のゲスト化合物の水溶液の液相から当該包接水和物が生成する際、その生成の前後において当該液相の組成が変わらない場合の温度をいう。
なお、包接水和物のゲスト化合物の水溶液における当該ゲスト化合物の濃度を横軸とし、その包接水和物の水和物生成温度を縦軸とする状態図では極大点が「調和融点」となる。
上記の包接水和物の一例として非気体をゲストとするもの、即ち非気体包接水和物が知られており(非特許文献1)、その非気体包接水和物の代表例として、第四級アンモニウム塩をゲストとするものが知られている(特許文献1)。
また、多くの第四級アンモニウム塩の水和物は、調和融点又は水和物生成温度が氷の融点(常圧下で0℃)よりも高いため、蓄熱剤を冷却して水和物を生成する際の冷媒の温度が高くてよく、冷媒を冷却する冷凍機の成績係数(COP)が高くなり省エネルギーが図れるという利点もある。
更に、第四級アンモニウム塩の水和物は水や水溶液に分散又は懸濁し易く、概して分散状態が均一で凝集性が低く、相分離も顕著でなく、流動抵抗もかなり低いので、スラリーとして製造してやれば(特許文献2、特許文献3)、蓄熱材又は蓄熱剤や熱輸送媒体をスラリーとして構成でき、取り扱うことができる(特許文献4、特許文献5)。
川崎成武他1名、"気体水和物の冷熱蓄熱材への応用"、ケミカル・エンジニアリング、株式会社化学工業社、昭和57年8月1日、Vol.27、No.8、p.603、表1
この問題を解決するために、従来、腐食抑制剤の投入が検討されていた(特許文献8)。
しかし、腐食抑制剤は、その効果が生じる条件の範囲内で、しかも蓄熱剤として望まれる性質が維持される範囲内で投入されるに止まる。
また、腐食抑制剤の投入は、蓄熱剤の組成、延いてはその保守管理を複雑にし、保守管理コストの増加の遠因となる。
それ故、腐食抑制剤に極力頼らないより根本的な解決、即ち腐食性の低い包接水和物の出現が望まれていた。
その結果、これらの包接水和物が容易に水に分散又は懸濁してスラリーの性状を呈すること、当該包接水和物及びそのスラリーは潜熱蓄熱効果を有すると同時に低い金属腐食性を示し、その金属腐食性と蓄熱特性(特に生成する包接水和物の融点や蓄熱密度といった特性)には顕著なpH依存性があることを見出した。
しかも発明者らは、前記リン酸系イオンをアニオンとする第四級アンモニウム塩の包接水和物およびそのスラリーの蓄熱密度が、無機リン酸塩又はリン酸を添加することにより格段に向上することを見出した。このことは、無機リン酸塩又はリン酸を添加することにより、同じ蓄熱密度を有する包接水和物およびそのスラリーを得るために必要な第四級アンモニウム塩の量を相対的に減少させることができることを意味している。
そのため、当該包接水和物又はそのスラリーを熱輸送や蓄熱などの熱利用の分野において潜熱蓄熱剤として使用する際、腐食抑制剤の投入量を著しく低減させることができ、使用環境によっては腐食抑制剤の投入が不要になり、腐食抑制剤の効果がある条件に合うように潜熱蓄熱剤の使途や適用範囲等が制限されることもなくなるとともに、保守管理の負荷、従ってそれに要するコストの増加も回避又は防止することができる。
それ故、同じ蓄熱密度を有する包接水和物及びそのスラリー並びに当該包接水和物を含むその他の潜熱蓄熱剤をより安価に実現することができ、これらの物質を使用する技術の経済性を向上させることができる。
本発明の第1の形態によれば、経済性に優れ、金属腐食性が低い蓄熱性を有する包接水和物の原料水溶液を実現することができる。
それ故、本発明の第2の形態によれば、pH調整剤が当該水和溶液に添加されているので、その添加により調整されたpHに対応した潜熱蓄熱特性又は使途、適用範囲等が異なる包接水和物を生成することができる原料水溶液を実現することができる。
それ故、本発明の第5の形態によれば、原料水溶液を冷却するだけで、金属腐食性が低く、相対的に安価又は経済的な、蓄熱性を有する包接水和物のスラリーを実現することができる。
それ故、本発明の第6の形態によれば、原料水溶液の冷却の前においてそのpHを調整することにより、調整されたpHに対応した潜熱蓄熱特性又は使途、適用範囲等が異なる包接水和物のスラリーを製造することができる。
なお、無機リン酸塩及びリン酸もpH調整機能があるので、第2及び第9の各形態におけるpH調整剤を無機リン酸塩及びリン酸を含めて定義してよい。
アルカリ金属のリン酸塩の典型例として、ナトリウムのリン酸塩、カリウムのリン酸塩が挙げられ、具体的にはリン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸三カリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウムであり、その混合物であっても良い。
また、無機リン酸塩の代わりにリン酸であっても良い。つまり、水に溶けてリン酸イオンを生成するものであれば良い。
また、pHにより、潜熱蓄熱物質や包接水和物、スラリーの蓄熱特性が変化するが、pHが高い方が、包接水和物の生成、融解の温度帯(潜熱蓄熱を利用できる温度帯)が高くなり、pHが低い方が同温度帯が低くなるため、用途に応じてpHを調整して使うことが好ましい。
また、添加する無機リン酸塩、あるいはリン酸は、場合によっては前記のpHの調整の役割も併せ持つことは言うまでも無い。
水酸化テトラnブチルアンモニウム水溶液とリン酸を中和反応させることにより、テトラnブチルアンモニウムのリン酸塩(下記のようにTBA-H2PO4、TBA2-HPO4、TBA3-PO4の3種類がある)の水溶液を調製した。
第1リン酸テトラnブチルアンモニウム TBA-H2PO4
第2リン酸テトラnブチルアンモニウム TBA2-HPO4
第3リン酸テトラnブチルアンモニウム TBA3-PO4
また、TBA2-HPO4の場合は、水酸化テトラnブチルアンモニウムとリン酸とのモル比が2:1となるように原料を調整した。
さらに、TBA3-PO4の場合は、水酸化テトラnブチルアンモニウムとリン酸とのモル比が3:1となるように原料を調整した。
水酸化テトラnブチルアンモニウム水溶液とリン酸の混合割合により、生成する水溶液のpHは変化した。TBA-H2PO4の場合は、pHは5であった。また、TBA2-HPO4の場合は、pHは10であった。さらに、TBA3-PO4の場合は、pHは13であった。
ベース液1にリン酸水素二カリウムを数種類の添加濃度で溶かし、更にごく微量の水酸化カリウムの添加によりpHを10.5に調整した。調製したサンプル溶液1〜5とベース液1の組成を表1に記す。リン酸水素二カリウムの添加濃度を高くすると、相対的にTBA-H2PO4の濃度は低くなる。
ベース液及び各サンプル溶液を冷却して包接水和物を生成し、加熱して融解する際の温度と熱量の関係を、DSCを用いて分析し、その結果を図1に示した。図1は横軸が温度を示し、縦軸が熱量を示している。
リン酸水素二カリウムを添加することにより、温度−熱量関係曲線の最大値(融点)が高くなる。そして、リン酸水素二カリウム添加濃度が高くなるにつれて包接水和物の融点が高くなり、融解熱量が高くなり潜熱蓄熱量が高くなることが判明した(図1参照)。
また、ベース液及び各サンプル溶液について熱密度を評価したが、熱密度を求める温度範囲は冷房空調用の好適な蓄熱材または熱輸送材として使われる温度範囲が7〜13℃の温度範囲であるので、この温度範囲の熱密度を求め、その結果を表2に示した。この温度範囲の熱密度が高いほど、冷房空調用の蓄熱材または熱輸送材として優れた蓄熱特性を有することになる。
実施例1において添加したリン酸水素二カリウムの代わりに、リン酸をリン酸水素二カリウムと同じモル数に相当するように添加して、その後、水酸化カリウムでpHを10.5に調整したサンプルについて同様の実験を行ったところ、これらのサンプルについても実施例1と同様の結果が得られた。
すなわち、リン酸添加濃度が高くなるにつれて包接水和物の融点が高くなり、融解熱量が高くなり潜熱蓄熱量が高くなることが判明した。
また、リン酸の添加により、TBA-H2PO4のみの場合に比べて熱密度は増加し、さらにリン酸の添加濃度が高くなるにつれて熱密度が増加することが判明した。リン酸の添加濃度を高くすると、相対的にTBA-H2PO4の濃度は低くなるが、熱密度は向上することが分かった。
また、リン酸水素二カリウムの添加により、TBA2-HPO4のみの場合に比べて熱密度は増加し、さらにリン酸水素二カリウムの添加濃度が高くなるにつれて熱密度が増加する。リン酸水素二カリウムの添加濃度を高くすると、相対的にTBA2-HPO4の濃度は低くなるが、熱密度は向上することが分かった。
リン酸の添加によっても同様の結果が得られた。
また、リン酸水素二カリウムの添加により、TBA3-PO4のみの場合に比べて熱密度は増加し、さらにリン酸水素二カリウムの添加濃度が高くなるにつれて熱密度が増加する。リン酸水素二カリウムの添加濃度を高くすると、相対的にTBA3-PO4の濃度は低くなるが、熱密度は向上することが分かった。
リン酸の添加によっても同様の結果が得られた。
実施例1(1)で調整した3種類のテトラnブチルアンモニウムリン酸塩のうちいずれかの水溶液をテトラnブチルアンモニウム1モルに対して水が30モルとなるようにして調製した。それぞれの水溶液(下記のように呼び、pHを示す)に、リン酸水素二カリウムを2〜15wt%添加し、さらにpH調整剤を加えてpHを調整して、IR分析によりテトラnブチルアンモニウムリン酸塩の変化を調べた。pH調整剤には、水酸化カリウムまたはリン酸を用いた。
水溶液1(TBA-H2PO4)pH5
水溶液2(TBA2-HPO4)pH10
水溶液3(TBA3-PO4) pH13
TBA-H2PO4が存在している水溶液1はpHが5であるが、リン酸水素二カリウムを添加し、さらにpH調整剤を加えてpHを13に調整して水溶液1Aとした。
また、TBA2-HPO4が存在している水溶液2はpHが10であるが、リン酸水素二カリウムを添加し、さらにpH調整剤を加えてpHを13に調整して水溶液2Aとした。
これらのことから、TBA-H2PO4が存在している水溶液1にリン酸水素二カリウムを添加した水溶液のpHを13に調整したり、TBA2-HPO4が存在している水溶液2にリン酸水素二カリウムを添加した水溶液のpHを13に調整したりすることにより、TBA3-PO4の水和物が生成する性質を持つ水溶液が生成することがわかる。
さらに、水溶液1AのpHを13から5に戻して上記と同様の操作により得られた粉末をIR分析したところ、TBA-H2PO4の水和物が生成する性質を持つ水溶液となっていることがわかった。また、水溶液2AのpHを13から10に戻して上記と同様の操作により得られた粉末をIR分析したところ、TBA2-HPO4の水和物が生成する性質を持つ水溶液となっていることがわかった。
TBA2-HPO4が存在している水溶液2はpHが10であるが、リン酸水素二カリウムを添加し、さらにpH調整剤を加えてpHを5に調整して水溶液2Bとした。
また、TBA3-PO4が存在している水溶液3はpHが13であるが、リン酸水素二カリウムを添加し、さらにpH調整剤を加えてpHを5に調整して水溶液3Bとした。
これらのことから、TBA2-HPO4が存在している水溶液2にリン酸水素二カリウムを添加した水溶液のpHを5に調整したり、TBA3-PO4が存在している水溶液3にリン酸水素二カリウムを添加した水溶液のpHを5に調整したりすることにより、TBA-H2PO4の水和物が生成する性質を持つ水溶液が生成することがわかる。
さらに、水溶液2BのpHを5から10に戻して上記と同様の操作により得られた粉末をIR分析したところ、TBA2-HPO4の水和物が生成する性質を持つ水溶液となっていることがわかった。また、水溶液3BのpHを5から13に戻して上記と同様の操作により得られた粉末をIR分析したところ、TBA3-PO4の水和物が生成する性質を持つ水溶液となっていることがわかった。
このことにより、テトラnブチルアンモニウムリン酸塩を含みリン酸水素二カリウムを添加した水溶液のpHを調整することにより特定種のテトラnブチルアンモニウムリン酸塩の存在比率を高めるまたは変動させることができ、pHを調整することにより生成する水和物種類を制御できること、さらに潜熱蓄熱特性の異なる又は使途、適用範囲等が異なる包接水和物のスラリーを製造することができることが判明した。
TBA-H2PO4 ⇔ TBA2-HPO4 ⇔ TBA3-PO4
pH 5 10 13
実施例1(2)で調製したTBA-H2PO4水溶液にリン酸水素二カリウムを添加したサンプル溶液および実施例2で調製したTBA-H2PO4水溶液にリン酸を添加したサンプル溶液を使って、金属材の腐食試験を実施した。銅、炭素鋼もしくはステンレス鋼SUS304をサンプル水溶液に浸漬させ、大気開放下、50℃で1週間保持した。結果として、銅、炭素鋼、ステンレス鋼SUS304の腐食はほとんど肉眼で観察されなかった。
また、重量減少を測定することで腐食減肉量を求めたが、いずれの場合も、腐食速度は0.01mm/年以下であり、防食操作を施す必要がなく、実用上全く問題ないレベルであることが分かった。
実施例1(1)で調製したTBA-H2PO4水溶液(pH5)にリン酸水素二カリウム又はリン酸を添加し、さらに水酸化カリウムを添加してpHを5〜13の範囲に調整した水溶液について、実施例5と同様に金属材の腐食試験を実施した。結果を表3に示す。pHが6〜11の範囲では、銅、炭素鋼およびステンレス鋼SUS304の腐食はほとんど肉眼で観察されなかった。また、重量減少を測定することで腐食減肉量を求めたが、いずれの場合も、腐食速度は0.01mm/年以下であり、防食操作を施す必要がなく、実用上全く問題ないレベルであることが分かった。
Claims (9)
- アニオンがリン酸イオンである第四級アンモニウム塩を含み、前記第四級アンモニウム塩をゲスト化合物とする包接水和物を生成する性質を有する水溶液であって、前記水溶液にアルカリ金属のリン酸塩又はリン酸が添加されていることにより前記包接水和物の蓄熱密度が増加されていることを特徴とする水溶液。
- pH調整剤が添加されていることを特徴とする請求項1に記載の水溶液。
- 請求項1又は2に記載の水溶液を冷却することにより生成し、その生成の際潜熱相当の熱エネルギーを蓄積することを特徴とする包接水和物。
- 請求項3に記載の包接水和物が水溶媒中に分散又は懸濁してなることを特徴とする包接水和物のスラリー。
- 請求項3に記載の包接水和物が請求項1又は2に記載の水溶液中に分散又は懸濁してなることを特徴とする包接水和物のスラリー。
- 請求項1に記載の水溶液をそのpHを調整した後に冷却する工程を有することを特徴とする包接水和物のスラリーの製造方法。
- 請求項3に記載の包接水和物を成分として含むことを特徴とする潜熱蓄熱剤。
- アニオンがリン酸イオンである第四級アンモニウム塩をゲスト化合物とする包接水和物と、アルカリ金属のリン酸塩又はリン酸とを含み、アルカリ金属のリン酸塩又はリン酸が含まれていることにより前記包接水和物の蓄熱密度が増加されていることを特徴する潜熱蓄熱剤。
- pH調整剤が添加されていることを特徴とする請求項8に記載の潜熱蓄熱剤。
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