JP5073441B2 - 美顔器 - Google Patents

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Description

本発明は、LEDによるフォトケアとローラによるフェイスマッサージの併用トリートメントを可能にした美顔器に関する。
ローラによるフェイスマッサージは、ローラを回転させて皮膚をマッサージすることで血流を促進し、皮膚の新陳代謝を活発にする効果がある。また、顔の中心からリンパに向けてローラを動かすことで老廃物を除去する効果もある。
また、ローラを電極にして電流の強さ、周波数、パルス幅、刺激時間の長さなどを制御したEMS電流を皮膚に流すと、生体電流と同じように筋肉や運動神経を刺激して筋肉を収縮させるので、実際に運動したのと同じように余分な脂肪を燃焼して筋肉を引き締め、タルミをなくして張りのある美しい肌を蘇らせる相乗効果がある。また、血液やリンパ液の流れをスムーズにして顔のムクミを取り去る効果もある。
また、ローラをマイナスの電極にして皮膚に当て、プラスの電極を手に持って直流型、パルス型、交流型などのイオン導入電流を流すと、ビタミンCやアミノ酸などの水溶性の有効成分をマイナスイオン化し、マイナスとマイナスの反発力で外部から異物が入るのを防ぐ皮膚のバリアゾーンを突き抜けて皮膚の奥まで浸透させる相乗効果がある。
また、ローラをプラスの電極にして皮膚に当て、マイナスの電極を手に持って直流型、パルス型、交流型などのイオン導出(イオンクレンジング)電流を流すと、通常の洗顔やクレンジングでは落とせない毛穴の汚れなどマイナスの汚れを吸着する相乗効果がある。
一方、LEDによるフォトケアは、紫外線や赤外線を含まない可視光を皮膚に照射することで次のような効果がある。
まず、表皮に吸収される波長の光が作用して新陳代謝を整え、老廃物やメラニンの排泄を促す。
次に、表皮の基底層や真皮の乳頭層に吸収される波長の光が作用してメラニンの生成を抑制し、細胞分裂を促す。
さらに、真皮の網状層まで届く波長の光が作用して繊維芽細胞を活性化し、コラーゲン(膠原繊維)やエラスチン(弾力繊維)の生成を促す。
しかしながらLEDによるフォトケアは、即効性に乏しく、効果を発揮するまでに長期にわたるトリートメントを必要とするが、実際にはひたすらLED光を浴びるだけで皮膚に目だった変化もなく、ローラによるフェイスマッサージのような心地よい刺激もない。
そのため興味が沸かず、根気が続かないのでトリートメントを長期間続けるのが困難になる。
解決しようとする問題点は以上のような点であり、本発明は、LEDによるフォトケアとローラによるフェイスマッサージの併用トリートメントが可能な美顔器を提供することを目的になされたものである。
そのため本発明は、ループ状の枠の中心部にローラを差し渡してヘッド部を形成し、このヘッド部にLEDの照射板を開閉自在に取り付け、この照射板を閉じるとLEDの発光面がヘッド部の正面に移動してLEDによるフォトケアの専用トリートメントを可能にし、この照射板を開くとLEDの発光面がローラの背面に移動してLEDによるフォトケアとローラによるフェイスマッサージの併用トリートメントを可能にしたことを最も主要な特徴とする。
本発明は、ヘッド部に取り付けた照射板を開くとLEDの発光面がローラの背面に移動し、ローラを通してLED光が前方に照射されるので、簡単な構造でLEDによるフォトケアとローラによるフェイスマッサージの併用トリートメントが可能になる。
そのためマッサージしながらフォトケアできるので皮膚に心地よい刺激があり、血行もよくなって肌の色も変化するのでトリートメントへの興味が沸き、長期間継続して行えるようになる。
また、LEDによるフォトケアとローラによるフェイスマッサージが1つの器具に集約されるので、これらの器具を個別に揃えるより経済的であり、携帯にも便利で保管も容易になる。そのため旅先や移動中など、時間や場所を選ばずこまめにトリートメントできるようになる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜2に、本発明を実施した美顔器の斜視図と背面図を示す。
美顔器は、ヘッド部1とその支持体であるグリップ部2で構成し、ヘッド部1の上端に可動式アーム3を介してLEDの照射板4を開閉自在に取り付け、グリップ部2の背面にパネル面5とグリップ電極6を装着する。
可動式アーム3は、両端に2連式の蝶番31、32を設けてヘッド部1と照射板4を連結する。
ヘッド部1は、中心部が素通しのループ状の枠体11で形成し、枠体11内に横方向に配置した上下一対のローラ型電極12を回転可能に差し渡す。
ローラ型電極12は、前方の周面を枠体11の前面より突出させて差し渡す。
ローラ型電極12とグリップ電極6は、アルミ、ジュラルミン、ステンレス、銅などの金属で形成し、表面に樹脂クロムメッキなどの表面処理を施す。
あるいは、導電性のゴムやエンジニアリングプラスチックなどの樹脂で形成してもよい。
照射板4は、多数(例えば20〜30個)のLED(不図示)を平面上に配列したLEDの発光面41を備え、それらを同時にオン・オフして広範囲を一度に照射する。
照射板4を開くと、図1に示すように、照射板4がヘッド部1の背面に移動し、上下一対のローラ型電極12がヘッド部1の前面に露出する。このとき発光面41がヘッド部1の裏面に接し、LED光が素通しのヘッド部1を通してヘッド部1の背後から前方に向けて照射される。
照射板4を閉じると、図3に示すように、照射板4がヘッド部1の前面に移動し、ヘッド部1全体を覆う。このとき発光面41がヘッド部1の正面にきてLED光がそこから前方に向けて照射される。
LEDは、波長域が350〜1000nmの光を発光し、パッケージの境界面で発生する全反射光を内部のミラーで再反射させて光利用効率を従来の2倍以上に高めた高輝度タイプのものを用いる。
パネル面5は、電源をオン/オフする電源スイッチ51、照射板4のLEDをオン/オフするフォトスイッチ52、EMS/イオン導入/イオンクレンジングのモードを切り替えるモードスイッチ53、各モードのレベル(強・中・弱の3段階)を切り替えるアップ/ダウンスイッチ54a、54b、選択されたモードとレベルを表示する3個のLED55を配置する。LED55は、赤と緑のLEDチップを1つのランプの中に入れ、それぞれ片方ずつ、若しくは両方同時に点灯して赤、緑、オレンジの3色を発光する。
最初に電源スイッチ51を押すとモード選択待機状態になり、初期レベルは弱となる。
モード選択待機状態にて2分経過時点で自動的に電源がオフになる。
モード選択待機時にモードスイッチ53を押すと、イオン導入→イオンクレンジング→EMSの順にモードが切り替わり、LED55の発光色が緑→赤→オレンジの順に変化する。
モード選択後にアップスイッチ54aを押すと、弱→中→強の順にレベルが切り替わり、LED55の点灯数が1→2→3の順に変化する。
ダウンスイッチ54bを押すと、強→中、中→弱となるように現在より一段低いレベルに移行する。
モード選択待機時に電源スイッチ51を押すと、電源がオフになる。
図4に、本発明を実施した美顔器の制御系のブロック図を示す。
制御系7は、パネル面5からの入力信号を監視する入力回路71、LED55の表示電力を出力する表示回路72、CPUを内蔵して全体を制御するコントローラ73、照射板4のLEDの照射電力を出力するフォト照射回路74、ローラ型電極12にEMS電流を出力するEMS駆動回路75、ローラ型電極12とグリップ電極6にイオン導入/導出電流を出力するイオン導入/導出回路76、ローラ型電極12との接続をEMS駆動回路75とイオン導入/導出回路76の間で切り替える切替回路77で構成する。
入力回路71は、パネル面5の操作内容をコントローラ73に通知する。
表示回路72は、コントローラ73の指令で3個のLED55の点灯と発光色に必要な表示電力を出力する。
コントローラ73は、入力回路71からの入力信号を解析してモードとレベルを決定し、表示回路72、フォト照射回路74、EMS駆動回路75、イオン導入/導出回路76、切替回路77にそれぞれ制御信号を送出する。
フォト照射回路74は、点灯LED、印加電圧、パルス周波数の組み合わせを切り替えて照射するLED光の波長、強さ、点滅時間を制御した照射電力を出力する。
EMS駆動回路75は、ローラ型電極12の一方をプラス極、他方をマイナス極としてパルス周波数50、25HzのEMS電流を出力する。
イオン導入/導出回路76は、ローラ型電極12をマイナス極、グリップ電極6をプラス極としてパルス周波数1.5kHzのイオン導入電流を出力する。
また、ローラ型電極12をプラス極、グリップ電極6をマイナス極としてパルス周波数1.5kHzのイオン導出電流を出力する。
本発明を実施した美顔器は以上のような構成で、顔のタルミが気になる場合は、まず、照射板4を開いてヘッド部1の背面に移動し、ローラ型電極12をヘッド部1の前面に露出させる。
次に、電源スイッチ51を押して電源をオンにする。
次に、モードスイッチ53を押してEMSモードを選択する。
次に、アップ/ダウンスイッチ54a、54bを押してEMSの強弱を選択する。
次に、フォトスイッチ52を押して照射板4のLEDを点灯する。
次に、顔にジェルまたは美容液を塗る。
次に、ローラ型電極12を顔に押し当て、下から上へ引き上げるようにゆっくり移動させる。
以上によりEMSによる顔のリフトアップとフォトケアによる肌細胞の新陳代謝およびコラーゲンの生成を促すトリートメントを行う。
肌のくすみや乾燥が気になる場合は、まず、照射板4を開いてヘッド部1の背面に移動し、ローラ型電極12をヘッド部1の前面に露出させる。
次に、電源スイッチ51を押して電源をオンにする。
次に、モードスイッチ53を押してイオン導入モードを選択する。
次に、アップ/ダウンスイッチ54a、54bを押してイオン導入の強弱を選択する。
次に、フォトスイッチ52を押して照射板4のLEDを点灯する。
次に、顔に美容液を塗る。
次に、ローラ型電極12を顔に押し当て、グリップ電極6を手に触れながらリンパに沿ってゆっくり移動させる。
以上によりイオン導入による美容液の浸透とフォトケアによる肌細胞の新陳代謝およびコラーゲンの生成を促すトリートメントを行う。
フェイスラインを引き締めたい場合は、まず、照射板4を開いてヘッド部1の背面に移動し、ローラ型電極12をヘッド部1の前面に露出させる。
次に、電源スイッチ51を押して電源をオンにし、照射板4のLEDは消灯したままにする。
次に、モードスイッチ53を押してEMSモードを選択する。
次に、アップ/ダウンスイッチ54a、54bを押してEMSの強弱を選択する。
次に、顔にジェルまたは美容液を塗る。
次に、ローラ型電極12を顔に押し当て、下から上へ引き上げるようにゆっくり移動させる。
以上によりEMSによる顔のリフトアップトリートメントを行う。
肌の乾燥が気になる場合は、まず、照射板4を開いてヘッド部1の背面に移動し、ローラ型電極12をヘッド部1の前面に露出させる。
次に、電源スイッチ51を押して電源をオンにし、照射板4のLEDは消灯したままにする。
次に、モードスイッチ53を押してイオン導入モードを選択する。
次に、アップ/ダウンスイッチ54a、54bを押してイオン導入の強弱を選択する。
次に、顔に美容液を塗る。
次に、ローラ型電極12を顔に押し当て、グリップ電極6を手に触れながらリンパに沿ってゆっくり移動させる。
以上によりイオン導入による美容液の浸透を促すトリートメントを行う。
毛穴の汚れが気になる場合は、まず、照射板4を開いてヘッド部1の背面に移動し、ローラ型電極12をヘッド部1の前面に露出させる。
次に、電源スイッチ51を押して電源をオンにし、照射板4のLEDは消灯したままにする。
次に、モードスイッチ53を押してイオンクレンジングモードを選択する。
次に、アップ/ダウンスイッチ54a、54bを押してイオンクレンジングの強弱を選択する。
次に、顔にジェルまたは拭き取り化粧水を塗る。
次に、ローラ型電極12を顔に押し当て、グリップ電極6を手に触れながら下から上へ引き上げるようにゆっくり移動させる。
以上によりイオンクレンジングによる毛穴の奥の汚れを浮き上がらせるトリートメントを行う。
クレンジング終了後、顔に残ったジェルをコットンで拭き取る。
目元や口元のシワや乾燥が気になる場合は、まず、照射板4を閉じて照射板4をヘッド部1の前面に移動させる。
次に、電源スイッチ51を押して電源をオンにし、モード選択待機状態のままにする。
次に、フォトスイッチ52を押して照射板4のLEDを点灯する。
次に、顔に美容液を塗る。
次に、照射板4を顔に押し当て、下から上へ引き上げるようにゆっくり移動させる。
以上によりフォトケアによる肌細胞の新陳代謝およびコラーゲンの生成を促すトリートメントを行う。
本発明を実施した美顔器の斜視図である。 図1の背面図である。 図1の照射板を閉じた図である。 本発明を実施した美顔器の制御系のブロック図である。
符号の説明
1 ヘッド部
11 枠体
12 ローラ型電極
2 グリップ部
3 可動式アーム
31、32 蝶番
4 照射板
41 発光面
5 パネル面
51 電源スイッチ
52 フォトスイッチ
53 モードスイッチ
54a、b アップ/ダウンスイッチ
55 LED
6 グリップ電極
7 制御系
71 入力回路
72 表示回路
73 コントローラ
74 フォト照射回路
75 EMS駆動回路
76 イオン導入/導出回路
77 切替回路

Claims (5)

  1. ループ状の枠の中心部にローラを差し渡してヘッド部を形成し、
    このヘッド部にLEDの照射板を開閉自在に取り付け、
    この照射板を閉じるとLEDの発光面がヘッド部の正面に移動してLEDによるフォトケアの専用トリートメントを可能にし、
    この照射板を開くとLEDの発光面がローラの背面に移動してLEDによるフォトケアとローラによるフェイスマッサージの併用トリートメントを可能にしたことを特徴とする美顔器。
  2. 前記ローラを電極にして生体電流の電源に接続してなることを特徴とする請求項1記載の美顔器。
  3. 前記生体電流がEMS電流であることを特徴とする請求項2記載の美顔器。
  4. 前記生体電流がイオン導入/導出電流であることを特徴とする請求項2記載の美顔器。
  5. 前記LEDの出力波長域が350〜1000nmであることを特徴とする請求項1記載の美顔器。
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