JP5073592B2 - 端板回収装置及び端板回収方法 - Google Patents

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Description

本発明は、切断設備によって切断された金属板の端板を回収する端板回収装置及び端板回収方法に関するものである。
鋼板などの金属板製造設備においては、複数の金属板の端部を順次に溶接して形成した長い金属板をコイル状に巻き取ることが行われており、金属板の同士を溶接するに当たっては、溶接部分の形状を整えるために各金属板の端部からの一定長さの部分が切断されている。
その際、切断された部分の金属板は処理すべき端板として一か所に集められて回収されるが、この端板を回収するに当たっては、特許文献1のように、切断された端板をシュートと称する傾斜面上を滑らせて収容容器に落とし込む構成のものが広く知られている。
しかしながら、このタイプのものは、シュートを勢いよく滑り落ちてきた金属板が収容容器内に斜めに入ったり、あるいははみ出したりしてきれいに収まらないという欠点があった。さらに、焼鈍した鋼板のように表面が滑らかなで滑りやすい金属板についてはシュート上を滑り落とさせて比較的容易に収容容器内に収容させることができるが、例えばラミネート鋼板等の各種コーティング処理を施して滑りにくい金属板や表面が粗い金属板、あるいはエッジ形状の悪いもしくはエッジワレのある端板については、シュート上をうまく滑り落ちずに途中で止まってしまうことが多いという問題があった。その上、シュート上で止まった端板は人力で回収しなければならないため、処理速度が遅く且つ自動運転もできないという課題があった。また、端板をシュート上で止まらずに滑り落とすための対策として、シュートの角度を大きくして端板を強引に滑り落とすことが考えられるが、この方法を用いると、シュートの角度確保のために設備の高さを高くする必要があるため、設備自体が大形化してスペースを要するという問題があった。
一方、特許文献2のように、端板を搬送用のコンベア上を移動させ、搬送方向と直交する方向に進退自在の押出部材によってその端板を傾斜したシュートの位置まで押出すことにより、該端板をシュート上を滑らせて収容容器内に落とし込む構成の端板回収装置も存在する。しかしながら、このタイプのものも、最終的には端板をシュートから滑り落とす構成であるため、上記特許文献1のタイプと同様の問題が生じていた。
実開昭55−147202号公報 実開昭53−125178号公報
本発明の技術的課題は、端板の表面の滑りやすさや粗度、エッジの形状やエッジワレの有無に関わらず該端板を自動で確実且つきれいに収容容器内に収容させる一方で、設備の高さを抑えて設置場所の省スペース化を図ることができるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明の端板回収装置は、回収すべき端板を搬送テーブル上を移動させて搬送すると共に、該端板の搬送方向と直交する方向に進退自在に設けられた押出部材によりその端板を該搬送テーブルから押出して落下させ、その落下した端板を箱形の収容容器内に収容させて回収する端板回収装置において、上記押出部材と同期して該押出部材と同じ方向に進退することにより上記搬送テーブルにおける端板の落下側から水平方向に出没自在に設けられて、前進時に上記搬送テーブルから突出して落下した端板を上記収容容器の開口上に一時的に保持する保持部材と、上記搬送テーブルにおける端板の落下側に配設されて、上記端板を保持した保持部材の後退時に端板が保持部材と共に移動するのを阻止して上記収容容器内に落下させるストッパ部材とを有することを特徴とするものである。
本発明においては、上記保持部材は、上記押出部材の進退方向と同じ方向に延びる棒状に形成されていて、基端側が該押出部材に連結されていると共に、先端側の上面側に、該保持部材の先端方向に行くに従って下方に傾斜する傾斜面が形成されているものとすることができる。
この場合、上記搬送テーブルは、該搬送テーブル上において端板の搬送方向と直交する方向に延設されたスリットを有していて、上記押出部材は該スリットに沿って前進して端板を押出すと共に後退して初期位置に復帰し、上記保持手段は上記スリット内の空間を通じて該押出部材に連結され、搬送テーブルの上面より低い位置を前進・後退して該搬送テーブルの端板の落下側に出没する構成であることが好ましい。
また、本発明においては、上記ストッパ部材は、端板を保持した保持部材の後退時において該端板と当接する部分に、下方向きに傾く傾斜面を有しているものとすることができる。
さらに、本発明においては、上記ストッパ部材は、上記保持部材上の端板を搬送テーブルから離れる方向に押出し可能であるものとすることができる。
一方、上記課題を解決するため、本発明の端板回収方法は、回収すべき端板を搬送テーブル上を移動させて搬送すると共に、端板の搬送方向と直交する方向に進退自在に設けられた押出部材により該端板を該搬送テーブルから押出し、上記押出部材の前進と同期して搬送テーブルから突出する保持部材上に落下させて該保持部材に端板を一時的に保持させた後、該保持部材を押出部材の後退と同期して後退させる一方、上記搬送テーブルにおける端板の落下側に配設されたストッパ部材によって端板が保持部材と共に移動するのを阻止することにより、該保持部材を端板の下面から引き抜いて該端板を箱形の収容容器内に落下させて収容、回収することを特徴とする。
この場合において、上記ストッパ部材は、保持部材上の端板を収容容器内に落下させる際に該端板を搬送テーブルから離れる方向に押出すことが好ましい。
本発明によれば、押出部材によって搬送テーブルから押出された端板を、保持部材に上記収容容器の開口上で一時的に保持させる共に、ストッパ部材が保持部材の後退時に該保持部材と共に端板が移動するのを阻止することにより、端板の下面から保持部材が強制的に引き抜かれて該端板はそのまま鉛直に落下させることができるため、表面の滑りにくさや粗度に関わらず端板を確実に収容容器内に収容させることができる上、収容容器に順次落し込まれる端板をきれいに積層した状態で該収容容器内に収容させることがきる。
また、従来のような端板をシュートによって収容容器内に落とし込むタイプとは異なり、表面粗度に応じたシュートの傾斜角度を全く考慮する必要がないため、設備の高さを高くする必要もなく、結果として設置スペースの省略化を図ることができる。
図1〜図5は、本発明の端板回収装置の一実施の形態を示すもので、この実施の形態の端板回収装置は、回収すべき端板1を搬送する搬送テーブル2と、端板1の搬送方向と直交する方向に進退自在に設けられて該端板1を搬送テーブル2から押出して落下させる押出部材3と、上記搬送テーブル2から落下した端板1を一時的に保持する複数の保持部材4と、該保持部材4上の端板1をさらに落下させるための複数のストッパ部材5と、保持部材4から落下した端板1を収容して回収する収容容器とを備えている。
なお、連結すべき金属板の先端と先行する他の金属板の尾端とを溶接するに際しては、各金属板毎のラインが上下に並設されていることから、この実施の形態の端板回収装置は、各ラインの端板を回収するために上下二段のラインを備えているが、下段のラインの端板の搬送方向が水平であるのに対し、上段のラインは端板の搬送方向が若干下り勾配である以外は、上下各ラインともほぼ同じ構成を有している。
以下、下段のラインについてのみ説明し、上段のラインについては、特に断らない限り下段のラインと同様の符合を付して詳細な説明は省略する。
上記端板1は、図示しない切断装置によって金属板の端部が切断されることに形成されたもので、搬送方向に長い平面視略矩形状のものである。上記金属板としては、表面が滑らかな焼鈍された鋼板の他に、ラミネート鋼板等の各種表面処理が施されたものや表面が粗いもの等の比較的滑りにくい素材のもの、あるいはエッジの形状が悪いもしくはエッジワレのある端板も対象となる。
上記搬送テーブル2は、台状のフレーム7上に複数のガイドテーブル8を搬送方向に並設することにより形成されたもので、全体として上記端板1の搬送方向に長く形成されている。
また、上記搬送テーブル2には、端板1の搬送方向に回転する円筒状の送出ローラ9が複数配設されていて、端板1を所定の方向に一定の速度で送り出すことができるようになっている。
なお、この実施の形態においては、上記搬送テーブル2は、7つのガイドテーブル8と2つの送出しローラ9により構成されている。また、上記7つのガイドテーブル8のうち、3つのガイドテーブルの後述するテーブル部8bには、図2に示すように、搬送テーブル2上の端板1の位置を検出する位置検出センサ10が取付けられていて、上記押出部材3の前進のタイミングが計られるようになっている。
上記ガイドテーブル8は、上記フレーム7上に固定される基台部8aと、該基台部8aの上端に取付けられて端板1の搬送方向と直行する方向に長く形成された板状のテーブル部8bとをそれぞれ有していて、図2に示すように、これらのガイドテーブル8は、平面視において、隣接する各テーブル部8bの対向する端部同士がほぼ一致した状態で、略平行に並設されている。
また、上記各テーブル部8bは、端板1の搬送方向に向けて上り勾配となるようにそれぞれ構成されていて、切断装置によって切断された際に、端板1の切断面が下面側に多少折れ曲がったとしても、端板1がテーブル部に引っかかることなく一定方向にスムーズに搬送されるように構成されている。
その一方で、各テーブル部8bがいずれも端板1の搬送方向に向けて上り勾配であることから、隣接するガイドテーブル8の対向するテーブル部8bの端部同士が上下方向に段違いとなるため、これらの隣接するガイドテーブル8のテーブル部8bの間には、端板1の搬送方向と直交する方向に延びるスリット11が複数形成されることなる。そして、これらのスリット11のうちの4つを、上記押出部材3の一部である後述の傾斜板部3cが進退する空間としている。
上記押出部材3は、上記搬送テーブル2の長手方向に長い略直方体状の基体部3aと、上端側が該基体部3aの下端面に取付けられた状態で垂下する複数の板状の垂下部3bと、上端側が該各垂下部3bの下端側にそれぞれ取付けられた上述の傾斜板部3cと、各傾斜板部3cの下端側から垂下した状態にそれぞれ設けられて上記保持部材4との連結に供される連結部3dとを備えている。
上記基体部3aは、上記搬送テーブル2の長手の一方側(図1における奥側、図2における搬送テーブルの右側)に配設されていて、流体圧駆動の複数の流体圧シリンダ12によって端板1の搬送方向と直交する向き(搬送テーブルの短手方向(幅方向))であって搬送テーブル2の長手の他方側(図1における手前側方向、図2における搬送テーブルの左側方向)に向けて直線的に進退自在となっている。より具体的には、この基体部3aは、図1における奥側の長手面が上記流体圧シリンダ12の各ピストンロッド12aに連結されていて、該ピストンロッド12aの前進・後退に伴って、該基体部3aの軸線が水平を維持した状態で上記搬送テーブル2を横切って初期位置から前進、あるいは初期位置に後退、復帰するように構成されている。
なお、この実施の形態では、上記流体圧シリンダ12は、基体部3aの長手方向の両端側近傍及び中央の3個所に並設され、いずれの流体圧シリンダ12も相互に同期して駆動し、基体部3aを水平に平行移動させる構成となっている。
上記垂下部3bは、上記基体部3aの下部における所定のスリット11の位置に適合する位置4個所に、板面が搬送テーブル2の長手方向を向いた状態でそれぞれ配設されていて、上記テーブル部8bと接触しない状態で該基体部3aと一緒に同じ方向に移動するように固定されている。各垂下部3bは、実際に上記端板1の端面に当接して、該端板1を搬送テーブル2から押出して該搬送テーブル2上から落下させるものであり、上記スリット11の開口近傍を該スリット11の延設方向に沿って進退するようになっている。
また、上記傾斜板部3cは、全体して板状に形成されたもので、上記スリット11内に、斜め上方から端板1の搬送方向と逆の方向に向け、且つ上記テーブル部8b及び基台部8と接触しない状態で斜めに挿入されて、該スリット11内を上記垂下部3bと一体に進退する構成となっている。
上記連結部3dは、上記垂下部3bと同様に板面が搬送テーブル2の長手方向を向いた状態に配設された板状のもので、上記テーブル部8bや基台部8aと接触しない状態で上記傾斜板部3cと一体に水平に進退するようになっている。そして、この連結部3dの前進方向の面における下端側の部位には、上記保持部材4が連結されている。
なお、上段のラインの上記押出部材3´は、搬送テーブルが下り勾配であることから、基体部3a´と垂下部3b´との間に補助部材22を介在させることにより、傾斜板部3c´や連結部3d´の該搬送テーブルの勾配に合わせた高さ調整を行うようにしており、これにより、これらの傾斜板部3c´及び連結部3d´がガイドテーブル8に接触しないようにしている。
上記保持部材4は、断面略縦長矩形状で、且つ上記搬送テーブル2の幅方向に長い直線的な棒状のもので、基端側が上記押出部材3の連結部3dに連結されて、該押出部材3と同期して搬送テーブル2の幅方向に進退するようになっている。より具体的に、この保持部材4は、上記押出部材3が前進した場合には、隣接するガイドテーブル8,8の間の空間を先端方向に水平に前進して、搬送テーブル2の端板1の落下側であってテーブル部8bよりも低い位置から進出して水平に突出し、これにより、搬送テーブル2から落下した端板1を受け止めて一時的に保持する。一方、押出部材3が後退した場合にはそれに伴って水平に後退し、隣接するガイドテーブル8,8の間の空間内に没入し、完全に収容されることにより突出状態が解除される構成となっている。
また、上記保持部材4は、上記端板1の短手方向(幅方向)の長さとほぼ同じかやや長い程度の軸方向長さを有していて、端板1を確実に保持することができるようになっている。さらに、図3に示すように、この保持部材4の先端部分の上面側は、先端に行くに従って次第に下方側に傾斜する傾斜面4aが形成されて、全体として先端側が先細る形状となっており、これにより、後述するように保持した端板1を上記ストッパ部材5で押出した際に、該端板1が滑って落下し易い形態としている。また、上記保持部材4の表面には、端板1をより滑り易くするため、クロムメッキ等の滑りを良くする表面処理が施されている。
なお、この実施の形態においては、上記保持部材4は、押出部材の垂下部3b、傾斜板部3c、連結部の数に合わせて4本設けられている。
さらに、この実施の形態においては、上記保持部材4と、上記押出部材の垂下部3b、傾斜板部3c、連結部3dとは全体として一体に成形されていて、これらのすべてが基体部3aと共に同じ方向に進退するようにしている。
上記ストッパ部材5は、板面が搬送テーブル2の長手方向に向いた上下方向に長い板状のもので、図4に示すように、端板1を保持した上記保持部材4の後退時に該端板1が当接する本体部13と、該本体部13の上端側に配設されて、初期位置において上記搬送テーブル2に当接する当接部14とを一体に備えている。
この実施の形態においては、このストッパ部材5は、ほぼ同形のものが3つ設けられていて、いずれのストッパ部材5も初期位置において上記当接部14が上記搬送テーブル2の端面と当接した状態となっている。そして、各ストッパ部材5は、後述するリンク機構15の流体圧シリンダ19の駆動によって、ストッパ部材5全体が軸部材16を支点として搬送テーブル2から離れる方向に全体として傾倒し、逆に起立して初期位置に復帰するようになっている。なお、上記3つのストッパ部材5は、上記押出部材3の基体部3aの軸方向長さの範囲内であって、且つ上記保持部材4の前進時に該保持部材4と接触しない位置にそれぞれ配置されている。また、これら3つのストッパ部材の表面には、接触した端板1が滑り易いように、クロムメッキ等の滑りを良くする表面処理がそれぞれ施されている。
上記当接部14は、端板1搬送方向から見て略三角形状の板面を備えたもので、押出部材によって搬送テーブルの幅方向に押されている端板1と一時的に接触して、端板1の軸線方向を搬送テーブルの長手方向と一致するように姿勢を整える機能を有している。
具体的に、この当接部14は、搬送テーブル2との対向面側に突設され、ストッパ部材5の初期位置においてほぼ垂直に立ち上がって該搬送テーブル2と接触する縦長矩形状の接触面14aと、該当接部の上端に設けられて、ストッパ部材5の初期位置において、押出部材3によって押出される搬送テーブル上の端板1の移動に邪魔にならない程度に上方に突出する突出部14bとを備えている
一方、上記本体部13は、図7に示すように、全体として縦長に形成されたもので、搬送テーブル側の端面の下段近傍に、後述するリンク機構15の軸部材16が嵌挿される軸穴が設けられたフランジ(図示せず)が突設されていて、搬送テーブル2のフレーム7に設けられた外向きに開口する窪み7a内において、該軸部材16に固定されている。
また、この本体部13の上記搬送テーブル2と相反する端面には、斜め下方向に傾く押出用傾斜面13aが設けられていて、端板1を保持した保持部材4の後退時に該端板1がストッパ部材5に当接して押出す際に、端板1と保持部材4との間の摩擦の関係で該端板が保持部材4から浮き上がることを可及的に抑え、スムーズな押出しができるようにしている。
ところで、上記ストッパ部材5は、上述したリンク機構15の動作によって、上記本体部13の軸穴を貫通する軸部材16を中心として起倒自在とすることにより、このストッパ部材5が保持部材4上の端板1を搬送テーブル2から離れる方向に押出し可能な構成となっている。これにより、端板1の最終的な落下位置を上記収容容器6内のほぼ中央付近に調整することができ、複数の端板1を回収した収容容器6の重心を該収容容器のほぼ中央付近に位置させて全体のバランスを保つことができる。したがって、端板1の回収時や収容容器6の運搬の際に該収容容器6がバランスを失って倒れたり、ひっくり返ったりすることが抑えられる。
また、端板1が収容容器6内のほぼ決まった部位に確実に収容されることにより、該収容容器6を、従来のような端板1をシュートによって収容容器内に落とし込むタイプのものに比べて浅くしてもよく、また端板1が収容できる範囲内で可及的に小さくすることができるため、装置全体のコンパクト化を図ることができるという利点がある。
具体的に、上記リンク機構15は、図1及び図4に示すように、上記搬送テーブル2のフレーム7の窪み7a内に配設されて各ストッパ部材5のそれぞれの軸穴を貫通する1本の棒状の軸部材16と、該軸部材16を窪み7a内において軸回転可能に支持する軸受17と、先端側が上記軸部材16に固定された1本の棒状のアーム18と、先端が該アーム18の下端側に回動自在に連結されたロッド19aを有し、該ロッド19aを搬送テーブル2の幅方向に進退させるリンク機構用の流体圧シリンダ19と、該流体圧シリンダ19を搬送テーブル2に取り付ける固定台20とを有している。
このリンク機構15は、上記流体圧シリンダ19のロッド19aを前進させ、アーム18の下端を搬送テーブル2の幅方向であって該搬送テーブル2から離れる方向に押出し、該アーム18を軸部材16を支点として回動させることにより、上記ストッパ部材5を起立させて初期位置に位置させる一方、流体圧シリンダ19のロッド19aを後退させてアーム18の下端を搬送テーブル2側に引き寄せ、軸部材16を反対方向に回動させることにより上記ストッパ部材5を傾倒させて、保持部材4上の端板1を収容容器6の開口のほぼ中心付近に押出すことができるようになっている。
上記収容容器6は、上面側が開口した金属製の箱形のものであり、上記端板1のサイズよりも一回り大きく形成されている。この収容容器6は、搬送テーブル2における上記保持部材4の出没側に配設されていて、上記ストッパ部材5によって保持部材4上から押出された端板1がほぼ垂直に落下して、開口から容器内部に落とし込まれる。
また、この収容容器6は、図3に示すように、昇降自在の昇降台21上に載置されていて、該昇降台21が昇降することにより、上段側のラインから発生した端板1と下段側のラインから発生した端板1との両方を順次回収することができるようになっている。
上記構成を有する端板回収装置による端板の回収は、次のような手順で行われる。
即ち、回収すべき端板1を搬送テーブル2のガイドテーブル8上を移動させて搬送すると共に、上記位置検出センサ10によってその端板1がガイドテーブル8上の適当な場所、つまり端板1全体が押出部材3近傍にまで搬送されてきたことを検知した場合には、該押出部材3を端板1の搬送方向と直交する方向に前進させて該端板1を押出し、ストッパ部材5の突出部14b上を通過させて搬送テーブル2から落下させる(図5(a)及び図5(b)参照)。このとき、押出部材3の前進と同期して前進して搬送テーブル2から突出した保持部材4が、該搬送テーブル2から押出されて落下した端板1を受け止めて一時的に保持する(図5(c)参照)。その後、押出部材3を後退させて初期位置まで戻すのに同期して保持部材4も後退を始めるが、このとき、上記ストッパ部材5が、端板1が保持部材4と共に移動するのを阻止すると同時に、該ストッパ部材4は傾倒して端板1を搬送テーブル2から離れる方向に押出して収容容器6内への落下位置を調整する(図5(d)参照)。最終的に、保持部材4が端板1の下面から強制的に引き抜かれ、該端板1は収容容器6内の中央付近に向けて自由落下し、収容・回収される(図5(e)参照)。そして、搬送テーブル2上には次に回収されるべき端板1が搬送され、上述と同じように順次処理される。
このように、押出部材3によって搬送テーブル2から押出された端板1を、保持部材4に上記収容容器6の開口上で一時的に保持させる共に、ストッパ部材5が保持部材4の後退時に該保持部材4と共に端板1が移動するのを阻止することにより、端板1の下面から保持部材4が強制的に引き抜かれて該端板1はそのまま落下させることができるため、表面の滑りにくさや粗度に関わらず端板1を確実に収容容器6内に収容させることができる上、順次回収される端板1をきれいに積層した状態で該収容容器6内に収容させることができる。
また、従来のような端板をシュートによって収容容器内に落とし込むタイプとは異なり、表面粗度に応じたシュートの傾斜角度を全く考慮する必要がないため、設備の高さを高くする必要もなく、結果として設置スペースの省略化を図ることができる。
上記実施の形態においては、上下二段のラインから発生する端板1を順次回収するようにしているが、ラインは1段であってもよいことはもちろんである。また、上記実施の形態では、上下二段のラインのうち上段のラインは下り勾配となっているが、この上段のラインは水平であってもよい。
さらに、上記実施の形態においては、押出部材3の垂下部3b、傾斜板部3c、連結部3dと保持部材4とを一体に成形したものとしているが、必ずしも一体に成形しなくてもよく、それぞれ別体のものを組み合わせるようにしてもよい。また、上記実施の形態では、保持部材4を押出部材3の垂下部3b等と一体に成形することにより、保持部材4は押出部材3と共に進退するようになっているが、この保持部材4は、押出部材3の前進と同期して搬送テーブルから突出、後退するものであれば、押出部材3の進退とは独立した駆動制御を行う構成としてもよい。
なお、上記実施の形態では、保持部材4を4本としているが、複数本であれば端板の素材等に応じて適当に設けることができ、また、保持部材は、板状や丸棒等の任意の形状のことを用いることができる。
さらに、上記実施の形態においては、ストッパ部材5をリンク機構15によって起倒させことにより、該ストッパ部材5を端板1の搬送方向と直交する方向に進退可能な構成しているが、進退可能な構成であれば、例えば流体圧シリンダ等の各種駆動手段によってストッパ部材を水平且つ平行に移動させるものであってもよい。また、ストッパ部材を搬送テーブルに固定的に設けて進退不能にしてもよい。
本発明に係る端板回収装置の正面図である。 同平面図である。ただし、上段側のラインは省略している。 本発明に係る端板回収装置を示す概略的な側面図である。 本発明のストッパ部材及びリンク機構を示す(a)ストッパ部材が初期位置にある場合を示す要部拡大断面図、(b)ストッパが傾斜した状態を示す要部拡大断面図である。 本発明に係る端板回収装置の動作を時系列的に示す要部側面図である。
符号の説明
1 端板
2 搬送テーブル
3 押出部材
4 保持部材
4a 傾斜面
5 ストッパ部材
6 収容容器
11 スリット
13 本体部
13a 傾斜面

Claims (7)

  1. 回収すべき端板を搬送テーブル上を移動させて搬送すると共に、該端板の搬送方向と直交する方向に進退自在に設けられた押出部材によりその端板を搬送テーブルから押出して落下させ、その落下した端板を箱形の収容容器内に収容させて回収する端板回収装置において、
    上記押出部材と同期して該押出部材と同じ方向に進退することにより上記搬送テーブルにおける端板の落下側から水平方向に出没自在に設けられて、前進時に上記搬送テーブルから突出して落下した端板を上記収容容器の開口上に一時的に保持する保持部材と、
    上記搬送テーブルにおける端板の落下側に配設されて、上記端板を保持した保持部材の後退時に端板が保持部材と共に移動するのを阻止して上記収容容器内に落下させるストッパ部材とを有することを特徴とする端板回収装置。
  2. 上記保持部材は、上記押出部材の進退方向と同じ方向に延びる棒状に形成されていて、基端側が該押出部材に連結されていると共に、先端側の上面側に、該保持部材の先端方向に行くに従って下方に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の端板回収装置。
  3. 上記搬送テーブルは、該搬送テーブル上において端板の搬送方向と直交する方向に延設されたスリットを有していて、上記押出部材は該スリットに沿って前進して端板を押出すと共に後退して初期位置に復帰し、上記保持手段は上記スリット内の空間を通じて該押出部材に連結され、搬送テーブルの上面より低い位置を前進・後退して該搬送テーブルの端板の落下側に出没する構成であることを特徴とする請求項2に記載の端板回収装置。
  4. 上記ストッパ部材は、端板を保持した保持部材の後退時において該端板と当接する部分に、下方向きに傾く傾斜面を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の端板回収装置。
  5. 上記ストッパ部材は、上記保持部材上の端板を搬送テーブルから離れる方向に押出し可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の端板回収装置。
  6. 回収すべき端板を搬送テーブル上を移動させて搬送すると共に、端板の搬送方向と直交する方向に進退自在に設けられた押出部材により該端板を該搬送テーブルから押出し、上記押出部材の前進と同期して搬送テーブルから突出する保持部材上に落下させて該保持部材に端板を一時的に保持させた後、該保持部材を押出部材の後退と同期して後退させる一方、上記搬送テーブルにおける端板の落下側に配設されたストッパ部材によって端板が保持部材と共に移動するのを阻止することにより、該保持部材を端板の下面から引き抜いて該端板を箱形の収容容器内に落下させて収容、回収することを特徴とする端板回収方法。
  7. 上記ストッパ部材は、保持部材上の端板を収容容器内に落下させる際に該端板を搬送テーブルから離れる方向に押出すことを特徴とする請求項6に記載の端板回収方法
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