JP5068194B2 - 流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、フローセンサと整流器とを併用して、被測定流体の流量の検出を行う流量計に関する。
流体を用いた各種のシステム装置では、流体の流量を検出して、所定のプロセス制御を進めることがある。このようなシステム装置における流量検出には、高い精度が求められるため、流量計には、温度や圧力などの影響を受けやすい体積流量を検出するのではなく、質量流量を検出する流量計が用いられる傾向にある。
こうした質量流量を検出する流量計には、簡便で、高精度な流量計測が行えるよう、特許文献1に開示されているような熱式フローセンサを用いた構造や特許文献3に開示されているような超音波式フローセンサを用いた構造など、各種方式の流量計がある。
熱式フローセンサを用いた流量計は、被測定流体が流通する流路の壁面に、該壁面を流れる被測定流体の流速を検出するマイクロフローセンサ(登録商標名)などといった微小な熱式フローセンサを設けて、熱式フローセンサの有る一点における被測定流体の流速を検出し、同流速から流路全体の流量を検出する流量計である。すなわち、同流量計は、熱式フローセンサ上を流れる流体がもたらす温度分布の変化から、熱式フローセンサの有る地点での質量流速(流速x密度)を求め、この質量流速に流路の断面積を掛けて、流路断面の全体を相似形として、流路を流れる被測定流体の質量流量を検出する。
超音波式フローセンサを用いた流量計は、被測定流体の流れの上流側と下流側から超音波を交互に打ち込んで、超音波の伝播時間の差から被測定流体の流速を検出したり(時間差式)、超音波を流体のごみや気泡に当てて、反射波の周波数変化から流速を検出したり(ドップラ式)するなどの手法で、被測定流体の流速を検出する。そして、予め設定した密度を流速に乗じて、質量流速を求め、この質量流速に断面積を掛けて、流路断面の全体を相似形として、流路を流れる被測定流体の体積流量を検出する。
このような流速を検出するフローセンサを用いた流量計は、流路断面の全体の流れが相似形であることを前提として、検出地点(一点あるいは複数の点)の流速から流路の全体の流量を検出するために、どのような大きさの断面積の流路にも対応しやすい利点がある。反面、この流量計は、他の方式の流量計では問題とならないようなわずかな流れの乱れや上流の曲がり管や段差やバルブなどを発生源とした乱れ(旋回流や噴流)に影響されやすい。
そこで、こうした流量計の多くは、フローセンサの上流の流路に整流器用の収納部を形成し、この収納部内に、流速分布の偏りを矯正する整流器を設置し、整流器で被測定流体を整流して、再現性のある均一な流速分布を得ることが行われている。例えば、特許文献4に開示されているような超音波式フローセンサを用いた構造についても同様に、上述の再現性のある均一な流速分布を得ることが行われている。
ところで、この整流器は、所定位置からずれると、被測定流体の流れが、設定されている仕様に対して変化してしまう。このため、外部から加わる振動や衝撃などで、所定の固定位置からずれると、フローセンサからのセンサ出力の再現性が保てなくなり、質量流量の計測精度が悪化する。特に整流器は、例えばスペーサと金網とを交互に積層するなど多くの部材を組み合わせて構成されることが多く、部品公差のばらつきを要因としたがたつきが収納部の壁面との間で生じやすい。
そこで、整流器の固定には、従来、特許文献1や特許文献2でも開示されているようにOリングやバネワッシャなどの弾性体で、収納部の片側の壁面へ整流器を押し付けながら固定する技術が用いられている。つまり、弾性体の弾性変形により、整流器と収納部間のがたを吸収して、振動や衝撃などで整流器が位置ずれするのを防いでいた。
特開平11−132813号公報 特開2004−93159号公報 特開平10− 9913号公報 特開2001−241979号公報
ところが、同構造は、特許文献1や特許文献2に示されるように、流速を検出する検出位置から上流の流路に弾性体収納用の空間部を形成し、この空間部内に弾性体を収めて整流器を押し付ける構造である。このため、弾性体の整流器を押す反力が、流路の有る流量計本体に加わる。
これでは流量計本体には、この反力に耐えながら弾性体を支持する強度が求められる。しかも、この反力は、整流器の製品公差のばらつきにより、かなりばらつくので、流量計本体には、ばらつきを考慮した反力に耐える強度が必要となる。
このため、整流器を押し付ける構造を採用した流量計本体は、強度的な負担が過大で、反力に十分に耐えうる製品、具体的には金属製にするという負担が強いられていた。しかし、金属性の流量計本体は、成形に費やす工程が複雑になりやすいうえ、重量的な負担も強いられやすいという問題があり、改善が求められている。
そこで、本発明の目的は、流量計本体に過大な強度的な負担を強いずに、整流器の設置が行える流量計を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、流量計本体に設けられた入口と出口と、入口と出口を結ぶ流路が形成された流量計において、流量計本体に設けられ、流路を流れる被測定流体の流速を検出するフローセンサと、フローセンサで流速を検出する位置から上流の流路部分に形成された収納部と、収納部に収納され、フローセンサへ流れる被測定流体の流速分布の偏りを矯正する整流器と、収納部の下流側の流路の壁面のうち、フローセンサから周方向へずれてフローセンサから遠ざけた地点に、収納部のフローセンサ側の端となる流路の内面から当該流路内に突き出るように形成された複数のボス部と、ボス部に形成されたねじ穴と、整流器を貫通してボス部に形成したねじ穴へねじ込むことによって整流器を前記流量計本体に一体的に固定するねじ部材とを有することとした。
同構成により、整流器は、製品公差のばらつきがねじ込み深さで吸収されながら、流量計本体と一体的に固定されるから、流量計本体は、ねじ部材を支持する強度だけでよく、従来の弾性体を用いたときのような反力に耐える強度は必要せずにすむ。つまり、流量計本体は、過大な強度的負担が強いられずにすむ。
好ましくは、整流器を固定する構造をそのまま活用して、整流器の全体にくまなく被測定流体の流線が行き渡らせるよう、流路の入口には、流入孔を有する流入用部材が固定され、収納部は、流路の入口から、フローセンサで流速を検出する位置の上流の所定地点まで、流路の流路断面より大きな筒形の空間部を形成して、当該空間部の下流端を整流器が収まる部位とし、整流器は、入口側から前記空間部の下流端側へ貫通する通孔を有し、ボス部は、空間部の下流端をなす流路の壁面に形成され、ねじ部材は、入口側から通孔を通してねじ穴へねじ込むことによって収納部に収めた整流器を流量計本体と一体的に固定し、流入用部材が流路の入口に固定されると、整流器と流入用部材との間に、流入孔の流路断面および整流器の被測定流体が通過する通流部の直径より大きな流路断面を有する拡大した流路部分が形成されることとした
この拡大した流路部分では、整流器へ進入する被測定流体は、周囲へ拡がる挙動を示すから、被測定流体の流線は、整流器の全体にくまなく行き渡る。
また好ましくは、流量計の成形性や軽量化などが図れるよう、流量計本体は合成樹脂部材で成形される合成樹脂製とした。
本発明によれば、整流器は、ねじ部材のねじ込みにより、製品公差のばらつきがねじ込み深さで吸収されながら、流量計本体に一体的に固定される。これにより、整流器は、外部から加わる振動や衝撃でも、位置ずれせずに固定できる。それ故、流量計本体は、ねじ部材を支持する強度だけで、従来の弾性体を用いたときのような弾性体の反力に耐える強度は不要となる。
したがって、整流器は、過大な強度的負担を流量計本体に強いずに設置できる。よって、流量計本体は、過大な強度が加わることを要因とした材質の制約は解放され、製作の自由度が増し、成形性に優れた部材や軽量化に優れた部材や安価な部材などを用いた成形が可能となり、流量計の低廉化や軽量化を図ることができる。
以下、本発明を図1〜図6に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は流量計の外観を示す斜視図、図2は同流量計の断面図、図3は同流量計の一部を分解した斜視図、図4は同分解した断面図をそれぞれ示している。
図1〜図4中1は流量計の本体(本願の流量計本体に相当)である。本体1は、合成樹脂製で、全体が射出成形などで所定の形状に成形されている。すなわち、この本体1は、図4に示されるようにほぼ筒形をなしていて、一端に入口2aを有し、他端に出口2bを有し、中間に入・出口2a,2bをつなぐ直線状に延びるテーパ形の流路2(入口側が大)を有している。このうち入口2aには、入側の配管部材3a(図1および図2中に二点鎖線で図示)と接続可能な流入用部材4が組み付く。流入用部材4には、流入口5を構成する口体部6を中央に配置し、その周りにフランジ部7を形成した部品が用いてある。同流入用部材4は、固定手段、例えば図1および図6に示されるようにねじ部材9でフランジ部7の外周部分を、入口2aの周りに形成したボス部1aにねじ止めする構造によって、入口2a端に固定してある。この固定により、入口2aに、配管部材3aからの流体を受け入れる流入口5を形成している。図3中の7aはそのねじ部材9が挿入されるフランジ部7の貫通孔、1bはそのねじ部材9がねじ込まれるボス部1aのねじ穴をそれぞれ示している。また出口2bには、出側の配管部材3b(図2および図4中に二点鎖線で図示)と接続可能なフランジ形の口体部8が一体に形成されていて、配管部材3aからの被測定流体、例えばガス流体が、入口2aから流路2を通じ出口2bへ流れて、配管部材3bへ導かれるようにしてある。
本体1、例えば上部の出口2b寄りの本体部分には、図1〜図4に示されるように扁平形の電装ボックス部10が形成されている。この電装ボックス部10の内部には、センサユニット11が収められている。センサユニット11は、例えば電装ボックス部10の底面に設置した回路基板12の下面に、フローセンサとして、例えばマイクロフローセンサ(登録商標)といった微小な半導体チップで形成された熱式フローセンサ13を搭載し、回路基板12の上面に、該センサ出力から熱式質量流速や質量流量を求めるのに必要な回路を構成する各種電子部品14や、得られた測定信号を出力する端子台部15などを搭載して構成される。このうち熱式フローセンサ13の下面は、電装ボックス部10と流路2間の壁部2c(電装ボック部10と流路2の壁を兼ねる)に形成されたセンサ露出用の開口16から、流路2内に臨んでいる。つまり、熱式フローセンサ13は、流路2の壁面に沿って設けてある。この熱式フローセンサ13の流路2に臨む面には、図示はしないが流速検出部が設けられている。同流速検出部は、例えば中央にヒータ部を配置し、そのヒータ部を挟んだ流路2の上流側と下流側にそれぞれ温度センサ部を配置した構造となっていて、上・下流の温度センサ部で、熱式フローセンサ13上をガス流体が流れるときのヒータ部周囲の温度分布の変化を検知して、熱式フローセンサ13上を流れるガス流体の流速を検出する。そして、回路基板12上の回路部14にて、熱式フローセンサ13の有る地点における質量流速(流速x密度)を求め、さらにこの質量流速に、熱式フローセンサ13を通る流路断面の断面積を掛ける演算処理を施すことにより、当該流路断面の全体を相似形として、流路2を流れる質量流量が検出されるようにしている。つまり、流路2の壁面の一点(あるいは複数の点)で流速を検出するだけで、流路2の全体の流量が検出される構造にしてある。
また図2〜図4に示されるように熱式フローセンサ13の上流側の流路部分には、流路2の流路断面より大きな径寸法を有する整流器用の収納部20(本願の収納部に相当)が形成されている。この収納部20は、図4に詳しく示されるように本体1の入口2aから、熱式フローセンサ13で流速を検出する検出位置の近くの所定地点まで延びた、流路2の流路断面より大きな筒形の空間部21で形成してある。この空間部21に、流路断面の全体の流速を相似形にする重要な部品である整流器22が収納されている。詳しくは空間部21は、整流器22の外径に基づいた径寸法をもち、下流端を整流器22が収まる部位にしてある。また整流器22は、例えば図3および図4に示されるように円形の金網24と円環形のスペーサ25とを流路2の流通方向に沿って交互に複数、重ね合わせてモジュール化してある(積層)。これにより、整流器22は、入口2aから空間部21へ挿入することによって、空間部21の下流端と重なり合うように配置される。
この整流器22による整流作用、具体的には金網24における気体流の微細化、金網24間のスペースにおける拡散化の繰り返しにより、熱式フローセンサ13へ向かうガス流体の流速分布の偏りが矯正される。この整流器22により、流量計上流の曲がり管や段差やバルブなどを発生源とした乱れ(旋回流や噴流)や微小な渦は整流され、図2中の二点鎖線αで示されるような再現性のある均一な流速分布の気体流(熱式フローセンサ13の流量に無関係系な出力変動を無視できる程度の、乱れの無い流れ)が、熱式フローセンサ13へ導かれるようにしている。つまり、この整流器22との併用により、熱式フローセンサ13のセンサ出力から、高精度の質量流量(流量)が検出される。
整流器22の固定には、本体1に過度な負担を強いないよう、図2〜図4に示されるようにタッピングスクリュなどねじ部材27だけで、整流器22を本体1に一体的に固定する固定構造が用いられている。図5や図6にも、このねじ部材27だけによる整流器22の固定構造が示されている。
この固定構造を説明すると、図3および図4中29は、空間部21の下流側の端をなす壁面21aに形成された、複数、例えば2個のねじ穴である。ねじ穴29、29は、所定の間隔、ここでは180度の地点にそれぞれ形成されている。本実施形態では、このねじ穴29を形成するに際し、三角錐形のボス部30を流路2の内面に形成して、ねじ穴29を形成する箇所を確保している。このようなボス部30を用いてねじ穴29を形成する場合、流路2内に突き出るボス部30の外形部分によって、整流した流れが乱れやすい。そのため、この場合、本実施形態のようにねじ穴29は、熱式フローセンサ13の有る地点からずらして形成して、熱式フローセンサ13に影響を与えないようにすることが望ましい。本実施形態では、2個のねじ穴29、29は、いずれも熱式フローセンサ13から最も遠ざかる、熱式フローセンサ13の有る位置から90度ずれた地点に形成して、熱式フローセンサ13への影響を回避している。
また図3〜図6に示されるように整流器22の各金網24や各スペーサ25には、ねじ穴29,29の位置に対応して、それぞれ2個の通孔32,32が形成されている。具体的にはスペーサ25は、内周部の二点に、それぞれボス部30端と重なり合う座面部25a,25aが形成されている。通孔32,32は、これら座面部25a,25aにそれぞれ形成してある。
これらの構造により、整流器22は、図3および図4に示されるようにねじ部材27を、入口2a側から、整流器22の通孔32を通し、空間部21端に有るねじ穴29へねじ込むことによって壁面21aと締結させ、本体1と一体的に固定させてある。
こうした固定構造により、整流器22は、図5に示されるようにねじ部材27だけで、製品公差のばらつきをねじ込み深さで吸収しながら、本体2と一体的に固定される。
これにより、整流器22は、外部から加わる振動や衝撃に耐えるように固定、すなわち位置ずれしないよう強固に固定できる。つまり、ねじ部材27のねじ止めだけで、再現性の有る均一な流速分布を確保することができる。そのため、本体1は、従来のような弾性体を用いたときのような反力に耐える強度は必要とせず、過大な強度的負担から解放される。
したがって、本体1は、ねじ部材27を支持する強度だけでよいから、従来のような強度を確保するために金属部材の使用が強いられることはなくなり、成形性や重量の点やコストの点などを重点に考慮した成形部材で成形することが可能となる。特に本体1は、本実施形態のように合成樹脂部材で成形された合成樹脂製品にすると、射出成形により製造が可能になるので、成形しやすく、軽量化にも優れた製品になる。これにより、流量計の低廉化や軽量化を図ることができる。
しかも、ねじ部材27のねじ込みだけで整流器22を固定する構造は、本体1の制約を解放するだけでなく、ガス気体の流線を整流器22の全体へくまなく行き渡らせることができる。
すなわち、図5のように整流器22を固定した後、図6に示されるようにねじ部9で流入用部材4を入口2a端に固定するだけで、流入用部材4と整流器22と間には、拡大した流路部分であるところの拡大部35が形成される。この点を説明すると、整流器22のガス流体が通る通流部22aの直径をD2(図4)とすると、整流器22を収める空間部21の直径D3(図4)はそれより大きい。また流入用部材4の流入口5の直径D1(図4)は、配管部材3aの設定に依存して細く、通常、整流器22の通流部22aの直径D2より、かなり小さい(D1<D2<D3の関係)。断面積の関係で見ても、流入口5の流路断面積<整流器22の通流部22aの断面積<空間部22の断面積となる。つまり、入口2a端に流入用部材4を固定すると、流入用部材4と整流器22との間には、最も大きい径や断面積を有する空間部、すなわち拡大部35が形成される。
拡大部35が無いと、流入口5から流出するガス流体の流線は、そのまま直線的に整流器22へ進入するために、整流器22の通流部22aへ局所的でしか行き渡らない傾向にある。これに対し拡大部35が有ると、図2中の矢印aに示されるように流入口5から流出するガス流体の流線は、拡大部35の通過する際、流速の低下から、直径方向へ拡がる挙動が与えられる。
これにより、ガス流体の流線は、整流器22の通流部22aの全体にくまなく行き渡り、整流器22において高い整流効果を発揮させることができる。このため、熱式フローセンサ13は、一層、高精度な流量測定ができる。しかも、整流器22を設置する構造は、そのまま流路2を拡大する構造、すなわち拡大部35を形成する構造を兼ねるので、構造の面、コストの面などの負担が少なくてすみ、安価である。
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態では、熱式フローセンサを用いて流量を測定する流量計に本発明を適用したが、これに限らず、背景技術の欄で述べたような超音波の伝播時間の差から被測定流体の流速を検出する時間差式(例えば特開平10−9913号公報など)や超音波を流体のごみや気泡に当てて、反射波の周波数変化から流速を検出するドップラ式などの超音波式フローセンサを用いて流量を測定する流量計にも本発明を適用してもよい。もちろん、流速を検出するフローセンサと整流器とを併用した流量計であれば、どのような方式の流量計にも本発明の整流器の固定構造を適用しても構わない。また一実施形態では、被測定流体としてガス流体を用いた例を挙げたが、これに限らず、被測定流体は、液体や液体と気体とが混合した混合流体などでもよく、どのような流体でもよい。
本発明の一実施形態に係る流量計の外観を示す斜視図。 図1中のA−A線に沿う流量計全体の縦側断面図。 同流量計の整流器を組み込んだ部分を分解した分解斜視図。 図3中のB−B線に沿う流量計の断面図。 整流器を組み付けた状態を示す断面図。 同整流器の組み付けた後、流入用部材を組み付けたときを説明するための図。
符号の説明
1 本体(流量計本体)
2a 入口
2b 出口
2 流路
4 流入用部材
5 流入口
13 熱式フローセンサ(フローセンサ)
20 整流器用収納部(収納部)
21 筒形の空間部
22 整流器
27 ねじ部材
29 ねじ穴
32 通孔
35 拡大部

Claims (3)

  1. 流量計本体に設けられた入口と出口と、前記入口と出口を結ぶ流路が形成された流量計において、
    前記流量計本体に設けられ、前記流路を流れる被測定流体の流速を検出するフローセンサと、
    前記フローセンサで流速を検出する位置から上流の流路部分に形成された収納部と、
    前記収納部に収納され、前記フローセンサへ流れる被測定流体の流速分布の偏りを矯正する整流器と、
    前記収納部の下流側の前記流路の壁面のうち、前記フローセンサから周方向へずれて前記フローセンサから遠ざけた地点に、前記収納部の前記フローセンサ側の端となる前記流路の内面から当該流路内に突き出るように形成された複数のボス部と、
    前記ボス部に形成されたねじ穴と、
    前記整流器を貫通して前記ボス部に形成したねじ穴へねじ込むことによって前記整流器を前記流量計本体に一体的に固定するねじ部材と
    を有することを特徴とする流量計。
  2. 前記流路の入口には、流入孔を有する流入用部材が固定され、
    前記収納部は、前記流路の入口から、前記フローセンサで流速を検出する位置の上流の所定地点まで、前記流路の流路断面より大きな筒形の空間部を形成して、当該空間部の下流端を前記整流器が収まる部位とし、
    前記整流器は、入口側から前記空間部の下流端側へ貫通する通孔を有し、
    前記ボス部は、前記空間部の下流端をなす前記流路の壁面に形成され、
    前記ねじ部材は、入口側から前記通孔を通して前記ねじ穴へねじ込むことによって前記収納部に収めた整流器を前記流量計本体と一体的に固定し、
    前記流入用部材が前記流路の入口に固定されると、前記整流器と前記流入用部材との間に、前記流入孔の流路断面および前記整流器の被測定流体が通過する通流部の直径より大きな流路断面を有する拡大した流路部分が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の流量計。
  3. 前記流量計本体は、合成樹脂部材で成形されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流量計。
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