JP5075681B2 - 対物レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、例えばCD(Compact Disc:CD−RなどのCDも含む)やDVD(Digital Versatile Disc)やブルーレイやHDDVDなどの光記録媒体に対応できる記録再生装置に用いられうる汎用の対物レンズ、光ピックアップ装置に関する。
特にブルーレイなどの高い開口数で記録または再生する、対物レンズ、光ピックアップ装置に関する。
従来より、CDやDVD用の光ピックアップの対物レンズとしては、主として、プラスチックの単玉レンズが用いられてきた。次世代DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)であるブルーレイディスクの規格では、NAが0.85と定まっており、通常ガラスまたはプラスチックの単玉レンズが用いられる。
しかし、このような単玉プラスチックレンズで高NAを実現しようとすると、温度変化によるビームスポットでの球面収差の発生が顕著となり、例えば焦点距離1.41mmのプラスチック対物レンズにおける15℃変化での球面収差の変化量は約80mλrmsとなり、マレシャル限界値である70mλrmsを超えてしまう。従来のDVDではNAが0.60〜0.67程度であったため温度変化により発生する球面収差量は比較的小さくこの球面収差をキャンセルする必要はなかったが、NA0.81以上の高NAのレンズになると、球面収差がNAの4乗に比例することもあって、温度変化により発生する球面収差量が大きくなるためである。したがって、温度変化により発生する前記球面収差のをキャンセルする必要がある。
なお、ガラスレンズを用いれば前記温度変化による収差変化はプラスチックレンズの約数十分の一となって生じないが、高コストで生産性に劣るという問題があるため、プラスチック対物レンズをブルーレイディスクに適用することが望まれている。
そこで、従来、特許文献1に記載のように、光ピックアップ光学系におけるコリメートレンズを光軸方向に移動させて温度変化時に発生する対物レンズの球面収差をキャンセルする方法が提案されている。
特開2008-4169
ブルーレイディスクには単層と2層の2種類のディスクがあり、単層ディスクは単一の記録層を有し透明基板厚みは0.100mmであり、2層ディスクは2つの記録層を有しそれぞれの透明基板厚みは0.075mmと0.100mmと規格により定められている。2層ディスクの場合、前記基板厚みの差0.025mmによって約0.25λrmsの大きな球面収差が発生するが、コリメーターレンズやビームエキスパンダーなどを移動させて、対物レンズへ入射する光線の状態を、収束光入射から平行光入射や発散光入射などに変化させることにより球面収差を補正して各層に対して記録あるいは再生を行っている。
このような光学系によって、2層ディスクにおける球面収差の差や温度変化の際のプラスチック対物レンズの球面収差を補正すると、対物レンズから見た、いわゆる物体距離が変化するため、対物レンズの画角特性(像高特性)が変化してしまう。通常、2層ディスクに対応した対物レンズにおいては、2層ディスクの中間厚みに相当する厚み0.875mmで設計するが、そうするとある条件下での画角特性が望ましい値にならず、後述するレンズチルト特性が望ましい値にならなくなってしまう。このことを、図4から図7の比較例により以下詳述する。
ピックアップ光学系においては、トラッキングサーボの際に対物レンズが光軸と垂直な方向に移動した際にも、ピックアップ光学系の収差が変動しないようにするために対物レンズへの入射光は平行光、つまり対物レンズにとっての物体距離を∞、としていることが特に開口数(=NA)が大きい場合には多い。よって透明基板の厚さ0.075mmと0.100mmの2層ディスクに対応したブルーレイディスク用対物レンズの場合には中間のディスク厚に相当する0.0875mmで∞系の対物レンズとしておくことが考えられる。このようなレンズを用いて、たとえば、透明基板の厚さ0.075mmの場合には対物レンズへの入射光を収束光とし、透明基板の厚さ0.100mmの場合には対物レンズへの入射光を発散光とし、かつ前記収束光と発散光の平行光からのズレ度合いをほぼ同じにすることができて、各記録層において良好な波面収差の状態で記録または再生が可能となる。
図1に厚さ0.075mmと0.100mmの2層ディスクに対応したブルーレイディスク用プラスチック対物レンズを使用した代表的なピックアップ光学系の例を示す。半導体レーザ1から射出されたレーザー光は,コリメータレンズ2に入射して平行光となり、開口制限部材3を経て、対物レンズ4に入射し、レーザー光がブルーレイディスクである光ディスク5の図示しない情報記録面上に集光している。なお、この図においては反射鏡などの反射部材やプリズムなどを省略し、光線を直線化して表している。
レーザ光源としての半導体レーザ8は、ブルーレイディスクの規格に則り、青紫色帯域(405nm)のレーザ光を発する。コリメータレンズ2は、半導体レーザ1から発してレーザ光の光路中における当該レーザ光が発散光として進行する箇所に設置され、標準位置に在るときにはレーザ光を発散光から平行光に変換するように屈折させる正レンズである。このコリメータレンズ2は、図示しないコリメートレンズアクチュエータにより、光軸方向(即ち、半導体レーザ1から発したレーザ光のビーム軸の方向)にのみ進退及び位置調整可能に、保持されている。対物レンズ4は、コリメートレンズ2を透過したレーザ光を、光ディスク5の記録層に集束させる集光レンズ(正レンズ)である。この対物レンズ7は、ブルーレイディスクの規格に則って作成されたプラスチック単玉レンズであり、よって、その開口数(NA)は0.85である。
ここで、透明基板の厚さ0.0875mmで平行光入射(∞系)の対物レンズの場合につき説明する。焦点距離は25℃の状態で1.411765mmである。この場合の対物レンズのデータ及び波面収差の計算結果を図4に示す。なお図4における各記号の意味は次の通りである。
SA3:3次球面収差
SA5:5次球面収差
SA7:7次球面収差
SA9:9次球面収差
AS3:3次非点収差
COMA3:3次コマ収差
また画角0.3度の画角特性とは、光軸に対して0.3度の角度を持った光が対物レンズに入射ときの特性、レンズチルト0.3度のレンズチルト特性とは対物レンズが0.3度傾いたときの波面収差特性、ディスクチルト0.3度のディスクチルト特性とは対物レンズが0.3度傾いたときの波面収差特性を表わす。なお図4に示すように対物レンズの屈折率は1.53で、これは405nmで25℃のときの屈折率である。またこの対物レンズの屈折率の変化量の温度特性は −0.00011/℃ である。一般的にレンズ用のプラスチックの屈折率の変化量の温度特性は−0.0001/℃〜−0.00012/℃ 程度である。またディスクの透明基板の屈折率は1.62で、屈折率の変化量の温度特性は−0.00011/℃である。
図4に示す対物レンズはこの状態で、つまり25℃でディスクの透明基板厚み0.0875mmの状態でレンズチルト0.3度時のCOMA3が−0.0286347λRMSであり、ディスクチルト0.3度時のCOMA3が0.0285179λRMSであってほぼ等しい。なおこれは画角0.3度でのCOMA3がー0.0000035λRMSとほとんどゼロに近い、いわゆる正弦条件を守った状態で設計しているがために、ディスクチルト時のCOMA3とレンズチルト時のCOMA3が等しいのである。この状態では、例えば傾いたディスクや面ブレディスクなどを記録または再生するときに、対物レンズチルトを行なえば、つまりチルトアクチュエータなどを使用して対物レンズを光軸に対して傾いた状態にすれば、ディスクチルトでのCOMA3とレンズチルトでのCOMA3がキャンセルしあって良好なピックアップ光学系全体としては良好な波面収差の状態とすることが出来る。
例えば、ディスクチルトでのCOMA3の半分しかレンズチルトのCOMA3が発生しないような場合には、ディスクチルトが0.5度の場合にはレンズチルトを1.0度も行なわないとCOMA3がキャンセルされないので、レンズチルトのダイナミックレンジを十分に大きく確保する必要が生じて、レンズチルトを大きな量、行なっても大丈夫なように光ピックアップの構造や寸法を考慮する必要があるために、光ピックアップが大型化してしまったりチルトアクチュエータ機構に工夫を要したりする欠点が生じる。
25℃の状態で、前記対物レンズを用いて、2層ディスクの厚みの厚い方を記録または再生するときあるいは単層ディスクを記録または再生するとき、すなわち透明基板の厚みが0.100mmのときのレンズデータと波面収差特性を図5に示す。この場合、対物レンズにとっての物体距離が338.9928mmの状態となる。すなわち、図3に示すように、ステッピングモーターやピエゾ素子からなるコリメートレンズアクチュエータにより、コリメータレンズ2が図1の状態に比べてレーザー側に移動し、レーザー光線が発散光の状態で対物レンズに入射する。
同様に25℃の状態で、前記対物レンズを用いて、2層ディスクの厚みの薄い方を記録または再生するとき、すなわち透明基板の厚みが0.075mmのときのレンズデータと波面収差特性を図6に示す。この場合、対物レンズにとっての物体距離が−323.9406mmの状態となる。すなわち、図2に示すように、コリメートレンズアクチュエータにより、コリメータレンズ2が図1の状態に比べてディスク側に移動し、レーザー光線が収束光の状態で対物レンズに入射する。
次に、55℃の状態で、前記対物レンズを用いて2層ディスクの厚みの厚い方を記録または再生するときあるいは単層ディスクを記録または再生するとき、すなわち透明基板の厚みが0.100mmのときのレンズデータと波面収差特性を図7に示す。対物レンズにとっての物体距離は163.3295mmの状態、すなわち発散光が入射している。ここで図7に示すように、画角0.3度のときのCOMA3は0.024932λRMSで、レンズチルト0.3度のときのCOMA3は−0.0077500λRMSで、ディスクチルト0.3度のときのCOMA3は0.0325419λRMSである。つまりCOMA3において1%の精度で、(画角0.3度のときのCOMA3)=(レンズチルト0.3度のときのCOMA3)+(ディスクチルト0.3度のときのCOMA3)という式が成り立っている。
ここでレンズチルト0.3度のときのCOMA3はディスクチルト0.3度のときのCOMA3の0.238倍しかない。つまり、ディスクチルト0.3度あった場合に、そのことにより発生したCOMA3をレンズチルトでキャンセルしようとするとき、レンズチルトは1.260度もする必要が生じてしまう。このことは、レンズチルトを多大な量できうるようにスペースを確保する必要性が生じたり、レンズチルトさせるためのチルトアクチュエータの機構が複雑化するなどの欠点が生じる。つまりレンズチルトのときのCOMA3の感度がディスクチルトのときのCOMA3の感度に比べて0.238倍と低くなるためにこのような不具合が生じる。
本発明の目的はかかる問題を解消し、NA0.81以上のプラスチック対物レンズにおいても使用温度範囲において、2層ディスクの両方の厚みにおいて、良好なレンズチルト特性を有するプラスチック対物レンズを提供することにある。
本発明は上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、コリメートレンズを光軸方向に移動させることにより、薄い透明基板厚t1の第1層記録層と厚い透明基板厚t2の第2記録層を有する光情報記録媒体を記録または再生可能な光ピックアップ用の対物レンズであって、開口数が0.81以上であり、プラスチック材料からなり、常温(25±3℃)で、t2+Δt(0.003≦Δt≦0.025)(mm)の透明基板厚みにおいて、前記対物レンズのレンズチルト時に発生する3次コマ収差量と前記レンズチルト角度と同一角度量だけディスクをチルトさせた時に発生する3次コマ収差量とが等しくなるポイントが存在することを特徴とする
また、半導体レーザーと、前記半導体レーザーから発散光として入射したレーザ光の発散角を変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズを透過したレーザ光を前記コリメートレンズを光軸方向に移動することにより薄い透明基板厚t1の第1層記録層と厚い透明基板厚t2の第2記録層を有する光情報記録媒体のいずれかの記録層に集光可能な対物レンズと、からなる光ピックアップ装置において、前記対物レンズは、開口数が0.81以上であり、プラスチック材料からなり、常温(25±3℃)で、t2+Δt(0.003≦Δt≦0.025)(mm)の透明基板厚みにおいて、前記対物レンズのレンズチルト時に発生する3次コマ収差量と前記レンズチルト角度と同一角度量だけディスクをチルトさせた時に発生する3次コマ収差量とが等しくなるポイントが存在することを特徴とする光ピックアップ装置。
本発明によりNA0.81以上のプラスチック対物レンズにおいても使用温度範囲において2層ディスクの両方の厚みにおいても良好なレンズチルト特性を有するプラスチック対物レンズを得ることができる。
以下、図面に基づき本発明にかかわる対物レンズおよび光ピックアップ装置の実施の形態について説明する。図1に厚さ0.075mmと0.100mmの2層ディスクに対応したピックアップ光学系の例を示す。
半導体レーザ1から射出されたレーザー光は,コリメータレンズ2に入射して平行光となり、開口制限部材3を経て、対物レンズ4に入射し、レーザー光がブルーレイディスクである光ディスク5の図示しない情報記録面上に集光している。なお、この図においては反射鏡などの反射部材やプリズムなどを省略し、光線を直線化して表している。
レーザ光源としての半導体レーザ8は、ブルーレイディスクの規格に則り、青紫色帯域(405nm)のレーザ光を発する。コリメータレンズ2は、半導体レーザ1から発してレーザ光の光路中における当該レーザ光が発散光として進行する箇所に設置され、標準位置に在るときにはレーザ光を発散光から平行光に変換するように屈折させる正レンズである。このコリメータレンズ2は、図示しないコリメートレンズアクチュエータにより、光軸方向(即ち、半導体レーザ1から発したレーザ光のビーム軸の方向)にのみ進退及び位置調整可能に、保持されている。対物レンズ4は、コリメートレンズ2を透過したレーザ光を、光ディスク5の記録層に集束させる集光レンズ(正レンズ)である。この対物レンズ7は、ブルーレイディスクの規格に則って作成されたプラスチック単玉レンズであり、よって、その開口数(NA)は0.85である。
図8に本発明の第1の実施例のレンズデータを示す。温度25℃で対物レンズの屈折率は1.53で焦点距離は1.411765mmである。本第1実施例は、この図8に示す状態で、温度25℃で透明基板厚み0.1125mm(Δt=0.0125)で物体距離168.0415mmにおいて正弦条件を満足するように設計されているため、画角0.3度の時のCOMA3が−0.0001599λRMSと、ほとんどゼロに近い値である。このためレンズチルト時のCOMA3は−0.0360326λRMSとディスクチルト時の0.035763λRM90Sとほとんど等しい値となっている。
図10に透明基板厚み0.100mmで、温度が55℃のときの状態を示す。物体距離151.1078mmの発散光入射において画角0度の波面収差が最小となる。画角0.3度時のCOMA3は0.0035897λRMSである。レンズチルト0.3度時のCOMA3は−0.0276034λRMSでディスクチルト0.3度時は0.0311321λRMSなので、レンズチルト0.3度時のCOMA3の絶対値はディスクチルト0.3度時のCOMA3の絶対値の0.887倍である。比較例ではこの値は0.238倍であったので本発明の効果が見られる。なお温度55℃では、プラスチック材料の線膨張係数に基づいて曲率半径の値や非球面係数や中心厚が変化するが、その影響による波面収差値への影響はわずかであるので、屈折率が変化した影響による波面収差値のみを計算している。
なお、図9に示す透明基板厚み0.075mmで25℃の状態では、レンズチルト0.3度時のCOMA3は−0.056093λRMSでディスクチルト0.3度時は0.0232293λRMSなので、レンズチルト0.3度時のCOMA3の絶対値はディスクチルト0.3度時のCOMA3の絶対値の2.415倍となり、比較的良好な値を保っている。もし、このレンズチルト時のCOMA3の感度が高すぎて困る場合には例えば以下の第2実施例のようにすればよい。第2実施例では後述するように2.037倍にまで軽減されている。
図11に本発明の第2の実施例のレンズデータを示す。温度25℃で対物レンズの屈折率は1.53で焦点距離は1.411765mmである。本第2実施例は、この図11に示す状態で、温度25℃で透明基板厚み0.103mm(Δt=0.003)で物体距離300mmにおいて正弦条件を満足するように設計されているため、画角0.3度の時のCOMA3が−0.0000682λRMSと、ほとんどゼロに近い値である。このためレンズチルト時のCOMA3は−0.0332883λRMSとディスクチルト時の0.0331042λRMSとほとんど等しい値となっている。
図13に透明基板厚み0.100mmで、温度が55℃のときの状態を示す。物体距離164.573mmの発散光入射において画角0度の波面収差が最小となる。画角0.3度時のCOMA3は0.0115194λRMSである。レンズチルト0.3度時のCOMA3は−0.0203038λRMSでディスクチルト0.3度時は0.0316955λRMSなので、レンズチルト0.3度時のCOMA3の絶対値はディスクチルト0.3度時のCOMA3の絶対値の0.641倍である。比較例ではこの値は0.238倍であったので本発明の効果が見られる。なお図12に示す透明基板厚み0.075mmで25℃の状態では、レンズチルト0.3度時のCOMA3は−0.0481352λRMSでディスクチルト0.3度時は0.0236259λRMSなので、レンズチルト0.3度時のCOMA3の絶対値はディスクチルト0.3度時のCOMA3の絶対値の2.037倍であり、第1実施例に比べて軽減されている。
第1実施例の0.1125mmよりも更に厚い厚み、例えば0.125mm(Δt=0.025)、25℃で画角特性でのCOMA3が出ないようにした場合には、第1実施例0.1125mm、第2実施例0.103mmの関係から、透明基板厚み0.075mmで25℃の状態においてはレンズチルト0.3度時のCOMA3の絶対値はディスクチルト0.3度時のCOMA3の絶対値の約3倍程度になると見積もれる。なお、レンズチルト時のCOMA3の感度は基板厚が薄くなるほど、また低温になるほど大きくなる。例えば5℃や0℃で使用するときには前述した感度よりも更に高い感度なってくる。そのことも考え合わせると、透明基板厚み0.125mm、25℃で画角特性でのCOMA3が出ないようにするのが限度であると考えられる。なおこの場合においては、透明基板厚み0.100mm、55℃でのレンズチルト0.3度時のCOMA3の絶対値はディスクチルト0.3度時のCOMA3の絶対値の約1.1倍程度となると見積もれるので十分なレンズチルト感度を有している。
本発明において、0.003≦Δtと規定されるが、この下限を超えると、ピックアップの使用環境温度が上昇したときにディスク表面からより深い層(t=0.100mm)で良好なレンズチルト特性を得られなくなる。すなわち、レンズチルト感度が低すぎて、チルト角を大きくしないとディスクチルトのコマを補正できない。一方、Δt≦0.025と規定されるが、この上限を超えると、ピックアップの使用環境温度が低下したときに ディスク表面からより浅い層(t=0.075mm)で良好なレンズチルト特性を得られなくなるすなわち、レンズチルト感度が高すぎてチルトアクチュエータの制御が困難となる。なお、上述した理由を考慮すると、Δtの上限は0.015以内であることが望ましい。
以上本発明の実施例においては、良好なレンズチルトのCOMA3感度が得られている。
対物レンズを搭載したブルーレイピックアップ光学系を示す図で対物レンズへの入射光線が平行光の場合の図である。 対物レンズを搭載したブルーレイピックアップ光学系を示す図で対物レンズへの入射光線が収束光の場合の図である。 対物レンズを搭載したブルーレイピックアップ光学系を示す図で対物レンズへの入射光線が発散光の場合の図である。 比較例で温度25℃で透明基板厚み0.0875mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 比較例で温度25℃で透明基板厚み0.100mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 比較例で温度25℃で透明基板厚み0.075mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 比較例で温度55℃で透明基板厚み0.100mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 本発明の第1実施例で温度25℃で透明基板厚み0.1125mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 本発明の第1実施例で温度25℃で透明基板厚み0.075mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 本発明の第1実施例で温度55℃で透明基板厚み0.100mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 本発明の第2実施例で温度25℃で透明基板厚み0.103mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 本発明の第2実施例で温度25℃で透明基板厚み0.075mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。 本発明の第2実施例で温度55℃で透明基板厚み0.100mmの時のレンズデータと波面収差特性計算値。
符号の説明
1 レーザー
2 コリメータレンズ
3 絞り
4 対物レンズ
5 ディスクの透明基板

Claims (2)

  1. コリメートレンズを光軸方向に移動させることにより、薄い透明基板厚t1の第1層記録層と厚い透明基板厚t2の第2記録層を有する光情報記録媒体を記録または再生可能な光ピックアップ用の対物レンズであって、
    開口数が0.81以上であり、プラスチック材料からなり、常温(25±3℃)で、t2+Δt(0.003≦Δt≦0.025)(mm)の透明基板厚みにおいて、前記対物レンズのレンズチルト時に発生する3次コマ収差量と前記レンズチルト角度と同一角度量だけディスクをチルトさせた時に発生する3次コマ収差量とが等しくなるポイントが存在することを特徴とする対物レンズ。
  2. 半導体レーザーと、前記半導体レーザーから発散光として入射したレーザ光の発散角を変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズを透過したレーザ光を前記コリメートレンズを光軸方向に移動することにより薄い透明基板厚t1の第1層記録層と厚い透明基板厚t2の第2記録層を有する光情報記録媒体のいずれかの記録層に集光可能な対物レンズと、からなる光ピックアップ装置において、
    前記対物レンズは、開口数が0.81以上であり、プラスチック材料からなり、常温(25±3℃)で、t2+Δt(0.003≦Δt≦0.025)(mm)の透明基板厚みにおいて、前記対物レンズのレンズチルト時に発生する3次コマ収差量と前記レンズチルト角度と同一角度量だけディスクをチルトさせた時に発生する3次コマ収差量とが等しくなるポイントが存在することを特徴とする光ピックアップ装置
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