JP3099140U - 美容装置 - Google Patents

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川端 邦明
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有限会社ライジングエンタープライズ
川端 裕子
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Abstract

【課題】光照射とイオン導入の相乗効果によって皮膚深層部におけるコラーゲンの生成と化学物質成分の浸透をより一層促進させる。
【解決手段】正面にヘッド部1を突設し、その外周には、蝶番4とオープナ5を介してカバー6を開閉自在に取り付け、その中心を開口してヘッド部1の先端を露出する。ヘッド部1は、導電性材料で形成し、その中心にアクリルなどの樹脂で形成した窓aを設け、その内側にLED7の発光面を臨ませる。また、ヘッド部1は、直流電流を流す電源(図示しない)の一方の端子に接続し、他方の端子をグリップ電極2に接続する。
【選択図】   図2

Description

 本考案は、ヘッド面に可視光の光源とイオン導入用の電極を一体に備えてコラーゲンの生成と薬効成分の浸透を促進する美容装置に関する。
 皮膚は大別すると表層部の表皮と深層部の真皮と皮下組織から成り立っている。
 真皮のほとんど(70%)がコラーゲンからできていて、これが肌に張りと潤いを与えている。
 また、コラーゲンの中に点在している繊維芽細胞が体内のアミノ酸を吸収してコラーゲンを生成している。
 この繊維芽細胞が紫外線や活性酸素によってダメージを受けるとコラーゲンが減少してしわやたるみの原因となる。
 一方、皮膚に有害な紫外線や赤外線を含まない可視光を照射すると繊維芽細胞に存在する張力線維が活性化されてコラーゲンが増殖する。
 また、アスコルビン酸(ビタミンC)には繊維芽細胞を活性酸素から保護する抗酸化作用とコラーゲンの合成を促進する作用があり、また、メラニンの生成を抑制して新陳代謝を促す美白作用がある。
 このため、皮膚に可視光の照射とビタミンCの投与を併用するとコラーゲンの生成がより一層促進され、さらに美白作用との相乗効果が得られる。
 一方、皮膚の角質と有刺層の間にはpHの異なる境界面があり、これがバリアゾーンとなって異物を阻止する。
 このため、化粧水を塗っただけでは有効成分が表皮の奥にある繊維芽細胞まで到達しない。
 例えばマイナスイオンを帯びた化学物質を導入しようとする場合、その水溶液を皮膚にあて、マイナスの電流を流すと体液中のプラスイオンが引き付けられて集中し、プラスイオン濃度が高まり、皮膚は酸性に傾く。体は自然にこの状態を解消しようとし、マイナスイオンに帯電した水溶液中の物質を皮膚内に引き込む。マイナスイオンを帯電した物質も通電されたマイナスイオンに反発し、離れようとしているため、容易に皮膚内に引き込まれることになる。
 このイオン導入によってビタミンCなどの化学物質成分がバリアゾーンを透過できるようになる。
 そこで本考案は、光照射とイオン導入の相乗効果によって皮膚深層部におけるコラーゲンの生成と化学物質成分の浸透をより一層促進させることを目的になされたものである。
 かかる目的を達成するために、本考案は以下のように構成した。
 すなわち、本考案の美容装置は、導電性のヘッドを有し、このヘッド面に光照射可能な透過部を形成してその内側に可視光光源の発光面を臨ませる一方、前記ヘッドを生体用電流の電源に接続することにより上記目的が達成される。
 また、本考案の美容装置は、前記ヘッド面に多孔質繊維布を固定する保持具を備えることを特徴とする。
 また、本考案の美容装置は、前記生体用電流をイオン導入用の直流電流とする。
 また、本考案の美容装置は、前記直流電流の極性を切換える操作ボタンを備えることを特徴とする。
 また、本考案の美容装置は、前記直流電流の電圧を切換える操作ボタンを備えることを特徴とする。
 また、本考案の美容装置は、前記可視光光源の出力波長域を550〜640nmとすることを特徴とする。
 以上説明したように、本考案によれば、ヘッドから可視光と一緒にイオン導入用の電流が同時に出力されるので、可視光とともに美容液などの有効成分が皮膚の奥深く浸透し、これらの相乗効果によってコラーゲンの生成や有効成分によるトリートメント効果がより一層増大する。
 以下に図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。
 図1〜3に、本考案を実施した美容装置の正面図と一部を切欠いた側面図および背面図を示す。
 美容装置は、正面にヘッド部1を突設し、側面にグリップ電極2を装着し、背面にパネル面3を配置する。
 ヘッド部1の外周には、蝶番4とオープナ5を介してカバー6を開閉自在に取り付け、その中心を開口してヘッド部1の先端を露出する。
 ヘッド部1は、導電性材料で形成し、その中心にアクリルなどの樹脂で形成した窓aを設け、その内側にLED7の発光面を臨ませる。
 また、ヘッド部1は、直流電流を流す電源(図示しない)の一方の端子に接続し、他方の端子をグリップ電極2に接続する。
 ヘッド部1は、CPUを組み込んだ電源の周波数変換回路の出力を制御して直流の他にパルス出力や交互出力による低周波電流や高周波電流を流してもよい。
 これにより、皮膚を電気的に刺激して血行やリンパ液の流れを促進できるようになる。
 ヘッド部1とグリップ電極2は、アルミ、ジュラルミン、ステンレス、銅などの金属で形成し、表面に樹脂クロムメッキなどの表面処理を施す。
 あるいは、導電性のゴムやエンジニアリングプラスチックなどの樹脂で形成してもよい。
 LED7は、波長域が550〜640nmの可視光を発光し、パッケージの境界面で発生する全反射光を内部のミラーで再反射させて光利用効率を従来の2倍以上に高めた高輝度タイプのものを用いる。
 パネル面3には、電源のオン・オフとクレンジング/パッティングのモードを切換えるパワーキー31とその表示用のLEDランプ32、直流電流の電圧レベルを低・中・高の3段階に切換えるレベルキー33とその表示用のLEDランプ34をそれぞれ配置する。
 本考案を実施した美容装置は以上のような構成で、図4〜5に示すように、最初にオープナ5を押してカバー6を開き、マイナスに帯電した化粧水や精製水を含浸した多孔質繊維布bをヘッド部1に被せ、カバー6を閉じてそれをヘッド部1に固定し、パワーキー31を押して電源を投入する。
 電源を投入すると、最初にクレンジングモードが設定され、LEDランプ32が点滅してクレンジングモードのトリートメントが開始する。
 これはイオン導入の前に汚れが残っていると炎症を起こす恐れがあるので皮膚を清潔にするために前以て行う。
 トリートメントが開始したら、図6に示すように、グリップ電極2を手に触れながらヘッド部1を軽く皮膚に押し当ててゆっくり移動させる。
 多孔質繊維布bは、保水性に優れ、肌への感触がよいコットンなどの不織布やガーゼなどの織布を用いる。
 クレンジングモードはマイナスの電流を流して皮膚を緩和させ、毛穴を開いてプラスイオンに帯電した汚れを引き出し、化粧水や精製水に含ませて取り除く。
 同時にマイナスイオンに帯電した成分を皮膚に浸透させる。
 マイナスイオンに帯電している汚れは泥、汗、ほこり等で、通常のクレンジングで落とせるが、プラスイオンに帯電した汚れはダニの死骸、排気ガス、古い角質などでなかなか取り除くことができない。
 クレンジングが終わったらオープナ5を押してカバー6を開き、新しい多孔質繊維布bに交換してカバー6を閉じる。そして、図7に示すように多孔質繊維布bに美容液を2〜3滴落として全体に馴染ませ、パワーキー31を押してパッティングモードを選択する。これにより、LEDランプ32が点滅してパッティングモードのトリートメントが開始する。パッティングモードはプラスの電流を流してプラスイオンに帯電した成分を皮膚に浸透させ、同時に可視光を照射して真皮層の繊維芽細胞を活性化する。また、最後にプラスの電流を流すことで皮膚を緊張させ、毛穴を引き締める。
 ビタミンなどの成分はマイナスイオンに帯電するが、プラスの電流とマイナスの電流を交互に出力することでこれらの成分を皮膚に浸透させる効果がある。
 マイナスの電流は、マイナスに帯電した成分を取り入れやすくし、神経を刺激して血液の循環を盛んにし、組織をやわらかくして毛穴を開く働きがある。
 プラスの電流は、プラスに帯電した成分を取り入れやすくし、神経を鎮静させて血液の循環を抑え、組織を引き締めて毛穴を閉じる働きがある。
 途中でトリートメントモードを変更したい場合は、パワーキー31を押して好みのトリートメントモードに切換える。
 また、途中で電圧レベルを変更したい場合は、レベルキー33を押して好みのレベル(強さ)に切換える。
 また、途中でトリートメントを中断したい場合は、パワーキー31を2度押して電源を切断する。
本考案を実施した美容装置の正面図である。 図1の一部を切欠いた側面図である。 図1の背面図である。 美容装置のカバーを開く操作の説明図である。 多孔質繊維布をヘッド部に固定する操作の説明図である。 美容装置を手に持ってトリートメントする操作の説明図である。 美容液を多孔質繊維布に含ませる操作の説明図である。
符号の説明
  1      ヘッド部
  2      グリップ電極
  3      パネル面
  31      パワーキー
  32      LEDランプ
  33      レベルキー
  34      LEDランプ
  4      蝶番
  5      オープナ
  6      カバー
  7      LED
  a      窓
  b      多孔質繊維布

Claims (6)

  1. 導電性のヘッドを有し、
     このヘッド面に光照射可能な透過部を形成してその内側に可視光光源の発光面を臨ませる一方、
     前記ヘッドを生体用電流の電源に接続することを特徴とする美容装置。
  2. 前記ヘッド面に多孔質繊維布を固定する保持具を備えることを特徴とする請求項1記載の美容装置。
  3. 前記生体用電流をイオン導入用の直流電流とする請求項1記載の美容装置。
  4. 前記直流電流の極性を切換える操作ボタンを備えることを特徴とする請求項3記載の美容装置。
  5. 前記直流電流の電圧を切換える操作ボタンを備えることを特徴とする請求項3記載の美容装置。
  6. 前記可視光光源の出力波長域を550〜640nmとすることを特徴とする請求項1記載の美容装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006022078A1 (ja) * 2004-08-26 2006-03-02 Shiseido Co., Ltd. 圧電バイモルフ素子を用いたイオン導入器
JP2009542330A (ja) * 2006-06-27 2009-12-03 パロマー・メデイカル・テクノロジーズ・インコーポレーテツド 手持ち光美容装置
JP2010279463A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 美容機器
JP2019512294A (ja) * 2016-03-03 2019-05-16 アモーレパシフィック コーポレーションAmorepacific Corporation 皮膚美容機器

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