JP5075372B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、リチウム二次電池などを用いた電池パックに関する。
上記リチウム二次電池を用いた電池パックは、蓄積できる電荷量が多く、パーソナルコンピュータや携帯電話など、消費電力が大きな機器に好適である。しかしながら、それらの機器では、消費電力が大きなアプリケーションの登場や高機能化などに伴い、放電電流を増大することが望まれている。また、充電時間を短縮するために、充電電流の増大の要望が常にある。
そこで、そのような大電流の充放電を行うにあたって、前記大電流に対する温度保護を行う従来技術として、たとえば特許文献1では、電池パックの温度上昇率が規定値以上であると出力制御スイッチをOFFすることで、電池パック側の保護回路を大幅に削減するようにした充電器が提案されている。
また、特許文献2では、充放電経路に介在されたスイッチ素子のうち、放電を制御するスイッチ素子のゲート−ソース間にダイオードを設け、そのダイオードの温度が高くなると逆電流が増加する逆方向特性を利用して温度を検出し、前記スイッチ素子が高温になると、ドライブ回路がそのスイッチ素子をOFFして保護動作を行うことで、PTC素子(Positive Temperature Coefficient素子:大電流が流れると抵抗値が急速に大きくなり電流を阻止する素子)等を削減し、安価に温度保護を行うようにした電池パックが提案されている。
特開2002−315215号公報 特開2002−44873号公報
しかしながら、いずれの従来技術においても、一定の閾値温度で保護動作を行っているので、FETなどの充放電の電流を制御するスイッチ素子の特性をぎりぎりまで活かし切れているとは言えない。すなわち、前記FETは、図3において参照符号α1で示すように、その時の素子の温度に対して通過電流の許容電流値が変化する。したがって、大きな電流で充放電を行えるように前記閾値温度を高目に設定すると、前記PTC素子などの保護素子の保護動作が先に働いてしまい、電池パックが使えなくなってしまう。このため、あらゆる条件でも保護動作を実現するためには前記閾値温度を低目に設定しなければならず、大電流化の要望には充分に答えられないという問題がある。
本発明の目的は、復旧可能な温度保護動作を行うにあたって、充放電電流の増大の要望に応えることができる電池パックを提供することである。
本発明の電池パックは、内蔵電池のセル内またはセルブロック内に、保護素子としてPTC素子を備える電池パックにおいて、前記内蔵電池のセル温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出された温度が所定の閾値温度以上となると、内蔵電池への給電経路を復旧可能に遮断する保護手段と、前記給電経路を流れる電流値を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の検出結果に応答し、検出された電流値に適応した前記閾値温度を前記保護手段に設定する設定手段とを含み、前記設定手段は、前記PTC素子の温度に対する電流値の特性に応じて前記閾値温度を設定することを特徴とする。
上記の構成によれば、サーミスタなどの温度検出手段によって、セル温度などのパック内の温度を検出し、その検出結果が所定の閾値温度以上となると、保護手段が、内蔵電池への給電経路に介在されるFETをOFFして充放電電流を遮断する等の保護動作を復旧可能に行うようにした電池パックにおいて、本発明では前記閾値温度を可変にし、設定手段が、電流検出手段によって検出されたその時の充放電の電流値に応じて最適な閾値温度を前記保護手段に設定する。前記閾値温度は、内蔵電池のセル内またはセルブロック内に、復帰型保護素子として設けられるPTC素子の温度に対する電流値の特性に応じて設定される。
記復帰型保護素子としては、バイメタル素子、PTC素子を挙げることができるが、温度に対する電流値の特性に応じて前記閾値温度を容易に設定できるPTC素子が好適である。そして、本来、外部短絡や異常電流や異常温度に対してはこのPTC素子が作動してパック内が保護されるべきところ、前記設定手段が指数関数的に変化するこのPTC素子の温度に対する電流値の特性に応じて、現在の電流値に適した可能な限り高い閾値温度を調整し、前記PTC素子による保護動作が掛からない範囲で、保護手段が復旧可能に保護動作を行うことで、前記PTC素子による保護動作が掛からない範囲で、可能な限りの電流を流すことができ、異常電流や異常温度で電池パックが使用不能になってしまうことを未然に防止することができる。
また、本発明の電池パックでは、前記保護手段および設定手段は、前記内蔵電池への充放電を制御する制御回路に搭載されて保護動作を行い、前記給電経路には温度ヒューズが介在されるとともに、前記制御回路は、前記保護手段を使用した保護動作の失効に対して、異常時の二重保護用に前記温度ヒューズを溶断させることで保護動作を行うことを特徴とする。
上記の構成によれば、制御回路の前記保護手段による復旧可能な保護動作に対して、それが失効したときのために、前記給電経路に温度ヒューズが設けられるとともに、そのような異常時の二重保護用に、前記制御回路は、より高い閾値で前記温度ヒューズを溶断させる場合、前記保護手段および設定手段は、その二重保護回路が保護動作を行い、復旧不能になるぎりぎりのレベルまで電流を流すことができ、充放電電流の増大の要望に応えることができる。
本発明の電池パックは、以上のように、サーミスタなどの温度検出手段によって、セル温度を検出し、その検出結果が所定の閾値温度以上となると、保護手段が、内蔵電池への給電経路に介在されるFETをOFFして充放電電流を遮断する等の保護動作を復旧可能に行うようにした電池パックにおいて、前記閾値温度を可変にし、設定手段が、電流検出手段によって検出されたその時の充放電の電流値に応じて、PTC素子の温度に対する電流値の特性に応じた最適な閾値温度を前記保護手段に設定する。
それゆえ、PTC素子による保護動作が掛からない範囲で、可能な限りの電流を流すようにすることができ、充放電電流の増大の要望に応えることができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の一形態に係る充電システムの電気的構成を示すブロック図である。この充電システムは、電池パック1に、それを充電する充電器2を備えて構成されるが、電池パック1から給電が行われる図示しない負荷機器をさらに含めて電子機器システムが構成されてもよい。その場合、電池パック1は、図1では充電器2から充電が行われるけれども、該電池パック1が前記負荷機器に装着されて、負荷機器を通して充電が行われてもよい。電池パック1および充電器2は、給電を行う直流ハイ側の端子T11,T21と、通信信号の端子T12,T22と、給電および通信信号のためのGND端子T13,T23とによって相互に接続される。前記負荷機器が設けられる場合も、同様の端子が設けられる。
前記電池パック1内で、前記の端子T11から延びる直流ハイ側の充放電経路11には、ヒューズ24,25が介在されるとともに、充電用と放電用とで相互に導電形式が異なるFET12,13が介在されており、その充放電経路11が組電池14のハイ側端子に接続される。前記組電池14のロー側端子は、直流ロー側の充放電経路15を介して前記GND端子T13に接続され、この充放電経路15には、充電電流および放電電流を電圧値に変換する電流検出抵抗16が介在されている。
前記組電池14は、複数の二次電池のセルが直並列に接続されて成り、各セルの端子間電圧は電圧検出回路20によって読取られ、マイコン18内のアナログ/デジタル変換器19に入力される。また、前記電流検出抵抗16によって検出された電流値も、前記マイコン18内のアナログ/デジタル変換器19に入力される。前記アナログ/デジタル変換器19は、各入力値をデジタル値に変換して、制御部21へ出力する。
制御部21は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路などを備えて成り、その充放電制御部21aは、前記アナログ/デジタル変換器19からの各入力値に応答して、充電器2に対して、出力を要求する充電電流の電圧値および電流値を演算し、通信部22から端子T12,T22;T13,T23を介して充電器2へ送信する。
また、前記制御部21の安全保護制御部21bは、前記アナログ/デジタル変換器19からの各入力値から、端子T11,T13間の短絡や充電器2からの異常電流などの電池パック1の外部における異常や、組電池14の異常な温度上昇などに対して、前記FET12,13を遮断するなどの保護動作を行う。さらにまた、前記安全保護制御部21bは、セルの異常な過電圧などの深刻な異常時には、前記充放電経路11に直列に介在され、非復帰型保護素子であるヒューズ24,25を溶断する。こうして、セルの過電圧状態に対して、二重の保護系統が設けられていることになる。前記ヒューズ24,25の接続点は、発熱抵抗26およびFET27を介して接地されており、前記安全保護制御部21bがFET27をONすることで、発熱抵抗26が発生した熱で前記ヒューズ24,25が溶断する。
なお、前記電圧検出回路20の検出結果を取込む二重保護ICを設け、前記電圧検出回路20の検出結果が予め定める閾値電圧以上となると、前記FET27をONして前記ヒューズ24,25を溶断する別回路を設けることにより、前記制御IC18が故障しても、該制御IC18と別途に設けられるこの二重保護ICによって、セルの過電圧状態に対する信頼性を、より向上させることができる。
前記安全保護制御部21bがFET12,13を遮断する通常の充放電時における過電圧の閾値電圧は、たとえばセル当り4.35Vであり、安全保護制御部21bがヒューズ24,25を溶断する閾値電圧は、たとえばセル当り4.45Vであり、通常使用時の過電圧では復旧可能であり、異常時の過電圧では、電池パック1は再使用不能となって安全性の向上が図られている。
そして、前記安全保護制御部21bによってFET27がONされると、発熱抵抗26で発生された熱で、2つのヒューズ24,25は溶断するが、この時、充電状態では、先に組電池14側のヒューズ25が溶断しても、充電器2から充電電流が供給されることで、充電器2側のヒューズ24も後に溶断し、先に充電器2側のヒューズ24が溶断しても、組電池14が前記マイコン18にFET27を駆動する電流を供給できれば組電池14側のヒューズ25も溶断することができ、組電池14が電流を供給できなければ、該組電池14側のヒューズ25は溶断しないままとなるが、前記接続点よりも組電池14側を電池パック1の外部から確実に切り離すことができる。
これに対して、電池パック1が充電器2にセットされていない放電状態で、組電池14が前記マイコン18にFET27を駆動する電流を供給できれば、先に充電器2側のヒューズ24が溶断しても、後に組電池14側のヒューズ25も溶断し、先に組電池14側のヒューズ25が溶断した場合には充電器2側のヒューズ24は溶断しないままとなるが、前記接続点よりも組電池14側を電池パック1の外部から確実に切り離すことができる。
こうして、相互に直列のヒューズ24,25を用いて、その接続点を発熱抵抗26およびFET27によって接地することで、電池パック1が充電器2にセットされているか否かに拘わらず、前記接続点よりも組電池14側を電池パック1の外部から確実に切り離すことができるようになっている。
一方、充電器2では、充放電制御部21aからの前記の要求を制御IC30の通信部32で受信し、充電制御部31が充電電流供給回路33を制御して、前記の電圧値および電流値で、充電電流を供給させる。充電電流供給回路33は、AC−DCコンバータやDC−DCコンバータなどから成り、入力電圧を、前記充電制御部31で指示された電圧値、電流値、およびパルス幅に変換して、端子T21,T11;T23,T13を介して、充放電経路11,16へ供給する。
上述のように構成される充電システムにおいて、注目すべきは、本実施の形態では、前記FET12,13に近接して温度センサ17が設けられており、その検出結果が前記マイコン18内のアナログ/デジタル変換器19から安全保護制御部21bに入力されて該安全保護制御部21bが温度保護動作を行うにあたって、その第1の閾値温度が、設定部21cによって、電流検出抵抗16の検出結果に適応して変化されることである。そして、安全保護制御部21bは、その第1の閾値温度を超えてFET12,13をOFF駆動しても、該FET12,13のON故障などで充放電電流が流れ続ける場合には、前記ヒューズ24,25を溶断する。前記FET12,13を流れる電流の電流値と、FET12,13をOFF駆動する第1の閾値温度との関係は、たとえば表1で示すようであり、前記ヒューズ24,25を溶断する第2の閾値温度は、たとえば前記表1から読取られた温度から5℃高い温度とされる。
Figure 0005075372
図2は、上述のような安全保護制御部21bの動作を説明するためのフローチャートである。この動作は、たとえば2秒毎に行われる。通常の温度保護動作では、ステップS1で、安全保護制御部21bはアナログ/デジタル変換器19の出力から、FET12,13を流れる電流の電流値および温度を読込み、ステップS2で、その電流値に対応した第1の閾値温度が前記設定部21cによって設定される。ステップS3では、温度センサ17による検出結果が前記第1の閾値温度と比較され、該第1の閾値温度以下であるときにはステップS4で前記FET12,13のON状態が継続されて処理を終了する。
一方、前記ステップS3で、FET12,13の温度が前記第1の閾値温度を超えていると判断されるとステップS5に移り、前記安全保護制御部21bはFET12,13をOFF駆動する。このとき、FET12,13に対して温度センサ17が個別に設けられている場合には、各FET12,13が個別にOFF駆動されてもよい。そして、そのステップS5での保護動作の後、ステップS6ではFET12,13の温度が前記第2の閾値温度と比較され、該第2の閾値温度以上となっている、すなわちFET12,13をOFF駆動する通常の温度保護動作で異常が解消しなかった場合には、前記安全保護制御部21bは、ステップS7でヒューズ24,25を溶断する二重保護動作を行った後、処理を終了する。これに対して、ステップS6でFET12,13の温度が前記第2の閾値温度未満である場合には、そのまま処理を終了する。
なお、前記ステップS5で第1の閾値温度を超えたために復帰可能な保護動作が行われたこと、およびステップS7で第2の閾値温度以上のために復帰不能な二重保護動作が行われたことを、充電時には充電器2へ、放電時には負荷機器3へ、通信部22を介して通知することで、ユーザは、何故電池パック1が使用不能になったのかを認識することができる。
このように構成することで、温度センサ17によってパック内の温度を検出し、安全保護制御部21bがその検出結果に基づいてFET12,13をOFF駆動する温度保護動作を行うにあたって、設定部21cによって前記FET12,13を流れる電流の許容電流値特性に応じて前記第1の閾値温度を設定するので、前記図3において参照符号α1で示すように、その時の素子の温度に対して指数関数的に通過電流の許容電流値が変化しても、前記第1の閾値温度を、参照符号α2で示すように適切に追従して設定することができる。これによって、FET12,13が復旧可能に保護動作を行える範囲で、可能な限りの電流を流すようにすることができ、充放電電流の増大の要望に応えることができる。
また、安全保護制御部21bおよび設定部21cを、組電池14への充放電を制御する充放電制御部21aと共にマイコン18に搭載し、前記第1の閾値温度による温度保護動作を行わせる一方、前記マイコン18による前記FET12,13を使用した保護動作の失効に対して、異常時の二重保護用に前記充放電経路11にヒューズ24,25を設け、前記第1の閾値温度よりも高い第2の閾値温度で保護動作を行い、復旧不能になってしまうぎりぎりのレベルまで電流を流すことで、充放電電流の増大の要望に応えることができる。
前記第1の閾値温度は、指数関数的に変化する前記FETの温度に対する許容電流値の特性に応じて、前記参照符号α2で示すように段階的に変化されてもよく、テーブルデータや近似演算などの負担が問題にならなければ、前記参照符号α1で示す指数関数の曲線に沿って連続的に変化されてもよい。すなわち、図3において、これら参照符号α1,α2で示す線間の斜線を施して示す領域が、誤動作防止のための不感帯となり、これら参照符号α1,α2で示す線の最近接点が近い程、誤動作の可能性が高くなり、斜線の面積が狭くなる程、多くの電流を流すことができる。したがって、斜線の面積が狭くなるように、かつ最近接点の間隔を離すためには、参照符号α2で示す第1の閾値温度を、参照符号α1で示す許容電流値の特性と平行にすることが望ましい。
また、第1の閾値温度を変化する際には、前回の変化方向と同じ(順)方向の変化に対して、逆(戻る)方向の変化がし難くなるヒステリシスを設定することが望ましい。これによって、前記第1の閾値温度の不所望なハンチングを防止することができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の他の形態に係る充電システムの電気的構成を示すブロック図である。この充電システムは、前述の図1で示す充電システムに類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。充電器2は、前述の充電システムと同一である。前述の電池パック1では、温度センサ17はFET12,13に近接して設けられており、設定部21cがFET12,13の許容電流値の特性に応じて前記第1の閾値温度を設定していたのに対して、注目すべきは、本実施の形態の電池パック1’では、前記温度センサ17を組電池14に近接して設け、マイコン18’の制御部21’では、設定部21c’における前記第1の閾値温度を、セル内のPTC特性に応じて設定することである。PTC素子は、組電池14のセル内またはセルブロック内に設けられる復帰可能な保護素子で、高温で動作すると高抵抗になり、電流を抑え、電流が下がることで温度が低下してくれば、再度低抵抗状態になり、復帰する。但し、瞬時に復帰しないものもある。
この場合にFET12,13をOFF駆動する第1の閾値温度と、セルを流れる充放電電流との関係は、たとえば表2で示すようであり、前記ヒューズ24,25を溶断する第2の閾値温度は、たとえば85℃に設定される。
Figure 0005075372
このように構成することで、本来、異常電流や異常温度に対してはこのPTC素子が作動してパック内が保護されるべきところ、温度センサ17によってパック内の温度を検出し、安全保護制御部21b’がその検出結果に基づいてFET12,13をOFF駆動することで、PTC素子が作動する前の段階で復旧可能な温度保護動作を行うことができる。また、設定部21c’によってセル内のPTC素子の温度に対する電流値の特性に応じて前記第1の閾値温度を設定するので、図5において参照符号β1で示すように、その時のセルの温度に対して指数関数的に電流が絞られても、前記第1の閾値温度を、参照符号β2で示すように適切に追従して設定することができる。これによって、前記PTC素子による保護動作が掛からない範囲で、可能な限りの電流を流すことができ、前記異常電流や異常温度で電池パックが使用不能になってしまうことを未然に防止することができる。
本発明の電池パックは、サーミスタなどの温度センサ17によって、セル温度などのパック内の温度を検出し、その検出結果が所定の閾値温度以上となると、マイコン18内の安全保護制御部21bが、組電池14への充放電経路11に介在されるFET12,13をOFFして充放電電流を遮断する等の保護動作を復旧可能に行うようにした電池パックにおいて、前記閾値温度を可変にし、設定部21cが、電流検出抵抗16によって検出されたその時の充放電の電流値に応じて最適な閾値温度を前記安全保護制御部21bに設定するので、FET12,13が復旧可能に保護動作を行える範囲で、可能な限りの電流を流すようにすることができ、近年の大きな充放電電流の要求される電池パックに好適である。
本発明の実施の一形態に係る充電システムの電気的構成を示すブロック図である。 上記の充電システムにおける電池パック内の安全保護制御部の動作を説明するためのフローチャートである。 図1で示す充電システムにおける充放電電流を制御するFETの許容電流値の温度に対する変化およびそれに適応した異常検出の閾値温度の変化を説明するためのグラフである。 本発明の実施の他の形態に係る充電システムの電気的構成を示すブロック図である。 図4で示す充電システムにおけるPTC特性とそれに適応した異常検出の閾値温度の変化を説明するためのグラフである。
1,1’ 電池パック
2 充電器
11,15 充放電経路(給電経路)
12,13 FET(保護手段)
14 組電池(内蔵電池)
16 電流検出抵抗(電流検出手段)
17 温度センサ(温度検出手段)
18,18’ マイコン(制御回路)
19 アナログ/デジタル変換器
20 電圧検出回路
21,21’ 制御部
21a 充放電制御部
21b,21b’ 安全保護制御部(保護手段)
21c,21c’ 設定部(設定手段)
22,32 通信部
24,25 ヒューズ
26 発熱抵抗
27 FET
30 制御IC
31 充電制御部
33 充電電流供給回路
T11,T21;T12,T22;T13,T23;T14,T24 端子

Claims (2)

  1. 内蔵電池のセル内またはセルブロック内に、保護素子としてPTC素子を備える電池パックにおいて、
    前記内蔵電池のセル温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度が所定の閾値温度以上となると、内蔵電池への給電経路を復旧可能に遮断する保護手段と、
    前記給電経路を流れる電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段の検出結果に応答し、検出された電流値に適応した前記閾値温度を前記保護手段に設定する設定手段とを含み、
    前記設定手段は、前記PTC素子の温度に対する電流値の特性に応じて前記閾値温度を設定することを特徴とする電池パック。
  2. 前記保護手段および設定手段は、前記内蔵電池への充放電を制御する制御回路に搭載されて保護動作を行い、
    前記給電経路には温度ヒューズが介在されるとともに、前記制御回路は、前記保護手段を使用した保護動作の失効に対して、異常時の二重保護用に前記温度ヒューズを溶断させることで保護動作を行うことを特徴とする請求項記載の電池パック。
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