JP5072812B2 - 空燃比制御装置 - Google Patents

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本発明は、触媒による排気ガス浄化能率を保つ目的で実施される空燃比の制御に関する。
一般に、自動車等の排気通路には、内燃機関から排出される排気ガス中に含まれるHC、CO及びNOxを酸化/還元して無害化する触媒が装着されている。HC、CO及びNOxの全てを効率よく浄化するには、空燃比をウィンドウと称する理論空燃比近傍の一定範囲に収束させる必要がある。
そのために、触媒の上流及び下流にそれぞれO2センサを配し、フロント、リア両センサの出力信号を用いる二重のフィードバックループを構築して空燃比を制御することが行われる(例えば、下記特許文献を参照)。従前の空燃比制御方法では、リアO2センサの出力がリッチであるかリーンであるかを判定し、その判定結果に応じて補正量FACFを算出する。補正量FACFは、フロントO2センサの出力を参照した空燃比フィードバック制御における制御中心をリーン側あるいはリッチ側に変位させ、触媒内での空燃比をウィンドウ内に維持する役割を果たす。
リアO2センサの出力を参照した補正量FACFの算出は、燃料カット時や内燃機関の運転停止時等には中断する。FACFの算出を中断している間は、既に学習し記憶しているFACFの学習値を用いて空燃比フィードバック制御を実施する。また、燃料供給の再開、内燃機関の再始動等に伴ってFACFの算出を再開する際には、FACFの学習値を基にしてFACFの初期値を決定した上、これをリアO2センサの出力を参照したフィードバックによって逐次更新してゆく。FACFの学習は、リアO2センサの出力がリッチからリーンに切り替わったとき、及び/または、リーンからリッチに切り替わったときに行う。
補正量FACFには、予め上限値及び下限値を定めておく。FACFのとり得る値の範囲を制限するのは、過リッチ制御、過リーン制御または誤動作を防止するためである。平常であれば、FACFの算出値は上記の制限範囲内に収まる。しかしながら、O2センサや燃料噴射弁その他の部材の性能のばらつき、経年変化等によって、予め定めたFACFの制限範囲と本来あるべきFACFの値域との間にずれを生じることがある。その場合、FACFの算出値が上限または下限に達してそれ以上増減できなくなる状況が発生し得る。
しかも、近時では、強化された排気ガス規制に対応して、触媒のOSC(酸素吸蔵能力)が大きくなる傾向にある。OSCが大きいと、触媒の上流で空燃比が変動したとしても、リアO2センサの出力信号にはすぐには変化が現れない。結果、FACFの算出値が単調増加または単調減少する期間が長大化する、換言すればFACFの算出値の変動幅が拡大することとなる。さすれば、FACFが上限値または下限値にずっと張り付いたままとなってしまう。
FACFが下限値に張り付いたままの状況下で学習した学習値は、その時の要求を満足する好適値よりも高くなる。逆に、FACFが上限値に張り付いたままの状況下で学習した学習値は、その時の要求を満足する好適値よりも低くなる。このような学習値を用いて空燃比フィードバック制御を実施すると、混合気の空燃比が理論空燃比から逸脱して触媒の排気ガス浄化能率が低下し、一時的なHC及びCOまたはNOxの排出量の増加を招くきらいがあった。
特開2007−187119号公報
上述の問題に鑑みてなされた本発明は、HC及びCOまたはNOxの排出量の一層の低減を図ることを所期の目的としている。
本発明では、内燃機関の排気通路に装着された排気ガス浄化用の触媒の上流に設けられるフロントO2センサと、前記触媒の下流に設けられるリアO2センサと、前記リアO2センサの出力がリッチであるかリーンであるかを判定し、その判定結果に応じて空燃比の制御中心を変位させるための補正量を算出する補正量算出部と、前記リアO2センサの出力がリッチからリーンに切り替わったとき、またはリーンからリッチに切り替わったときに前記補正量の学習値を記憶する学習値記憶部と、前記フロントO2センサの出力並びに前記補正量若しくは前記学習値を基に空燃比のフィードバック制御を行う空燃比制御部とを具備し、前記補正量算出部で算出する補正量が上限値または下限値に達してそれ以上変化しない期間が続いた場合に、前記学習値記憶部で記憶している学習値を前記上限値または前記下限値に向けて徐変させることを特徴とする空燃比制御装置を構成した。
即ち、補正量FACFが上限値または下限値に張り付いたままの状況下にあるならば、FACFの学習値をその上限値または下限値に向けて変化させることで学習の誤りを低減するようにしたのである。このようなものであれば、FACFの学習値を好適値に近づけることができ、HC及びCOまたはNOxの排出増を抑制ないし回避することが可能となる。
本発明によれば、HC及びCOまたはNOxの排出量の一層の低減を図り得る。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に1気筒の構成を概略的に示した内燃機関100は、例えば自動車に搭載されるものである。内燃機関100の吸気系1には、アクセルペダル(図示せず)の踏込量に応じて開閉するスロットルバルブ11を設けており、スロットルバルブ11の下流にはサージタンク13を一体に有する吸気マニホルド12を取り付けている。シリンダ2上部に形成される燃焼室21の天井部には点火プラグ8を、吸気マニホルド12の吸気ポート側端部には燃料噴射弁3を、それぞれ設けている。
内燃機関100の排気系5には、排気マニホルド51を取り付け、かつ排気ガス浄化用の三元触媒52を装着している。そして、触媒52の上流にフロントO2センサ53を、下流にリアO2センサ54を、それぞれ設けている。これらO2センサ53、54は、排気ガスに接触して反応することにより、排気ガス中の酸素濃度に応じた電圧信号を出力する。周知の通り、O2センサ53、54の出力特性は、ウィンドウの範囲では空燃比に対する出力の変化率が大きく急峻な傾きを示し、それよりも空燃比が大きいリーン領域では低位飽和値に漸近し、空燃比が小さいリッチ領域では高位飽和値に漸近する、非線形なZ特性曲線を描く。
吸気系1と排気系5との間は、EGR(排気ガス再循環)装置6を介して接続する。EGR装置6は、始端が排気マニホルド51に連通し終端がサージタンク13に連通するEGR通路61と、EGR通路61上に設けた外部EGRバルブ62とを要素とする。
内燃機関100の運転制御を司るECU(電子制御装置)4は、中央演算装置41、記憶装置42、入力インタフェース43、出力インタフェース44等を有するマイクロコンピュータシステムである。入力インタフェース43には、吸気負圧を検出する圧力センサ71から出力される吸気負圧信号a、エンジン回転数を検出する回転数センサ72から出力される回転数信号b、車速を検出する車速センサ73から出力される車速信号c、アイドルスイッチ74から出力されるIDL信号d、冷却水温を検出する水温センサ76から出力される水温信号f、燃焼圧の変化によりノッキングの状態を検出するノッキングセンサ75から出力されるノッキング信号e、吸気カムシャフト91の端部にあるタイミングセンサ93から出力されるクランク角度信号及び気筒判別用信号g、排気カムシャフト92の端部にあるタイミングセンサ94から240°CA(クランク角度)回転毎に出力される排気カム信号h、フロントO2センサ53から出力される上流側空燃比信号i、リアO2センサ54から出力される下流側空燃比信号j等が入力される。
出力インタフェース44からは、燃料噴射弁3に対して燃料噴射信号n、点火プラグ8に対して点火信号m、EGRバルブ62に対してバルブ開度信号o等を出力する。
中央演算装置41は、予め記憶装置42に格納されているプログラムを解釈、実行し、以て内燃機関100の燃焼噴射制御、EGR制御等を実行する。即ち、内燃機関100の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、h、i、jを入力インタフェース43を介して取得し、それらに基づいて制御入力である燃料噴射量、点火時期、EGRバルブ62の開度等を算出して、制御入力に対応した制御信号m、n、oを出力インタフェース44を介して印加する。
空燃比制御に関して詳記する。本実施形態において、ECU4は、プログラムに従い上記ハードウェア資源を作動し、図2に示す空燃比制御部401、補正量算出部402及び学習値記憶部403としての機能を発揮する。
空燃比制御部401は、混合気の空燃比を制御する。具体的には、まず、吸気負圧信号a、回転数信号b等から吸入空気量を算出して基本噴射量TPを決定する。次いで、この基本噴射量TPを、上流側空燃比信号iに応じて定まるフィードバック補正係数FAFで補正し、さらには内燃機関100の状況に応じて定まる各種補正係数Kや燃料噴射弁3の無効噴射時間TAUVをも加味して、最終的な燃料噴射時間(燃料噴射弁3に対する通電時間)Tを算定する。燃料噴射時間Tは、T=TP×FAF×K+TAUVとなる。しかして、燃料噴射時間Tだけ燃料噴射弁3に信号nを入力、燃料噴射弁3を開弁して吸気系1に燃料を噴射させる。
空燃比制御部401による、上流側空燃比信号iを参照したフィードバック制御は、例えば冷却水温が所定温度以上で、燃料カット中でなく、パワー増量中でなく、内燃機関100の始動から所定時間が経過し、フロントO2センサ53が活性中、圧力センサ71が正常である、等の諸条件が全て成立している場合に行う。
図3に示すように、空燃比制御部401は、フロントO2センサ53の出力電圧iを所定の判定値と比較して、判定値よりも高ければリッチ、判定値よりも低ければリーンと判定する。そして、センサ出力iがリーンからリッチに切り替わったときには、リッチ判定遅延時間TDRの経過を待って、フィードバック補正係数FAFをスキップ値RSMだけ減少させる。その後、補正係数FAFを所定時間当たりリーン積分値KIMだけ逓減させる。補正係数FAFの減少に伴い、燃料噴射量が絞られて、混合気の空燃比がリーンへと向かう。
あるいは、センサ出力iがリッチからリーンに切り替わったときには、リーン判定遅延時間TDLの経過を待って、フィードバック補正係数FAFをスキップ値RSPだけ増加させる。その後、補正係数FAFを所定時間当たりリッチ積分値KIPだけ逓増させる。補正係数FAFの増加に伴い、燃料噴射量が上積みされて、混合気の空燃比がリッチへと向かう。
遅延時間TDR、TDLは、制御中心補正量FACFに応じて増減する。図4に、補正量FACFと遅延時間TDR、TDLとの関係を例示する。補正量FACFが大きくなるほど、リッチ判定遅延時間TDRは延長され、リーン判定遅延時間TDLは短縮される。さすれば、フィードバック補正係数FAFが増加から減少に転じる時期が遅れ、減少から増加に転じる時期が早まる。結果として、燃料噴射量が平均的に増すこととなり、空燃比フィードバック制御の制御中心がリッチ側に変位する。
他方、補正量FACFが小さくなるほど、リッチ判定遅延時間TDRは短縮され、リーン判定遅延時間TDLは延長される。さすれば、フィードバック補正係数FAFが増加から減少に転じる時期が早まり、減少から増加に転じる時期が遅れる。結果として、燃料噴射量が平均的に減ることとなり、空燃比フィードバック制御の制御中心がリーン側に変位する。
補正量算出部402は、上記の制御中心補正量FACFを算出する。補正量FACFは、その基本値FACFbに、下流側空燃比信号jを参照したフィードバック補正値FACF1を加算したものである。即ち、FACF=FACFb+FACF1である。基本値FACFbは、例えば吸気負圧及びエンジン回転数に応じて決定する。ECU4の記憶装置42には予め、吸気負圧及びエンジン回転数と基本値FACFbとの関係を示すマップデータが記憶されている。ECU4は、吸気負圧信号a及び回転数信号bを参照して現在の吸気負圧及びエンジン回転数を知得し、これらをキーとしてマップを検索することでFACFbを得る。
補正量算出部402による、下流側空燃比信号jを参照したフィードバック制御は、例えば冷却水温が所定温度以上で、空燃比制御部401による空燃比フィードバック制御の開始から所定時間が経過し、フロントO2センサ53が活性してから所定時間が経過し、過渡期の燃料補正量が所定値を下回り、アイドリング状態で車速が0または非アイドリング状態で所定の運転領域にある、等の諸条件が全て成立している場合に行う。何れかの条件が成立していない場合には、下流側空燃比信号jを参照したフィードバック制御を行わず、フィードバック補正値FACF1を算出しない。その間は、FACF1に替えて後述する学習値FACF1LRNを用いることとし、FACF=FACFb+FACF1LRNとする。尤も、FACF1LRNをそのまま用いるのではなく、これに適宜の補正を加味しても構わない。
図5に示すように、補正量算出部402は、リアO2センサ54の出力電圧jを所定の判定値と比較して、判定値よりも高ければリッチ、判定値よりも低ければリーンと判定する。そして、センサ出力jがリーンからリッチに切り替わったときには、フィードバック補正値FACF1を所定時間当たりリーン積分値FACFKIMだけ逓減させる。但し、FACF1は下限値FACF1MINを下回ることはない。センサ出力jがリッチの期間が長く継続した場合、FACF1の値はFACF1MINにクリップされる。フィードバック補正値FACF1の減少に伴い、補正量FACFが減少すれば、空燃比フィードバック制御の制御中心はリーンへと向かう。
逆に、センサ出力jがリッチからリーンに切り替わったときには、フィードバック補正値FACF1をスキップ値FACFRSPだけ増加させる。その後、フィードバック補正値FACF1を所定時間当たりリッチ積分値FACFKIPだけ逓増させる。但し、FACF1は上限値FACF1MAXを下回ることはない。センサ出力jがリーンの期間が長く継続した場合、FACF1の値はFACF1MAXにクリップされる。フィードバック補正値FACF1の増加に伴い、補正量FACFが増加すれば、空燃比フィードバック制御の制御中心はリッチへと向かう。
その上で、学習値記憶部403は、所定のタイミングで補正量FACFの学習を行う。本実施形態では、リアO2センサ54の出力jがリッチからリーンへ、またはリーンからリッチへと反転したときに、フィードバック補正値FACF1を学習するものとしている。図5に示しているように、学習値FACF1LRNは、当該時点でのFACF1の値と、前回センサ出力jの反転が起こった時点でのFACF1の値との間を所定比α:βで区分する値とする。この比α:βは1:1としてもよいが、NOxの浄化能率を重視するのであればα<β(即ち、リッチ寄りの値を学習する)とし、HC及びCOの浄化能率を重視するのであればα>β(即ち、リーン寄りの値を学習する)とする。図示例では、α:β=1:7である。
加えて、学習値記憶部403は、フィードバック補正値FACF1が逓増してその上限値FACF1MAXに到達したときや、FACF1が逓減して下限値FACF1MINに到達したときにも、FACF1の学習を行う。しかして、学習値記憶部403は、FACF1の学習タイミング毎に、当該時点におけるフィードバック補正値FACF1と、学習した値FACF1LRNとを記憶装置42に記憶、更新する。FACF1を記憶するのは、FACF1LRNの次回の更新のためである。
さらに、学習値記憶部403は、フィードバック補正値FACF1が上限値FACF1MAXまたは下限値FACF1MINに到達してそれ以上変化しない期間が続いた場合に、学習値FACF1LRNをその上限値FACF1MAXまたは下限値FACF1MINに向けて徐変させる処理を行う。図6は、FACF1がFACF1MINに張り付いた状況を示している。この場合、本来あるべきFACF1の値はFACF1MINよりも低いと予想される。同じ理由により、好適な学習値FACF1LRNもより低いはずであるが、リアO2センサ54の出力jがリッチからリーンへと切り替わらない限りはFACF1LRNを更新する機会がなく、よってFACF1LRNが高止まりしたままとなってしまう。そこで、FACF1がFACF1MINに達した時点から所定の遅延時間delayを経過した暁には、FACF1LRNを所定時間当たりγだけ逓減させる。これにより、FACF1LRNの誤学習の低減が図られる。FACF1LRNの逓減は、FACF1LRNがFACF1MINに到達するか、FACF1がFACF1MINから上昇するまで続く。
翻って、FACF1がFACF1MAXに達した時点から所定の遅延時間delayを経過した暁には、FACF1LRNを所定時間当たりγだけ逓増させるようにする。FACF1LRNの逓増は、FACF1LRNがFACF1MAXに到達するか、FACF1がFACF1MAXから降下するまで続く。
図7ないし図9に、学習値FACF1LRNの更新処理の手順を示す。ECU4は、リアO2センサ54の出力jの反転が起こったとき(ステップS1)、フィードバック補正値FACF1が上限値FACF1MAXに達したとき(ステップS2)、またはFACF1が下限値FACF1MINに達したとき(ステップS3)に、FACF1LRNを更新し(ステップS4、S6、S8)、かつその時点でのFACF1を記憶する(ステップS5、S7、S9)。
並びに、FACF1がFACF1MAXまたはFACF1MINに到達してからの経過時間を、カウンタをインクリメントして計数する(ステップS10、S11、S17、S18)。FACF1がFACF1MAXまたはFACF1MINに張り付いたまま、カウンタ値が遅延時間delay以上となったとき(ステップS12、S19)には、(FACF1MAXまたはFACF1MINに張り付いている)FACF1に近づけるようにFACF1LRNを徐変させる(ステップS16、S23)。
FACF1がFACF1MAXよりも小さくなった(ステップS15)、またはFACF1MINよりも大きくなった(ステップS22)ならば、FACF1LRNの徐変を停止する。FACF1がFACF1MAXから降下した(ステップS14)、またはFACF1MINから上昇した(ステップS21)場合にも、同様とする。ECU4は、以上のステップS1ないしS23を反復的に実行する。
本実施形態によれば、内燃機関100の排気通路5に装着された触媒52の上流に設けられるフロントO2センサ53と、前記触媒52の下流に設けられるリアO2センサ54と、前記リアO2センサ54の出力jを所定の判定値と比較してセンサ出力jがリッチであるかリーンであるかを判定し、その判定結果に応じて空燃比の制御中心を変位させるための補正量FACF1を算出する補正量算出部402と、前記リアO2センサ54の出力jがリッチからリーンに切り替わったとき、またはリーンからリッチに切り替わったときに前記補正量FACF1の学習値FACF1LRNを記憶する学習値記憶部403と、前記フロントO2センサ53の出力i並びに前記補正量FACF1若しくは前記学習値FACF1LRNを基に空燃比のフィードバック制御を行う空燃比制御部401とを具備し、前記補正量算出部402で算出する補正量FACF1が上限値FACF1MAXまたは下限値FACF1MINに達してそれ以上変化しない期間が続いた場合に、前記学習値記憶部403で記憶している学習値FACF1LRNを前記上限値FACF1MAXまたは前記下限値FACF1MINに向けて徐変させることを特徴とする空燃比制御装置を構成したため、触媒52のOSCが大きくなったことに付随する(リアO2センサ54の出力jの変化の遅れに伴う)学習値FACF1LRNの誤学習の問題を有効に回避でき、HC及びCOまたはNOxの排出量の低減に資する。触媒52のOSCが大きくなれば、その分だけ混合気の空燃比の上下動に対するロバスト性が向上し、排気ガス浄化能率を高く保つことが可能となる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態の空燃比制御装置のハードウェア資源構成を示す図。 同実施形態の空燃比制御装置のブロック線図。 フロントO2センサの出力を参照した空燃比フィードバック制御の模様を示すタイミング図。 制御中心補正量FACFと遅延時間TDR、TDLとの関係を例示するグラフ。 リアO2センサの出力を参照した空燃比フィードバック制御の模様を示すタイミング図。 学習値FACF1LRNの徐変の模様を示すタイミング図。 ECUが実行する処理の手順を示すフロー図。 ECUが実行する処理の手順を示すフロー図。 ECUが実行する処理の手順を示すフロー図。
符号の説明
401…空燃比制御部
402…補正量算出部
403…学習値記憶部
53…フロントO2センサ
54…リアO2センサ

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に装着された排気ガス浄化用の触媒の上流に設けられるフロントO2センサと、
    前記触媒の下流に設けられるリアO2センサと、
    前記リアO2センサの出力がリッチであるかリーンであるかを判定し、その判定結果に応じて空燃比の制御中心を変位させるための補正量を算出する補正量算出部と、
    前記リアO2センサの出力がリッチからリーンに切り替わったとき、またはリーンからリッチに切り替わったときに前記補正量の学習値を記憶する学習値記憶部と、
    前記フロントO2センサの出力並びに前記補正量若しくは前記学習値を基に空燃比のフィードバック制御を行う空燃比制御部と
    を具備し、
    前記補正量算出部で算出する補正量が上限値または下限値に達してそれ以上変化しない期間が続いた場合に、前記学習値記憶部で記憶している学習値を前記上限値または前記下限値に向けて徐変させることを特徴とする空燃比制御装置。
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