JP5071305B2 - 空気調和機 - Google Patents

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本発明は、除湿機能を有する空気調和機に関する。
近年、除湿機能を有する空気調和機として、吸着素子を利用したものが広く普及している(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の空気調和機は、回転する円板状の吸着素子で空気中の水分を吸着させた後、その吸着素子をヒータで加熱して水分を放出させ回収する。
しかしながら、上記のような除湿機能は、長く使用されずに放置された場合、ヒータ非通電の状態が長く継続しヒータ表面に異物が堆積する。ヒータ表面に異物が堆積した状態で除湿機能が再稼動しヒータに通電された場合、異物が焼かれて焦げるような異臭が発生し、ユーザーに不快感を与える恐れがある。特許文献1に記載の空気調和機は、除湿機能だけであるので、稼動していないときにヒータ表面に堆積する異物は比較的少ないが、仮に、加湿機能などの別機能が付加されている場合は、ヒータ表面を通過する空気流が増加しヒータ表面に堆積する異物も増加するので、ヒータ通電時に異臭を発生する可能性はより高くなる。
特開2003−38930号公報
本発明の課題は、除湿機能が長く稼動しない状態から再び稼動した場合でも、異臭が発生し難い除湿機能を有する空気調和機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機は、除湿部と、別機能部と、制御部と、駆動部とを備えている。除湿部は、吸着部材で吸着した水分をヒータによって加熱して回収するデシカント式の除湿機能を有する。別機能部は、除湿部が稼動していないときにヒータ周りを含む空間に空気流を生じさせる動作を行う。制御部は、除湿部及び別機能部を制御する。駆動部は、吸着部材を回転させる。また、制御部は、別機能部が稼動しヒータが非通電となる第1状態が所定の時間条件を満たしたとき、除湿部が稼動していなくてもヒータへ強制的に通電するヒータ強制通電制御を行う。ヒータ強制通電制御は、ヒータへの通電と非通電とを交互に所定回数繰り返す制御である。そして、制御部は、ヒータへ通電していない間、駆動部を稼動させて吸着部材を回転させる。
通常、除湿部が稼動せずヒータが非通電の状態が長く継続したとき、ヒータ表面に異物が堆積する。ヒータ表面に異物が堆積した状態で除湿部が稼動しヒータに通電されると、異物が焼かれて異臭を発し、ユーザーに不快感を与える恐れがある。しかし、この空気調和機では、ヒータ強制通電制御を行うことによって、ヒータ表面の異物が少ないうちにその異物を焼却することができる。その結果、除湿部を稼動させたときに、異物の焦げるような異臭を発生させることが抑制され、ユーザーに不快感を与えることが防止される。
また、連続通電でヒータ表面の異物を焼却した場合、異臭が発生する可能性があるので、数回に分けて焼却することによって異臭の発生量を抑え、ユーザーに不快感を与えないようにすることができる。
さらに、吸着部材の同じ領域が常に加熱される事態が回避されるので、除湿部が稼動していないときでも、吸着部材の活性化(再生)が行われる。
第2発明に係る空気調和機は、第1発明に係る空気調和機であって、所定の時間条件が、第1状態が所定時間以上継続されることである。この空気調和機では、別機能部が稼動しヒータが非通電となる第1状態は、乾燥する季節に発生しやすいので、特定の季節が終わったあとの使用で異臭が発生するという事態が回避される。
第3発明に係る空気調和機は、第1発明に係る空気調和機であって、所定の時間条件が、第1状態が維持された時間の積算時間が所定時間を越えることである。この空気調和機では、別機能部が稼動しヒータが非通電となる第1状態は、乾燥する場所で発生しやすいので、特定の場所で使用されたあとに異臭が発生するという事態が回避される。
第4発明に係る空気調和機は、第1発明に係る空気調和機であって、ヒータ強制通電制御が、ヒータへ所定時間通電する制御である。この空気調和機では、ヒータの能力に応じた通電時間が設定されるので、確実にヒータ表面の異物が焼却される。
発明に係る空気調和機は、第発明に係る空気調和機であって、ヒータへの通電時間が非通電時間より短い。この空気調和機では、先に発生した異臭が非通電時間の間に拡散して消滅するので、異臭の持続的発生が回避される。
発明に係る空気調和機は、第1発明に係る空気調和機であって、ヒータを通過してから吸着部材に向う空気流を生成する再生ファンをさらに備えている。制御部は、ヒータへ通電している間、再生ファンを稼動させる。この空気調和機では、ヒータへの通電時に、ヒータ周辺が熱損傷することが防止される。
発明に係る空気調和機は、第1発明に係る空気調和機であって、吸着部材を回転させる駆動部をさらに備えている。制御部は、ヒータ強制通電制御を行っている間、駆動部を稼動させない。この空気調和機では、吸着部材が回転しないので、不必要な除湿を行うことはない。
発明に係る空気調和機は、第1発明に係る空気調和機であって、別機能部は、空気を清浄する空気清浄部、及び、水を気化させて加湿する加湿部の少なくとも一方を含む。
通常、空気清浄部又は加湿部が稼動し除湿部が稼動しない状態が長く継続した場合、空気清浄部又は加湿部の稼動時に発生する空気流によってヒータ表面に異物が堆積する。しかし、この空気調和機では、ヒータ強制通電制御を行うことによって、ヒータ表面の異物が少ないうちにその異物を焼却することができる。その結果、除湿部を稼動させたときに、異物の焦げるような異臭を発生させることが抑制され、ユーザーに不快感を与えることが防止される。
発明に係る空気調和機は、第発明に係る空気調和機であって、空気清浄部、除湿部及び加湿部の少なくとも1つに送風する送風機をさらに備えている。
この空気調和機では、送風機は、除湿部のヒータ周辺に空気流を発生させてヒータ表面に異物を堆積させるが、ヒータ強制通電制御を行うことによって、ヒータ表面の異物が少ないうちにその異物を焼却することができる。その結果、除湿部を稼動させたときに、異物の焦げるような異臭を発生させることが抑制され、ユーザーに不快感を与えることが防止される。
第1発明に係る空気調和機では、ヒータ強制通電制御を行うことによって、ヒータ表面の異物が少ないうちにその異物を焼却することができる。その結果、除湿部を稼動させたときに、異物の焦げるような異臭を発生させることが抑制され、ユーザーに不快感を与えることが防止される。
また、連続通電でヒータ表面の異物を焼却した場合、異臭が発生する可能性があるので、数回に分けて焼却することによって異臭の発生量を抑え、ユーザーに不快感を与えないようにすることができる。
さらに、吸着部材の同じ領域が常に加熱される事態が回避されるので、除湿部が稼動していないときでも、吸着部材の活性化(再生)が行われる。
第2発明に係る空気調和機では、別機能部が稼動しヒータが非通電となる第1状態は、乾燥する季節に発生しやすいので、特定の季節が終わったあとの使用で異臭が発生するという事態が回避される。
第3発明に係る空気調和機では、別機能部が稼動しヒータが非通電となる第1状態は、乾燥する場所で発生しやすいので、特定の場所で使用されたあとに異臭が発生するという事態が回避される。
第4発明に係る空気調和機では、ヒータの能力に応じた通電時間が設定されるので、確実にヒータ表面の異物が焼却される。
発明に係る空気調和機では、先に発生した異臭が非通電時間の間に拡散して消滅するので、異臭の持続的発生が回避される。
発明に係る空気調和機では、ヒータへの通電時に、ヒータ周辺が熱損傷することが防止される。
発明に係る空気調和機では、吸着部材が回転しないので、不必要な除湿を行うことはない。
発明、又は第発明に係る空気調和機では、ヒータ強制通電制御を行うことによって、ヒータ表面の異物が少ないうちにその異物を焼却することができる。その結果、除湿部を稼動させたときに、異物の焦げるような異臭を発生させることが抑制され、ユーザーに不快感を与えることが防止される。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<空気調和機の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和機の斜視図である。図1において、空気調和機1では、空気清浄ユニット2、除湿ユニット3、加湿ユニット4、送風機5及び制御部6が、本体10に収納されている。本実施形態では、ユーザーが容易に空気調和機1を移動させることができるように、本体10の側面上部には取っ手7が設けられ、本体10の下面(室内の床面と対向する面)に、キャスター8が設けられている。
送風機5は、本体10に対して空気清浄ユニット2と反対側に位置しており、空気清浄ユニット2側から視たとき、空気清浄ユニット2、除湿ユニット3、加湿ユニット4、送風機5の順で並んでいる。送風機5が稼働しているとき、空気が空気清浄ユニット2側から吸い込まれて、除湿ユニット3を通過した後に加湿ユニット4を通過し送風機5に至る空気風路Aが形成される。
図2は、空気調和機の本体上部の斜視図である。図2において、本体10の上部には吹出口11が設けられており、空気流路Aを経て浄化され調湿された空気が吹出口11から吹き出される。空気の吹き出し方向は、吹出口11の開口部に設置されたルーバー12によって変更することができる。
ルーバー12は、仕切羽根120と、第1風向調整羽根121と、第2風向調整羽根122とを有している。第1風向調整羽根121及び第2風向調整羽根122は、仕切羽根120と交差し、且つ鉛直方向に対して傾斜自在に仕切羽根120に支持されている。ルーバー12は、ステッピングモータ19によって駆動される。図1では、ルーバー12が閉じた状態であるが、運転を開始するとステッピングモータ19によって自動的に真上に開く。
さらに、本体10の上部には操作パネル60(図1参照)が設けられており、カバー13によって保護されている。その操作パネル60の下方に制御部6(図1参照)が位置しており、操作パネル60から入力される信号に基づいて、空気清浄ユニット2、除湿ユニット3、加湿ユニット4、送風機5及びルーバー12が制御される。運転モードは、操作パネル60上の運転切換ボタンによって切り替えられる。
<空気清浄ユニット2>
図3は、空気調和機から空気清浄ユニットを取り外した斜視図である。図3において、空気清浄ユニット2は、カバー21と、フィルタ22と、脱臭触媒23と、ホコリセンサー24と、ニオイセンサー25とを有している。フィルタ22と脱臭触媒23は、本体10に設けられた収納部20に脱着可能に収納されており、脱臭触媒23がフィルタ22の空気流下流側に位置する。
脱臭触媒23は、フィルタ22を通過してきた空気から臭いや有害ガスを吸着し、分解する。ホコリセンサー24は、本体10の側面上部に設けられ、ニオイセンサー25は、収納部20の上方に設けられている。
<除湿ユニット3>
図4は、除湿ユニットの斜視図である。図4において、除湿ユニット3は、吸着素子31、ヒータ32、再生ファン33、送風管34及び熱交換部35を有している。吸着素子31は、ハニカム構造体であり、ゼオライト粉末、バインダー及び膨張剤を混合して練り上げた材料によって円板状で多孔質に成形されている。バインダーは、例えば、変性PPE、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂から選択される。膨張剤は、ハニカム構造体の成形時に膨張し無数の気泡を形成する。このため、吸着素子31は、水分に対して高い吸着性を有している。
ヒータ32は、空気流路Aに対して吸着素子31の下流側の側面と対向する場所に配置されており、吸着素子31の側面の6分の1程度を覆うことができる扇形の取付部材によって取り付けられている。
再生ファン33は、吸着素子31の吸着性能を再生させる送風機であり、吸着素子31の上方から空気流路Aに対して吸着素子31の下流側へ突出するように取り付けられている。ヒータ32と再生ファン33とは空気の流通ができるように第1送風管34aによって連絡されている。再生ファン33の稼働によって発生する空気は、第1送風管34aを通ってヒータ32に至り、そこで加熱されて高温空気となる。
送風管34は、第1送風管34a、第2送風管34b、第3送風管34c及び第4送風管34dから成る。ヒータ32によって加熱された高温空気は、対向する吸着素子31の側面から吸着素子31の厚み方向に沿って進み、反対側の側面から出てくる。吸着素子31の高温空気が通過した領域は、高温空気に加熱されて水分を高温空気へ放出する。
吸着素子31を通過した高温空気は、高温高湿空気となって第2送風管34bに入る。第2送風管34bは、吸着素子31を通過してきた高温高湿空気を完全に回収できるように、空気流路Aに対して吸着素子31の上流側の側面を覆うように配置されている。第2送風管34bは、外形が扇形であって、側面の4分の1程度を覆っている。
第3送風管34cは、第2送風管34bから流れてくる高温高湿空気を、吸着素子31の径方向外側の外周に沿って流す。第3送風管34cには、空気流路Aと同じ方向に貫通する複数の長孔35aが設けられており、空気流路Aを流れる空気がその長孔35aを通過する。第3送風管34c内を流れる高温高湿空気は、長孔35aの壁面に接触しながら流れているので、長孔35aを通過する空気は、高温高湿空気から熱量を奪う。このため、長孔35aの内壁面に接触した高温高湿空気は冷却され、長孔35aの内壁面は結露する。結露水は所定の出口を通過し、下方に配置された水タンクへ入る。
第4送風管34dは、第3送風管34cと再生ファン33とを連絡している。第3送風管34cを流れる高温高湿空気は、複数の長孔35aの内壁面に接触して熱量と水分を奪われた後に、第4送風管34dを通って再生ファン33に吸い込まれる。
図5は、除湿ユニットをヒータ側から視た正面図である。図5において、除湿ユニット3は、駆動モータ36をさらに有している。駆動モータ36は、ピニオン歯車361を有しており、吸着素子31の外周には、ピニオン歯車361と噛み合う従動歯車311が設けられている。駆動モータ36が稼働している間、吸着素子31は回転しており、空気流路Aを通過する空気と接触して水分を吸着し、ヒータ32と対向する位置でその水分を放出し、再び空気流路Aを通過する空気と接触する。このため、吸着素子31は、水分の吸着と放出を繰り返すことができる。
また、ヒータ32は、図5正面視の前後方向に並んで配置される第1ヒータ321と第2ヒータ322とを有している。第1ヒータ321は、吸着素子31に近い側に位置し、消費電力は320Wである。第2ヒータ322は、第1ヒータ321よりも吸着素子31から遠い側に位置し、消費電力は180Wである。
<加湿ユニット4>
図6は、空気調和機の本体から水タンクと気化素子とを引き出した状態の斜視図であり、図7は、加湿ユニットの斜視図である。図6、図7において、加湿ユニット4は、水タンク40、気化素子41、水車42及び駆動部43を有している。水タンク40は、空気流路Aを通る空気に与える水分の水源であり、本体10に脱着可能に収納されている。水タンク40内の水が不足している場合は、ユーザーによって本体10の引き出し口14から引き出されて、水が補充される。
気化素子41は、不織布で円板状に成形され、回転することによって水タンク40から送られてくる水を蒸発させる気化部材である。気化素子41は外周に第1歯車411を有しており、第1歯車411は駆動部43によって回転する。気化素子41は、水タンク40の満水時の水位よりも上方に配置されているので、水タンク40内の水とは直接接触していない。水量センサー44は、水タンク40の水量を検知するセンサーであり、水タンク40の満水状態及び渇水状態を未然に防止するために設けられている。
図8は、図7の空気流れの下流側から視た加湿ユニットの斜視図である。図8において、水車42は、水タンク40に回転可能に支持されており、水タンク40内の水を汲み上げて気化素子41に向って放出する。
水車42は、回転することによって、凹部421aが順番に水タンク40の水中を通過して上昇してくる。凹部421aが浸水したとき、内部へ水が入るので、水中から出てきた凹部421aの内部は水で満たされている。
凹部421aが最上位置に近づくにしたがって、凹部421a内の水は徐々に流出し、最上位置を通過したときにほぼ全ての水が流出する。水は、流出する際に重力によってある程度の勢いが付加されているので、凹部421aと近接している気化素子41の側面に向って流出する。
水タンク40は、引き出し式の第1扉10aを引き出すことによって本体10の引き出し口14から取り出すことができ、気化素子41は、回転式の第2扉10bを開けることによって、本体10の取り出し口15から取り出すことができる。これによって、ユーザーは、水タンク40を取り出して、水の補給や、水タンク40及び水車42の洗浄を行うことができ、また、気化素子41を取り出して交換することもできる。
<操作パネル60>
図9は、操作パネルの斜視図である。図9において、操作パネル60上には、運転入/切ボタン61、運転切換ボタン62、風量選択ボタン63、湿度選択ボタン64、コース選択ボタン65、タイマー選択ボタン66、オートルーバーボタン67、及びおすすめボタン68が設けられており、各ボタンを押すことによって、押されたボタンに対応した信号が、操作パネル60の下方に配置された制御部6に入力される。なお、制御部6は、マイコンとメモリを内蔵している。
例えば、運転入/切ボタン61は、空気調和機1への電源供給をオン・オフするボタンであり、電源プラグをコンセントに差し込んだ後、押されると運転を開始し、再度押されると運転を停止する。また、運転切換ボタン62は、運転モードを選択するボタンであり、「空気清浄」、「加湿」及び「除湿」のいずれか1つを選択することができる。
<除湿ユニットのヒータ強制通電制御>
運転モードが「除湿」でないとき、例えば、運転モードが「加湿」であるとき、除湿ユニット3の再生ファン33は動作していない。しかし、加湿ユニット4の稼動に伴って送風機5が動作しているので、ヒータ32を含む空間には常に強制的な空気対流が発生しており、タバコのヤニなどの粘着性物質が第1ヒータ321及び第2ヒータ322の表面に付着し、さらにその上に空気中に粉塵が付着して、時間の経過とともに異物が堆積する。この状態で、ユーザーが運転モードを「除湿」に切り替え、ヒータ32に通電されると、第1ヒータ321及び第2ヒータ322の表面に堆積した異物が焦げて異臭が発生する。
本実施形態に係る空気調和機では、上記のような異臭の発生を抑制するために、制御部6が、除湿ユニット3が稼動していないときでも第1ヒータ321及び第2ヒータ322の表面に異物が堆積するのを防止するために、ヒータ32へ強制的に通電するヒータ強制通電制御を行っている。以下、このヒータ強制通電制御について、図面を用いて説明する。
図10は、ヒータ強制通電制御のフローチャートである。図10において、ステップS1で、制御部6は、ヒータ32が非通電状態であるか否かを判定する。通電状態であると判定したときは、引き続きヒータ32が非通電状態であるか否かを監視する。ヒータ32が非通電状態であると判定したときは、ステップS2へ進む。
ステップS2で、制御部6は、ヒータ32に通電されていない時間(以下、非通電時間とよぶ)を計測する。制御部6は、ヒータ32の非通電時間をメモリに記憶しており、仮に、空気調和機1への電源供給が停電などで停止した場合でも、電源が復旧したときは、記憶している非通電時間に、電源復旧後の非通電時間を積算していく。なお、メモリには、ヒータ32の非通電時間を記憶するための非通電時間記憶領域が割り当てられている。
ステップS3で、制御部6は、ヒータ32への非通電時間の積算時間が500時間に達したか否かを判定する。積算時間が500時間に達していないと判定したときは、引き続き計測を継続し、500時間に達したと判定したときは、ステップS4へ進む。
ステップS4で、制御部6は、ヒータ32への強制通電の回数を計数するために、メモリに記憶されている回数Nを0にする。なお、メモリには、強制通電回数を記憶するための回数記憶領域が割り当てられている。
ステップS5からステップS8で、制御部6は、第1ヒータ321に10秒間通電し(ステップS5)、50秒間通電しない(ステップS6)。続いて、第2ヒータ322に10秒間通電し(ステップS7)、50秒間通電しない(ステップS8)。
なお、ヒータ32が通電されている間は、再生ファン33は動作しているので、第1ヒータ321及び第2ヒータ322の周辺が熱で損傷することはない。さらに、ヒータ32が通電されている間は、駆動モータ36を稼動させないので、吸着素子31が回転せず、不必要な除湿を行うことはない。
ステップS9で、制御部6は、メモリに記憶している強制通電回数Nに1を加え、ステップS5からステップS8までの一連の動作の実行回数を記憶する。
ステップS10で、制御部6は、強制通電回数Nが4回に達したか否かを判定する。強制通電回数Nが4回に達していないと判定したときはステップS5に戻り、強制通電回数Nが4回に達したと判定したときは、ステップS11に進む。
ステップS11で、制御部6は、メモリの非通電時間記憶領域に記憶されているヒータ32の積算された非通電時間をリセットして、ヒータ強制通電制御を終了する。
<特徴>
(1)
空気調和機1は、空気清浄ユニット2、除湿ユニット3及び加湿ユニット4を備えている。空気清浄ユニット2、除湿ユニット3及び加湿ユニット4のいずれか1つが稼動しているとき、送風機5が動作している。除湿ユニット3は、吸着素子31で吸着した水分をヒータ32によって加熱して回収するデシカント式の除湿ユニットである。制御部6は、ヒータ32が非通電となる状態の積算時間が500時間に達したとき、ヒータ強制通電制御が実行され、第1ヒータ321及び第2ヒータ322の表面の異物が少ないうちにその異物が焼却される。その結果、除湿ユニット3が稼動したとき、異物の焦げるような異臭を発生させることが抑制され、ユーザーに不快感を与えることが防止される。
また、ヒータ強制通電制御は、ヒータ32への通電と非通電とを交互に繰り返す制御であり、且つ、ヒータ32への通電時間が非通電時間より短い。その結果、先に発生した異臭が非通電時間の間に拡散して消滅するので、異臭の持続的発生が回避される。
(2)
空気調和機1は、制御部6は、ヒータ32へ通電している間、再生ファン33を動作させるので、ヒータ32への通電時に、第1ヒータ321及び第2ヒータ322の周辺が熱損傷するのを防止することができる。
(3)
空気調和機1は、制御部6は、ヒータ強制通電制御を行っている間、駆動モータ36を動作させないので、吸着素子31が回転せず、不必要な除湿を行うことはない。
<変形例>
上記実施形態では、ステップS5及びステップS8のヒータ32が通電されている間は駆動モータ36を動作させていないが、ステップS5及びステップS8のヒータ32が通電されていない間は駆動モータ36を動作させてもよい。これによって、ヒータ強制通電制御を実行中であってもヒータ32へ通電されていない50秒間は、吸着素子31が回転し、吸着素子31の同じ領域が常に加熱される事態が回避されるので、吸着素子の活性化(再生)が行われる。
以上のように、本発明によれば、吸着素子で吸着した水分をヒータによって加熱して回収するデシカント式の除湿機能を備えた空気調和機に有用である。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の斜視図。 空気調和機の本体上部の斜視図。 空気調和機から空気清浄ユニットを取り外した状態の斜視図。 除湿ユニットの斜視図。 除湿ユニットをヒータ側から視た正面図。 空気調和機から水タンクと気化素子とを引き出した状態の斜視図。 加湿ユニットの斜視図。 図6の空気流れの下流側から視た加湿ユニットの斜視図。 操作パネルの斜視図。 ヒータ強制通電制御のフローチャート
1 空気調和機
2 空気清浄ユニット(別機能部、空気清浄部)
3 除湿ユニット(除湿部)
4 加湿ユニット(別機能部、加湿部)
5 送風機
6 制御部
31 吸着素子(吸着部材)
32 ヒータ
33 再生モータ
36 駆動モータ(駆動部)

Claims (9)

  1. 吸着部材(31)で吸着した水分をヒータ(32)によって加熱して回収するデシカント式の除湿機能を有する除湿部(3)と、
    前記除湿部(3)が稼動していないときに前記ヒータ(32)周りを含む空間に空気流を生じさせる動作を行う別機能部(2,4)と、
    前記除湿部(3)及び前記別機能部(2,4)を制御する制御部(6)と、
    前記吸着部材(31)を回転させる駆動部(36)と、
    を備え、
    前記制御部(6)は、前記別機能部(2,4)が稼動し前記ヒータ(32)が非通電となる第1状態が所定の時間条件を満たしたとき、前記除湿部(3)が稼動していなくても前記ヒータ(32)へ強制的に通電するヒータ強制通電制御を行い、
    前記ヒータ強制通電制御は、前記ヒータ(32)への通電と非通電とを交互に所定回数繰り返す制御であり、
    前記制御部(6)は、前記ヒータ(32)へ通電していない間、前記駆動部(36)を稼動させて前記吸着部材(31)を回転させる、
    空気調和機(1)。
  2. 前記所定の時間条件は、前記第1状態が所定時間以上継続されることである、
    請求項1に記載の空気調和機(1)。
  3. 前記所定の時間条件は、前記第1状態が維持された時間の積算時間が所定時間を越えることである、
    請求項1に記載の空気調和機(1)。
  4. 前記ヒータ強制通電制御は、前記ヒータ(32)へ所定時間通電する制御である、
    請求項1に記載の空気調和機(1)。
  5. 前記ヒータ(32)への通電時間が非通電時間より短い、
    請求項に記載の空気調和機(1)。
  6. 前記ヒータ(32)を通過してから前記吸着部材(31)に向う空気流を生成する再生ファン(33)をさらに備え、
    前記制御部(6)は、前記ヒータ(32)へ通電している間、前記再生ファン(33)を稼動させる、
    請求項1に記載の空気調和機(1)。
  7. 前記吸着部材(31)を回転させる駆動部(36)をさらに備え、
    前記制御部(6)は、前記ヒータ強制通電制御を行っている間、前記駆動部(36)を稼動させない、
    請求項1に記載の空気調和機(1)。
  8. 前記別機能部(2,4)は、空気を清浄する空気清浄部(2)、及び、水を気化させて加湿する加湿部(4)の少なくとも一方を含む、
    請求項1に記載の空気調和機(1)。
  9. 前記空気清浄部(2)、前記除湿部(3)及び加湿部(4)の少なくとも1つに送風する送風機(5)をさらに備えた、
    請求項に記載の空気調和機(1)。
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