JP4930680B2 - ウェーハ研磨装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハ研磨装置及び方法に係り、特に、化学的機械研磨法(CMP:Chemical Mechanical Polishing )によってウェーハ等を研磨するのに好適なウェーハ研磨装置及び方法に関する。
CMPによるウェーハの研磨は、回転する研磨パッドにウェーハを回転させながら所定の圧力で押し付け、その研磨パッドとウェーハとの間にメカノケミカル研磨剤を供給することにより行われる。この際、ウェーハは、その周囲をリテーナリングに包囲されるとともに、その裏面側をキャリアに保持されて研磨パッドに押圧される。
この際、ウェーハWの裏面に配され、ウェーハWを押圧するバックプレートを機械的手段で押圧する機構とした場合、該バックプレートの一部に荷重を加える構成になりやすい。たとえば、エアシリンダー等を使用する場合が代表的である。この場合、バックプレートの一部に荷重を加えると、バックプレートが局所的に変形し、該変形がウェーハWに影響し、研磨の精度に悪影響を及ぼすことが懸念される。
そのため、従来のウェーハ研磨装置では、たとえば、図5に示されるように、ヘッド本体2内のエアバッグ1を介してバックプレート4を押圧して、ウェーハWが均一に押圧されるような構成としている。また、図6に示される構成ように、エアバッグ1によりウェーハWを直接押圧しているものもある。これらの構成により、ウェーハWが均一に押圧される。
なお、図5、図6において、ウェーハWは、研磨定盤12の上面に貼り付けられた研磨パッド20により研磨される。また、ウェーハWは周囲をリテーナリング3により保持されている。
更に、本出願人によりエアバッグ押圧方式を改良した提案もなされている(特許文献1)。これは、図7に示されるように、バックプレート4とリテーナリング3との間にエアのシール部を形成し、バックプレート4とリテーナリング3とゴムシート5とで形成されるエアバッグ1内の圧力を安定させる構成のもので、所期の効果が得られている。
特許第3683149号公報
しかしながら、従来の各種ウェーハ研磨装置において、エア配管よりの異物によりウェーハWが汚染されるという問題点が指摘されている。この現象を既述の図7を例として説明する。
このウェーハ研磨装置において、エアバッグ1内と外部のエア供給源、減圧手段(「真空」と表示)、及び純水供給源(「DIW」と表示)とが連通するように、ヘッド本体2及びバックプレート4に配管経路6が形成されており、バルブの切り替えによりエアバッグ1内とこれらが連通される。また、ゴムシート5には複数個の貫通孔5A、5A…が形成されている。
研磨作業の際には、エアバッグ1内とエア供給源とが連通し、エアバッグ1内が加圧状態となり、ウェーハWが均一に押圧される。なお、研磨の際には、ゴムシート5とウェーハWとが密着するので、ゴムシート5の貫通孔5A、5A…から洩れ出るエアの量はわずかである。
研磨作業終了時の洗浄の際には、エアバッグ1内と純水供給源とが連通し、ゴムシート5の貫通孔5A、5A…を経由してウェーハWに純水が供給される。
また、研磨ヘッドにウェーハWを吸着させてウェーハWを搬送する際には、エアバッグ1内と減圧手段とが連通し、ゴムシート5の貫通孔5A、5A…を介してゴムシート5にウェーハWが吸着される。
ところが、このウェーハW搬送のためのエア吸引の際に、貫通孔5A、5A…より研磨時の残存物を吸い込み、この残存物が配管経路6内を汚染することがある。そして、この残存物が研磨作業の際のエアバッグ1内を加圧状態とする際に貫通孔5A、5A…より流出しウェーハWを汚染させる不具合を生じさせることとなる。
また、ウェーハWの汚染を防止するべく、配管経路6中にエアフィルタを設置することが望まれるものの、エア吸引の際に、配管経路6内に水分を吸引するので、エアフィルタの設置が不可能(非現実的)であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハの汚染を防止でき、その結果、ウェーハの品質が保てるウェーハ研磨装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、ウェーハを保持ヘッドで保持し、該保持ヘッドを介してウェーハを研磨パッドに押し付けて研磨するウェーハ研磨装置において、前記保持ヘッドは、ウェーハを前記研磨パッドに押し付けるキャリアと、該キャリアの周囲に配設されるリテーナリングと、該リテーナリングの内部を覆うように前記リテーナリングで周縁を保持されるとともに前記キャリアの下側に配される複数の貫通孔を有する弾性シートと、前記リテーナリングの内部であって前記キャリアの下面と前記弾性シートとの隙間に形成されるエア室内に加圧ガスを供給するエア供給ラインと、前記エア室内を減圧状態にするとともに、前記貫通孔よりウェーハを吸引するバキュームラインと、を備え、前記エア供給ラインと前記バキュームラインとが別個の配管系で構成され、前記エア室内を前記減圧状態から解除する際、前記エア供給ラインを作動させた後に前記エア室内を減圧状態から解除することを特徴とするウェーハ研磨装置ウェーハ研磨装置を提供する。
また、このために、本発明は、ウェーハを保持ヘッドで保持し、該保持ヘッドを介してウェーハを研磨パッドに押し付けて研磨するウェーハ研磨方法において、前記保持ヘッドに、ウェーハを前記研磨パッドに押し付けるキャリアと、該キャリアの周囲に配設されるリテーナーリングと、該リテーナリングの内部を覆うように前記リテーナリングで周縁を保持されるとともに前記キャリアの下側に配される複数の貫通孔を有する弾性シートと、前記リテーナリングの内部であって前記キャリアの下面と前記弾性シートとの隙間に形成されるエア室内に加圧ガスを供給しエア供給状態するエア供給ラインと、前記エア供給ラインと別個の配管系で構成され、前記エア室内を減圧状態にするとともに、前記貫通孔よりウェーハを吸引しエア吸引状態とするバキュームラインと、を設け、前記エア室内を前記エア吸引状態から解除する際に、前記エア供給ラインを作動させた後に前記エア室内を減圧状態から解除することを特徴とするウェーハ研磨方法を提供する。
本発明によれば、キャリアの下面と弾性シートとの隙間に形成されるエア室内に加圧ガスを供給するエア供給ラインと、エア室内を減圧状態にするとともに、貫通孔よりウェーハを吸引するバキュームラインとを備え、エア供給ラインとバキュームラインとが別個の配管系で構成されている。したがって、ウェーハ搬送のためのエア吸引の際に、貫通孔より研磨時の残存物を吸い込んでバキュームライン内を汚染するとしても、別個の配管系で構成されているエア供給ラインを汚染することはなく、ウェーハの汚染を防止できる。
また、本発明によれば、エア供給ラインとバキュームラインとが別個の配管系で構成されているので、エア供給ラインにエアフィルタを設けることができる。したがって、ウェーハの汚染を一層防止でき、ウェーハの品質が保てる。
更に、本発明によれば、エア室内をエア吸引状態から解除する際に、エア供給ラインを作動させた後にエア室内を減圧状態から解除するので、エア供給ラインへの汚染の流れ込み(逆流)がなく、ウェーハの汚染を一層防止でき、ウェーハの品質が保てる。
本発明において、前記バキュームラインが切り替え手段を介して減圧手段と純水供給源とに連結されており、前記切り替え手段の操作によりエア吸引状態と、純水供給状態と、ライン停止状態とに切り替え可能となっていることが好ましい。このように、バキュームラインが切り替え可能となっていれば、装置の運転上好ましい。
また、本発明において、前記エア供給ラインの配管系にエアフィルタが設けられていることがより好ましい。このように、エア供給ラインにエアフィルタが設けられていれば、ウェーハの汚染を一層防止でき、ウェーハの品質が保てる。
また、本発明において、前記キャリアの下面が複数の領域に分けられ、それぞれの領域でエアバックが形成されるように第2の弾性シートが設けられていることが好ましい。このように、複数の領域にエアバックが形成されていれば、ウェーハ加圧のコントロールの点で好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、ウェーハの汚染を防止でき、その結果、ウェーハの品質が保てる。
以下、添付図面に従って、本発明に係るウェーハ研磨装置及び方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、ウェーハ研磨装置10の全体構成を示す斜視図である。同図に示されるようにウェーハ研磨装置10は、主として研磨定盤12とウェーハ保持ヘッド14とで構成されている。
研磨定盤12は円盤状に形成され、その下面中央には回転軸16が連結されている。研磨定盤12は、この回転軸16に連結されたモータ18を駆動することにより矢印A方向に回転する。また、この研磨定盤12の上面には研磨パッド20が貼り付けられており、この研磨パッド20上に図示しないノズルからメカノケミカル研磨剤(スラリー)が供給される。
ウェーハ保持ヘッド14は、 図2に示されるように、主として保持ヘッド本体22、キャリア24、キャリア押圧手段26、リテーナリング28、 リテーナリング押圧手段30、保護シート52、エア等制御手段等で構成されている。
保持ヘッド本体22は円盤状に形成され、その上面中央には回転軸32(図1参照)が連結されている。保持ヘッド本体22は、この回転軸32に連結された図示しないモータに駆動されて図1の矢印B方向に回転する。
キャリア24は円盤状に形成され、保持ヘッド本体22の下部中央に配置されている。キャリア24の上面中央部と保持ヘッド本体22の中央下部との間にはドライブプレート34が設けられており、ピン36を介して保持ヘッド本体22から回転が伝達される。
ドライブプレート34の中央下部とキャリア24の中央上部との間には作動トランス38が設けられており、保持ヘッド本体22に対するキャリア24の上下移動量が高精度で検出できるようになっている。具体的には、ドライブプレート34の中央下部には作動トランス本体38Aが固定されており、キャリア24の中央上部には作動トランスのコア38Bが固定されている。
また、キャリア24の上面周縁部にはキャリア押圧部材40が設けられている。キャリア24は、このキャリア押圧部材40を介してキャリア押圧手段26から押圧力が伝達される。
また、キャリア24の下面には、保護シート52にエアを噴射するエア供給経路であるエアの吹出溝42が形成されている。この吹出溝42には、キャリア24の内部に形成された図示しないエア流路が連通されている。このエア流路にはエア配管44を介してエア供給源である給気ポンプ44Aが接続されている。このエア配管44において、給気ポンプ44Aに次いで、バルブ44B及びエアフィルタ44Cが接続されている。吹出溝42からのエアの吹出は、このバルブ44Bを切り替えることにより行われる。
また、キャリア24の下面には、保護シートより純水を噴射し、また、保護シートよりエアを吸引する経路である流体(気体及び液体)の吸引・吹出溝43が形成されている。この吸引・吹出溝43には、キャリア24の内部に形成された図示しない流体流路が連通されている。この流体流路には配管45を介して吸気ポンプ(真空ポンプ)45Aと純水供給源45B(DIW)とエアブロー手段44Dが接続されている。吸引・吹出溝42からのエアの吸引と純水の噴射とエアブローは、配管45に設けられているバルブ45Cを切り替えることにより行われる。
上記のエアの吹出溝42、エア配管44、給気ポンプ44A、バルブ44B、エアフィルタ44C、吸引・吹出溝43、配管45、吸気ポンプ45A、純水供給源45B、及び、バルブ45C等でエア等制御手段が構成される。
なお、エアブロー手段44Dは、純水の噴射時に配管45内に純水を満たすことにより、エアの吸引の際の到達真空度が低下する(又は、エアの吸引に時間がかかる)不具合を防止すべく設けられたものである。したがって、エアの吸引の際には、先ず、エアブロー手段44Dによりエアブローした後にバルブ45Cをエアの吸引に切り替えることとする。
キャリア押圧手段26は、保持ヘッド本体22下面の中央部周縁に配置され、キャリア押圧部材40に押圧力を与えることにより、これに結合されたキャリア24に押圧力を伝達する。このキャリア押圧手段26は、 好ましくはエアの吸排気により膨張収縮するゴムシート製のエアバッグ46で構成される。エアバッグ46にはエアを供給するための空気供給機構48が連結され、この空気供給機構48には、図示しないポンプから圧送されるエアの圧力を調整するレギュレータ(不図示)が具備される。
なお、エアバッグ46の材質はゴムシート、たとえば、クロロプレンゴムが好ましいが、それ以外の材料、たとえば、可撓性のある樹脂材料でも使用できる。
リテーナリング28は、リング状に形成され、キャリア24の外周に配置される。このリテーナリング28は、ウェーハ保持ヘッド14に設けられたホルダ(リテーナリングホルダ)50に取り付けられ、その内周部には保護シート52が張設される。
リテーナリングホルダ50はリング状に形成され、その下面には環状の凹部54が形成されている。一方、リテーナリング28の上面には、この凹部54に嵌合する凸部56が形成されており、この凸部56をリテーナリングホルダ50の凹部54に嵌合させることにより、リテーナリング28がリテーナリングホルダ50に装着される。
保護シート52は、円形状に形成され、複数の孔52Aが開けられている。この保護シート52は、周縁部がリテーナリング28とリテーナリングホルダ50との間で挟持されることにより、リテーナリング28の内側に張設される。
保護シート52は、キャリア24の吹出溝42によるエア層で形成されたエア動圧分布をウェーハWに伝達するのに十分な可撓性があり、かつ、ウェーハWを汚染しない材料であることが求められる。
リテーナリング28は、その凸部56をリテーナリングホルダ50の凹部54に嵌合させた後、図示しない複数のボルトでねじ止めすることにより、リテーナリングホルダ50に固定される。このため、リテーナリング28には、一定の間隔でねじ孔(図示略)が形成され、リテーナリングホルダ50には一定の間隔で貫通孔(図示略)が形成されている。
なお、上記構成に代えて、リテーナリング28に一定の間隔で貫通しないねじ穴を設けて、リテーナリングホルダ50側からねじ固定する構成であってもよい。
保護シート52が張設されたキャリア24の下部には、キャリア24と保護シート52との間にエア層74が形成される。ウェーハWは、このエア層74を介してキャリア24に押圧される。このエア層74は、キャリア24の吹出溝42からエアを吹出すことにより内圧が高められる。保護シート52に形成された孔52Aは、ウェーハWを保持して搬送する際には吸着用の孔として作用する。研磨時には、孔52Aからエアが連通するので、保護シート52はエア層74中に介在するだけで、ウェーハWの裏面には作用しない。
リテーナリングホルダ50は、リング状に形成された取付部材64にスナップリング66を介して取り付けられている。取付部材64には、リテーナリング押圧部材68が連結されている。リテーナリング28は、このリテーナリング押圧部材68を介してリテーナリング押圧手段30からの押圧力が伝達される。
リテーナリング押圧手段30は、保持ヘッド本体22の下面の外周部に配置され、 リテーナリング押圧部材68に押圧力を与えることにより、これに結合しているリテーナリング28を研磨パッド20に押し付ける。このリテーナリング押圧手段30も、好ましくはキャリア押圧手段26と同様にゴムシート製のエアバッグ70で構成される。エアバッグ70にはエアを供給するための空気供給機構72が連結され、この空気供給機構72には、図示しないポンプから圧送されるエアの圧力を調整するレギュレータ(不図示)が具備される。
なお、エアバッグ70の材質はゴムシート、たとえば、クロロプレンゴムが好ましいが、それ以外の材料、たとえば、可撓性のある樹脂材料でも使用できる。
前記のように構成されたウェーハ研磨装置10のウェーハ研磨方法は次のとおりである。
先ず、ウェーハWをウェーハ保持ヘッド14で保持して研磨パッド20上に載置する。この際、キャリア24の下面に形成された吸引・吹出溝43を用いウェーハWを吸引保持する。この吸引のため、既述したように、保護シート52には複数の孔52Aが形成されている。
次に、図示しないポンプからエアバック46、70にエアを供給する。これと同時にキャリア24の吹出溝42からエア層74にエアを供給する。これにより、エア層74の内圧が高くなる。次に、エアバッグ46、70が膨らみ、ウェーハWとリテーナリング28が所定の圧力で研磨パッド20に押し付けられる。この状態で研磨定盤12を図1の矢印A方向に回転させるとともに、ウェーハ保持ヘッド14を図1の矢印B方向に回転させる。そして、その回転する研磨パッド20上に図示しないノズルからスラリーを供給する。これにより、ウェーハWの下面が研磨パッド20により研磨される。
次に、更に詳細なウェーハ研磨装置10の動作について図3のタイミングチャートにしたがって説明する。このうち、(A)は、研磨作業の開始時であり、(B)は、研磨作業の終了時である。
(A)において、上より順に、ウェーハ位置、保持ヘッド位置・動作、キャリアバキュームのオンオフ、キャリアエアフロートのオンオフ、キャリア水ブローのオンオフ、キャリアエアブローのオンオフ、タイマ、及びステップNoが示される。
また、(B)において、上より順に、ウェーハ位置、保持ヘッド位置・動作、キャリアバキュームのオンオフ、キャリアエアフロートのオンオフ、キャリア水ブローのオンオフ、キャリアエアブローのオンオフ、タイマ、及びステップNoが示される。
先ず、(A)の研磨作業の開始時について説明する。
ステップS−1において、ウェーハは、INカップ上にあり、保持ヘッドは、INカップ上部位置にある。キャリアバキュームは、オフ状態にあり、キャリアエアフロートは、オフ状態にあり、キャリア水ブローは、オフ状態にあり、キャリアエアブローは、オフ状態にある。
ステップS−2において、キャリアバキュームがオン状態になり、キャリアにウェーハが保持(吸着)された状態になる。他は、ステップS−1と同一である。
ステップS−3において、キャリアが研磨位置に移動する。他は、ステップS−2と同一である。
ステップS−4において、キャリアが研磨位置で下降し、研磨パッド上にタッチダウンする。他は、ステップS−3と同一である。
ステップS−5において、ウェーハは、キャリアに保持(吸着)されるとともに、研磨パッド上に押圧された状態にあり、キャリアは、研磨位置かつプライム処理状態にある。キャリアバキュームは、オン状態にあり、キャリアエアフロートはオン状態に切り替わる。キャリア水ブローは、オフ状態にある。そして、タイマは、バキュームオフ待ち状態にある。
ステップS−6において、ウェーハは、キャリアのゴムシートにより、研磨パッド上に押圧された状態にあり(ステップS−5と同一)、キャリアは、本研磨位置にある。キャリアバキュームは、オフ状態に切り替わる。キャリアエアフロートはオン状態にあり(ステップS−5と同一)。キャリア水ブローは、オフ状態にある。
このように、ステップS−5とS−6において、キャリアエアフロートがオン状態になった後に、キャリアバキュームが、オフ状態に切り替わるので、エア配管44への逆流が効果的に防止される。
次に、(B)の研磨作業の終了時について説明する。
ステップS−11において、ウェーハは、キャリアに保持(吸着)された状態にあり、保持ヘッドは、研磨位置にある。キャリアバキュームは、オン状態にあり、キャリアエアフロートはオフ状態にあり、キャリア水ブローは、オフ状態にあり、キャリアエアブローは、オフ状態にある。
ステップS−12において、保持ヘッドがOutカップ位置に移動する。他は、ステップS−11と同一である。
ステップS−13において、キャリアエアフロートがオン状態に切り替わる。また、タイマがバキュームオフ待ち状態になる。他は、ステップS−12と同一である。
ステップS−14において、キャリアバキュームがオフ状態に切り替わる。他は、ステップS−13と同一である。
ステップS−15において、ウェーハがOutカップに移動し、ウェーハの受け渡しがなされる。そして、キャリア水ブローが、オン状態に切り替わる。また、タイマは、水ブローオフ待ち状態にある。他は、ステップS−14と同一である。
ステップS−16において、キャリア水ブローが、オフ状態に切り替わり、キャリアエアブローが、オン状態に切り替わる。そして、エアブローオフ待ちタイマが起動される。他は、ステップS−15と同一である。
ステップS−17において、キャリアエアブローが、オフ状態に切り替わる。そして、エアフロートオフ待ちタイマが起動される。他は、ステップS−16と同一である。
ステップS−18において、キャリアエアフロートが、オフ状態に切り替わる。
このように、ステップS−13とS−14において、キャリアエアフロートがオン状態になった後に、キャリアバキュームが、オフ状態に切り替わるので、エア配管44への逆流が効果的に防止される。
以上に説明した構成は、本発明の実施形態であるが、本発明の構成はこれらに限定されるものではなく、各種の構成が採り得る。
たとえば、本発明の実施形態では、図2に示されるウェーハ保持ヘッド14を使用しているが、これ以外の各種構成のウェーハ保持ヘッドを使用してもよく、これらの構成であっても本実施形態と同様の効果が得られる。
以下、図4により他の構成のウェーハ保持ヘッド14‘について説明する。なお、図2のウェーハ保持ヘッド14と同一、類似の部材については同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2で既述したウェーハ保持ヘッド14において、リテーナリング28の内周部に1枚の保護シート52が張設される構成に加えて、本ウェーハ保持ヘッド14‘においては、保護シート52の裏側で、かつリテーナーリング28の内周部に3枚の加圧シート(エアバッグ)52B、52C、52Dが同心円状に張設される、いわゆるゾーンエアバッグ方式の構成が採用されている。
この構成を採用することにより、ウェーハWの押圧力のきめ細かな制御が可能となる。このゾーンエアバッグ方式においては、エアバッグ52B、52C、52Dへのエア供給配管が図示されていないが、エアバッグ52B、52C、52Dの個別の押圧制御が可能となっている。なお、このゾーンエアバッグ方式の構成の場合、4枚以上の加圧シート(エアバッグ)を同心円状に張設することもできる。
ウェーハ研磨装置の全体構成を示す斜視図 ウェーハ保持ヘッドの構成を示す縦断面図 ウェーハ研磨装置の動作を説明するタイミングチャート ウェーハ保持ヘッドの他の構成を示す断面図 従来例の保持ヘッドの要部の構成を示す断面図 従来例の保持ヘッドの要部の構成を示す断面図 従来例の保持ヘッドの要部の構成を示す断面図
符号の説明
10…ウェーハ研磨装置、12…研磨定盤、14…ウェーハ保持ヘッド、20…研磨パッド、22…保持ヘッド本体、24…キャリア、26…キャリア押圧手段、28…リテーナリング、30…リテーナリング押圧手段、44…エア配管、45…配管、46…エアバッグ、52…保護シート、70…エアバッグ、W…ウェーハ

Claims (5)

  1. ウェーハを保持ヘッドで保持し、該保持ヘッドを介してウェーハを研磨パッドに押し付けて研磨するウェーハ研磨装置において、
    前記保持ヘッドは、
    ウェーハを前記研磨パッドに押し付けるキャリアと、
    該キャリアの周囲に配設されるリテーナリングと、
    該リテーナリングの内部を覆うように前記リテーナリングで周縁を保持されるとともに前記キャリアの下側に配される複数の貫通孔を有する弾性シートと、
    前記リテーナリングの内部であって前記キャリアの下面と前記弾性シートとの隙間に形成されるエア室内に加圧ガスを供給するエア供給ラインと、
    前記エア室内を減圧状態にするとともに、前記貫通孔よりウェーハを吸引するバキュームラインと、を備え、
    前記エア供給ラインと前記バキュームラインとが別個の配管系で構成され、前記エア室内を前記減圧状態から解除する際、前記エア供給ラインを作動させた後に前記エア室内を減圧状態から解除することを特徴とするウェーハ研磨装置。
  2. 前記バキュームラインが切り替え手段を介して減圧手段と純水供給源とに連結されており、前記切り替え手段の操作によりエア吸引状態と、純水供給状態と、ライン停止状態とに切り替え可能となっている請求項1に記載のウェーハ研磨装置。
  3. 前記エア供給ラインの配管系にエアフィルタが設けられている請求項1又は2に記載のウェーハ研磨装置。
  4. 前記キャリアの下面が複数の領域に分けられ、それぞれの領域でエアバックが形成されるように第2の弾性シートが設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェーハ研磨装置。
  5. ウェーハを保持ヘッドで保持し、該保持ヘッドを介してウェーハを研磨パッドに押し付けて研磨するウェーハ研磨方法において、
    前記保持ヘッドに、
    ウェーハを前記研磨パッドに押し付けるキャリアと、
    該キャリアの周囲に配設されるリテーナリングと、
    該リテーナリングの内部を覆うように前記リテーナリングで周縁を保持されるとともに前記キャリアの下側に配される複数の貫通孔を有する弾性シートと、
    前記リテーナリングの内部であって前記キャリアの下面と前記弾性シートとの隙間に形成されるエア室内に加圧ガスを供給しエア供給状態するエア供給ラインと、
    前記エア供給ラインと別個の配管系で構成され、前記エア室内を減圧状態にするとともに、前記貫通孔よりウェーハを吸引しエア吸引状態とするバキュームラインと、を設け、
    前記エア室内を前記エア吸引状態から解除する際に、前記エア供給ラインを作動させた後に前記エア室内を減圧状態から解除することを特徴とするウェーハ研磨方法。
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