JP5074450B2 - 収納体 - Google Patents

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本発明は、収納部の調湿機能を有する収納体に関する。
下記特許文献1に記載した収納体は、調湿性を有する植物繊維ボードを構成部材の一部としたものである。植物繊維ボードは、植物から得られるリグノセルロース繊維同士がバインダーで接着されて形成され、内部に調湿材が保持されている。湿気を含んだ空気は、植物繊維ボードの内外を行き来することができ、植物繊維ボードは、湿度が高いときに空気中の水分を吸収し、乾燥しているときは水分を空気中に放出する。このような吸放湿によって、特許文献1に記載した収納体は、収納部を適度な湿度に保つことができる。
特開2008−237590号公報
上記植物繊維ボードを含め、調湿性を有する板材は、空気の流通を必要不可欠とするものであることから、表面に化粧材を貼り、意匠性の向上を図ろうとすると、通気性が阻害されるため、収納体では背板に適用するのが一般的となっている。
しかしながら、背板のみの適用では、収納体の収納部の調湿が必ずしも要求を満たす程度に十分とはならないことがあり、調湿機能の向上に向けて改善が望まれる。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、調湿性を有する板材が背板に適用され、調湿機能が十分高い収納体を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の特徴を有している。
第1の発明は、天板、底板、左右の側板および背板から形成され、収納部を内側に有する箱状の収納体において、背板は、調湿性を有する調湿板材であり、背板には、表裏方向に屈曲するとともに、収納体の上下方向に延びる脈状屈曲部が形成されていることを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明の特徴において、背板の背面周端縁部に枠材が配設され、収納体は、枠材によって形成された補強枠を背側に備え、補強枠の内側部分は、収納体の上下方向において補強枠の外側部分と連通していることを特徴としている。
第3の発明は、上記第2の発明の特徴において、背板は、収納体の背側に突出する凸部を脈状屈曲部として有し、この凸部は補強枠の内側に配置され、補強枠の上下の枠材には、背板の凸部の上下端面に対向する部位に、収納体の上下方向に延びる通気溝が形成されていることを特徴としている。
第4の発明は、上記第2の発明の特徴において、背板は、収納体の内側にくぼむ凹部を脈状屈曲部として有し、収納体の天板および底板においてその凹部に対応する部位に、収納体の上下方向に貫通する開口が形成されていることを特徴としている。
上記第1の発明によれば、調湿性を有する調湿板材である背板には、表裏方向に屈曲するとともに、収納体の上下方向に延びる脈状屈曲部が形成されているので、脈状屈曲部によって背板の表面積が拡大され、調湿機能が十分高くなる。また、脈状屈曲部によって背板の剛性も高まる。さらに、脈状屈曲部によって、収納体の背側における空気の流通をスムーズに行わせることができる。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、収納体は、背板の背面周端縁部に配設された枠材から形成された補強枠を備えているので、補強枠によって背板が補強され、脈状屈曲部による背板の剛性の向上と相まって収納体の強度は十分に確保される。また、補強枠の内側部分は、収納体の上下方向において補強枠の外側部分と連通しているので、収納体を部屋の壁際に設置する場合にも背板と部屋の内壁との間に通気路が形成され、通気性を確保することができる。収納体の収納部に空気はこもることがなく、空気は背板を通じて収納部の内外をスムーズに流通する。収納体を壁際に設置することにともなう調湿機能の低下は十分に抑制される。
上記第3の発明によれば、上記第2の発明の効果に加え、背板に脈状屈曲部として形成された凸部が補強枠の内側に配置され、凸部の上下端面に対向する上下の枠材の部位に収納体の上下方向に延びる通気溝が形成されているので、収納体の背側の通気路を確実かつ容易に形成することができる。また、背板の剛性は凸部によって高められているので、補強枠の構成を簡略化することができる。
上記第4の発明によれば、上記第2の発明の効果に加え、背板に脈状屈曲部として形成された凹部に対応する天板および底板の部位に、収納体の上下方向に貫通する開口が形成されているので、上記第3の発明と同様に、収納体の背側の通気路を確実かつ容易に形成することができる。また、背板の剛性は凹部によって高められているので、補強枠の構成を簡略化することができる。
本発明の収納体の第1実施形態を示した背側から見た斜視図である。 図1に示した収納体の分解斜視図である。 図1に示した収納体を、部屋の壁際に設置したときの状態を合わせて示した要部縦断面図である。 <a><b>は、それぞれ、図1に示した収納体の背板に適用可能な調湿板材を示した断面図である。 本発明の収納体の第2実施形態を示した背側から見た斜視図である。 図5に示した収納体の分解斜視図である。 図5に示した収納体を、部屋の壁際に設置したときの状態を合わせて示した要部縦断面図である。
<第1実施形態>
図1−3に示した収納体1は、上下に対向配置される天板2および底板3、左右に対向配置される側板4、5、ならびに背板6から直方体状の箱体として形成されている。
天板2および底板3は、互いに大きさの等しい長方形状の板材であり、側板4、5も互いに大きさの等しい長方形状の板材である。天板2は、その側端面を側板4、5の上端縁部の対向面に当接させ、ダボ、ビスなどの固着具、接着剤、Lアングルなどの固定治具などによって側板4、5に固定されている。また、天板2の天面は、側板4、5の上端面と同一面上に配置され、前側と背側の端面は、それぞれ、側板4、5の前側と背側の端面と同一面上に配置されている。同様に、底板3は、側板4、5の下端縁部に固定され、底板3の底面が側板4、5の下端面と同一面上に配置され、前側と背側の端面が、それぞれ、側板4、5の前側と背側の端面と同一面上に配置されている。
背板6は、外形が長方形状であり、天板2、底板3および側板4、5と比較して厚さの薄い板材である。背板6は、同一面上に配置された天板2および底板3の背側の端面ならびに側板4、5の背側の端面に四周端縁面を重合させ、ビスなどの固着具、接着剤、Lアングルなどの固定治具などによって固定されている。背板6の上端面は天板2の天面と、下端面は底板3の底面と同一面上に配置され、左右の端面は側板4、5の側面と同一面上に配置されている。
このような天板2、底板3、左右の側板4、5および背板6から形成された箱状の収納体1は、内側に収納部7を有し、収納部7は前方に開口している。
また、収納体1には、収納部7の前側開口部を開閉する前扉板8が配設されている。前扉板8は、収納体1の正面形状である長方形と同じ大きさの長方形状であり、その右側端面と右側の側板4の側面前端部とをつなぐ蝶番9によって左右方向に回動自在に取り付けられている。蝶番9は3つ取り付けられ、収納体1の上下方向に所定の間隔を隔てて配置されている。また、前扉板8の回動側端部の前面には、前扉板8の操作を容易とする略コ字形の形状を有する取っ手10が取り付けられている。
さらに、収納体1には、床面F上に設置する際に前扉板8の下端部が床面Fに接触しないように、台輪11が底板3に取り付けられている。台輪11の前面は、底板3の前端面より背側に配置され、前方に蹴込みなどを形成可能としているとともに、左右の側面は、左右の側板4、5より内側に配置されている。一方、台輪11の背面は背板6の背面6aとほぼ同一面上に配置されている。
収納体1を形成する天板2、底板3、左右の側板4、5および収納部7を開閉する前扉板8には、たとえば、合板、パーティクルボード、MDF(Medium Density Fiberboard(中密度繊維板))などを基材とし、化粧用の表面材が貼着された板材が適用可能である。一方、背板6には、調湿性を有する調湿板材12が適用されている。
調湿板材12は、その内外を湿気を含んだ空気が行き来することができ、湿度が高いときには、調湿板材12は空気中の水分を吸収し、乾燥しているときは水分を空気中に放出する。このような調湿板材12としては、上記特許文献1に記載したような調湿性繊維ボードが例示される。
図4<a>に示したように、調湿性繊維ボード13には、たとえば、植物から得られるリグノセルロース繊維14を基材として用い、リグノセルロース繊維14同士をバインダー15によって接着し、リグノセルロース繊維14が相互に絡み合い、その間に形成された空隙部に調湿材16を均一に分散させて保持したものが例示される。このような調湿性繊維ボード13では、透湿性に優れたリグノセルロース繊維14によって、湿潤時には上記空隙部に侵入する湿気から水分を調湿材16が吸収し、乾燥時には調湿材16から放出される水分が空隙部を通って外部に放出される。
リグノセルロース繊維14には、主成分がセルロースとリグニンからなるものが使用可能である。具体的には、ケナフ、亜麻、ラミー、大麻、ジュートなどの麻類植物の靱皮から採取される繊維、マニラ麻やサイザル麻などの麻類植物の茎または葉の筋から採取される繊維、木材繊維などが例示される。
バインダー15としては、たとえば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール・エポキシ樹脂、ウレタン系樹脂などの熱硬化性樹脂接着剤や、酢酸ビニル系接着剤、合成ゴム系接着剤、ポリ乳酸やデンプン系樹脂のエマルジョン接着剤などが例示される。このようなバインダー15をリグノセルロース繊維14にスプレーする、バインダー15中にリグノセルロース繊維14を含浸させるなどしてリグノセルロース繊維14をバインダー15によって接着することができる。
調湿材16には、たとえば、木炭、竹炭などの炭類、タルク、ゼオライト、珪藻土、シリカゲル、モンモリロナイト、セピオライトなどの粘土鉱物、アルミナ、シリカなどの無機物などが例示される。これらの材料は、多孔質であり、孔に水分が出入りすることによって吸放湿性を示す。
また、調湿性繊維ボード13は、図4<b>に示したようなサンドイッチ構造を有するものとして形成することもできる。この場合、たとえば、リグノセルロース繊維14を基材として用い、リグノセルロース繊維14同士をバインダー15によって接着して植物繊維マット17を作製し、次に、複数枚の植物繊維マット17の間に調湿材16からなる調湿層18を介在させ、プレス成形することによって、サンドイッチ構造を有する調湿性繊維ボード13を形成することができる。
調湿板材12の上記のとおりの吸放湿によって、背板6が調湿板材12である収納体1の収納部7は適度な湿度に保たれる。収納部7における結露およびカビの発生が抑制され、乾燥し過ぎることがない。収納部7に収納する根菜や果物、革製品、ウール製品などが傷まずにすみ、良好な状態で保存、保管することが可能となる。
また、背板6には、図1−3に示したように、収納体1の背側に突出し、収納体1の上下方向に延びる凸部19が形成されている。凸部19は、本発明の収納体における脈状屈曲部の一形態であり、断面略U字状またはV字状の形状を有し、上下端は、端面19a、19bによって閉じられている。このような凸部19の形成は、背板6である調湿板材12の異型成形などによって容易に実現することができる。
収納体1には、凸部19は背板6の左右に1つずつ形成され、計2つとされているが、凸部19の数については特に制限はなく、成形性なども考慮し、要求される調湿機能の実現のために適当な数とすることができる。
そして、収納体1には、背板6の背面6aの四周端縁部に角材状の枠材20が配設され、4本の枠材20によって矩形に形成された補強枠21が取り付けられている。上下2本の枠材20および左右2本の枠材20の端面は45°に切断され、上下の枠材20と左右の枠材20は直交している。背板6に形成された凸部19は、上端面19aを上側の枠材20の下方に、また、下端面19bを下側の枠材20の上方に配置して、補強枠21の内側に配置されている。
補強枠21では、上側の枠材20において凸部19の上端面19aと対向する部位が切り欠かれ、収納体1の上下方向に延びる通気溝22が形成されている。同様に、下側の枠材20において凸部19の下端面19bに対向する部位には、収納体1の上下方向に延びる通気溝23が形成されている。通気溝22、23は、凸部19と同一直線上に配置されている。枠材20は、一般には木製のものが例示されるが、軽量化、高強度化などを図るために、樹脂製または金属製のものを採用することもできる。
このような補強枠21に対する背板6の凸部19の配置および補強枠21における通気溝22、23の形成によって、補強枠21が矩形に取り囲む内側部分24は、補強枠21の外側部分と上下方向に連通している。
以上のとおりの収納体1では、調湿板材12である背板6に収納体1の上下方向に延びる凸部19が形成されているので、背板6は、凸部19によって表面積が拡大されたものとなり、空気との接触面積が拡大されるとともに、流通する空気量も増大し、調湿板材12としての調湿機能は十分に高いものとなる。また、凸部19は、いわゆる縦リブのように機能し、凸部19によって背板6の剛性が高まる。
さらに、収納体1は、補強枠21を背側に備えているので、補強枠21によって背板6が補強され、凸部19による背板6の剛性の向上と相まって収納体1の強度は十分に確保される。背板6の剛性が高められているので、補強枠21は、矩形の、いわゆる額縁状のものとしても十分に背板6を補強することができ、補強枠21は、簡略化された構成として実現することができる。
しかも、補強枠21の内側部分24は、収納体1の上下方向において補強枠21の外側部分と連通しているので、図3に示したように、収納体1を部屋Rの壁際に設置する際、補強枠21を内壁Wに当接させても、通気溝22、23を介して背板6と部屋Rの内壁Wとの間に通気路が確実にかつ容易に形成される。空気はこの通気路を流通することができるため、通気性が確保される。したがって、収納体1の収納部7内の空気は、収納部7にこもることがなく、背板6を通じて収納部7の外部に流出し、また、通気溝22、23を通じて補強枠21の内側部分24に侵入した部屋Rの空気は、背板6を通じて収納部7に侵入することができる。空気は収納部7の内外を流通することができるため、背板6である調湿板材12は、本来的に有する高い調湿機能を十分に発揮し、収納部7の湿度を適切に制御することができる。
もちろん、収納体1は、補強枠21を内壁Wに当接させずに設置する場合にも通気性を確保することができる。凸部19は、収納体1の上下方向に延びているので、収納体1の背側における空気の流通はスムーズに行われる。
また、補強枠21の通気溝22、23も収納体1の上下方向に延びているので、補強枠21の内側部分24における空気の滞留を有効に抑えることができ、収納体1の背側における空気の流通は十分かつスムーズに行われる。
なお、本発明の収納体において、補強枠は必ずしも必須なものではなく、凸部19などの脈状屈曲部によって収納体の強度を十分に確保することができる場合は省略することができる。補強枠の配設は、収納体に要求される強度、収納体の設置状態などを考慮して適宜選択することができる。このことは、下記第2実施形態に関しても同様である。
<第2実施形態>
図5−7に示した収納体1は、主として背板6の構造が図1−3に示した収納体1と異なっている。背板6の構造の相違にともなって、図5−7に示した収納体1は、また、図1−3に示した収納体1と、補強枠21ならびに天板2および底板3の構造において一部異なっている。
なお、図5−7には、図1−3に示した収納体1と共通する部分に同一の符号を付している。また、以下において、同一の符号を付した部分については説明を省略する。
図5−7に示した収納体1では、背板6には、収納体1の内側、すなわち収納部7側にくぼむ凹部25が、左右に1つずつ、計2つ形成されている。凹部25もまた、本発明の収納体における脈状屈曲部の一形態であり、断面略U字状またはV字状の形状を有し、収納体1の上下方向に延びている。凹部25の上下端は開放されている。このような凹部25の形成は、背板6である調湿板材12の異型成形などによって容易に実現することができる。
収納体1の天板2および底板3には、凹部25に対応する部位に、収納体1の上下方向に貫通する開口26、27が形成されている。開口26、27内に凹部25の上下端が収められている。開口26、27は、図1−3に示した収納体1における通気溝22、23に相当するものであり、このため、図5−7に示した収納体1の補強枠21において上下の枠材20には、通気溝22、23に相当するものは形成されていない。
このような凹部25および開口26、27の形成によって、補強枠21が矩形に取り囲む内側部分24は、補強枠21の外側部分と上下方向に連通している。
図5−7に示した収納体1では、調湿板材12である背板6に収納体1の上下方向に延びる凹部25が形成されているので、背板6は、凹部25によって表面積が拡大されたものとなり、空気との接触面積が拡大されるとともに、流通する空気量も増大し、調湿板材12としての調湿機能は十分に高いものとなる。また、凹部25は、収納体1の正面側から見ると、前方に突出している、いわゆる縦リブ状のものであり、図1−3に示した収納体1における凸部19と同様に機能し、凹部25によって背板6の剛性が高まる。
さらに、収納体1は、補強枠21を背側に備えているので、補強枠21によって背板6が補強され、凹部25による背板6の剛性の向上と相まって収納体1の強度は十分に確保される。背板6の剛性が高められているので、補強枠21は、矩形の、いわゆる額縁状のものでも十分に背板6を補強することができ、補強枠21は、簡略化された構成として実現することができる。
しかも、補強枠21の内側部分24は、収納体1の上下方向において補強枠21の外側部分と連通しているので、図7に示したように、収納体1を部屋Rの壁際に設置する際、補強枠21を内壁Wに当接させても、開口26、27を介して背板6と部屋Rの内壁Wとの間に凹部25に沿った通気路が確実にかつ容易に形成される。空気はこの通気路を流通することができるため、通気性が確保される。したがって、収納体1の収納部7内の空気は、収納部7にこもることがなく、背板6を通じて収納部7の外部に流出し、また、開口26、27を通じて補強枠21の内側部分24に侵入した部屋Rの空気は、背板6を通じて収納部7に侵入することができる。空気は収納部7の内外を流通することができるため、背板6である調湿板材12は、本来的に有する高い調湿機能を十分に発揮し、収納部7の湿度を適切に制御することができる。
もちろん、収納体1は、補強枠21を内壁Wに当接させずに設置する場合にも通気性を確保することができる。凹部25は、収納体1の上下方向に延びているので、収納体1の背側における空気の流通はスムーズに行われる。
また、開口26、27も収納体1の上下方向に天板2および底板3を貫通しているので、補強枠21の内側部分24における空気の滞留を有効に抑えることができ、収納体1の背側における空気の流通は十分かつスムーズに行われる。
なお、背板6である調湿板材12には、図1−3に示した収納体1と同様に、図4<a><b>に示した調湿性繊維ボード13を例示することができる。
また、図5−7に示した収納体1では、底板3に開口27が形成されることから、台輪11については、その背側端を開口27の前端までの位置に配置している。こうすることによって、収納体1の背側に開放された通気路の形成を確実に実現することができる。
そして、本発明の収納体は、上記実施形態1、2に限定されることはなく、大きさ、形状をはじめ、収納部の構造などや用途などについても様々な態様が可能である。また、背板は、上記実施形態1、2に示した凸部19または凹部25が形成されたものに限定されることはない。凸部19または凹部25は、背板6の表裏方向に、山脈状などの脈状に屈曲する脈状屈曲部の一形態として例示したに過ぎない。背板の表裏方向に屈曲し、収納体の上下方向に延びる脈状屈曲部である限りにおいて、脈状屈曲部は、背板の表面積の拡大を実現し、調湿機能の向上を可能とし、また、背板の剛性の向上をも実現する。さらに、脈状屈曲部は、収納体の背側における空気の流通をスムーズに行わせる。
1 収納体
2 天板
3 底板
4、5 側板
6 背板
6a 背面
7 収納部
12 調湿板材
19 凸部
25 凹部
20 枠材
21 補強枠
22、23 通気溝
24 内側部分
26、27 開口

Claims (4)

  1. 天板、底板、左右の側板および背板から形成され、収納部を内側に有する箱状の収納体において、背板は、調湿性を有する調湿板材であり、背板には、表裏方向に屈曲するとともに、収納体の上下方向に延びる脈状屈曲部が形成されていることを特徴とする収納体。
  2. 背板の背面周端縁部に枠材が配設され、収納体は、枠材によって形成された補強枠を背側に備え、補強枠の内側部分は、収納体の上下方向において補強枠の外側部分と連通していることを特徴とする請求項1に記載の収納体。
  3. 背板は、収納体の背側に突出する凸部を脈状屈曲部として有し、この凸部は補強枠の内側に配置され、補強枠の上下の枠材には、背板の凸部の上下端面に対向する部位に、収納体の上下方向に延びる通気溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の収納体。
  4. 背板は、収納体の内側にくぼむ凹部を脈状屈曲部として有し、収納体の天板および底板においてその凹部に対応する部位に、収納体の上下方向に貫通する開口が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の収納体。
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