JP5076367B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、ソース・ドレインの浅い接合と移動度の向上を両立させた半導体装置およびその製造方法に関する。
MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の微細化に伴い、特に32nmノード技術以降のデバイスにおいては、ロールオフ(Roll-Off)すなわち短チャネル効果を抑制することが大きな技術課題となっている。これを解決する方法の一つとして、浅い接合(Xj)を形成することが有効である。この浅い接合(Xj)形成するには、通常は、イオン注入の後にイオンを活性化するため熱処理を、イオン活性化と拡散を抑制する方法で行う。例えばこの浅い接合を形成する代表的な方法としては、レーザアニール技術、フラッシュランプアニール技術などがある。また、インサイチュドーピング(In-Situ Doping)エピタキシャル成長法により、浅い接合を形成する技術がある。
一方、不可欠である移動度を向上させる技術としては、膜の下層より上層に向かうにつれて徐々に膜応力が緩和されているシリコンゲルマニウム(SiGe)層上に成長させる歪みシリコン(global strained Si)技術や、エピタキシャル成長させたシリコンゲルマニウムのソース・ドレインに局所的に応力をかけて、チャンネルに歪みを発生させる技術が代表的である(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、レーザアニールでは、面内ばらつきが大きく、またデバイス依存性があり、さらにスループットが低いという問題がある。また、インサイチュドーピング(in-situ doping)では、低い濃度のドーピングしかできないという問題がある。
米国特許第6831292号明細書(B2)
解決しようとする問題点は、チャネル層に歪みシリコン技術を用いるとともに、エクステンション領域の浅い接合を実現することが困難な点である。
本発明は、チャネル層に歪みシリコンを用い、エクステンション領域にシリコンゲルマニウム層を用いることで、エクステンション領域の浅い接合を可能にすることを課題とする。
本発明の半導体装置は、基板上に形成されたもので該基板側より徐々に応力が緩和されている応力緩和シリコンゲルマニウム層と、前記応力緩和シリコンゲルマニウム層に形成された歪みシリコンからなるチャネル層と、前記チャネル層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記チャネル層の両側に形成された応力を持たないシリコンゲルマニウム層と、前記チャネル層の両側の前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層およびその下部の前記応力緩和シリコンゲルマニウム層に形成された不純物領域とを有することを特徴とする。
本発明の半導体装置では、歪みシリコンからなるチャネル層が形成されていることから、移動度の向上が図れる。また、シリコンゲルマニウム層が応力を有しないことからチャネル層の歪み状態が維持される。さらに、シリコンゲルマニウム層に不純物領域が形成されることから、熱工程での不要な不純物拡散が抑止される。これは、シリコンゲルマニウム層がシリコン層よりも不純物(例えばホウ素)の拡散速度が遅いためである。
本発明の半導体装置の製造方法(第1製造方法)は、基板上に、該基板側よりチャネル層側に向かって応力が徐々に緩和される応力緩和シリコンゲルマニウム層を形成する工程と、前記応力緩和シリコンゲルマニウム層上に歪みシリコンからなるチャネル層を形成する工程と、前記チャネル層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記チャネル層の両側の前記応力緩和シリコンゲルマニウム層上に、応力を持たないシリコンゲルマニウム層を形成する工程と、前記応力緩和シリコンゲルマニウム層および前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層に不純物領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法(第1製造方法)では、歪みシリコンからなるチャネル層を形成することから、移動度の向上が図れる。また、シリコンゲルマニウム層が応力を有しないことからチャネル層の歪み状態が維持される。また、シリコンゲルマニウム層に不純物領域が形成されることから、熱工程での不要な不純物拡散が抑止される。これは、シリコンゲルマニウム層がシリコン層よりも不純物(例えばホウ素)の拡散速度が遅いためである。
本発明の半導体装置の製造方法(第2製造方法)は、基板上に、該基板側よりチャネル層側に向かって応力が徐々に緩和される応力緩和シリコンゲルマニウム層を形成する工程と、前記応力緩和シリコンゲルマニウム層上にチャネル層を形成するための凹部を形成する工程と、前記凹部に歪みシリコンからなるチャネル層を形成する工程と、前記チャネル層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記チャネル層の両側の前記応力緩和シリコンゲルマニウム層に不純物領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法(第2製造方法)では、歪みシリコンからなるチャネル層を形成することから、移動度が高められる。またシリコンゲルマニウム層がチャネル層側に向かって応力が徐々に緩和されていることから、チャネル層に影響する応力がかからないようになるので、チャネル層の歪み状態が維持される。さらに応力が緩和されたシリコンゲルマニウム層に不純物領域が形成されることから、熱工程での不要な不純物拡散が抑止される。これは、シリコンゲルマニウム層がシリコン層よりも不純物(例えばホウ素)の拡散速度が遅いためである。
本発明の半導体装置によれば、歪みシリコンからなるチャネル層が形成されていることから、デバイスの性能、例えばオン電流Ionを向上させるとともに、ホール移動度が向上できるという利点がある。また、シリコンゲルマニウム層に不純物領域が形成されるので、不純物領域(エクステンション領域やソース・ドレイン領域)の浅い接合が実現される。よって、ロールオフ(Roll-Off)特性が良くなり、また短チャネル効果を抑制することができる。
本発明の半導体装置の製造方法(第1製造方法)によれば、チャネル層を歪みシリコンで形成することから、デバイスの性能、例えばオン電流Ionを向上させるとともに、ホール移動度が向上できるという利点がある。また応力を有しないシリコンゲルマニウム層に不純物領域を形成するので、不純物領域(エクステンション領域やソース・ドレイン領域)の浅い接合が実現できる。よって、ロールオフ(Roll-Off)特性が良くなり、また短チャネル効果を抑制することができる。
本発明の半導体装置の製造方法(第2製造方法)によれば、チャネル層を歪みシリコンで形成することから、デバイスの性能、例えばオン電流Ionを向上させるとともに、ホール移動度が向上できるという利点がある。また応力が緩和されたシリコンゲルマニウム層に不純物領域を形成するので、不純物領域(エクステンション領域やソース・ドレイン領域)の浅い接合が実現できる。よって、ロールオフ(Roll-Off)特性が良くなり、また短チャネル効果を抑制することができる。
本発明の半導体装置に係る一実施の形態(第1実施例)を、図1の概略構成断面図によって説明する。
図1に示すように、半導体装置1は、基板11上に形成されたものでこの基板11側より徐々に応力が緩和されている応力緩和シリコンゲルマニウム層12と、この応力緩和シリコンゲルマニウム層12に形成された歪みシリコンからなるチャネル層13と、このチャネル層13上にゲート絶縁膜14を介して形成されたゲート電極15と、上記チャネル層13の両側に形成された応力を持たないシリコンゲルマニウム層16、17と、上記チャネル層13の両側の応力を持たないシリコンゲルマニウム層16、17およびその下部の応力緩和シリコンゲルマニウム層12に形成された不純物領域18、19とを有するものである。以下、一例を詳細に説明する。
半導体装置1は、基板11上に形成されている。この基板11は、ここでは一例として、シリコン基板を用いた。上記基板11には、素子を分離するための素子分離領域(図示せず)が、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造で形成されている。
また、上記基板11上には、この基板11側より徐々に応力が緩和されている応力緩和シリコンゲルマニウム層12が形成されている。この応力緩和シリコンゲルマニウム層12上にはチャネル層13が形成されている。このチャネル層13は、内部に2次元引張歪みを有する、いわゆる歪みシリコンで形成されている。
上記チャネル層13上には、ゲート絶縁膜14を介してゲート電極15が形成されていて、ゲート電極15の両側にはサイドウォール21、22が形成されている。例えば、上記ゲート電極15は、例えば多結晶シリコンで形成されている。
さらに、上記チャネル層12の両側の応力緩和シリコンゲルマニウム層12上には応力を持たないシリコンゲルマニウム層16、17が形成されている。この応力を持たないシリコンゲルマニウム層16、17および応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が緩和された領域に、不純物領域18、19が形成されている。この不純物領域18、19は、例えば、チャネル層13側に形成されたエクステンション領域23、24とこのエクステンション領域23、24を介して形成されたソース・ドレイン領域25、26とからなる。
上記ゲート電極15、不純物領域18、19上には低抵抗化のためのシリサイド層27、28、29が形成されている。さらに、上記構成の半導体装置1を被覆するように、基板11上には層間絶縁膜31が形成され、この層間絶縁膜31に形成されたコンタクトホール32、33、34内に、ゲート電極15、不純物領域18、19に電気的に接続するコンタクト電極35、36、37が形成されている。上記層間絶縁膜31は、酸化シリコン膜で形成されている。例えば、ノンドープトシリケートガラス(NSG)、高密度プラズマCVD法により成膜された酸化シリコン膜等で形成されている。
上記半導体装置1では、歪みシリコンからなるチャネル層13が形成されていることから、デバイスの性能、例えばオン電流Ionを向上させるとともに、移動度(例えば、PMOSFETの場合にはホール移動度)の向上ができるという利点がある。また、シリコンゲルマニウム層16、17が応力を有しないことからチャネル層13の歪み状態が維持できる。さらに、応力を持たないシリコンゲルマニウム層16、17および応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が緩和された領域に不純物領域18、19が形成されていることから、熱工程での不要な不純物拡散が抑止される。これは、シリコンゲルマニウム層がシリコン層よりも不純物(例えばホウ素)の拡散速度が遅いためである(参考:IEEE Trans. Electron Devices. 50, 988 2003年)。これは、シリコンゲルマニウム中では、シリコン中よりもホウ素(B)のプロファイル制御がしやすいという利点を示している。これによって、不純物領域(エクステンション領域やソース・ドレイン領域)18、19の浅い接合が実現されるので、ロールオフ(Roll-Off)特性が良くなり、また短チャネル効果を抑制することができる。このように、本発明の半導体装置では、不純物領域18、19の不純物の拡散深さXjを浅くすることと、キャリアの移動度を向上させることとが両立できる。
次に、本発明の半導体装置に係る一実施の形態(第2実施例)を、図2の概略構成断面図によって説明する。なお、この第2実施例の説明においては、上記第1実施例の半導体装置の構成部品と同様な構成部品には同一符号を付与した。
図2に示すように、半導体装置2は、基板11上に形成されたものでこの基板11側より徐々に応力が緩和されている応力緩和シリコンゲルマニウム層12と、この応力緩和シリコンゲルマニウム層12に形成された歪みシリコンからなるチャネル層13と、このチャネル層13上にゲート絶縁膜14を介して形成されたゲート電極15と、上記チャネル層13の両側に形成された上記応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が緩和された領域(例えば応力を持たない領域)と、上記応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が緩和された領域に形成された不純物領域18、19とを有するものである。以下、一例を詳細に説明する。
半導体装置2は、基板11上に形成されている。この基板11は、ここでは一例として、シリコン基板を用いた。上記基板11には、素子を分離するための素子分離領域(図示せず)が、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造で形成されている。
また、上記基板11上には、この基板11側より徐々に応力が緩和されている応力緩和シリコンゲルマニウム層12が形成されている。この応力緩和シリコンゲルマニウム層12には凹部20が形成され、この凹部20内にチャネル層13が形成されている。このチャネル層13は、内部に2次元引張歪みを有する、いわゆる歪みシリコンで形成されている。
上記チャネル層13上には、ゲート絶縁膜14を介してゲート電極15が形成されていて、ゲート電極15の両側にはサイドウォール21、22が形成されている。例えば、上記ゲート電極15は、例えば多結晶シリコンで形成されている。
さらに、上記チャネル層12の両側は、上記応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力を持たない領域が形成されている。この応力を持たない領域に、不純物領域18、19が形成されている。この不純物領域18、19は、例えば、チャネル層13側に形成されたエクステンション領域23、24とこのエクステンション領域23、24を介して形成されたソース・ドレイン領域25、26とからなる。
上記ゲート電極15、不純物領域18、19上には低抵抗化のためのシリサイド層27、28、29が形成されている。さらに、上記構成の半導体装置2を被覆するように、基板11上には層間絶縁膜31が形成され、この層間絶縁膜31に形成されたコンタクトホール32、33、34内に、ゲート電極15、不純物領域18、19に電気的に接続するコンタクト電極35、36、37が形成されている。上記層間絶縁膜31は、酸化シリコン膜で形成されている。例えば、ノンドープトシリケートガラス(NSG)、高密度プラズマCVD法により成膜された酸化シリコン膜等で形成されている。
上記半導体装置2では、歪みシリコンからなるチャネル層13が形成されていることから、デバイスの性能、例えばオン電流Ionを向上させるとともに、移動度(例えば、PMOSFETの場合にはホール移動度)の向上ができるという利点がある。また、シリコンゲルマニウム層16、17が応力を有しないことからチャネル層13の歪み状態が維持できる。さらに、応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が緩和された領域に不純物領域18、19が形成されていることから、熱工程での不要な不純物拡散が抑止される。これは、シリコンゲルマニウム層がシリコン層よりも不純物(例えばホウ素)の拡散速度が遅いためである(参考:IEEE Trans. Electron Devices. 50, 988 2003年)。これは、シリコンゲルマニウム中では、シリコン中よりもホウ素(B)のプロファイル制御がしやすいという利点を示している。これによって、不純物領域(エクステンション領域やソース・ドレイン領域)18、19の浅い接合が実現されるので、ロールオフ(Roll-Off)特性が良くなり、また短チャネル効果を抑制することができる。このように、本発明の半導体装置では、不純物領域18、19の不純物の拡散深さXjを浅くすることと、キャリアの移動度を向上させることとが両立できる。
次に、本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を、図3〜図10の製造工程断面図によって説明する。
図3(1)に示すように、基板11上に応力緩和シリコンゲルマニウム層12とチャネル層13を形成する。上記基板11には、例えばシリコン基板を用いる。上記応力緩和シリコンゲルマニウム層12は、例えば、エピタキシャル成長により成膜され、上記基板11側より上部に向かうにしたがって徐々に応力が緩和され、最上部では応力を有しない領域を有するように成膜される。このような応力緩和シリコンゲルマニウム層12の成膜条件の一例としては、モノシラン(SiH4)とモノゲルマン(GeH4)を原料ガスに用いた超高真空化学的気相成長(UHCVD)法を用いることができる。その成膜温度(例えば基板温度)は800℃〜900℃に設定される。また、上記チャネル層13は、例えば、内部に2次元引張歪みを有する、いわゆる歪みシリコンで形成する。
次に、上記基板11に、トランジスタ形成領域を分離する素子分離領域(図示せず)を形成する。この素子分離領域は、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)にて形成する。
次に、図4(2)に示すように、上記チャネル層13上にゲート絶縁膜14を介してゲート電極形成膜41を形成し、ゲート電極形成膜41上にはハードマスク形成膜42を形成する。この工程は、上記チャネル層13上に、例えば熱酸化法によって、ゲート絶縁膜14を形成した後、例えば化学的気相成長法によってゲート電極形成膜41を形成し、さらに、例えば化学的気相成長法によってハードマスク形成膜を形成する。このハードマスク形成膜は、例えば窒化シリコン膜で形成される。
その後、レジストマスク(図示せず)を形成し、それを用いたエッチング(例えば異方性ドライエッチング)技術によって、上記ハードマスク形成膜42およびゲート電極形成膜41を加工して、図5(3)に示すように、ゲート絶縁膜14上にゲート電極形成膜41からなるゲート電極15を形成するとともに、ゲート電極15上にハードマスク形成膜42からなるハードマスク43を形成する。
次に、図6(4)に示すように、上記ゲート電極15の側部側にオフセットスペーサ44、45を形成する。このオフセットスペーサ44、45は、例えば、上記ハードマスク43、ゲート電極15等を被覆するように、オフセットスペーサ形成膜を成膜した後、全面エッチバックにより、ゲート電極15の側部側にオフセットスペーサ形成膜を残すことで形成される。このオフセットスペーサ形成膜は、例えば化学的気相成長法によって窒化シリコン膜で成膜することができる。
次に、図7(5)に示すように、エッチング技術によって、上記ハードマスク43およびオフセットスペーサ44、45をエッチングマスクにして、エッチングを行い、上記チャネル層13の露出部分を除去する。この結果、ゲート電極15およびオフセットスペーサ44、45下部のチャネル層13が残される。上記歪みシリコンのエッチングをドライエッチングで行う場合、このドライエッチングは、例えばエッチングガスの主成分にフッ化窒素(NF3)を用いた異方性エッチングで行う。
次に、図8(6)に示すように、選択エピタキシャル成長技術によって、チャネル層13の両側の応力緩和シリコンゲルマニウム層12上に、応力を持たないシリコンゲルマニウム層16、17(以下、シリコンゲルマニウム層16、17という)を形成する。この成膜では、一例としてエピタキシャル成長温度(例えば基板温度)を600℃〜900℃に設定する。このエピタキシャル成長では、応力緩和シリコンゲルマニウム層12上部の応力が緩和された領域と同じゲルマニウム濃度のシリコンゲルマニウムを成長するので、このシリコンゲルマニウム層16、17によってチャネル層13には応力が発生しないので、チャネル層13の歪みはそのまま残る。
次に、上記ハードマスク43およびオフセットスペーサ44、45をマスクにして、シリコンゲルマニウム層16、17にハロ領域(図示せず)およびエクステンション領域(図示せず)を形成する。このハロ領域の形成方法は、例えばヒ素(As)のイオン注入により行い、上記エクステンション領域の形成方法は、例えばホウ素(B)のインサイチュ(In situ)ドーピングもしくは二フッ化ホウ素(BF2 )のイオン注入により行う。上記エクステンション領域の形成においては、シリコンゲルマニウム中ではシリコン中よりもホウ素(B)の拡散が遅いので、シリコン層に形成するよりも浅い拡散深さXjを得ることができる。
次に、図9(7)に示すように、上記ゲート電極15の側部に上記オフセットスペーサ44、45を介してサイドウォール21、22を形成する。このサイドウォール21、22は、例えば、上記ハードマスク43、オフセットスペーサ44、45等を被覆するように、サイドウォール形成膜を成膜した後、全面エッチバックにより、ゲート電極15の側部側にサイドウォール形成膜を残すことで形成される。このサイドウォール形成膜は、例えば化学的気相成長法により窒化シリコン膜で形成することができる。また、サイドウォール21、22形成時には、ハードマスク43〔前記図8(6)参照〕が除去される。以下、オフセットスペーサ44、45を含めてサイドウォール21、22という。
次に、上記ゲート電極15、サイドウォール21、22等をマスクにして、シリコンゲルマニウム層16、17にソース・ドレイン領域(図示せず)を形成する。このソース・ドレイン領域の形成方法は、例えばホウ素(B)もしくは二フッ化ホウ素(BF2 )のイオン注入により行う。上記ソース・ドレイン領域の形成においては、シリコンゲルマニウム中ではシリコン中よりもホウ素(B)の拡散が遅いので、シリコン層に形成するよりも浅い拡散深さXjを得ることができる。その後、熱処理を行う。この熱処理によってシリコンゲルマニウム層16、17(場合によっては、その下層の応力緩和シリコンゲルマニウム層の上層部分も含む)にイオン注入等によって導入された不純物の活性化を行う。この熱処理は、急速に加熱した後に直ぐに冷却過程に入るような熱処理、例えばスパイクRTA(Rapid Thermal Annealing)により行うことが好ましい。
この結果、ホウ素(B)の不純物プロファイルで示すように、チャネル層13の両側におけるシリコンゲルマニウム層16、17およびその下部の応力緩和シリコンゲルマニウム層12にエクステンション領域23、24が形成され、このエクステンション領域23、24を介してソース・ドレイン領域25、26が形成される。このようにして、不純物領域18、19が形成される。
次に、図10(8)に示すように、上記ゲート電極15、不純物領域18、19上に、低抵抗化のためのシリサイド層27、28、29を形成する。さらに、上記構成の半導体装置1を被覆するように、基板11上に層間絶縁膜31を形成する。この層間絶縁膜31は、酸化シリコン膜で形成する。例えば、ノンドープトシリケートガラス(NSG)、高密度プラズマCVD法により成膜された酸化シリコン膜等で形成する。この層間絶縁膜31に、ゲート電極15、不純物領域18、19に達するコンタクトホール32、33、34を形成した後、各コンタクトホールに、ゲート電極15、不純物領域18、19に電気的に接続するコンタクト電極35、36、37を形成する。
上記半導体装置1の製造方法では、歪みシリコンからなるチャネル層13を形成することから、デバイスの性能、例えばオン電流Ionを向上させるとともに、移動度(例えば、PMOSFETの場合にはホール移動度)の向上ができるという利点がある。また、シリコンゲルマニウム層16、17が応力を有しないことからチャネル層13の歪み状態が維持できる。さらに、応力を持たないシリコンゲルマニウム層16、17および応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が緩和された領域に不純物領域18、19を形成することから、熱工程での不要な不純物拡散を抑止できる。これは、シリコンゲルマニウム層がシリコン層よりも不純物(例えばホウ素)の拡散速度が遅いためである。すなわち、シリコンゲルマニウム中では、シリコン中よりもホウ素(B)のプロファイル制御がしやすいという利点を示している。これによって、不純物領域(エクステンション領域やソース・ドレイン領域)18、19の浅い接合が実現できるので、ロールオフ(Roll-Off)特性が良くなり、また短チャネル効果を抑制することができる。このように、本発明の半導体装置1の製造方法では、不純物領域18、19の不純物の拡散深さXjを浅くすることと、キャリアの移動度を向上させることとが両立できる。
次に、本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を、図11〜図22の製造工程断面図によって説明する。なお、この第2実施例の説明においては、上記第1実施例の半導体装置の製造方法で説明した構成部品と同様な構成部品には同一符号を付与した。
図11(1)に示すように、基板11上に応力緩和シリコンゲルマニウム層12を形成する。上記基板11には、例えばシリコン基板を用いる。上記応力緩和シリコンゲルマニウム層12は、例えば、エピタキシャル成長により成膜され、上記基板11側より上部に向かうにしたがって徐々に応力が緩和され、最上部では応力を有しない領域を有するように成膜される。このような応力緩和シリコンゲルマニウム層12の成膜条件の一例としては、モノシラン(SiH4)とモノゲルマン(GeH4)を原料ガスに用いた超高真空化学的気相成長(UHCVD)法を用いることができる。その成膜温度(例えば基板温度)は800℃〜900℃に設定される。
次に、上記基板11に、トランジスタ形成領域を分離する素子分離領域(図示せず)を形成する。この素子分離領域は、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)にて形成する。
次に、図12(2)に示すように、上記応力緩和シリコンゲルマニウム層12上にゲート絶縁膜14を介してダミーゲート電極形成膜46を形成し、ダミーゲート電極形成膜46上にはハードマスク形成膜42を形成する。この工程は、上記チャネル層13上に、例えば熱酸化法によって、ゲート絶縁膜14を形成した後、例えば化学的気相成長法によってダミーゲート電極形成膜46を形成し、さらに、例えば化学的気相成長法によってハードマスク形成膜42を形成する。このハードマスク形成膜は、例えば窒化シリコン膜で形成される。
その後、レジストマスク(図示せず)を形成し、それを用いたエッチング(例えば異方性ドライエッチング)技術によって、上記ハードマスク形成膜42およびダミーゲート電極形成膜46を加工して、図13(3)に示すように、ゲート絶縁膜14上にダミーゲート電極形成膜46からなるダミーゲート電極48を形成するとともに、ダミーゲート電極48上にハードマスク形成膜42からなるハードマスク43を形成する。
次に、図14(4)に示すように、上記ダミーゲート電極48の両側にオフセットスペーサ44、45を形成する。このオフセットスペーサ44、45は、例えば、上記ハードマスク43、ダミーゲート電極48等を被覆するように、オフセットスペーサ形成膜を成膜した後、全面エッチバックにより、ダミーゲート電極48の側部側にオフセットスペーサ形成膜を残すことで形成される。このオフセットスペーサ形成膜は、例えば化学的気相成長法によって窒化シリコン膜で成膜することができる。
次に、上記ハードマスク43およびオフセットスペーサ44、45をマスクにして、上記応力緩和シリコンゲルマニウム層12にハロ領域(図示せず)およびエクステンション領域(図示せず)を形成する。このハロ領域の形成方法は、例えばヒ素(As)のイオン注入により行い、上記エクステンション領域の形成方法は、例えばホウ素(B)のインサイチュ(In situ)ドーピングもしくは二フッ化ホウ素(BF2 )のイオン注入により行う。上記エクステンション領域の形成においては、シリコンゲルマニウム中ではシリコン中よりもホウ素(B)の拡散が遅いので、シリコン層に形成するよりも浅い拡散深さXjを得ることができる。
次に、図15(5)に示すように、上記ダミーゲート電極48の側部に上記オフセットスペーサ44、45を介してサイドウォール21、22を形成する。このサイドウォール21、22は、例えば、上記ハードマスク43、オフセットスペーサ44、45等を被覆するように、サイドウォール形成膜を成膜した後、全面エッチバックにより、ダミーゲート電極48の側部側にサイドウォール形成膜を残すことで形成される。このサイドウォール形成膜は、例えば化学的気相成長法により酸化シリコン膜で形成することができる。以下、オフセットスペーサ44、45を含めてサイドウォール21、22という。
次に、上記ハードマスク43、サイドウォール21、22等をマスクにして、応力緩和シリコンゲルマニウム層12にソース・ドレイン領域(図示せず)を形成する。このソース・ドレイン領域の形成方法は、例えばホウ素(B)もしくは二フッ化ホウ素(BF2 )のイオン注入により行う。上記ソース・ドレイン領域の形成においては、シリコンゲルマニウム中ではシリコン中よりもホウ素(B)の拡散が遅いので、シリコン層に形成するよりも浅い拡散深さXjを得ることができる。その後、熱処理を行う。この熱処理によって応力緩和シリコンゲルマニウム層の上層部分にイオン注入等によって導入された不純物の活性化を行う。この熱処理は、急速に加熱した後に直ぐに冷却過程に入るような熱処理、例えばスパイクRTA(Rapid Thermal Annealing)により行うことが好ましい。
この結果、ホウ素(B)の不純物プロファイルで示すように、ダミーゲート電極48の両側における応力緩和シリコンゲルマニウム層12にエクステンション領域23、24が形成され、このエクステンション領域23、24を介してソース・ドレイン領域25、26が形成される。このようにして、不純物領域18、19が形成される。ここで、上記不純物領域18、19は、応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が十分緩和された領域(例えば上層領域)に形成されているので、この熱処理による不純物拡散は、不純物領域18、19がシリコン層に形成された場合より抑制されたものとなる。
次に、図16(6)に示すように、上記不純物領域18、19上に、低抵抗化のためのシリサイド層28、29を形成する。さらに、基板11上に層間絶縁膜31を、例えば、ノンドープトシリケートガラス(NSG)、高密度プラズマCVD法により成膜された酸化シリコン膜等で形成する。この層間絶縁膜31は、例えば酸化シリコン膜で形成し、ハードマスク43上部が露出するように形成する。例えば、ハードマスク43を被覆するようにハードマスク43よりも高くなる厚さに層間絶縁膜31を成膜した後、化学的機械研磨等の平坦化技術によって、ハードマスク43が露出するように層間絶縁膜31の上層を除去することによって、上記層間絶縁膜31は形成される。
次に、図17(7)に示すように、上記ハードマスク43およびダミーゲート電極48〔前記図15(5)参照〕を除去し、開口部49を形成する。この除去工程は、例えばエッチングによる。
次に、図18(8)に示すように、層間絶縁膜31、サイドウォール21、22等をエッチングマスクにして、上記開口部49底部の上記応力緩和シリコンゲルマニウム層12を除去し、チャネル層が形成される凹部20を形成する。
次に、図19(9)に示すように、上記凹部20の内部に、2次元引張歪みを有する、いわゆる歪みシリコンからなるチャネル層13を形成する。このチャネル層13は、例えば選択エピタキシャル成長法によって、例えば、応力緩和シリコンゲルマニウム層12と同等の高さまで形成する。
次に、図20(10)に示すように、上記チャネル層13上にゲート絶縁膜14を形成する。その後、上記開口部49を埋め込むように、ゲート電極15を形成する。このゲート電極15は、例えば、上記開口部49を埋め込むようにゲート電極形成膜を成膜した後、層間絶縁膜31上の余剰なゲート電極形成膜を除去することで形成される。このゲート電極形成膜は、例えば、化学的気相成長法により多結晶シリコンによって形成される。また上記ゲート電極形成膜の除去工程には、例えば、化学的機械研磨を用いることができる。またはエッチバック法を用いてもよい。
次に、図21(11)に示すように、ゲート電極15に不純物、例えばPMOSFETの場合にはP型不純物、例えばホウ素(B)を導入する。この導入方法は、例えばイオン注入法、気相拡散法等がある。なお、ゲート電極15上部にシリサイド層27を形成してもよい。
次に、図22(12)に示すように、上記層間絶縁膜31に、ゲート電極15、不純物領域18、19に達するコンタクトホール32、33、34を形成した後、各コンタクトホールに、ゲート電極15、ソース・ドレイン領域18、19に電気的に接続するコンタクト電極35、36、37を形成する。
上記半導体装置2の製造方法では、歪みシリコンからなるチャネル層13を形成することから、デバイスの性能、例えばオン電流Ionを向上させるとともに、移動度(例えば、PMOSFETの場合にはホール移動度)の向上ができるという利点がある。また、応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が緩和された領域にチャネル層13を形成することから、チャネル層13の歪み状態が維持できる。さらに、応力緩和シリコンゲルマニウム層12の応力が緩和された領域に不純物領域18、19を形成することから、熱工程での不要な不純物拡散を抑止できる。これは、シリコンゲルマニウム層がシリコン層よりも不純物(例えばホウ素)の拡散速度が遅いためである。すなわち、シリコンゲルマニウム中では、シリコン中よりもホウ素(B)のプロファイル制御がしやすいという利点を示している。これによって、不純物領域(エクステンション領域やソース・ドレイン領域)18、19の浅い接合が実現できるので、ロールオフ(Roll-Off)特性が良くなり、また短チャネル効果を抑制することができる。このように、本発明の半導体装置2の製造方法では、不純物領域18、19の不純物の拡散深さXjを浅くすることと、キャリアの移動度を向上させることとが両立できる。
本発明の半導体装置に係る一実施の形態(第1実施例)を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体装置に係る一実施の形態(第2実施例)を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第1実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法に係る一実施の形態(第2実施例)を示した製造工程断面図である。
符号の説明
1…半導体装置、11…基板、12…応力緩和シリコンゲルマニウム層、13…チャネル層、14…ゲート絶縁膜、15…ゲート電極、16,17…応力を持たないシリコンゲルマニウム層、18,19…不純物領域

Claims (8)

  1. 基板上に形成されたもので該基板側より徐々に応力が緩和されている応力緩和シリコンゲルマニウム層と、
    前記応力緩和シリコンゲルマニウム層に形成された歪みシリコンからなるチャネル層と、
    前記チャネル層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の両側に形成されたサイドウォールと、
    前記チャネル層の両側に形成された応力を持たないシリコンゲルマニウム層と、
    前記チャネル層の両側の前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層およびその下部の前記応力緩和シリコンゲルマニウム層に形成されたホウ素の不純物領域と
    を有し、
    前記チャネル層は、前記ゲート電極下から前記サイドウォール下の途中位置までの範囲に形成されており、
    前記不純物領域は、その辺縁が、前記チャネル層と前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層との境界を、前記サイドウォールと前記チャネル層の境界から、前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層と前記応力緩和シリコンゲルマニウム層の境界へ向けて、斜めに横切るように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層は、前記応力緩和シリコンゲルマニウム層上に形成されたものからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層は、前記応力緩和シリコンゲルマニウム層の応力を持たない領域で形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記不純物領域は、
    前記ゲート電極側に形成されたエクステンション領域と、
    前記エクステンション領域を介して形成されたソース・ドレイン領域とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記チャネル層は、前記応力緩和シリコンゲルマニウム層上に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記チャネル層は、前記応力緩和シリコンゲルマニウム層上に形成された凹部内に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 基板上に、該基板側よりチャネル層側に向かって応力が徐々に緩和される応力緩和シリコンゲルマニウム層を形成する工程と、
    前記応力緩和シリコンゲルマニウム層上に歪みシリコンからなるチャネル層を形成する工程と、
    前記チャネル層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の両側にサイドウォールを形成する工程と、
    前記チャネル層の両側の前記応力緩和シリコンゲルマニウム層上に、応力を持たないシリコンゲルマニウム層を形成する工程と、
    前記応力緩和シリコンゲルマニウム層および前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層にホウ素の不純物領域を形成する工程と
    を有し、
    前記チャネル層を形成する工程においては、前記ゲート電極下から前記サイドウォール下の途中位置までの範囲に、前記チャネル層を形成し、
    前記不純物領域を形成する工程においては、前記不純物領域の辺縁が、前記チャネル層と前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層との境界を、前記サイドウォールと前記チャネル層の境界から、前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層と前記応力緩和シリコンゲルマニウム層の境界へ向けて、斜めに横切るように前記不純物領域を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記不純物領域を形成する工程は、
    前記ゲート電極の両側の前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層およびその下部の前記応力緩和シリコンゲルマニウム層に、エクステンション領域を形成する工程と、
    前記ゲート電極の両側の前記応力を持たないシリコンゲルマニウム層およびその下部の前記応力緩和シリコンゲルマニウム層に、前記エクステンション領域を介してソース・ドレイン領域を形成する工程とからなる
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
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