JP5065761B2 - 流量計測装置 - Google Patents

流量計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5065761B2
JP5065761B2 JP2007132850A JP2007132850A JP5065761B2 JP 5065761 B2 JP5065761 B2 JP 5065761B2 JP 2007132850 A JP2007132850 A JP 2007132850A JP 2007132850 A JP2007132850 A JP 2007132850A JP 5065761 B2 JP5065761 B2 JP 5065761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
flow rate
abnormal
mode
measurement mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007132850A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008286681A (ja
Inventor
定 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2007132850A priority Critical patent/JP5065761B2/ja
Publication of JP2008286681A publication Critical patent/JP2008286681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5065761B2 publication Critical patent/JP5065761B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明はガスや水等の流体の流量計測装置に関し、特に超音波を用いた計測を行う流量計測装置に関するものである。
従来、超音波を用いてガスや水等の流体の流量を計測する流量計測装置は、例えば、流体の流路に沿って対向配置された超音波送信部および受信部間での超音波の伝搬時間から、流体の流速を計測して、該流速とガス配管の断面積との関係からガス流量を求めていたものである。そして、超音波による計測は瞬時に流量を求めることができ、一定周期で計測したときに流体に脈動があると、計測値に変動(即ち、ばらつき)が生じて正確に流量を計測することができないため、計測値のばらつきが大きいときは、所定期間内に行う計測の周期をより短くし、つまり、計測頻度を上げて精度を高めることで、計測精度の悪化を防ぎ、正確な流量の計測を実現していた。
特許文献1に示される流量計測装置は、ガス等の被計測流体の流量を所定間隔で計測する通常計測モード、通常計測モードに比べ高い頻度で計測する第1の変動値計測モード、および、第1の変動値計測モードに比べ高い頻度で計測する第2の変動値計測モードを有しており、流量の変動に合わせて各計測モードを切り替えて計測を行うものである。そして、一定期間内における各計測モードでの計測回数をカウントして、一定期間内の全計測回数に対する各計測モードでの計測回数の割合(即ち、計測比率)を算出し、計測精度の最も高い第2の変動値計測モードの計測比率が所定の基準値を超えたとき、第2の変動値計測モードでの計測においても、計測の安定(即ち、計測精度)が得られない異常な流量変動が発生したものとして異常発生を報知していた。
特開2006−105890
しかしながら、計測精度の最も高い第2の変動値計測モードの計測比率が所定の基準値を超えたとき、つまり、第2の変動値計測モードでの計測回数が多い場合において、必ずしも計測の安定が得られない異常な流量の変動があったものとは言えず、例えば、第2の変動値計測モードでの計測で十分精度が保てる程度の流量変動が生じていた場合でも、計測精度が得られないものとして異常発生を報知してしまい、つまり、誤報してしまうという問題があった。
したがって、本発明の目的は、超音波を用いた流体の流量計測装置において、計測精度の最も高い計測モードでの異常な流量変動を正確に検出して、異常を報知する流量計測装置を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1に記載の流量計測装置は、図1の基本構成図に示すように、計測周期の異なる複数の計測モードを有し且つ任意に選択された前記計測モードに対応した計測周期で流体の流量を計測する計測手段11aと、前記計測手段11aによる計測値の変動量が現在選択されている前記計測モードに対応した高精度用モード切替条件を満たすとき、前記計測周期のより短い計測モードを選択し、且つ、前記計測手段11aによる計測値の変動量が現在選択されている前記計測モードに対応した低精度用モード切替条件を満たすとき、前記計測周期のより長い計測モードを選択する選択手段11bと、を有する流量計測装置1において、前記計測周期の最も短い計測モードで計測した所定回数分の計測値に含まれる最大値および最小値の差分が当該計測モードについて予め定められた差分上限値を超えたとき、上限を超える流量の乱れが発生したものと判定し、さらに、所定の計測期間内の流量の乱れ発生比率の上限値である流量乱れ比率上限値を超える流量の乱れが検出されたとき、異常な流量変動が発生したものと判定する異常変動判定手段11cと、前記異常変動判定手段11cによる異常な流量変動が発生したものとの判定に応じて異常を報知する異常報知手段11dと、を有し、前記異常変動判定手段11cが、前記計測手段11aにおける前記計測周期の最も短い計測モードでの計測回数が所定の流量乱れ判定規定回数に到達する毎に、前記上限を超える流量の乱れが発生したか否かを判定するとともに、前記計測手段11aにおける計測回数が所定の異常変動判定規定回数に到達する毎に、前記異常な流量変動が発生したか否かを判定するように構成され、前記選択手段11bが、前記計測手段11aにおける現在選択されている前記計測モードでの計測回数が所定のモード切替判定規定回数に到達する毎に、前記計測手段11aによる計測値の変動量が前記高精度用モード切替条件を満たすか否かを判定し、且つ、前記計測手段11aによる計測値の変動量が前記低精度用モード切替条件を満たすか否かを判定するように構成され、前記異常変動判定規定回数が、前記流量乱れ判定規定回数及び前記モード切替判定規定回数の公倍数となるように設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の流量計測装置は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の流量計測装置において、所定期間内における前記計測周期の最も短い計測モードの計測比率を測定して、該計測比率が予め定められた計測比率上限値を超えたとき、前記計測比率が異常であるものと判定する異常比率判定手段11eを有し、前記異常報知手段11dが、前記異常変動判定手段による異常な流量変動が発生したものとの判定および前記異常比率判定手段11eによる前記計測比率が異常であるものとの判定に応じて異常を報知する手段であることを特徴とするものである
請求項1に記載した本発明の流量計測装置によれば、計測周期の最も短い計測モードで計測した所定回数分の計測値に含まれる最大値および最小値の差分が当該計測モードについて予め定められた差分上限値を超えたとき、上限を超える流量の乱れが発生したものと判定し、さらに、所定の計測期間内の流量の乱れ発生比率の上限値である流量乱れ比率上限値を超える流量の乱れが検出されたとき、異常な流量変動が発生したものと判定して、この異常な流量変動が発生したものとの判定に応じて異常を報知することから、計測周期の最も短い計測モード、即ち、計測精度が最も高い計測モードにおいて、計測精度を超える異常な流量の変動が発生していることを正確に検出できるので、正確な異常の報知が可能となり、誤報を防ぐことができる。
請求項2に記載した本発明の流量計測装置によれば、上記の異常な流量変動が発生したものと判定するとともに、所定期間内における計測周期の最も短い計測モードの計測比率が所定の計測比率上限値を超えたことにより前記計測比率が異常であるものと判定したときに異常を報知することから、計測周期が最も高い計測モードでの計測が少ない場合において異常な流量変動が発生したものと判定したときは異常の報知を行わず、計測精度が最も高い計測モードでの計測が多い場合において異常な流量変動が発生したものと判定したときは異常の報知を行う、つまり、流量変動が定常的に少ない場合に、計測精度を超える異常な流量の変動が発生したときは、低頻度でしかあり得ない異常の検出として異常の報知を行わず、流量変動が定常的に多い場合に、計測精度を超える異常な流量の変動が発生したときに異常の報知を行うことができる。そのため、極まれにしか発生し得ない異常の検出を排除することができるので、より実使用に即した正確な異常の報知が可能となり、誤報を防ぐことができる。
次に、本発明に係る流量計測装置をガスメータに適用する場合の一実施形態を、図2〜図4を参照して説明する。
流量計測装置であるガスメータ1は、図1に示すように、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ(MPU)10を有している。MPU10は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)11、CPU11のためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM12、各種のデータを格納するとともにCPU11の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM13等で構成されている。
CPU11は、ROM12に格納されたプログラムにより、(イ)所定の計測周期で計測を行う第1計測モード、第1計測モードより短い計測周期で計測を行う第2計測モード、および、第2計測モードより短い計測周期で計測を行う第3計測モードを有し且つ任意に選択された各計測モードに対応した計測周期で流体の流量を計測する計測手段、(ロ)前記計測手段による計測値の変動量が現在選択されている前記計測モードに対応した高精度用モード切替条件を満たすとき、前記計測周期のより短い計測モードを選択し、且つ、前記計測手段による計測値の変動量が現在選択されている前記計測モードに対応した低精度用モード切替条件を満たすとき、前記計測周期のより長い計測モードを選択する選択手段、(ハ)前記計測周期の最も短い計測モードでの前記計測手段による計測値の変動量が予め定められた異常変動条件を満たすことを判定する異常変動判定手段、(ニ)前記計測周期の最も短い計測モードの計測比率を測定し、該計測比率が予め定められた異常比率条件を満たすことを判定する異常比率判定手段、および、(ホ)前記異常変動判定手段の判定および前記異常比率判定手段の判定に応じて異常を報知する異常報知手段などの各種手段として動作する。
RAM13には、CPU11の処理で用いられる情報が格納されており、具体的には、図3に示すように、現在の計測モードを示す計測モード情報13a、第3計測モードにおける計測流量の最大値および最小値を示す最大流量情報13bおよび最小流量情報13c、現在の計測モードにおける計測流量の最大値および最小値を示す最大流量情報13dおよび最小流量情報13e、第3計測モードでの計測回数を示す第3計測モード計測回数情報13f、一定期間内の全計測回数を示す全計測回数情報13g、流量乱れを検出した回数を示す流量乱れ判定回数13h、などの各種情報が格納されている。
ガスメータ1はさらに、メモリ部20、流量センサ21、表示部22、通信部23、および、遮断弁24を有しており、そして、それぞれがMPU10に電気的に接続されている。
メモリ部20は、電池等からの電力供給が断たれた場合でも、格納された各種データの保持が可能であって、CPU11の処理に必要な各種情報の格納エリアを有する電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(例えば、EEPROM)が用いられる。
メモリ部20には、例えば、流量の算出に要するガス配管の断面積情報、異常流量検出時にガス遮断を判定するための遮断条件、流量およびその変動パターンから使用中のガス器具を判定する個別使用器具判定情報等の基本情報の他に、前記各計測モードに対応した高精度用モード切替条件および低精度用モード切替条件、計測精度の最も高い計測モードである第3計測モードにおける流量変動の異常の判定に用いられる異常変動条件、計測精度の最も高い計測モードの計測比率の異常の判定に用いられる異常比率条件、流量の乱れ判定を行う間隔を定めた流量乱れ判定規定回数、計測モードの切り替え判定を行う間隔を定めたモード切替判定規定回数、異常な流量変動の判定を行う間隔を定めた異常変動判定規定回数、などの判定情報を含む各種情報が格納されている。なお、これら値はガスメータ1の出荷時に予めメモリ部20に格納されるものであるが、これに限定されるものではなく、例えば、ガスメータ1の設置環境に適応するよう、設置後に各情報を書き換えることも可能である。
高精度用モード切替条件としては、第1計測モードおよび第2計測モードに対応した切り替え条件値が格納されており、具体的には、第1計測モードまたは第2計測モードでそれぞれ計測した所定回数分の計測値に含まれる最大値および最小値の差分上限値が格納されていて、この差分上限値を超える差分が計測されたとき、現在の計測モードが第1計測モードであれば第2計測モードに、第2計測モードであれば第3計測モードに、即ち、より計測精度の高い計測モードに切り替えられる。また、低精度用モード切替条件としては、第2計測モードおよび第3計測モードに対応した条件値が格納されており、具体的には、第2計測モードまたは第3計測モードでそれぞれ計測した所定回数分の計測値に含まれる最大値および最小値の差分下限値が格納されていて、この差分下限値を下回る差分が計測されたとき、現在の計測モードが第2計測モードであれば第1計測モードに、第3計測モードであれば第2計測モードに、即ち、より計測精度の低い計測モードに切り替えられる。なお、計測モードの切り替え条件は、これに限定されるものではなく、例えば、複数回の計測値のばらつきを示す標準偏差などを切り替え条件として用いても良い。
異常変動条件としては、計測精度が最も高い第3計測モードでの流量の異常変動を判定する条件が格納されており、具体的には、第3計測モードで計測した所定回数分の計測値に含まれる最大値および最小値の差分上限値が格納されていて、この差分条件値を超える差分が計測されたとき、上限を超える流量の乱れが発生したものと判定される。また、所定の計測期間内の流量の乱れ発生比率の上限値である流量乱れ比率上限値が格納されており、この流量乱れ比率上限値を超える流量の乱れが検出されたとき、異常な流量変動が発生したものと判定される。なお、異常変動条件はこれに限定されるものではなく、例えば、所定回数の計測値の標準偏差等を異常変動条件として用いても良い。
異常比率条件としては、計測精度が最も高い第3計測モードの計測比率の異常を判定する条件値が格納されており、具体的には、一定期間内の全計測回数に対する第3計測モードでの計測回数の割合(即ち、計測比率)の計測比率上限値が格納されていて、この計測比率上限値を超える計測比率が計測されたとき、第3計測モードでの計測比率が異常である、即ち、第3計測モードでの計測が想定を超えた回数行われているものと判定される。
流量センサ21は、流体の流路に沿って対向配置された超音波送信部および受信部間での超音波の伝搬時間を計測して、該計測した値を電気信号としてMPU10に送信するものであり、超音波送受信部とセンサ回路部とで構成されるものである。MPU10は、受信した値からガスの流速を算出して、該流速とメモリ部20に格納されているガス配管の断面積との関係からガス流量を求めている。なお、本実施形態では超音波を用いた流量センサを用いているが、これに限らず、瞬時に流速または流量が計測できるセンサであれば、他のセンサを用いても良い。
表示部22は、周知の液晶ディスプレイ等の表示手段を含んで構成され、図示しないインターフェース回路を介してMPU10からの指令を受信し、これに応答して積算流量表示や、感震、ガス漏洩、電池電圧低下等の各種表示に加え、ガスメータ1の計測限界を超える異常な流量変動の検出などの異常警告表示を行う。なお、表示部22にはLEDが含まれていてもよい。LEDは複数の素子から構成され、これらの発光の組み合わせを変えることで異種の警報を表示することができる。例えば、遮断弁24が弁閉状態である時には、全ての素子が所定周期で点滅するようにする。
通信部23は、MPU10から受信したガスメータ1で計測した流量やその積算値、および、ガスメータ1で発生した異常情報等を、電話回線等の公衆回線を介して、ガス販売会社の管理センタ等に報知するためのものである。
遮断弁24は、図示しない弁体と該弁体を駆動する駆動回路とを有し、MPU10が遮断条件を満たすと判定したときに送出する遮断信号が入力されると、ガス流路に設けた弁座を弁体で遮断するように駆動することでガス流路を遮断する供給停止状態となる。また、MPU10から復帰信号が入力されると、弁体が弁座を開放するように駆動することでガス流路を開放する供給可能状態となる。
このように構成したガスメータ1は、流量センサ21を用いてガスの使用量を計測する。そして、多量の流量が計測された場合や、通常ではあり得ないほどの長時間使用があった場合(即ち、遮断条件を満たした場合)等に、異常と判定して遮断弁24を駆動してガス流路を遮断し、安全性を確保する保安機能を有している。
次に、ガスメータ1のCPU11が実行する本発明に係る処理概要の一例を、図4に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
ガスメータ1のCPU11は、電源投入により起動すると、計測モード情報13aに第1計測モードを示す情報を設定するなどして、RAM13に格納された各種情報の初期化を行ったあと、ステップS11に進む。そして、ステップS11では、計測モード情報13aを参照し、現在の計測モードに対応した計測周期での計測を行い、流量センサ21から受信した超音波の平均伝搬時間から流速を算出して、該流速とガス配管の断面積との関係から現在の流量を算出する。そして、現在の流量を算出したあと、全計測回数情報13gを1増加して、ステップS12に進む。
本実施形態おける各計測モードの計測周期は、第1計測モードでは2秒毎に10回、第2計測モードでは2秒毎に100回、第3計測モードでは2秒ごとに200回の伝搬時間の計測を行うものであり、即ち、流量算出間隔は同一で流量算出間隔中に行う伝搬時間の計測回数が異なるものである。なお、計測周期はこれに限定するものではなく、例えば、第1計測モードでは2秒毎に10回、第2計測モードでは1秒毎に10回、第3計測モードでは0.5秒毎に10回、とするなど、流量算出間隔が異なり流量算出間隔中に行う伝搬時間の計測回数が同一であるもの、流量算出間隔と流量算出間隔中に行う伝搬時間の計測回数とが共に異なるもの、または、伝搬時間の計測間隔が異なるもの、など、各計測モードでの計測精度が異なるものであれば計測周期は任意である。
ステップS12では、計測モード情報13aを参照して現在の計測モードが計測精度の最も高い第3計測モードであるかの判定を行う。計測モード情報13aが第3計測モードを示すものであれば、ステップS13に進み(S12でY)、計測モード情報13aが第3計測モードを示すものでなければ、ステップS14に進む(S12でN)。
ステップS13では、第3計測モードにおける計測値の最大値および最小値の更新、第3計測モードでの計測回数のカウント、及び、流量の乱れの検出判定を行う。詳細には、ステップS11で取得した現在の流量と、第3計測モードの最大流量情報13bとを比較して、現在の流量の方が大きければ第3計測モードの最大流量情報13bとして現在の流量を格納する。そして、ステップS11で取得した現在の流量と、RAM13に格納されている第3計測モードの最小流量情報13cとを比較して、現在の流量の方が小さければ第3計測モードの最小流量情報13cとして現在の流量を格納する。そして、第3計測モード計測回数情報13fを1増加したあと、第3計測モード計測回数情報13fが、予め定められた流量乱れ判定規定回数に達する毎(例えば、10回、20回、30回、など10回おき)に最大流量情報と最小流量情報との差分を異常変動条件(即ち、差分上限値)と比較し、前記差分が差分上限値を超えたときは異常な流量の乱れを検出したものと判定して、流量乱れ判定回数13hを1増加する。そして、ステップS14に進む。
ステップS14では、計測モードの切り替えを行う。ステップS11で取得した現在の流量と、現在の計測モードの最大流量情報13dとを比較して、現在の流量の方が大きければ現在の計測モードの最大流量情報13dに現在の流量を格納する。そして、ステップS11で取得した現在の流量と、現在の計測モードの最小流量情報13eとを比較して、現在の流量の方が小さければ現在の計測モードの最小流量情報13eとして現在の流量を格納する。
そして、全計測回数情報13gが、予め定められたモード切替判定規定回数に達する毎(例えば、30回、60回、90回、など30回おき)に、現在の計測モードの最大流量情報13dと現在の計測モードの最小流量情報13eとの差分を、現在の計測モードに対応した高精度用モード切替条件(即ち、差分上限値)と比較し、前記差分が差分上限値を超えたときは、計測精度のより高い計測モードに、つまり、現在の計測モードが第1計測モードのときは第2計測モードに、第2計測モードのときは第3計測モードに切り替える。そして、現在の計測モードの最大流量情報13dと現在の計測モードの最小流量情報13eとの差分を、現在の計測モードに対応した低精度用モード切替条件(即ち、差分下限値)と比較し、前記差分が差分下限値を下回ったときは、計測精度のより低い計測モードに、つまり、現在の計測モードが第2計測モードのときは第1計測モードに、第3計測モードのときは第2計測モードに切り替える。また、計測モードの切替が発生したとき、第3計測モードの最大流量情報13b、第3計測モードの最小流量情報13c、現在の計測モードの最大流量情報13d、および、現在の計測モードの最小流量情報13eをそれぞれ初期化する。そして、ステップS15に進む。
ステップS15では、異常な流量変動の発生の判定を行うための期間が経過したかを判定する。詳細には、全計測回数情報13gが、予め定められた異常変動判定規定回数(例えば、300回)に達したかを判定し、異常変動判定規定回数に達していればステップS16に進み(S15でY)、達していなければ再度流量計測を行うためステップS11に進む(S15でN)。
ステップS16では、異常な流量変動の発生を判定する。詳細には、第3計測モード計測回数情報13fを上記流量乱れ判定規定回数で除した値に対する流量乱れ判定回数13hの割合(即ち、流量乱れ比率)が、予め定められた流量乱れ比率上限値を超えていたとき、ステップS17に進み(S16でY)、流量乱れ比率上限値以下のときは、第3計測モード計測回数情報13f、全計測回数情報13g、および、流量乱れ判定回数13hを初期化(即ち、0)して、ステップS11に進む(S16でN)。なお、流量乱れ判定間隔および計測モード判定間隔のずれが発生しないように、全計測回数情報13gの初期化を行う間隔でもある異常変動判定規定回数が、流量乱れ判定規定回数およびモード切替判定規定回数の公倍数となるように設定するのが好ましい。
ステップS17では、異常な計測比率の発生を判定する。詳細には、全計測回数情報13gに対する、第3計測モード計測回数情報13fの割合、即ち、第3計測モードの計測比率が、計測比率上限値を超えていたとき、ステップS18に進み(S17でY)、計測比率上限値以下のときは、第3計測モード計測回数情報13f、全計測回数情報13g、および、流量乱れ判定回数13hを初期化(即ち、0)して、ステップS11に進む(S17でN)。
ステップS18では、表示部22に対して、異常な流量変動の検出を表示するための指令を送出するとともに、通信部23に対して、管理センタへの異常報知を行うための信号を送出する。そして、フローチャートに示す処理を終了する。
なお、上記説明のステップS11は請求項の計測手段に相当し、ステップS14は請求項の選択手段に相当し、ステップS13およびステップS16は請求項の異常変動判定手段に相当し、ステップS18は異常報知手段に相当し、ステップS17は異常比率判定手段に相当する。
次に、ガスメータ1において、流量の異常変動を検出したときの動作例について、図5を参照して説明する。
ガスメータ1において、ガス流量の計測を開始すると、始めに計測精度の最も低い第1計測モードでの計測を行う。そして、所定のモード切替判定規定回数(例えば30回)の計測を行うとともに計測流量の最大値および最小値を記憶する(図5A)。そして、前記回数の計測後、記憶した前記最大値および最小値の差分を算出し、第1計測モードにおける差分上限値(即ち、高精度用モード切替条件)と比較して計測モードの切り替え判定を行い、該差分上限値を超えていた場合は、第2計測モードに切り替えて計測を行う(図5B)。第2の計測モードにおいても、第1の計測モードと同様に、前記回数の計測を行いつつ計測流量の最大値および最小値を記憶する(図5C)。そして、前記回数の計測後、記憶した前記最大値および最小値の差分を算出し、第2計測モードにおける差分上限値(即ち、高精度用モード切替条件)と比較し、該差分上限値を超えていた場合は、第3計測モードに切り替えて、引き続き計測を行う(図5D)。
第3計測モードでは、上述の第1、第2計測モードと同様の動作を行うとともに、所定の流量乱れ判定規定回数(例えば10回)の計測毎に流量乱れ判定を行う(図5E)。詳細には、流量乱れ判定規定回数の計測における計測値の最大値および最小値を記憶して(図5E1)、該最大値および最小値の差分を算出し、そして、第3計測モードにおける差分上限値(即ち、異常変動条件)と比較し、該差分上限値を超えていた場合は、上限を超える流量の乱れが検出されたものと判定して、流量乱れ判定回数13hを1増加する(図5E2)。そして、流量乱れ判定規定回数ごとに、流量の乱れの判定を繰り返す。
そして、以降、上記と同様に、計測数が所定のモード切替判定規定回数に達する毎に、計測モードの切り替え判定を繰り返し行い、また、第3計測モードにおいて流量乱れ判定規定回数に達する毎に、流量の乱れの判定を繰り返し行う(図5F)。
そして、所定の異常変動判定規定回数(例えば300回)の計測毎に異常な流量変動の発生の判定を行う(図5G)。即ち、第3計測モード計測回数情報13fを上記流量乱れ判定規定回数で除した値に対する流量乱れ判定回数13hの割合(即ち、流量乱れ比率)と所定の流量乱れ比率上限値との比較を行い、流量乱れ比率が流量乱れ比率上限値を超えていたとき、引き続き、異常比率判定に移り、そして、異常比率判定で、全計測回数に対する第3計測モードでの計測比率が所定の計測比率上限値を超えていたとき、異常な流量変動が発生しているものとして、表示部22および通信部23で異常発生を報知する。
上記より、本実施形態の流量計測装置1によれば、計測精度の最も高い第3計測モードでの計測値の変動量が予め定められた異常変動条件を満たすとともに、第3計測モードの計測比率が所定の異常比率条件を満たしたときに異常を報知することから、第3計測モードでの計測が少ない場合において異常変動条件を満たしたときは異常の報知を行わず、第3計測モードでの計測が多い場合において異常変動条件を満たしたときは異常の報知を行う、つまり、流量変動が定常的に少ない場合に、計測精度を超える異常な流量の変動が発生したときは、低頻度でしかあり得ない異常の検出として異常の報知を行わず、流量変動が定常的に多い場合に、計測精度を超える異常な流量の変動が発生したときに異常の報知を行うことができる。そのため、極まれにしか発生し得ない異常の検出を排除することができるので、より実使用に即した正確な異常の報知が可能となり、誤報を防ぐことができる。
なお、上述した各実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の流量計測装置基本構成を示す構成図である。 本発明の流量計測装置(ガスメータ)の概略構成を示す構成図である。 図2中の流量計測装置のRAMのメモリマップの一部である。 図2中の流量計測装置のCPUが実行する本発明に係る処理概要の一例を示すフローチャートである。 図2中の流量計測装置の動作例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 流量計測装置(ガスメータ)
10 MPU
11 CPU
12 ROM
13 RAM
11a 計測手段(CPU)
11b 選択手段(CPU)
11c 異常変動判定手段(CPU)
11d 異常報知手段(CPU)
11e 異常比率判定手段(CPU)
21 流量センサ

Claims (2)

  1. 計測周期の異なる複数の計測モードを有し且つ任意に選択された前記計測モードに対応した計測周期で流体の流量を計測する計測手段と、前記計測手段による計測値の変動量が現在選択されている前記計測モードに対応した高精度用モード切替条件を満たすとき、前記計測周期のより短い計測モードを選択し、且つ、前記計測手段による計測値の変動量が現在選択されている前記計測モードに対応した低精度用モード切替条件を満たすとき、前記計測周期のより長い計測モードを選択する選択手段と、を有する流量計測装置において、
    前記計測周期の最も短い計測モードで計測した所定回数分の計測値に含まれる最大値および最小値の差分が当該計測モードについて予め定められた差分上限値を超えたとき、上限を超える流量の乱れが発生したものと判定し、さらに、所定の計測期間内の流量の乱れ発生比率の上限値である流量乱れ比率上限値を超える流量の乱れが検出されたとき、異常な流量変動が発生したものと判定する異常変動判定手段と、
    前記異常変動判定手段による異常な流量変動が発生したものとの判定に応じて異常を報知する異常報知手段と、を有し、
    前記異常変動判定手段が、前記計測手段における前記計測周期の最も短い計測モードでの計測回数が所定の流量乱れ判定規定回数に到達する毎に、前記上限を超える流量の乱れが発生したか否かを判定するとともに、前記計測手段における計測回数が所定の異常変動判定規定回数に到達する毎に、前記異常な流量変動が発生したか否かを判定するように構成され、
    前記選択手段が、前記計測手段における現在選択されている前記計測モードでの計測回数が所定のモード切替判定規定回数に到達する毎に、前記計測手段による計測値の変動量が前記高精度用モード切替条件を満たすか否かを判定し、且つ、前記計測手段による計測値の変動量が前記低精度用モード切替条件を満たすか否かを判定するように構成され、
    前記異常変動判定規定回数が、前記流量乱れ判定規定回数及び前記モード切替判定規定回数の公倍数となるように設定されていることを特徴とする流量計測装置。
  2. 所定期間内における前記計測周期の最も短い計測モードの計測比率を測定して、該計測比率が予め定められた計測比率上限値を超えたとき、前記計測比率が異常であるものと判定する異常比率判定手段を有し、
    前記異常報知手段が、前記異常変動判定手段による異常な流量変動が発生したものとの判定および前記異常比率判定手段による前記計測比率が異常であるものとの判定に応じて異常を報知する手段であることを特徴とする請求項1に記載の流量計測装置。
JP2007132850A 2007-05-18 2007-05-18 流量計測装置 Active JP5065761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007132850A JP5065761B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 流量計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007132850A JP5065761B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 流量計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008286681A JP2008286681A (ja) 2008-11-27
JP5065761B2 true JP5065761B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=40146534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007132850A Active JP5065761B2 (ja) 2007-05-18 2007-05-18 流量計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5065761B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5356847B2 (ja) * 2009-02-03 2013-12-04 矢崎エナジーシステム株式会社 判断装置、及び判断方法
JP5308853B2 (ja) * 2009-02-03 2013-10-09 矢崎エナジーシステム株式会社 判断装置及び判断方法
JP5457059B2 (ja) * 2009-03-27 2014-04-02 トキコテクノ株式会社 燃料供給装置
JP6083664B2 (ja) * 2012-06-28 2017-02-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 流量計測装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001165743A (ja) * 1999-12-09 2001-06-22 Yazaki Corp 電子式ガスメータにおけるガス流量異常診断装置、及び該ガス流量異常診断装置を備えた電子式ガスメータ
JP2002022508A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Osaka Gas Co Ltd サンプリング方法および異常脈動検出方法
JP2006098097A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流速または流量計測装置
JP2006105890A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流速または流量計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008286681A (ja) 2008-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9989400B2 (en) Method to provide a quality measure for meter verification results
US8956125B2 (en) Method for determining pump flow rate
JP5065761B2 (ja) 流量計測装置
EP2000788A1 (en) Energy Calculator with Installation Error Detection
KR102406733B1 (ko) 스마트 수도미터
JP2008128824A (ja) 超音波流量計
JP4110908B2 (ja) ガス遮断装置
JP3381835B2 (ja) 電子式ガス計量装置
JP5186760B2 (ja) ガス遮断装置
JP5125077B2 (ja) ガス遮断装置
JP4184557B2 (ja) 圧力式微少ガス漏洩検出装置及び方法
JP3374365B2 (ja) ガスメータ
JP2013152248A (ja) ガス流量変化判定装置
JP2006098096A (ja) 流量計測装置
JP2004020394A (ja) 流量計
JP5006492B2 (ja) ガス漏洩検知機能を備えた流量計
JP5286171B2 (ja) ガス流量変化判定装置
JP2006017508A (ja) ガスメータ
JPH11281451A (ja) 電子式ガスメータ
JP6546869B2 (ja) 流量測定装置およびその運転方法
JP4659401B2 (ja) ガスメータ
JP3339395B2 (ja) 電子式ガス計量表示装置
JPH1196490A (ja) 計量器
JP2001330494A (ja) ガス遮断装置
JP2010007938A (ja) ガス遮断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5065761

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250