JP5075124B2 - フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ阻害薬としてのイミダゾール誘導体およびそれらを含む医薬組成物 - Google Patents

フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ阻害薬としてのイミダゾール誘導体およびそれらを含む医薬組成物 Download PDF

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Description

・発明の分野
本発明は、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼの阻害薬である新規のイミダゾール誘導体に関する。本発明は、また、これらのベンズイミダゾール誘導体の調製、ならびに糖尿病、および糖新生の阻害、血糖値のコントロール、グリコーゲン蓄積の低減、またはインスリン値の低減が効果的である他の疾患、およびインスリン抵抗性症候群に関連する疾患の治療における使用に関する。
・発明の背景および序文
真性糖尿病(または糖尿病)は、今日世界で最も広まっている疾患の1つである。糖尿病患者は、2つの種類、すなわちI型またはインスリン依存性糖尿病およびII型または非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)に分類される。非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)は、すべての糖尿病患者の約90%を占め、米国だけで1200〜1400万の成人(人口の6.6%)が罹患していると推定される。NIDDMは、空腹時高血糖および血漿グルコース値の食後の過度の上昇の双方によって特徴づけられる。NIDDMは、網膜症、腎症および神経障害などの微小血管疾患ならびに冠状動脈性心疾患などの大血管疾患を含む様々な長期合併症を伴う。動物モデルにおける多くの研究により、長期合併症と高血糖との因果関係が証明されている。糖尿病コントロールと合併症に関する試験(Diabetes Control and Complications Trial)(DCCT)およびストックホルムでのプロスペクティブ試験(Stockholm Prospective Study)の最近の結果は、糖生成をより厳密にコントロールしているインスリン依存性糖尿病患者は、これらの合併症の発症および進行のリスクが実質的により低いことを示すことによって、この関係をヒトにおいて初めて証明している。より厳密なコントロールは、NIDDM患者にも有益であることが期待されている。
NIDDM患者を治療するのに用いられる現行の療法は、生活様式リスクファクターのコントロールおよび薬剤による介入の双方を含む。NIDDM患者の大多数が過体重または肥満(約67%)であり、体重の減少は、インスリン分泌、インスリン感受性を改善し、正常血糖をもたらすことができるため、NIDDMに対する第一選択の療法は、典型的には、食事および運動の厳密に制御された管理である。コンプライアンスが低く、応答が弱いため、血糖の正常化は、これらの患者の30%未満に生じる。食事療法のみではコントロールされない高血糖患者は、その後経口血糖降下剤またはインスリンで治療する。今日では、インスリン分泌促進剤(スルホニル尿素、グリニド)、ビグアナイド(メトホルミン)およびインスリン感受性増強剤(グリタゾン)が、NIDDMに利用可能な唯一の血糖低下剤類である。スルホニル尿素による治療は、患者の70%のみ、10年治療後には40%のみで有効な血糖低下をもたらす。食事療法およびスルホニル尿素に応答しない患者は、次いで、適当な糖生成のコントロールを得るために、毎日のインスリン注射によって治療する。
スルホニル尿素は、NIDDM患者のための主要な療法であるが、4つの要因がその全体的成功を制限している。第1に、上述したように、NIDDM人口の大部分は、スルホニル尿素療法に十分に反応しない(すなわち、一次的無効)、または抵抗性を有するようになる(すなわち、二次的無効)。進行したNIDDMのNIDDM患者は、インスリン分泌が重度に損なわれているため、これは当該患者に特に当てはまる。第2に、スルホニル尿素療法は、重度の低血糖症状の発現のリスクの上昇を伴う。第3に、慢性高インスリン血症は、心臓血管病の増加に関連づけられているが、この関係については、議論の余地があると考えられ、証明されていない。最後に、スルホニル尿素は、末梢のインスリン感受性を悪化させるため、疾患の進行を加速させ得る体重増加を伴う。
英国の糖尿病プロスペクティブ試験(U.K.Diabetes prospective study)の最近の結果により、スルホニル尿素、メトホルミンまたはそれら2つの組合せの最大限の治療を受けた患者は、6年間の試験期間にわたって、正常な空腹時血糖を維持できないことが示された(U.K.Prospective Diabetes Study 16.Diabetes、44:1249−158(1995))。これらの結果は、代替的な療法が大いに必要であることをさらに示している。現在利用可能な療法を超える健康的有益性をNIDDM患者に提供することが可能である3つの戦略は、(i)NIDDMの発症を予防する;(ii)慢性高血糖によって引き起こされる有害な事象を阻止することによって糖尿病合併症を予防する;または(iii)グルコース値を正常化する、またはグルコース値を微小血管および大血管疾患について報告された閾値より少なくとも下げる、であろう薬物を含む。
NIDDMにおける高血糖は、2つの生化学的異常、すなわちインスリン抵抗性およびインスリン分泌障害に関連づけられる。NIDDMの病因におけるこれらの代謝異常の相対的役割は、過去数十年間にわたって多くの研究の主題であった。NIDDM患者の子孫および兄弟、一卵性および二卵性双生児ならびにNIDDMの発生率の高い民族(例えばピマインディアン)についての研究は、この疾患の遺伝性を強く裏づけている。
インスリン抵抗性およびインスリン分泌障害の存在にもかかわらず、前糖尿病患者における空腹時血糖(FBG)値は、代償性高インスリン血症の状態により、正常を維持する。しかし、結局のところ、インスリン分泌は不十分であり、空腹時高血糖が続く。時間とともに、インスリン値が低下する。この疾患の進行は、FBG値の上昇およびインスリン値の低下によって特徴づけられる。
FBGの漸増の原因である主要な異常を定めるために多くの臨床的研究が試みられた。これらの研究の結果は、過剰な肝グルコース放出(HGO)がFBGの増加の主たる原因であり、FBGが140mg/dLを超えると、HGOとFBGに有意な相関関係が見いだされることを示している(Koltermanら、J.Clin.Invest.68:957、(1981);DeFronzo Diabetes 37:667(1988))。
HGOは、肝グリコーゲンの分解(グリコーゲン分解)から誘導されたグルコースおよび3炭素前駆体から合成されたグルコース(糖新生)を含む。いくつかの放射性同位元素による研究、および13C−NMR分光法を用いたいくつかの研究により、糖新生は、吸収後の状態で肝臓が生成したグルコースの50〜100%に寄与すること、および糖新生フラックスは、NIDDM患者において過剰(2から3倍)であることが示された(Magnussonら、J.Clin.Invest.90:1323−1327(1992);Rothmanら、Science 254:573−76(1991);Consoliら、Diabetes 38:550−557(1989)。
ピルビン酸からの糖新生は、11種の酵素を必要とする高度に規制された生合成経路である(図1)。7つの酵素は、可逆反応を触媒し、糖新生および糖分解の双方に共通である。4種の酵素、すなわちピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルベートカルボキシキナーゼ、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼおよびグルコース−6−ホスファターゼは、糖新生に固有の反応を触媒する。経路の全体的なフラックスは、これらの酵素の特異的活性、対応するステップを糖分解方向に触媒した酵素、および基質利用能によって調節される。食事要因(糖、脂質)およびホルモン(インスリン、グルカゴン、グルココルチコイド、エピネフリン)は、遺伝子発現および翻訳後機構を介して、糖新生および糖分解経路における酵素活性を協同して調整する。
糖新生に特異的な4つの酵素のうち、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ(以降「FBPアーゼ」)は、有効性および安全性を考慮すれば、糖新生阻害薬に対する非常に好適な目標である。自然は、代謝フラックスが糖分解の方向に進行するかまたは糖新生の方向に進行するかの判断を担う主たる基準点(代謝切換)としてFBPアーゼ/PFKサイクルを用いることが研究によって示されている(Clausら、Mechanisms of Insulin Action、Belfrage,P.編集、pp.305〜321、Elsevier Science 1992;Regenら、J.Theor.Biol.,111:635−658(1984);Pilkisら、Annu.Rev.Biochem、57:755−783(1988))。FBPアーゼは、細胞において、フルクトース−2,6−二リン酸によって阻害される。フルクトース−2,6−二リン酸は、酵素の基質部位に結合する。AMPは、酵素のアロステリック部位に結合する。
FBPアーゼの合成阻害薬も報告された。Maryanoffは、フルクトース−2,6−二リン酸類似体が基質に結合することによってFBPアーゼを阻害することを報告した(J.Med.Chem.、106:7851(1984);米国特許第4,968,790号(1984))。しかし、これらの化合物は、比較的弱く、恐らくは細胞浸透性が低いため、肝細胞における糖生成を阻害しなかった。
糖尿病を治療するのに有用なフルクトース−1,6−二リン酸のいくつかの阻害薬が報告されている。
Gruberは、いくつかのヌクレオシドが、FBPアーゼの阻害を介して、動物全体における血糖を下げることができることを報告した(EP0427799B1)。これらの化合物は、対応する一リン酸塩へのリン酸化を最初に受けることによってそれらの活性を発揮する。
Gruberらの米国特許第5,658,889号には、糖尿病を治療するためのFBPアーゼのAMP部位の阻害薬の使用を記載されている。
Danら(WO98/39344、WO00/014095)は、FBPアーゼの阻害薬として新規のプリンおよび複素環式芳香族を記載している。
Kasibhatlaら(WO98/39343)は、FBPアーゼの阻害薬として新規のホスホン酸ベンズイミダゾリルを記載している。
Reddyら(WO98/39342)は、FBPアーゼの阻害薬として新規のインドールおよびアザ−インドールを記載している。
Jaingら(WO01/047935)は、糖尿病を治療するためのFBPアーゼの特異的阻害薬としてホスホン酸ビスアミデートを記載している。
Bookserら(WO01/066553)は、糖尿病を治療するためのFBPアーゼの特異的阻害薬としてリン酸複素環アリールを記載している。
アンジオテンシンII受容体アンタゴニストとしてイミダゾリルアルカン酸誘導体が既に記載されている(WO93/03722、JP−05201991、JP−06025229、EP0253310、EP0324377、EP0465368、WO92/02510、EP0564356、J.Org.Chem.、(1997)、62(64)、p.8449〜8454、J.Med.Chem.、(1990)、33(5)、p.1312〜1329)。
・発明の概要
本発明は、糖尿病および関連疾患を治療するのに有用な強力なFBPアーゼ阻害薬としての新規のイミダゾール誘導体を対象とする
より詳細には、本発明は、式(I)のイミダゾール誘導体に関する。
(式中、
1は、水素、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C10)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アラルキルおよびヘテロアラルキルから選択され;
2aおよびR2bは、独立しており、
2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素および(C1〜C6)アルキルから選択される;または
2aは、水素および(C1〜C6)アルキルから選択され、R2bは、−CH2−X−Z−Bを表すのいずれかであり;
Aは、1個の水素原子を除去した後のアリール、ヘテロアリール、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択される二価の基であり;
Bは、アリール、ヘテロアリール、アラルキルおよびヘテロアラルキルから選択され;
VおよびWは、互いに独立に、それぞれ一重結合を表す、またはアルキレン、アルキレンオキシアルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンから選択され;
Xは、−NR−、−O−、−S−、−SO−および−SO2−から選択され、Rは、水素または(C1〜C6)アルキルであり;
Zは、−(CH2m−を表し、mは、1、2、3、4、5または6である。)。
これらの化合物は、不斉中心を有することがあるため、本発明は、これらの化合物のラセミ混合物ばかりでなく、その個々の立体異性体および/またはジアステレオ異性体、ならびにこれらのあらゆる比率の混合物も対象とする。本発明は、また、酸付加塩を含む式(I)の化合物の医薬として許容し得るかつ/または有用な塩を含む。本発明は、また、溶媒和物および酸化物、特にN酸化物を含む。本発明は、また、式(I)の化合物のプロドラッグを包括する。本発明に包括されるすべての化合物は、それらの多形形態を含む結晶のような固体形態で存在することができる。
医薬として許容し得る塩の調製に使用される酸は、無機酸または有機酸である。得られる塩は、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸二水素塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、トリフルオロ酢酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、パラ−トルエンスルホン酸塩である。
本発明は、また、有機塩基または無機塩基との医薬として許容し得る塩に関する。得られる塩は、例えば、金属塩、特にアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩および遷移金属塩(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム等)、あるいはアンモニアまたは二級もしくは三級アミン(ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン等)等の塩基、または塩基性アミノ酸、またはオサミン(メグルミン等)、またはアミノアルコール(3−アミノブタノールおよび2−アミノエタノール等)によって得られる塩である。
本発明は、また、ラセミ体のキラル分解に使用される塩に関する。
例として、(+)−D−ジ−O−ベンゾイル酒石酸、(−)−L−ジ−O−ベンゾイル酒石酸、(−)−L−ジ−O,O’−p−トルイル−L−酒石酸、(+)−D−ジ−O,O’−p−トルイル−L−酒石酸、(R)−(+)−マレイン酸、(S)−(−)−マレイン酸、(+)−樟脳酸、(−)−樟脳酸、R−(−)−1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジイル水素化ホスホン酸、(+)−カンファン酸、(−)−カンファン酸、(S)−(+)−2−フェニルプロピオン酸、(R)−(+)−2−フェニルプロピオン酸、D−(−)−マンデル酸、L−(+)−マンデル酸、D−酒石酸、L−酒石酸またはそれらの任意の混合物のようなキラル酸を使用することができる。
例として、キニン、ブルシン、(S)−1−(ベンジルオキシメチル)プロピルアミン(III)、(−)−エフェドリン、(4S,5R)−(+)−1,2,2,3,4−テトラメチル−5−フェニル−1,3−オキサゾリジン、(R)−1−フェニル−2−p−トリエチル−アミン、(S)−フェニルグリシノール、(−)−N−メチルエフェドリン、(+)−(2S,3R)−4−ジメチルアミノ−3−メチル−1,2−ジフェニル−2−ブタノール、(S)−フェニルグリシノール、(S)−α−メチルベンジルアミンまたはそれらの任意の混合物のようなキラルアミンを使用することができる。
式(I)の化合物のプロドラッグも本発明の範囲に含まれる。
本明細書に用いられている「プロドラッグ」という用語は、生物系に投与されると、自発的化学反応、酵素触媒化学反応および/または代謝化学反応の結果として「薬剤」物質(生物学的に活性を有する化合物)を生成する任意の化合物を指す。標準的なプロドラッグは、インビボで開裂するFBPアーゼ阻害薬に関係する官能基、例えばヒドロキシル、チオール、カルボキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノに結合する基を使用して形成される。
標準的なプロドラッグとしては、エステル部分がアルキル、アリール、アラルキル、アシルオキシアルキル、アルコキシカルボニルオキシアルキルを有するカルボン酸エステル、ならびに結合基がアシル基、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、リン酸または硫酸であるヒドロキシ、チオールおよびアミンのエステルが挙げられるが、それらに限定されない。生物活性である化合物または生物活性化合物の前駆体である化合物を生成するために、プロドラッグは何らかの形の化学変換が施されなければならない。場合によっては、プロドラッグは、薬剤そのものより通常低い生物活性を有し、経口生物学的利用能、薬物動態半減期等の向上を介して効果または安全性を向上させるように機能する。
本発明に従い、かつ本明細書に用いられているように、以下の用語は、他に明記されなければ、以下の意味で定義される。
「アリール」という用語は、少なくとも1つの環が共役パイ(π)電子系を有する、5〜14個の環原子を有し、いずれも場合によって置換されていてもよい、ビアリール基を含む芳香族基を指す。好適なアリール基としては、いずれも場合によって置換されたビフェニル、フェニル、ナフチル、アントリルおよびフェナントリル等が挙げられる。
「ヘテロアリール」という用語は、芳香族環に環原子として1から4個のヘテロ原子を含み、環原子の残りが炭素原子である5〜14個の員環の芳香族複素環を指す。好適なヘテロ原子としては、酸素、硫黄、窒素が挙げられる。好適なヘテロアリール基としては、いずれも場合によって置換されたフラニル、チエニル、ピリジル、ピロリル、N−低級アルキル、ピリジル−N−オキシド、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、キノリニル、チアゾリルおよびトリアゾリル等が挙げられる。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、好ましくは、(SおよびNについては)場合によって酸化状態のO、SおよびNから選択される1個または複数個のヘテロ原子、および場合によって1つまたは複数の二重結合を含む、場合によって置換された一環、二環または三環の基を指す。該環の少なくとも1つは、好ましくは、1から4個の環内ヘテロ原子、より好ましくは1から3個のヘテロ原子を含む。
最も好ましくは、ヘテロシクロアルキル(または単に「複素環」)基は、それぞれ5から8つの節(node)を有する1つまたは複数の環を含む。複素環基の例は、モルホリニル、ピペリジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、イソキサゾリジニル、イミダゾリジニルまたはピラゾリジニルである。
「(C3〜C10)シクロアルキル」という用語は、飽和炭素環を意味し、3から10個の炭素原子を有する一、二および多環式化合物を含む。好適なシクロアルキル基は、いずれも場合によって置換されたシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルまたはシクロデシル等である。
「場合によって置換された」または「置換された」という用語は、低級アルキル、低級アリール、低級アラルキル、低級シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アリールオキシ、ペルハロアルコキシ、アラルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアラルコキシ、アジド、アミノ、グアニジノ、アミジノ、ハロ、低級アルキルチオ、オキソ、アシルアルキル、カルボキシエステル、カルボキシル、カルボニルアミノ、カルボキサミド、ニトロ、アシルオキシ、アミノアルキル、アルキルアミノアリール、アルキルアリール、アルキルアミノアルキル、アルコキシアリール、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ホスホノ、スルホニル、カルボキサミドアルキルアリール、カルボキサミドアリール、ヒドロキシアルキル、ハロ、ハロアルキル、アルキルアミノアルキルカルボニル、アミノカルボキサミドアルキル、シアノ、低級アルコキシアルキル、低級ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシおよびアリールアルキルオキシアルキルから独立に選択される1から4個の置換基で置換された基を含む。
「置換アリール」および「置換ヘテロアリール」という用語は、好ましくは、1〜3個の置換基で置換されたアリールおよびヘテロアリール基を指す。好ましくは、これらの置換基は、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ペルハロアルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアミノからなる群から選択される。
「アラルキル」という用語は、アリール基で置換されたアルキル基を指す。好適なアラルキル基としては、ベンジルおよびピコリル等が挙げられ、場合によって置換されていてもよい。
「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基を指す。
有機の基または化合物に関連して本明細書に言及されている「低級」という用語は、10個以下、好ましくは6個以下、有利には1から4個の炭素原子を含むものを定める。当該基は、直鎖、枝分れまたは環状であってよい。
「アリールアミノ」(a)および「アラルキルアミノ」(b)という用語は、それぞれ−NR’R’’基を指し、それぞれ、(a)R’はアリールであり、R’’は水素、アルキル、アラルキルまたはアリールであり、(b)R’はアラルキルであり、R’’は水素またはアラルキル、アリール、アルキルである。
「アシル」という用語は、−C(O)R’’’を指し、R’’’は、アルキルおよびアリールである。
「カルボキシエステル」という用語は、−C(O)OR’’’’を指し、R’’’’は、いずれも場合によって置換されたアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルである。
「カルボキシル」という用語は、−C(O)OHを指す。
「オキソ」という用語は、アルキル基における=Oを指す。
「アミノ」という用語は、−NRabを指し、RaおよびRbは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルであり、水素を除いていずれも場合によって置換されており;RaおよびRbは、一緒になって、環系を形成していてもよい。
「カルボキサミド」および「カルボニルアミノ」という用語は、それぞれ−CONRabおよび−NRaC(O)Rbを指し、RaおよびRbは、上に定められている通りである。
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、−F、−Cl、−Brおよび−Iを意味する。
「オキシアルキルアミノ」という用語は、−O−alk−NRabを指し、「alk」は、アルキレン基であり、RaおよびRbは、上に定められている通りである。
「アルキルアミノアルキルカルボニルオキシ」という用語は、−alk−NR−alk−C(O)−O−基を指し、「alk」は、アルキレン基であり、Rは、水素または低級アルキルである。
「アルキルアミノカルボニル」という用語は、alk−NR−C(O)−基を指し、「alk」は、アルキル基であり、Rは、水素または低級アルキルである。
「オキシアルキル」という用語は、−O−alk基を指し、「alk」は、アルキル基である。
「アルキレンオキシアルキレン」という用語は、−Alk−O−Alk基を指し、「Alk」は、アルキレン基である。
「アルキルカルボキシアルキル」という用語は、−Alk−C(O)−O−Alk−を指し、各Alkは、独立にアルキレン基である。
「アルキル」という用語は、直鎖および枝分れ鎖基を含むC1〜C10飽和脂肪族基を指す。アルキル基は、場合によって置換されていてもよい。好適なアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、メチルブチル、エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシル、メチルペンチル、ジメチルブチル、メチルエチルプロピルおよびシクロプロピルが挙げられる。
「アルキレン」という用語は、1個の水素原子が除去された後のアルキル基から得られる二価の基を指す。
「アルケニル」および「アルケニレン」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む不飽和基を指し、直鎖、枝分れ鎖および環式基を含む。
「アルキニル」および「アルキニレン」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む不飽和基を指し、直鎖、枝分れ鎖および環式基を含む。
「スルホニル」という用語は、−SO3Rを指し、Rは、水素、アルキル、アリール、アラルキルおよびシクロアルキルである。
「アシルオキシ」という用語は、エステル基−O−C(O)Rを指し、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキルまたはシクロアルキルである。
「アミノアルキル」という用語は、NRab−Alk−基を指し、「Alk」は、アルキレン基であり、RaおよびRbは、上に定められている通りである。
「アルキルアミノアルキル」という用語は、アルキル−NRa−Alk−基を指し、「Alk」は、アルキレンであり、Raは、上に定められている通りである。
「アリールアミノアルキル」という用語は、アリール−NRa−Alk−基を指し、「Alk」は、アルキレンであり、Raは、上に定められている通りである。
「アルキルアミノアリール」という用語は、アルキル−NRa−アリール−基を指し、「アリール」は、二価のアリーレン基であり、Raは、上に定められている通りである。
「アルキルオキシアリール」という用語は、アルキルオキシ基で置換されたアリール基を指す。
「アリールオキシアルキル」という用語は、アリールオキシ基で置換されたアルキル基を指す。
「アラルキルオキシアルキル」という用語は、アリール−Alk−O−Alk−基を指し、「Alk」は、アルキレン基である。「低級アラルキルオキシアルキル」は、アルキレン基が低級アルキレンである当該基を指す。
「アルコキシ」または「アルキルオキシ」という用語は、alk−O−基を指し、「alk」は、アルキル基である。
「アルコキシアルキル−」または「アルキルオキシアルキル−」という用語は、alk−O−Alk−基を指し、「alk」は、アルキル基であり、「Alk」は、アルキレン基である。
「アルキルチオ」という用語は、アルキル−S−基を指し、「alk」は、アルキル基である。
「アルキルチオアルキル−」という用語は、alk−S−Alk−基を指し、「alk」は、アルキル基であり、「Alk」は、アルキレン基である。
「アルコキシカルボニルオキシ」という用語は、アルキル−O−C(O)−O−を指す。
「アリールオキシカルボニルオキシ」という用語は、アリール−O−C(O)−O−を指す。
「アルキルチオカルボニルオキシ」という用語は、アルキル−S−C(O)−O−を指す。
「アルコキシカルボニルアミノ」という用語は、アルキル−O−C(O)−NR−を指し、Rは、上に定められている通りである。
「アルキルアミノカルボニルアミノ−」という用語は、アルキル−NR−C(O)−NR−を指し、各Rは、水素、アルキル、アリール、アラルキルおよびシクロアルキルから独立に選択される。
「アミド」および「カルボキサミド」という用語は、N(Rab)−C(O)−およびRC(O)−NRc−を指し、RaおよびRbは、上に定められている通りであり、Rcは、RaまたはRbと同じ定義を有する。該用語は、尿素、−NR−C(O)−NR−を含まない。
「カルボキサミドアルキルアリール」および「カルボキサミドアリール」という用語は、それぞれアリール−Alk−NRc−C(O)−およびアリール−NRc−C(O)−を指し、「Alk」は、アルキレンであり、Rcは、上に定められている通りである。
「アルキルカルボキサミド」または「アルキルカルボニルアミノ」という用語は、alk−C(O)N(Rc)−基を指し、「alk」は、アルキル基であり、Rcは、上に定められている通りである。
「アルキルアミノカルボニル」という用語は、アルキル−NRc−C(O)−を指し、Rcは、上に定められている通りである。
「アミノカルボキサミドアルキル」という用語は、N(Rab)−C(O)−N(Rc)−Alk−基を指し、Ra、RbおよびRcは、上に定められている通りであり、「Alk」は、アルキレン基である。「低級アミノカルボキサミドアルキル」は、「Alk」は、低級アルキレンである当該基を指す。
「チオカルボネート」という用語は、鎖式または環式基における−O−C(S)−O−を指す。
「ヒドロキシアルキル」という用語は、1つの−OHで置換されたアルキル基を指す。
「ハロアルキル」という用語は、I、Cl、BrおよびFの群から選択される1つのハロで置換されたアルキル基を指す。
「シアノ」という用語は、−C≡Nを指す。
「ニトロ」という用語は、−NO2を指す。
「アシルアルキル」という用語は、アルキル−C(O)−Alk−を指し、「Alk」は、アルキレンである。
「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基を指す。
「ペルハロ」という用語は、脂肪族またはアリール基上であらゆるC−H結合がC−ハロ結合に置き換えられた基を指す。好適なペルハロアルキル基としては、−CF3および−CFCl2が挙げられる。
「グアニジノ」という用語は、−NRc−C(NR)−NRabならびに−N=C(NRab2を指し、Ra、RbおよびRcは、上に定められている通りであり、水素を除くすべてが場合によって置換されている。
「アミジノ」という用語は、−C(NRC)−NRabを指し、Ra、RbおよびRcは、上に定められている通りであり、水素を除くすべてが場合によって置換されている。
本発明の好ましい実施形態は、式(I)の化合物であって、
1は、水素、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素または低級アルキルを表し;または
2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素または低級アルキルを表し;
Aは、二価の基(A1)または(A2):
を表し、
Bは、アリール、ヘテロアリール、アラルキルおよびヘテロアラルキルから選択され;
Vは、−CH2−を表し;
Wは、一重結合を表し;
Xは、−O−を表し;
Zは、−CH2−を表す化合物に関する。
他の好ましい実施形態において、本発明は、式(I)の化合物であって、
1は、水素、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素または低級アルキルを表し;または
2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素または低級アルキルを表し;
Bは、以下のB1〜B5基:
から選択され、
3からR8の各々は、上に定められている「置換基」から独立に選択され、
Aは、二価の基(A1)または(A2):
を表し、
Vは、−CH2−を表し;
Wは、一重結合を表し;
Xは、−O−を表し;
Zは、−CH2−を表す化合物に関する。
他の好ましい実施形態において、本発明は、式(I)の化合物であって、
1は、水素、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素または低級アルキルを表し;または
2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素または低級アルキルを表し;
Bは、上に定められているB1〜B5基から選択され、
3は、以下の基:
を表し、
4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ互いに独立に、水素、Cl、Br、F、CF3、CN、CH3、CH3O、tert−ブチルおよび式:
の基から選択され、
Aは、上に定められている二価の基(A1)または(A2)を表し、
Vは、−CH2−を表し;
Wは、一重結合を表し;
Xは、−O−を表し;
Zは、−CH2−を表す化合物に関する。
他の好ましい実施形態において、本発明は、式(I)の化合物であって、
1は、水素、および基R1aまたはR1b
から選択され;
2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素または低級アルキルを表し;または
2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素または低級アルキルを表し;
Bは、上に定められているB1〜B5基から選択され、
3は、以下の基:
を表し、
4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ互いに独立に、水素、Cl、Br、F、CF3、CN、CH3、CH3O、tert−ブチルおよび式:
の基から選択され、
Aは、上に定められている二価の基(A1)または(A2)を表し;
Vは、−CH2−を表し;
Wは、一重結合を表し;
Xは、−O−を表し;
Zは、−CH2−を表す化合物に関する。
上記実施形態によれば、好ましい化合物群は、
4−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−4−メチルイミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−5−メチルイミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
5−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−5−メチルイミダゾール−1−イルメチル]−フラン−2−カルボン酸;
5−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−4−メチルイミダゾール−1−イルメチル]フラン−2−カルボン酸;
4−(4−ベンジルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸;
4−[4−(4−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(4−tert−ブチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(3−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(3−ブロモベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(3−メトキシベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(2,4−ジフルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(2−クロロ−4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(3,5−ジメトキシベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(3−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(ビフェニル−3−イルメトキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2,5−ジクロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(4−ブロモベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(3−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−{2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−[7−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ナフタレン−2−イルメトキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸;
4−{2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−[2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ベンジルオキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2,6−ジフルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(2−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(4−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−ベンジルオキシメチル−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−クロロ−2−トリフルオロメチルキノリン−6−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2,5−ジクロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−{4−(4−ブロモベンジルオキシメチル)−2−(4−ブロモフェニル)−イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−{2−(4−ブロモフェニル)−4−[2−(5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル)ベンジルオキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[4−(ビフェニル−3−イルメトキシメチル)−2−(4−ブロモフェニル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
である。
他の好ましい実施形態において、本発明は、式(I)のカリウム塩の化合物であって、
1は、水素を表し;
2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素を表し;または
2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素を表し;
Aは、
を表し;
Bは、以下の基:
から選択され;
Vは、−CH2−を表し;
Wは、一重結合を表し;
Xは、−NH−を表し;
Zは、−CH2−を表す化合物のカリウム塩に関する。
上記実施形態によれば、好ましいカリウム塩化合物群は、
4−{4−[(4−フルオロベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
4−{4−[(3−メトキシベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
4−{4−[(4−メトキシベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
4−{4−[(3−トリフルオロメチルベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
4−{4−[(2−フルオロ−4−ブロモベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
4−(4−{(フラン−2−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸カリウム;
4−(4−{[(ピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸カリウム;
4−(4−{[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸カリウム;
4−[4−(ベンジルアミノメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸カリウム
である。
本発明は、また、上に定められている式(I)の少なくとも1つの化合物(活性成分)および1つまたはいくつかの医薬として許容し得る賦形剤を含有する医薬組成物に関する。
一態様において、該化合物は、医薬として許容し得る担体、補助剤および媒体を含有する製剤で、経口、非経口、吸入スプレー、局部、膣または直腸を含む様々な手段によって投与され得る。ここに用いられる非経口という用語は、様々な注入技術による皮下、静脈内、筋肉内および動脈内注射を含む。本明細書に用いられている動脈内および静脈内注射は、カテーテルによる投与を含む。経口投与が一般に好ましい。
活性成分を含有する医薬組成物は、意図する投与方法に好適な任意の形態であってもよい。例えば経口用途に使用される場合は、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ、水性または油性懸濁剤、分散性粉剤または顆粒剤、乳剤、硬質または軟質カプセル剤、シロップ剤またはエリキシル剤を調製することができる。経口用途を目的とした組成物を医薬組成物の製造のための技術分野で知られている任意の方法に従って調製することができ、当該組成物は、良味の製剤を提供するために、甘味料、香料、着色剤および防腐剤を含む1つまたは複数の薬剤を含有することができる。活性成分を錠剤の製造に好適である医薬として許容し得る無毒性の賦形剤と混合して含有する錠剤は、許容可能である。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウムまたはナトリウム、乳糖、リン酸カルシウムまたはナトリウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプンまたはアルギン酸などの造粒および崩壊剤;デンプン、ゼラチンまたはアカシアなどの結着剤;およびステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの潤滑剤であってもよい。錠剤は、コーディングされていなくてもよいし、胃腸管における崩壊および吸着を遅らせることによって、より長期間にわたって持続作用を提供するためのマイクロカプセル化を含む知られている技術によってコーティングされていてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材を単独または蝋ともに採用することができる。
経口用途の製剤は、例えばリン酸カルシウムまたはカオリンなどの不活性固体希釈剤と混合された活性成分を有する硬質ゼラチンカプセルとして、または水、または落花生油、液体パラフィン若しくはオリーブ油などの油媒体と混合された活性成分を有する軟質ゼラチンカプセルとして提供されてもよい。
本発明の水性懸濁剤は、活性材料を、水性懸濁剤の製造に好適な賦形剤と混合して含有する。当該賦形剤としては、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアカシアゴムのような懸濁剤、ならびに天然ホスファチド(例えばレシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物(例えばステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合生成物(例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物(例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)のような分散または湿潤剤が挙げられる。水性懸濁剤は、エチルまたはn−プロピル−p−ヒドロキシベンゾエートのような1つまたは複数の防腐剤、1つまたは複数の着色剤、1つまたは複数の香料、およびショ糖またはサッカリンのような1つまたは複数の甘味料を含有することもできる。
活性成分を落花生油、オリーブ油、ゴマ油またはヤシ油のような植物油あるいは液体パラフィンのような鉱油に懸濁することによって油性懸濁剤を処方することができる。経口懸濁剤は、蜜蝋、硬質パラフィンまたはセチルアルコールのような増粘剤を含有することができる。上記の甘味料のような甘味料、および香料を添加して、良味の経口製剤を提供することができる。アスコルビン酸などの抗酸化剤の添加によってこれらの組成物を保護することができる。
水の添加による水性懸濁剤の調製に好適な本発明の分散性粉剤および顆粒剤は、活性成分を分散または湿潤剤、懸濁剤および1つまたは複数の防腐剤と混合して提供する。好適な分散または湿潤剤および懸濁剤は、以上に開示されたものによって例示される。さらなる賦形剤、例えば甘味料、香料および着色剤が存在してもよい。
本発明の医薬組成物は、水中油型乳剤の形態であってもよい。油相は、オリーブ油または落花生油のような植物油、液体パラフィンのような鉱油、またはこれらの混合物であってもよい。好適な乳化剤としては、アカシアゴムおよびトラガカントゴムなどの天然ゴム、大豆レシチンなどの天然ホスファチド、モノオレイン酸ソルビタンなどの脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導されたエステルまたは部分エステル、およびモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどの、これらの部分エステルとエチレンオキシドの縮合生成物が挙げられる。乳剤は、甘味料および香料を含有することもできる。
シロップおよびエリキシルをグリセロール、ソルビトールまたはショ糖のような甘味料で処方することができる。当該製剤は、粘滑剤、防腐剤、香料または着色剤を含有することもできる。
本発明の医薬組成物は、無菌注射可能水性または油性懸濁剤のような無菌注射可能製剤の形態であってもよい。この懸濁剤は、上述した好適な分散または湿潤剤および懸濁剤を使用して、知られている技術に従って製剤することができる。無菌注射可能製剤は、1,3−ブタン−ジオール中の溶液などの無毒性で非経口薬として許容し得る希釈剤または溶媒中の無菌の注射可能液剤または懸濁剤であってもよく、あるいは凍結乾燥粉剤として調製されてもよい。採用できる許容可能な媒体および溶媒は、水、リンガー液および等張食塩水である。また、無菌不揮発性油を溶媒または懸濁媒体として従来のように使用することができる。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含む任意の無刺激不揮発性油を使用することができる。また、オレイン酸のような脂肪酸を同様に注射剤の調製に使用することができる。
他の態様において、本発明は、糖新生の阻害に応答する疾患、および血糖値の低下に応答する疾患の治療または予防方法としてこれらのFBPアーゼ阻害薬を使用するための式(I)の化合物の使用を対象とする。該化合物は、過剰グリコーゲン蓄積疾患、およびアテローム性動脈硬化、心筋虚血障害を含む心臓血管病などの疾患の治療または予防、II型糖尿病、および高インスリン血症および高血糖によって悪化する高コレステロール血症、高脂血症等の代謝障害のような疾患の治療または予防にも有用である。
より一般的な方法において、本発明は、前記FBPアーゼの阻害を患者に誘発することによって、FBPアーゼに起因または関連する任意の疾患を治療または予防する方法に関する。
例えば、本発明の化合物が錠剤またはカプセルとして経口投与される場合は、投与量は、約0.1mg/kgから約100mg/kg、好ましくは約0.5mg/kgから約50mg/kg、好ましくは1mg/kgから10mg/kg、より好ましくは約2mg/kgから約5mg/kgの範囲であり得る。
患者の体重が10kgから100kgの範囲である場合に、上記投与量によれば、1日投与量は、約1〜10mg/日から約1000〜10000mg/日、好ましくは約5〜50mg/日から約500〜5000mg/日、好ましくは約10〜100mg/日から約100〜1000mg/日、より好ましくは約20〜200mg/日から約50〜500mg/日の範囲であり得る。
上記のように、経口投与に好適な本発明の製剤は、それぞれ活性成分の所定量を含有するカプセル、カシェまたは錠剤のような個別単位として;粉剤または顆粒剤として;水性または非水性液による液剤または懸濁剤として;あるいは水中油液体乳剤または油中水液体乳剤として提供されてもよい。活性成分を巨丸剤、舐剤または糊剤として投与することもできる。
錠剤を場合によって1つまたは複数の補助成分とともに圧縮または成形によって製造することができる。圧縮錠剤は、バインダー(例えばポビドン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、崩壊剤(例えばグリコール酸ナトリウムデンプン、架橋ポビドン、架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、表面活性または分散剤と場合によって混合された粉末または顆粒などの自由流動形態の活性成分を好適な機械で圧縮することによって調製できる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で加湿された粉末化合物の混合物を好適な機械で成形することによって製造できる。それらの錠剤は、場合によってコーティングするまたは割線を入れてもよく、所望の放出プロファイルを提供するために、例えば様々な比率のヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用してその中の活性成分を遅延放出または制御放出するように製剤していてもよい。胃以外の腸の部分に放出するために錠剤に腸溶性コーティングを施してもよい。これは、式1の化合物が酸加水分解しやすい場合、当該化合物にとって特に有利である。
口への局部投与に好適な製剤としては、活性成分を着香基剤、通常はショ糖およびアカシアまたはトラガカントに含むロゼンジ;活性成分をゼラチンおよびグリセリンのような不活性基剤、またはショ糖およびアカシアに含むトローチ;および活性成分を好適な液体担体に含む洗口液が挙げられる。
直腸投与のための製剤は、例えば、ココアバターまたはサリチル酸塩を含む好適な基剤を有する坐薬として提供してもよい。
膣投与に好適な製剤は、活性成分に加えて、当該技術分野で適切であることが知られているような担体を含有する膣座剤、綿球、クリーム剤、ゲル剤、糊剤、泡沫または噴霧製剤として提供してもよい。
非経口投与に好適な製剤としては、抗酸化剤、バッファー、静菌剤、および製剤を意図する受給者の血液と等張化させる溶質を含有することができる水性および非水性等張無菌注射液;および懸濁剤および増粘剤を含むことができる水性および非水性無菌懸濁剤が挙げられる。製剤は、単位投与または多投与密封容器、例えばアンプルおよびバイアルで提供されてもよく、使用直前に、無菌液体媒体、例えば注射用水の添加のみを必要とする凍結乾燥状態で保管されてもよい。注射液および懸濁液を先述の種類の無菌粉剤、顆粒剤および錠剤から調製することができる。
好ましい単位投与製剤は、上に定められている式(I)のフルクトース1,6−ビスホスファターゼ阻害薬化合物の1日投与量または1日サブ投与量、またはその適切な分量を含有する製剤である。
担体材料と組み合わせて、単一剤形を製造することができる活性成分の量は、例えば、治療される宿主、疾患の性質、医薬製剤の組成および具体的な投与方式に応じて異なる。
しかし、特定の患者に対する具体的な投与量は、当業者が十分に理解するように、使用する具体的な化合物の活性;治療されている個体の年齢、体重、全体的な健康状態、性別および食事;投与時間および経路;排泄率;以前に投与された他の薬剤;および治療を受ける特定の疾患の重度に依存することが理解される。
本発明は、また、図1(スキーム1:方法A)、図2(スキーム2:方法B)および図3(スキーム3:方法C)に示される式(I)(式中、R2は、R2aまたはR2bである)の化合物の製造方法に関する。特に指定がなければ、ここに用いられている方法、または文献、特許もしくは特許出願、ケミカルアブストラクトおよびインターネットに記載されている方法を意味する知られている方法の適用または適応によって、本発明による有用な化合物を調製することができる。
方法A(スキーム1、図1):
この方法は、式(I)(式中、R1=R2=水素であり、X=Oである(式(IA))の化合物に特に好適である。
非プロトン性溶媒中、トリエチルアミンのような塩基の存在下で、保護ヒドロキシメチルイミダゾール2(例えば、保護、Chem.Pharm.Bull.37(6)、1481−1487、1989参照)をハロエステルと縮合させた後に、それら2つの位置異性体をクロマトグラフィー分離し、フッ化テトラブチルアンモニウムで脱保護すること(有機合成における保護基、Greene,John Wiley & sons編集、1991)によって、ヒドロキシメチルイミダゾール3および4を調製する。
20℃と溶媒の還流温度の間の温度で、ジメチルホルムアミド、トルエン、THF、キシレン、N−メチルピロリドン、アセトニトリルのような不活性溶媒中、ナトリウムアルコキシド、NaHまたはtBuOK、炭酸カリウム、炭酸セシウムのような塩基の存在下、Williamsonら、J.Chem.Soc、(1852)、4、229に従って化合物3または4をハロアルキルアリールカルボン酸エステルと2から36時間縮合することによってイミダゾール5および6を得る。アルコール3および4を塩化チオニルで処理して、対応する塩化物を得た後に、Williamsonに従ってアルコールで置換することによってイミダゾール5および6を調製することもできる。
エステル5および6を単離せずに加水分解することでイミダゾール7(式(IA))および8を得る。
本明細書の文脈において、「加水分解」という用語は、例えば化合物5または6に存在するエステル基をそれぞれ例えば化合物7または8に存在する対応するカルボン酸基に変換する反応を指す。
当該反応を当該技術分野で知られている任意の方法に従って、例えば酸性または塩基性条件下で行うことができる(鹸化)。
特定の別法として、前駆体化合物、例えばそれぞれ化合物3および4を塩基性条件下に置き、結果的に単離されない化合物、この場合はそれぞれ化合物5および6に変換させる間に、エステル基から例えば化合物7および8のカルボン酸基への変換が起こってもよい。
方法B(スキーム2、図2):
この方法は、式(IA)(式中、R1および/またはR2は、水素でない)の化合物に特に好適である。
アルキルイミデートを1,3−ジヒドロキシアセトンと縮合することによって、Watson SPら、Synth.Commun.、(1992)、22、2971に従って4−ホルミルイミダゾール9を調製する。
次いで、方法Aと同様の条件で化合物9をハロアルキルアリールカルボン酸エステルと反応させることによってイミダゾールエステル10および11を調製する。それら2つの異性体10および11をクロマトグラフィーによって分離する。
次いで、化合物10および11をメタノールのような溶媒中、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤で還元した後に、B−Hal(Bは上に定められている通りであり、Halはハロゲンを表す)でエーテル化し、最後に加水分解(「加水分解」という用語は、上に定められている通りである)することによって、イミダゾール7および8を得る。
方法C(スキーム3、図3):
この方法は、式(I)(式中、X=−NH−である(式(IB))の化合物に特に好適である。
水素化物還元剤による(方法Bによって調製された)化合物10および11の還元アミノ化によってイミダゾール12および13を調製する。好ましい試薬は、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムである(Abdel−Magidら、J.Org.Chem.、(1996)、61、3849〜3862)。反応は、1,2−ジクロロエタン、THF、CH2Cl2またはアセトニトリルにおいて実施される。標準的な反応条件は、以下の通りである。カルボニル化合物と所望の溶媒中のアミン(0〜5%モル過剰)との混合物を1.3〜1.6当量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムとともに室温で1から36時間撹拌する。
弱塩基性の薬剤による加水分解によって、化合物14(式(IB))および化合物15を得る。1つの好ましい試薬は、トリメチルシラノール酸カリウムである。反応を室温で2時間から1週間にわたって無水条件下で実施し、カリウム塩としてアミノ酸14および15を得る。
本発明を以下の代表的かつ非限定的な実施例によって例示する。
A)中間体の調製
実施例A1
4−(4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル
a)4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−1H−イミダゾール
塩酸4−ヒドロキシメチルイミダゾールACROS(5g、37.1mmol)をCH2Cl2(100ml)に懸濁し、TEA(12.87ml、92.8mmol)を添加した。溶液を0℃で冷却し、塩化tert−ブチルジフェニルシリル(15.3ml、55.7mmol)を添加した。反応混合物を0℃で30分間、そして室温で3.5時間撹拌した。水を添加し、有機抽出物を水および塩水で洗浄し、次いでMgSO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、得られた油をジイソプロピルエーテルから結晶化させて、白色固体(8.17g、m.p.=135℃)を得た。
1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(ppm):0.99(s,9H)、4.69(s,2H)、6.8(s,1H)、7.2〜7.65(m,11H)。
b)4−(4−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステルおよび4−(5−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)−安息香酸メチルエステル
4−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−1H−イミダゾール(9.25g、27.4mmol)、4−ブロモメチル安息香酸メチル(6.297g、27.4mmol)およびTEA(2.782ml、27.4mmol)をトルエン(250ml)に含む混合物を1.5時間還流した。水(500ml)を添加し、混合物をAcOEtで抽出し、有機相を塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、得られた油状物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH:100/0〜98/2)で精製して、白色固体として4−(4−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル(1.67g、m.p.105℃)
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):0.95(s,9H)、3.83(s,3H)、4.57(s,2H)、5.26(s,2H)、7.01(s,1H)、7.3〜7.41(m,10H)、7.62〜7.64(m,2H)、7.71(s,1H)、7.90〜7.94(m,2H)。
および油状物としての4−(5−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル(1.14g)を得た。
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):0.86(s,9H)、3.82(s,3H)、4.5(s,2H)、5.38(s,2H)、6.8(s,1H)、7.16(d,2H)、7.3〜7.5(m,10H)、7.78(s,1H)、7.88(d,2H)。
c)4−(4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル
4−(4−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル(1.6g、3.3mmol)およびTHF中フッ化テトラブチルアンモニウム1M(3.3ml、3.3mmol)をTHF(10ml)に含めた混合物を室温で2時間にわたってアルゴン下で撹拌した。水(15ml)を添加し、混合物をAcOEtで抽出し、有機相を水、塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。
溶媒を減圧下で除去し、得られた油をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH:100/0〜90/10)で精製して、白色固体(0.65g、m.p.=128℃)を得た。
M+H=247
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):3.83(s,3H)、4.3(s,2H)、5.24(s,2H)、7.01(s,1H)、7.36(d,2H)、7.68(s,1H)、7.98(d,2H)。
実施例A2
4−(5−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル
4−(5−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル(0.74g、1.52mmol)およびTHF中フッ化テトラブチルアンモニウム1M(1.52ml、1.52mmol)をTHF(10ml)に含めた混合物を室温で2時間にわたってアルゴン下で撹拌した。水(15ml)を添加し、混合物をAcOEtで抽出し、有機相を水、塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、得られた油をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH:100/0〜90/10)で精製して、白色固体(0.22g、m.p.=139〜140℃)を得た。
M+H=247
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):3.83(s,3H)、4.28(s,2H)、5.33(s,2H)、6.84(s,1H)、7.25(d,2H)、7.71(s,1H)、7.92(d,2H)。
塩酸4−ヒドロキシメチルイミダゾールの代わりに4−ヒドロキシメチル−5−メチルイミダゾールを使用したことを除いては、実施例A1と同様の手順を用いて以下の中間体を得た。
実施例A3
4−(4−ヒドロキシメチル−5−メチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル
m.p.=148℃
M+H=261
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):2(s,3H)、3.83(s,3H)、4.28(s,2H)、5.23(s,2H)、7.22(d,2H)、7.63(s,1H)、7.92(d,2H)
実施例A4
4−(5−ヒドロキシメチル−4−メチル−イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル
m.p.=163℃
M+H=261
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):2.06(s,3H)、3.82(s,3H)、4.23(s,2H)、5.26(s,2H)、7.23(d,2H)、7.59(s,1H)、7.91(d,2H)。
4−ブロモメチル安息香酸メチルエステルの代わりに5−クロロメチルフラン−2−カルボン酸エチルエステルを使用したことを除いては、実施例A1と同様の手順を用いて以下の化合物を得た。
実施例A5
5−(4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)フラン−2−カルボン酸エチルエステル
M+H=251
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):1.24(t,3H)、4.2〜4.4(m,4H)、5.29(s,2H)、6.61(dl,1H)、6.99(s,1H)、7.25(dl,1H)、7.63(s,1H)。
実施例A6
5−(5−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)フラン−2−カルボン酸エチルエステル
M+H=251
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):1.25(t,3H)、4.24(q,2H)、4.42(s,2H)、5.33(s,2H)、6.52(d,1H)、6.80(s,1H)、7.24(d,1H)、7.65(s,1H)。
塩酸4−ヒドロキシメチルイミダゾールの代わりに4−ヒドロキシメチル−5−メチルイミダゾールを使用し、4−ブロモメチル安息香酸メチルエステルの代わりに5−クロロメチルフラン−2−カルボン酸エチルエステルを使用したことを除いては、実施例A1と同様の手順を用いて以下の化合物を得た。
実施例A7
5−(4−ヒドロキシメチル−5−メチルイミダゾール−1−イルメチル)フラン−2−カルボン酸エチルエステル
M+H=265
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):1.25(t,3H)、2.15(sl,3H)、4.2〜4.4(m,4H)、5.25(sl,2H)、6.54(dl,1H)、7.24(dl,1H)、7.57(s,1H)。
実施例A8
5−(5−ヒドロキシメチル−4−メチルイミダゾール−1−イルメチル)フラン−2−カルボン酸エチルエステル
M+H=265
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):1.25(t,3H)、2.07(sl,3H)、4.25(q,2H)、4.37(sl,2H)、5.3(sl,2H)、6.52(dl,1H)、7.24(d,1H)、7.55(sl,1H)。
実施例A9
4−(4−ホルミルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステルおよび4−(5−ホルミル−イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル
NaH60%(37.65g、0.94mol)をDMF(175ml)に含む懸濁液に対して、1−H−イミダゾール−4−カルボキサルデヒド(75.36g、0.784mol)をDMF(350ml)に溶解させた溶液を注意深く添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌し、次いで4−ブロモメチル安息香酸メチルエステル(215.6g、0.94mol)をDMF(475ml)に溶解させた溶液を添加し、反応物を一晩撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残留物を酢酸エチルおよび水に吸収させた。有機相を分離し、塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶離剤として(トルエン/酢酸エチル/NH4OH:60/40/1)を使用したシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーで粗製油を数回精製して、定量的に所望の生成物を得た。
4−(4−ホルミルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):3.83(s,3H)、5.39(s,2H)、7.42(d,2H)、7.95(d,2H)、8.02(s,1H)、8.14(s,1H)、9.70(s,1H)。
4−(5−ホルミルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):3.82(s,3H)、5.60(s,2H)、7.26(d,2H)、7.9(d,2H)、7.96(s,1H)、8.28(s,1H)、9.69(s,1H)。
実施例10
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル]安息香酸メチルエステル
a)[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−3H−イミダゾール−4−イル]メタノール
5−クロロチオフェン−2−カルボキシミド酸エチルエステル(38.7g、0.171mol)、15.4gのジヒドロキシアセトン(0.171mol)および102.18gの気体アンモニア(6.0mol)を500mlのメタノールに含めた混合物を高圧反応器において77℃で加熱した。冷却および真空下で蒸発させた後、塩化アンモニウムを濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、35.1gの粗製物を得て、それをさらに精製することなく使用した。
b)4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル]−安息香酸メチルエステル
工程a)の化合物18.8g(0.875mol)を300mlのアセトニトリルに溶解させた溶液に対して、34.24g(0.105mol)の炭酸セシウムを添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、24.07g(0.105mol)の4−ブロモメチル安息香酸メチルエステルを添加した。得られた混合物を還流下で5時間加熱し、続いて真空中蒸発させて乾燥状態にした。クロロメタン/メタノール:95/05を溶離剤として使用したシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH:95/05)で粗製残渣を精製し、次いでジエチルエーテルから結晶化させて、白色固体(12.5g)を得た。
5−クロロチオフェン−2−カルボキシミド酸エチルエステルの代わりに4−ブロモベンズアミド酸エチルエステルを使用したことを除いては、実施例A10と同様の手順を用いて以下の化合物を得た。
実施例A11
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル]安息香酸メチルエステル
先述の中間体を使用して以下の化合物を調製した。
実施例1
4−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
実施例2Aの4−(5−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル(0.11g、0.44mmol)をTHF(4ml)、DMF(1ml)に溶解させた溶液に対して、tBuOK(50mg、0.44mmol)を分けて添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いでTHF(1ml)中4−クロロメチルビフェニル(90mg、0.44mmol)を添加し、反応物を一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、次いで水(10ml)を添加し、混合物をAcOEtで抽出した。有機相をMgSO4で乾燥させ、シリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH:95/05)で精製して、黄色固体(20mg)を得た。
M+H=399
1H−NMR(200MHz,DMSOd6)δ(ppm):4.28(sl,2H)、5.33(s,2H)、5.38(s,2H)、6.84(s,1H)、7.25〜7.70(m,12H)、7.98(d,2H)。
実施例1と同様の手順を用いて以下の化合物を得た。
実施例2
4−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−4−メチルイミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M−H=411
実施例3
4−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=399
実施例4
4−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−5−メチルイミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=413
実施例5
5−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−5−メチルイミダゾール−1−イルメチル]フラン−2−カルボン酸
M+H=403
実施例6
5−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−4−メチルイミダゾール−1−イルメチル]フラン−2−カルボン酸
M−1=401
実施例7
4−(4−ベンジルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸
実施例A1の4−(4−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イル−メチル)安息香酸メチルエステル(0.4g、1.6mmol)をTHF/DMF(6/4)に溶解させた溶液に対して、NaH60%(162mg、4mmol)を分けて添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで臭化ベンジル(328mg、1.92mmol)を添加し、反応物を一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、次いで水(10ml)を添加し、混合物をCH2Cl2で抽出した。水相を1NのHClで酸性化してpH=4とし、CH2Cl2で抽出した。最後の有機相をMgSO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗製物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2/MeOH:95/05)で精製して、白色固体(17mg)を得た。
M+H=323
1H−NMR(300MHz,DMSOd6)δ(ppm):4.34(s,2H)、4.48(s,2H)、5.25(s,2H)、7.19(s,1H)、7.25〜7.35(m,7H)、7.74(s,1H)、7.9(d,2H)。
実施例7と同様の手順を用いて以下の化合物を得た。
実施例8
4−[4−(4−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=337
実施例9
4−[4−(4−tert−ブチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=379
実施例10
4−[4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=373
実施例11
4−[4−(3−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=341
実施例12
4−[4−(3−ブロモベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=402
実施例13
4−[4−(3−メトキシベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=353
実施例14
4−[4−(2,4−ジフルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=359
実施例15
4−[4−(2−クロロ−4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=375
実施例16
4−[4−(3,5−ジメトキシベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=383
実施例17
4−[4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=337
実施例18
4−[4−(3−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル] 安息香酸
M+H=357
実施例19
4−[4−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=391
実施例20
4−[4−(ビフェニル−3−イルメトキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=515
実施例21
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=464
実施例22
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2,5−ジクロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=509
実施例23
4−[4−(4−ブロモベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=519
実施例24
4−[4−(3−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=473
実施例25
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=453
実施例26
4−{2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−[7−(5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル)ナフタレン−2−イルメトキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸
M+H=571
実施例27
4−{2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−[2−(5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル)ベンジルオキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸
M+H=521
実施例28
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=464
実施例29
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2,6−ジフルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=475
実施例30
4−[4−(2−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=473
実施例31
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=457
実施例32
4−[4−(4−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=473
実施例33
4−[4−ベンジルオキシメチル−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=439
実施例34
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=453
実施例35
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=457
実施例36
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=507
実施例37
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−クロロ−2−トリフルオロメチルキノリン−6−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=592
実施例38
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=464
実施例39
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=489
実施例40
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=507
実施例41
4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=453
実施例42
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2,5−ジクロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=547
実施例43
4−[4−(4−ブロモベンジルオキシメチル)−2−(4−ブロモフェニル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=557
実施例44
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=513
実施例45
4−{2−(4−ブロモフェニル)−4−[2−(5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル)ベンジルオキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸
M+H=559
実施例46
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=504
実施例47
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=512
実施例48
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=491
実施例49
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=495
実施例50
4−[4−(ビフェニル−3−イルメトキシメチル)−2−(4−ブロモフェニル)−イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=553
実施例51
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=502
実施例52
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=529
実施例53
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=504
実施例54
4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸
M+H=495
実施例55
4−{4−[(4−フルオロベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム
実施例A9の4−(4−ホルミルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸メチルエステル(400mg、1.64mmol)および4−フルオロベンジルアミン(205mg、1.64mmol)を塩化メチレン(5ml)に含めた混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素(520mg、2.46mmol)を一回で添加し、反応物を一晩撹拌した、有機相を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液、塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。真空下で濃縮後、溶離剤としてCH2Cl2/MeOH/NH4OH(100/0/0〜90/10/0〜90/10/0.01)を使用したシリカゲルによるクロマトグラフィーで粗製物を精製して、固体(267mg)を得た。
次いで、先の固体(256mg)、トリメチルシラン酸カリウム(273mg、1.2当量)を塩化メチレン(7.5ml)に溶解させた溶液を室温で7日間撹拌した。沈殿を濾過し、塩化メチレン、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、褐色固体(200mg)を得た。
M+2H+=340,4
1H−NMR(300MHz,D2O)δ(ppm):3.42(s,2H)、3.45(s,2H)、4.99(s,2H)、6.76(s,1H)、6.8〜7.1(m,6H)、7.51(s,1H)、7.61(d,2H)。
実施例55と同様の手順を用いて以下の化合物を得た。
実施例56
4−{4−[(3−メトキシベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム
M+2H+=352.4
実施例57
4−{4−[(4−メトキシベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム
M+2H+=352.4
実施例58
4−{4−[(3−トリフルオロメチルベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム
M+2H+=390.4
実施例59
4−{4−[(2−フルオロ−4−ブロモベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム
M+2H+=418.1
実施例60
4−(4−{[(フラン−2−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸カリウム
[M]-=310.2
実施例61
4−(4−{[(ピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸カリウム
[M]-=321.2
実施例62
4−(4−{[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸カリウム
[M]-=321.2
実施例63
4−[4−(ベンジルアミノメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸カリウム
[M]-=320.3
生物学的実施例
アッセイ:阻害定数の測定
ホスホグルコイソメラーゼ(PGI)およびグルコース6−リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PDH)をカップリング酵素として使用して、生成物(フルクトース6−リン酸)の形成をNADP+の還元にカップリングする反応において酵素活性の分光光度測定を行った。
反応混合物(250μl)を96ウェルマイクロタイタープレート中で調製した。該反応混合物は、20mMのトリエタノールアミン(pH7.5)、2mMのMgCl2、0.1mMのEDTA、40mMの硫酸アンモニウム、0.5mMのNADP、1U/mlのG6PDH、1U/mlのPGIおよび0.167mMの基質(フルクトース1,6−二リン酸)からなっていた。阻害薬をDMSO100%中10−2Mで調製し、10−5M(DMSO0.1%)で試験した。
ヒト肝臓組換えフルクトース−1,6−ビスホスファターゼを添加することによって反応を開始し、テカンプレートリーダーにて340nmで30分間監視した(室温)。IC50は、AMPについては10μM付近であり、フルクトース−2,6−二リン酸については35μM付近である。
細胞アッセイ:ラット肝細胞の一次培養における肝グルコース産生に対する前記化合物の影響
Seglen(Methods Cell Biol.、(1975);13、29−83)が記載したように、コラゲナーゼ潅流によって、一晩絶食状態の正常ウィスターラットから肝細胞を単離した。トリパンブルー排除試験によって細胞生存能の評価を行った。6ウェルプレート中で、10%ウシ胎児血清を含むウィリアムズ培地に単離肝細胞を懸濁した。細胞接着(4時間)後、細胞屑を除去するために培地を変え、グルコースを含まない無血清の最小必須培地に換え、肝細胞を16〜18時間培養した(37℃;5%、CO2)。培養の最後に、培地を除去した後、前記種々の化合物の存在下または不在下で、糖新生前駆体としてジヒドロキシアセトン(DHA)を補ったKREBSバッファー中で肝細胞を3時間インキュベーションすることによって、グルコース産生の評価を行った。3時間のインキュベーション時間後、バッファー中のグルコースの量をグルコースオキシダーゼ法(GOD)によってアッセイした。ウェル毎の細胞タンパク質の総量をローリー法によって測定した。結果は細胞タンパク質1mg当たり生成されたグルコースのナノモルで表した。試験化合物の活性は、DHAが存在し、化合物が存在しない対照グルコース産生(100%)に対する%で表した。
本発明に係る化合物の好適な製造方法のスキームを表す。 本発明に係る化合物の好適な製造方法のスキームを表す。 本発明に係る化合物の好適な製造方法のスキームを表す。

Claims (14)

  1. 式(I)のイミダゾール誘導体、そのラセミ混合物を含む任意の比率のその任意の立体異性体またはジアステレオ異性体、ならびにその酸化物、溶媒和物および医薬として許容し得るかつ/または有用な塩。
    (式中、
    1は、水素、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C10)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アラルキルおよびヘテロアラルキルから選択され;
    2aおよびR2bは、独立しており、
    2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素および(C1〜C6)アルキルから選択される;または
    2aは、水素および(C1〜C6)アルキルから選択され、R2bは、−CH2−X−Z−Bを表すのいずれかであり;
    Aは、1個の水素原子を除去した後のアリール、ヘテロアリール、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択される二価の基であり;
    Bは、アリール、ヘテロアリール、アラルキルおよびヘテロアラルキルから選択され;
    VおよびWは、互いに独立に、それぞれ一重結合を表し、またはアルキレン、アルキレンオキシアルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンから選択され;
    Xは、−NR−、−O−、−S−、−SO−および−SO2−から選択され、Rは、水素または(C1〜C6)アルキルであり;
    Zは、−(CH2m−を表し、mは、1、2、3、4、5または6である。)。
  2. 1は、水素、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
    2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素または低級アルキルを表す;または
    2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素または低級アルキルを表し;
    Aは、二価の基(A1)または(A2):
    を表し、
    Bは、アリール、ヘテロアリール、アラルキルおよびヘテロアラルキルから選択され;
    Vは、−CH2−を表し;
    Wは、一重結合を表し;
    Xは、−O−を表し;
    Zは、−CH2−を表す、請求項1に記載のイミダゾール誘導体、ラセミ混合物を含む任意の比率のその任意の立体異性体またはジアステレオ異性体、ならびにその酸化物、溶媒和物および医薬として許容し得るかつ/または有用な塩。
  3. 1は、水素、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
    2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素または低級アルキルを表す;または
    2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素または低級アルキルを表し;
    Bは、以下のB1〜B5の基:
    から選択され、
    3からR8の各々は、低級アルキル、低級アリール、低級アラルキル、低級シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アリールオキシ、ペルハロアルコキシ、アラルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアラルコキシ、アジド、アミノ、グアニジノ、アミジノ、ハロ、低級アルキルチオ、オキソ、アシルアルキル、カルボキシエステル、カルボキシル、カルボニルアミノ、カルボキサミド、ニトロ、アシルオキシ、アミノアルキル、アルキルアミノアリール、アルキルアリール、アルキルアミノアルキル、アルコキシアリール、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ホスホノ、スルホニル、カルボキサミドアルキルアリール、カルボキサミドアリール、ヒドロキシアルキル、ハロ、ハロアルキル、アルキルアミノアルキルカルボニル、アミノカルボキサミドアルキル、シアノ、低級アルコキシアルキル、低級ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシおよびアリールアルキルオキシアルキルを含む群から独立に選択され、
    Aは、二価の基(A1)または(A2):
    を表し、
    Vは、−CH2−を表し;
    Wは、一重結合を表し;
    Xは、−O−を表し;
    Zは、−CH2−を表す、請求項1に記載のイミダゾール誘導体、ラセミ混合物を含む任意の比率のその任意の立体異性体またはジアステレオ異性体、ならびにその酸化物、溶媒和物および医薬として許容し得るかつ/または有用な塩。
  4. 1は、水素、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
    2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素または低級アルキルを表す;または
    2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素または低級アルキルを表し;
    Bは、B1〜B5の基:
    から選択され、
    3は、以下の基:
    を表し、
    4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ互いに独立に、水素、Cl、Br、F、CF3、CN、CH3、CH3O、tert−ブチルおよび式:
    の基から選択され、
    Aは、二価の基(A1)または(A2):
    を表し、
    Vは、−CH2−を表し;
    Wは、一重結合を表し;
    Xは、−O−を表し;
    Zは、−CH2−を表す、請求項1に記載のイミダゾール誘導体、ラセミ混合物を含む任意の比率のその任意の立体異性体またはジアステレオ異性体、ならびにその酸化物、溶媒和物および医薬として許容し得るかつ/または有用な塩。
  5. 1は、水素、および基R1aまたはR1b
    から選択され;
    2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素または低級アルキルを表す;または
    2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素または低級アルキルを表し;
    Bは、B1〜B5の基:
    から選択され、
    3は、以下の基:
    を表し、
    4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ互いに独立に、水素、Cl、Br、F、CF3、CN、CH3、CH3O、tert−ブチルおよび式:
    の基から選択され、
    Aは、二価の基(A1)または(A2):
    を表し、
    Vは、−CH2−を表し;
    Wは、一重結合を表し;
    Xは、−O−を表し;
    Zは、−CH2−を表す、請求項1に記載のイミダゾール誘導体、ラセミ混合物を含む任意の比率のその任意の立体異性体またはジアステレオ異性体、ならびにその酸化物、溶媒和物および医薬として許容し得るかつ/または有用な塩。
  6. 4−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−4−メチルイミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−5−メチルイミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    5−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−5−メチルイミダゾール−1−イルメチル]−フラン−2−カルボン酸;
    5−[5−(ビフェニル−4−イルメトキシメチル)−4−メチルイミダゾール−1−イルメチル]フラン−2−カルボン酸;
    4−(4−ベンジルオキシメチルイミダゾール−1−イルメチル)安息香酸;
    4−[4−(4−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(4−tert−ブチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(3−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(3−ブロモベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(3−メトキシベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(2,4−ジフルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(2−クロロ−4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(3,5−ジメトキシベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(3−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−(4−(ビフェニル−3−イルメトキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2,5−ジクロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(4−ブロモベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(3−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−{2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−[7−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ナフタレン−2−イルメトキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸;
    4−{2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−[2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ベンジルオキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2,6−ジフルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(2−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(4−クロロベンジルオキシメチル)−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−ベンジルオキシメチル−2−(5−クロロチオフェン−2−イル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−クロロ−2−トリフルオロメチルキノリン−6−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(2−トリフルオロメチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(5−クロロチオフェン−2−イル)−4−(4−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2,5−ジクロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(4−ブロモベンジルオキシメチル)−2−(4−ブロモフェニル)−イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−{2−(4−ブロモフェニル)−4−[2−(5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル)ベンジルオキシメチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−クロロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−メチルベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[4−(ビフェニル−3−イルメトキシメチル)−2−(4−ブロモフェニル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(4−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(ナフタレン−2−イルメトキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(3−シアノベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸;または
    4−[2−(4−ブロモフェニル)−4−(2−フルオロベンジルオキシメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸、
    である、請求項1に記載のイミダゾール誘導体、ラセミ混合物を含む任意の比率のその任意の立体異性体またはジアステレオ異性体、ならびにその酸化物、溶媒和物および医薬として許容し得るかつ/または有用な塩。
  7. 1は、水素を表し;
    2aは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2bは、水素を表し;または
    2bは、−CH2−X−Z−Bを表し、R2aは、水素を表し;
    Aは、
    を表し;
    Bは、以下の基:
    から選択され;
    Vは、−CH2−を表し;
    Wは、一重結合を表し;
    Xは、−NH−を表し;
    Zは、−CH2−を表す、請求項1に記載のイミダゾール誘導体のカリウム塩、ラセミ混合物を含む任意の比率のその任意の立体異性体またはジアステレオ異性体、ならびにその酸化物、溶媒和物。
  8. 4−{4−[(4−フルオロベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
    4−{4−[(3−メトキシベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
    4−{4−[(4−メトキシベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
    4−{4−[(3−トリフルオロメチルベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
    4−{4−[(2−フルオロ−4−ブロモベンジルアミノ)メチル]イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
    4−(4−{[(フラン−2−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル}安息香酸カリウム;
    4−(4−{[(ピリジン−2−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸カリウム;
    4−(4−{[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]メチル}イミダゾール−1−イルメチル)安息香酸カリウム;または
    4−[4−(ベンジルアミノメチル)イミダゾール−1−イルメチル]安息香酸カリウム、
    である、請求項7に記載のカリウム塩、ラセミ混合物を含む任意の比率のその任意の立体異性体またはジアステレオ異性体、ならびにその酸化物、溶媒和物。
  9. スキーム1に従って、請求項1から8のいずれかに記載のイミダゾール誘導体を調製する方法であって、
    (R2は、R2aまたはR2bである。)
    非プロトン性溶媒中、塩基の存在下で、保護ヒドロキシメチルイミダゾール2をハロエステルと縮合させた後に、それら2つの位置異性体をクロマトグラフィー分離し、フッ化テトラブチルアンモニウムで脱保護することによって、ヒドロキシメチルイミダゾール3および4を調製する工程と、
    20℃と溶媒の還流温度の間の温度で、不活性溶媒中、塩基の存在下で化合物3または4をハロアルキルアリールカルボン酸エステルと2から36時間縮合することによって、イミダゾール5および6を得るか、あるいはアルコール3および4を塩化チオニルで処理して、対応する塩化物を得た後に、Williamsonに従ってアルコールで置換することによって、イミダゾール5および6を調製する工程と、
    エステル5および6を単離せずに加水分解した後、イミダゾール7(式(IA))および8を得る工程とを含む方法。
  10. スキーム2に従って、請求項1から8のいずれかに記載のイミダゾール誘導体を調製する方法であって、
    (R2は、R2aまたはR2bである。)
    アルキルイミデートを1,3−ジヒドロキシアセトンと縮合することによって、4−ホルミルイミダゾール9を調製する工程と、
    次いで、スキーム1と同様の条件で化合物9をハロアルキルアリールカルボン酸エステルと反応させることによってイミダゾールエステル10および11を調製し、それら2つの異性体10および11をクロマトグラフィーによって分離する工程と、
    次いで、化合物10および11を溶媒中で還元剤で還元することによって、イミダゾール3および4を得る工程とを含む方法。
  11. スキーム3に従って、請求項1から8のいずれかに記載のイミダゾール誘導体を調製する方法であって、
    (R2は、R2aまたはR2bである。)
    1,2−ジクロロエタン、THF、CH2Cl2またはアセトニトリル中、室温で1から36時間、化合物10および11を水素化物還元剤で還元アミノ化することによって、イミダゾール12および13を調製する工程と、
    室温で2時間から1週間、無水条件下で、弱塩基性物質により加水分解することによって、化合物14および化合物15を得る工程とを含む方法。
  12. 請求項1から8のいずれかに記載された、または請求項9から11のいずれか一項に記載の方法によって得られる式(I)の少なくとも1つの化合物の医薬として有効な量、および1つまたはいくつかの医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物。
  13. 糖新生の阻害および血糖値の低下に応答する疾患の治療または予防のための薬剤を調製するためのFBPアーゼ阻害薬としての、請求項1から8のいずれかに記載された、または請求項9から11のいずれか一項に記載の方法によって得られる式(I)の化合物の使用。
  14. 過剰グリコーゲン蓄積疾患、およびアテローム性動脈硬化、心筋虚血障害を含む心臓血管疾患などの疾患の治療または予防、II型真性糖尿病、および高インスリン血症および高血糖によって悪化する高コレステロール血症、高脂血症等の代謝障害などの疾患の治療または予防のための請求項13に記載の使用。
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