JP5069627B2 - 上下左右の全方向に回転自在なハンドル組立体及びこれを備える掃除機。 - Google Patents

Description

本発明は掃除機に関し、より詳細には、上下左右の全方向に回転自在なハンドル組立体及びこれを備える掃除機に関する。

一般に、掃除機は、掃除機本体、ブラシ組立体、ブラシパイプ、フレキシブルな吸引ホース、ハンドル組立体を含む。掃除機本体は、内部に装着されたモータによって空気と埃を吸引する吸引力を発生させる。ブラシ組立体は、被掃除面と接して被掃除面にある埃と空気を吸引する。吸引された埃と空気は、ブラシ組立体から長く延長されたブラシパイプを介して掃除機本体に装着された集塵装置に移動する。ブラシパイプと本体とはフレキシブルな吸引ボースにより連結され、ユーザが一定領域を掃除するのに便宜を提供する。ハンドル組立体は、ブラシパイプと吸引ホースとの間に設けられ、ユーザが把持できるハンドルを備える。ユーザはハンドルを把持してブラシ組立体を移動させながら掃除を行う。

通常、掃除機のハンドルは回転されずに固定されているのが一般的である。すなわち、ブラシパイプとハンドルとの間では相対的な移動がなく、ブラシパイプとハンドルとが一体で動作する。よって、ユーザが部屋の隅など細かいところを掃除する場合、長さの長いブラシパイプのため、ユーザは不便な姿勢を取るようになり、また手首及びひじなどを多く曲げなければならない問題点が生じる。また、ブラシパイプの操作が不便であるという問題点も生じる。

このような問題点を解決するために、一方向に回転可能なハンドルを備える掃除機が開示されている。しかし、該掃除機もハンドルが一方向にのみ回転するため、回転しない方向に対しては前述の問題点が依然として改善されていない。
韓国特許公開第２００２−００１９２２４号公報 日本特許公開平成１１年 第１４６８５１号公報

本発明は上記のような問題点を鑑みてなされたもので、本発明の目的は、上下左右の全方向に回転自在なハンドル組立体を提供することにある。

本発明の他の目的は、前記ハンドル組立体を備えた掃除機を提供することにある。

前記のような目的を達成するための本発明に係るハンドル組立体は、ハウジングと、ユーザが把持するハンドルと、上下左右の全方向に回転自在に前記ハンドルを前記ハウジングに連結させる連結ユニットと、前記ハンドルを中立位置に向けて弾性的に付勢する弾性ユニットと、を含む。

前記連結ユニットは、ハンドルを貫通する軸と、前記軸を回転自在に収容するガイド部と、を含むことができる。

また、前記連結ユニットは、前記ガイド部に嵌合され、前記軸の両端に形成されるフランジを更に含むことができる。

前記弾性ユニットは、前記ハンドルと接する４つの弾性部材を含むことができる。

前記弾性部材は、板バネであることができる。

また、前記弾性部材は、ねじりバネであることができる。

また、前記弾性部材は、圧縮バネであることができる。

本発明の他の側面における本発明の目的を達成するための掃除機は、被掃除面と接して空気と埃を吸引するブラシ組立体と、前記ブラシ組立体から延長されたブラシパイプと、
前記ブラシパイプの一方に設けられ、前述のような特徴を備えるハンドル組立体と、を含む。

前記のような本発明のハンドル組立体によると、ハンドルが上下左右の全方向に回転することができるので、手首及びひじを曲げる角度が小さくなり、関節への疲労を減少させることができる。

また、前記のようにハンドルが回転することにより、プラシパイプを便利に操作することができる。

以下、添付の図面に基づいて本発明の好適な実施形態を詳述する。

参考までに、本発明を説明するにおいて、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明を不明にすると判断される場合は詳細説明は省略する。

図１は、本発明の一実施形態に係る掃除機の斜視図である。

本発明の一実施形態に係る掃除機は、ブラシ組立体１１０、ブラシパイプ１２０、吸引ホース１３０、本体１４０、ハンドル組立体１５０を含む。

ブラシ組立体１１０は、被掃除面と接しており、被掃除面に存在する埃と空気を吸引する。吸引された埃と空気はブラシ組立体１１０から延長されたブラシパイプ１２０とフレキシブルな吸引ホース１３０を介して掃除機本体１４０に移動される。掃除機本体１４０に設けられた不図示の集塵ユニットが吸引された埃と空気とを分離する。掃除機本体１４０には不図示のモータが設けられ、埃と空気を吸引する吸引力を発生させる。

ハンドル組立体１５０は、ブラシパイプ１２０と吸引ホース１３０との間に設けられる。ユーザはハンドル組立体１５０にあるハンドル１７０を把持し、ブラシパイプ１２０とブラシ組立体１１０を動かしながら掃除を行う。

図２はハンドル組立体１５０の分解斜視図であり、図３はハンドル組立体１５０の側断面図であり、図４はハンドル組立体１５０の平断面図である。

ハンドル組立体１５０は、ハウジング１６０、ハンドル１７０、連結ユニット１８０、弾性ユニット１９０を含む。

ハウジング１６０はハンドル組立体１５０の外形を形成する。

ハンドル１７０はユーザが掃除する時に把持する部分である。本発明の一実施形態によるとハンドル１７０は上下左右の全方向に回転可能である。

連結ユニット１８０はハンドル１７０を上下左右の全方向に回転自在にハウジング１６０に連結させる。連結ユニット１８０は、軸１８１と、ガイド部１８３を含む。

軸１８１は、ハンドル１７０を貫通して形成される。従って、ハンドル１７０は軸１８１に対して上下方向に回転できる。

ガイド部１８３は軸１８１を回転自在に収容し、ハウジング１６０の内面に形成される。軸１８１はガイド部１８３においてスライドしながら回転することにより、ハンドル１７０は左右方向に回転できるようになる。

軸１８１とガイド部１８３によってハンドル１７０は上下左右の全方向に回転可能である。このような連結ユニット１８０は単なる一実施例に過ぎず、ハンドル１７０が上下左右の全方向に回転できるように連結させることができるものであれば、様々な構造の連結ユニット１８０を使用することができる。

ハンドル１７０が全ての方向に回転することができるので、ブラシパイプ１２０の一定の位置に対してハンドル１７０は多様な姿勢を取ることができる。従って、ユーザが掃除を行う途中、手首及びひじを曲げる角度が小さくなり関節への疲労を減少させることができ、またブラシパイプを便利に操作することができる。

弾性ユニット１９０はハンドル１７０を中立位置に向けて弾性的に付勢する。ここでの中立位置とは、ハンドル１７０がいずれの方向にも回転しなく、ハウジング１６０の中央に位置していることを意味する。つまり、ハンドル１７０が中立位置にあると、弾性ユニット１９０がハンドル１７０に加える真の力（ｎｅｔ ｆｏｒｃｅ）は０となる。本発明の一実施形態に係る弾性ユニット１９０はハンドル１７０と接する４つの弾性部材１９１、１９２、１９３、１９４を含む。

ハンドル１７０が上方向に回転すると弾性部材１９１がハンドル１７０を中立位置に向けて弾性的に付勢し、ハンドル１７０が下方向に回転すると弾性部材１９２がハンドルを中立位置に向けて弾性的に付勢し、ハンドル１７０が左方向に回転すると弾性部材１９３がハンドルを中立位置に向けて弾性的に付勢し、ハンドル１７０が右方向に回転すると弾性部材１９４がハンドルを中立位置に向けて弾性的に付勢する。

本発明の一実施形態によると、弾性部材１９１、１９２、１９３、１９４として板バネが使用されている。しかし、これに限定せずに、弾性部材１９１、１９２、１９３、１９４として、ねじりバネ、圧縮バネなどを使用することができる。

図５は、本発明の他の実施形態に係るハンドル組立体１５０の分解斜視図である。軸１８１が安定的に回転できるように軸１８１の両端にフランジ１８２が形成されることを除いては図２と同一である。フランジ１８２の断面はガイド部１８３の断面と対応するように形成される。従って、フランジ１８２はガイド部１８３に嵌合されてスライドすることができる。フランジ１８２がガイド部１８３においてスライドすることによって軸１８１も回転することができ、これによりハンドル１７０は左右方向に回転できるようになる。

図６は、本発明の一実施形態に係る掃除機の作用を示す平面図である。同図に示すように、ハンドル１７０が左右方向に回転できるので、ユーザは隅の部分（Ａ）も便利に掃除することができる。即ち、ハンドルが固定されている場合に隅の部分（Ａ）を掃除するためには、ユーザは点線で表示されている位置に移動しなければならない。しかし、本発明の一実施形態に係る掃除機はハンドル１７０が左右方向に回転できるため、ユーザは移動することなく隅の部分（Ａ）を掃除することができる。このように、ユーザは本発明の一実施形態に係る掃除機を使ってブラシパイプ１２０を便利に操作することができる。

図７は、本発明の一実施形態に係る掃除機の作用を示す側面図である。同図に示すように、隅の部分（Ｂ）を掃除するためには、ブラシパイプ１２０を急激に傾けなければならない。このとき、ハンドルが固定されていれば、ユーザは不便な姿勢をとるようになり、手首及びひじを多く曲げなければならない。しかし、本発明の一実施形態に係る掃除機はハンドル１７０が上下方向に回転できるので、ブラシパイプ１２０が急激に傾けられてもハンドル１７０と地面とが成す角度はほぼ一定に維持することができる。即ち、図７において実線で表された場合についてハンドル１７０と地面とが成す角度（θ_１）と、点線で表された場合についてハンドル１７０と地面とが成す角度（θ_２）はほぼ一定に維持される。従って、ユーザは手首及びひじをほとんど動かずに便利に隅の部分（Ｂ）を掃除することができる。

以上、本発明の好適な実施形態を図示及び説明してきたが、本発明の技術的範囲は前述の実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に基づいて定められ、特許請求の範囲において請求する本発明の要旨から外れることなく当該発明が属する技術分野ぶおいて通常の知識を有する者であれば誰もが多様な変形実施が可能であることは勿論のことであり、該変更した技術は特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲に属するものである。

本発明の一実施形態に係る掃除機の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るハンドル組立体の分解斜視図である。 図２のハンドル組立体の側断面図である。 図２のハンドル組立体の平断面図である。 本発明の他の実施形態に係るハンドル組立体の分解斜視図である。 図１における掃除機の使用状態を示す平面図である。 図１における掃除機の使用状態を示す側面図である。

符号の説明

１００ 掃除機
１１０ ブラシ組立体
１２０ ブラシパイプ
１５０ ハンドル組立体
１６０ ハウジング
１７０ ハンドル
１８０ 連結ユニット
１８１ 軸
１８３ ガイド部
１９０ 弾性ユニット

Claims (14)

1. ハウジングと、
   ユーザが把持するハンドルと、
   上下左右の全方向に回転自在に前記ハンドルを前記ハウジングに連結させる連結ユニットと、
   前記ハンドルを中立位置に向けて弾性的に付勢する弾性ユニットと、
   を含むことを特徴とするハンドル組立体。
2. 前記連結ユニットは、
   ハンドルを貫通する軸と、
   前記軸を回転自在に収容するガイド部と、
   を含むことを特徴とする請求項１に記載のハンドル組立体。
3. 前記連結ユニットは、前記ガイド部に嵌合され、前記軸の両端に形成されるフランジを更に含むことを特徴とする請求項２に記載のハンドル組立体。
4. 前記弾性ユニットは、前記ハンドルと接する４つの弾性部材を含むことを特徴とする請求項１に記載のハンドル組立体。
5. 前記弾性部材は、板バネであることを特徴とする請求項４に記載のハンドル組立体。
6. 前記弾性部材は、ねじりバネであることを特徴とする請求項４に記載のハンドル組立体。
7. 前記弾性部材は、圧縮バネであることを特徴とする請求項４に記載のハンドル組立体。
8. 被掃除面と接して空気と埃を吸引するブラシ組立体と、
   前記ブラシ組立体から延長されたブラシパイプと
   前記ブラシパイプの一方に設けられるハンドル組立体と、を含み、
   前記ハンドル組立体は、
   ハウジングと、
   ユーザが把持するハンドルと、
   上下左右の全方向に回転自在に前記ハンドルを前記ハウジングに連結させる連結ユニットと、
   前記ハンドルを中立位置に向けて弾性的に付勢する弾性ユニットと、
   を含むことを特徴とする掃除機。
9. 前記連結ユニットは、
   ハンドルを貫通する軸と、
   前記軸を回転自在に収容するガイド部と、
   を含むことを特徴とする請求項８に記載の掃除機。
10. 前記連結ユニットは、前記ガイド部に嵌合され、前記軸の両端に形成されるフランジを更に含むことを特徴とする請求項９に記載の掃除機。
11. 前記弾性ユニットは、前記ハンドルと接する４つの弾性部材を含むことを特徴とする請求項８に記載の掃除機。
12. 前記弾性部材は、板バネであることを特徴とする請求項１１に記載の掃除機。
13. 前記弾性部材は、ねじりバネであることを特徴とする請求項１１に記載の掃除機。
14. 前記弾性部材は、圧縮バネであることを特徴とする請求項１１に記載の掃除機。

Images