JP5067288B2 - センサ - Google Patents

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本発明は、検出素子としてピエゾ抵抗素子を用いたセンサに係り、特にピエゾ抵抗素子のブリッジ回路の温度補償が容易に行えるセンサに関する。
近年、MEMS(Micro Electromechanical Systems)技術を用いた小型のセンサの開発が進んでおり、加速度等の物理量を検出するセンサが携帯電話やゲーム機等の種々の用途に使用され、また、応用の検討がなされている。このようなセンサは、例えば、シリコン層/酸化シリコン層/シリコン層の3層構造を有するSOIウェーハを用いて作製され、SOIウェーハを刳り貫くように形成された開口を有するフレームと、このフレームに複数の梁を介して支持された変位可能な錘と、梁に配設されたピエゾ抵抗素子を備えている。ピエゾ抵抗素子は、梁上にある2つの直交する検出軸(X軸とY軸)、および梁に垂直な1つの検出軸(Z軸)に対応し、各軸方向に4個配置され、これらは配線で接続されてブリッジ回路を形成している。そして、ピエゾ抵抗素子に電圧を印加した状態とすることにより、錘に加わった外力に応じて梁に撓みが生じたときに、梁に配設されたピエゾ抵抗素子の抵抗が梁の撓み量に応じて変化するのを検出し、加速度等の物理量を検出している(特許文献1)。
このようなセンサを構成する上記のブリッジ回路では、静止時の出力電圧は常温でゼロであることが望ましいが、ピエゾ抵抗素子の抵抗値のバラツキによりブリッジ回路のバランスが崩れて不要な出力成分が生じる。このため、センサの温度補償を行う必要があり、例えば、予めピエゾ抵抗素子に直列に温度補償用厚膜抵抗を備えたブリッジ回路を用意し、ブリッジ回路の温度特性を測定した結果に基づいて、上記の温度補償用厚膜抵抗をレーザートリミングする半導体加速度センサの温度補償方法が開示されている(特許文献2)。
特開2003−92413号公報 特開平9−166619号公報
しかし、特許文献2に開示されている温度補償方法では、レーザートリミングを行うための高価な装置が必要となり、製造コストの増大を来すという問題があった。
また、レーザートリミングを用いる方法では、ウェーハ状態(多面付け状態)のセンサに対して出力補正を行うことは可能であるが、チップ状態、あるいは最終的なパッケージ封止後のセンサの出力補正を行なうことは困難である。しかし、零点、零点温度特性はウェーハ状態だけではなく、その後のパッケージ封止工程においても影響を受けるため、特許文献2に開示されている温度補償方法では、最終的なパッケージ封止後のセンサの出力補正に対応できないという問題があった。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、最終的なパッケージ封止後であってもピエゾ抵抗素子のブリッジ回路の温度補償を容易に行うことができ高感度のセンサ機能を安定して発現するセンサを提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明は、枠部と、該枠部から内側方向に突出する複数の梁部と、該梁により支持される錘部と、前記梁部に配設されたピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵抗素子により構成されたブリッジ回路を有する検出部と、を備えたセンサにおいて、前記ピエゾ抵抗素子は直交するX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の物理量を検出するように少なくとも4個づつ配設されており、前記ブリッジ回路の4辺の少なくとも1つの辺には前記ピエゾ抵抗素子と直列に温度補償回路が接続され、該温度補償回路は前記ピエゾ抵抗素子と直列に接続された少なくとも1個の温度補償用抵抗と、各温度補償用抵抗と並列に接続された調整用配線と、各調整用配線に接続された複数の調整用パッドからなり、前記調整用配線は前記ブリッジ回路を構成する配線と同じ材質であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記温度補償回路は、ブリッジ回路の隣接する2つの対角間に配設されているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記温度補償用抵抗は、厚膜抵抗またはピエゾ抵抗素子であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記温度補償用抵抗は、前記枠部に配設されているような構成とした。
このような本発明のセンサは、温度補償回路の所望の調整用パッド間に過電流を流して調整用配線を断線させることにより、ブリッジ回路を構成する抵抗値の変更が可能であり、ウェーハ状態(多面付け状態)のみならず、チップ状態、あるいは最終的なパッケージ封止後であっても、レーザートリミングという高価な装置を要せずにセンサの温度補償(出力補正)が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のセンサの一実施形態である加速度センサを示す平面図であり、図2は図1に示されるセンサのI−I線における断面図であり、図3は図1に示されるセンサのII−II線における断面図である。図1〜図3において、センサ1は、センサ本体2と、このセンサ本体2に接合された支持基板3とを有している。センサ本体2は、酸化シリコン層13をシリコン層12(活性層シリコン)とシリコン層14(基板シリコン)で挟持した3層構造を有するSOI(Silicon On Insulator)基板11からなる。
センサ本体2を構成するシリコン層12(活性層シリコン)は、錘部21を構成する錘接合部24と、この錘接合部24を支持するための4本の梁部22と、枠部23と、各梁部22と枠部23で囲まれた4箇所の窓部25とを備えている。また、4本の梁部22には、X軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子RX1、RX2、RX3、RX4と、Y軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子RY1、RY2、RY3、RY4と、Z軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子RZ1、RZ2、RZ3、RZ4が配設されている。このように配設されたピエゾ抵抗素子は、後述のように、各軸方向の4個毎にブリッジ回路を構成するように接続され、検出部31X、31Y、31Zをなしている。
センサ本体2を構成するシリコン層14(基板シリコン)は、錘部21を構成する錘26と、この錘26の周囲に開口部を介して位置する枠部27とを備えている。錘26は、その厚みが枠部27よりも薄いものであり、基部26Aと、この基部26Aから十字型の梁部22の間(窓部25)方向に突出している4個の突出部26Bからなる。そして、錘26の基部26Aは、酸化シリコン層13を介してシリコン層12(活性層シリコン)の錘接合部24に接合され、錘部21が構成されている。
センサ1を構成する支持基板3は、例えば、ガラス、シリコン、SUS板、インバー(Fe−36%Ni合金)等の金属板、絶縁性樹脂板等を用いることができ、厚みは50〜1000μm程度の範囲で適宜設定することができる。尚、本発明のセンサは、センサ本体2からなり、支持基板3を備えていないものであってもよく、この場合、パッケージ用基板に直接搭載してもよい。
このセンサ1では、4本の梁部22で支持された錘部21に、X軸、Y軸、あるいは、Z軸(図1参照)方向に外力が作用すると、錘部21に変位が生じる。この変位により、梁部22に撓みが生じて、錘部21に作用した外力がピエゾ抵抗素子により検出される。ピエゾ抵抗素子は、フォトレジストあるいは酸化珪素膜等をマスクとして梁部22(シリコン層12(活性層シリコン))に、ボロン、リン等の不純物をイオン打ち込み等の方法により低濃度(例えば、不純物濃度が1017〜1019atm/cm3程度)で拡散させて形成することができる。また、ピエゾ抵抗素子の寸法は適宜設定することができ、例えば、長さ20〜200μm、幅0.5〜10μmの範囲で適宜設定することができる。
尚、ピエゾ抵抗素子の保護を目的として、ピエゾ抵抗素子を被覆するように、センサ本体2を構成するシリコン層12(活性層シリコン)上に絶縁層を設けてもよい。このような絶縁層は、例えば、二酸化珪素膜、窒化珪素等であってよく、厚みは0.1〜1μm程度の範囲で適宜設定することができる。
図4は、検出部31X、31Y、31Zをなす配線の一例を示す図であり、図5はブリッジ回路を示す図である。図4および図5に示されるように、各軸の4個のピエゾ抵抗素子は、ブリッジ回路を構成するように接続され検出部31X、31Y、31Zを構成し、各検出部に接続された11個の端子41(Vd、X+、X−、XG、Y+、Y−、YG、YG、Z+、Z−、ZG)が枠部23に設けられている。各ピエゾ抵抗素子を接続する配線は、例えば、アルミニウム、アルミニウムを主とした合金、銅、チタン、窒化チタン、およびこれらの積層膜等の金属薄膜を形成し、この金属薄膜上にフォトリソグラフィーによってマスクパターンを形成し、不要箇所をエッチングにより除去して形成することができる。そして、各ブリッジ回路の左右両辺にはピエゾ抵抗素子と直列にそれぞれ温度補償回路32が接続されている。
すなわち、X軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子RX1、RX2、RX3、RX4は、ブリッジ回路を構成するように接続され検出部31Xを構成し、ブリッジ回路の左右両辺にはピエゾ抵抗素子(この例では、ピエゾ抵抗素子RX1とRX4)と直列にそれぞれ温度補償回路32が接続されている。各温度補償回路32は、ピエゾ抵抗素子RX1とRX4と直列に接続された1個の温度補償用抵抗RSと、各温度補償用抵抗RSに並列に接続された調整用配線33と、各調整用配線33に接続された複数の調整用パッドP、図示例では各調整用配線33に接続された1組の調整用パッドP(PX1とPX2、PX3とPX4)からなる。
また、Y軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子RY1、RY2、RY3、RY4は、ブリッジ回路を構成するように接続され検出部31Yを構成し、ブリッジ回路の左右両辺にはピエゾ抵抗素子(この例では、ピエゾ抵抗素子RY1とRY4)と直列にそれぞれ温度補償回路32が接続されている。各温度補償回路32は、ピエゾ抵抗素子RY1とRY4と直列に接続された2個の温度補償用抵抗RSと、各温度補償用抵抗RSに並列に接続された調整用配線33と、各調整用配線33に接続された複数の調整用パッドP、図示例では各調整用配線33に接続された1組の調整用パッドP(PY1とPY2、PY3とPY4、PY5とPY6、PY7とPY8)からなる。
さらに、Z軸方向の外力を検出する4個のピエゾ抵抗素子RZ1、RZ2、RZ3、RZ4は、ブリッジ回路を構成するように接続され検出部31Zを構成し、ブリッジ回路の左右両辺にはピエゾ抵抗素子(この例では、ピエゾ抵抗素子RZ1とRZ4)と直列にそれぞれ温度補償回路32が接続されている。各温度補償回路32は、ピエゾ抵抗素子RZ1とRZ4と直列に接続された1個の温度補償用抵抗RSと、各温度補償用抵抗RSに並列に接続された調整用配線33と、各調整用配線33に接続された複数の調整用パッドP、図示例では各調整用配線33に接続された1組の調整用パッドP(PZ1とPZ2、PZ3とPZ4)からなる。
このような温度補償回路32は、外力に応じた梁部22の撓みを阻害しないため、あるいは駆動時における発熱に伴うオフセット電圧の影響を抑えるために、枠部23に設けられていることが好ましい。温度補償回路32を構成する温度補償用抵抗RSの抵抗値は、ピエゾ抵抗素子の抵抗値の0.01〜10%の範囲であることが好ましく、0.01%未満であると、ピエゾ抵抗素子の抵抗値のバラツキに対抗した十分な温度補償を行うことが難しくなり、また、10%を超えると、温度補償に要求される微調整の域を逸脱するおそれがある。また、図示例で8個配設されている温度補償用抵抗RSは、抵抗値が同一であってもよく、また、異なるものであってもよい。温度補償用抵抗RSとしては、RuO2、Pb2Ru27、Bi2Ru27等のRu酸化物の導電材料を用いた厚膜抵抗(厚みは、例えば5〜20μm程度)、あるいは、不純物濃度および/または形状寸法を適宜調整したピエゾ抵抗素子を用いることができる。このように、温度補償用抵抗RSが厚膜抵抗である場合には、温度変化による抵抗変化が理想的には零となる点で好ましく、一方、ピエゾ抵抗素子である場合には、ブリッジ回路用のピエゾ抵抗素子と同時に作製することも可能であり、製造上有利である。また、調整用配線33は、ブリッジ回路を形成するための上記の配線と同じ材質である。
このような本発明のセンサは、温度補償回路32の所望の調整用パッドP間に過電流を流して調整用配線33を断線させることにより、ブリッジ回路を構成する抵抗値の変更が可能である。図6は、上記の例における検出部31Yのピエゾ抵抗素子RY4に直列に接続された温度補償回路32を示す図である。温度補償を行わない場合は、ピエゾ抵抗素子RY4から端子Vdへの電流は、図6(A)に示されるように、温度補償用抵抗RSを流れずに調整用配線33を流れる。そして、熱変動あるいは製造上のバラツキによってブリッジ回路のバランスが崩れ不要な出力成分が生じて温度補償が必要な場合、例えば、調整用パッドPY5とPY6間に過電流を流して調整用配線33を断線させる。これにより、ピエゾ抵抗素子RY4から端子Vdへの電流は、図6(B)に示されるように、1個目の温度補償用抵抗RSを流れ、2個目の温度補償用抵抗RSは流れずに調整用配線33を流れることになる。したがって、本発明のセンサは、ウェーハ状態(多面付け状態)のみならず、チップ状態、あるいは最終的なパッケージ封止後であっても、レーザートリミングという高価な装置を要せずにセンサの温度補償(出力補正)が可能である。
上述の実施形態では、各ブリッジ回路の左右両辺のピエゾ抵抗素子として、ピエゾ抵抗素子RX1とRX4、ピエゾ抵抗素子RY1とRY4、ピエゾ抵抗素子RZ1とRZ4にのみ温度補償回路32が直列に接続されているが、ピエゾ抵抗素子RX2とRX3、ピエゾ抵抗素子RY2とRY3、ピエゾ抵抗素子RZ2とRZ3に対しても温度補償回路32を直列に接続してもよい。
また、温度補償回路32を構成する温度補償用抵抗RSの数には特に制限はない。例えば、図7(A)に示されるように、ピエゾ抵抗素子Rに5個の温度補償用抵抗RS(抵抗値200Ω)を直列に接続し、これらと並列に接続されている調整用配線33に5組の調整用パッド(P1とP2、P3とP4、P5とP6、P7とP8、P9とP10)を設けてもよい。そして、ピエゾ抵抗素子Rの抵抗値が設計値の10kΩに対して0.5%(500Ω)変動した場合、調整用パッドP1とP2、調整用パッドP3とP4間に過電流を流して2箇所の調整用配線33を断線させる(図7(B))ことにより、ピエゾ抵抗素子Rの抵抗値は、
10kΩ×(1−0.005)+3×200Ω=10.01kΩ
となる。また、調整用パッドP1とP2、調整用パッドP3とP4、調整用パッドP5とP6間に過電流を流して調整用配線33を断線させる(図7(C))ことにより、ピエゾ抵抗素子Rの抵抗値は、
10kΩ×(1−0.005)+2×200Ω=9.99kΩ
となる。このように、本発明のセンサでは、温度補償前の抵抗値のバラツキ0.5%に対して、±0.1%までバラツキを抑えることができる。
上述のセンサの実施形態は例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、ピエゾ抵抗素子は直交するX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の物理量を検出するように4個づつ配設されているが、本発明では、直交するX軸、Y軸、Z軸の3軸の各軸につき5個以上のピエゾ抵抗素子を配設することもできる。
また、上述の実施形態では、各ブリッジ回路の4辺の左右2辺にピエゾ抵抗素子と直列に温度補償回路32が接続されているが、これに限定されるものではなく、本発明では、ブリッジ回路の4辺の少なくとも1つの辺にピエゾ抵抗素子と直列に温度補償回路が接続されていればよい。
ここで、本発明のセンサを構成する枠部、梁部、錘部の形成について、上述のセンサ1のセンサ本体2の製造を例として説明する。図8は、本発明のセンサの製造例を示す工程図であり、図3に示した断面形状に相当する部位を示している。
図8において、シリコン層12(活性層シリコン)、酸化シリコン層13、シリコン層14(基板シリコン)の3層構造を有するSOIウェーハ11′に多面付けで加工が行われる。まず、各面付け毎に、梁部22、枠部23、錘接合部24を形成する部位を設定し、梁部22となるシリコン層12(活性層シリコン)の所定箇所に熱拡散法あるいはイオン注入法を用いて検出部31X、31Y、31Z(図示せず)を形成する。この検出部31X、31Y、31Zの形成において、温度補償用抵抗RSがピエゾ抵抗素子である場合には、ブリッジ回路用のピエゾ抵抗素子と同時に形成することができ、また、別の工程で形成してもよい。温度補償用抵抗RSが厚膜抵抗である場合には、例えば、ペースト状の厚膜抵抗を所定位置に配設し、800〜1000℃程度で焼結して形成することができる。
次に、梁部22、枠部23、錘接合部24を形成するための溝部16をシリコン層12(活性層シリコン)に形成し、また、錘26の厚みを設定するための凹部17をシリコン層14(基板シリコン)に形成する(図8(A))。この溝部16、凹部17の形成は、例えば、マスクパターンを介して、プラズマを利用したドライエッチング法であるDRIE(Deep Reactive Ion Etching)法により行うことができる。また、サンドブラスト法、ウエットエッチング法、フェムト秒レーザ法により溝部16、凹部17を形成することもできる。次いで、各ピエゾ抵抗素子等を接続する配線等を、例えば、蒸着法、スパッタリング法等により配線形成用の導電性膜を成膜し、その後、パターニングすることにより形成する。尚、検出部31X、31Y、31Zとオーミック接触を形成するために、400℃程度で熱処理を施す。
次に、各面付け毎に、SOIウェーハ11′のシリコン層14(基板シリコン)側(凹部17側)からマスクパターン19を介して酸化シリコン層13が露出するまで開口部18を穿設して錘26(基部26A、突出部26B)と枠部27を形成する(図8(B))。その後、開口部18と溝部16とに露出する酸化シリコン層13を除去する(図8(C))。これによりセンサ本体2が得られる。開口部18の形成は、マスクパターン19を介してDRIE法により行うことができる。また、酸化シリコン層13の除去は、例えば、反応性ガスによるドライエッチングにより行うことができる。マスクパターン31の形成方法には特に制限はなく、例えば、感光性レジストを用いてフォトリソグラフィーによる形成する方法、樹脂層や金属層を配設し、これにレーザ描画により直接パターニングする方法等を用いることができる。
このようなセンサを構成する枠部、梁部、錘部の形成と、ピエゾ抵抗素子を備えた検出部、配線等の形成の工程順序は特に制限はない。
そして、ピエゾ抵抗素子が形成されたセンサ本体2に支持基板3を接合することにより上述のセンサ1が得られる。センサ本体2と支持基板3との接合は、例えば、陽極接合、直接接合、共晶接合、接着剤を用いた接合等により行うことができる。
小型で高信頼性のセンサが要求される種々の分野において適用できる。
本発明のセンサの一実施形態を示す平面図である。 図1に示されるセンサのI−I線における断面図である。 図1に示されるセンサのII−II線における断面図である。 検出部をなす配線の一例を示す図である。 ブリッジ回路を示す図である。 ブリッジ回路に設けられた温度補償回路と、温度補償を説明するための図である。 ブリッジ回路に設けられる温度補償回路の他の例と、温度補償を説明するための図である。 本発明のセンサの製造方法の一例を説明するための工程図である。
符号の説明
1…センサ
2…センサ本体
3…支持基板
21…錘部
22…梁部
23…枠部
24…錘接合部
26…錘
31X,31y,31Z…検出部
32…温度補償回路
33…調整用配線
P…調整用パッド
R(RX1、RX2、RX3、RX4、RY1、RY2、RY3、RY4、RZ1、RZ2、RZ3、RZ4)…ピエゾ抵抗素子
S…温度補償用抵抗

Claims (4)

  1. 枠部と、該枠部から内側方向に突出する複数の梁部と、該梁により支持される錘部と、前記梁部に配設されたピエゾ抵抗素子と、該ピエゾ抵抗素子により構成されたブリッジ回路を有する検出部と、を備えたセンサにおいて、
    前記ピエゾ抵抗素子は直交するX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の物理量を検出するように少なくとも4個づつ配設されており、前記ブリッジ回路の4辺の少なくとも1つの辺には前記ピエゾ抵抗素子と直列に温度補償回路が接続され、該温度補償回路は前記ピエゾ抵抗素子と直列に接続された少なくとも1個の温度補償用抵抗と、各温度補償用抵抗と並列に接続された調整用配線と、各調整用配線に接続された複数の調整用パッドからなり、前記調整用配線は前記ブリッジ回路を構成する配線と同じ材質であることを特徴とするセンサ。
  2. 前記温度補償回路は、ブリッジ回路の隣接する2つの対角間に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記温度補償用抵抗は、厚膜抵抗またはピエゾ抵抗素子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記温度補償用抵抗は、前記枠部に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のセンサ。
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