JP5067925B2 - ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ - Google Patents

ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ Download PDF

Info

Publication number
JP5067925B2
JP5067925B2 JP2007019924A JP2007019924A JP5067925B2 JP 5067925 B2 JP5067925 B2 JP 5067925B2 JP 2007019924 A JP2007019924 A JP 2007019924A JP 2007019924 A JP2007019924 A JP 2007019924A JP 5067925 B2 JP5067925 B2 JP 5067925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens element
image side
lens group
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007019924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008185835A (ja
Inventor
智子 飯山
和彦 石丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007019924A priority Critical patent/JP5067925B2/ja
Priority to US12/022,791 priority patent/US7817350B2/en
Publication of JP2008185835A publication Critical patent/JP2008185835A/ja
Priority to US12/581,561 priority patent/US8179611B2/en
Priority to US12/581,543 priority patent/US8098442B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5067925B2 publication Critical patent/JP5067925B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Description

本発明はズームレンズ系、撮像装置及びカメラに関する。特に本発明は、解像度が高いのは勿論のこと、像面湾曲を補正する能力が高く、非使用時の光学全長が短いズームレンズ系、並びに該ズームレンズ系を備えた、薄型で携帯性に優れ、高性能な撮像装置及びカメラに関する。
従来、レンズを介して撮像素子上に被写体の像を形成し、像を画像として取り込む光学機器が多く開発されている。最近ではデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラといった製品が普及し、使用者数の増大とともに、これら製品への要望も大きくなってきている。各種製品形態のうち、3倍程度のズーム比を有する光学機器は、比較的小型でありながら、光学ズーム機能も持ち合わせており、コンパクトタイプ、スタイリッシュタイプという区分のデジタルカメラとして、特に普及度が高い。
前記コンパクトタイプのデジタルカメラに対しては、持ち運びを容易にするために、機器のさらなる小型化が求められる。デジタルカメラのさらなる小型化を実現するためには、非使用時の光学全長(レンズ系全体の最も物体側のレンズ面の頂点から像面までの距離)を短くし、使用時に多段鏡筒で本体よりも前に飛び出したレンズ素子を本体に収納し得るレンズ配置とすることが必要である。また、普及度の高いデジタルカメラは、低コスト化も望まれる。
ところで、コンパクトタイプのデジタルスチルカメラに適したズームレンズ系としては、例えば、物体側から像側へと順に、負パワーの第1レンズ群と、正パワーの第2レンズ群と、正パワーの第3レンズ群とが配置された3群構成のズームレンズ系が数多く提案されている。
前記のごとき3群構成のズームレンズ系は、広角端から望遠端へのズーミング(変倍)に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間の空気間隔が単調減少し、第2レンズ群と第3レンズ群との間の空気間隔が変化し、第3レンズ群は固定又は移動するように構成されている。
3群構成のズームレンズ系におけるフォーカス調整は、第1レンズ群又は第3レンズ群を光軸方向に移動させて行う。特に光学機器全体の小型化を図るために、フォーカス調整は軽量な第3レンズ群で行われることが多く、無限から近距離の被写体にフォーカスを合わせる。一方第1レンズ群にてフォーカス調整を行う場合には、かかる第1レンズ群は第3レンズ群よりも大きいため、大型モータが必要とされ、光学機器全体も大型化する傾向がある。
前記正パワーの第3レンズ群は、通常像面湾曲を補正したり、撮像面への入射光をテレセントリックにする作用を呈する。また第3レンズ群は、外径が小さい1〜2枚のレンズ素子によって構成されていることが多く、小型モータを用いて高速駆動させることが可能である。したがって、第3レンズ群をフォーカス調整用のレンズ群とすると、小型で短時間の合焦が可能な光学機器とすることができる。
第1レンズ群及び第2レンズ群は、円筒カムに切られたカム溝に沿って、いずれも光軸を平行に移動する。カム溝に、ズーミングのための溝と非使用時のための溝とを繋げ、非使用時の溝は各レンズ群同士の間隔を狭め、かつ3つのレンズ群すべてを撮像素子側に寄せる構成をとることで、非使用時の光学全長を短くすることが可能となる。この場合、各レンズ群の厚みが小さければ、非使用時の光学全長をさらに短くすることができる。
このように、従来はズームレンズ系を前記のごとき構成とし、非使用時のレンズ系全体の小型化を図り、デジタルスチルカメラの光学全長を短くし、また低コスト化を図る工夫がなされていた。
例えば特許文献1には、物体側から像側へと順に、負パワーレンズ及び正パワーレンズで構成された負パワーの第1レンズ群と、凸レンズと凹レンズとの接合レンズ及び単レンズで構成された正パワーの第2レンズ群と、正パワーの第3レンズ群とからなる3群ズームレンズが開示されている。かかる3群ズームレンズでは、第1レンズ群と第2レンズ群とに非球面を用いており、また第2レンズ群の単レンズと、第3レンズ群に合成樹脂レンズを用いることで、収差を良好に補正しつつ、各レンズ厚みを小さく抑え、光学系の小型化と低コスト化を図っている。
特開2006−10895号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された3群ズームレンズの構成では、第1レンズ群の像側の正パワーレンズが低い屈折率で、しかも球面レンズであるため、像面湾曲の補正が不充分であるという問題がある。
また、前記特許文献1に開示の3群ズームレンズのように、小型化を図るために第1レンズ群の焦点距離を短めに設定した場合、レンズの径方向は比較的小さくできるものの、第1レンズ群を2枚のレンズで構成すると、物体側レンズのパワーが強くなり、さらに色収差を補正するために像側レンズの厚みも大きくなってしまう。その結果、非使用時の光学全長が長くなるという問題が生じる。
本発明は、背景技術における前記課題を解決するためになされたものであり、解像度が高いのは勿論のこと、像面湾曲を補正する能力が高く、非使用時の光学全長が短いズームレンズ系、並びにこれを備えた、薄型で携帯性に優れた高性能な撮像装置及びカメラを提供することを目的とする。
前記目的は、以下のズームレンズ系により達成される。すなわち本発明のズームレンズ系は、
物体の光学的な像を変倍可能に形成するためのズームレンズ系であって、
物体側から像側へと順に、
負のパワーを有する第1レンズ群と、
正のパワーを有する第2レンズ群と、
正のパワーを有する第3レンズ群とからなり、
前記第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、
負のパワーを有する第1レンズ素子と、
正のパワーを有する第2レンズ素子とからなり、
前記第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、
ガラス材料からなるレンズ素子Aと、
ガラス材料からなるレンズ素子Bと、
樹脂材料からなり、両凸形状を有する最像側レンズ素子Cとからなり、
各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群を光軸に沿ってそれぞれ移動させて変倍を行い、
以下の条件(1)(5)及び(6)
|(R2mi1+R2mi2)/(R2mi1−R2mi2)|<1.0 ・・・(1)
nd>1.90 ・・・(5)
2.0<φ /φ ≦3.98 ・・・(6)
(ここで、
2mi1 :最像側レンズ素子の物体側の曲率半径、
2mi2 :最像側レンズ素子の像側の曲率半径、
nd:第2レンズ素子のd線における屈折率
φ :レンズ素子Aの近軸パワー、
φ :最像側レンズ素子Cの近軸パワー
である)
を満足することを特徴とする。
また前記目的は、以下の撮像装置により達成される。すなわち本発明の撮像装置は、
被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換して出力可能な撮像装置であって、
前記被写体の光学的な像を変倍可能に形成するズームレンズ系と、
前記ズームレンズ系が形成した被写体の光学的な像を、電気的な画像信号に変換する撮像素子とを備え、
前記ズームレンズ系が、
被写体側である物体側から像側へと順に、
負のパワーを有する第1レンズ群と、
正のパワーを有する第2レンズ群と、
正のパワーを有する第3レンズ群とからなり、
前記第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、
負のパワーを有する第1レンズ素子と、
正のパワーを有する第2レンズ素子とからなり、
前記第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、
ガラス材料からなるレンズ素子Aと、
ガラス材料からなるレンズ素子Bと、
樹脂材料からなり、両凸形状を有する最像側レンズ素子Cとからなり、
各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群を光軸に沿ってそれぞれ移動させて変倍を行い、
以下の条件(1)(5)及び(6)
|(R2mi1+R2mi2)/(R2mi1−R2mi2)|<1.0 ・・・(1)
nd>1.90 ・・・(5)
2.0<φ /φ ≦3.98 ・・・(6)
(ここで、
2mi1 :最像側レンズ素子の物体側の曲率半径、
2mi2 :最像側レンズ素子の像側の曲率半径、
nd:第2レンズ素子のd線における屈折率
φ :レンズ素子Aの近軸パワー、
φ :最像側レンズ素子Cの近軸パワー
である)
を満足することを特徴とする。
さらに前記目的は、以下のカメラにより達成される。すなわち本発明のカメラは、
被写体を撮影して、電気的な画像信号として出力可能なカメラであって、
前記被写体の光学的な像を変倍可能に形成するズームレンズ系と、該ズームレンズ系が形成した被写体の光学的な像を、電気的な画像信号に変換する撮像素子とを含む撮像装置を備え、
前記ズームレンズ系が、
被写体側である物体側から像側へと順に、
負のパワーを有する第1レンズ群と、
正のパワーを有する第2レンズ群と、
正のパワーを有する第3レンズ群とからなり、
前記第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、
負のパワーを有する第1レンズ素子と、
正のパワーを有する第2レンズ素子とからなり、
前記第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、
ガラス材料からなるレンズ素子Aと、
ガラス材料からなるレンズ素子Bと、
樹脂材料からなり、両凸形状を有する最像側レンズ素子Cとからなり、
各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群を光軸に沿ってそれぞれ移動させて変倍を行い、
以下の条件(1)(5)及び(6)
|(R2mi1+R2mi2)/(R2mi1−R2mi2)|<1.0 ・・・(1)
nd>1.90 ・・・(5)
2.0<φ /φ ≦3.98 ・・・(6)
(ここで、
2mi1 :最像側レンズ素子の物体側の曲率半径、
2mi2 :最像側レンズ素子の像側の曲率半径、
nd:第2レンズ素子のd線における屈折率
φ :レンズ素子Aの近軸パワー、
φ :最像側レンズ素子Cの近軸パワー
である)
を満足することを特徴とする。
本発明によれば、解像度が高いのは勿論のこと、像面湾曲を補正する能力が高く、非使用時の光学全長が短いズームレンズ系を提供することができる。また本発明によれば、該ズームレンズ系を備えた、薄型で携帯性に優れ、高性能な撮像装置及び、例えばデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の、薄型で携帯性に優れ、高性能なカメラを提供することができる。
(実施の形態1〜4)
図1は、実施の形態1に係るズームレンズ系の構成図である。図3は、実施の形態2に係るズームレンズ系の構成図である。図5は、実施の形態3に係るズームレンズ系の構成図である。図7は、実施の形態4に係るズームレンズ系の構成図である。各構成図は、いずれも無限遠合焦状態にあるズームレンズ系を表している。各図において、(a)は、広角端(最短焦点距離状態:焦点距離fW)のレンズ構成、(b)は略中間位置(中間焦点距離状態:焦点距離fM=√(fW*fT))、(c)は望遠端(最長焦点距離状態:焦点距離fT)をそれぞれ表している。
実施の形態1〜4に係るズームレンズ系は、いずれも物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1と、絞りAと、正のパワーを有する第2レンズ群G2と、正のパワーを有する第3レンズ群G3とを備える。実施の形態1〜4に係るズームレンズ系は、広角端から望遠端へのズーミングに際し、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2及び絞りAは単調に物体側に移動し、第3レンズ群G3は、単調に像側に移動している。このように、実施の形態1〜4に係るズームレンズ系は、広角端から望遠端へのズーミングに際し、各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群が光軸に沿ってそれぞれ移動している。
また実施の形態1〜4に係るズームレンズ系では、第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2で主に変倍を行い、第3レンズ群G3でフォーカシングを行っている。また絞りAは、第2レンズ群G2の物体側に配置され、第2レンズ群G2の最物体側面と同じ位置にあるので、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔を短くすることが可能であり、ズームレンズ系全体の薄型化や倍率の確保に有利である。
図1、図3、図5及び図7において、最も右側に記載された直線は、例えばCCD等の撮像素子の像面Sの位置を表し、その物体側には光学的ローパスフィルタや撮像素子のフェースプレート等と等価な平行平板やカバーガラスといったプレートPを2枚設けている。
前記光学的ローパスフィルタは、水晶等の複屈折特性を有する材料を用いて構成されている。例えばCCD等の固体撮像素子はズームレンズ系にて形成された物体像を低開口率の2次元サンプリング画像として取り込むため、サンプリング周波数の2分の1以上の高周波は偽信号となってしまう。このような像の高周波成分をあらかじめ除去するために、かかる光学的ローパスフィルタは、第3レンズ群G3の最像側レンズ素子と像面Sとの間に配置することが好ましい。またさらに好ましくは、一般に固体撮像素子は赤外領域の光にも高い感度を有するので、自然な色再現を行うためにも、光学的ローパスフィルタには、赤外線吸収材料を用いて形成したり、赤外線吸収材料をコーティングするなどして、光の赤外領域をカットする赤外線カット機能を付与することが好ましい。
なお前記のごときプレートPは、必ずしも常時備えられるべきものではなく、必要に応じて適宜配置すればよい。
図1に示すように、実施の形態1に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第2レンズ素子L2との2枚で構成される。第1レンズ素子L1は、その像側面(面2)が非球面であり、第2レンズ素子L2は、その物体側面(面3)が非球面である。
また実施の形態1に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、両凸形状の第3レンズ素子L3(レンズ素子A)と、両凹形状の第4レンズ素子L4(レンズ素子B)と両凸形状の第5レンズ素子L5(最像側レンズ素子、レンズ素子C)との3枚で構成される。これらのうち、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4とは互いに接合された接合レンズ素子である。
本実施の形態1に係るズームレンズ系では、前記第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4は、ガラス材料からなり、第5レンズ素子L5は、例えばアクリル系樹脂等の樹脂材料からなる。また第3レンズ素子L3は、その物体側面(面6)が非球面であり、第5レンズ素子L5は、その物体側面(面9)が非球面である。
また実施の形態1に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、両凸形状の第6レンズ素子L6のみで構成される。第6レンズ素子L6は、ガラス材料からなり、その両面(面11、12)が非球面である。
図3に示すように、実施の形態2に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第2レンズ素子L2との2枚で構成される。第1レンズ素子L1は、その像側面(面2)が非球面であり、第2レンズ素子L2は、その物体側面(面3)が非球面である。
また実施の形態2に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、両凸形状の第3レンズ素子L3(レンズ素子A)と、両凹形状の第4レンズ素子L4(レンズ素子B)と両凸形状の第5レンズ素子L5(最像側レンズ素子、レンズ素子C)との3枚で構成される。これらのうち、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4とは互いに接合された接合レンズ素子である。
本実施の形態2に係るズームレンズ系では、前記第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4は、ガラス材料からなり、第5レンズ素子L5は、例えばアクリル系樹脂等の樹脂材料からなる。また第3レンズ素子L3は、その物体側面(面6)が非球面であり、第5レンズ素子L5は、その物体側面(面9)が非球面である。
また実施の形態2に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、両凸形状の第6レンズ素子L6のみで構成される。第6レンズ素子L6は、ガラス材料からなり、その両面(面11、12)が非球面である。
図5に示すように、実施の形態3に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第2レンズ素子L2との2枚で構成される。第1レンズ素子L1は、その像側面(面2)が非球面であり、第2レンズ素子L2は、その像側面(面4)が非球面である。
また実施の形態3に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、両凸形状の第3レンズ素子L3(レンズ素子A)と、両凹形状の第4レンズ素子L4(レンズ素子B)と両凸形状の第5レンズ素子L5(最像側レンズ素子、レンズ素子C)との3枚で構成される。これらのうち、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4とは互いに接合された接合レンズ素子である。
本実施の形態3に係るズームレンズ系では、前記第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4は、ガラス材料からなり、第5レンズ素子L5は、例えばアクリル系樹脂等の樹脂材料からなる。また第3レンズ素子L3は、その物体側面(面6)が非球面であり、第5レンズ素子L5は、その物体側面(面9)が非球面である。
また実施の形態3に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、両凸形状の第6レンズ素子L6のみで構成される。第6レンズ素子L6は、ガラス材料からなり、その像側面(面12)が非球面である。
図7に示すように、実施の形態4に係るズームレンズ系において、第1レンズ群G1は、物体側から像側へと順に、物体側に凸面を向けた負メニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた正メニスカス形状の第2レンズ素子L2との2枚で構成される。第1レンズ素子L1は、その像側面(面2)が非球面であり、第2レンズ素子L2は、その物体側面(面3)が非球面である。
また実施の形態4に係るズームレンズ系において、第2レンズ群G2は、物体側から像側へと順に、両凸形状の第3レンズ素子L3(レンズ素子A)と、両凹形状の第4レンズ素子L4(レンズ素子B)と両凸形状の第5レンズ素子L5(最像側レンズ素子、レンズ素子C)との3枚で構成される。これらのうち、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4とは互いに接合された接合レンズ素子である。
本実施の形態4に係るズームレンズ系では、前記第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4は、ガラス材料からなり、第5レンズ素子L5は、例えばアクリル系樹脂等の樹脂材料からなる。また第3レンズ素子L3は、その物体側面(面6)が非球面であり、第5レンズ素子L5は、その物体側面(面9)が非球面である。
また実施の形態4に係るズームレンズ系において、第3レンズ群G3は、両凸形状の第6レンズ素子L6のみで構成される。第6レンズ素子L6は、ガラス材料からなり、その両面(面11、12)が非球面である。
このように、実施の形態1〜4に係るズームレンズ系は、各レンズ群G1〜G3を所望のパワー配置にすることにより、優れた光学性能を保持しつつ、レンズ系全体の小型化を可能にしている。
実施の形態1〜4に係るズームレンズ系では、第1レンズ群G1を2枚のレンズ素子で構成し、第2レンズ群G2を3枚のレンズ素子で構成し、第3レンズ群G3を1枚のレンズ素子で構成している。このように、実施の形態1〜4に係るズームレンズ系は、各レンズ群を構成しているレンズ素子の枚数が少なく、レンズ系全体の厚みに直接影響する各レンズ群の厚みが小さいので、特に沈胴時の薄型化が可能である。
また実施の形態1〜4のように、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有し、最像側レンズ素子として、樹脂材料からなり、両凸形状を有するレンズ素子を含む第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群とを備えたズームレンズ系において、変倍に際して、各レンズ群の間隔が変化するように第1〜第3レンズ群を光軸に沿って移動させることで、変倍比3〜4倍程度のズームレンズ系をコンパクトに構成することができる。さらに、第2レンズ群の最像側レンズ素子として、樹脂材料からなる両凸形状のレンズ素子を使用することで、ズームレンズ系の軽量化と、特に望遠端付近の像面湾曲の補正とを良好に行うことができる。
以下、例えば実施の形態1〜4に係るズームレンズ系のように、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有し、最像側レンズ素子として、樹脂材料からなり、両凸形状を有するレンズ素子を含む第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群とを備え、各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群を光軸に沿ってそれぞれ移動させて変倍を行うズームレンズ系が満足すべき条件を説明する。なお、各実施の形態に係るズームレンズ系において、複数の満足すべき条件が規定されるが、各条件すべてを満足するズームレンズ系の構成が最も望ましい。しかしながら、個別の条件を満足することにより、それぞれ対応する効果を奏するズームレンズ系を得ることが可能である。
例えば実施の形態1〜4に係るズームレンズ系のごときズームレンズ系は、以下の条件(1)を満足することを特徴とする。
|(R2mi1+R2mi2)/(R2mi1−R2mi2)|<1.0 ・・・(1)
ここで、
2mi1 :最像側レンズ素子の物体側の曲率半径、
2mi2 :最像側レンズ素子の像側の曲率半径
である。
前記条件(1)は、第2レンズ群の最像側レンズ素子のシェイプファクターである。条件(1)を満足しない場合には、最像側レンズ素子の両側でのパワーの差が大きくなり、パワーの強い面で大きな像面湾曲が発生し、全体的な性能を確保することができなくなる。
なお、さらに以下の条件(1)’を満足することにより、レンズ素子の組み立てにおいて、誤差による収差の発生を小さくすることができ、それによる性能劣化の敏感度を低くすることで、組み立て後のズームレンズ系の光学性能のバラツキを抑えることができる。
|(R2mi1+R2mi2)/(R2mi1−R2mi2)|<0.5 ・・・(1)’
例えば実施の形態1〜4に係るズームレンズ系のごときズームレンズ系は、以下の条件(2)を満足することが好ましい。
(TG1+TG2+TG3)/fW<2.7 ・・・(2)
(ただし、ωW>30°、3.0<fT/fW<4.0である)
ここで、
G1:第1レンズ群の光軸上の厚み、
G2:第2レンズ群の光軸上の厚み、
G3:第3レンズ群の光軸上の厚み、
ωW:広角端における半画角、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離
である。
前記条件(2)は、沈胴時における第1〜第3レンズ群の光軸上の厚みに関する条件である。沈胴時の鏡胴の長さを短くするには、各レンズ群の光軸上の長さ(厚み)を短くすることが最も効果的である。該条件(2)を満足するように各レンズ群の厚みを設定することで、沈胴時の鏡胴全長をより短くすることができ、コンパクトなスタイリッシュカメラにさらに適したズームレンズ系が得られる。
なお、さらに以下の条件(2)’を満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
(TG1+TG2+TG3)/fW<2.3 ・・・(2)’
(ただし、ωW>30°、3.0<fT/fW<4.0である)
例えば実施の形態1〜4に係るズームレンズ系のように、第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ素子と、正のパワーを有する第2レンズ素子とからなるズームレンズ系は、以下の条件(3)を満足することが好ましい。
0.3<T1/fW<1.3 ・・・(3)
(ただし、ωW>30°、3.0<fT/fW<4.0である)
ここで、
1:第1レンズ素子と第2レンズ素子との間の空気間隔、
ωW:広角端における半画角、
W:広角端における全系の焦点距離、
T:望遠端における全系の焦点距離
である。
前記第1レンズ群を、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ素子と、正のパワーを有する第2レンズ素子とからなる構成とすることで、特に広角端での色収差及び非点収差を良好に除去することができる。さらに前記条件(3)を満足することで、よりコンパクトでさらに収差性能に優れたズームレンズ系を実現することができる。
条件(3)の下限値を下回ると、第1レンズ素子と第2レンズ素子との間の空気間隔が小さくなりすぎ、画角確保のためにパワーが強くなった第1レンズ素子後面と第2レンズ素子前面との形状的な干渉が発生し易く、必要な像面照度を確保することが困難となる。逆に条件(3)の上限値を上回ると、第1レンズ群の間隔が大きくなり、沈胴時のコンパクト性が低下する恐れがある。
なお、さらに以下の条件(3)’を満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
1/fW<0.7 ・・・(3)’
(ただし、ωW>30°、3.0<fT/fW<4.0である)
例えば実施の形態1〜4に係るズームレンズ系のように、第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ素子と、正のパワーを有する第2レンズ素子とからなるズームレンズ系は、以下の条件(4)を満足することが好ましい。
−4.2<(R12+R21)/(R12−R21)<−3.2 ・・・(4)
ここで、
12:第1レンズ素子の像側の曲率半径、
21:第2レンズ素子の物体側の曲率半径
である。
前記第1レンズ群を、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ素子と、正のパワーを有する第2レンズ素子とからなる構成とすることで、前記したように、特に広角端での色収差及び非点収差を良好に除去することができる。さらに前記条件(4)を満足することで、より全体的な性能に優れたズームレンズ系を実現することができる。
条件(4)の下限値を下回ると、第1レンズ素子の像側の曲率半径が相対的に弱くなり、第1レンズ群として必要な負のパワーを維持することが困難となり、ズームレンズ系のコンパクト性が低下する恐れがある。逆に条件(4)の上限値を上回ると、第1レンズ素子の像側の曲率半径が相対的に強くなり、負の歪曲を小さくすることが困難となる。
なお、さらに以下の条件(4)’及び(4)’’の少なくとも1つを満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
−4.0<(R12+R21)/(R12−R21) ・・・(4)’
(R12+R21)/(R12−R21)<−3.5 ・・・(4)’’
例えば実施の形態1〜4に係るズームレンズ系のように、第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ素子と、正のパワーを有する第2レンズ素子とからなるズームレンズ系は、以下の条件(5)を満足する。
nd21.90 ・・・(5)
ここで、
nd2:第2レンズ素子のd線における屈折率
である。
前記第1レンズ群を、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ素子と、正のパワーを有する第2レンズ素子とからなる構成とすることで、前記したように、特に広角端での色収差及び非点収差を良好に除去することができる。さらに前記条件(5)を満足することで、各面の曲率を緩くすることができ、特に広角端の像面湾曲の補正がより容易になるとともに、レンズ心厚を小さくすることができ、さらなるコンパクト化を実現することができる。
また、以下の条件(5)’を満足することにより、第1レンズ群のパワーを大きくすることが可能であり、これにより、変倍率及び光学性能が共により高いコンパクトなズームレンズ系を構成することができる。
2.50>nd2 ・・・(5)’
例えば実施の形態1〜4に係るズームレンズ系のように、第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、ガラス材料からなるレンズ素子Aと、ガラス材料からなるレンズ素子Bと、樹脂材料からなり、両凸形状を有する最像側レンズ素子Cとからなるズームレンズ系は、以下の条件(6)を満足する。
2.0<φ/φ ≦3.98 ・・・(6)
ここで、
φ:レンズ素子Aの近軸パワー、
φ最像側レンズ素子Cの近軸パワー
である。
前記第2レンズ群を、物体側から像側へと順に、ガラス材料からなるレンズ素子Aと、ガラス材料からなるレンズ素子Bと、樹脂材料からなるレンズ素子Cとからなる構成とすることで、よりコンパクトで、性能が良好に補正されたズームレンズ系を実現することができる。また第2レンズ群を構成するレンズ素子の枚数をできる限り少なくすることは、特に沈胴時の厚みを小さくする効果がある。さらにその中の1枚を樹脂材料からなるレンズ素子とすることで、さらなる軽量化とコストダウンとを両立させることができる。
前記条件(6)の下限値を下回ると、レンズ素子Cのパワーが第2レンズ群内で大きくなりすぎ、レンズ素子Cによって補正される収差が大きくなるため、レンズ素子Cの成形が困難となる。また、組み立てにおける誤差の性能劣化の敏感度が高くなり、組み立てが困難となる。逆に条件(6)の上限値を上回ると、レンズ素子Aのパワーが大きくなるため、光学性能を維持するには、レンズ素子Aの厚みを大きくしなければならず、コンパクト性が低下する。また、レンズ素子Aの厚みを小さく維持しようとすると、レンズ素子Aで発生する収差を充分に補正することができず、高い光学性能を維持することが困難となる。
なお、さらに以下の条件(6)’及び(6)’’の少なくとも1つを満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
2.3<φA/φC ・・・(6)’
φA/φC<3.2 ・・・(6)’’
例えば実施の形態1〜4に係るズームレンズ系のように、第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、ガラス材料からなるレンズ素子Aと、ガラス材料からなるレンズ素子Bと、樹脂材料からなり、両凸形状を有する最像側レンズ素子Cとからなり、これらレンズ素子A及び最像側レンズ素子Cがいずれも非球面を有するズームレンズ系は、以下の条件(7)を満足することが好ましい。
0.15<φCa/φAa<0.30 ・・・(7)
ここで、
φAa:レンズ素子Aの非球面の近軸パワー、
φCa最像側レンズ素子Cの非球面の近軸パワー
である。
前記第2レンズ群を、物体側から像側へと順に、ガラス材料からなるレンズ素子Aと、ガラス材料からなるレンズ素子Bと、樹脂材料からなるレンズ素子Cとからなる構成とすることで、前記したように、よりコンパクトで、性能が良好に補正されたズームレンズ系を実現することができる。また第2レンズ群を構成するレンズ素子の枚数をできる限り少なくすることは、特に沈胴時の厚みを小さくする効果がある。またその中の1枚を樹脂材料からなるレンズ素子とすることで、さらなる軽量化とコストダウンとを両立させることができる。さらにガラス材料からなる2枚のレンズ素子のうち、物体側に位置するレンズ素子Aと、樹脂材料からなるレンズ素子Cとに、非球面が含まれることで、各画角での像面位置を揃えることが可能になり、より良好な光学性能を得ることができる。
前記条件(7)の下限値を下回ると、レンズ素子Cのパワーが第2レンズ群内で大きくなりすぎ、レンズ素子Cの非球面によって補正される収差が大きくなるため、レンズ素子Cの成形が困難となる。また、組み立てにおける誤差の性能劣化の敏感度が高くなり、組み立てが困難となる。逆に条件(7)の上限値を上回ると、レンズ素子Aのパワーが大きくなるため、光学性能を維持するには、レンズ素子Aの厚みを大きくしなければならず、コンパクト性が低下する。また、レンズ素子Aの厚みを小さく維持しようとすると、レンズ素子Aで発生する収差を充分に補正することができず、高い光学性能を維持することが困難となる。
なお、さらに以下の条件(7)’及び(7)’’の少なくとも1つを満足することにより、前記効果をさらに奏功させることができる。
0.19<φ Ca /φ Aa ・・・(7)’
φ Ca /φ Aa <0.25 ・・・(7)’’
なお前記条件(6)及び(7)は、各々単独で満足してもよく、双方を同時に満足してもよい。いずれか一方の条件を満足することにより、よりコンパクトで、性能が良好に補正されたズームレンズ系を実現することができるが、双方を同時に満足した場合には、その効果はさらに奏功される。
実施の形態1〜4に係るズームレンズ系を構成している各レンズ群は、入射光線を屈折により偏向させる屈折型レンズ素子(すなわち、異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏向が行われるタイプのレンズ素子)のみで構成されているが、これに限らない。例えば、回折により入射光線を偏向させる回折型レンズ素子、回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ素子、入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させる屈折率分布型レンズ素子等で、各レンズ群を構成してもよい。
また実施の形態1〜4に係るズームレンズ系では、第3レンズ群を1枚のレンズ素子で構成したが、かかる第3レンズ群が正のパワーを有する限り、構成するレンズ素子の枚数には特に限定がない。しかしながら、レンズ系全体の薄型化を考慮すると、第3レンズ群が1枚のレンズ素子から構成され、ズームレンズ系全体が最小限度6枚のレンズ素子から構成されることが特に好ましい。特に第3レンズ群が、ガラス材料からなる1枚のレンズ素子で構成されることで、より良好なフォーカシング性能を有するズームレンズ系を実現することができる。
さらに実施の形態1〜4に係るズームレンズ系において、反射面を光路中に配置することにより、ズームレンズ系の前、後又は途中で光路を折り曲げてもよい。折り曲げ位置は必要に応じて設定すればよく、光路の適正な折り曲げにより、カメラを見かけ上、さらに薄型化することが可能である。
以上説明したように、本発明によれば、高画素の撮像素子に対応し得る高い光学性能を有するだけでなく、全長が短く薄型化が図られたズームレンズ系を得ることができる。
(実施の形態5)
図9は、実施の形態5に係る、カメラの一例であるデジタルスチルカメラの概略斜視図である。図9において、デジタルスチルカメラは、本体901と、ズームレンズ系及びCCDやCMOS等の撮像素子を備えた撮像装置902と、光学式別体ファインダー903と、ストロボ904と、レリースボタン905とから構成され、撮像装置902のズームレンズ系として、実施の形態1に係るズームレンズ系が用いられている。
このように、デジタルスチルカメラに実施の形態1に係るズームレンズ系を用いることにより、薄型で携帯性に優れ、高性能なデジタルスチルカメラを提供することができる。なお、図9に示したデジタルスチルカメラには、実施の形態1に係るズームレンズ系の替わりに実施の形態2〜4に係るズームレンズ系のいずれかを用いてもよい。また、図9に示したデジタルスチルカメラの光学系は、動画像を対象とするデジタルビデオカメラに用いることもできる。この場合、静止画像だけでなく、解像度の高い動画像を撮影することができる。
また、以上説明した実施の形態1〜4に係るズームレンズ系と、CCDやCMOS等の撮像素子とから構成される撮像装置を、携帯電話機器、PDA(Personal Digital Assistance)、監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ、車載カメラ等に適用することもできる。
以下に、実施の形態1〜4に係るズームレンズ系を具体的に実施した数値実施例を説明する。なお、各数値実施例において、表中の長さの単位はすべてmmであり、rは曲率半径、dは面間隔、ndはd線における屈折率、νdはd線におけるアッベ数を示す。また、各数値実施例において、*印を付した面は非球面であり、非球面のサグzは次式で定義している。
Figure 0005067925
ここで、光軸を像面側に向かう方向の軸がz軸、光軸に対して垂直に離れる方向の軸がH軸の円筒座標系とし、
CR:近軸曲率半径(mm)、
K:コーニック係数、
An:n次非球面係数
である。
(実施例1)
実施例1のズームレンズ系は、図1に示した実施の形態1に対応する。実施例1のズームレンズ系のレンズデータを表1に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離f、FナンバーFNo、光学全長L、半画角ω及び可変面間隔データd4、d10、d12を表2に、非球面データを表3に示す。
Figure 0005067925
Figure 0005067925
Figure 0005067925
(実施例2)
実施例2のズームレンズ系は、図3に示した実施の形態2に対応する。実施例2のズームレンズ系のレンズデータを表4に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離f、FナンバーFNo、光学全長L、半画角ω及び可変面間隔データd4、d10、d12を表5に、非球面データを表6に示す。
Figure 0005067925
Figure 0005067925
Figure 0005067925
(実施例3)
実施例3のズームレンズ系は、図5に示した実施の形態3に対応する。実施例3のズームレンズ系のレンズデータを表7に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離f、FナンバーFNo、光学全長L、半画角ω及び可変面間隔データd4、d10、d12を表8に、非球面データを表9に示す。
Figure 0005067925
Figure 0005067925
Figure 0005067925
(実施例4)
実施例4のズームレンズ系は、図7に示した実施の形態4に対応する。実施例4のズームレンズ系のレンズデータを表10に、撮影距離が∞の場合の、焦点距離f、FナンバーFNo、光学全長L、半画角ω及び可変面間隔データd4、d10、d12を表11に、非球面データを表12に示す。
Figure 0005067925
Figure 0005067925
Figure 0005067925
以下の表13に、実施例1〜4における各条件の対応値を示す。
Figure 0005067925
図2は、実施例1のズームレンズ系の縦収差図である。図4は、実施例2のズームレンズ系の縦収差図である。図6は、実施例3のズームレンズ系の縦収差図である。図8は、実施例4のズームレンズ系の縦収差図である。
各縦収差図において、(a)は広角端、(b)は略中間位置、(c)は望遠端における各収差を表す。各縦収差図は、左側から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、軸上色収差、倍率色収差を示す。球面収差図において、縦軸はFナンバーを表し、実線はd線の特性である。非点収差図において、縦軸は半画角ωを表し、実線はサジタル平面(図中、sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、mで示す)の特性である。歪曲収差図において、縦軸は半画角ωを表す。軸上色収差図において、縦軸はFナンバーを表し、実線はd線、短破線はF線、長破線はC線の特性である。倍率色収差図において、縦軸は半画角ωを表し、短破線はF線、長破線はC線の特性である。
図2、図4、図6及び図8の各縦収差図から、実施例1〜4のズームレンズ系は、高解像度を実現するのに充分な収差補正能力を有していることがわかる。
本発明に係るズームレンズ系は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話機器、PDA(Personal Digital Assistance)、監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ、車載カメラ等のカメラに適用することができ、特にデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の薄型で高画質が要求されるカメラに好適である。
実施の形態1(実施例1)に係るズームレンズ系の構成図 実施例1のズームレンズ系の縦収差図 実施の形態2(実施例2)に係るズームレンズ系の構成図 実施例2のズームレンズ系の縦収差図 実施の形態3(実施例3)に係るズームレンズ系の構成図 実施例3のズームレンズ系の縦収差図 実施の形態4(実施例4)に係るズームレンズ系の構成図 実施例4のズームレンズ系の縦収差図 実施の形態5に係るデジタルスチルカメラの概略斜視図
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L1 第1レンズ素子
L2 第2レンズ素子
L3 第3レンズ素子
L4 第4レンズ素子
L5 第5レンズ素子
L6 第6レンズ素子
A 絞り
P プレート
S 像面
901 本体
902 撮像装置
903 光学式別体ファインダー
904 ストロボ
905 レリースボタン

Claims (8)

  1. 物体の光学的な像を変倍可能に形成するためのズームレンズ系であって、
    物体側から像側へと順に、
    負のパワーを有する第1レンズ群と、
    正のパワーを有する第2レンズ群と、
    正のパワーを有する第3レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、
    負のパワーを有する第1レンズ素子と、
    正のパワーを有する第2レンズ素子とからなり、
    前記第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、
    ガラス材料からなるレンズ素子Aと、
    ガラス材料からなるレンズ素子Bと、
    樹脂材料からなり、両凸形状を有する最像側レンズ素子Cとからなり、
    各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群を光軸に沿ってそれぞれ移動させて変倍を行い、
    以下の条件(1)(5)及び(6)を満足することを特徴とする、ズームレンズ系:
    |(R2mi1+R2mi2)/(R2mi1−R2mi2)|<1.0 ・・・(1)
    nd>1.90 ・・・(5)
    2.0<φ /φ ≦3.98 ・・・(6)
    ここで、
    2mi1 :最像側レンズ素子の物体側の曲率半径、
    2mi2 :最像側レンズ素子の像側の曲率半径、
    nd:第2レンズ素子のd線における屈折率
    φ :レンズ素子Aの近軸パワー、
    φ :最像側レンズ素子Cの近軸パワー
    である。
  2. 以下の条件(2)を満足する、請求項1に記載のズームレンズ系:
    (TG1+TG2+TG3)/f<2.7 ・・・(2)
    (ただし、ω>30°、3.0<f/f<4.0である)
    ここで、
    G1:第1レンズ群の光軸上の厚み、
    G2:第2レンズ群の光軸上の厚み、
    G3:第3レンズ群の光軸上の厚み、
    ω:広角端における半画角、
    :広角端における全系の焦点距離、
    :望遠端における全系の焦点距離
    である。
  3. 以下の条件(3)を満足する、請求項1に記載のズームレンズ系:
    0.3<T/f<1.3 ・・・(3)
    (ただし、ω>30°、3.0<f/f<4.0である)
    ここで、
    :第1レンズ素子と第2レンズ素子との間の空気間隔、
    ω:広角端における半画角、
    :広角端における全系の焦点距離、
    :望遠端における全系の焦点距離
    である。
  4. 以下の条件(4)を満足する、請求項1に記載のズームレンズ系:
    −4.2<(R12+R21)/(R12−R21)<−3.2 ・・・(4)
    ここで、
    12:第1レンズ素子の像側の曲率半径、
    21:第2レンズ素子の物体側の曲率半径
    である。
  5. レンズ素子A及び最像側レンズ素子Cが、いずれも非球面を有し、
    以下の条件(7)を満足する、請求項1に記載のズームレンズ系:
    0.15<φCa/φAa<0.30 ・・・(7)
    ここで、
    φAa:レンズ素子Aの非球面の近軸パワー、
    φCa最像側レンズ素子Cの非球面の近軸パワー
    である。
  6. 第3レンズ群が、ガラス材料からなる1枚のレンズ素子からなる、請求項1に記載のズームレンズ系。
  7. 被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換して出力可能な撮像装置であって、
    前記被写体の光学的な像を変倍可能に形成するズームレンズ系と、
    前記ズームレンズ系が形成した被写体の光学的な像を、電気的な画像信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズ系が、
    被写体側である物体側から像側へと順に、
    負のパワーを有する第1レンズ群と、
    正のパワーを有する第2レンズ群と、
    正のパワーを有する第3レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、
    負のパワーを有する第1レンズ素子と、
    正のパワーを有する第2レンズ素子とからなり、
    前記第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、
    ガラス材料からなるレンズ素子Aと、
    ガラス材料からなるレンズ素子Bと、
    樹脂材料からなり、両凸形状を有する最像側レンズ素子Cとからなり、
    各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群を光軸に沿ってそれぞれ移動させて変倍を行い、
    以下の条件(1)(5)及び(6)
    |(R2mi1+R2mi2)/(R2mi1−R2mi2)|<1.0 ・・・(1)
    nd>1.90 ・・・(5)
    2.0<φ /φ ≦3.98 ・・・(6)
    (ここで、
    2mi1 :最像側レンズ素子の物体側の曲率半径、
    2mi2 :最像側レンズ素子の像側の曲率半径、
    nd:第2レンズ素子のd線における屈折率
    φ :レンズ素子Aの近軸パワー、
    φ :最像側レンズ素子Cの近軸パワー
    である)
    を満足することを特徴とする、撮像装置。
  8. 被写体を撮影して、電気的な画像信号として出力可能なカメラであって、
    前記被写体の光学的な像を変倍可能に形成するズームレンズ系と、該ズームレンズ系が形成した被写体の光学的な像を、電気的な画像信号に変換する撮像素子とを含む撮像装置を備え、
    前記ズームレンズ系が、
    被写体側である物体側から像側へと順に、
    負のパワーを有する第1レンズ群と、
    正のパワーを有する第2レンズ群と、
    正のパワーを有する第3レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群が、物体側から像側へと順に、
    負のパワーを有する第1レンズ素子と、
    正のパワーを有する第2レンズ素子とからなり、
    前記第2レンズ群が、物体側から像側へと順に、
    ガラス材料からなるレンズ素子Aと、
    ガラス材料からなるレンズ素子Bと、
    樹脂材料からなり、両凸形状を有する最像側レンズ素子Cとからなり、
    各レンズ群の間隔が変化するように各レンズ群を光軸に沿ってそれぞれ移動させて変倍を行い、
    以下の条件(1)(5)及び(6)
    |(R2mi1+R2mi2)/(R2mi1−R2mi2)|<1.0 ・・・(1)
    nd>1.90 ・・・(5)
    2.0<φ /φ ≦3.98 ・・・(6)
    (ここで、
    2mi1 :最像側レンズ素子の物体側の曲率半径、
    2mi2 :最像側レンズ素子の像側の曲率半径、
    nd:第2レンズ素子のd線における屈折率
    φ :レンズ素子Aの近軸パワー、
    φ :最像側レンズ素子Cの近軸パワー
    である)
    を満足することを特徴とする、カメラ。
JP2007019924A 2007-01-30 2007-01-30 ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ Expired - Fee Related JP5067925B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007019924A JP5067925B2 (ja) 2007-01-30 2007-01-30 ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US12/022,791 US7817350B2 (en) 2007-01-30 2008-01-30 Zoom lens system, imaging device and camera
US12/581,561 US8179611B2 (en) 2007-01-30 2009-10-19 Zoom lens system, imaging device and camera
US12/581,543 US8098442B2 (en) 2007-01-30 2009-10-19 Zoom lens system, imaging device and camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007019924A JP5067925B2 (ja) 2007-01-30 2007-01-30 ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008185835A JP2008185835A (ja) 2008-08-14
JP5067925B2 true JP5067925B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=39728916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007019924A Expired - Fee Related JP5067925B2 (ja) 2007-01-30 2007-01-30 ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5067925B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256417A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002323654A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Kyocera Corp 小形ズームレンズ
JP2004144947A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Ricoh Co Ltd ズームレンズ、カメラ、及び携帯情報端末装置
JP2006039180A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置
JP4612823B2 (ja) * 2004-09-16 2011-01-12 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP2006139164A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Konica Minolta Photo Imaging Inc 変倍光学系
JP4753610B2 (ja) * 2005-04-21 2011-08-24 日本電産コパル株式会社 広角レンズ
JP4833975B2 (ja) * 2005-07-19 2011-12-07 パナソニック株式会社 ズームレンズ系及びそれを備えた撮像光学機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008185835A (ja) 2008-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3709148B2 (ja) ズームレンズ系
US8379114B2 (en) Zoom lens system, imaging device and camera
JP4792395B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP5049012B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US7375901B2 (en) Zoom lens
WO2012101959A1 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP4917922B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US8675100B2 (en) Zoom lens system, imaging device and camera
JP2005274662A (ja) 接合レンズを有するズームレンズ
JP5682806B2 (ja) 撮像光学系、カメラ装置および携帯情報端末装置
JP4366063B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有するカメラ
JP4758151B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2007212636A (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2008039838A (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP5042643B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP5049021B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
KR101880633B1 (ko) 줌 렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치
JP4870527B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2006178242A (ja) ズームレンズ
JP4960713B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
CN218383455U (zh) 相机模组以及拍摄装置
JP5183072B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP4913634B2 (ja) ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
JP2011248269A (ja) ズームレンズ系、撮像装置およびカメラシステム
KR101660839B1 (ko) 줌 렌즈계 및 이를 구비한 촬상 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090910

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120808

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees