JP5072346B2 - 体液処理器用の筒状容器及び体液処理器及び体液処理器用の筒状容器を成型する方法 - Google Patents
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Description
前記ガス排出部は、金型分割面のベント溝、ガス逃がしピン、突き出しピンとピン穴の隙間の何れか一つ以上に配設されることを特徴とする前記(1)に記載の体液処理器用の筒状容器。
前記プラスチック材料が、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体樹脂の何れかであることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の体液処理器用の筒状容器。
前記体液処理器が血液透析器であることを特徴とする前記(1)〜(3)の何れかに記載の筒状容器。
(6)ウエルドライン上の耐衝撃強さが、ウエルドラインでない部位の耐衝撃強さと比較して55%以上保持されていることを特徴とする前記(1)〜(5)の何れかに記載の体液処理器用の筒状容器。
(7)肉厚が1〜3mmの体液処理器用の筒状容器を成型する金型において、成型品の1本のウエルドラインが現われる位置に当接する外側および内側の金型部分にウエルドラインとガス排出部が少なくとも7箇所以上で互いに接するようにガス排出部を設け、前記金型内に耐衝撃強さが10kg・cm/cm以下のプラスチック材料を注入し、冷却・固化することにより、肉厚が1〜3mmの体液処理器用の筒状容器を成型する方法。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の図面に例示したものに限定されるものではない。
以下、実施例によって、本発明の作用効果をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。まず始めに、成形品の衝撃強さを評価する測定方法について説明する。
図5(a)及び(b)に示すように、振子型衝撃試験機(株式会社東洋精機製作所、No.555)を用いてASTM−D256に規格化されたアイゾット衝撃試験を実施し、試験片の耐衝撃強さを求めた。試験片はノッチ無しで行ない、試験片を固定する際に衝撃部位がウエルドラインに当たるように測定した。試験は、長さ・幅・厚みが同一でウエルドラインを含む試験片と含まない試験片について実施し、ウエルドラインが形成された試験片が、ウエルドラインを含まない試験片の耐衝撃強さをどの程度保持しているかを評価した。
図5(c)に示すように、デュポン衝撃試験機(株式会社東洋精機製作所、No451)を用いてASTM−D2794に規格化された重り落下試験を実施し、筒状容器の耐衝撃強さを求めた(試験は重り300gで実施)。すなわち、筒状容器のウエルドライン上に試験機の突起部を設置し、その上部に試験機の重りを落下させることにより突起物に衝撃を加える。図5(d)に示す先端形状の突起部を用い、重りの落下高さを変化させながら筒状容器が割れる落下高さを予め確認した。次に、そのようにして確認された高さ前後で15点以上の試験を行ない、下記の数式から耐衝撃強さを算出した。この試験方法によれば、試験片ではなく製品形状のままで測定できるため、実際の成型品の耐衝撃強さが検証できる。
図1に示すように、筒状容器1の円周面の中央一箇所にゲート2が設けられ、筒状容器1に現われるウエルドライン3に当接する外表面側の金型部分に、ガス排出部であるガス逃がしピン6が3本、略等間隔に取り付けられた金型を用いて、スチレン・ブダジエン共重合樹脂を射出成型し、全長280mm、外径(胴部)40mm、肉厚2mmの体液処理器用の筒状容器を得た。
図2に示すように、筒状容器1の円周面の両端付近二箇所にゲート2が設けられ、筒状容器1に現われるウエルドライン3に当接する外表面側の金型部分に、ガス排出部であるガス逃がしピン6が2本、円周面上に対面して取り付けられた金型を用いて、スチレン・ブダジエン共重合樹脂を射出成型し、全長280mm、外径(胴部)40mm、肉厚2mmの体液処理器用の筒状容器を得た。
図3に示すように、両端部にネジが付与された筒状容器1を得る金型構造とした以外は、実施例2と同様にゲートおよびガス逃がしピンが取り付けられた金型を用いて、アクリロニトリル樹脂を射出成型し、全長280mm、外径(胴部)40mm、肉厚2mmの体液処理器用の筒状容器を得た。
図4に示すように、筒状容器1の円周面の中央四箇所にゲート2が設けられ、筒状容器1に現われるウエルドライン3に当接する外側の金型部分に、ガス排出部であるベント溝5が軸方向に4本、軸の略垂直方向に2本の計6本が設けられた金型を用いて、ポリプロピレン樹脂を射出成型し、全長150mm、外径(胴部)70mm、肉厚2mmの体液処理器用の筒状容器を得た。
図6に示すように、金型にガス排出部を取り付けなかった以外は実施例1と同様に射出成型を行ない、筒状容器を得た。
図7に示すように、金型にガス排出部を取り付けなかった以外は実施例2と同様に射出成型を行ない、筒状容器を得た。
図8に示すように、金型にガス排出部を取り付けなかった以外は実施例3と同様に射出成型を行ない、筒状容器を得た。
図9に示すように、金型にガス排出部を取り付けなかった以外は実施例4と同様に射出成型を行ない、筒状容器を得た。
衝撃試験Aの結果、ウエルドラインでない部位の耐衝撃強さは20kg・cm/cmであるのに対して、ウエルドライン上の耐衝撃強さは4.5kg・cm/cmと低く、耐衝撃強さは23%しか保持されていなかった。結果を表1に示す。
図10に示すように、ウエルドラインに当接しない位置、すなわちウエルドラインから10mm離れた位置に二箇所のガス排出部を取り付けた以外は実施例1と同様に射出成型を行ない、筒状容器を得た。
上記の実施例のうち最も耐衝撃強さ低い体液処理器用の筒状容器(実施例3)と、比較例のうち最も耐衝撃強さが強い筒状容器(比較例3)について、金属鉗子を用いて模擬的かつ加負荷なエア抜き操作を行った。すなわち、全長18cm、重量30gのステンレス製鉗子を3本束ねて固定し、そのクリップ部分を握って、把持部(指を通す楕円部分)のエッヂがウエルドラインに当たるように連続的に叩いた。叩く間隔は1秒間に約2回、振り下ろす距離は15〜20cmとし、筒状容器1本あたり延べ30分間叩いた。なお、実施例品と比較例品は外観上区別できないようにした上でランダムに採取し、各5本づつ試験に供した。
2…樹脂の入口(ゲート)
3…ウエルドライン
4…通常の金型分割面
5…金型分割面
6…ガス逃がしピン
Claims (7)
- 成型品の1本のウエルドラインが現われる位置に当接する外側および内側の金型部分にウエルドラインとガス排出部が少なくとも7箇所以上で互いに接するようにガス排出部を設けた金型を用い、耐衝撃強さが10kg・cm/cm以下のプラスチック材料を射出成型して得られることを特徴とする、肉厚が1〜3mmの体液処理器用の筒状容器。
- 前記ガス排出部は、金型分割面のベント溝、ガス逃がしピン、突き出しピンとピン穴の隙間の何れか一つ以上に配設されることを特徴とする請求項1に記載の体液処理器用の筒状容器。
- 前記プラスチック材料が、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体樹脂の何れかであることを特徴とする請求項1または2に記載の体液処理器用の筒状容器。
- 前記体液処理器が血液透析器であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の体液処理器用の筒状容器。
- 請求項1ないし3の何れかに記載の筒状容器に、中空糸膜束、不織布、多孔質粒子の何れかが充填され、その両端部に、体液を出入させるためのノズルを設けた密閉キャップが取り付けられたことを特徴とする体液処理器。
- ウエルドライン上の耐衝撃強さが、ウエルドラインでない部位の耐衝撃強さと比較して55%以上保持されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の体液処理器用の筒状容器。
- 肉厚が1〜3mmの体液処理器用の筒状容器を成型する金型において、成型品の1本のウエルドラインが現われる位置に当接する外側および内側の金型部分にウエルドラインとガス排出部が少なくとも7箇所以上で互いに接するようにガス排出部を設け、
前記金型内に耐衝撃強さが10kg・cm/cm以下のプラスチック材料を注入し、冷却・固化することにより、肉厚が1〜3mmの体液処理器用の筒状容器を成型する方法。
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