JP5074245B2 - 携帯可能な機器 - Google Patents

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Description

この発明は、携帯可能な機器、詳しくは外装部材として複数種類の金属部材を用いて構成した携帯可能な機器において、電磁輻射と電食作用とを抑止するための構造に関するものである。
従来、デジタルカメラ等の携帯可能な機器においては、その内部に設けられる電子制御回路等が発生する電磁輻射を抑止するための措置として、例えば外装部材としての部材を金属を用いて構成したものが、一般に実用化されている。
この場合において、機器に用いられる金属は、使用される部位や用途によって様々な種類のものが適用される。したがって、一つの機器の外装部材において異種金属が混在し、部材同士が近接して配置されることがある。
一方、近年のデジタルカメラ等の携帯可能な機器においては、例えば水中で使用することができるように防水機能を備えて構成したものが実用化されている。このような防水機能を備えた機器では、例えば塩分を含んだ海水環境下等において使用されることも当然ながら考えられる。
そして、このような防水機能を備えた機器であっても、一つの機器の外装部材に複数種類の金属部材が用いられ、これら異種金属が近接した部位に配置されることがある。
このように、防水機能を備えた機器であって、かつ異種金属からなる部材同士を接触させたり近接させて配置した外装部材を持つ機器を、例えば海水環境下で使用した場合を考えると、部材同士の間に入り込む海水等が電解液として作用することによって、金属部材間で電食作用が生じる可能性がある。
そこで、このような異種金属間で生じる電食作用を抑止するための種々の工夫が、例えば特開2005−350733号公報等によって開示されている。
上記特開2005−350733号公報によって開示されている機器においては、異種金属間で生じる電食作用を防ぐために、異種金属間が接触する部位の外表面にフッ素系の高分子物質からなる絶縁部材を設けることにより、異種金属間を電気的に絶縁するように構成している。
特開2005−350733号公報
ところが、上記特開2005−350733号公報等によって開示されている手段を用いた場合には、例えば絶縁部材を設けた部位から不要な電磁輻射が発生する可能性があるという問題点がある。
一方、機器の外装部材に異種金属を用いて構成した機器の場合において、異種金属間での電食作用が生じると、錆が発生したり、また、これが原因で外装部材のうち最も外側に使用している部品の表面塗装や印刷等による外観処理が剥落してしまったり、さらに、錆の発生は無いものの外観処理自身が剥落してしまう等、機器の外観を損ねてしまう可能性がある。したがって、電食作用の抑止を考慮して部材の選定を行うことにすると、外装部材として使用できる金属の種類が限定されてしまうという問題点がある。このことは、機器の劣化を早めたり、機器の外観処理によって実現し得る外観装飾のバリエーション展開を制限してしまうことになり、特に一般消費者向けの携帯可能な機器においては不利な要素になる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、外装部材として複数種類の金属部材を用いて構成した携帯可能な機器において、機器内部からの電磁輻射を抑止しつつ、異種金属間で生じる電食作用の抑止をも実現し得ることのできる構造を実現した携帯可能な機器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の携帯可能な機器は、携帯可能な機器において、上記携帯機器の外装部材としての部材であって第1の金属からなる第1の部材と、開口を有し、上記携帯機器の外装部材としての部材であって上記第1の部材と電気的に導通しており上記第1の金属とは異なる第2の金属からなる第2の部材と、上記携帯機器の外装部材としての部材であって、上記第2の金属とは同一の素材若しくは異種の素材である第3の金属からなり外装表面に外観処理が施され上記第1の部材及び上記第2の部材と気的に絶縁され、開口を塞ぐように配置されている第3の部材と、絶縁性を有するシート状部材と、上記第2の部材と上記第3の部材との間に上記開口を塞ぐように配置され上記第2の部材とは電気的に導通しており上記第3の部材と上記シート状部材により電気的に絶縁されている第4の部材と、を具備した。
本発明によれば、外装部材として複数種類の金属部材を用いて構成した携帯可能な機器において、機器内部からの電磁輻射を抑止しつつ、異種金属間で生じる電食作用の抑止をも実現し得ることのできる構造を実現した携帯可能な機器を提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
本発明の一実施形態は、本発明を適用した携帯可能な機器として、光学レンズ及び撮像素子等を用いて光学像を電子的な画像データとして撮影し記録し得るように構成されるデジタルカメラを例示するものである。
図1は、本発明の一実施形態のデジタルカメラを示す外観斜視図である。図2は、図1のデジタルカメラの前面側の構成を主に示す要部分解斜視図である。図3は、図1のデジタルカメラを前面側から見たときの外装部材とその内部構成部材の配置及びサイズを概念的に示す図である。図4は、図1の[IV]−[IV]線に沿う部分の要部拡大断面図である。図5は、図1の[V]−[V]線に沿う部分の要部拡大断面図である。
まず、本実施形態のデジタルカメラの概略構成を、図1,図2を用いて以下に説明する。
本実施形態のデジタルカメラ1は、内部に設けられるカメラ本体2(図1では図示せず。図2参照)と、このカメラ本体2の外面側を覆う外装部材とによって構成されており、その外形形状は、例えば略直方体形状に形成されている。
本デジタルカメラ1の外装部材は、当該デジタルカメラ1の前面側周縁部と上面及び下面を覆う前側カバー部材3(本発明において第2の部材という)と、この前側カバー部材3の略中央部分に形成される開口3d(図1では図示せず。図2参照)を覆うように配置される前面カバー11(本発明において第3の部材という)と、本デジタルカメラ1の前面に向かって左側面を覆う左側面カバー4と、本デジタルカメラ1の前面に向かって右側面を覆う右側面カバー5と、本デジタルカメラ1の背面側を覆う背面カバー6と、底面側に設けられる底面開口(図示せず)を開閉する開口蓋7(本発明において第1の部材という)等によって構成される。
なお、本実施形態においては、デジタルカメラ1を使用するときの姿勢を考慮して、本デジタルカメラ1の使用時に被写体に対向する側の面を該デジタルカメラ1の前面とし、撮影者が対面する側の面を該デジタルカメラ1の背面というものとする。また、撮影動作の際に操作すべき操作部材、例えばシャッターボタン等が配設されている側の面を上面とし、これに対向する面を底面とする。そして、本デジタルカメラ1の通常の使用時に両側に配置される面を左側面及び右側面といい、この場合の左右は、本デジタルカメラ1の前面に向かった場合の左右で区別するものとする。
カメラ本体2は、例えば樹脂製の成形部品からなる筐体と、この筐体内に設けられる各種の構成ユニット、例えば撮像ユニットを含む光学レンズユニットやストロボ装置,電子制御回路を実装した電気基板等によって主に構成されている。
前側カバー部材3,前面カバー11,左側面カバー4,右側面カバー5,背面カバー6,開口蓋7等の外装部材は、カメラ本体2の外面の略全てを覆うように配置されている。
前側カバー部材3,前面カバー11,左側面カバー4,右側面カバー5,背面カバー6,開口蓋7等の外装部材は、主に金属によって形成されている。したがって、本デジタルカメラ1は、金属製の外装部材(3,13,4,5,6,7)が樹脂製のカメラ本体2の外面の全体を覆うことで、カメラ本体2内から発生する電磁輻射を抑止する構造となっている。
本デジタルカメラ1の外装部材のうち左側面カバー4及び開口蓋7は、例えばニッケルクロム等のメッキが施された亜鉛ダイキャスト材(本発明において第1の金属という)等の金属部材からなる。また、前側カバー部材3,前面カバー11,右側面カバー5,背面カバー6は、例えばステンレス材(本発明において第2の金属という)等の金属部材からなる。
前側カバー部材3は、上述したように当該デジタルカメラ1の前面側周縁部と上面及び下面を覆うように形成されている。また、前側カバー部材3の前面側の略中央部分には、開口3d(図2参照)が形成されている。この開口3dは、前面カバー11によって塞がれるようになっている。
前面カバー11は、上述したように、前側カバー部材3に対して、その開口3dを塞ぐように配置されている。即ち、カメラ本体2の前面に前側カバー部材3を配置した状態としたとき、前側カバー部材3の開口3dからは、カメラ本体2の前面の一部が露呈している。この前面露呈領域(つまり開口3dに対応する領域)の周縁部分の前側カバー部材3の表面上の所定の領域には、エラストマ等の絶縁体15が配設されている。
そして、この絶縁体15の設けられている領域に裏面側で対向するカメラ本体2の前面には、所定の部位に複数のビス孔2a,2b,2cが設けられている(本実施形態では三箇所)。上記前面カバー11は、これら三箇所のビス孔2a,2b,2cに対して金属製のビス17a,17b,17cによってネジ止め固定されている。
前面カバー11には、被写体光の入射開口19と、ストロボ装置からの出射光を通過させるストロボ用切欠部20とが形成されている。このうち、入射開口19に対応するカメラ本体2側の所定部位には光学レンズユニットの入射窓(図示せず)が配設されている。
なお、カメラ本体2の前面と前面カバー11との間には、入射開口19の開閉を行うための薄板形状からなるレンズバリア22(図2参照)が配設されている。このレンズバリア22は、バリア開閉機構(図示せず)によって駆動制御され、入射開口19を塞ぐ位置と開放する位置との間でカメラ本体2の前面に沿って所定のタイミングで移動するようになっている。図2に示す状態は、レンズバリア22が入射開口19を塞ぐ閉位置にある状態を示している。
レンズバリア22は、ステンレス素材からなり、開口3d内において、図2の斜線で示す領域(符号B)で、カメラ本体2の前面に沿う面内で移動するようになっている。そのために、カメラ本体2の前面の斜線領域Bは、少なくともレンズバリア22の板厚分と同等かそれ以上の寸法だけ断面が凹状に形成されている。
換言すると、本デジタルカメラ1の前面側の最も外側に位置する前面カバー11の内側とカメラ本体2の前面との間の空間において、レンズバリア22が同面内を移動するようになっていることから、該レンズバリア22が開閉動作する際の移動経路を確保するために、上記開口3dが設けられているのである。そして、本デジタルカメラ1では、電磁輻射を抑止するために、この開口3dを後述する薄板部材13によって塞ぐように構成しているわけである。
一方、前面カバー11のストロボ用切欠部20に対応するカメラ本体2側の所定部位にはストロボ装置の発光窓21が配設されている。したがって、発光窓21は、前面カバー11のストロボ用切欠部20から外部に露呈するようになっている。そして、このように形成される前面カバー11は、前側カバー部材3の開口3dの周縁部に跨がるように配置されることで、開口3dを発光窓21を除き完全に覆い塞ぐような形状に形成されている。
他方、前面カバー11と前側カバー部材3との間には、図2に示すように、絶縁性を有するシート状部材12と、主に開口3dからの電磁輻射を防止する金属製の薄板部材13(本発明において第4の部材という)とが挟まれて配置されている。
シート状部材12は、例えばアクリル系粘着剤を両面に貼着したPET基材等からなる。このシート状部材12は、上記前面カバー11と略同形状であって、同前面カバー11よりも面積が小サイズとなるように形成されている(図3参照)。
薄板部材13は、例えばステンレス材等の金属部材からなる。この薄板部材13は、上記シート状部材12と略同形状であって、このシート状部材12よりも面積が小サイズとなるように形成されている(図3参照)。
そして、シート状部材12の前面側は前面カバー11の裏面に対し、また背面側は薄板部材13に対し、それぞれ粘着剤により接着固定されている。
また、薄板部材13は、前側カバー部材3の開口3dによるカメラ本体2の前面露呈領域のうち発光窓21及び光学レンズユニットの入射窓に対応する部位以外の領域と、前側カバー部材3の絶縁体15の設けられている領域とを、ほぼ隙間無く塞ぐように配置されている。
この場合において、前側カバー部材3に対して薄板部材13を配置した状態では、薄板部材13の裏面側は略周縁部近傍で絶縁体15に当接し、かつ開口3d内のカメラ本体2前面の斜線領域Bに対向する部位ではレンズバリア22が同領域B内の同一平面内で移動し得るだけの移動空間が確保されている。
なお、前面カバー11の前面側は、例えば電着塗装等の外観処理が施されている。これにより、前面カバー11は、本デジタルカメラ1の前面側における装飾部材となっている。この前面カバー11の外観処理としては、上述の塗装による処理以外にも、例えば印刷処理をするようにしてもよいし、また極薄状の金属シールを貼着する等、様々な形態のものを適用することができる。したがって、前面カバー11が本デジタルカメラ1の最前面側に配置され外観を装飾する部材となることを考慮すると、当該前面カバー11を形成する金属部材としては、他の外装部材と同一の素材(例えば第2の金属)であるステンレス材に限ることはなく、用途に応じて異種の素材であり他の種類の金属である第3の金属を適用してもよい。なお、本実施形態で例示するように、前面カバー11を他の外装部材と同一の素材で構成してもよいのは当然である。
このように構成した本デジタルカメラ1における外装部材は、図2に示すように最前面から前面カバー11,シート状部材12,薄板部材13の順に、開口3dを覆い塞ぐように、特にカメラ本体2の前面露呈領域を覆い塞ぐように、重ねて配置されている。
なお、この場合において、前側カバー部材3の開口3dの周縁部には、カメラ本体2の前面露呈領域の周縁に設けられる絶縁体15が、図3に示すように額縁状に露呈するようになっている。
したがって、前側カバー部材3の開口3dに対して前面カバー11は、若干小サイズとなるように設定されている。
これを整理すると、開口3d,前面カバー11,シート状部材12,薄板部材13の順で、面積のサイズが小サイズとなるように設定されている。このような構成とすることにより、前面カバー11と薄板部材13との間をシート状部材12によって絶縁し、前面カバー11は電気的に独立した状態にされる。したがって、前面カバー11に対する電食作用を抑制し得るようになっている。
なお、前面側の各外装部材を上述のようにして組み立てた状態で、最終的にカメラ本体2に対して前面カバー11をビス17a,17b,17cを用いて締結固定するわけであるが、このとき、金属製のビス17a,17b,17cを介して各外装部材間の電気的な状態が崩れてしまう可能性がある。このことを考慮して、本デジタルカメラ1においては、前面カバー11の締結部位の構成を、次のようにしている(図4,図5参照)。
まず、前面カバー11を固定する三本のビスのうちカメラ1の正面に向かって左下部のビス17aによる締結部位の構成は、図4に示す通りである。
カメラ1の最前面の前面カバー11は、カメラ本体2に対してビス17aによって締結固定されている。この場合において、前面カバー11とカメラ本体2との間には、ビス17aの軸方向に沿って前面側からシート状部材12,薄板部材13,前側カバー部材3が挟まれて配設されている。
この状態において、前面カバー11の外周縁部においては、前面カバー11と前側カバー部材3との間の平面方向において絶縁体15が介在している。これにより、前面カバー11と前側カバー部材3との間は電気的に絶縁されている。
なお、このビス17aの近傍においては、絶縁体15は、カメラ本体2のビス孔2aに対してカメラ1の外縁寄りの部位にのみ設けられている。
また、前側カバー部材3と開口蓋7とは常に当接状態にあり、前側カバー部材3と開口蓋7との間は電気的に導通している。したがって、この異種金属同士の接触が電食現象の原因となり、また前側カバー部材3と開口蓋7とが接触していなくとも海水等の電解物質が介在すると、それらが導通することになり電食の原因となって、前面カバー11における塗装膜剥がれの原因となるが、以上の構成と以下に述べる構成により、これを防止することができる。
換言すれば、第1の金属(亜鉛ダイキャスト)からなる第1の部材である開口蓋7は、第2の金属(ステンレス材)からなる第2の部材である前側カバー部材3との間で電気的に導通している。
前面カバー11の前側表面には外観処理が施され塗装膜11aが設けられている。この前面カバー11の裏面側には、シート状部材12を挟んで薄板部材13が配設されている。そして、この薄板部材13の裏面側には、前側カバー部材3が当接して配設されている。したがって、前面カバー11と薄板部材13と(これに当接する前側カバー部材3と)の間は、ビス17aの軸方向においては、シート状部材12によって電気的に絶縁されている。
また、前面カバー11と前側カバー部材3との間は、上述したように絶縁体15の介在により電気的に絶縁されている。したがって、前側カバー部材3に当接している開口蓋7と、前面カバー11との間も電気的に絶縁されている。
換言すれば、第3の部材である前面カバー11は、第3の金属(例えばステンレス材。異種の金属でもよい)からなり、外装表面に外観処理である塗装膜11aが施されており、第1の部材(開口蓋7)及び第2の部材(前側カバー部材3)とは電気的に絶縁されている。
そして、第4の部材である薄板部材13は、第2の部材である前側カバー部材3と第3の部材である前面カバー11との間に挟まれて配置されている。薄板部材13(第4の部材)は、前側カバー部材3(第2の部材)とビス17aの軸方向において当接しており、これにより電気的に導通している。また、薄板部材13(第4の部材)は、前面カバー11(第3の部材)とは、シート状部材12により電気的に絶縁されている。
なお、ビス17aと前面カバー11との間には、例えば樹脂製のワッシャ18が介在している。これにより、金属製のビス17aと前面カバー11との間は電気的に絶縁されている。
前面カバー11,シート状部材12,薄板部材13,前側カバー部材3のそれぞれには、ビス17aが挿通する貫通孔が形成されており、ビス17aを当該貫通孔に挿通させた後、ビス17aをカメラ本体2のビス孔2aに螺合させることになる。このとき、ビス17aが、前面カバー11,薄板部材13,前側カバー部材3の各貫通孔の内壁面に当接すると、ビス17aを介してこれら各外装部材と前面カバー11との間が導通状態となってしまう。これを防ぐために、ビス17aと前面カバー11との間に樹脂製のワッシャ18を配設している。
さらに、図3に示すように、前面カバー11はシート状部材12よりも面積が大であり、このシート状部材12は薄板部材13よりも面積が大となるように設定されている。したがって、この構成により、前面カバー11の外周縁部と薄板部材13とが接触するようなことはなく、両者は常に電気的に絶縁されている。
なお、ビス17bによる締結部位の構成も、上述のビス17aの部位と略同様の構成となっている。
次に、前面カバー11を固定する三本のビスのうちカメラ1の正面に向かって右下部のビス17cによる締結部位の構成は、図5に示す通りである。この部位の構成は、上述のビス17aの部位と略同様の構成であるが、以下の点が異なる。
即ち、このビス17cの近傍においては、絶縁体15がカメラ本体2のビス孔2cの近傍を取り巻くように設けられている。したがって、この部位においては、絶縁体15により薄板部材13と前側カバー部材3とが当接しない状態になる。そこで、薄板部材13と前側カバー部材3との間に、例えばステンレス材等の金属により形成される導通部材13aが介在している。したがって、この導通部材13aによって、薄板部材13と前側カバー部材3とは電気的に導通している。
なお、レンズバリア22は、前側カバー部材3とは図示しない導通部材により電気的に導通させられていて、かつ前面カバー11とは電気的に絶縁している。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、カメラ本体2の外面を金属製からなる複数の外装部材(3,13,4,5,6,7)によって確実に覆うようにしたので、カメラ本体2から発生する不要な電磁輻射を確実に抑止することができる。この場合において、開口3dを有する前側カバー部材3と薄板部材13とを電気的に導通させた状態とすることで、開口3dを塞ぐように配置した薄板部材13により、開口3dからの電磁輻射をも確実に抑止できる。
これと同時に、前面カバー11と薄板部材13との間にはシート状部材12を挟んで絶縁して、前面カバー11を電気的に独立した状態とすることができるので、前面カバー11に対する電食作用を確実に抑制することができる。したがって、これにより前面カバー11に施した塗装膜11a等の外観処理が異種金属間の電食作用によって生じる錆により剥落する等を防ぐことができ、よって、機器の外観処理の多様性、例えば多種類のカラーバリエーションを豊富に展開することが容易に可能となる。
なお、上記一実施形態においては、携帯可能な機器としてのデジタルカメラを例示しているが、本発明を適用し得る機器としては、これに限ることはなく、例えばビデオカメラ,携帯電話,携帯型音楽プレーヤ,ICレコーダ等、主に携帯して使用され防水機能を有する電子機器に対しても全く同様に適用することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態のデジタルカメラを示す外観斜視図。 図1のデジタルカメラの前面側の構成を主に示す要部分解斜視図。 図1のデジタルカメラを前面側から見たときの外装部材とその内部構成部材の配置及びサイズを示す概念図。 図1の[IV]−[IV]線に沿う部分の要部拡大断面図。 図1の[V]−[V]線に沿う部分の要部拡大断面図。
符号の説明
1……デジタルカメラ
2……カメラ本体
2a,2b,2c……ビス孔
3……前側カバー部材
3d……開口
4……左側面カバー
5……右側面カバー
6……背面カバー
7……開口蓋
11……前面カバー
11a……塗装膜
12……シート状部材
13……薄板部材
13a……導通部材
15……絶縁体
17a,17b,17c……ビス
18……ワッシャ

Claims (1)

  1. 携帯可能な機器において、
    上記携帯機器の外装部材としての部材であって第1の金属からなる第1の部材と、
    開口を有し、上記携帯機器の外装部材としての部材であって上記第1の部材と電気的に導通しており上記第1の金属とは異なる第2の金属からなる第2の部材と、
    上記携帯機器の外装部材としての部材であって、上記第2の金属とは同一の素材若しく
    は異種の素材である第3の金属からなり外装表面に外観処理が施され上記第1の部材及び
    上記第2の部材と気的に絶縁され、開口を塞ぐように配置されている第3の部材と、
    絶縁性を有するシート状部材と、
    上記第2の部材と上記第3の部材との間に上記開口を塞ぐように配置され上記第2の部材とは電気的に導通しており上記第3の部材と上記シート状部材により電気的に絶縁されている第4の部材と、
    を具備したことを特徴とする携帯可能な機器。
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