JP5069615B2 - マグネットキャッチ - Google Patents
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Description
より詳細には、マグネットキャッチの吸着力を調整可能とする技術に関する。
例えば、特許文献1に記載の如くである。
従って、吸着力の異なる複数種類のマグネットキャッチを用いる製品を製造する工程、あるいはそれぞれ異なる吸着力のマグネットキャッチを用いる複数種類の製品を製造する工程において、当該複数種類のマグネットキャッチの管理が煩雑になるという問題を有する。
従って、被吸着物の当接面の位置を変更することなくマグネットキャッチの吸着力の調整を行いたい場合には、マグネットキャッチの吸着力の調整作業と構造物に対するマグネットキャッチの固定位置の調整作業とを併せて行わなければならず、これら一連の作業が繁雑であるという問題を有する。
被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が前記当接面に垂直となる姿勢で前記本体に回転可能に軸支される軸部材、前記軸部材に固定されるとともに外部に露出するダイヤル部材、前記軸部材に螺合する螺合部材、および前記螺合部材に固定される永久磁石である可動磁石を有する可動磁石ユニットと、
を具備するものである。
前記本体は前記天板に固定されるとともに前記当接面に垂直な内壁面を成す側壁板を有し、
前記螺合部材または可動磁石のうち少なくとも一方が前記側壁板の内壁面に当接することにより、前記軸部材を中心とする前記螺合部材の回転が規制されるものである。
前記当接面から所定の距離となる位置において前記本体に固定される永久磁石である固定磁石を具備するものである。
前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記本体に着脱可能に固定するものである。
前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記当接面に垂直な方向から見て前記可動磁石ユニットの可動磁石を挟む位置に配置するものである。
被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が前記当接面に垂直となる姿勢で前記本体に回転可能に軸支される軸部材、前記軸部材に固定されるとともに外部に露出するダイヤル部材、および前記軸部材に螺合する永久磁石である可動磁石を有する可動磁石ユニットと、
を具備するものである。
前記本体は前記天板に固定されるとともに前記当接面に垂直な内壁面を成す側壁板を有し、
前記可動磁石が前記側壁板の内壁面に当接することにより、前記軸部材を中心とする前記可動磁石の回転が規制されるものである。
前記当接面から所定の距離となる位置において前記本体に固定される永久磁石である固定磁石を具備するものである。
前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記本体に着脱可能に固定するものである。
前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記当接面に垂直な方向から見て前記可動磁石ユニットの可動磁石を挟む位置に配置するものである。
被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が前記当接面に垂直となる姿勢で前記本体に固定される軸部材、前記軸部材に螺合するとともに外部に露出するダイヤル部材、および前記ダイヤル部材に固定される永久磁石である可動磁石を有する可動磁石ユニットと、
を具備するものである。
前記当接面から所定の距離となる位置において前記本体に固定される永久磁石である固定磁石を具備するものである。
前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記本体に着脱可能に固定するものである。
前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記当接面に垂直な方向から見て前記可動磁石ユニットの可動磁石を挟む位置に配置するものである。
被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が前記当接面に垂直となる姿勢で前記本体に固定される軸部材、および前記軸部材に螺合するとともに外部に露出する永久磁石である可動磁石を有する可動磁石ユニットと、
を具備するものである。
前記当接面から所定の距離となる位置において前記本体に固定される永久磁石である固定磁石を具備するものである。
前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記本体に着脱可能に固定するものである。
前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記当接面に垂直な方向から見て前記可動磁石ユニットの可動磁石を挟む位置に配置するものである。
被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
前記本体に支持され、前記当接面に対して進退移動することにより前記当接面からの距離を変更可能な可動磁石と、
前記本体に固定され、前記当接面からの距離が保持される固定磁石と、
を具備するものである。
図1から図4に示す如く、マグネットキャッチ100は主として本体110、蓋120、可動磁石ユニット130、固定磁石141・142・143・144およびパッド151・152を具備する。
本体110はマグネットキャッチ100の主たる構造体であり、構造物に対して移動不能に固定される。
ここで「構造物」の具体例としては、建物の調度品(家具等)、建物の扉、家電製品その他種々の装置等が挙げられる。
以下では便宜上、図1に示す如く本体110の形状を基準として「上下方向」、「前後方向」および「左右方向」を定義し、定義された方向を用いてマグネットキャッチ100の各部を説明する。なお、ここで定義された方向はマグネットキャッチ100が使用される時の姿勢を規定するものではない。
被吸着物は永久磁石により吸着され得る材料、すなわち常磁性体あるいは強磁性体からなる。
被吸着物を構成する材料の具体例としてはフェライト系ステンレス鋼が挙げられる。
被吸着物は通常、マグネットキャッチが固定される構造体と異なる他の構造体に固定される。
なお、被吸着物は他の構造体と別体でも良く、一体であっても(他の構造物自体が被吸着物であっても)良い。
前壁板112は天板111の前端部に固定される板状の部材である。図4に示す如く、前壁板112の後側の板面(後面)である内壁面112aは天板111の当接面111aに対して垂直である。前壁板112の下端部の左右略中央には切り欠き112bが形成される。
左壁板114の前端部は前壁板112の左端部に固定され、左壁板114の後端部は後壁板113の左端部に固定される。
右壁板115の前端部は前壁板112の右端部に固定され、右壁板115の後端部は後壁板113の右端部に固定される。
図3および図5に示す如く、仕切板118a・118b・118c・118dは、天板111、前壁板112、後壁板113、左壁板114および右壁板115で囲まれた空間に、左から仕切板118a、仕切板118b、仕切板118c、仕切板118dの順に間隔を空けて配置される。
仕切板118a・118b・118c・118dの上端部はそれぞれ天板111の下側の板面に固定される。
仕切板118a・118b・118c・118dの前端部はそれぞれ前壁板112の内壁面112aに固定される。
仕切板118a・118b・118c・118dの後端部はそれぞれ後壁板113の内壁面113aに固定される。
例えば、予め成形された複数の部品を組み合わせることにより本発明に係る本体を製造しても良い。
本発明に係る本体を構成する材料はポリプロピレンに限定されず、例えばポリエチレン、ポリアセタール等の他の樹脂材料でも良い。
また、本発明に係る本体を構成する材料は樹脂材料に限定されず、例えばゴム、エラストマー、木材、金属材料、セラミックス等、他の材料でも良い。
図7に示す如く、可動磁石ユニット130は、主として軸部材131、ダイヤル部材132、螺合部材133、パッド134および可動磁石135を有する。
軸部材131は外周面に雄ネジが形成された略円柱形状の部材である。軸部材131の一端には略円錐形状の頭部131aが形成される。
ダイヤル部材132は円盤形状の部材である。ダイヤル部材132には上下の盤面の中央を貫通する孔である嵌合孔132aが形成される。
また、ダイヤル部材132の周端面には滑り止めのためのセレーション(ギザギザ)が形成される。
軸部材131の他端(頭部131aが形成されてない方の端部)を嵌合孔132aに嵌合することにより、ダイヤル部材132は軸部材131に固定される。
螺合部材133は底板133a、前摺動板133bおよび後摺動板133cを有する。
底板133aには、上下の板面の中央を貫通する螺合孔133dが形成される。螺合孔133dの内周面には雌ネジが形成される。
例えば、予め成形された複数の部品を組み合わせることにより本発明に係る螺合部材を製造しても良い。
また、本発明に係る螺合部材を構成する材料は金属材料に限定されず、例えば樹脂材料、ゴム、エラストマー、木材、セラミックス等、他の材料でも良い。
ただし、本発明に係る螺合部材を構成する材料は、ある程度の外力が作用しても破損せず、かつ、大きく弾性変形しない(形状を保持することが可能な)材料であることが望ましい。
パッド134には、パッド134の上下の板面の中央を貫通する孔である貫通孔134aが形成される。
パッド134の下側の板面(下面)は、接着剤により螺合部材133の底板133aの上側の板面(上面)に固定される。
パッド134が螺合部材133に固定されているとき、パッド134に形成された貫通孔134aは底板133aに形成された螺合孔133dと平面視で重なる。
パッド134の貫通孔134aには軸部材131が回転可能かつ摺動可能に貫装される。
可動磁石135は略直方体形状の永久磁石である。
ここで、「永久磁石」は、外部から磁場あるいは電流が供給されなくても比較的長期間にわたって磁石としての性質を保持し得る物体を指す。
永久磁石の具体例としては、アルニコ磁石、KS鋼、MK鋼、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、ネオジム磁石等が挙げられる。
可動磁石135には上下方向に貫通する孔である貫通孔135aが形成される。貫通孔135aの上端部は上方に向かって拡径している。
可動磁石135の下面は、接着剤によりパッド134の上側の板面(上面)に固定される。このように、可動磁石135は、パッド134を介して螺合部材133に固定される。
可動磁石135がパッド134に固定されているとき、可動磁石135に形成された貫通孔135aはパッド134に形成された貫通孔134aと平面視で重なる。
可動磁石135の貫通孔135aには軸部材131が回転可能かつ摺動可能に貫装される。
このとき、可動磁石ユニット130を構成する部材の一つである軸部材131の軸線方向は、本体110の天板111の当接面111aに垂直となる。
また、可動磁石ユニット130を構成する部材の一つである螺合部材133の前摺動板133bは本体110の前壁板112の内壁面112aに当接し、後摺動板133cは本体110の後壁板113の内壁面113aに当接する。
さらに、可動磁石ユニット130を構成する部材の一つである可動磁石135の左側面は本体110の仕切板118bの右側面に当接し、可動磁石135の右側面は本体110の仕切板118cの左側面に当接する。
さらにまた、可動磁石ユニット130を構成する部材の一つであるダイヤル部材132の下側の盤面は蓋120に形成されたリング状突起121に当接し、ダイヤル部材132の周縁部は切り欠き112bおよび切り欠き113bから外部に突出し、ダイヤル部材132の上側の盤面の周縁部は本体110の前壁板112において切り欠き112bが形成されている部分および後壁板113において切り欠き113bが形成されている部分に当接する。
例えば、軸部材131の両端を延長し、当該両端をそれぞれ本体110の天板111および蓋120に形成した凹部に嵌装することにより、軸部材131が本体110に回転可能に軸支される構成としても良い。
軸部材131が回転すると、軸部材131に螺合する螺合部材133、螺合部材133に固定されたパッド134およびパッド134に固定された可動磁石135が一体的に上下方向、すなわち軸部材131の軸線方向に移動する。
その結果、本体110の当接面111aから可動磁石135までの距離が変化し、当接面111aに当接している被吸着物と可動磁石135との間に作用する磁力、ひいてはマグネットキャッチ100の吸着力が変化する。
例えば、パッド134を省略し、可動磁石135を直接(パッド134を介さずに)螺合部材133に固定する構成としても良い。
例えば、可動磁石が本体のいずれかの側壁板の内周面に当接することにより軸部材を中心とする螺合部材の回転が規制される構成であっても良く、螺合部材および可動磁石の両方が本体のいずれかの側壁板の内周面に当接することにより軸部材を中心とする螺合部材の回転が規制される構成であっても良い。
図3に示す如く、固定磁石141・142・143・144は、本体110の天板111、前壁板112、後壁板113、左壁板114および右壁板115、並びに蓋120で囲まれた空間に収容される。
このとき、固定磁石141は左壁板114および仕切板118aに当接し、固定磁石142は仕切板118aおよび仕切板118bに当接し、固定磁石143は仕切板118cおよび仕切板118dに当接し、固定磁石143は仕切板118dおよび右壁板115に当接する。そのため、固定磁石141・142・143・144の左右方向の移動は規制される。
また、固定磁石141・142・143・144の前後面の上端部は本体110に形成された段差面111b・111b(図4および図5参照)に当接する。そのため、固定磁石141・142・143・144の前後方向の移動は規制される。
パッド151は本体110の天板111、前壁板112、後壁板113、左壁板114および右壁板115、並びに蓋120で囲まれた空間において、固定磁石141・142および蓋120に挟まれる位置に収容される。
固定磁石141・142の上面は本体110の天板111の下側の板面(下面)に当接し、固定磁石141・142の下面はパッド151の上面に当接する。
その結果、固定磁石141・142およびパッド151の上下方向の移動が規制される。
パッド152は本体110の天板111、前壁板112、後壁板113、左壁板114および右壁板115、並びに蓋120で囲まれた空間において、固定磁石143・144および蓋120に挟まれる位置に収容される。
固定磁石143・144の上面は本体110の天板111の下側の板面(下面)に当接し、固定磁石143・144の下面はパッド152の上面に当接する。
その結果、固定磁石143・144およびパッド152の上下方向の移動が規制される。
なお、固定磁石141・142とパッド151との間、および固定磁石143・144とパッド152との間は接着剤により固定されておらず、本体110から蓋120を取り外せば、固定磁石141・142・143・144をそれぞれ個別に本体110の外部に取り出すことが可能である(固定磁石141・142・143・144は本体110に対して着脱可能である)。
被吸着物が当接するための当接面111aを成す天板111を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体110と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が当接面111aに垂直となる姿勢で本体110に回転可能に軸支される軸部材131、軸部材131に固定されるとともに外部に露出するダイヤル部材132、軸部材131に螺合する螺合部材133、および螺合部材133に(パッド134を介して)固定される永久磁石である可動磁石135を有する可動磁石ユニット130と、
を具備する。
このように構成することは、以下の利点を有する。
すなわち、軸部材131およびダイヤル部材132を一体的に回転させることにより可動磁石135が上下方向、すなわち当接面111aに対して接近する方向または離間する方向に移動し、当接面111aから可動磁石135までの距離が変化する。
その結果、当接面111aに当接している被吸着物と可動磁石135との間に作用する磁力、ひいてはマグネットキャッチ100の吸着力を調整する(変化させる)ことが可能である。
また、ダイヤル部材132が本体110の外部に露出しているため、マグネットキャッチ100が構造物等に固定された状態でも、作業者は工具等を用いることなくダイヤル部材132を容易に回転させることが可能であり、当接面111aの位置を保持しつつ(本体110が固定されている構造物に対する当接面111aの相対位置を変化させることなく)マグネットキャッチ100の吸着力を容易に調整することが可能である。
なお、本実施形態では、ダイヤル部材132の周縁部が本体110の外部に突出しているが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、ダイヤル部材の周縁部が本体の外部に突出していなくても、「ダイヤル部材が本体の外部に露出している」状態、換言すれば本体に形成された開口部(切り欠き、溝、孔等)から作業者の指を本体の内部に突っ込んでダイヤル部材を回転させることが可能な状態であれば良い。
螺合部材133が側壁板の内壁面に当接することにより、軸部材131を中心とする螺合部材133の回転(本体110に対する相対回転)が規制される。
このように構成することにより、軸部材131およびダイヤル部材132が一体的に回転すると螺合部材133および可動磁石135が一体的に当接面111aに対して接近する方向または離間する方向に移動するので、マグネットキャッチ100の吸着力を調整する(変化させる)ことが可能である。
当接面111aから所定の距離となる位置において本体110に固定される永久磁石である固定磁石141・142・143・144を具備する。
このように構成することは、以下の利点を有する。
可動磁石135および固定磁石141・142・143・144の両方を具備する場合におけるマグネットキャッチ100の吸着力Fは、図10の(a)に示す如く、当接面111aから可動磁石135までの距離が最も小さいときに最大となり(X=X1のときF=F1、図3参照)、当接面111aから可動磁石135までの距離が最も大きいときに最小となる(X=X2のときF=F2、図9参照)が、マグネットキャッチ100の吸着力Fの最小値F2は固定磁石141・142・143・144が発生する磁力により下支えされるため、当接面111aから可動磁石135までの距離Xの変化に伴うマグネットキャッチ100の吸着力Fの変化は比較的緩やかである。
一方、マグネットキャッチ100から固定磁石141・142・143・144を全て取り外した場合におけるマグネットキャッチ100の吸着力Fは、図10の(b)に示す如く、当接面111aから可動磁石135までの距離が最も小さいときに最大となり(X=X1のときF=F3)、当接面111aから可動磁石135までの距離が最も大きいときに最小となる(X=X2のときF=F4)という大まかな傾向は図10の(a)に示す場合と同じであるが、固定磁石141・142・143・144を具備する場合よりも当接面111aから可動磁石135までの距離Xの変化に伴うマグネットキャッチ100の吸着力Fの変化が大きくなり((F3−F4)>(F2−F1))、かつ吸着力Fの最小値が小さくなる(F4<F2)。
このように、マグネットキャッチ100に可動磁石135および固定磁石141・142・143・144の両方を具備することにより、当接面111aから可動磁石135までの距離の変化に伴うマグネットキャッチ100の吸着力の変化を比較的緩やかにし、ひいては可動磁石135が当接面111aに対して離間する方向に移動したときにマグネットキャッチ100の吸着力が急激に低下することを抑制することが可能である。
換言すれば、当接面111aから可動磁石135までの距離が大きくなったときのマグネットキャッチ100の吸着力を固定磁石141・142・143・144が発生する磁力により下支えし、マグネットキャッチ100の吸着力の最小値が過小となることを防止することが可能である。
固定磁石141・142・143・144を複数の永久磁石(本実施形態の場合、計四個の永久磁石)で構成し、
固定磁石141・142・143・144を構成する複数の永久磁石を本体110に着脱可能に固定する。
このように構成することにより、固定磁石141・142・143・144を適宜本体110から取り外してマグネットキャッチ100の吸着力を調整することが可能である。
固定磁石141・142・143・144を複数の永久磁石(本実施形態の場合、計四個の永久磁石)で構成し、
固定磁石141・142・143・144を構成する複数の永久磁石を当接面111aに垂直な方向から見て可動磁石ユニット130の可動磁石135を挟む位置に配置する(本実施形態の場合、固定磁石141・142は可動磁石135の左側に配置され、固定磁石143・144は可動磁石135の右側に配置される)。
このように構成することにより、当接面111aから可動磁石135までの距離が変化しても、マグネットキャッチ100の吸着力の当接面111aにおける面分布の対称性が保持される(本実施形態の場合、左右対称となる)。
ただし、当接面から可動磁石までの距離が変化しても被吸着物が吸着されたときのマグネットキャッチと被吸着物との位置関係が保持されるように、当接面を可動磁石よりも被吸着物に近い位置に設定することが望ましい。
また、本発明に係る本体の天板の当接面は、本実施形態の当接面111aの如き有体物の表面に限定されず、仮想的な平面であっても良い。例えば、天板を構成する部材の複数箇所に突起を形成して可動磁石よりも被吸着物接近する方向に突出させ、当該複数の突起の先端部を通る仮想的な平面を当接面としても良い。
図11および図12に示す如く、マグネットキャッチ200は主として本体210、蓋220、可動磁石ユニット230、固定磁石241・242・243・244およびパッド251・252を具備する。
本体210はマグネットキャッチ200の主たる構造体であり、構造物に対して移動不能に固定される。
図11および図12に示す如く、本体210は主として天板211、前壁板212、後壁板213、左壁板214、右壁板215、左鍔板216、右鍔板217および仕切板218a・218b・218c・218dを有する。
前壁板212の後側の板面(後面)は内壁面212aを成し、前壁板212の下端部の左右略中央には切り欠き212bが形成される。
後壁板213の前側の板面(前面)は内壁面213aを成し、後壁板213の下端部の左右略中央には切り欠き213bが形成される。
左鍔板216には長孔216aが形成され、右鍔板217には長孔217aが形成される。
本体210の基本的な構成は図3に示す本体110と略同じであることから、本体210の詳細な説明を省略する。
図13に示す如く、可動磁石ユニット230は、主として軸部材231、ダイヤル部材232および可動磁石235を有する。
軸部材231は外周面に雄ネジが形成された略円柱形状の部材である。軸部材231の一端には略円錐形状の頭部231aが形成される。
ダイヤル部材232は円盤形状の部材である。
ダイヤル部材232には上下の盤面の中央を貫通する孔である嵌合孔232aが形成される。
また、ダイヤル部材232の周端面には滑り止めのためのセレーション(ギザギザ)が形成される。
軸部材231の他端(頭部231aが形成されてない方の端部)を嵌合孔232aに嵌合することにより、ダイヤル部材232は軸部材231に固定される。
可動磁石235は略直方体形状の永久磁石である。
可動磁石235には上下に貫通する孔である螺合孔235aが形成される。
螺合孔235aの上端部は上方に向かって拡径している。
また、螺合孔235aの内周面には雌ネジが形成される。
螺合孔235aの内周面に形成された雌ネジと軸部材231の外周面に形成された雄ネジとが噛合することにより、可動磁石235は軸部材231に螺合する。
このとき、可動磁石ユニット230を構成する部材の一つである軸部材231の軸線方向は、本体210の天板211の当接面211aに垂直となる。
また、可動磁石ユニット230を構成する部材の一つである可動磁石235の左側面は本体210の仕切板218bの右側面に当接し、可動磁石235の右側面は本体210の仕切板218cの左側面に当接し、可動磁石235の前面は前壁板212の内壁面212aに当接し、可動磁石235の後面は後壁板213の内壁面213aに当接する。
さらに、可動磁石ユニット230を構成する部材の一つであるダイヤル部材232の下側の盤面は蓋220に形成されたリング状突起221に当接し、ダイヤル部材232の周縁部は切り欠き212bおよび切り欠き213bから外部に突出し、ダイヤル部材232の上側の盤面の周縁部は本体210の前壁板212において切り欠き212bが形成されている部分および後壁板213において切り欠き213bが形成されている部分に当接する。
軸部材231が回転すると、軸部材231に螺合する可動磁石235が上下方向、すなわち軸部材231の軸線方向に移動する。
その結果、本体210の当接面211aから可動磁石235までの距離が変化し、当接面211aに当接している被吸着物と可動磁石235との間に作用する磁力、ひいてはマグネットキャッチ200の吸着力が変化する。
図11に示す如く、固定磁石241・242・243・244は、本体210の天板211、前壁板212、後壁板213、左壁板214および右壁板215、並びに蓋220で囲まれた空間に収容される。
パッド251は本体210の天板211、前壁板212、後壁板213、左壁板214および右壁板215、並びに蓋220で囲まれた空間において、固定磁石241・242および蓋220に挟まれる位置に収容される。
パッド252は本体210の天板211、前壁板212、後壁板213、左壁板214および右壁板215、並びに蓋220で囲まれた空間において、固定磁石243・244および蓋220に挟まれる位置に収容される。
固定磁石241・242・243・244およびパッド251・252の基本的な構成は図3に示す固定磁石141・142・143・144およびパッド151・152と略同じであることから、詳細な説明を省略する。
被吸着物が当接するための当接面211aを成す天板211を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体210と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が当接面211aに垂直となる姿勢で本体210に回転可能に軸支される軸部材231、軸部材231に固定されるとともに外部に露出するダイヤル部材232、および軸部材231に螺合する永久磁石である可動磁石235を有する可動磁石ユニット230と、
を具備する。
このように構成することは、以下の利点を有する。
すなわち、軸部材231およびダイヤル部材232を一体的に回転させることにより可動磁石235が上下方向、すなわち当接面211aに対して接近する方向または離間する方向に移動し、当接面211aから可動磁石235までの距離が変化する。
その結果、当接面211aに当接している被吸着物と可動磁石235との間に作用する磁力、ひいてはマグネットキャッチ200の吸着力を調整する(変化させる)ことが可能である。
また、ダイヤル部材232が本体210の外部に露出しているため、マグネットキャッチ200が構造物等に固定された状態でも、作業者は工具等を用いることなくダイヤル部材232を容易に回転させることが可能であり、当接面211aの位置を保持しつつマグネットキャッチ200の吸着力を容易に調整することが可能である。
可動磁石235が側壁板の内壁面に当接することにより、軸部材231を中心とする可動磁石235の回転(本体210に対する相対回転)が規制される。
このように構成することにより、軸部材231およびダイヤル部材232が一体的に回転すると可動磁石235が当接面211aに対して接近する方向または離間する方向に移動するので、マグネットキャッチ200の吸着力を調整する(変化させる)ことが可能である。
当接面211aから所定の距離となる位置において本体210に固定される永久磁石である固定磁石241・242・243・244を具備する。
このように構成することにより、当接面211aから可動磁石235までの距離の変化に伴うマグネットキャッチ200の吸着力の変化を比較的緩やかにし、ひいては可動磁石235が当接面211aに対して離間する方向に移動したときにマグネットキャッチ200の吸着力が急激に低下することを抑制することが可能である。
固定磁石241・242・243・244を複数の永久磁石(本実施形態の場合、計四個の永久磁石)で構成し、
固定磁石241・242・243・244を構成する複数の永久磁石を本体210に着脱可能に固定する。
このように構成することにより、固定磁石241・242・243・244を適宜本体210から取り外してマグネットキャッチ200の吸着力を調整することが可能である。
固定磁石241・242・243・244を複数の永久磁石(本実施形態の場合、計四個の永久磁石)で構成し、
固定磁石241・242・243・244を構成する複数の永久磁石を当接面211aに垂直な方向から見て可動磁石ユニット230の可動磁石235を挟む位置に配置する(本実施形態の場合、固定磁石241・242は可動磁石235の左側に配置され、固定磁石243・244は可動磁石235の右側に配置される)。
このように構成することにより、当接面211aから可動磁石235までの距離が変化しても、マグネットキャッチ200の吸着力の当接面211aにおける面分布の対称性が保持される(本実施形態の場合、左右対称となる)。
図14および図15に示す如く、マグネットキャッチ300は主として本体310、蓋320、可動磁石ユニット330、固定磁石341・342・343・344およびパッド351・352を具備する。
本体310はマグネットキャッチ300の主たる構造体であり、構造物に対して移動不能に固定される。
図14および図15に示す如く、本体310は主として天板311、前壁板312、後壁板313、左壁板314、右壁板315、左鍔板316、右鍔板317および仕切板318a・318b・318c・318dを有する。
前壁板312の下半部の左右略中央には切り欠き312bが形成される。
後壁板313の下半部の左右略中央には切り欠き313bが形成される。
左鍔板316には長孔316aが形成され、右鍔板317には長孔317aが形成される。
本体310の基本的な構成は図3に示す本体110と略同じであることから、本体310の詳細な説明を省略する。
蓋320には上下の板面を貫通する固定孔322が形成される。固定孔322の下端部は下方に向かって拡径している。
固定孔322の内周面には雌ネジが形成される。
図16に示す如く、可動磁石ユニット330は、主として軸部材331、ダイヤル部材332および可動磁石335を有する。
軸部材331は外周面に雄ネジが形成された略円柱形状の部材である。
軸部材331の一端には略円錐形状の頭部331aが形成される。
ダイヤル部材332は円盤形状の部材である。ダイヤル部材332には上下の盤面の中央を貫通する孔である螺合孔332aが形成される。
螺合孔332aの内周面には雌ネジが形成される。
また、ダイヤル部材332の周端面には滑り止めのためのセレーション(ギザギザ)が形成される。
螺合孔332aの内周面に形成された雌ネジと軸部材331の外周面に形成された雄ネジとが噛合することにより、ダイヤル部材332は軸部材331に螺合する。
可動磁石335は略円柱形状の永久磁石である。可動磁石335には上下に貫通する孔である貫通孔335aが形成される。
可動磁石335の下面は接着剤によりダイヤル部材332の上側の盤面に固定される。
可動磁石335がダイヤル部材332に固定されているとき、可動磁石335に形成された貫通孔335aはダイヤル部材332に形成された螺合孔332aと平面視で重なる。
可動磁石335の貫通孔335aには軸部材331が回転可能かつ摺動可能に貫装される。
このとき、可動磁石ユニット330を構成する部材の一つである軸部材331は、蓋320に形成された固定孔322に螺装されることにより、蓋320、ひいては本体310に対して相対回転不能に固定される。なお、軸部材331の頭部331aは蓋320の固定孔322の下端部に形成された拡径部分に収容され、蓋320の下方に突出することはない。
また、蓋320に対して相対回転不能に固定された軸部材331の軸線方向は、本体310の天板311の当接面311aに垂直となる。
さらに、ダイヤル部材332の周縁部は切り欠き312bおよび切り欠き313bから外部に突出する。なお、本実施形態では、切り欠き312bおよび切り欠き313bは上下方向にある程度の高さを有するため、ダイヤル部材332の周縁部が本体310において切り欠き312bおよび切り欠き313bに対応する部分に当接することはない。
例えば、本体310の天板311の下側の板面に軸部材331を螺装する穴(窪み)を形成することにより、軸部材331が本体310に直接固定される構成としても良い。
その結果、本体310の当接面311aから可動磁石335までの距離が変化し、当接面311aに当接している被吸着物と可動磁石335との間に作用する磁力、ひいてはマグネットキャッチ300の吸着力が変化する。
図14に示す如く、固定磁石341・342・343・344は、本体310の天板311、前壁板312、後壁板313、左壁板314および右壁板315、並びに、開口部319に嵌装された蓋320で囲まれた空間に収容される。
パッド351は本体310の天板311、前壁板312、後壁板313、左壁板314および右壁板315、並びに蓋320で囲まれた空間において、固定磁石341・342および蓋320に挟まれる位置に収容される。
パッド352は本体310の天板311、前壁板312、後壁板313、左壁板314および右壁板315、並びに蓋320で囲まれた空間において、固定磁石343・344および蓋320に挟まれる位置に収容される。
固定磁石341・342・343・344およびパッド351・352の基本的な構成は図3に示す固定磁石141・142・143・144およびパッド151・152と略同じであることから、詳細な説明を省略する。
被吸着物が当接するための当接面311aを成す天板311を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体310と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が当接面311aに垂直となる姿勢で(蓋320を介して)本体310に固定される軸部材331、軸部材331に螺合するとともに外部に露出するダイヤル部材332、およびダイヤル部材332に固定される永久磁石である可動磁石335を有する可動磁石ユニット330と、
を具備する。
このように構成することは、以下の利点を有する。
すなわち、ダイヤル部材332および可動磁石335を軸部材331に対して一体的に回転させることにより可動磁石335が上下方向、すなわち当接面311aに対して接近する方向または離間する方向に移動し、当接面311aから可動磁石335までの距離が変化する。
その結果、当接面311aに当接している被吸着物と可動磁石335との間に作用する磁力、ひいてはマグネットキャッチ300の吸着力を調整する(変化させる)ことが可能である。
また、ダイヤル部材332が本体310の外部に露出しているため、マグネットキャッチ300が構造物等に固定された状態でも、作業者は工具等を用いることなくダイヤル部材332を容易に回転させることが可能であり、当接面311aの位置を保持しつつマグネットキャッチ300の吸着力を容易に調整することが可能である。
当接面311aから所定の距離となる位置において本体310に固定される永久磁石である固定磁石341・342・343・344を具備する。
このように構成することにより、当接面311aから可動磁石335までの距離の変化に伴うマグネットキャッチ300の吸着力の変化を比較的緩やかにし、ひいては可動磁石335が当接面311aに対して離間する方向に移動したときにマグネットキャッチ300の吸着力が急激に低下することを抑制することが可能である。
固定磁石341・342・343・344を複数の永久磁石(本実施形態の場合、計四個の永久磁石)で構成し、
固定磁石341・342・343・344を構成する複数の永久磁石を本体310に着脱可能に固定する。
このように構成することにより、固定磁石341・342・343・344を適宜本体310から取り外してマグネットキャッチ300の吸着力を調整することが可能である。
固定磁石341・342・343・344を複数の永久磁石(本実施形態の場合、計四個の永久磁石)で構成し、
固定磁石341・342・343・344を構成する複数の永久磁石を当接面311aに垂直な方向から見て可動磁石ユニット330の可動磁石335を挟む位置に配置する(本実施形態の場合、固定磁石341・342は可動磁石335の左側に配置され、固定磁石343・344は可動磁石335の右側に配置される)。
このように構成することにより、当接面311aから可動磁石335までの距離が変化しても、マグネットキャッチ300の吸着力の当接面311aにおける面分布の対称性が保持される(本実施形態の場合、左右対称となる)。
図17および図18に示す如く、マグネットキャッチ400は主として本体410、蓋420、可動磁石ユニット430、固定磁石441・442・443・444およびパッド451・452を具備する。
本体410はマグネットキャッチ400の主たる構造体であり、構造物に対して移動不能に固定される。
図17および図18に示す如く、本体410は主として天板411、前壁板412、後壁板413、左壁板414、右壁板415、左鍔板416、右鍔板417および仕切板418a・418b・418c・418dを有する。
前壁板412の下半部の左右略中央には切り欠き412bが形成される。
後壁板413の下半部の左右略中央には切り欠き413bが形成される。
左鍔板416には長孔416aが形成され、右鍔板417には長孔417aが形成される。
本体410の基本的な構成は図3に示す本体110と略同じであることから、本体410の詳細な説明を省略する。
蓋420には上下の板面を貫通する固定孔422が形成される。
固定孔422の下端部は下方に向かって拡径している。固定孔422の内周面には雌ネジが形成される。
図19に示す如く、可動磁石ユニット430は、主として軸部材431および可動磁石435を有する。
軸部材431は外周面に雄ネジが形成された略円柱形状の部材である。
軸部材431の一端には略円錐形状の頭部431aが形成される。
可動磁石435は略円柱形状の永久磁石である。
可動磁石435には上下に貫通する孔である螺合孔435aが形成される。
螺合孔435aの内周面には雌ネジが形成される。
可動磁石435の螺合孔435aの内周面に形成された雌ネジと軸部材431の外周面に形成された雄ネジとが噛合することにより、可動磁石435は軸部材431に螺合する。
このとき、可動磁石ユニット430を構成する部材の一つである軸部材431は、蓋420に形成された固定孔422に螺装されることにより、蓋420、ひいては本体410に対して相対回転不能に固定される。なお、軸部材431の頭部431aは蓋420の固定孔422の下端部に形成された拡径部分に収容され、蓋420の下方に突出することはない。
また、蓋420に対して相対回転不能に固定された軸部材431の軸線方向は、本体410の天板411の当接面411aに垂直となる。
さらに、可動磁石435の外周面は切り欠き412bおよび切り欠き413bから外部に露出している。
例えば、本体410の天板411の下側の板面に軸部材431を螺装する穴(窪み)を形成することにより、軸部材431が本体410に直接固定される構成としても良い。
また、本実施形態では可動磁石435の外周面は本体410の外部(前壁板412の前方および後壁板413の後方)に突出していないが、本発明はこれに限定されない。
例えば、切り欠き412bおよび切り欠き413bの上端を天板411まで到達させるとともに可動磁石435の直径を前壁板412の前面から後壁板413の後面までの距離よりも大きくすることにより、可動磁石435の外周面(の一部)が本体410の外部に突出する構成としても良い。
その結果、本体410の当接面411aから可動磁石435までの距離が変化し、当接面411aに当接している被吸着物と可動磁石435との間に作用する磁力、ひいてはマグネットキャッチ400の吸着力が変化する。
図17に示す如く、固定磁石441・442・443・444は、本体410の天板411、前壁板412、後壁板413、左壁板414および右壁板415、並びに、蓋420で囲まれた空間に収容される。
パッド451は本体410の天板411、前壁板412、後壁板413、左壁板414および右壁板415、並びに蓋420で囲まれた空間において、固定磁石441・442および蓋420に挟まれる位置に収容される。
パッド452は本体410の天板411、前壁板412、後壁板413、左壁板414および右壁板415、並びに蓋420で囲まれた空間において、固定磁石443・444および蓋420に挟まれる位置に収容される。
固定磁石441・442・443・444およびパッド451・452の基本的な構成は図3に示す固定磁石141・142・143・144およびパッド151・152と略同じであることから、詳細な説明を省略する。
被吸着物が当接するための当接面411aを成す天板411を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体410と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が当接面411aに垂直となる姿勢で(蓋420を介して)本体410に固定される軸部材431、および軸部材431に螺合するとともに外部に露出する永久磁石である可動磁石435を有する可動磁石ユニット430と、
を具備する。
このように構成することは、以下の利点を有する。
すなわち、可動磁石435を軸部材431に対して回転させることにより可動磁石435が上下方向、すなわち当接面411aに対して接近する方向または離間する方向に移動し、当接面411aから可動磁石435までの距離が変化する。
その結果、当接面411aに当接している被吸着物と可動磁石435との間に作用する磁力、ひいてはマグネットキャッチ400の吸着力を調整する(変化させる)ことが可能である。
また、可動磁石435が本体410の外部に露出しているため、マグネットキャッチ400が構造物等に固定された状態でも、作業者は工具等を用いることなく可動磁石435を容易に回転させることが可能であり、当接面411aの位置を保持しつつマグネットキャッチ400の吸着力を容易に調整することが可能である。
当接面411aから所定の距離となる位置において本体410に固定される永久磁石である固定磁石441・442・443・444を具備する。
このように構成することにより、当接面411aから可動磁石435までの距離の変化に伴うマグネットキャッチ400の吸着力の変化を比較的緩やかにし、ひいては可動磁石435が当接面411aに対して離間する方向に移動したときにマグネットキャッチ400の吸着力が急激に低下することを抑制することが可能である。
固定磁石441・442・443・444を複数の永久磁石(本実施形態の場合、計四個の永久磁石)で構成し、
固定磁石441・442・443・444を構成する複数の永久磁石を本体410に着脱可能に固定する。
このように構成することにより、固定磁石441・442・443・444を適宜本体410から取り外してマグネットキャッチ400の吸着力を調整することが可能である。
固定磁石441・442・443・444を複数の永久磁石(本実施形態の場合、計四個の永久磁石)で構成し、
固定磁石441・442・443・444を構成する複数の永久磁石を当接面411aに垂直な方向から見て可動磁石ユニット430の可動磁石435を挟む位置に配置する(本実施形態の場合、固定磁石441・442は可動磁石435の左側に配置され、固定磁石443・444は可動磁石435の右側に配置される)。
このように構成することにより、当接面411aから可動磁石435までの距離が変化しても、マグネットキャッチ400の吸着力の当接面411aにおける面分布の対称性が保持される(本実施形態の場合、左右対称となる)。
「被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
本体に支持され、当接面に対して進退移動(接近する方向または離間する方向に移動)することにより当接面からの距離を変更可能な可動磁石と、
本体に固定され、当接面からの距離が保持される固定磁石と、
を具備する」という特徴を有する。
このように構成することにより、当接面から可動磁石までの距離の変化に伴うマグネットキャッチ100、マグネットキャッチ200、マグネットキャッチ300およびマグネットキャッチ400の吸着力の変化を比較的緩やかにし、ひいては可動磁石が当接面に対して後退する方向(離間する方向)に移動したときにマグネットキャッチ100、マグネットキャッチ200、マグネットキャッチ300およびマグネットキャッチ400の吸着力が急激に低下することを抑制することが可能である。
110 本体
111 天板
111a 当接面
130 可動磁石ユニット
131 軸部材
132 ダイヤル部材
133 螺合部材
135 可動磁石
Claims (19)
- 被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が前記当接面に垂直となる姿勢で前記本体に回転可能に軸支される軸部材、前記軸部材に固定されるとともに外部に露出するダイヤル部材、前記軸部材に螺合する螺合部材、および前記螺合部材に固定される永久磁石である可動磁石を有する可動磁石ユニットと、
を具備するマグネットキャッチ。 - 前記本体は前記天板に固定されるとともに前記当接面に垂直な内壁面を成す側壁板を有し、
前記螺合部材または可動磁石のうち少なくとも一方が前記側壁板の内壁面に当接することにより、前記軸部材を中心とする前記螺合部材の回転が規制される請求項1に記載のマグネットキャッチ。 - 前記当接面から所定の距離となる位置において前記本体に固定される永久磁石である固定磁石を具備する請求項1または請求項2に記載のマグネットキャッチ。
- 前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記本体に着脱可能に固定する請求項3に記載のマグネットキャッチ。 - 前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記当接面に垂直な方向から見て前記可動磁石ユニットの可動磁石を挟む位置に配置する請求項3または請求項4に記載のマグネットキャッチ。 - 被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が前記当接面に垂直となる姿勢で前記本体に回転可能に軸支される軸部材、前記軸部材に固定されるとともに外部に露出するダイヤル部材、および前記軸部材に螺合する永久磁石である可動磁石を有する可動磁石ユニットと、
を具備するマグネットキャッチ。 - 前記本体は前記天板に固定されるとともに前記当接面に垂直な内壁面を成す側壁板を有し、
前記可動磁石が前記側壁板の内壁面に当接することにより、前記軸部材を中心とする前記可動磁石の回転が規制される請求項6に記載のマグネットキャッチ。 - 前記当接面から所定の距離となる位置において前記本体に固定される永久磁石である固定磁石を具備する請求項6または請求項7に記載のマグネットキャッチ。
- 前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記本体に着脱可能に固定する請求項8に記載のマグネットキャッチ。 - 前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記当接面に垂直な方向から見て前記可動磁石ユニットの可動磁石を挟む位置に配置する請求項8または請求項9に記載のマグネットキャッチ。 - 被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が前記当接面に垂直となる姿勢で前記本体に固定される軸部材、前記軸部材に螺合するとともに外部に露出するダイヤル部材、および前記ダイヤル部材に固定される永久磁石である可動磁石を有する可動磁石ユニットと、
を具備するマグネットキャッチ。 - 前記当接面から所定の距離となる位置において前記本体に固定される永久磁石である固定磁石を具備する請求項11に記載のマグネットキャッチ。
- 前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記本体に着脱可能に固定する請求項12に記載のマグネットキャッチ。 - 前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記当接面に垂直な方向から見て前記可動磁石ユニットの可動磁石を挟む位置に配置する請求項12または請求項13に記載のマグネットキャッチ。 - 被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
外周面に雄ネジが形成されるとともに軸線方向が前記当接面に垂直となる姿勢で前記本体に固定される軸部材、および前記軸部材に螺合するとともに外部に露出する永久磁石である可動磁石を有する可動磁石ユニットと、
を具備するマグネットキャッチ。 - 前記当接面から所定の距離となる位置において前記本体に固定される永久磁石である固定磁石を具備する請求項15に記載のマグネットキャッチ。
- 前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記本体に着脱可能に固定する請求項16に記載のマグネットキャッチ。 - 前記固定磁石を複数の永久磁石で構成し、
前記固定磁石を構成する複数の永久磁石を前記当接面に垂直な方向から見て前記可動磁石ユニットの可動磁石を挟む位置に配置する請求項16または請求項17に記載のマグネットキャッチ。 - 被吸着物が当接するための当接面を成す天板を有し、構造物に対して移動不能に固定される本体と、
前記本体に支持され、前記当接面に対して進退移動することにより前記当接面からの距離を変更可能な可動磁石と、
前記本体に固定され、前記当接面からの距離が保持される固定磁石と、
を具備するマグネットキャッチ。
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