JP5068957B2 - Cmp研磨装置における研磨ヘッド - Google Patents

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本発明は、CMP研磨装置における研磨ヘッドに関するものであり、特に、研磨ヘッドに設けられているエアーフロートラインからの汚染されていない清浄なエアーの吹き出しを可能とし、そして、ウェーハの汚染を防止できるようにしたCMP(Chemical Mechanical Polising:CMP)研磨装置における研磨ヘッドに関するものである。
従来の此種CMP研磨装置における研磨ヘッドは、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。而して、同文献1記載のCMP研磨装置における研磨ヘッドを本発明に対応してその概要を説明すれば、同文献記載の研磨ヘッドは回転自在に形成されたヘッド本体と、該ヘッド本体の下部にあって、該ヘッド本体と同軸上で回転するキャリアを有し、且つ、該ヘッド本体及びキャリアにはエアーフロートライン及び、該エアーフロートラインとバルブの切替えによって切替えられる純水(DIW)ライン並びにバキュームラインが設けられており、更に、該キャリアの下面には弾性シートが張設され、該弾性シートと該キャリア間にエアー室が設けられて該エアー室に前記エアーフロートライン及びバキュームラインが連通され、更に、前記弾性シートに流体の吹出し孔兼にバキューム孔が開穿され、該バキューム孔を介して該弾性シート下面のウェーハを前記バキュームラインのバキューム作用によって吸着し、又は前記エアーフロートラインから吹きつけられるエアー圧によって該ウェーハを研磨用プラテン上に設けられている研磨用パッド上に押圧し、そして、研磨ヘッド及び研磨用プラテンを回転させて該ウェーハを研磨するように構成されている。
特開平11−48136号公報(段落0013,0014,図2)
上記引用文献1記載の研磨ヘッドは、エアー室にエアーフロートラインとバキュームライン並びに純水(DIW)ラインが連通されているため、エアーフロートライン又は純水ラインによって該エアー室にエアー(圧力空気)又は必要により純水を供給した後、之等双方のラインを解除し、そして、前記エアー室又は弾性シート等にウェーハ研磨時に生じる汚染物質が残存していることがある。この状態でバキュームラインを作動させて前記エアー室及び弾性シート部分を負圧にし、該弾性シート下面にあるウェーハを吸着する際には、前記汚染物質も前記バキュームラインのみならず、前記エアーフロートライン又は純水ラインにも前記バキュームラインの負圧作用をうけて逆流することがある。かかる状態で前記バキュームラインを解除し、エアーフロートラインを作動させる際には、該エアーフロートラインに残留している前記汚染物質が前記エアー質から下面のウェーハ面に流下して該ウェーハを汚染し、該ウェーハの品質性能に悪影響を及ぼすと云う欠陥がある。
そこで、本願出願人は上記欠陥を解消するために前記弾性シートにエアー圧を印加してウェーハを該エアー圧によって押圧するためのエアーフロートラインとウェーハを吸着するためのバキュームラインとを分離設置し、且つ、エアーフロートラインから清浄なエアーを吐出可能とし、該ウェーハの汚染をなくするようにした発明を先に出願している。而して、この発明は、バキューム解除時にエアーフロートラインに前述の汚染物質が逆流しないようにするために制御部からの指令信号によりエアーフロートラインから微量のエアーを吐出している。然し、エラーや不具合発生時のように、真空がエアーフロートライン以外で破壊されると前記汚染物質の逆流を防ぐことができない。
そこで、確実にエアーフロートラインへの汚染物質の逆流を防止するために解決すべき
技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、CMP研磨装置の研磨ヘッドであって、該研磨ヘッドは回転自在に設けられたヘッド本体と、該ヘッド本体の下部にあって、該ヘッド本体と同軸上で回転するキャリアを有し、且つ、該ヘッド本体及びキャリアにはエアーフロートラインとバキュームラインが設けられており、更に、該キャリアの下面には弾性シートが張設され、該弾性シートと該キャリア間にエアー室が設けられて、該エアー室に前記エアーフロートライン及びバキュームラインを連通するとともに、前記弾性シートには孔が開穿され、該孔を介して該弾性シート下面のウェーハを前記バキュームラインからのバキュームによって吸着し、又は前記エアーフロートラインからのエアー圧によって該ウェーハを研磨用プラテン上に張設されている研磨用パッド上に押圧できるように構成された研磨ヘッドにおいて、前記キャリアに設けられているエアーフロートラインのエアー吹出し口に逆止弁を組み込んだCMP研磨装置における研磨ヘッドを提供するものである。
この構成によれば、バキュームラインを作動させてもエアーフロートラインのエアー吹出し口に逆止弁が組み込まれているので、弾性シート等に付着している汚染物質が該エアーフロートライン中に逆流することはない。
請求項2記載の発明は、上記逆止弁は中心部に通気路を開穿したネジ体と、該ネジ体の下方部の膨拡部に冠着される弾性部材とから成り、且つ、該ネジ体の前記膨拡部の側面にはレンチの掛止溝が設けられており、一方、前記弾性部材にはレンチ挿入孔兼通気孔が開穿され、該レンチ挿入孔兼通気孔を前記レンチの掛止溝に対峙させて該弾性部材をネジ体の膨拡部に冠着したCMP研磨装置における研磨ヘッドを提供する。
この構成によれば、逆止弁のネジ体をエアーフロートラインのエアー吹出し口に組み込む。このとき、弾性部材に設けたレンチ挿入孔兼通気孔を介し、該ネジ体の膨拡部に設けたレンチの掛止溝にレンチを掛止して該ネジ体を回動し乍ら前記エアー吹出し口に螺着する。
斯くして、エアーフロート時には、該ネジ体中心部に開穿されている通気路よりエアー圧が該ネジ体に冠着されている弾性部材の底部を押圧し、該底部とネジ体の膨拡部との間に空隙部が生じ、該空隙部及びレンチ挿入孔兼通気孔を介してエアーは下方の弾性シート側へ流下してウェーハを押圧する。
又、バキュームラインの作動時には、該バキュームラインの作用により前記弾性部材の底部がネジ体の膨拡部下面に密着閉塞して弾性シート部材等に残留している汚染物質の該エアーフロートラインへの逆流を阻止する。
請求項3記載の発明は、上記キャリアに延設されたバキュームラインのバキューム口直下の弾性シートにバキューム孔が開穿されていることを特徴とする請求項1記載のCMP研磨装置における研磨ヘッドを提供する。
この構成によれば、バキュームラインのバキューム口直下の弾性シートにバキューム孔が開穿されているので、バキューム時においてもエアーフロートラインはバキュームされない状態にすることができる。
請求項1記載の発明は、エアーフロートラインのエアー吹出し口に逆止弁が組み込まれているので、バキュームライン作動中において弾性シート等に残留している汚染物質がバキュームの作用によって該エアーフロートラインに逆流しようとしてもその逆流は阻止される。依って、エアーフロートラインからエアーをエアー室に吹き出して弾性シートの下面にあるウェーハを押圧し、該ウェーハをCMP研磨装置の研磨用プラテン上に設けられている研磨用パッド上に押し付けて該ウェーハを研磨するとき、前記エアーフロートラインには汚染物質が逆流していないので、清浄なエアーをウェーハに吹き付けることが可能となり、依って、研磨されたウェーハの品質性能の向上に寄与することができる。逆止弁を設けたことにより、該エアーフロートラインにエアーフィルタを設置することも可能となり、エアーフロート時には清浄なエアーを吹き出すことが可能となる。
請求項2記載の発明は、逆止弁はネジ体と該ネジ体の膨拡部に冠着された弾性部材とから成り、且つ、弾性部材に設けたレンチ挿入孔兼通気孔からレンチを挿入し、そして、該レンチの先端部をネジ体の膨拡部に設けたレンチ掛止溝に掛止して該ネジ体を回動させることにより、該ネジ体はエアー吹出し口に確実に螺着される。
斯くして、請求項1記載の発明の効果に加え、エアーフロート時にはネジ体中心部に設けられている通気路よりエアー圧が該ネジ体に冠着されている弾性部材の底部に印加して、該底部とネジ体の膨拡部との間に空隙部を生じさせ、該空隙部を介し弾性部材に設けられている前記レンチ挿入孔兼通気孔からエアーを吹き出し、該エアー圧が弾性シートに印加され、該弾性シートに設けられている孔から該エアーを吹き出し、該弾性シートの下面にあるウェーハを該エアー圧にて押圧して該ウェーハをCMP研磨装置の研磨用プラテン上に押し付け、該研磨用プラテン及び研磨ヘッドを回転させ、該ウェーハの研磨作業が実行され、斯くして、研磨されたウェーハの品質性能が一層向上することになる。
請求項3記載の発明は、キャリアに設けられているバキュームラインのバキューム口直下に位置する弾性シートにバキューム孔が開穿されているので、エアーフロートラインはバキュームされない状態にすることが可能となる。斯くして、バキューム作用によって吸着されたウェーハはバキュームが解除され、そして、バキューム口からDIWを吹き出すことによって該ウェーハを迅速に研磨ヘッドから離脱させることも可能となる。依って、搬送系への受け渡し時間を短縮することもできる。
本発明は、CMP研磨装置における研磨ヘッドであって、該研磨ヘッドに設けられているエアーフロートラインへの汚染物質の逆流を確実に防止すると云う目的を達成するためにCMP研磨装置の研磨ヘッドであって、該研磨ヘッドは回転自在に設けられたヘッド本体と、該ヘッド本体の下部にあって、該ヘッド本体と同軸上で回転するキャリアを有し、且つ、該ヘッド本体及びキャリアにはエアーフロートラインとバキュームラインが設けられており、更に、該キャリアの下面には弾性シートが張設され、該弾性シートと該キャリア間にエアー室が設けられて、該エアー室に前記エアーフロートライン及びバキュームラインを連通するとともに、前記弾性シートには孔が開穿され、該孔を介して該弾性シート下面のウェーハを前記バキュームラインからのバキュームによって吸着し、又は前記エアーフロートラインからのエアー圧によって該ウェーハを研磨用プラテン上に張設されている研磨用パッド上に押圧できるように構成された研磨ヘッドにおいて、前記キャリアに設けられているエアーフロートラインのエアー吹出し口に逆止弁を組み込んだことを特徴とするCMP研磨装置における研磨ヘッドを提供することにより実現した。
以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至図9に従って詳述する。図1はウェーハ研磨装置1の概略を示す斜視図である。同図において該ウェーハ研磨装置1は主として研磨用プラテン2と、研磨ヘッド3とから成る。
而して、前記研磨用プラテン2は円盤状に形成され、その下面中央には回転軸4が連結されており、モータ5の駆動によって矢印A方向へ回転する。又、該研磨用プラテン2の上面には研磨用パッド6が貼着されており、該研磨用パッド6上にノズル(図示略)から研磨剤(スラリー)が供給される。
又、前記研磨ヘッド3は図2に示すように主としてヘッド本体7、キャリア8、リテーナリング9、リテーナリング押圧手段10、弾性シート11、キャリア押圧手段16及びエアー等の制御手段で構成されている。
前記ヘッド本体7は円盤状に形成され、その上面中央に回転軸12(図1参照)が連結されている。該ヘッド本体7は前記回転軸12に軸着されてモータ(図示略)に駆動され図1の矢印B方向に回転する。
又、前記キャリア8は円盤状に形成され、前記ヘッド本体7の下部中央に配設されている。更に、該キャリア8の上面中央部とヘッド本体7の中央下部との間にはドライプレート13が設けられており、ピン14,14を介してヘッド本体7から回転が伝達される。
前記ドライプレート13の中央下部と前記キャリア8の中央上部との間には作動トランス本体15aが固定されており、更に、キャリア8の中央上部には作動トランス15のコア15bが固定され、制御部(図示略)に連結されてウェーハWの研磨状態信号を該制御部に出力している。
又、キャリア8の上面周縁部にはキャリア押圧部材16aが設けられており、該キャリア8は該キャリア押圧部材16aを介してキャリア押圧手段16から押圧力が伝達される。
又、キャリア8の下面にはエアーフロートライン17から弾性シート11にエアーを噴射するためのエアー吹出し口19が設けられている。該エアーフロートライン17にはエアーフィルタ20及び自動開閉バルブV1を介してエアー供給源である給気ポンプ21に接続されている。前記エアー吹出し口19からのエアーの吹出しは前記自動開閉バルブV1の切替えによって実行される。
又、前記キャリア8の下面にはバキューム及び必要によりDIW又はエアーを吹き出すための孔22が形成されている。該エアーの吸引は真空ポンプ23の駆動によって実行され、そして、自動開閉バルブV2をバキュームライン24に設け、該自動開閉バルブV2の切替えによって該バキュームライン24を介し、バキューム及びDIWの送給が実行される。
又、前記エアーフロートライン17からのエアー送給及びバキュームライン24からのバキューム作用及びDIWの送給等は制御部からの指令信号によって実行される。
尚、前記キャリア押圧手段16は、ヘッド本体7下面の中央部周縁に配置され、キャリア押圧部材16aに押圧力を与えることにより、これに結合されたキャリア8に押圧力を伝達する。このキャリア押圧手段16は、好ましくはエアーの吸排気により膨張収縮するゴムシート製のエアバッグ25で構成される。該エアバッグ25にはエアーを供給するための空気供給機構(図示略)が連結されている。
又、リテーナリング9はリング状に形成され、キャリア8の外周に配置される。このリテーナリング9は研磨ヘッド3に設けられたリテーナリングホルダ27に取り付けられ、その内周部には前記弾性シート11が張設される。
更に又、前記弾性シート11は円形状に形成され、複数の孔22が開穿されている。該弾性シート11は、周縁部がリテーナリング9とリテーナリングホルダ27との間で挟持されることにより、リテーナリング9の内側に張設される。
又、前記弾性シート11が張設されたキャリア8の下部には、キャリア8と弾性シート11との間にエアー室29が形成される。ウェーハWは該エアー室29を介してキャリア8に押圧される。前記リテーナリングホルダ27はリング状に形成された取付部材30に
スナップリング31を介して取り付けられている。該取付部材30にはリテーナリング押圧部材10aが連結されている。リテーナリング9は、このリテーナリング押圧部材10aを介してリテーナリング押圧手段10からの押圧力が伝達される。
リテーナリング押圧手段10はヘッド本体7の下面の外周部に配置され、リテーナリング押圧部材10aに押圧力を与えることにより、これに結合しているリテーナリング9を研磨用パッド6に押し付ける。こりリテーナリング押圧手段10も、好ましくはキャリア押圧手段16と同様にゴムシート製のエアバッグ16bで構成される。該エアバッグ16bにはエアーを供給するための空気供給機構(図示略)が連結される。
以下、本発明のウェーハ研磨装置1によるウェーハWの研磨手順を簡単に説明する。先ず、研磨ヘッド3を移動機構(図示略)により所定個所に待機中の非研磨ウェーハ上に移動させて該非研磨ウェーハ上面に載置する。そして、該研磨ヘッド3のバキュームライン24を作動させ、バキューム口19a及び孔22(バキューム孔)を介して弾性シート11下面のエアー室29を真空にし、之により前記非研磨ウェーハを吸着保持し、そして、前記移動機構により、該非研磨ウェーハを吸着保持した研磨ヘッド3を研磨用プラテン2上に運び、該非研磨ウェーハを該研磨用プラテン上に貼着されている研磨用パッド6上に載置するのである。又、前記バキュームライン24はウェーハWの研磨作業が終了したとき、再び、該バキュームライン24の作動により研磨ウェーハを該研磨ヘッド3によって吸着保持して洗浄装置(図示略)へ搬送するときにも用いられる。
次に、前記バキュームライン24の作動を解除し、図示しないポンプからエアバッグ25,25aにエアーを供給して該エアバッグ25,25aを膨らませる。これと同時にキャリア8に設けたエアー吹出し口19からエアー室29にエアーを供給する。これにより、エアー室29の内圧が高くなる。
前記エアバッグ25,25aの膨らみによって、ウェーハWとリテーナリング9が所定の圧力で研磨用パッド6に押し付けられる。この状態で研磨用プラテン2を図1の矢印A方向に回転させるとともに、研磨ヘッド3を図1の矢印B方向に回転させる。そして、回転する研磨用パッド6上に図示しないノズルからスラリーを供給してウェーハWの下面が研磨用パッド6により研磨される。
又、本発明はキャリア8の下面に設けたエアーフロートライン17のエアー吹出し口19に逆止弁32を組み込んで、該エアーフロートライン17内に前記バキュームライン24の作動時における汚染物質等の逆流を防止するように構成して成る。
即ち、前記バキュームライン24を作動させて前記エアー室29内のエアーを吸引する際、エアー室29を介してエアーフロートライン17内も自動開閉バルブV1までの間が負圧状態になり、バキュームライン24を止めてバキューム破壊が行われると前記弾性シート11部分に残存している汚染物質も該バキューム作用によってエアーフロートライン17内にも逆流しようとするのであるが、該汚染物質は前記逆止弁32によってその逆流が阻止される。勿論、エアーフロートライン17を作動させる場合は、該逆止弁32は開放され、エアーフロートライン17からのエアーが前記ウェーハW上に噴出される。
又、該逆止弁32は図3に示すように、下端部に膨拡部33aを有するネジ体33と、該ネジ体33の前記膨拡部33aの全面を被覆する如く冠着される弾性部材34とから成る。而して、前記ネジ体33の上部には螺子部33bが設けられるとともに、中心部の上下に空気路33cが開穿されている。又、前記膨拡部33aの両側面には平面視半円状に切欠されて形成され、レンチの掛止溝33d,33dが対峙して設けられている。一方、前記弾性部材34はゴム材等から成り、図4に示すように、上部中心部に円孔34aを有
する中空体に形成されている。更に、該弾性部材34の底部34bの両側縁部であって、且つ、前記ネジ体33に設けられている前記レンチの掛止溝33d,33dに対峙してレンチ挿入孔兼通気孔34c,34cが開穿されている。
そして、該弾性部材34の前記中空部は図5に示すように、前記ネジ体33の膨拡部33aを内包して密着できるように形成されており、更に、前記ネジ体33に開穿されている前記空気路33cからエアーが吹き出される際には、図6に示すようにネジ体33の膨拡部33aの下面と弾性部材34の底部34bとの間に空隙部35が形成される。そこで、前記ネジ体33の空気路33cから吹き出されるエアーは該空隙部35を介し、前記弾性部材34の底部34bの両側部に設けられている通気孔34c,34cから下方の弾性シート11上に噴射され、該弾性シート11に設けられている孔22,22…を介して該弾性シート11の下面のウェーハWに該エアー圧を印加して該ウェーハWを押圧し、前述したようにウェーハWの研磨操作が実行されるのである。
又、逆止弁32をエアー吹出し口19に組み込む際には、前記ネジ体33の螺子部33bをエアー吹出し口19内壁面に予め刻設されている雌螺子部に螺合することによって固定される。但し、之に限定せられるべきではない。又、バキュームライン24の作動時には図7に示す如く、バキューム作用によって前記弾性部材34の底部34bがネジ体33の膨拡部33a下面に密着し、エアーフロートライン17内への汚染物質等の逆流が阻止されるのである。
図8は請求項3記載の発明の実施例を示す。同図に示す研磨ヘッド3と図2に示す研磨ヘッド3との相違点は、キャリア8の下面に設けられたエアー吹出し口19に前記逆止弁32が組み込まれていない点及び、バキューム口19a直下の弾性シート11にバキューム孔28が開穿されている点であり、その余の構成で図2の構成と対称部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
即ち、この実施例においては前記バキューム口19aの直下に位置する弾性シート11部分に前記バキューム孔28を設けることにより、バキュームライン24の作動時には、エアー吹出し口19はバキュームされない状態に維持することが可能となる。これにより、バキューム作用によって吸着されたウェーハWに対して前記バキューム口19aからDIWを噴射することにより、該ウェーハWを迅速に研磨ヘッド3から離脱させることが可能となるため、搬送系への受け渡し時間を大巾に短縮できる。
又、図9は請求項4記載の発明の実施例を示す。同図に示す研磨ヘッド3と、図2に示す研磨ヘッド3との相違点は、キャリア8に設けた前記エアー吹出し口19に前記逆止弁32が組み込まれていない点及び、図8に示す研磨ヘッド3との相違点はバキューム口19aの直下に位置する弾性シート11部分にバキューム孔28が設けられていない点である。その余の構成で図2の構成と対称部分は同一符号を付してその説明を省略するものとする。而して、該請求項4記載の発明においては、キャリア8に設けたエアーフロートライン17のエアー吹出し口19とバキュームライン24のバキューム口19aとを共通位置に形成せざるを得ない場合に特に有効である。
そこで、該請求項4記載の発明は、前記エアー吹出し口19とバキューム口19aとを同一位置に形成し、そして、エアーフロートライン17に逆止弁(図示略)を組込んだ。斯くして、バキュームライン24の作動時においても、該逆止弁によりエアーフロートライン17に汚染物質が逆流することが阻止され、従って、該エアーフロートライン17の汚染は未然に防止されることができる。又、該エアーフロートライン17にはエアーフィルタ36を設置することも可能となり、依って、エアーフロートライン17の作動時には常に清浄なエアーを前記ウェーハWに吹きつけることが可能となる。
更に又、バキュームライン24の作動時に汚染される共通利用のラインは、毎回、バキューム解除時に清浄なDIWを噴射して洗浄するため、該共通利用ライン部分も常に洗浄な状態を維持することが可能となる。依って、エアーフロートライン17の作動時において、エアー圧によって押圧されるウェーハWに前記汚染物質が付着するようなこともなくなり、研磨されたウェーハWの品質・性能も一層向上することになる。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の実施例を示し、ウェーハ研磨装置全体の斜視図。 本発明の研磨ヘッドを示し、その縦断面図。 (a)本発明の逆止弁のネジ体を示し、その縦断面図、(b)図3(a)の底面図。 (a)本発明の逆止弁の弾性部材を示し、その平面図、(b)図4(a)のA−A線断面図。 本発明の逆止弁の縦断面図。 図5に示す逆止弁のエアーフロート時における縦断面図。 図6に示す逆止弁のバキューム時における縦断面図。 請求項3記載の発明を示す一部切欠縦断面図。 請求項4記載の発明を示す回路図。
符号の説明
1 ウェーハ研磨装置
2 研磨用プラテン
3 研磨ヘッド
4,12 回転軸
5 モータ
6 研磨用パッド
7 ヘッド本体
8 キャリア
9 リテーナリング
10 リテーナリング押圧手段
10a リテーナリング押圧部材
11 弾性シート
13 ドライプレート
14 ピン
15 作動トランス
16 キャリア押圧手段
16a キャリア押圧部材
17 エアーフロートライン
18 弾性シート
19 エアー吹出し口
19a バキューム口
20,36 エアーフィルタ
21 給気ポンプ
22 孔
23 真空ポンプ
24 バキュームライン
25,25a エアバッグ
28 バキューム孔
29 エアー室
32 逆止弁
33 ネジ体
33a 膨拡部
33b 螺子部
33c 通気路
33d レンチの掛止溝
34 弾性部材
34a 円孔
34b 底部
34c レンチ挿入孔兼通気孔
35 空隙部
V1,V2 自動開閉バルブV

Claims (3)

  1. CMP研磨装置の研磨ヘッドであって、該研磨ヘッドは回転自在に設けられたヘッド本体と、該ヘッド本体の下部にあって、該ヘッド本体と同軸上で回転するキャリアを有し、且つ、該ヘッド本体及びキャリアにはエアーフロートラインとバキュームラインが設けられており、更に、該キャリアの下面には弾性シートが張設され、該弾性シートと該キャリア間にエアー室が設けられて、該エアー室に前記エアーフロートライン及びバキュームラインを連通するとともに、前記弾性シートには孔が開穿され、該孔を介して該弾性シート下面のウェーハを前記バキュームラインからのバキュームによって吸着し、又は前記エアーフロートラインからのエアー圧によって該ウェーハを研磨用プラテン上に張設されている研磨用パッド上に押圧できるように構成された研磨ヘッドにおいて、
    前記キャリアに設けられているエアーフロートラインのエアー吹出し口に逆止弁を組み込んだことを特徴とするCMP研磨装置における研磨ヘッド。
  2. 上記逆止弁は中心部に通気路を開穿したネジ体と、該ネジ体の下方部の膨拡部に冠着される弾性部材とから成り、且つ、該ネジ体の前記膨拡部の側面にはレンチの掛止溝が設けられており、一方、前記弾性部材にはレンチ挿入孔兼通気孔が開穿され、該レンチ挿入孔兼通気孔を前記レンチの掛止溝に対峙させて該弾性部材をネジ体の膨拡部に冠着したことを特徴とする請求項1記載のCMP研磨装置における研磨ヘッド。
  3. 上記キャリアに延設されたバキュームラインのバキューム口直下の弾性シートにバキューム孔が開穿されていることを特徴とする請求項1記載のCMP研磨装置における研磨ヘッド。
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