JP5068211B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents
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Description
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備において、スプリンクラヘッドが不時放水を起こすと、二次側配管内に充水された水が流出し、二次側配管内の圧力が低下して、流水検知装置から圧力低下信号が出力される。このため、本発明においては、制御弁の二次側の本管に主排水弁を備え、火災感知器からの火災信号を受信しておらず、流水検知装置からの圧力低下信号を受信したときに、主排水弁を開放させると、本管内に充水された水は、水の重みで主排水弁から排水されるので、不時放水を起こしたスプリンクラヘッドから流出する水量を少なくすることができ、水損を減らすことが可能となる。
また、本発明に係るスプリンクラ消火設備においては、流水検知装置に副排水弁を設けて、火災感知器からの火災信号を受信しておらず、流水検知装置からの圧力低下信号を受信したときに、この副排水弁も開放させるようにようにしたので、二次側配管内に充水された水を副排水弁を介して排水することができ、より一層、水損を減らすことが可能となる。
図1はスプリンクラ消火設備のシステム図である。図1のスプリンクラ消火設備において、1は加圧送水装置で、水槽2及びポンプ3によって構成されている。ポンプ3の二次側には、垂直方向に立ち上げられた本管5が設けられ、この本管5内は水槽2の水によって常時充水されている。本管5からは、各フロア毎に水平方向に配管が分岐して設けられ、その配管から、また各住戸内へと配管が分岐して設けられる。以下、この本管5以降に分岐して設けられた配管をまとめて二次側配管6という。この二次側配管6内も常時充水されている。
10は火災感知器で、スプリンクラヘッド8と同じ住戸内に設置されている。この火災感知器10は住戸の玄関外に設置したドアホン11を介して住戸内受信機12に接続されている。住戸内に設置された各住戸内受信機12は、信号線を介して制御盤としての住棟受信機13に接続されており、住棟受信機13は、管理室に設けられ、どの住戸で火災が発生したのかを判別できるようになっている。つまり、住戸内受信機12は、火災感知器10からの火災信号を受信すると、住棟受信機13にその火災信号を送出し、また流水検知装置7からの圧力低下信号を受信すると、住棟受信機13にその圧力低下信号を送出する。住棟受信機13は、火災感知器10からの火災信号を受信することによって、後述する制御弁20を開放させる。
まず、火災時の動作を説明する。
住戸内で火災が発生すると、火災感知器10が火災を検出し、ドアホン11を介して住戸内受信機12に火災信号を出力する。住戸内受信機12は、火災信号を受信すると、ブザー等を鳴動させて火災警報を行うと共に、住棟受信機13に火災信号を送出する。住棟受信機13は、火災信号を受信すると、制御信号を出力し制御弁20を開放させる。その後、住戸内のスプリンクラヘッド8が動作すると、スプリンクラヘッド8から散水を開始し、二次側配管6内に充水された水が放水される。二次側配管6内の圧力が低下すると、流水検知装置7の圧力スイッチPSが動作し、圧力低下信号を住戸内受信機12に出力する。住戸内受信機12は、流水検知装置7からの圧力低下信号を受信すると、住棟受信機13に圧力低下信号を送出する。なお、住戸内受信機12は、その際に、ブザーを鳴動させて放水警報を行うようにしてもよい。
住戸内において、スプリンクラヘッド8に何らかの外的衝撃がかかってスプリンクラヘッド8の感熱部が破損すると、スプリンクラヘッド8から水が流出する場合がある。この場合も、二次側配管6内に充水された水が流出するので、二次側配管6内の圧力は低下する。この圧力低下を流水検知装置7の圧力スイッチPSが検知して、住戸内受信機12に圧力低下信号を出力する。
住戸内受信機12は、流水検知装置7からの圧力低下信号を受信すると、住棟受信機13に圧力低下信号を送出する。そして、住棟受信機13では、流水検知装置7からの圧力低下信号を受信するが、今回の場合には、火災感知器10からの火災信号を受信していないことから、非火災であって不時放水であると判断し、制御弁20の開放動作は行わず、主排水弁21の開放動作を行う。また、住棟受信機13は、圧力空気槽(図示せず)に接続された圧力スイッチ(図示せず)からの圧力低下信号を受信してポンプ3の起動制御を行う。
なお、本実施形態においては、流水検知装置7からの流水信号を受信したときに、住戸内受信機12で、放水警報を行うようにしてもよいとしたが、この際、ドアホン11からも放水が行われていることを音声で警報するようにしてもよい。
また、住戸内受信機12で、放水警報に代えて、水漏れ警報を行うようにしてもよい。この水漏れ警報は、スプリンクラヘッド8が不時放水を起こしたときに行うもので、流水検知装置7から流水信号を受信しているにもかかわらず、火災感知器10からは火災信号を受信していないときに、非火災による不時放水が発生したものと判断し、それを水漏れ警報として警報するものである。もちろん、水漏れ警報は、住戸内受信機12だけでなく、ドアホン11や住棟受信機13で警報してもよく、このようにすれば、近所の人や管理室の管理員は、水漏れ事故に対して、早期に対処することができる。
Claims (2)
- 水槽及びポンプによって構成される加圧送水装置と、
前記ポンプの二次側に、垂直方向に立ち上げられて設けられ、充水された本管と、
前記本管から水平方向に分岐して設けられ、充水された複数の二次側配管と、
各二次側配管の基端側に設けられた流水検知装置と、
各二次側配管に接続されたスプリンクラヘッドと、
該スプリンクラヘッドと同じ住戸又はフロアに設置された火災感知器と
を備えたスプリンクラ消火設備において、
前記ポンプの直上であって、前記ポンプと、該ポンプを起動させるための圧力低下信号を出力する圧力スイッチを有する圧力空気槽との間の前記本管に設けられ、常時は閉じた制御弁と、
前記火災感知器からの火災信号によって前記制御弁を開放させる制御盤と、
前記制御弁の二次側の前記本管に接続された主排水弁と
を備え、
前記火災感知器からの火災信号を受信しておらず、前記流水検知装置からの圧力低下信号を受信したときに、前記主排水弁を開放させることを特徴とするスプリンクラ消火設備。 - 前記流水検知装置に設けられた副排水弁を備え、
前記火災感知器からの火災信号を受信しておらず、前記流水検知装置からの圧力低下信号を受信したときに、前記副排水弁を開放させることを特徴とする請求項1記載のスプリンクラ消火設備。
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