JP5072507B2 - トナー供給ロールの製法およびそれによって得られたトナー供給ロール - Google Patents

トナー供給ロールの製法およびそれによって得られたトナー供給ロール Download PDF

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Description

本発明は、複写機,プリンター等の電子写真装置に用いられるトナー供給ロールを作製する方法およびそれによって得られたトナー供給ロールに関するものである。
一般に、電子写真装置に用いられるトナー供給ロールには、トナーを安定して現像ロールに供給するトナー供給性能に加え、現像ロールの表面に余ったトナーを確実に掻き取るトナー掻き取り性能も求められている。そのようなトナー供給ロールとしては、例えば、軸体の外周面にスポンジ(発泡体)弾性層が形成され、そのスポンジ弾性層の外周面に、軸方向に延びる複数の凸条が周方向に所定のピッチで形成されたもの(例えば、特許文献1参照)や、スポンジ弾性層の外周面に、スキン層が形成されたもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
特許第3507297号公報 特開2001−51492号公報
しかしながら、高速機が主流となっている現在の複写機等において、充分な性能を有しているとはいえない。そこで、トナー供給ロールには、トナー劣化防止性能,トナー供給性能およびトナー掻き取り性能のさらなる向上が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、トナー劣化防止性能,トナー供給性能およびトナー掻き取り性能のより優れたトナー供給ロールを作製する方法およびそれによって得られたトナー供給ロールの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は軸体と、この軸体の外周面に沿って型成形により形成されたスポンジ弾性層と、このスポンジ弾性層の表面に形成されたスキン層とを有し、これらスポンジ弾性層とスキン層の表面が下記(A)の状態になっており、上記スポンジ弾性層の表面に軸方向に延びる複数の下記(B)の凸条が周方向に所定のピッチで形成されているトナー供給ロールを作製する方法であって、上記スポンジ弾性層の型成形に用いる成形用金型として、型面に上記凸条に対応する凹溝が形成され、その型面の算術平均粗さ(Ra)が0.3μm以上5μm以下の範囲内に設定された円筒状のものを用いることにより、その成形用金型の型面の上記算術平均粗さ(Ra)に起因して、上記スポンジ弾性層とスキン層の表面を上記(A)の状態にするトナー供給ロールの製法を第1の要旨とし、上記製法によって得られたトナー供給ロールであって、軸体と、この軸体の外周面に沿って型成形により形成されたスポンジ弾性層と、このスポンジ弾性層の表面に形成されたスキン層とを有し、これらスポンジ弾性層とスキン層の表面が、上記スポンジ弾性層の型成形に用いる成形用金型の下記(a)の型面の転写面に形成され、下記(A)の状態になっており、上記スポンジ弾性層の表面に軸方向に延びる複数の下記(B)の凸条が周方向に所定のピッチで形成されているトナー供給ロールを第2の要旨とする。
(A)上記スポンジ弾性層の表面には、スポンジ弾性層を構成するセルにより形成されるセル開口が分布しており、上記スキン層の表面には、上記セル開口に由来する開口が開口率0%以上20%以下の割合で分布している状態。
(B)断面三角形状の鋸歯状に形成され、上記鋸歯を構成する左右の刃部のうち、トナー供給ロールの回転方向側の刃部とその刃部の根元部分におけるスポンジ弾性層表面とのなす角度が45°以上90°未満に設定されている凸条。
(a)算術平均粗さ(Ra)が0.3μm以上5μm以下の範囲内に設定された型面。
本発明者は、トナー供給ロールのトナー劣化防止性能,トナー供給性能およびトナー掻き取り性能をより優れたものにすべく、スポンジ弾性層の表面状態について多数のサンプルをつくり研究を重ねた。その結果、スポンジ弾性層の表面に、スキン層を形成し、スポンジ弾性層の表面を被覆する、このスキン層により、スポンジ弾性層表面に多数開口するセル開口を適宜塞ぎ、スキン層表面の開口の開口率を0%以上20%以下に設定し、かつ、スポンジ弾性層表面の上記凸条の断面(軸に直交する断面)形状を三角形状の鋸歯状とし、上記鋸歯を構成する左右の刃部のうち、トナー供給ロールの回転方向側の刃部とその刃部の根元部分におけるスポンジ弾性層表面とのなす角度θ(図2参照)を45°以上90°未満に設定すると、所期の目的を達成できることを見出し、本発明に到達した。
本発明のトナー供給ロールは、スポンジ弾性層の表面に形成されたスキン層により、スポンジ弾性層を構成するセルのうち、スポンジ弾性層表面に分布するセル開口が適宜塞がれ、そのセル開口に由来する、スキン層表面の開口の開口率が0%以上20%以下に設定されている。このため、トナーがスキン層表面の開口を通ってスポンジ弾性層表面のセル開口からスポンジ弾性層の内部に侵入するのを有効に防止することができる。その結果、トナーがスポンジ弾性層の内部に溜まることがなく、トナー滞留に基づくスポンジ弾性層の硬度上昇が防止され、高硬度なスポンジ弾性層に接して生じるトナーの劣化およびそれに伴う画像不具合を防止することができる。さらに、本発明のトナー供給ロールは、スポンジ弾性層の表面の凸条の断面形状が特定寸法の三角形状の鋸歯状に設定され、回転方向側の刃部が回転方向に前傾(いわゆるオーバーハング)している(回転方向側の刃部とその刃部の根元部分におけるスポンジ弾性層表面とのなす角度が45°以上90°未満に設定されている)ため、その回転方向側の刃部とその刃部の根元部分におけるスポンジ弾性層表面との間の隅部分に、トナーを溜め易くなっており、このことから、トナー供給性能がより優れたものになっている。また、回転方向とは逆側の刃部は、その傾斜度が回転方向側の刃部よりも前傾(緩やか)になっているため、現像ロール表面のトナーを掻き取る際に、回転方向側の刃部が回転方向とは逆側に反るのを抑制することができ、このことから、本発明のトナー供給ロールは、トナー掻き取り性能がより優れたものになっている。
特に、上記鋸歯の高さが0.2mm以上1.5mm以下に、上記鋸歯の幅が0.5mm以上1.5mm以下に、上記鋸歯の形成ピッチが0.4mm以上1.5mm以下にそれぞれ設定されている場合には、上記鋸歯(凸条)の形状と相俟って、トナー供給性能およびトナー掻き取り性能がより一層優れたものになる。
また、上記スキン層の厚みが5μm以上50μm以下である場合には、スキン層表面の開口の開口率を適正な値(0%以上20%以下)に設定し易くなる。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1は、本発明のトナー供給ロールの一実施の形態を示している。このトナー供給ロールは、軸体1の外周面にスポンジ弾性層2が形成されており、このスポンジ弾性層2の外周面には、複数の凸条Tが、ロールの中心軸と平行に、周方向に一定のピッチで形成されている。また、凸条Tは、トナー供給ロールの軸に直交する断面形状が三角形状の鋸歯状になっており、略均一高さ、略均一幅に形成され、スポンジ弾性層2の一端縁から他端縁まで連続したものとなっている。なお、図1では、理解を容易にするために、上記凸条Tを大きく図示するとともに、その本数を少なく図示している。
そして、本発明では、図2に拡大して示すように、上記スポンジ弾性層2の表面には、スキン層2aが形成されており、それにより、スポンジ弾性層2表面のセル開口が適宜塞がれ、スキン層2a表面の開口の開口率が0%以上20%以下に設定されている(図2ではスキン層2a表面の開口の開口率が0%を超えるものを図示している。スキン層2a表面の開口の開口率が0%のものは図4に示す)。この開口率は、スキン層2aの表面を電子顕微鏡で観察し、開口の面積と開口以外(開口していない部分)の面積とを、画像処理装置等により実測することにより確認することができる。なお、上記スキン層2aの厚みは、上記開口の開口率を0%以上20%以下に設定し易くなる観点から、5μm以上50μm以下に設定することが好ましい。
さらに、本発明では、図2に示すように、上記断面三角形状の凸条Tの2つの斜面(鋸歯を構成する左右の刃部)21,22のうち、トナー供給ロールの回転方向R側の斜面21は、回転方向Rに前傾しており、その前傾角度(回転方向R側の斜面21とその斜面21の根元部分におけるスポンジ弾性層2の表面とのなす角度)θは、45°以上90°未満に設定されている。そして、後に詳述するように、上記断面三角形状の凸条(鋸歯)Tの寸法は、つぎの範囲内に設定されることが好ましい。すなわち、凸条Tの高さaが0.2mm以上1.5mm以下に、凸条Tの幅bが0.5mm以上1.5mm以下に、凸条Tの形成ピッチdが0.4mm以上1.5mm以下にそれぞれ設定されることが好ましい。上記各寸法は、スポンジ弾性層2の断面を電子顕微鏡で見て確認することができる。なお、図2では、理解を容易にするために、円周方向を水平方向に図示している。
そして、上記凸条Tが形成されたトナー供給ロールを実機(複写機等)に組み込み、その実機を作動させる(複写等を行う)と、図3に示すように、トナー供給ロールは、現像ロールG(回転方向D)に摺接しながら現像ロールGと逆方向に回転する。この摺接開始時に、トナー供給ロールから現像ロールGにトナーが供給され、摺接終了時に、現像ロールG表面のトナーがトナー供給ロールにより掻き取られる。このような摺接状態において、上記トナー供給ロールは、上記凸条Tの、トナー供給ロールの回転方向R側の斜面21が、回転方向Rに前傾(オーバーハング状)しているため、その前傾した斜面21の前方に、トナーを溜め易くなっている。このことから、本発明のトナー供給ロールは、トナーボックス(図示せず)からトナーを現像ロールGに適正に供給することができ、トナー供給性能がより優れたものになっている。特に、上記凸条Tの寸法を上記好ましい範囲内に設定すると、トナー供給性能がより一層優れたものになる。なお、図3では、理解を容易にするために、トナー供給ロールと現像ロールGとの摺接部分に隙間を形成して図示している。
また、上記凸条Tの、トナー供給ロールの回転方向Rとは逆側の斜面22は、その傾斜度が回転方向R側の斜面21よりも前傾(緩やか)になっているため、現像ロールG表面のトナーを掻き取る際に、回転方向R側の斜面21が回転方向Rとは逆側に反るのを抑制することができる。このことから、本発明のトナー供給ロールは、トナー掻き取り性能がより優れたものになっている。しかも、回転方向R側の斜面21が前傾になっていることから、その前傾した斜面21の前方に、掻き取ったトナーを確実に保持し、散乱させることなくトナーボックス(図示せず)に戻すことができる。特に、上記凸条Tの寸法を上記好ましい範囲内に設定すると、トナー掻き取り性能がより一層優れたものになる。
さらに、上記トナー供給およびトナー掻き取りが長時間行われても、本発明のトナー供給ロールは、スキン層2a表面の開口の開口率が0%以上20%以下に設定されているため、トナーがスキン層2a表面の開口を通ってスポンジ弾性層2の表面のセル開口からスポンジ弾性層2の内部に侵入するのを防止することができる。その結果、トナーがスポンジ弾性層2の内部に溜まることがなく、トナー滞留に基づくスポンジ弾性層2の硬度上昇が防止され、高硬度なスポンジ弾性層に接して生じるトナーの劣化およびそれに伴う画像不具合を防止することができる。
つぎに、本発明のトナー供給ロールを構成する軸体1,スポンジ弾性層2の形成材料等について説明する。
上記軸体1は、中実でも中空でもよく、その形成材料としては、例えば、鉄,ステンレス,アルミニウム等の金属材料、またはポリアセタール(POM),アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS),ポリカーボネート,ナイロン等のプラスチックがあげられる。そして、上記軸体1の外周面には、必要に応じて、接着剤やプライマー等を塗布してもよい。
上記スポンジ弾性層2の形成材料には、軟質ポリウレタンフォームの製造に用いられるポリオール成分およびイソシアネート成分が用いられる。上記ポリオール成分としては、例えば、ポリエーテルポリオール,ポリエステルポリオール,ポリマーポリオール等があげられ、これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。上記イソシアネート成分としては、2官能以上のポリイソシアネートがあげられ、例えば、2,4−(または2,6−)トリレンジイソシアネート(TDI)、オルトトルイジンジイソシアネート(TODI)、ナフチレンジイソシアネート(NDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、カーボジイミド変成MDI、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、ポリメリックポリイソシアネート等があげられ、これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。さらに、上記ポリオール成分およびイソシアネート成分に加えて、発泡剤(水,低沸点物,ガス体等)が配合される。また、必要に応じて、架橋剤,界面活性剤,触媒,難燃剤,充填剤,導電性付与剤,帯電防止剤等を適宜に配合してもよい。なお、上記スポンジ弾性層2は、上記軟質ポリウレタンフォーム以外では、発泡ゴムでもよい。
つぎに、本発明のトナー供給ロールの製法について説明する。
まず、スポンジ弾性層2を形成するための成形用金型を準備する。この成形用金型は、型面(内周面)に、上記凸条Tに対応する凹溝が形成された円筒状のものとなっている。そして、軸体1の外周面に、必要に応じて接着剤等を塗布し、これを上記成形用金型の中空部に同軸的に設置し、密封する。ついで、スポンジ弾性層2の形成材料を注入した後、加熱し、発泡硬化させ、スポンジ弾性層2を形成する。これにより、成形用金型の型面の凹溝が転写されて、上記スポンジ弾性層2の表面に上記凸条Tが形成される。その後、脱型する。このようにして、上記トナー供給ロールを作製することができる。
ここで、スキン層2a表面の開口の開口率を0%以上20%以下に設定する方法としては、例えば、成形用金型の型面の算術平均粗さ〔Ra:JIS B 0601(1994年)〕を0.3μm以上5μm以下の範囲内とし(算術平均粗さが小さい程、開口率が小さくなる)、さらに、その型面に汎用離型剤を塗布することが行われる。そして、スキン層2aの厚みを5μm以上50μm以下に設定する方法としては、例えば、上記スポンジ弾性層2の形成材料に配合する発泡剤量を調整して発泡倍率を適正にすることが行われ(発泡倍率が小さい程、厚みが厚くなる)、さらに、発泡させる際の温度を25℃以上100℃以下に調整する(温度が低い程、厚みが厚くなる)ことが行われる。なお、上記スポンジ弾性層2は、連泡性でも独泡性でもよい。
つぎに、実施例について参考例および比較例と併せて説明する。但し、本発明は、実施例に限定されるわけではない。
〔軸体〕
直径5mmのSUM22製中実円柱状の軸体を準備した。
〔スポンジ弾性層の形成材料の調製〕
ポリエーテルポリオール(三井化学社製、EP−828、OH価=28)90重量部、ポリマーポリオール(三井化学社製、POP−31−28、OH価=28)10重量部、ジエタノールアミン2重量部、シリコン整泡剤(日本ユニカー社製、L−5309)3重量部、水2重量部、第三級アミン触媒(花王社製、カオライザーNo.31)0.5重量部、第三級アミン触媒(東ソー社製、トヨキャットHX−35)0.1重量部、DBTDL0.1重量部、およびイソシアネート(住友バイエルウレタン社製、スミジュールVT−80、NCO%=45)30.5重量部を配合してスポンジ弾性層の形成材料を調製した。
〔トナー供給ロールの作製〕
内周面(型面)に断面三角形状の凹溝が形成された円筒状の成形用金型を準備し、その型面を摩擦布で研磨することにより、型面の算術平均粗さ(Ra)を3μmに設定した。そして、その型面に、離型剤(中京油脂社製、N−800)を塗布した。つぎに、その成形用金型に上記軸体を同軸的にセットし、成形空間内に上記スポンジ弾性層の形成材料を充填した後、その成形金型をオーブン内に入れ、発泡硬化させる(60℃×30分間)ことにより、上記軸体の外周面にスポンジ弾性層(外径16mm)を形成した。このスポンジ弾性層の表面には、厚み25μmのスキン層が形成され、スポンジ弾性層表面のセル開口に由来する、スキン層表面の開口の開口率が10%であった。また、上記スポンジ弾性層の外周面には、断面形状が三角形状の鋸歯状の、複数の凸条が、ロールの中心軸と平行に、周方向に所定のピッチ(1.0mm)で形成されており、凸条(鋸歯)の寸法は、回転方向側の斜面の前傾角度(回転方向側の斜面とその斜面の根元部分におけるスポンジ弾性層の表面とのなす角度)が60°、凸条の高さが0.5mm、凸条の幅が1.0mmであった。なお、上記凸条の各寸法は、トナー供給ロールの断面を電子顕微鏡で見て、任意の10個の凸条について測定し、それらの平均値をとった。以下の寸法についても同様である。
上記実施例1において、成形用金型の内周面に形成した凹溝の寸法を変えることにより、スポンジ弾性層の外周面に形成される凸条の回転方向側の斜面の前傾角度を45°とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、成形用金型の内周面に形成した凹溝の寸法を変えることにより、スポンジ弾性層の外周面に形成される凸条の回転方向側の斜面の前傾角度を85°とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、成形用金型の内周面に形成した凹溝の寸法を変えることにより、スポンジ弾性層の外周面に形成される凸条の高さを0.2mm、凸条の幅を0.5mm、凸条の形成ピッチを0.4mmとした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、成形用金型の内周面に形成した凹溝の寸法を変えることにより、スポンジ弾性層の外周面に形成される凸条の高さを1.5mm、凸条の幅を1.5mm、凸条の形成ピッチを1.5mmとした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、発泡硬化させる温度および時間を60℃×30分間に変えることにより、スキン層の厚みを5μmとした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1のスポンジ弾性層の形成材料において、水の配合を1.5重量部に変え、発泡硬化させる温度および時間を25℃×60分間に変えることにより、スキン層の厚みを50μmとした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、発泡硬化させる温度および時間を25℃×60分間に変えることにより、スキン層の厚みを30μmとし、スキン層表面の開口の開口率を0%にした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
〔参考例〕
上記実施例1において、成形用金型の型面の算術平均粗さ(Ra)を20μmに設定し、上記離型剤を塗布した。そして、発泡硬化させる温度と時間を100℃×30分間に変えた。これにより、スキン層の厚みを15μmとし、スキン層表面の開口の開口率を20%にした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
〔比較例1〕
上記実施例1において、成形用金型の内周面に形成した凹溝の寸法を変えることにより、スポンジ弾性層の外周面に形成される凸条の回転方向側の斜面の前傾角度を95°とした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
〔比較例2〕
上記実施例1において、成形用金型の型面の算術平均粗さ(Ra)を20μmに設定し、上記離型剤を塗布した。そして、発泡硬化させる温度と時間を100℃×30分間に変えた。これにより、スキン層の厚みを5μmとし、スキン層表面の開口の開口率を40%にした。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
〔トナーの耐侵入性〕
このようにして得られた実施例1〜8,参考例および比較例1,2の各トナー供給ロールを市販のレーザービームプリンターに組み込み、1000枚の画像出しを行った後、トナー供給ロールを取り出し、そのトナー供給ロールの表面硬度を、図5(a),(b)に示すようにして測定した。すなわち、トナー供給ロールAを、その両端の軸体1部分において支持し、その状態で、スポンジ弾性層2を、板状押圧面〔50mm×50mm×7mm(厚さ)〕を有する治具Bにて、10mm/minの速度で押圧し、その時の、1mm変位時の荷重(N)を測定した。測定ポイントは、軸方向の両側2ヶ所×周方向の90°毎に4ヶ所の、計8ヶ所とし、その平均値を上記表面硬度として示した。その結果、画像出し前後の硬度変化が硬度が0.298N未満のものは、トナーが侵入していないとして○、硬度変化が0.298N以上のものは、トナーが侵入し、それが硬化したとして×と評価し、下記の表1,2に併せて表記した。
〔トナー供給性能〕
上記画像出しを行った後の画像について、その画像濃度を反射濃度計(マクベス社製)を用いて測定した。その結果、画像濃度が1.1以上のもの、濃度むらがない(画像濃度差が0.03未満)ものをトナー供給性能に非常に優れるとして◎、画像濃度が1.0以上1.1未満のもの、濃度むらが小さい(画像濃度差が0.03以上0.05未満)ものをトナー供給性能に優れるとして○、画像濃度が1.0未満のもの、画像濃度にトナー供給ロール形状起因のピッチむらがあるものをトナー供給性能に劣るとして×と評価し、下記の表1,2に併せて表記した。
〔トナー掻き取り性能〕
上記画像出しを行った後の画像について、濃淡むらを目視により確認した。その結果、濃淡むらがないものを◎、濃淡むらが非常に小さいものを○、濃淡むらが明確に確認できるものを×と評価し、下記の表1,2に併せて表記した。
Figure 0005072507
Figure 0005072507
その結果、実施例1〜8および参考例のトナー供給ロールは、比較例1,2と比較して、トナーが侵入し難く、また、トナー供給性能およびトナー掻き取り性能に優れていることがわかる。
本発明のトナー供給ロールの一実施の形態を模式的に示す斜視図である。 上記トナー供給ロールの表面部分を拡大して模式的に示す断面図である。 上記トナー供給ロールの作動状態を模式的に示す説明図である。 他の例のトナー供給ロールの表面部分を拡大して模式的に示す断面図である。 トナー供給ロールの表面硬度の測定方法を模式的に示し、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
2 スポンジ弾性層
2a スキン層
21 斜面
R 回転方向
T 凸条
θ 前傾角度

Claims (6)

  1. 軸体と、この軸体の外周面に沿って型成形により形成されたスポンジ弾性層と、このスポンジ弾性層の表面に形成されたスキン層とを有し、これらスポンジ弾性層とスキン層の表面が下記(A)の状態になっており、上記スポンジ弾性層の表面に軸方向に延びる複数の下記(B)の凸条が周方向に所定のピッチで形成されているトナー供給ロールを作製する方法であって、上記スポンジ弾性層の型成形に用いる成形用金型として、型面に上記凸条に対応する凹溝が形成され、その型面の算術平均粗さ(Ra)が0.3μm以上5μm以下の範囲内に設定された円筒状のものを用いることにより、その成形用金型の型面の上記算術平均粗さ(Ra)に起因して、上記スポンジ弾性層とスキン層の表面を上記(A)の状態にすることを特徴とするトナー供給ロールの製法。
    (A)上記スポンジ弾性層の表面には、スポンジ弾性層を構成するセルにより形成されるセル開口が分布しており、上記スキン層の表面には、上記セル開口に由来する開口が開口率0%以上20%以下の割合で分布している状態。
    (B)断面三角形状の鋸歯状に形成され、上記鋸歯を構成する左右の刃部のうち、トナー供給ロールの回転方向側の刃部とその刃部の根元部分におけるスポンジ弾性層表面とのなす角度が45°以上90°未満に設定されている凸条。
  2. 上記成形用金型の型面に形成する凹溝の寸法を調整することにより、上記鋸歯の高さを0.2mm以上1.5mm以下に、上記鋸歯の幅を0.5mm以上1.5mm以下に、上記鋸歯の形成ピッチを0.4mm以上1.5mm以下にそれぞれ設定する請求項1記載のトナー供給ロールの製法。
  3. 上記スポンジ弾性層の形成材料に配合する発泡剤量を調整するとともに、発泡させる際の温度を25℃以上100℃以下に調整することにより、上記スキン層の厚みを5μm以上50μm以下にする請求項1または2記載のトナー供給ロールの製法。
  4. 上記請求項1記載のトナー供給ロールの製法によって得られたトナー供給ロールであって、軸体と、この軸体の外周面に沿って型成形により形成されたスポンジ弾性層と、このスポンジ弾性層の表面に形成されたスキン層とを有し、これらスポンジ弾性層とスキン層の表面が、上記スポンジ弾性層の型成形に用いる成形用金型の下記(a)の型面の転写面に形成され、下記(A)の状態になっており、上記スポンジ弾性層の表面に軸方向に延びる複数の下記(B)の凸条が周方向に所定のピッチで形成されていることを特徴とするトナー供給ロール。
    (a)算術平均粗さ(Ra)が0.3μm以上5μm以下の範囲内に設定された型面。
    (A)上記スポンジ弾性層の表面には、スポンジ弾性層を構成するセルにより形成されるセル開口が分布しており、上記スキン層の表面には、上記セル開口に由来する開口が開口率0%以上20%以下の割合で分布している状態。
    (B)断面三角形状の鋸歯状に形成され、上記鋸歯を構成する左右の刃部のうち、トナー供給ロールの回転方向側の刃部とその刃部の根元部分におけるスポンジ弾性層表面とのなす角度が45°以上90°未満に設定されている凸条。
  5. 上記請求項2記載のトナー供給ロールの製法によって得られたトナー供給ロールであって、上記鋸歯の高さが0.2mm以上1.5mm以下に、上記鋸歯の幅が0.5mm以上1.5mm以下に、上記鋸歯の形成ピッチが0.4mm以上1.5mm以下にそれぞれ設定されている請求項記載のトナー供給ロール。
  6. 上記請求項3記載のトナー供給ロールの製法によって得られたトナー供給ロールであって、上記スキン層の厚みが5μm以上50μm以下である請求項または記載のトナー供給ロール。
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